JP3962988B2 - 建築用シャッター装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル、工場等の建築物の開口部や大部屋、地下通路等に防煙区域等を形成するために設けられる建築用シャッター装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種建築用シャッター装置のなかには、大空間やエレベーターホールに建付けられ、シャッターカーテンの閉鎖により大空間を複数の区画に仕切ったり、エレベーターホール近傍を仕切って防火、防煙区画を形成し、類焼を防いで被害の拡大を抑制する防火、防煙シャッターが知られている。このような防火、防煙シャッター装置において、防火、防煙機能を備えたシャッターカーテンと、該シャッターカーテンに隣接して避難扉を開閉自在に設け、シャッターカーテンの閉鎖時に避難しやすいようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。そして、このものは、通常時においては、シャッターカーテンが上方に巻取られて全開姿勢となるとともに避難扉が開放され、大開口部が形成されるようになっている。しかるにこのものでは、シャッターカーテンの移動案内をするための避難扉側のガイドレールが、避難扉の戸先側に一体的に形成されたものとなっている。このため、シャッター装置を閉鎖しようとした場合、避難扉を予め閉鎖させて所定の全閉姿勢にセットした後、シャッターカーテンを閉鎖させるという手順となるため、開口部を全閉状態にするために必要な時間が長くなってしまうという問題があった。
そこで、シャッターカーテンの移動案内をするガイドレールを、シャッターカーテンの表裏面をガイドする前後一対のガイド片により構成する一方、これらガイド片の上端部を開口部上方に軸支して、シャッターカーテンの上下動に連動して開口部上方に位置する水平姿勢から垂下姿勢に揺動変姿するように構成し、シャッターカーテンの全開姿勢では、ガイドレールが開口部に残らないようにするとともに、シャッターカーテンと避難扉とを同時的に閉鎖することができるように構成したものが提唱されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開昭48−8055号公報
【特許文献2】
特開2002−250186号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シャッター装置により仕切られた区画間に気圧差が生じ、避難扉に面圧が作用したような場合では、避難扉は圧力差に基づいて前後方向何れかに揺動しようとする。しかるに、前記特許文献2の避難扉は、異状検知器等の検知に伴い自閉する構成であ、弾機の付勢力を受けた状態でシャッターカーテンに隣接する開口部を閉鎖している。このため、避難扉を開放方向に揺動させるような気圧差が避難扉に作用した場合に、前記気圧差が弾機の付勢力を上回るようなことがあると、避難扉は開放方向に揺動してしまうことになって問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部を上下動して全開姿勢から全閉姿勢に変姿するシャッターカーテンの側部に、躯体側面に凹設した収納部に位置して開口部を開放する全開姿勢から鉛直な軸まわりに前方に回転してシャッターカーテンに隣接する位置の開口部を閉鎖する全閉姿勢に揺動変姿する避難扉を併設するにあたり、シャッターカーテンの移動案内をする避難扉側のガイドレールを、シャッターカーテンの表裏面をガイドする前後一対のガイド片で構成する一方、これらガイド片の上端部を開口部上方に軸支して、シャッターカーテンの上下動に連動して開口部上方に位置する水平姿勢から垂下姿勢に揺動変姿する構成とし、前記避難扉の戸先端面には、ガイドレールが垂下姿勢でかつ避難扉が閉鎖したとき、後側ガイド片のガイド面に前後方向に重なる状態で近接対向する位置に位置して前方ほど突出量が小さくなる傾斜ガイド面が形成された係合部を出没自在に設けて、ガイドレールが垂下姿勢でかつ避難扉が閉鎖したとき係合部と後側ガイド片のガイド面とが互いに係止して、避難扉の開放方向への移動規制をするように構成されている建築用シャッター装置である。
そして、このようにすることにより、避難扉はガイドレールと係止することで移動規制を受け、避難扉の閉鎖状態が維持されて不用意に開放することがないようにでき、避難扉の開放作動を、戸先の係合受け部を解除操作しながらの作動とすることができ、さらに、専用の係合受け部をガイドレールに形成する必要がなくなって、部材の兼用化、構造の簡略化を果せる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図10に示す図面に基づいて説明する。
図面において、1は大開口部に複数並設された防煙シャッター装置を構成するシャッターカーテンであって、各シャッターカーテン1は、天井側に軸承される巻取り軸2に巻装されており、該巻取り軸2がブレーキ付の開閉機2aの正逆駆動に基づいて正逆回転することに伴い巻取り、巻出しされて、天井部に収納されて開口部を開放する全開姿勢と開口部を閉鎖する全閉姿勢とのあいだを変姿するように設定されている。因みに、これらシャッターカーテン1は、図示しない操作スイッチの操作に基づいて開閉機2cが駆動し、開閉作動をする構成となっているが、シャッターカーテン1の全開姿勢において火災等が発生した場合では、異常検知手段の異常検知に伴いブレーキ解除がなされることにより、開閉機2aに内装されるガバナの働きでシャッターカーテン1が自重閉鎖するように設定されている。
さらに、3は大開口部の一側部、本実施の形態では、図1において図面向かって右側部に設けられる避難扉であって、該避難扉3は、前記複数のシャッターカーテン1とともに大開口部を開閉するように構成されている。
【0007】
まず、シャッタカーテン1の構成および作動機構について説明する。
前記シャッターカーテン1の最下端には座板4が連結されており、該座板4は、本体部4aと、該本体部4aの前後に位置し、後述する支持ローラ5が転動自在に走行するためのローラガイド4bとを備えて構成されている。尚、前記ローラガイド4bの左右両端部には、ストッパ片4cが上方に向けて突出形成されている。
【0008】
6は各シャッターカーテン1の側縁部を移動案内するための可動式のガイドレールであって、該可動式のガイドレール6は大開口の中間部に配されるものであり、避難扉3に隣接するシャッターカーテン1については、左右両側縁部とも可動式のガイドレール6により移動案内を受けるように構成されている。
前記ガイドレール6は、間隙(後述する貫通ガイド)6aを存して対向する前後一対のガイド片7、8を用いて構成され、各ガイド片7、8の対向面7a、8aがシャッターカーテン1の前後面を移動案内(ガイド)するガイド面7a、8aに構成されている。そして、各ガイド片7、8は、基端部(上端部)が支軸6bを介して天井部躯体側に揺動自在に軸承されており、後述するように、シャッターカーテン1の開閉作動に連動して天井部に収納される水平姿勢から、開口部に立設する垂下姿勢とのあいだを上下方向に揺動するように設定されている。また、ガイド片7、8の各先端部(下端部)には、互いに対向する状態で作動アーム9の基端部が枢支されるが、該枢軸は、前記支持ローラ5の支軸5aに兼用されている。さらに、各作動アーム9の先端部には補助ローラ10が軸承されており、該補助ローラ10と前記支持ローラ5とは、後述するように、座板ローラガイド4bの上面を移動(転動)するように設定されており、このように、支持ローラ5が座板ローラガイド4b状を走行することにより、ガイドレール6は座板4による支持を受ける状態となって、座板4の上下動に連動して上下方向に揺動するように構成されている。
尚、前記作動アーム9は、各ガイド片7、8が垂下姿勢となったとき、先端部が各ガイド片7、8の先端を超えない長さに設定されている。
【0009】
さらに、ガイドレール6の各ガイド片7、8の先端部(下端部)には、躯体(床面)との固定をするためのロック手段(固定手段)Rがそれぞれ配されている。ここで、各ガイド片6、7に設けられるロック手段Rの構成は、それぞれ同様の構成であるので、ここではガイド片7に設けられるロック手段Rの説明を行い、ガイド片8に設けられるロック手段Rの説明を省略する。さらに、ロック手段Rはガイド片7の垂下姿勢を基準として位置関係を説明する。
前記ガイド片7を構成する前後面のあいだの空隙部には、前後一方の内側面部に一体固定される状態でロック手段Rを構成する支持ブラケット11が設けられており、該支持ブラケット11には、水平状の第一、第二支持面11a、11bが上下二段に配されるように折曲形成されている。そして、第一支持面11aには略円形状の第一貫通孔11cが、第二支持面11bには左右方向に長い長孔状の第二貫通孔16dがそれぞれ二つづつ前後方向に並列する状態で穿設され、これら前後一対の第一、第二貫通孔11c、11dには、前後一対の固定ロッド11eがそれぞれ挿通支持されている。
【0010】
前記第一貫通孔11cは、各固定ロッド11eを摺動自在に挿通する大きさに設定されているが、左右方向には僅かに長い長孔状に形成されている。そして、各固定ロッド11eは、上端部に固着された抜止めピン11fが第一貫通孔11c孔縁に係合することにより、各固定ロッド11eの下方への抜け止めがなれるように構成されており、該抜け止め状態において、各固定ロッド11eの下端部は第二貫通孔11dを挿通してガイド片7の下端縁から突出するように設定されている。
また、第二貫通孔11dは、各固定ロッド11eを摺動自在に挿通すると共に、左右方向内側の孔端位置は前記第一貫通孔11cと同位置であるが、左右方向外側の孔端位置は位置ズレして形成され、第一貫通孔11cよりも左右方向に長い長孔に形成されている。これによって、第一、第二貫通孔11c、11dに支持される各固定ロッド11aは、それぞれ前後方向への揺動は規制されるが、上側に位置する第一貫通孔11c孔縁による支持により、抜止めピン11f部位を支点として左右方向外側(上下方向上側)への揺動が許容されるように構成されている。そして、各固定ロッド11eは、各貫通孔11c、11dの左右方向内側の孔縁に係合してガイド片7に略平行となり、下端部がガイド片7下端縁より下方に突出する係合姿勢から、各固定ロッド11eの下端部が第二貫通孔11dの外側孔縁に係合してガイド片7に対して傾斜し、下端部がガイド片7下端縁よりも上位に位置する解除姿勢とのあいだを揺動するように構成されている。
さらに、各固定ロッド11eの中間部は、引張り弾機11gにより、各固定ロッド11eを係合姿勢を維持するように付勢され、ガイド片7の姿勢に拘わらず、常時係合姿勢を維持するように設定されている。
【0011】
一方、12はロック手段Rを構成するラッチ受けボックスであって、該ラッチ受けボックス12には、各固定ロッド11aが係合する係合孔12aが開設されるが、該係合孔12aは、前記一対の固定ロッド11eが垂下姿勢となっている状態での前後方向中間部に対向して設けられ、かつ、左右方向に長い長孔に形成されている。
そして、ロック手段Rは、後述するように、ガイド片7が垂下姿勢に変姿することに伴い、係合姿勢に維持された固定ロッド11eが床面に当接するが、このとき、固定ロッド11eは、引っ張り弾機11gの付勢力に抗して上方に没入した状態となるように設定されている。この状態において、ガイド片7が前後方向に振れのない状態で垂下姿勢になった場合では、各固定ロッド11eは係合孔12aに対向することはないが、ガイド片7が前後方向に僅かに変位が生じることにより、対応する側の固定ロッド11eが係合孔12aに対向し、引っ張り弾機11gの付勢力を受けて係合孔12aに落ち込んで係合(躯体側とのロック、固定)するように設定されている。これに対し、ロック手段Rのロック解除は、係合孔12aに落ち込んでいる固定ロッド11aが、ガイド片7が垂下姿勢から水平姿勢への変姿を開始する過程において係合孔12aの孔縁に係合することにより、固定ロッド11eが係合姿勢から次第に解除姿勢に変姿することにより、係合孔12aから脱出するように設定されている。このように、ロック手段Rは、躯体側とのロック、ロック解除がガイドレール6の揺動変姿に伴い自動的になされるように設定されている。
ここで、本実施の形態では、ガイドレール6を構成する前後ガイド片7、8の両者にロック手段Rが設けらているが、ガイドレール6は両ガイド片七、八を連結する部材が設けられているため、何れか一方のガイド片7または8をロックする構成とすることもできる。
【0012】
そして、シャッターカーテン1が天井部に収納される全開姿勢において、ガイドレール6は、各ガイド片7、8の支持ローラ5がまぐさ部に位置する前後の座板ローラガイド4bに支持されることにより下動規制されており、これによってガイドレール6は水平姿勢となって天井部に収納されている。このとき、前記補助ローラ10と支持ローラ9とは、ともに座板ローラガイド4bに支持されており、作動アーム9は基端部が左右方向内方、先端部(補助ローラ軸承部側)が左右方向外方に位置する略水平状の倒伏姿勢となっている。
この状態から、シャッターカーテン1が巻出されると、ガイドレール6は、支持ローラ5と補助ローラ10とが座板ローラガイド4bを転動しながら徐々に垂下姿勢側に向けて下方揺動するが、これに伴い前記作動アーム9は倒伏姿勢の状態で、支持ローラ5と補助ローラ10とがローラガイド4b上面を左右方向外方側に向けて転動するように設定されている。このとき、シャッターカーテン1は、前記ガイド片7、8間に形成される貫通ガイド6aを左右方向に貫通しており、このようにしてシャッターカーテン1は、次第に下方揺動するガイドレール6により移動案内されるように設定されている。
【0013】
そして、シャッターカーテン1が全閉姿勢に近付くと、支持ローラ5は、ローラガイド4bの左右端から外れて座板4から自由になるが、これにタイミングを合わせるようにして、補助ローラ10はローラガイド4bの端部位置に達し、ローラガイド4bとストッパ片4cとのあいだのコーナー部に当接し、これ以上の補助ローラ10の左右方向外方への移動が規制されるように設定されている(図5(A)参照)。そして、該移動規制がなされた以降は、ガイドレール6は、補助ローラ10だけが座板4の支持を受ける状態、つまり、作動アーム9を介して座板4に支持される状態で下降揺動するように設定されており、このとき、作動アーム9は次第に起立して、ガイドレール6は略垂下姿勢となるように設定されている(図5(B)参照)。
尚、ガイドレール6は、垂下姿勢となることに伴い、前述したように、前記前後一対の固定ロッド11eのうちの何れか一方がラッチ受けボックス12の係合孔12aに係合してロックされ、移動規制を受けるように設定されている。
また、この状態において、シャッターカーテン1は全閉状態となる少し前位置に位置しており、これによって、座板4の下面と躯体床面とのあいだが空気流通用の隙間として機能し、これ以降、さらなるシャッターカーテン1の閉鎖作動は、シャッターカーテン1への風圧に基づく負荷を押えた状態でなされるように設定されており、この状態で全閉姿勢となるように設定されている(図5(C)参照)。このとき、座板4の下降に伴い、補助ローラ10は座板ストッパ片4cから離間して作動アーム9は自由垂下姿勢となるように設定されている。
【0014】
これに対し、全閉姿勢のシャッターカーテン1を開放させる場合について説明する。
座板4が上動を開始すると、自由垂下状態の作動アーム9の補助ローラ10がローラガイド4bに当接し、ガイドレール6は作動アーム9を介して座板4に支持され、この状態でガイドレール6が持ち上げられるように設定されている。このとき、座板4の上動により作動アーム9は自由垂下状態から次第に倒伏姿勢となるが、ローラガイド4bにはストッパ片4c側ほど低位となる傾斜ピース4dが形成されており、座板4の上動に伴い、補助ローラ10はストッパ片4c側に誘導されることにより、作動アーム9は、補助ローラ10が左右方向外方に位置するような倒伏姿勢となるように誘導されるように設定されている。この状態において、ガイドレール6は上方揺動を開始することになるが、ガイドレール6を躯体側にロックしている固定ロッド11eは、前述したように、ガイドレール6が水平姿勢に向けて揺動を開始することで解除姿勢となり、係合孔12aから脱出してロックが解除されるようになっている。このように、固定ロッド11eによるロック解除がなされ、さらにシャッターカーテン1が巻取られる(上動する)と、支持ローラ5は前記倒伏姿勢となって座板ローラガイド4b状を走行するようになり、これ以降の座板4の上動では、ガイドレール6は、作動アーム9を介する状態から支持ローラ5を介して座板4からの支持を受け、この状態でシャッターカーテン1が開放され、シャッターカーテン1が全開姿勢になることに伴いガイドレール6は前記水平姿勢に変姿するように設定されている。
【0015】
つぎに、前記避難扉3の構成および作動機構について説明する。
前記避難扉3は、一側(吊元側であって戸尻)が大開口部一側部の躯体に対して、図示しない鉛直な枢軸を介して開閉揺動自在に枢支されており、避難扉3が躯体側面に凹設された収納部Bに位置して開口部を開放する全開姿勢から前方に揺動してシャッターカーテン1と隣接する位置の開口部を閉鎖する全閉姿勢とのあいだを、略90度の角度範囲において前後方向に揺動変姿するように設定されている。そして、避難扉3は、前後一対の板面3a、3bのあいだに断熱材等のコア材が介装されたものに構成されており、耐熱性能が高められている。さらに、本実施の形態の避難扉3は、一側部に位置し、避難扉3の閉鎖方向に揺動させることで開放する開き戸式の子扉13が図示しない枢軸を介して開閉自在に枢支されており、これによって、避難扉3を閉鎖した状態であっても、子扉13を開放することによって避難路が形成されるように構成されている。
【0016】
さらに、避難扉3の戸先には、垂下姿勢となったガイドレール6の両ガイド片7、8に干渉して両ガイド片7、8の対向間隙を塞ぐべく、避難扉3板厚方向寸法が大きく形成された戸先体14が一体的に連結されている。そして、この戸先体14の上下方向中間部であって、一般的な人が手の届きやすい位置には、本発明の係合部に相当するラッチ15aを有したラッチユニット15が一体的に設けられている。
つまり、前記ラッチユニット15のラッチ15aは、戸先体14の戸先側端面14cから出没自在になるように構成されているが、該ラッチ15aは、戸先側端面14cの前後方向後方部位に位置して設けられ、垂下姿勢となったガイドレール6の後方ガイド片8のガイド面8aに対し、前後方向に重なり合う状態で近接対向する位置関係となっている。さらに、ラッチユニット15は、戸先体14の両面板14a、14b間に支架されるとともに、前記ラッチ15aに連動連結される支軸15b、戸先体14の両板面14a、14bに沿って回動自在に設けられ、前記支軸15bを回転操作するためのラッチハンドル15cと、ラッチ15aと支軸15bとのあいだを連繋してラッチ15aを出没せしめる出没機構15dとを備えて構成されている。そして、前記ラッチ15aは、ラッチハンドル15cの操作がなされない通常状態では、出没機構15dを構成する付勢弾機(図示せず)の付勢力を受けて戸先側端面14cから突出する施錠姿勢を維持する構成となっており、ラッチハンドル15cを回転操作することに伴い支軸15bを回転させた場合に、戸先側端面14cから戸先体12内に没入する解錠姿勢となるように設定されている。
尚、ラッチ15aは、前方ほど突出量が少なくなる傾斜ガイド面15eが形成されている。
【0017】
さらに、前記避難扉3には図示しない自動閉鎖機構が設けられており、避難扉3が躯体収納部Bに位置する全開姿勢においては、図示しないロック機構を介して全開姿勢を維持するように設定されている。そして、前記ロック機構は、火災等の発生により異常検知手段の異常検知がなされることに伴いロック解除されるように設定されており、該ロック解除状態となることにより、避難扉3は自動的に閉鎖するように設定されている。
尚、避難扉3が全閉姿勢となっている状態において、避難扉3の上縁部は開口部上方の躯体に一体的に配されたドア係止片16に当接しており、避難扉3のこれ以上の閉鎖方向への揺動を規制するように設定されている。
【0018】
このように、シャッターカーテン1と避難扉3とを備えて構成された防煙シャッター装置において、火災等が発生して異常検知手段の異常検知がなされると、前述したように、開閉機2aのブレーキ解除がなされ、シャッターカーテン1がガイドレール6とともに下降することになるが、本実施の形態では、避難扉3のロック機構のロック解除も略同時的になされるように設定されている。因みに、ロック機構のロック解除とブレーキ装置2aのブレーキ解除とのタイミングは、本実施の形態のように、必ずしも同時になされる必要はなく、ブレーキ解除の後、所定時間経過後に避難扉3のロック機構をロック解除するような構成とすることもでき、シャッター装置の設置環境にあわせて適宜タイミングを設定することができる。
【0019】
そして、このように、開閉機2aのブレーキ解除と避難扉3のロック機構のロック解除とが略同時的になされた場合、ガイドレール6の垂下姿勢への変姿に先行して避難扉3が全閉姿勢に変姿するようになっている。このとき、避難扉3には、後方ガイド片8と前後方向に重なる位置関係となったラッチ15aがガイドレール6側に向けて突出状に配されているが、避難扉3の方が先行して全閉姿勢となるため、後行して垂下するガイドレール6がラッチ15aに干渉してしまうようなことはなく、後方ガイド片8の垂下姿勢への変姿は何ら損なわれることはないように設定されている。
因みに、ガイドレール6が先行して垂下姿勢となり、後行して避難扉3が全閉姿勢となる場合では、ラッチ15aは後方ガイド片8の避難扉3側の端面に干渉することになるが、この場合に、ラッチ15aは出没自在な構成であり、かつ、前面に傾斜ガイド面15eが形成されているため、ラッチ15aは、後方ガイド片8の避難扉3側の端面により押しやられて強制的な没入作動をしながら全閉姿勢に変姿するように設定されており、この場合でも、本構成を適用できる。
尚、避難扉3を全閉姿勢から全開姿勢に復帰するには、避難扉3の前後何れの側からも開放することができ、ラッチユニット15のラッチハンドル15cを回動させながら避難扉3を開放方向に押しやることで開放できるように構成されている。
【0020】
そして、このようにしてシャッターカーテン1および避難扉3が開口部を閉鎖した状態において、シャッターカーテン1および避難扉3により仕切られた部位に気圧差がある場合、シャッターカーテン1と避難扉3とに圧力が作用して前後方向何れかに振れようとするが、ガイドレール6については各ガイド片7、8がそれぞれ前後一対の固定ロッド11eにより固定されて移動規制がなされた状態となっている。一方、避難扉3については、前後方向後方、即ち、避難扉3が全開姿勢となる側へ揺動しようとした場合、戸先体14の戸先側端面14cから突出するラッチ15aが、固定ロッド11eにより移動規制を受けた後方ガイド片8のガイド面8aに係止することになり、該ガイド面8aがラッチ15aの係合受け部として機能して、避難扉3の開放方向(後方)への移動規制をするように設定されている。また、避難扉3の前後方向前方への揺動は、前述したように、避難扉3がドア係止片16に係止することにより移動規制されており、これによって、避難扉3は、前後方向何れの方向へも移動規制されることになって、全閉姿勢から開放してしまうような不具合がないように構成されている。
【0021】
さらに、本実施の形態のシャッター装置は防煙シャッターとしての機能を充分に発揮するべくつぎのような配慮がなされている。
つまり、避難扉3の下端縁部前板面3a側には、床面とのあいだを左右方向全域にわたって封止するための気密材17が設けられている。また、開口部上方に設けられたドア係止片16には、避難扉前板面3aの上縁部とのあいだを左右方向全域にわたって封止するための気密材18が設けられ、開口部一側部には、避難扉前板面3aの一側縁部とのあいだを上下方向全域にわたって封止するための気密材19が設けられている。さらに、避難扉3を構成する戸先体14部位においては、垂下姿勢の前方ガイド片7の避難扉3側端面に上下方向に長い気密材20と、後方ガイド片8のガイド面8aの避難扉3側端部に上下方向に長い気密材21とが設けられている。これによって、躯体と避難扉3とのあいだの隙間から侵入しようとする煙に対する封止がなされるうえ、シャッターカーテン1と前後のガイド片7、8とのあいだの貫通ガイド6aとのあいだから侵入しようとする煙に対する封止がなされて、さらなる防煙機能の向上が計れるように構成されている。
尚、気密材18、19、20は、図10に示すような形状となっており、三次元的な封止をするようになっており、気密材17、21とは形状が異なるが、これら気密材17、18、19、20、21は、それぞれの隙間形状に対応したものが適宜採用されている。
また、22は開口部他側部に設けられ、シャッターカーテン1の移動案内をするための固定式のガイドレールであり、23、23aは避難扉3と子扉13とのあいだを封止するための気密材である。
【0022】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、シャッターカーテン1と避難扉3とを全開姿勢としたときに、ガイドレール5は天井側に収納されているため、邪魔のない大開口を確保することができ、また、火災等の異常が発生するとシャッターカーテン1と避難扉3とが閉鎖されて防火、防煙区域を作ることができるものであるが、この場合に、前記ガイドレール6は、シャッターカーテン1が閉鎖作動をした場合に、その閉鎖ガイドをしながら自ら垂下姿勢に変姿することになっており、従来のガイドレールを避難扉に設けたもののように、避難扉3をシャッターカーテン1に先行して閉鎖する必要がなく、シャッターカーテン1と避難扉3とを略同時的に閉鎖作動を開始することができる。そして、このものでは、避難扉3は、全閉姿勢となった状態において、前板面3aがドア係止片16に当接している一方、戸先体14の戸先側端面14cにはラッチ15aが突出し、該ラッチ15aが後方ガイド片8のガイド面8aに前後方向に重なる状態で近接対向している。このため、避難扉3が開閉方向(前後方向)に揺動しようとしたとき、閉鎖方向についてはドア係止片16との当接によって移動規制を受け、開放方向についてはラッチ15aが、ガイドレール6を構成する後方ガイド片8のガイド面8aに係止して移動規制を受けるようになっている。この結果、シャッターカーテン1と避難扉3とにより仕切られた空間に、大きな気圧差が生じて避難扉3が揺動しようとしたとしても、避難扉3は開閉方向両方向に移動することが規制されることになって開口部を閉鎖状態に維持することができ、防煙性能の高い防煙シャッター装置とすることができる。
【0023】
しかも、本発明が実施された形態において、係合部であるラッチ15aは避難扉3側に設けられ、係合受け部であるガイド面8aはガイドレール6側に設けられている。このため、全閉姿勢の避難扉3を全開姿勢に復帰する場合では、避難扉3に設けられたラッチユニット15のラッチハンドル15cを回転操作しながら、該操作している状態で押しやることで避難扉3を開放させることができて、操作性に優れるうえ迅速な操作をすることができる。
【0024】
さらに、このものでは、ラッチ15aを係止するための係合受け部として、ガイドレール6を構成する後方ガイド8のガイド面8aをそのまま利用しているため、ガイドレール6に係合受け部を特別に形成する必要が全くなく、部材の兼用化が果せて構成の簡略化を実現できる。
【0025】
このように、本発明が実施された形態のものでは、避難扉3は、閉鎖方向へはドア係止片16と当接し、開放方向へはラッチ15aがガイドレール6に係止することでそれぞれ移動規制を受けるが、この場合に、ガイドレール6の各ガイド片7、8は、垂下姿勢への変姿に伴いそれぞれ固定ロッド11eがラッチ係合ボックス12の係合孔12aに係合して躯体側にロック(固定)される状態となっている。このため、避難扉3は、ガイドレール6を介して躯体側から移動規制を受けることになり、閉鎖姿勢の維持を強固に保持することができる。
【0026】
しかも、このものでは、避難扉3は下縁部、上縁部、そして左右の縁部がそれぞれ気密材17、18、19、20により封止されているため、防煙性能が高められるが、さらにこのものにおいて、避難扉3のガイドレール6隣接側である戸先体14部位においては、前方ガイド片7の気密材20だけでなく、後方ガイド片8とのあいだの気密材21によりそれぞれ封止される構成となっているため、両ガイド片7、8のあいだに形成される貫通ガイド6aとシャッターカーテン1との隙間から侵入しようとする煙に対しても侵入防止が計れて、より防煙性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッターカーテンと避難扉とが全閉姿勢となっている状態を示す一部概略正面図である。
【図2】ガイドレールと避難扉との位置関係を説明する概略平面図である。
【図3】図2におけるX−X断面図である。
【図4】シャッターカーテンの全開姿勢を説明する側面図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)はそれぞれシャッターカーテンとガイドレールとの連動状態を説明するパターン図である。
【図6】図5(B)におけるシャッターカーテンとガイドレールの位置関係を説明するガイドレール部の平面図である。
【図7】図7(A)、(B)は防煙シャッター装置の下端部における正面図、側面図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれラッチユニットのラッチハンドル正面図、側面図、平面図、正面図である。
【図9】避難扉の封止状態を説明する拡大平面図である。
【図10】気密材の封止状態を説明する避難扉上部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
2a 開閉機
4 座板
4b ローラガイド
5 支持ローラ
6 ガイドレール
7 前方ガイド片
7a ガイド面
8 後方ガイド片
9 作動アーム
10 補助ローラ
11 支持ブラケット
11e 固定ロッド
12 ラッチ受けボックス
13 子扉
14 戸先体
15 ラッチユニット
15a ラッチ
16 ストッパ片
17 気密材

Claims (1)

  1. 開口部を上下動して全開姿勢から全閉姿勢に変姿するシャッターカーテンの側部に、躯体側面に凹設した収納部に位置して開口部を開放する全開姿勢から鉛直な軸まわりに前方に回転してシャッターカーテンに隣接する位置の開口部を閉鎖する全閉姿勢に揺動変姿する避難扉を併設するにあたり、シャッターカーテンの移動案内をする避難扉側のガイドレールを、シャッターカーテンの表裏面をガイドする前後一対のガイド片で構成する一方、これらガイド片の上端部を開口部上方に軸支して、シャッターカーテンの上下動に連動して開口部上方に位置する水平姿勢から垂下姿勢に揺動変姿する構成とし、前記避難扉の戸先端面には、ガイドレールが垂下姿勢でかつ避難扉が閉鎖したとき、後側ガイド片のガイド面に前後方向に重なる状態で近接対向する位置に位置して前方ほど突出量が小さくなる傾斜ガイド面が形成された係合部を出没自在に設けて、ガイドレールが垂下姿勢でかつ避難扉が閉鎖したとき係合部と後側ガイド片のガイド面とが互いに係止して、避難扉の開放方向への移動規制をするように構成されている建築用シャッター装置。
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