JP3785623B2 - 建築用シャッターにおける可動式ガイドレール構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル、工場等の建築物の開口部等に設けられる建築用シャッターにおける可動式ガイドレール構造の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビルや工場等の出入り口部や大部屋あるいは地下通路等には、火災等の異常時に対処するため、防火防煙区画を設定して類焼を防止し被害の拡大を抑えることが計られる。そしてこのようなものとして、建築用防火シャッターを建付けることが提唱されるが、間口が幅広である場合、一連ではなく複数連のシャッターカーテンを並設する必要がある。この場合に、中柱(ガイドレール)が必要になるが、この中柱を固定式にしたのでは平常時に該中柱が邪魔になるという問題がある。
これに対し、中柱を吊りローラで吊持したハンガータイプとし、平常時は間口の左右に形成される収納スペースに収納した中柱を、非常時に所定位置に移動するようにした可動式のものを採用することが提唱される。ところがこのものは、中柱を所定位置まで移動させてからでないとシャッターカーテンの閉作動を開始することができず、シャッターカーテンを一刻も早く閉作動させたい非常時にも拘わらずこれができないという問題がある。
そこで、ガイドレールの上端を躯体天井部に揺動自在に軸支して天井部に収納される水平姿勢と開口部に垂下する垂下姿勢とに揺動変姿可能とし、シャッターカーテンの閉作動に合わせ垂下姿勢に変姿するガイドレールによりシャッターカーテンの閉作動をガイドするように構成し、これによって迅速な閉作動が行えるようにすることが提唱される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ガイドレールを揺動変姿式にした場合、ガイドレールが勝手に自重垂下姿勢になることを規制するため、ガイドレールに設けた当接部材を、シャッターカーテン最下端の座板に上側から当接させてガイドレールの自重を受け、ガイドレールをシャッターカーテンの巻降ろしに合わせてガイドレールを垂下揺動させるように構成することになるが、このままでは全閉近くになってガイドレールが垂下姿勢に近づくと、シャッターカーテンの巻降ろしピッチに対するガイドレールの揺動ピッチが大きくなってガイドレールの垂下揺動のコントロールが難しいものとなる。
そこで、当接部材の座板当接状態をシャッターカーテンの巻降ろし過程の途中までとし、これ以降は、基端部が座板当接部材よりもレール基端側位置でガイドレールに揺動自在に軸支される作動体を設け、該作動体を、ガイドレールの垂下姿勢状態で下側ほど左右外方を向く傾斜姿勢となって下端部が前記当接部材より下方位置で座板に設けたストッパに左右方向内方から当接するようにし、これによって垂下姿勢に近くなった以降のガイドレールの垂下揺動をコントロールできるようにすることが提唱される。このものにおいて、シャッターカーテンが全閉したことにタイミングを合わせてガイドレールが丁度垂下姿勢になるように設定し、該垂下姿勢になったガイドレールの下端部をロックするものとすれば、前記作動体は、全閉姿勢でもストッパに当接することになって傾斜姿勢が維持され、この結果、シャッターカーテンを開作動させた場合に、作動体は、座板の上昇によりガイドレールを上方揺動させる方向の負荷を受け、ガイドレールは問題なく収納姿勢方向に揺動する。
【0004】
ところがこのものでは、次のような問題がある。つまり、ビル等において火災が生じた場合にビル内において風が発生し、また、非常時に積極的に排煙するための排煙装置を設けたものもある。このようなところでシャッターカーテンを閉作動させた場合に、該シャッターカーテンは、空気の流れを遮ることになってカーテン面と直交する方向の風圧を受けるが、この圧力は全閉に近づくほど強くなる。このため、前述したようにシャッターカーテンが全閉になると同時にガイドレールが垂下姿勢になるようタイミングさせたものでは、ガイドレール下端部のロックが全閉後の動作になり、この結果、全閉状態に近づいて大きな風圧を受ける状態になっても、シャッターカーテンおよびガイドレールは下端側がロックのない不安定状態のままで、ガイドレールは、前記大きな圧力を受けて前後にあおられるシャッターカーテンと共に前後方向に動いてロックができず、最悪の場合にはシャッターカーテンがガイドレールから外れてしまうことが考えられる。
【0005】
そこで、ガイドレールを、シャッターカーテンが全閉する前の必要な空気流路が確保される段階で垂下姿勢にしてロックし、これによってシャッターカーテンを、ロック固定した安定状態のガイドレールに案内させて全閉するように構成することが提唱される。ところがこのようにしたとき、前記作動体とストッパとは離間状態になり、作動体の座板に対する前記傾斜姿勢が必ずしも保証されないものとなる。この状態でシャッターカーテンを開作動させた場合、作動体が座板に対して垂直姿勢に近い状態か垂直姿勢を越えた状態で当接することが考えられ、この場合には、作動体は、ガイドレールを収納姿勢側へ揺動させる方向の力を生じない状態で座板に当接し、シャッターカーテンの開作動は勿論、ガイドレールの収納姿勢側への揺動もできなくなるという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
さらには、ガイドレールを垂下姿勢としたとき、隣接するガイドレールとは、互いに近接はするがあいだに隙間が形成されるため、該隙間を介して煙が通過することになって遮煙性能が低下してしまうという問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、大開口部に複数並設され、天井収納部に巻装されるシャッターカーテンと、天井に収納される水平姿勢から天井から垂下する垂下姿勢に揺動変姿して前記シャッターカーテンを案内するよう基端部が軸支された可動式のガイドレールとを備えた建築用シャッターにおいて、ガイドレールは、間隙を存して対向する前後一対のガイド片で構成され、かつ該間隙は、シャッターカーテンが左右方向に貫通して該シャッターカーテンの開閉ガイドをする貫通ガイドになるように構成され、前記ガイドレールのうち開口部に隣接状に設けられるガイドレールは、該ガイドレールが垂下姿勢になったとき左右方向に隣接して近接対向する前後ガイド片同士のうち、左右方向一方側の前後ガイド片の左右対向面には前後方向外側位置で左右対向方向に向けて突出する凸片が形成され、左右方向他方側の前後ガイド片の左右対向面には前後方向内側位置で左右対向方向に向けて突出する凸片が形成されたもので構成されていて、ガイドレールが垂下姿勢となったとき、左右方向一方側の前後凸片が左右方向他方側の前後凸片に対して前後方向外側に位置する状態で互いに召し合わせ状に嵌合するように設定されていることを特徴とする建築用シャッターにおける可動式ガイドレール構造である。
これによって、火災等の状況下であって、ガイドレールが垂下姿勢になったときにおける遮煙性能を一層向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図15に示す図面に基づいて説明する。
図面において、1は大開口部に複数並設された建築用シャッターのシャッターカーテンであって、各シャッターカーテン1は、天井側に軸承される巻取り軸2に巻装されている。そしてシャッターカーテン1は、巻取り軸2がブレーキ付の開閉機3の正逆駆動に基づいて正逆回転することに伴い、巻取り、巻出しされて、開口部を閉鎖する閉鎖姿勢と天井部に収納される開放姿勢とに変姿するように設定されている。因みに、これらシャッターカーテン1は、図示しない操作スイッチの操作に基づいて開閉するが、シャッターカーテン1の開放状態において火災等が発生した場合では、異常検知手段の異常検知に伴いブレーキ解除がなされると共に開閉機3に内装するガバナの働きでシャッターカーテン1が自重閉鎖するように設定されている。
【0008】
5は各シャッターカーテン1を案内するガイドレールであって、該ガイドレール5は、間隙(後述する貫通ガイド)5aを存して対向する前後一対のガイド片5b、5cで構成されると共に、基端部(上端部)が支軸5dを介して天井部躯体側に揺動自在に軸承されていて、天井部に収納される水平姿勢と、先端部(下端部)が自然垂下する垂下姿勢とに変姿する可動式になっている。そして、ガイドレール5の先端部側となる各ガイド片5b、5cの前後方向内側面には、支持ローラ(本発明の座板当接部材に相当する)6が互いに対向する状態でそれぞれ回動自在に軸承されている。さらに、各ガイド片5b、5cの先端部には作動アーム(本発明の作動体に相当する)7がそれぞれ配されるが、各作動アーム7は、基端部が前記支持ローラ6軸承位置よりも基端部側(上側)に位置する状態でピン軸7aを介して揺動自在に軸承されており、その先端部には補助輪7bがそれぞれ軸承されている。
尚、ガイドレール5を構成する前後のガイド片5b、5cは、垂下姿勢における左右方向外側面であって、垂下姿勢で隣接して近接対向するガイド片5b、5cとの対向面は、それぞれ前後方向何れか一方に偏寄して凸部5f、5gが形成されて凹凸部に構成されている。そして、図11に示すように、開口部にガイドレール5を隣接して垂下させたとき、一方のガイド片5b、5cの凸片5fと、他方のガイド片5b、5cの凸片5gとが前後方向に位置ズレする状態で形成され、これによって、ガイド片5b、5c同志の対向面が召し合せ状態となって、隣接するガイドレール間における防煙性能が向上するように配慮されている。つまり、図11において、ガイドレール5が垂下姿勢になったとき左右方向に隣接して近接対向する前後ガイド片5b、5c同士のうち、左右方向一方側の前後ガイド片5b、5cの左右対向面には前後方向外側位置で左右対向方向に向けて突出する凸片5fが形成され、左右方向他方側の前後ガイド片5b、5cの左右対向面には前後方向内側位置で左右対向方向に向けて突出する凸片5gが形成されたもので構成されていて、ガイドレール5が垂下姿勢となったとき、左右方向一方側の前後凸片5fが左右方向他方側の前後凸片5gに対して前後方向外側に位置する状態で互いに召し合わせ状に嵌合するように設定されている。
【0009】
一方、前記シャッターカーテン1の最下端に位置する座板4は、底板部4aとその前後両側部において上方に起立する前後板部4b、4cとを備えて側面視略山字形に形成されている。前記前後板部4b、4cにはローラガイド4dがそれぞれ形成されており、前記ガイドレール5に軸承された一対の支持ローラ6がそれぞれ抜け止め状に内嵌して転動するように設定されるが、ローラガイド4dは左右両端部位置において上側辺が切欠かれた切欠き部4eに形成されており、支持ローラ6は該切欠き部4eからローラガイド4dへの出入りができるように設定されている。また、底板部4a上面の前後は、各ガイド片5b、5cに設けた作動アーム7の補助輪7bが転動する走行面となっており、該走行面の両側部に本発明が実施されたストッパ片8が上方に向けて突設していると共に、ストッパ片8の左右方向内方位置に走行面を傾斜状にするべく傾斜ガイド9が設けられている。前記傾斜ガイド9は山形状の傾斜面を有しており、ストッパ片8側ほど低くなる第一傾斜面9aと左右方向内方側ほど低くなる第二傾斜面9bとのあいだの傾斜頂部9cは、シャッターカーテン1の全閉状態において、座板4のガイドレール5呑み込み位置よりも左右方向内方位置に設定されている。
【0010】
そして、シャッターカーテン1の開放状態において、ガイドレール5は、支持ローラ6がまぐさ部に位置するローラガイド4dに支持される状態で下動規制されており、これによってガイドレール5は水平姿勢となって天井部に収納される設定となっており、このとき、前記作動アーム7は、補助輪7bが座板底板部4aに支持され、基端部が左右方向内方側に位置する倒伏姿勢となっている。
この状態から、シャッターカーテン1が巻出されると、ガイドレール5は、支持ローラ6がローラガイド4dを転動しながら徐々に垂下姿勢側に向けて下方揺動し、これに伴い前記作動アーム7は、補助輪7bが底板部4aの走行面を左右方向外方側に向けて転動する。一方この状態で、シャッターカーテン1は、前記ガイド片5b、5c間の間隙が貫通ガイド5aとなってここを左右方向に貫通する状態でガイドされるようになっている。
【0011】
そうして、シャッターカーテン1が閉鎖姿勢に近づくと、支持ローラ6は、ローラガイド4dの左右端の前記切欠き部4eから外れて座板4から自由になるが、作動アーム7は、これにタイミングを合わせるようにして、補助輪7bが前記傾斜ガイド9の第二傾斜面9bを乗り上げて傾斜頂部9cに達し、そして第一傾斜面9aを降下してストッパ片8とのあいだのコーナー部に当接(図13)し、これ以上の補助輪7bの左右方向外方への移動が規制されるように設定されている。この移動規制がなされた以降は、ガイドレール5は、作動アーム7を介して座板4に支持される状態で下降揺動してガイドレール5が垂下姿勢となり(図14(A))、ガイドレール5が躯体側に固定される。この状態においてシャッターカーテン1は全閉状態となる少し以前の状態となっており、座板4と床面とのあいだに、空気流通を可能とする間隙Sが形成されている。
ここでガイドレール5の固定構造について説明する。即ち、各ガイド片5b、5cの先端部にはラッチピン10が出没自在に設けられると共に、該ラッチピン10をガイド片5b、5c先端面から没入する退避姿勢に保持するための係止手段10aが設けられている。一方、躯体側には、前記ラッチピン10の先鋭状の先端部10bが係合するための係止孔11aが複数穿設された係合部材11が設けられており、前記ガイドレール5が垂下姿勢になったことの検知に伴い係止手段10aの係止解除がなされ、これによってラッチピン10が自然落下する施錠姿勢となって先端部10bが係合部材11の何れかの係合孔11aに係合する設定となっている。
【0012】
一方、前記ガイドレール5が垂下姿勢となってロックされた以降、シャッターカーテン1の閉作動が継続されることに伴い補助輪7bが座板ストッパ片4fから離間して作動アーム7は自由状態となり、そうして、シャッターカーテン1が全閉姿勢となる(図14(B))。
ところで、作動アーム7には先端が各ガイド片5bまたは5cの内端面に当接するストッパピン7cが設けられており、前記自由状態となった作動アーム7は、鉛直下方に向けて自由に垂下するのではなく、各ガイド片5b、5cに対して先端(下端)側が左右方向外方に位置する傾斜姿勢に規制保持された状態となるように設定されている。
【0013】
これに対し、全閉姿勢のシャッターカーテン1を開放させる場合、まず、ガイドレール5の解錠をしてから座板4が上動すると、補助輪7bは座板底板部4aの左右両側部に当接することになるが、このとき、ガイドレール5の垂下姿勢が厳密になされておらず、多少の位置ズレがある状態(補助輪7bが左右方向内方側にずれている状態)となることもあるが、補助輪7cは、傾斜頂部9cがガイドレール5呑み込み位置よりも内方に位置する長い第一傾斜面9aにより受け止められて、ストッパ片8側に向けて転がり降りる状態で誘導される設定となっている。そうして、補助輪7bがストッパ片8とのコーナー部に当接すると、前記作動アーム7は前記移動規制状態となって、ガイドレール5は作動アーム7を介して座板4に支持され、ガイドレール5が持ち上げられることとなる。因みに、作動アーム7は前述したようにガイドレール5に対して傾斜姿勢に維持されており、これによって、座板4の上動力は、作動アーム7に対し、基端側が左右方向内方に向く倒伏姿勢に変姿する方向に作用するようになって、作動アーム7が次第に倒伏姿勢になると共に、ガイドレール5が上方に揺動するように設定されている。
前記状態からさらにシャッターカーテン1が巻取られると、支持ローラ6が切欠き4eから前記ローラガイド4dに遊嵌し、これによってガイドレール5は、作動アーム7を介する状態から支持ローラ6を介する状態で座板4からの支持を受け、以降、この状態でシャッターカーテン1が全開姿勢となり、ガイドレール5は前記水平姿勢に変姿するように設定されている。
【0014】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、シャッターカーテン1の閉鎖に伴い、ガイドレール5はシャッターカーテン1をガイドしつつ下方揺動することになるが、この場合に、ガイドレール5の下方揺動規制は、最初は支持ローラ6によりなされ、シャッターカーテン1の全閉状態に近づく巻降ろし途中で作動アーム7によりなされることになって、ガイドレール5は安定した下方揺動を行う。そして、ガイドレール5は、下方揺動が終了して垂下姿勢になったことの検知でラッチピン10により躯体側に固定されるが、この状態では、前述したようにシャッターカーテン1は全閉状態とはなっておらず、座板4と躯体床面とのあいだに間隙(開口)Sが確保される状態となっている。この結果、火災が生じて風が発生したり排煙装置が作動しているような状況下でシャッターカーテン1を閉作動させた場合であっても、前記座板4と躯体床面とのあいだの間隙が空気流路として確保され、シャッターカーテン1を徒にあおるようなことが抑制された状態でガイドレール5のロックができることになる。そして、該ガイドレール5がロックされた固定支持状態でシャッターカーテン1が全閉することになって、ガイドレール5のロック作動が確実になる許りでなくシャッターカーテン1の全閉作動も確実に行うことができる。
【0015】
そうして、このようにして全閉となったシャッターカーテン1を開放する場合に、前記シャッターカーテン1の全閉状態では、座板底板部4aと作動アーム7の補助輪7bとは離間状態となっていて、シャッターカーテン1の上動が開始されたとき、補助輪7bが座板底板部7aとストッパ片8とのコーナー部に当接する状態に復帰するという保証はないが、この場合に、底板部7aには、補助輪7bをストッパ片8側に積極的に誘導する傾斜ガイド9が設けられているため、補助輪7bが第一傾斜面9aに当接することで自動的に前記コーナー部側へ誘導され、そして作動アーム7は、補助輪7bがストッパ片8に当接する移動規制状態にセットされることになる。しかも、傾斜ガイド9は、座板4のガイドレール5呑み込み位置よりも左右方向内方にまで長く設けられているため、ガイドレール5が多少位置ずれした状態でロックされていたとしても、補助輪7bを確実にストッパ片8側に誘導でき、これによって、補助輪7bが突っ張った状態となってしまいシャッターカーテン1の開作動が損なわれたり、ガイドレール5の水平姿勢側への揺動ができなくなるような不具合が回避され、火災等の異常時においてシャッターカーテン1の閉作動を迅速かつ確実に行うことができるものでありながら、シャッターカーテン1の開作動およびこれに追随するガイドレール5の揺動作動が保証され、信頼性の高いものにできる。
【0016】
さらに、このものにおいて、ガイドレール5を構成する各ガイド片5b、5cの左右方向外側面には、前後方向一方に偏寄する状態で凸部5fを形成することで凹凸部が形成されており、隣接して垂下姿勢となったガイドレール5は、隣接するガイド片5b、5cの凹凸部が互いに召し合わせ状態となっている。この結果、ガイドレール5を垂下姿勢としたときにおける防煙性能が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築用シャッターの概略正面図である。
【図2】建築用シャッターの概略平面図である。
【図3】建築用シャッターの概略側面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれ座板の一部平面図、正面図であ。
【図5】図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ図4(B)のX−X断面図、Y−Y断面図、Z−Z断面図である。
【図6】図6(A)、(B)はそれぞれ傾斜ガイドの平面図、正面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれガイドレールの正面図、平面図である。
【図8】図8(A)、(B)はそれぞれ図7(A)の左側面図、右側面図である。
【図9】 シャッターカーテンの開放姿勢におけるおけるまぐさ部の側面図である。
【図10】シャッターカーテンの開閉作動中における座板とガイドレールとの関係を示す側面図である。
【図11】シャッターカーテンの閉鎖姿勢におけるガイドレールの横断面図である。
【図12】シャッターカーテンの閉鎖姿勢におけるガイドレールの一部省略正面図である。
【図13】シャッターカーテンの閉作動過程における座板とガイドレールとの関係を示す正面図である。
【図14】図14(A)、(B)はそれぞれシャッターカーテンの閉作動過程における座板とガイドレールとの関係を示す正面図である。
【図15】図15(A)、(B)はそれぞれガイドレール先端部の一部切欠き側面断面図、正面断面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
3 開閉機
4 座板
4d ローラガイド
5 ガイドレール
5a 貫通ガイド
5f 凸部
6 支持ローラ
7 作動アーム
7b 補助輪
8 ストッパ片
9 傾斜ガイド
9a 第一傾斜面
10 ラッチピン
11 係合部材
Claims (1)
- 大開口部に複数並設され、天井収納部に巻装されるシャッターカーテンと、天井に収納される水平姿勢から天井から垂下する垂下姿勢に揺動変姿して前記シャッターカーテンを案内するよう基端部が軸支された可動式のガイドレールとを備えた建築用シャッターにおいて、ガイドレールは、間隙を存して対向する前後一対のガイド片で構成され、かつ該間隙は、シャッターカーテンが左右方向に貫通して該シャッターカーテンの開閉ガイドをする貫通ガイドになるように構成され、前記ガイドレールのうち開口部に隣接状に設けられるガイドレールは、該ガイドレールが垂下姿勢になったとき左右方向に隣接して近接対向する前後ガイド片同士のうち、左右方向一方側の前後ガイド片の左右対向面には前後方向外側位置で左右対向方向に向けて突出する凸片が形成され、左右方向他方側の前後ガイド片の左右対向面には前後方向内側位置で左右対向方向に向けて突出する凸片が形成されたもので構成されていて、ガイドレールが垂下姿勢となったとき、左右方向一方側の前後凸片が左右方向他方側の前後凸片に対して前後方向外側に位置する状態で互いに召し合わせ状に嵌合するように設定されていることを特徴とする建築用シャッターにおける可動式ガイドレール構造。
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