JP2013245094A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明に係る屋外エレベータは、かご側カバー8aと、水平カム8fと、コロ10aと、乗場側カバー7aとを備え、かご側戸4の開き動作に伴って、コロ10aが水平カム8f上を転動することでピン8bを中心にしてかご側カバー8aを回動させて、かご側カバー8aの雨樋8eを乗場側カバー7aの凹部7b内に臨ませるようになっている。
【選択図】図3
Description
また、特許文献2には、かごドアカムをかごドアの戸袋側端部に設け、このかごドアカムに係合するかごドアカム係合部材と伝達部材とによりストッパを変位させるようにすることで、巻上機ブレーキの制動力が低下した場合にも、戸開動作開始直後から戸閉動作終了直前までかごを乗場階の位置に保持することができるエレベータのかご位置保持装置が記載されている。
しかしながら、上記特許文献1のものは、出発阻止手段は戸閉係合装置の可動ベーンに連結されたリンク機構に連動して動作するようになっており、装置が大掛かりになるため高価となるといった問題点があった。
また、上記特許文献2のものは、係合部材、ストッパ、付勢手段、ドアカム、ドアカム係合部材及び伝達部材を備えており、上記特許文献1と同様に装置が大掛かりになるために高価になるといった問題点があった。
このかご側カバーの前記かご側の面に取り付けられているとともに水平方向に延びた水平カムと、
かご側戸の上縁部に取付けられたかごドアハンガーに回転自在に設けられたコロと、
乗場の出入り口の上部に取付けられているとともに下端部に凹部を有する乗場側カバーとを備え、
前記かご側戸の開き動作に伴って、前記コロが前記水平カム上を転動することで前記支点を中心にして前記かご側カバーを回動させて、前記折曲部を前記凹部内に臨ませるようになっている。
以下、この発明の実施の形態の屋外エレベータについて、図に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1の屋外エレベータの構成を示す側断面図、図2は図1のA−A線に沿った矢視断面図である。
図において、昇降路壁15内を昇降するエレベータのかごは、かご室2と、このかご室2を支持するかご枠1aとを備えている。
内部にかご操作盤3が配置されたかご室2では、かご床1の乗場枠5側には、かご側敷居11が設けられている。このかご側敷居11には、かご室2の出入口であって溝に沿って移動する一対のかご側戸4が設けられている。
かご側敷居11に対向して、乗場側には、乗場側敷居12が設けられている。この乗場側敷居12には、溝に沿って一対の乗場側戸6が左右方向に移動する。
かご側戸4は、乗場側戸6と連動して、電動開閉される。戸を開閉する開閉装置(図示せず)は、かご側に設けられており、両者の間に設けられた機械的な係合装置(図示せず)によって連動するようになっている。
各乗場側戸6の上縁にはローラ付の乗場ドアハンガー13がそれぞれ取り付けられている。この乗場ドアハンガー13は、乗場ドアハンガーケース7に固定された乗場側レール14にハンガーローラ13aが転動して往復動する。
乗場ドアハンガーケース7は、上端部で乗場側カバー7aが固定されている。この乗場側カバー7aは、かごの出入口の開口部の全幅を超えて左右に延びているとともに、下端部に断面がコ字状に折曲された凹部7bを有している。
一対のかごドアハンガー10のうち一方のかごドアハンガー10には、逃がし穴10dが形成されている。また、かごドアハンガー10には、逃がし穴10dを縦方向に跨いで延びた軸10bが取付けられている。この軸10bには、部分的に逃がし穴10dに臨んだコロ10aが回転自在に設けられている。
この雨樋8eは、先端部が折曲して起立しており、雨滴を受け止めるとともに、雨水が流下するように、かご側戸4の開閉方向に沿って緩やかに傾斜している。
かごドアハンガー10の下側角部には、キー19操作により、コロ10aを下方向に移動させるコロ移動手段が設けられている。
このコロ移動手段は、コロ10aに取付けられ上下動可能なコロ支え板16aと、このコロ支え板16aの下端部に接続されているとともにキー19の操作に連動して水平方向に移動しつつコロ支え板16aを上下方向に移動させる支え板17とを備えている。
コロ支え板16aの上下の両側には、ガイドピン16bが設けられている。このコロ支え板16aの下端部には、ピン16cが取り付けられている。このピン16cは、支え板17のガイド穴17aに臨んでいる。ガイド穴17aは、斜め方向に延びている。
かごが目的階に到達すると、かご側戸4は、乗場側戸6と連動して、電動開閉される。
かご側戸4の開き動作に伴って、コロ10aが水平カム8f上を転動することでピン8bを中心にしてかご側カバー8aを回動させる。
この結果、かご側カバー8aの雨樋8eが乗場側カバー7aの凹部7b内に臨み、この凹部7bの上下方向の隙間以上には、かごは昇降することができない。
即ち、かご側戸4が開いているときに、例えば誤動作でかごが昇降しようとしても、雨樋8eが凹部7bに係止し、かごの昇降が機械的に阻止される。
この場合には、キー19を用いて錠18を時計方向に回転(図7(b))させることで、錠18から突出したアーム18aを介して支え板17を左側に移動させる。この移動に伴いコロ支え板16aのピン16cがガイド穴17aに沿って下側に移動し、コロ支え板16aは、この両側に配置されたガイドピン16bに案内されながら下側に移動し、図8(a),(b)に示すように、コロ10aも下側に移動する。
この結果、かご側戸4が開いているも、コロ10aは、水平カム8fの高さよりも低く、水平カム8fの下側に位置しており、かご側カバー8aは、コロ10aにより乗場側カバー7a側に押し出されることなく、雨樋8eは、バネ8dの弾性力により凹部7bから離間している。
即ち、かご側戸4が開いているときでも雨樋8eが凹部7b内に臨むことはなく、かごを昇降させることができる。
従って、かご側戸4が開いているときに、例えば誤動作でかごが昇降しようとしても、雨樋8eが凹部7bに係止し、簡単な構造で機械的にかごの昇降を確実に阻止することができる。
従って、例えば保守点検作業時に、かご側戸4が開いた状態でかごを昇降させなければならない場合には、キー19の簡単操作で、戸開時にかごが昇降するのを機械的に阻止する機能を解除することができる。
また、雨樋8eは、かご側戸4の開閉方向に沿って傾斜しているので、雨水は雨樋8eを流下して円滑に排出される。
この場合、乗場側カバー7aの凹部7b内に先端部が臨むかご側カバー8aの端部は、先端部が起立したものでなくてもよい。要は、端部が凹部7b内に臨み、かごの昇降の際に凹部7bに係止してかごの昇降を阻止するものであればよい。
また、かご側カバー8aは、戸閉桁8以外のかごの出入り口の上部に回動可能に設けてもよい。
また、乗場側カバー7aについても、乗場ドアハンガーケース7以外の乗場の出入り口の上部に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、2枚戸の中央開き戸のエレベータであったが、その他の例えば2枚戸片開き戸や、3枚戸片開き戸、または4枚戸中央開き戸のエレベータあってもよい。
Claims (5)
- かごの出入り口の上部に上端部の支点を中心に回動可能に設けられているとともに下端部に折曲部を有するかご側カバーと、
このかご側カバーの前記かご側の面に取り付けられているとともに水平方向に延びた水平カムと、
かご側戸の上縁部に取付けられたかごドアハンガーに回転自在に設けられたコロと、
乗場の出入り口の上部に取付けられているとともに下端部に凹部を有する乗場側カバーとを備え、
前記かご側戸の開き動作に伴って、前記コロが前記水平カム上を転動することで前記支点を中心にして前記かご側カバーを回動させて、前記折曲部を前記凹部内に臨ませることを特徴とするエレベータ。 - 前記かごドアハンガーには、キー操作により前記コロを垂直方向に移動させるコロ移動手段が設けられており、
前記コロ移動手段は、前記コロに取付けられ上下動可能なコロ支え板と、このコロ支え板の下端部に接続されているとともに前記キーの操作に連動して水平方向に移動しつつ前記コロ支え板を上下方向に移動させる支え板とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記かご側カバーの折曲部は、雨水を集めて流下させる雨樋であることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ。
- 前記雨樋は、前記かご側戸の開閉方向に沿って傾斜していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のエレベータ。
- 前記エレベータは、屋外エレベータであることを特徴とする請求項3または4に記載のエレベータ。
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