JP4623845B2 - 建築用シャッター装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルディングや倉庫などの建築物の開口部を開閉する建築用シャッター装置にかかるもので、特に大間口の開口部に設置する防火シャッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビルや倉庫などの大部屋等には、火災等の異常事態に対処するため防火シャッターの設置が義務付けられている。現状のシャッターでは大間口に対応できないため、間口が広い場合には、開口部の所定位置にガイドレール(中柱)を設けて複数連のシャッターを並設するが、中柱としてのガイドレールを固定式にすると、平常時に通行の邪魔になる。そのため、このガイドレールを回動可能に取り付け、シャターの巻上げ上昇時には、ガイドレールを天井部に収納し、火災等の異常時に垂下してシャッターを閉鎖するようにした建築用シャッター装置が提案されている。
【0003】
上記のようにガイドレールを回動自在に取付けたシャッター装置としては、図12に示すように、まぐさ内に巻取軸41を設けてシャッターカーテン40を巻付けると共に、まぐさ内の一端に支軸44を設けて座板42と連動する可動点45をもつガイドレール43を支持し、シャッターカーテンの昇降につれてガイドレール43を開口部の垂直面内に回動させるようにしたものが知られている。
ガイドレール43の可動点45は座板42の上面に接しているので、シャッターカーテン40の巻上げまたは巻戻し動作時に、ガイドレール43は支軸44を中心にして回動する。シャッターカーテンの降下完了時には、ガイドレール43のガイド溝内にシャッターカーテン40の側縁部を挿合させた状態で静止し、また、シャッターカーテン40の巻上げ完了時にまぐさケース内に水平に収納されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記シャッター装置においては、シャッターカーテンの巻上げ開始時にガイドレールを大きく回動させる必要がある。すなわち、シャッターカーテン40の昇降時には可動点45にかかる荷重は、図13の下向き矢印に示すように、閉鎖時を最大とし、上昇にしたがって漸減しながら巻き上げ完了で最小になる。ガイドレール43の可動点45がガイドレール43の支軸44からの垂線上にあるデッドポイントから僅かにずれた位置(e)にあるため、巻始時には、シャッターカーテンを上昇させる垂直分力でガイドレールを回動させなければならないので大きな応力がかかる。したがって、回転トルクの大きなモータを必要とし、装置全体がコスト高になる。また、シャッターカーテンの閉鎖完了時にシャッターカーテンの一側縁部に垂直に立設したガイドレールの下端に設けたロックピンが、床面に設けた落しつぼに確実に係合しないと、シャッターカーテンの閉鎖状態が不安定になる等の問題もあった。
【0005】
本発明は上述した従来の問題点に鑑みなされたもので、シャッターカーテンの開き始動時における巻上げトルクを大きくせず、スムーズに上昇下降を行い、また、シャッターカーテンの閉鎖完了時におけるレールロックを確実ならしめた建築用シャッター装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、建築物の開口部における天井内の巻取軸に巻付けられ下端に座板を有するシャッターカーテンと、シャッターケースの一端に支持され、シャッターカーテンの少なくとも一側をガイドしながらシャッターカーテンの昇降に追従して上記開口部の垂直面内に回動するガイドレールとを備えた建築用シャッター装置において、シャッターカーテンの動きをガイドレールの回動に変換するための補助アームを取付けたものである。
この補助アームは、ガイドレールの下端より上方の所定位置を回動支点とし、シャッターカーテン閉鎖時の座板近くに達する長さを有して、ガイドレール内に傾動自在に取り付けられ、前記回動支点にはシャッターカーテンが所定高さ以上にあるとき座板上面に当接する支点ローラを有し、当該アームの下端にはシャッターカーテンの上昇または降下のほぼ全期間に渡って座板上面に当接する先端ローラを備えている。また、ガイドレール内には補助アームの傾動角度を規制するためのストッパーを設けるとともに、シャッターカーテンの下降端で補助アームの先端ローラを抱持してシャッタカーテン閉鎖状態を保持すべく、シャッターカーテンの座板の少なくとも一側縁部に形成されたローラロック機構を設けたことを特徴とする。
【0007】
前記ローラロック機構は、前記座板の一側縁部に形成された水平部に続き前記補助アームの先端ローラを案内する斜面部と、斜面部の上に形成された先端ローラ抱持部と、から構成されている。
さらに、前記ガイドレールの先端部に設けた保持筒と、保持筒内に挿合されて常時下方に突出傾向を付与されたロックピンと、前記ロックピンの上端と補助アームとの間に掛け渡したワイヤと、前記ワイヤの途中に設けたガイドバーと、前記ロックピンに対応して建築物の床面に設けた落としつぼとからなり、前記ガイドレールが直立しシャッタカーテンが閉鎖されたとき、前記落としつぼにロックピンが係合されるようにしたレールロック機構を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシャッター装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のシャッター装置の概要を示す正面図、図2は図1の縦断側面図、図3は図2においてガイドレール10をマグサケース内に収納した状態の断面図である。
本発明の建築用シャッター装置は、建築物の開口部50における天井52内の軸受けブラケットの副軸3を経て巻取軸に巻付けられて昇降するシャッターカーテン20と、マグサケース5内に設けたレールシャフト(支軸)11に支持され、シャッターカーテン20の動きに追従して開口部50の垂直面内に回動し、シャッター上昇後にはシャッターケース内に水平状に収納されるガイドレール10と、シャッターカーテン20の動きをガイドレール10の回動に変換するための補助アーム15とを備えている。
なお、図中、4は軸受けブラケット5aはマグサケース蓋、5bはダンパー、5cはラッチ、6はレールブラケット、7は上部ストッパー機構、10はガイドレール(回動レール)、11はレールシャフト、12は固定レール、15はシャッターレール内に傾動自在に設けた補助アーム、21は座板、25はレールカバー、26は切り欠き、51は床面、53は避難扉(回転ドア)である。
【0009】
図1は、ビルディングや倉庫などの大きな開口部に、幅広のシャッターカーテン20と幅狭のシャッターカーテン20aを連装させた例を示す。幅広のシャッターカーテン20は、その両側部がガイドレール10、10によってガイドされるが、幅狭のシャッターカーテン20aは、一側がガイドレール10にガイドされ、他側が固定レール12によってガイドされる。ただし、図示を省略したが、1つの広幅のシャッターカーテン20のみ、または広幅のシャッターカーテン20を2基またはそれ以上連装してもよい。
【0010】
図4は、図1のA−A線における拡大横断面図で、シャッターカーテンの閉鎖時におけるガイドレール10、10の召し合わせ部分を示す。
各カイドレール10は、2本のガイドレール本体10a、10aを向かい合わせ、レールシャフト11を挿通するレール本体の上端付近をツナギ材19でつなぐ以外は、レール本体間にシャッターカーテンをガイドするスリット10bを形成させている。また、シャッターカーテン20が完全に降下して隣接する2本のガイドレール10、10が垂直になったとき、レール本体10a、10aの対向面が互いに密に係合できるように凹部13a、凸部13bを形成させている。さらに、各レール本体10a、10aの内部には前記補助アーム15を支持するプレート14を設けている。なお、図中、16は補助アーム15の支軸、17は支点ローラ、18は先端ローラ、28は図8について後述するレールロック機構のピン保持筒である。
【0011】
シャッター装置は、シャッターカーテン20の巻取り上昇時に図示しない火災センサ等からの火災信号を受けると、ケース蓋5aが開き、シャッターブレーキの開放と同時に、シャッターカーテン20が降下し、ガイドレール10が回動して開口部50を閉鎖するようになっている。ガイドレール10は上端側に上部ストッパー機構7、下端側にレールロック機構30及びローラロック機構22を備えている。次にこれらの機構について順次説明する。
【0012】
図5は、図4のB−B線より見たガイドレール本体下部の正面図である。
ガイドレール10は図4に示したように、ほぼコ字形断面のガイドレール本体10a、10aをスリット10bを介して向かい合わせたものである。ガイドレール本体10a、10aの内部には、シャッタカーテン20の上下動きをガイドレール10の回動に変換するためクランク状に屈曲させた補助アーム15、15を備え、かつ、その回動範囲内に補助アームの傾斜角度を規制するストッパ27、27を設けている。
この補助アーム15は、ガイドレール10の下端より上方の所定位置を回動支点とし、シャッターカーテン閉鎖時の座板21の近くに達する長さを有するクランク形をなして、ガイドレール内に傾動自在に取り付けられている。回動支点であるアーム支軸16には、シャッターカーテン20が所定高さ以上にあるとき座板21の上面(リップ付き上面)に当接する支点ローラ17を設け、補助アームの下端にはシャッターカーテンの上昇又は降下のほぼ全期間に渡って座板上面に当接する先端ローラ18を備えている。
【0013】
前記補助アーム15は、短辺側15bと長辺側15aとをクランク状に屈曲させて一体化してあるので、短辺側15bの支点ローラ17と長辺側15aの先端ローラ18とを結ぶ線はガイドレール10の直立時に垂直線より傾けた状態に設定して、シャッターカーテン20の昇降に従って回動するガイドレール10内での補助アーム15の傾動を円滑にする。また、長辺側15aの外面にレールカバー25を固着すると共に、レールカバー25の下端には昇降する座板21との干渉を避けるための切り欠き26を形成させている(図10)。補助アーム15の短辺側15bは、ガイドレールの垂直起立時には上記ストッパー27から離れた位置に静止され(図5)、シャッターカーテン20が所定高さに巻き上げられてガイドレールが回動したときに、ストッパー27に当接するようになっている(図6b)。
【0014】
(ローラロック機構) ローラロック機構22は、ガイドレール10の下部ストッパー機構に相当するものであって、図5に示すように、シャッタカーテン20の下降端で補助アーム15の先端ローラ18を抱持してシャッタカーテン閉鎖状態を保持するためのもので、座板21の一側縁部に形成された水平部21aに続き補助アームの先端ローラ18を案内する斜面部24と、斜面部24の上に形成された先端ローラ抱持部又はチャンネル形抱持部23とから構成されている。
シャッターカーテン20の上昇始めには、図6(a)について後述するように抱持部23に保持されていた補助アームの先端ローラ18を、斜面部24を経て座板の水平部21aに導き、またシャッターカーテン20の降下時には、座板の水平部21aにある先端ローラ18を斜面部24から抱持部23に導いてロックする。このように、補助アームの先端ローラ18は、抱持部23から水平部21aにスムーズに出入りできるので、ガイドレール10の下端を自動的にロックしたり解除したりできる。この機構は、先端ローラ18を抱持するため、後述するレールロック機構30が何らかの原因で機能しなくなった場合でもガイドレール10を固定することが可能である。
【0015】
(レールロック機構) 図9はガイドレール下端を床面51に固定するレールロック機構30を示すもので、(a)はロック状態の断面図、(b)はアンロック状態の断面図である。
レールロック機構30は、ガイドレールの先端部に設けた保持筒28と、保持筒内に縮設されバネ32により常時下方に突出傾向を付与されたロックピン31と、ロックピンの上端と補助アーム15との間に掛け渡したワイヤ29と、ワイヤの途中に設けたガイドバー33と、前記ロックピン31に対応して建築物の床面51に設けた落としつぼ35とからなる。ガイドレールが直立しシャッタカーテン20が閉鎖されたとき、落としつぼ35にロックピン31が係合されて、直立させたガイドレール10をロックする。また、シャッターカーテン20が上昇すると、補助アーム15の傾動によりワイヤー29を引張り、ロックピン31を落としつぼ35から離脱させて、ガイドレール10を回動可能にする。
【0016】
次に本装置の動作を説明する。
シャッターカーテン20は、図1に示すように、巻上げ上昇時にはブレーキ装置を備えたモータ1の駆動により巻取軸8に巻き取られ、上昇の途中または完了時には不用意にシャッターカーテン20が降下しないように回転が阻止される。シャッターカーテン20を下降させる場合に、巻取軸2を逆転させるが、前述のように、火災等の異常時には、火災センサ等(図示省略)が作動して自動的にブレーキが解除され、シャッターカーテン20が自重で閉鎖するように設定されている。
【0017】
このシャッターカーテン20を上昇させる場合には、まず、スイッチを入れてモータ1を駆動してシャッターカーテンの巻き取りを開始する。図5の状態より図6(a)の状態になると、座板21が少し上昇するがガイドレール10はまだ動かない。座板21が少し上昇したとき、補助アーム15も動かないので、補助アームの先端ローラ18は、抱持部23から水平部21aに誘導されアンロック状態となることで、補助アーム15が内方向に回動するようになる。
【0018】
さらに上昇して、図6(b)の位置になると、補助アーム15の短辺15bがストッパー27に当接し、補助アーム15がこれ以上回動しない状態になると共に、補助アーム15に接続されているワイヤ29が引張られ落しつぼ35よりロックピン31を抜くようになる。引き続くシャッタカーテン20の上昇により、補助アーム15によりストッパー27が押し上げられるので、ガイドレール10が徐々に回動する(図7(a)、図10)。そしてシャッターが完全に開くと、ガイドレール10は建築物の開口上部に水平状になって収納される(図8)。
【0019】
図6(a)は、補助アーム15の支点ローラ17が座板側のローラ抱持部23から離脱する位置までシャッターカーテン20を上昇させた状態を示しており、シャッターカーテン20が少し上昇しているがガイドレール10は床面上に静止している。
図6(a)の状態から、さらにシャッターカーテンを上昇させると、先端ローラ18を座板21上に転動させながら補助アーム15を図の反時計方向に回動させて、図6(b)の姿勢に移る。すなわち、補助アームの短辺側15bがストッパ27に当って回動を制止され、ガイドレール10に対して、補助アーム15がこれ以上回動しない。この間の補助アーム15の傾動によりワイヤ29を引張って落しつぼ35よりロックピン31を引き抜くが、シャッターカーテン20の開き動作は、補助アーム15を傾動させるだけであるので、大きな力を必要としない。
図6(b)の状態からシャッターカーテン20を上昇させると、座板21、先端ローラ18を介して上昇力Fが補助アームの支点ローラ17に伝わり、その水平分力でガイドレール10を回動させることになる。
【0020】
図7は、図6に続くシャッターカーテンの開き動作を示すもので、(a)はシャッターカーテン20の上昇によりガイドレールを約10゜傾けた状態、(b)は約35゜傾けた状態、(c)は約65゜傾けた状態の正面図である。
補助アームの短辺側15bがストッパー27に当接した後は、図7(a)に示すように、シャッターカーテン20の上昇により補助アーム15を介してガイドレール10を回動させる。次いで、図7(b)の状態になると、補助アームの支点17が座板21に当接するため、上昇力を支点ローラ17と先端ローラ18で受けてガイドレール10を回動させる。この場合に受ける応力は、補助アーム15が内側に回動してその先端部ローラ18が座板21の内側に来ているので、従来のものに比べて小さな荷重で済む。
さらにシャッターカーテン20が開くと、図7(c)を経て、図8に示すように建築物のマグサケース53内に水平状に収納される。図10は、シャッターカーテン上昇途中のガイドレールの斜視図、図11は、シャッターカーテンの開き時の応力を示すグラフである。
【0021】
シャッターカーテン20の下降が完了してガイドレール10が垂直になると、補助アーム15が回動し、先端ローラ18は座板21の上面を転動して、斜面部24の入口に達するようになる。そして、シャッターカーテンが床面まで降下すると、補助アーム10の先端ローラ18は斜面部24を昇り、抱持部23の中に収納される。この抱持部23の中では、先端ローラ18は左右方向に動くことができずロック状態となる(図5)。一方、ガイドレール10の下端部からロックピン31が圧縮バネ32の付勢力によって突出し、建築物の床面51に設けた落としつぼ35に係合して、ガイドレール10を確実にロックするので、ガイドレール10は安定し、火災時の風圧などでもシャッターカーテンがばたつくことがない。
また、シャッターカーテンが開き始動すると、補助アーム15の回動時にワイヤー29に引かれて、ロックピン31が落としつぼ35から抜けて、ガイドレール5を回動可能にする。
【0022】
補助アーム15がストッパー27に当接した後は、図6(a)、(b)に示すように、シャッターカーテン20の巻き上げ力は補助アーム15を介して斜め方向に押し上げ、その水平分力でガイドレール10を回動させる。この場合に、シャッターカーテン20に生じる応力は、補助アームの先端部ローラ18が座板21上に来ているので、図11に示すように、従来(図13)に比べて小さくて済む。さらにシャッターカーテン1が開くと、図8に示すように建築物のまぐさ7内に水平状に収納される。
【0023】
【発明の効果】
本発明の建築用のシャッター装置は、上述のように構成したので、シャッターカーテンの開き始動時にその座板が上昇し始めると、補助アームの先端ローラが座板に当接し、続いてシャッターカーテンが上昇されると、補助アームの先端ローラが座板上を転動し、補助アームがストッパーに当接してそれ以上回動しなくなり、その状態でシャッターカーテンを上昇させることにより大きな力を要せずにガイドレールを回動させることができる。すなわち、シャッターカーテンの上昇初期は、前記補助アームを回動させる応力が加わるだけであるので、ガイドレールを回動させ易くなり、シャッターカーテンを巻上げるのに小型のモータでもスムーズにシャッターカーテンを開くすることができる。
【0024】
また、シャッターカーテンの閉鎖完了時にガイドレールの下端に設けたレールロック機構のロックピンが、床面の落しつぼに係合してガイドレールをロックするので、ガドレールを正確な位置に停止し、隣接したシャッター間に隙間がなく防火性能も向上させると共に、風圧等によるシャッターカーテン及びガドレールのがたつきが起こらないようにする。また、シャッターカーテンの開き動作の始動時には、補助アームの動きに連動してロックピンが落しつぼから抜けて、ガイドレールの回動を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用シャッター装置の概要を示す正面図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【図3】図2においてガイドレールをマグサケース内に収納した状態の断面図である。
【図4】図1のA−A線より矢印方向に見たガイドレール召し合わせ部分の拡大横断面図である。
【図5】図4のB−B線より矢印方向に見たガイドレール本体下部の正面図である。
【図6】シャッターカーテンの開き動作を示すもので、(a)はガイドレール内に設けた補助アームの支点ローラが座板側のローラロック部から離脱する位置までシャッターカーテンを上昇させた状態の正面図、(b)はシャッターカーテンの上昇につれて補助アームがストッパに当って回動を制止された状態の正面図である。
【図7】図6に続くシャッターカーテンの開き動作を示すもので、(a)はシャッターカーテンの上昇によりガイドレールを10゜傾けた状態、(b)は35゜傾けた状態、(c)は65゜傾けた状態の正面図である。
【図8】シャッターカーテンが完全に上昇してガイドレールをマグサ内に収納した状態の正面図である。
【図9】ガイドレールをロックするレールロック機構を示すもので、(a)はアンロック状態の断面図、(b)はロックオン状態の断面図である。
【図10】シャッターカーテン上昇途中のガイドレールの斜視図である。
【図11】シャッターカーテンの上昇時の応力を示すグラフである。
【図12】従来の建築用シャッター装置を示す概略正面図である。
【図13】従来のシャッターカーテンの上昇時の応力を示すグラフである。
【符号の説明】
1 モーター 2 巻取軸 3 副軸
4 軸受けブラケット 5 マグサケース 5a ケース蓋
5b ダンパー 5c ラッチ 6 レールブラケット
7 上部ストッパー機構 10 ガイドレール
10a ガイドレール本体 10b スリット 11 レールシャフト
12 固定レール 13a 凹部 13b 凸部
14 プレート 15 補助アーム 16 アーム支軸
17 支点ローラ 18 先端ローラ 19 ツナギ
20 シャッターカーテン 21 座板 21a 水平部
22 ローラロック機構 23 先端ローラ抱持部
24 斜面部 25 レールカバー 26 切り欠き
27 ストッパ 28 ピン保持筒 29 ワイヤ
30 レールロック機構 31 ロックピン 32 バネ
33 ガイドバー 35 落としつぼ 50 開口部
51床面 52 天井 53 扉

Claims (3)

  1. 建築物の開口部における天井内の巻取軸(2)に巻付けられ下端に座板を有するシャッターカーテン(20)と、シャッターケースの一端に支持され、シャッターカーテンの少なくとも一側をガイドしながらシャッターカーテンの昇降に追従して上記開口部の垂直面内に回動するガイドレール(10)と、シャッターカーテンの昇降動をガイドレールの回動に変換するため前記ガイドレール内部に傾動自在に取り付けられた補助アーム(15)と、を備えた建築用シャッター装置であって、
    前記補助アーム(15)は、前記ガイドレール(10)の下端より上方の所定位置を回動支点としてシャッターカーテン閉鎖時の座板(21)近くに達する長さを有し、前記回動支点にはシャッターカーテン(20)が所定高さ以上にあるとき座板上面に当接する支点ローラ(17)を設けると共に、当該アームの下端にはシャッターカーテンの上昇または降下のほぼ全期間に渡って座板上面に当接する先端ローラ(18)を備えており、
    前記ガイドレール内にはシャッターカーテンが所定高さに達したとき、ガイドレールに対する補助アームの傾動角度を規制するストッパー(27)を設け、しかも、前記座板(21)の少なくとも一側縁部には、シャッタカーテンの下降端で補助アームの先端ローラ(18)を抱持してシャッターカーテン閉鎖状態を保持するローラロック機構(22)を形成させ、
    さらに、前記補助アーム(15)は、一端が回動支点となる短辺(15b)と前記短辺の他端と連接する長辺(15a)とをクランク状に屈曲し一体化させたものであり、
    前記短辺(15b)は、シャッターカーテン(20)が所定高さに巻き上げられガイドレール(10)が回動したときに、ストッパー(27)に当接することを特徴とする
    建築用シャッター装置。
  2. 前記ローラロック機構(22)は、前記座板(21)の一側縁部に形成された水平部(21a)に続き前記補助アームの先端ローラ(18)を案内する斜面部(24)と、前記斜面部(24)の上に形成された先端ローラ抱持部(23)と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建築用シャッター装置。
  3. 請求項1に記載の建築用シャッター装置において、さらに、前記ガイドレール(10)の先端部に設けた保持筒(28)と、保持筒内に挿合されて常時下方に突出傾向を付与されたロックピン(31)と、前記ロックピンの上端と補助アームとの間に掛け渡したワイヤ(29)と、前記ワイヤの途中に設けたガイドバー(33)と、前記ロックピンに対応して建築物の床面に設けた落としつぼ(35)とからなり、前記ガイドレールが直立しシャッターカーテンが閉鎖されたとき、前記落としつぼ(35)にロックピン(31)が係合されるようにしたレールロック機構(30)を備えていることを特徴とする建築用シャッター装置。
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