JP2586556Y2 - グリルシャッターの持ち上げ防止装置 - Google Patents
グリルシャッターの持ち上げ防止装置Info
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- JP2586556Y2 JP2586556Y2 JP8925392U JP8925392U JP2586556Y2 JP 2586556 Y2 JP2586556 Y2 JP 2586556Y2 JP 8925392 U JP8925392 U JP 8925392U JP 8925392 U JP8925392 U JP 8925392U JP 2586556 Y2 JP2586556 Y2 JP 2586556Y2
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- shutter curtain
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、閉鎖時におけるグリル
シャッターの持ち上げによる上昇を防止する持ち上げ防
止装置に関するものである。
シャッターの持ち上げによる上昇を防止する持ち上げ防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】グリルシャッターは、中空なパイプなど
の棒状のシャッター部材をリンクを介して互いに連結
し、グリル状のシャッターカーテンを構成したもので、
前記シャッター部材の端部を垂直な一対のガイドレール
に沿わせて昇降させることでこのカーテンを開閉するよ
うになっている。このシャッターカーテンの閉鎖時にお
ける施錠は、カーテンを開閉(昇降)させる電動モータ
に内蔵されているブレーキ機構で行われるようになって
おり、カーテンを巻き取る巻取軸の回転を抑止し、カー
テンが容易に上昇しないようにされている。
の棒状のシャッター部材をリンクを介して互いに連結
し、グリル状のシャッターカーテンを構成したもので、
前記シャッター部材の端部を垂直な一対のガイドレール
に沿わせて昇降させることでこのカーテンを開閉するよ
うになっている。このシャッターカーテンの閉鎖時にお
ける施錠は、カーテンを開閉(昇降)させる電動モータ
に内蔵されているブレーキ機構で行われるようになって
おり、カーテンを巻き取る巻取軸の回転を抑止し、カー
テンが容易に上昇しないようにされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のグリルシャッターは、建物開口を閉鎖している
状態において、各シャッター部材をリンク板を介して互
いに連結した構造であるため、シャッターカーテンに手
をかけて持ち上げると、各シャッター部材の端部を案内
するガイドレール内、およびこれに連結されるシャッタ
ーケース内での遊びによって、リンクが屈折し、カーテ
ンが上昇してしまうという問題が発生する。
た従来のグリルシャッターは、建物開口を閉鎖している
状態において、各シャッター部材をリンク板を介して互
いに連結した構造であるため、シャッターカーテンに手
をかけて持ち上げると、各シャッター部材の端部を案内
するガイドレール内、およびこれに連結されるシャッタ
ーケース内での遊びによって、リンクが屈折し、カーテ
ンが上昇してしまうという問題が発生する。
【0004】特に、シャッターケース内では巻取軸とガ
イドレール上端との間に、カーテンの巻取しろを確保す
るため相当の間隔があけられており、シャッターを降ろ
した状態(閉鎖状態)では最大の自由な距離があり、こ
の閉鎖状態のグリルシャッターを強く持ち上げると、前
述のようにブレーキ機構が働いていても、容易に1m以
上持ち上げられることがあり、シャッターケース内での
故障の原因となるばかりでなく、防犯上、問題である。
イドレール上端との間に、カーテンの巻取しろを確保す
るため相当の間隔があけられており、シャッターを降ろ
した状態(閉鎖状態)では最大の自由な距離があり、こ
の閉鎖状態のグリルシャッターを強く持ち上げると、前
述のようにブレーキ機構が働いていても、容易に1m以
上持ち上げられることがあり、シャッターケース内での
故障の原因となるばかりでなく、防犯上、問題である。
【0005】そこで本考案は、上記問題点を解消するた
めに、シャッターカーテンが閉鎖した状態で、このカー
テンを持ち上げた際に、シャッター部材の上昇を防止す
ることができるグリルシャッターの持ち上げ防止装置を
提供することを目的としている。
めに、シャッターカーテンが閉鎖した状態で、このカー
テンを持ち上げた際に、シャッター部材の上昇を防止す
ることができるグリルシャッターの持ち上げ防止装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図1乃至図4を参
照して説明する。この考案のグリルシャッターの持ち上
げ防止装置15A,15Bは、棒状のシャッター部材8
をリンク7を介して互いに連続した構成のシャッターカ
ーテン5の持ち上げによる上昇を阻止するようにしたグ
リルシャッターの持ち上げ防止装置において、前記シャ
ッター部材8の少なくとも一対のシャッター部材8A,
8Bの間に配設されるとともに、付勢部材33が内蔵さ
れ、前記シャッターカーテン5の閉鎖動作時に伴う前記
シャッター部材8,8A,8Bの下降時に、前記付勢部
材33の付勢力により前記シャッター部材8A,8B間
から突出し、前記シャッターカーテン5の移動軌跡A外
を下降移動するフック30と、前記シャッターカーテン
5の移動軌跡A外に配設され、前記シャッターカーテン
5の閉鎖動作時に下降するフック30を捕捉し、該フッ
ク30を保持するロック部17,117と、前記ロック
部17,117に連結され、前記シャッターカーテン5
の開放動作開始時に、前記フック30の保持を解除する
解除手段26と、を具備したことを特徴としている。
するための手段を、実施例に対応する図1乃至図4を参
照して説明する。この考案のグリルシャッターの持ち上
げ防止装置15A,15Bは、棒状のシャッター部材8
をリンク7を介して互いに連続した構成のシャッターカ
ーテン5の持ち上げによる上昇を阻止するようにしたグ
リルシャッターの持ち上げ防止装置において、前記シャ
ッター部材8の少なくとも一対のシャッター部材8A,
8Bの間に配設されるとともに、付勢部材33が内蔵さ
れ、前記シャッターカーテン5の閉鎖動作時に伴う前記
シャッター部材8,8A,8Bの下降時に、前記付勢部
材33の付勢力により前記シャッター部材8A,8B間
から突出し、前記シャッターカーテン5の移動軌跡A外
を下降移動するフック30と、前記シャッターカーテン
5の移動軌跡A外に配設され、前記シャッターカーテン
5の閉鎖動作時に下降するフック30を捕捉し、該フッ
ク30を保持するロック部17,117と、前記ロック
部17,117に連結され、前記シャッターカーテン5
の開放動作開始時に、前記フック30の保持を解除する
解除手段26と、を具備したことを特徴としている。
【0007】
【作用】シャッターカーテン5の閉鎖動作に伴うシャッ
ター部材8の下降時に、フック30は、内蔵された付勢
部材33の付勢力により、一対のシャッター部材8A,
8B間から突出し、前記シャッターカーテン5の移動軌
跡Aの外を下降移動する。移動軌跡A外を下降するフッ
ク30は、シャッターカーテン5の全閉とともに、この
移動軌跡Aの外に配設されるロック部17,117に捕
捉され、このロック部17,117に保持される。これ
により、シャッターカーテン5は全閉状態での持ち上げ
による上昇が阻止される。
ター部材8の下降時に、フック30は、内蔵された付勢
部材33の付勢力により、一対のシャッター部材8A,
8B間から突出し、前記シャッターカーテン5の移動軌
跡Aの外を下降移動する。移動軌跡A外を下降するフッ
ク30は、シャッターカーテン5の全閉とともに、この
移動軌跡Aの外に配設されるロック部17,117に捕
捉され、このロック部17,117に保持される。これ
により、シャッターカーテン5は全閉状態での持ち上げ
による上昇が阻止される。
【0008】また、シャッターカーテン5の開放と同時
に、解除手段26が作動し、これにより前記ロック部1
7,117は、前記フック30の保持状態を解除し、シ
ャッターカーテン5が開放する。
に、解除手段26が作動し、これにより前記ロック部1
7,117は、前記フック30の保持状態を解除し、シ
ャッターカーテン5が開放する。
【0009】
【実施例】図1は本考案による持ち上げ防止装置が設け
られるグリルシャッターの概略正面図、図2は図1にお
けるII−II線断面図である。図1に示すように、グリル
シャッター1は、建物の開口部などの上縁にシャッター
ケース2が水平に設けられている。そして、図2に示す
ように、シャッターケース2内に設けられている巻取軸
3をこのケース2内に配設されている電動モータ4のよ
って回動させ、この巻取軸3に連結されたシャッターカ
ーテン5を巻き上げ、または巻き戻して昇降させるとと
もに、図1で示すシャッターケース2の下縁に接続さ
れ、前記建物の開口部の両端縁に設けられた一対のガイ
ドレール6によって、シャッターカーテン5の昇降が案
内される。
られるグリルシャッターの概略正面図、図2は図1にお
けるII−II線断面図である。図1に示すように、グリル
シャッター1は、建物の開口部などの上縁にシャッター
ケース2が水平に設けられている。そして、図2に示す
ように、シャッターケース2内に設けられている巻取軸
3をこのケース2内に配設されている電動モータ4のよ
って回動させ、この巻取軸3に連結されたシャッターカ
ーテン5を巻き上げ、または巻き戻して昇降させるとと
もに、図1で示すシャッターケース2の下縁に接続さ
れ、前記建物の開口部の両端縁に設けられた一対のガイ
ドレール6によって、シャッターカーテン5の昇降が案
内される。
【0010】シャッターカーテン5は、中空パイプなど
の棒状の部材より構成されたシャッター部材8を、おの
おの互いに所定ピッチとなるようにリンク7で連結した
構造で、シャッター部材8の両端部が、前記一対のガイ
ドレール6内に挿入されて上下の移動が案内されるよう
になっている。
の棒状の部材より構成されたシャッター部材8を、おの
おの互いに所定ピッチとなるようにリンク7で連結した
構造で、シャッター部材8の両端部が、前記一対のガイ
ドレール6内に挿入されて上下の移動が案内されるよう
になっている。
【0011】また、シャッターケース2下縁の前記一対
のガイドレール6間には、前記シャッターカーテン5が
出入りするスリット状の開口部9が設けられている。そ
して、この開口部9には、一対のまぐさ10,11が長
手方向に沿って設けられている。これらまぐさ10,1
1の一方のまぐさ10の上方には、図2に示すように湾
曲形状の戸当たり12が配設され、前記シャッターカー
テン5の出入り(昇降)を案内するようになっている。
のガイドレール6間には、前記シャッターカーテン5が
出入りするスリット状の開口部9が設けられている。そ
して、この開口部9には、一対のまぐさ10,11が長
手方向に沿って設けられている。これらまぐさ10,1
1の一方のまぐさ10の上方には、図2に示すように湾
曲形状の戸当たり12が配設され、前記シャッターカー
テン5の出入り(昇降)を案内するようになっている。
【0012】また、他方のまぐさ11の上部には、前記
戸当たり12に対向して、持ち上げ防止装置15を構成
する装置本体16が配設されている。なお、この装置本
体16は、図2に示すように、前述したシャッターケー
ス2内の巻取軸3に近い他方のまぐさ11の上部とされ
るとともに、シャッターカーテン5が最下降した全閉状
態での位置に対応して設けられている。すなわち、この
装置本体16は、シャッターカーテン5が全て巻き取ら
れている状態でのシャッターケース2内の位置(図2中
左斜めの二点鎖線L1)から、このカーテン5が下降し
た全閉状態でのシャッターケース2内での位置(図2中
右斜めの二点鎖線L2)までを境界線とするシャッター
カーテン5の移動領域Aの外に設けられている。
戸当たり12に対向して、持ち上げ防止装置15を構成
する装置本体16が配設されている。なお、この装置本
体16は、図2に示すように、前述したシャッターケー
ス2内の巻取軸3に近い他方のまぐさ11の上部とされ
るとともに、シャッターカーテン5が最下降した全閉状
態での位置に対応して設けられている。すなわち、この
装置本体16は、シャッターカーテン5が全て巻き取ら
れている状態でのシャッターケース2内の位置(図2中
左斜めの二点鎖線L1)から、このカーテン5が下降し
た全閉状態でのシャッターケース2内での位置(図2中
右斜めの二点鎖線L2)までを境界線とするシャッター
カーテン5の移動領域Aの外に設けられている。
【0013】さて、次に、本考案の持ち上げ防止装置1
5の詳細を説明する。 I.第1の実施例 はじめに、この考案の持ち上げ防止装置15Aの第1の
実施例を説明する。この実施例の持ち上げ防止装置15
Aは、図3に示すように、持ち上げ防止装置本体16
と、フック30とで大略構成されている。
5の詳細を説明する。 I.第1の実施例 はじめに、この考案の持ち上げ防止装置15Aの第1の
実施例を説明する。この実施例の持ち上げ防止装置15
Aは、図3に示すように、持ち上げ防止装置本体16
と、フック30とで大略構成されている。
【0014】まず、持ち上げ防止装置本体16は、図2
に示すように、まぐさ11の上部に固定され、図3に示
すように、ロック部17と、解除手段としてのソレノイ
ド26とで構成されている。
に示すように、まぐさ11の上部に固定され、図3に示
すように、ロック部17と、解除手段としてのソレノイ
ド26とで構成されている。
【0015】ロック部17は、受板18と、ロック爪
と、押圧バネとで構成されている。受板18は、左右一
対で構成されており、それぞれ矩形に形成され、前記ま
ぐさ11の上面に所定間隔をあけて直立して固定されて
いる。各受板18の上縁18aの中途部には、図2およ
び図3に示すように、略V字状の係合凹部19がそれぞ
れ切欠形成されている。また、これら受板18には、係
合凹部19の下方に位置して、それぞれ軸受孔18bが
形成されている。
と、押圧バネとで構成されている。受板18は、左右一
対で構成されており、それぞれ矩形に形成され、前記ま
ぐさ11の上面に所定間隔をあけて直立して固定されて
いる。各受板18の上縁18aの中途部には、図2およ
び図3に示すように、略V字状の係合凹部19がそれぞ
れ切欠形成されている。また、これら受板18には、係
合凹部19の下方に位置して、それぞれ軸受孔18bが
形成されている。
【0016】次に、ロック爪20は、略短冊形状の板材
で、図3に示すように一端に鉤状の爪部21が形成され
るとともに、他端に長円形状の連結孔22が形成されて
いる。そして、このロック爪20は、中途部に突設され
た支持軸23が設けられ、前記受板18の軸受孔18b
に、一端の爪部21を上方に向け、揺動自在に取り付け
られる。なお、このロック爪20は、受板18に取り付
けられた状態で、爪部21が、受板18の係合凹部19
間に位置するように設定され、受板18側に設けられた
ストッパ24で揺動の範囲が規制されている。
で、図3に示すように一端に鉤状の爪部21が形成され
るとともに、他端に長円形状の連結孔22が形成されて
いる。そして、このロック爪20は、中途部に突設され
た支持軸23が設けられ、前記受板18の軸受孔18b
に、一端の爪部21を上方に向け、揺動自在に取り付け
られる。なお、このロック爪20は、受板18に取り付
けられた状態で、爪部21が、受板18の係合凹部19
間に位置するように設定され、受板18側に設けられた
ストッパ24で揺動の範囲が規制されている。
【0017】次に、押圧バネ25は、圧縮コイルバネよ
り構成され、後述するソレノイド26の作動杆27に巻
装され、一端25aが前記ロック爪の他端側縁20aに
当接するようになっている。なお、押圧バネ25の他端
25bはソレノイド26の端面26aに当接し、この端
面26aとロック爪20の他端側縁20aとの間隔を拡
げるように付勢力が働くようになっている。
り構成され、後述するソレノイド26の作動杆27に巻
装され、一端25aが前記ロック爪の他端側縁20aに
当接するようになっている。なお、押圧バネ25の他端
25bはソレノイド26の端面26aに当接し、この端
面26aとロック爪20の他端側縁20aとの間隔を拡
げるように付勢力が働くようになっている。
【0018】次に、解除手段としてのソレノイド26
は、その作動杆27が、水平方向に作動するように、前
記左右受板18間の下部に固定されている。このソレノ
イド26の作動杆27の先端は、ピン28を介して前記
ロック爪20の他端の連結孔22に連結されている。す
なわち、このソレノイド26が通電により作動すると前
記ロック爪20を揺動させるようになっている。
は、その作動杆27が、水平方向に作動するように、前
記左右受板18間の下部に固定されている。このソレノ
イド26の作動杆27の先端は、ピン28を介して前記
ロック爪20の他端の連結孔22に連結されている。す
なわち、このソレノイド26が通電により作動すると前
記ロック爪20を揺動させるようになっている。
【0019】次に、フック30は、図1で示すシャッタ
ーカーテン5が最下降したとき、すなわち、全閉状態の
ときに、シャッターケース2内に位置する巻取しろの部
分の、前記まぐさ10,11に最近接する一対のシャッ
ター部材8A,8B間に配設されている。このフック3
0は、延出板31と、係合杆32と、付勢部材33とで
構成されている。
ーカーテン5が最下降したとき、すなわち、全閉状態の
ときに、シャッターケース2内に位置する巻取しろの部
分の、前記まぐさ10,11に最近接する一対のシャッ
ター部材8A,8B間に配設されている。このフック3
0は、延出板31と、係合杆32と、付勢部材33とで
構成されている。
【0020】延出板31は、図示しないが、左右一対で
構成され、それぞれ短冊板状に形成されているととも
に、各基端には大径孔31aが形成され、各先端には小
径孔31bが形成されている。そして、これら延出板3
1は、前記一対のシャッター部材8A,8Bの上部シャ
ッター部材8Aに、所定間隔をあけて回動自在に取り付
けられている。
構成され、それぞれ短冊板状に形成されているととも
に、各基端には大径孔31aが形成され、各先端には小
径孔31bが形成されている。そして、これら延出板3
1は、前記一対のシャッター部材8A,8Bの上部シャ
ッター部材8Aに、所定間隔をあけて回動自在に取り付
けられている。
【0021】次に、係合杆32は、シャッター部材8よ
り小径で短尺の棒状部材で、前記一対の延出板31の先
端の各小径孔31bに、各延出板31を連結するように
前記上部シャッター部材8Aと平行に固定されている。
り小径で短尺の棒状部材で、前記一対の延出板31の先
端の各小径孔31bに、各延出板31を連結するように
前記上部シャッター部材8Aと平行に固定されている。
【0022】次に、付勢部材33は、捩じりコイルバネ
で構成され、図3に示すように、上部シャッター部材8
Aの、前記一対の延出板31間に位置して巻回されると
ともに、一端33aが下部シャッター部材8Bに固定さ
れ、他端33bが係合杆32に固定されている。そし
て、この付勢部材33は、両端33a,33bが拡がる
方向に付勢力を有しており、すなわち係合杆32を下部
シャッター部材8Bから離隔させる方向に延出板31を
回動させる付勢力が働くようになっている。
で構成され、図3に示すように、上部シャッター部材8
Aの、前記一対の延出板31間に位置して巻回されると
ともに、一端33aが下部シャッター部材8Bに固定さ
れ、他端33bが係合杆32に固定されている。そし
て、この付勢部材33は、両端33a,33bが拡がる
方向に付勢力を有しており、すなわち係合杆32を下部
シャッター部材8Bから離隔させる方向に延出板31を
回動させる付勢力が働くようになっている。
【0023】なお、このフック30は、上下シャッター
部材8A,8B間から突出した際に、このシャッター部
材8を連結するリンク7に対して略直交する方向に、す
なわち、リンク7が垂直な状態である場合、フック30
は略水平に突出するように設定されている。
部材8A,8B間から突出した際に、このシャッター部
材8を連結するリンク7に対して略直交する方向に、す
なわち、リンク7が垂直な状態である場合、フック30
は略水平に突出するように設定されている。
【0024】次に、上述した構成の第1の実施例の持ち
上げ防止装置15Aの動作について、図を参照して説明
する。まず、シャッターカーテン5が全開している状
態、および昇降作動時には、図5に示すように、フック
30は付勢部材33の付勢力に抗して上下シャッター部
材8A,8B間に収まっており、このシャッター部材8
A,8B間のリンク7の幅から突出することなく、他の
シャッター部材8,リンク7とともに巻取軸3に巻き取
られている。また、装置本体16は、ソレノイド26に
通電されておらず、作動杆27は押圧バネ25の付勢力
によって伸長した状態で、ロック爪20は直立し、爪部
21が受板18の係合凹部19間に位置している。
上げ防止装置15Aの動作について、図を参照して説明
する。まず、シャッターカーテン5が全開している状
態、および昇降作動時には、図5に示すように、フック
30は付勢部材33の付勢力に抗して上下シャッター部
材8A,8B間に収まっており、このシャッター部材8
A,8B間のリンク7の幅から突出することなく、他の
シャッター部材8,リンク7とともに巻取軸3に巻き取
られている。また、装置本体16は、ソレノイド26に
通電されておらず、作動杆27は押圧バネ25の付勢力
によって伸長した状態で、ロック爪20は直立し、爪部
21が受板18の係合凹部19間に位置している。
【0025】次に、シャッターカーテン5が全閉直前に
なると、まず、図6に示すように、シャッターカーテン
5のみが巻取軸3から離脱して下降し、フック30は、
付勢部材33により上下シャッター部材8A,8B間か
ら突出する。突出したフック30は、図2で示されるシ
ャッターカーテン5の移動軌跡Aの外となり、この状態
で下降が続く。
なると、まず、図6に示すように、シャッターカーテン
5のみが巻取軸3から離脱して下降し、フック30は、
付勢部材33により上下シャッター部材8A,8B間か
ら突出する。突出したフック30は、図2で示されるシ
ャッターカーテン5の移動軌跡Aの外となり、この状態
で下降が続く。
【0026】シャッターカーテン5が全閉状態となる
と、フック30の係合杆32が、装置本体16の受板1
8に形成されている係合凹部19に、上方より進入し、
図3および図7に示すように、ロック爪20を押圧して
後退させ、係合凹部19の底に当接する。同時に、ロッ
ク爪20は押圧バネ25の付勢力で初期の状態に戻り、
すなわち、ロック爪20の爪部21がフック30の係合
杆32を捕捉し、この状態を保持する。
と、フック30の係合杆32が、装置本体16の受板1
8に形成されている係合凹部19に、上方より進入し、
図3および図7に示すように、ロック爪20を押圧して
後退させ、係合凹部19の底に当接する。同時に、ロッ
ク爪20は押圧バネ25の付勢力で初期の状態に戻り、
すなわち、ロック爪20の爪部21がフック30の係合
杆32を捕捉し、この状態を保持する。
【0027】これにより、シャッターカーテン5は、持
ち上げによる上昇が不可能となり、シャッターケース2
内にシャッター部材8が進入して故障となったり、防犯
を確保できる。
ち上げによる上昇が不可能となり、シャッターケース2
内にシャッター部材8が進入して故障となったり、防犯
を確保できる。
【0028】また、シャッターカーテン5を上記のよう
な全閉状態から開放する際には、シャッターカーテン5
の上昇動作開始と同時に、ソレノイド26に通電を行う
ことにより、作動杆27が縮退し、図4に示すように、
押圧バネ25の付勢力に抗してロック爪20を揺動さ
せ、上記したフック30の係合杆32の保持状態を解除
する。そして、図8に示すように、シャッターカーテン
5の上昇に伴い、シャッター部材8(8A,8B)は上
昇する。
な全閉状態から開放する際には、シャッターカーテン5
の上昇動作開始と同時に、ソレノイド26に通電を行う
ことにより、作動杆27が縮退し、図4に示すように、
押圧バネ25の付勢力に抗してロック爪20を揺動さ
せ、上記したフック30の係合杆32の保持状態を解除
する。そして、図8に示すように、シャッターカーテン
5の上昇に伴い、シャッター部材8(8A,8B)は上
昇する。
【0029】フック30は、シャッターカーテン5の上
昇とともに、このシャッターカーテン5の移動軌跡A外
を上昇するが、巻取軸3にてシャッターカーテン5とと
もに巻き取られる。このとき、フック30の延出板31
は、付勢部材33の付勢力に抗する方向に回動され、上
下シャッター部材8A,8B間に収まり、巻取軸3によ
るシャッターカーテン5の巻き取りに支障を与えず、シ
ャッターカーテン5は順次巻き取られ、全開となる。
昇とともに、このシャッターカーテン5の移動軌跡A外
を上昇するが、巻取軸3にてシャッターカーテン5とと
もに巻き取られる。このとき、フック30の延出板31
は、付勢部材33の付勢力に抗する方向に回動され、上
下シャッター部材8A,8B間に収まり、巻取軸3によ
るシャッターカーテン5の巻き取りに支障を与えず、シ
ャッターカーテン5は順次巻き取られ、全開となる。
【0030】なお、上記ソレノイド26は、シャッター
カーテン5開放時の動作開始時のみに作動すれば良く、
この作動時以外では、押圧バネ25の付勢力による作動
杆27の伸長によりロック爪20を直立させ、爪部21
を受板18の係合凹部19間に位置させた状態とする。
カーテン5開放時の動作開始時のみに作動すれば良く、
この作動時以外では、押圧バネ25の付勢力による作動
杆27の伸長によりロック爪20を直立させ、爪部21
を受板18の係合凹部19間に位置させた状態とする。
【0031】従ってこのように構成された第1の実施例
のグリルシャッターの持ち上げ防止装置15Aでは、シ
ャッターカーテン5の最下降時における閉鎖状態におい
て、シャッターカーテン5の出入口部分9のまぐさ11
上部、すなわちシャッターカーテン5の移動軌跡A外に
設けられた持ち上げ防止装置本体16と、この装置本体
16のロック部17に捕捉され保持されるシャッター部
材8に設けられたフック30とにより、シャッターカー
テン5に手を掛けて持ち上げても、シャッター部材8や
これを連結するリンク7がシャッターケース2内にて上
昇し屈曲することがなく、上昇を確実に阻止するのでシ
ャッターカーテン5が容易に持ち上げられることがなく
なり、シャッターケース2内での故障や、この持ち上げ
によるグリルシャッターの防犯を確保できる。
のグリルシャッターの持ち上げ防止装置15Aでは、シ
ャッターカーテン5の最下降時における閉鎖状態におい
て、シャッターカーテン5の出入口部分9のまぐさ11
上部、すなわちシャッターカーテン5の移動軌跡A外に
設けられた持ち上げ防止装置本体16と、この装置本体
16のロック部17に捕捉され保持されるシャッター部
材8に設けられたフック30とにより、シャッターカー
テン5に手を掛けて持ち上げても、シャッター部材8や
これを連結するリンク7がシャッターケース2内にて上
昇し屈曲することがなく、上昇を確実に阻止するのでシ
ャッターカーテン5が容易に持ち上げられることがなく
なり、シャッターケース2内での故障や、この持ち上げ
によるグリルシャッターの防犯を確保できる。
【0032】 I.第2の実施例 次に、本考案の持ち上げ防止装置15の第2の実施例を
説明する。なお、以下に説明する第2の実施例におい
て、上述した第1の実施例の持ち上げ防止装置15Aと
同一若しくは同等箇所には同一符号を付して示して説明
する。
説明する。なお、以下に説明する第2の実施例におい
て、上述した第1の実施例の持ち上げ防止装置15Aと
同一若しくは同等箇所には同一符号を付して示して説明
する。
【0033】この実施例の持ち上げ防止装置15Bは、
図9に示すように、持ち上げ防止装置本体116と、フ
ック30とで大略構成されている。まず、持ち上げ防止
装置本体116は、図9に示すように、まぐさ11の上
部に固定されるL字ブラケット13に配設され、ロック
部117と、解除手段としてのソレノイド26とで構成
されている。
図9に示すように、持ち上げ防止装置本体116と、フ
ック30とで大略構成されている。まず、持ち上げ防止
装置本体116は、図9に示すように、まぐさ11の上
部に固定されるL字ブラケット13に配設され、ロック
部117と、解除手段としてのソレノイド26とで構成
されている。
【0034】ロック部117は、受板118と、ロック
爪120と、ラッチ爪140と、連動バネ125と、規
制板150とで構成されている。受板118は、左右一
対で構成されており、それぞれ矩形に形成され、前記L
字ブラケット13の水平面13aに、所定間隔をあけて
直立して固定されている。各受板118の上縁の中途部
には、図9に示すように、略V字状の係合凹部119が
それぞれ切欠形成されている。また、これら受板118
には、軸受孔118bが係合凹部119の下方及び側部
にそれぞれ形成されている。
爪120と、ラッチ爪140と、連動バネ125と、規
制板150とで構成されている。受板118は、左右一
対で構成されており、それぞれ矩形に形成され、前記L
字ブラケット13の水平面13aに、所定間隔をあけて
直立して固定されている。各受板118の上縁の中途部
には、図9に示すように、略V字状の係合凹部119が
それぞれ切欠形成されている。また、これら受板118
には、軸受孔118bが係合凹部119の下方及び側部
にそれぞれ形成されている。
【0035】次に、ロック爪120は、略短冊形状の板
材で、図9に示すように一端に鉤状の爪部121aが形
成されるとともに、この爪部121aの下方に所定間隔
をあけて当接片121bが爪部121aと同方向に延出
して形成されている。また、この当接片121bの下方
の中途部には、この当接片121bと同様に爪部121
aと同方向に延出する係止爪片121cが形成されてい
る。また、このロック爪120の他端には、連結孔12
2が穿設されている。
材で、図9に示すように一端に鉤状の爪部121aが形
成されるとともに、この爪部121aの下方に所定間隔
をあけて当接片121bが爪部121aと同方向に延出
して形成されている。また、この当接片121bの下方
の中途部には、この当接片121bと同様に爪部121
aと同方向に延出する係止爪片121cが形成されてい
る。また、このロック爪120の他端には、連結孔12
2が穿設されている。
【0036】そして、このロック爪120は、中途部に
突設された支持軸123が設けられ、前記受板118の
係合凹部119下方の軸受孔118bに、一端の爪部1
21aを上方に向け、揺動自在に取り付けられる。な
お、このロック爪120は、受板118に取り付けられ
た状態で、爪部121aまたは当接片121bが、受板
118の係合凹部間119より現れるように設定され、
受板118側に設けられたストッパ124で揺動の範囲
が規制されている。
突設された支持軸123が設けられ、前記受板118の
係合凹部119下方の軸受孔118bに、一端の爪部1
21aを上方に向け、揺動自在に取り付けられる。な
お、このロック爪120は、受板118に取り付けられ
た状態で、爪部121aまたは当接片121bが、受板
118の係合凹部間119より現れるように設定され、
受板118側に設けられたストッパ124で揺動の範囲
が規制されている。
【0037】次に、ラッチ爪140は、基部141とこ
れに直交して延出する連結杆142が一体に成形された
略ト字状に形成された板材で、基部141の一端に支持
軸143が突設されているとともに、他端に連結孔14
4が穿設され、連結杆142の先端には連接孔145が
形成されている。また、このラッチ爪140の中途部に
は、斜辺部146aと係止部146bとで略三角形をな
す係合爪部146が、記連結杆142と相反する方向に
突出形成されている。
れに直交して延出する連結杆142が一体に成形された
略ト字状に形成された板材で、基部141の一端に支持
軸143が突設されているとともに、他端に連結孔14
4が穿設され、連結杆142の先端には連接孔145が
形成されている。また、このラッチ爪140の中途部に
は、斜辺部146aと係止部146bとで略三角形をな
す係合爪部146が、記連結杆142と相反する方向に
突出形成されている。
【0038】そして、このラッチ爪140は、図9に示
すように一端の支持軸143が、前記受板118の係合
凹部119側部の軸受孔118bに、他端を下方に向
け、揺動自在に取り付けられている。なお、このラッチ
爪140は、その係合爪部146が、前記ロック爪12
0の係止爪片121cと接触し、係合するように、近接
して取り付けられている。また、このラッチ爪140
も、前記ロック爪120同様に、受板118に取り付け
られた状態で、受板118側に設けられたストッパ14
7で揺動の範囲が規制されている。
すように一端の支持軸143が、前記受板118の係合
凹部119側部の軸受孔118bに、他端を下方に向
け、揺動自在に取り付けられている。なお、このラッチ
爪140は、その係合爪部146が、前記ロック爪12
0の係止爪片121cと接触し、係合するように、近接
して取り付けられている。また、このラッチ爪140
も、前記ロック爪120同様に、受板118に取り付け
られた状態で、受板118側に設けられたストッパ14
7で揺動の範囲が規制されている。
【0039】次に、連動バネ125は、引張コイルバネ
より構成され、一端125aが前記ロック爪120他端
の連結孔122に取り付けられるとともに、他端125
bが前記ラッチ爪140他端の連結孔144に取り付け
られている。そして、各爪120,140の各他端側を
常に接近させるように付勢力が働くようになっている。
より構成され、一端125aが前記ロック爪120他端
の連結孔122に取り付けられるとともに、他端125
bが前記ラッチ爪140他端の連結孔144に取り付け
られている。そして、各爪120,140の各他端側を
常に接近させるように付勢力が働くようになっている。
【0040】次に、規制板150は、略L字状に形成さ
れているとともに、一対で構成されており、前記各受板
118の両脇に近接して、L字ブラケット13の水平部
13aに直立して固定されている。また、この規制板1
50の垂直板部151は、前記受板118と直交するよ
うに設定されているとともに、この垂直板部151上縁
152が前記受板118の係合凹部119の側部やや下
方に位置するように設定され設けられている。
れているとともに、一対で構成されており、前記各受板
118の両脇に近接して、L字ブラケット13の水平部
13aに直立して固定されている。また、この規制板1
50の垂直板部151は、前記受板118と直交するよ
うに設定されているとともに、この垂直板部151上縁
152が前記受板118の係合凹部119の側部やや下
方に位置するように設定され設けられている。
【0041】次に、解除手段としてのソレノイド26
は、その作動杆27が、鉛直方向に作動するように、前
記L字ブラケット13の垂直面13bに固定されてい
る。このソレノイド26の作動杆27の先端は、連結板
26bを介して前記ラッチ爪140の連結杆142の連
接孔145に互いに揺動自在となるように連結されてい
る。
は、その作動杆27が、鉛直方向に作動するように、前
記L字ブラケット13の垂直面13bに固定されてい
る。このソレノイド26の作動杆27の先端は、連結板
26bを介して前記ラッチ爪140の連結杆142の連
接孔145に互いに揺動自在となるように連結されてい
る。
【0042】次に、フック30は、前述した第1の実施
例と同様の構成で、延出板31と、係合杆32と、付勢
部材33とで構成され、図1で示すシャッターカーテン
5が最下降したとき、すなわち、全閉状態のときに、シ
ャッターケース2内に位置する巻取しろの部分の、まぐ
さ11に最近接する一対のシャッター部材8A,8B間
に配設されている。
例と同様の構成で、延出板31と、係合杆32と、付勢
部材33とで構成され、図1で示すシャッターカーテン
5が最下降したとき、すなわち、全閉状態のときに、シ
ャッターケース2内に位置する巻取しろの部分の、まぐ
さ11に最近接する一対のシャッター部材8A,8B間
に配設されている。
【0043】なお、この第2の実施例のフック30は、
延出板31の形状が図9に示すように、先端が小幅で、
この先端の下面が当接縁部34とされている以外は、上
述した第1の実施例のフック30と同構成であるので、
説明を省略する。
延出板31の形状が図9に示すように、先端が小幅で、
この先端の下面が当接縁部34とされている以外は、上
述した第1の実施例のフック30と同構成であるので、
説明を省略する。
【0044】次に、上述した構成の第2の実施例の持ち
上げ防止装置15Bの動作について、図を参照して説明
する。まず、シャッターカーテン5が全開している状
態、および昇降作動時には、前記第1の実施例と同様
に、フック30は付勢部材33の付勢力に抗して上下シ
ャッター部材8A,8B間に収まり、このシャッター部
材8A,8Bを連結するリンク7の幅から突出すること
なく、他のシャッター部材8,リンク7とともに巻取軸
3に巻き取られている。(図示せず)
上げ防止装置15Bの動作について、図を参照して説明
する。まず、シャッターカーテン5が全開している状
態、および昇降作動時には、前記第1の実施例と同様
に、フック30は付勢部材33の付勢力に抗して上下シ
ャッター部材8A,8B間に収まり、このシャッター部
材8A,8Bを連結するリンク7の幅から突出すること
なく、他のシャッター部材8,リンク7とともに巻取軸
3に巻き取られている。(図示せず)
【0045】また、装置本体116は、ソレノイド26
に通電されておらず、作動杆27は縮退状態で、ラッチ
爪140が傾斜し、ロック爪120は当接片121bを
受板118の係合凹部119より突出して、爪部121
aが係合凹部119より後退した状態となっている。こ
の状態では、ロック爪120の係止爪片121cがラッ
チ爪140の係合爪部146の斜辺部146aに当接し
た状態で、各爪120,140は両ストッパ124,1
47に当接している。
に通電されておらず、作動杆27は縮退状態で、ラッチ
爪140が傾斜し、ロック爪120は当接片121bを
受板118の係合凹部119より突出して、爪部121
aが係合凹部119より後退した状態となっている。こ
の状態では、ロック爪120の係止爪片121cがラッ
チ爪140の係合爪部146の斜辺部146aに当接し
た状態で、各爪120,140は両ストッパ124,1
47に当接している。
【0046】次に、シャッターカーテン5が全閉直前に
なると、前記フック30が付勢部材33の付勢力によっ
て上下シャッター部材8A,8B間から突出する。突出
したフック30は、シャッターカーテン5の移動軌跡A
の外となり、この状態で下降が続く。
なると、前記フック30が付勢部材33の付勢力によっ
て上下シャッター部材8A,8B間から突出する。突出
したフック30は、シャッターカーテン5の移動軌跡A
の外となり、この状態で下降が続く。
【0047】シャッターカーテン5が全閉状態となる
と、フック30の係合杆32が、装置本体116の受板
118に形成されている係合凹部119に、上方より進
入し、図10に示すように、ロック爪120の当接片1
21bを上方より押圧して下降させ、係合凹部119の
底に当接する。このとき、このロック爪120は支持軸
123を中心に回動(図中時計回り)させられ、ロック
爪120の爪部121aが、フック30の係合杆32を
上方より捕捉する。
と、フック30の係合杆32が、装置本体116の受板
118に形成されている係合凹部119に、上方より進
入し、図10に示すように、ロック爪120の当接片1
21bを上方より押圧して下降させ、係合凹部119の
底に当接する。このとき、このロック爪120は支持軸
123を中心に回動(図中時計回り)させられ、ロック
爪120の爪部121aが、フック30の係合杆32を
上方より捕捉する。
【0048】すると、連動バネ125により、ラッチ爪
140は他端が牽引され、支持軸143を中心に回動
(図中時計回り)する。そして、ロック爪120の係止
爪121cが、ラッチ爪140の係止爪部146の係止
部146bに下方より係合し、両爪120,140が係
合しあう。この係合状態は、連動バネ125の付勢力で
保たれ、すなわち、ロック爪120の爪部121aが捕
捉したフック30の係合杆32を保持する。なお、ソレ
ノイド26は、ラッチ爪140が回動したことにより、
作動杆27は牽引され伸長状態となる。
140は他端が牽引され、支持軸143を中心に回動
(図中時計回り)する。そして、ロック爪120の係止
爪121cが、ラッチ爪140の係止爪部146の係止
部146bに下方より係合し、両爪120,140が係
合しあう。この係合状態は、連動バネ125の付勢力で
保たれ、すなわち、ロック爪120の爪部121aが捕
捉したフック30の係合杆32を保持する。なお、ソレ
ノイド26は、ラッチ爪140が回動したことにより、
作動杆27は牽引され伸長状態となる。
【0049】また、上記各爪120,140の係合状態
では、フック30の延出板31先端の当接縁部34が規
制板150の上縁152に当接する。
では、フック30の延出板31先端の当接縁部34が規
制板150の上縁152に当接する。
【0050】これにより、シャッターカーテン5は、持
ち上げによる上昇が不可能となり、シャッターケース2
内にシャッター部材8(8A.8B)が進入して故障と
なったり、防犯を確保できる。
ち上げによる上昇が不可能となり、シャッターケース2
内にシャッター部材8(8A.8B)が進入して故障と
なったり、防犯を確保できる。
【0051】また、シャッターカーテン5を上記のよう
な全閉状態から開放する際には、シャッターカーテン5
の上昇動作開始と同時に、ソレノイド26に通電を行
い、作動杆27を縮退させて、図9に示すように、ラッ
チ爪140を回動(図中反時計回り)させる。これによ
り、このラッチ爪140の係合爪部146がロック爪1
20の係止爪片121cとの係合が解かれ、各爪12
0,140の互いの係合状態が解除される。同時に、連
動バネ125の付勢力によってロック爪120はラッチ
爪140を追従するように回動する。そして、上記した
フック30の爪部121aによる係合杆32の保持状態
は解除され、シャッターカーテン5の上昇に伴い、シャ
ッター部材8は上昇する。
な全閉状態から開放する際には、シャッターカーテン5
の上昇動作開始と同時に、ソレノイド26に通電を行
い、作動杆27を縮退させて、図9に示すように、ラッ
チ爪140を回動(図中反時計回り)させる。これによ
り、このラッチ爪140の係合爪部146がロック爪1
20の係止爪片121cとの係合が解かれ、各爪12
0,140の互いの係合状態が解除される。同時に、連
動バネ125の付勢力によってロック爪120はラッチ
爪140を追従するように回動する。そして、上記した
フック30の爪部121aによる係合杆32の保持状態
は解除され、シャッターカーテン5の上昇に伴い、シャ
ッター部材8は上昇する。
【0052】フック30は、シャッターカーテン5の上
昇とともに、このシャッターカーテン5の移動軌跡A外
を上昇するが、巻取軸3にてシャッターカーテン5とと
もに巻き取られる。このとき、フック30の延出板31
は、付勢部材33の付勢力に抗する方向に回動され、上
下シャッター部材8A,8B間に収まり、巻取軸3によ
るシャッターカーテン5の巻き取りに支障を与えず、シ
ャッターカーテン5は順次巻き取られ、全開となる。
昇とともに、このシャッターカーテン5の移動軌跡A外
を上昇するが、巻取軸3にてシャッターカーテン5とと
もに巻き取られる。このとき、フック30の延出板31
は、付勢部材33の付勢力に抗する方向に回動され、上
下シャッター部材8A,8B間に収まり、巻取軸3によ
るシャッターカーテン5の巻き取りに支障を与えず、シ
ャッターカーテン5は順次巻き取られ、全開となる。
【0053】なお、上記ソレノイド26は、第1の実施
例と同様に、シャッターカーテン5開放時の動作開始時
のみに作動すれば良い。
例と同様に、シャッターカーテン5開放時の動作開始時
のみに作動すれば良い。
【0054】従ってこのように構成された第2の実施例
のグリルシャッターの持ち上げ防止装置15Bでは、上
述した第1の実施例の持ち上げ防止装置15Aと同様
に、シャッターカーテン5の最下降時における閉鎖状態
において、シャッターカーテン5の出入口部分9のまぐ
さ11上部、すなわちシャッターカーテン5の移動軌跡
A外に設けられた持ち上げ防止装置本体116と、この
装置本体116のロック部117に捕捉され保持される
シャッター部材8に設けられたフック30とにより、シ
ャッターカーテン5に手を掛けて持ち上げても、シャッ
ター部材8やこれを連結するリンク7がシャッターケー
ス2内にて上昇し屈曲することがなく、上昇を確実に阻
止するのでシャッターカーテン5が容易に持ち上げられ
ることがなくなり、シャッターケース2内での故障や、
この持ち上げによるグリルシャッターの防犯を確保でき
る。
のグリルシャッターの持ち上げ防止装置15Bでは、上
述した第1の実施例の持ち上げ防止装置15Aと同様
に、シャッターカーテン5の最下降時における閉鎖状態
において、シャッターカーテン5の出入口部分9のまぐ
さ11上部、すなわちシャッターカーテン5の移動軌跡
A外に設けられた持ち上げ防止装置本体116と、この
装置本体116のロック部117に捕捉され保持される
シャッター部材8に設けられたフック30とにより、シ
ャッターカーテン5に手を掛けて持ち上げても、シャッ
ター部材8やこれを連結するリンク7がシャッターケー
ス2内にて上昇し屈曲することがなく、上昇を確実に阻
止するのでシャッターカーテン5が容易に持ち上げられ
ることがなくなり、シャッターケース2内での故障や、
この持ち上げによるグリルシャッターの防犯を確保でき
る。
【0055】また、この実施例ではロック部117にラ
ッチ爪140を設けたことにより、より確実にフック3
0の保持状態を保つことが可能となるので、シャッター
カーテン5の上昇を確実に阻止することができる。
ッチ爪140を設けたことにより、より確実にフック3
0の保持状態を保つことが可能となるので、シャッター
カーテン5の上昇を確実に阻止することができる。
【0056】さらに、この実施例では、フック30の延
出板31に当接縁部34を形成し、ロック部117側に
規制板150を設けたので、このフック30の保持状態
におけるフック30の回動範囲を規制することが可能と
なり、これによってもシャッターカーテン5の上昇を阻
止することができる。
出板31に当接縁部34を形成し、ロック部117側に
規制板150を設けたので、このフック30の保持状態
におけるフック30の回動範囲を規制することが可能と
なり、これによってもシャッターカーテン5の上昇を阻
止することができる。
【0057】なお、上記各実施例では、持ち上げ防止装
置15A,15Bを構成するロック部17,117およ
び解除手段(ソレノイド)26が、まぐさ11の上部に
設けられている例について述べたが、シャッターカーテ
ン5の移動軌跡A外に配設されていればよく、これに限
定されることはない。例えば、シャッターカーテン5の
昇降を案内するガイドレール6内に配設してもよい。こ
の場合、フック30は、このロック部17,117に対
応する位置となるシャッター部材8に設ける。
置15A,15Bを構成するロック部17,117およ
び解除手段(ソレノイド)26が、まぐさ11の上部に
設けられている例について述べたが、シャッターカーテ
ン5の移動軌跡A外に配設されていればよく、これに限
定されることはない。例えば、シャッターカーテン5の
昇降を案内するガイドレール6内に配設してもよい。こ
の場合、フック30は、このロック部17,117に対
応する位置となるシャッター部材8に設ける。
【0058】
【考案の効果】以上説明したように本考案によるグリル
シャッターの持ち上げ防止装置は、シャッターカーテン
の最下降時における閉鎖状態において、シャッターカー
テンの移動軌跡外に設けられたロック部と、このロック
部に捕捉され保持されるシャッター部材に設けられたフ
ックとにより、シャッターカーテンに手を掛けて持ち上
げても、シャッター部材やこれを連結するリンクがシャ
ッターケース内にて上昇し屈曲することがなく、上昇を
確実に阻止するのでシャッターカーテンが容易に持ち上
げられることがなくなり、シャッターケース内での故障
や、この持ち上げによるグリルシャッターの防犯を確保
できるという効果がある。
シャッターの持ち上げ防止装置は、シャッターカーテン
の最下降時における閉鎖状態において、シャッターカー
テンの移動軌跡外に設けられたロック部と、このロック
部に捕捉され保持されるシャッター部材に設けられたフ
ックとにより、シャッターカーテンに手を掛けて持ち上
げても、シャッター部材やこれを連結するリンクがシャ
ッターケース内にて上昇し屈曲することがなく、上昇を
確実に阻止するのでシャッターカーテンが容易に持ち上
げられることがなくなり、シャッターケース内での故障
や、この持ち上げによるグリルシャッターの防犯を確保
できるという効果がある。
【0059】また、本考案による持ち上げ防止装置で
は、フックがシャッター部材間に配設され、このシャッ
ター部材間から突出することなく巻取軸に巻き取られる
構成となっているので、シャッターカーテンが巻取軸に
巻き取られる際に、他のシャッター部材に障害とならず
巻き取りが行えるという効果がある。
は、フックがシャッター部材間に配設され、このシャッ
ター部材間から突出することなく巻取軸に巻き取られる
構成となっているので、シャッターカーテンが巻取軸に
巻き取られる際に、他のシャッター部材に障害とならず
巻き取りが行えるという効果がある。
【図1】本考案による持ち上げ防止装置が設けられるグ
リルシャッターの概略正面図
リルシャッターの概略正面図
【図2】図1におけるII−II線断面図
【図3】本考案による持ち上げ防止装置の第1の実施例
を示す側面図
を示す側面図
【図4】同持ち上げ防止装置の動作図
【図5】同持ち上げ防止装置の動作図
【図6】同持ち上げ防止装置の動作図
【図7】同持ち上げ防止装置の動作図
【図8】同持ち上げ防止装置の動作図
【図9】本考案による持ち上げ防止装置の第2の実施例
を示す側面図
を示す側面図
【図10】同持ち上げ防止装置の動作図
5…シャッターカーテン 7…リンク 8(8A,8B)…シャッター部材 15A,15B
…持ち上げ防止装置 17,117…ロック部 26…解除手段
(ソレノイド) 30…フック 33…付勢部材
…持ち上げ防止装置 17,117…ロック部 26…解除手段
(ソレノイド) 30…フック 33…付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06B 9/18 E06B 9/86
Claims (1)
- 【請求項1】 棒状のシャッター部材をリンクを介して
互いに連続した構成のシャッターカーテンの持ち上げに
よる上昇を阻止するようにしたグリルシャッターの持ち
上げ防止装置において、 前記シャッター部材の少なくとも一対のシャッター部材
の間に配設されるとともに、付勢部材が内蔵され、前記
シャッターカーテンの閉鎖動作時に伴う前記シャッター
部材の下降時に、前記付勢部材の付勢力により前記シャ
ッター部材間から突出し、前記シャッターカーテンの移
動軌跡外を下降移動するフックと、 前記シャッターカーテンの移動軌跡外に配設され、前記
シャッターカーテンの閉鎖動作時に下降する前記フック
を、前記シャッターカーテンの全閉とともに捕捉し、前
記フックを保持するロック部と、 前記ロック部に連結され、前記シャッターカーテンの開
放動作開始時に、前記フックの保持を解除する解除手段
と、 を具備したことを特徴とするグリルシャッターの持ち上
げ防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8925392U JP2586556Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | グリルシャッターの持ち上げ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8925392U JP2586556Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | グリルシャッターの持ち上げ防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0656484U JPH0656484U (ja) | 1994-08-05 |
JP2586556Y2 true JP2586556Y2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=13965603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8925392U Expired - Fee Related JP2586556Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | グリルシャッターの持ち上げ防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586556Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP8925392U patent/JP2586556Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0656484U (ja) | 1994-08-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |