JP2591792Y2 - シャッターの施錠機構 - Google Patents

シャッターの施錠機構

Info

Publication number
JP2591792Y2
JP2591792Y2 JP1993005928U JP592893U JP2591792Y2 JP 2591792 Y2 JP2591792 Y2 JP 2591792Y2 JP 1993005928 U JP1993005928 U JP 1993005928U JP 592893 U JP592893 U JP 592893U JP 2591792 Y2 JP2591792 Y2 JP 2591792Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
claws
pair
shutter curtain
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993005928U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0663798U (ja
Inventor
裕幸 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP1993005928U priority Critical patent/JP2591792Y2/ja
Publication of JPH0663798U publication Critical patent/JPH0663798U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591792Y2 publication Critical patent/JP2591792Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャッターカーテンの
最下部に連結される幅木に配設され、このシャッターカ
ーテンの全閉時に、このシャッターの施錠を行うシャッ
ターの施錠機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シャッターカーテンの全閉時に、このシ
ャッターカーテンの施錠を行う機構としては、従来、図
16に示すような、中途で折曲するリンク72をスラッ
ト71の端部に配設した構成が知られている。この施錠
機構70は、スラットカーテンが閉鎖した際に、各スラ
ット71の間隔が縮まることによりリンク72が屈曲す
る構造で、閉鎖時には、図中一点鎖線で示すようにリン
ク72の折曲部72aがガイドレール73の後壁に設け
られた切欠孔74に嵌入し、施錠されるようになってい
る。すなわち、この施錠機構は、シャッターカーテンの
各スラット71のストロークを利用して施錠する構造と
なっている。
【0003】また、シャッターカーテンの両端を支持
し、このシャッターカーテンの昇降を案内する左右のガ
イドレールの下部に、通電によってこのガイドレール内
に爪が進退自在となる電動ロックを配設し、この爪をシ
ャッターカーテンの幅木の両端と係合させ、施錠する施
錠機構等も知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシャッターの各施錠構造では、前者のスラット
のストロークを利用して施錠する構造の場合では、シャ
ッターが閉鎖し施錠された状態で停電が起きた際に、こ
のシャッターを開放する場合、持ち上げ等による手動の
開放が行えないという問題がある。また、この施錠機構
では、シャッターカーテンの構造がストロークのない構
造である場合、これを利用することができないという欠
点がある。
【0005】さらに、後者の左右のガイドレールにそれ
ぞれ電動ロック機構を設ける機構では、両ガイドレール
電動ロック機構を配設しなければならず、施錠機構の全
体構成として高価なものとなるという問題があり、また
それぞれの機構部に電気配線を行わなければならないた
め、構成の複雑さ、配設の煩雑さが免れない。また、こ
の施錠機構の場合、シャッターを並列した連窓構造で
は、各シャッターカーテンの間に配設され、このシャッ
ターカーテンの昇降を案内し支持する中柱にも電動ロッ
ク機構を配設しなければならず、構造が複雑となり容易
に実現できないという問題がある。
【0006】そこで本考案は、上記問題点を解消するた
めに、簡素な構造で構成され、確実に施錠が行えるとと
もに、非常時の際の手動での開放を容易に行え、かつ、
廉価な構成とすることができるシャッターの施錠機構を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図1及び図9を参
照して説明する。この考案のシャッターの施錠機構1
は、シャッターカーテン52の最下部に連結される幅木
53に配設され、該シャッターカーテン52の全閉時
に、該シャッター50の施錠を行うシャッターの施錠機
構において、前記シャッターカーテン52の幅木53の
両端部53a,53bに回動自在に軸支されるととも
に、該幅木53の両端面よりそれぞれ爪3b,4bが進
退自在とされている一対の回転爪3,4と、前記一対の
回転爪3,4の各揺動端3d,4dにそれぞれ連結され
るとともに、前記幅木53内をスライド移動する一対の
スライド部材7,8と、前記一対の回転爪3,4の一方
の回転爪3の回動範囲を規制するストッパ6と、前記一
対の回転爪3,4の一方の回転爪3に連結される一方の
スライド部材7を、前記幅木53の一方の端部53a方
向に常に付勢させる復帰部材12と、前記一対のスライ
ド部材7,8間に位置し、各スライド部材7,8を連結
させるとともに、中途が上方に屈曲し、各スライド部材
7,8間の距離を短縮させる屈曲リンク部13と、前記
幅木53に対しスライド自在に設けられるとともに、前
記屈曲リンク部13の上縁に当接して、該屈曲リンク部
13の中途の屈曲を規制する解除レバー17と、前記シ
ャッターカーテン52の昇降を案内する少なくとも左右
一対のガイドレール58,60の一方のガイドレール5
8の下部に設けられ、該ガイドレール58内に突出する
とともに、前記一方の回転爪3がシャッターカーテン5
2とともに下降する際には干渉することなく通過させ、
上昇時にはこの一方の回転爪3の上昇を阻止する一方向
ロック部22と、前記一方のガイドレール58に対向す
る他方のガイドレール60の下部に設けられ、該ガイド
レール58内に突出するとともに、前記他方の回転爪4
がシャッターカーテン52とともに下降する閉鎖の際に
は干渉することなく通過させ、上昇時にはこの他方の回
転爪4の上昇を阻止し、かつ、前記シャッターカーテン
52の開放時には規制が解かれ、前記他方のガイドレー
ル60内より待避自在となり、前記他方の回転爪4の上
昇を妨げることなく通過させる電動ロック部29と、を
具備し、前記解除レバー17のスライド移動により前記
屈曲リンク部13を上方に屈曲自在な状態とすること
で、前記一方向ロック部22及び電動ロック部29に対
する前記一対の回転爪3,4の当接により、前記両回転
爪3,4が同時に前記幅木53内方向へ回動して前記各
回転爪3,4が各ロック部22,29を通過することを
特徴としている。
【0008】
【作用】シャッターカーテン52が閉鎖する際には、こ
のシャッターカーテン52の最下部に連結されている幅
木53の両端53a,53bより突出する一対の回転爪
3,4が、このシャッターカーテン52の昇降を案内す
る一対のガイドレール58,60に設けられた一方向ロ
ック部22と電動ロック部29に干渉されることなく下
降とともに通過し、シャッターカーテン52は閉鎖とな
る。シャッターカーテン52の閉鎖状態の際に、このシ
ャッターカーテン52を持ち上げなどにより上昇させる
と、幅木53の両端53a,53bより突出している各
回転爪3,4が、両ロック部22,29に当接し、上昇
が阻止され、すなわち、施錠状態となっている。また、
シャッターカーテン52を閉鎖状態から開放する際に
は、前記電動ロック29の上昇阻止の規制が解除され、
回転爪3,4の上昇を妨げることなく通過させる。この
際、一方向ロック部22は一方の回転爪3の上昇を阻止
する状態であるが、この一方の回転爪3は、一方向ロッ
ク部22により幅木53内方向に回動し、この回転爪3
に連結される一方のスライド部材7をスライド移動さ
せ、また、屈曲リンク13を介して他方のスライド部材
8を移動させ、他方の回転爪4を突出方向に回動させ
る。これにより、幅木53は上昇を続行し、シャッター
カーテン52は開放となる。
【0009】また、このシャッターカーテン52が閉鎖
している状態から停電などの際に手動開放を行うには、
解除レバー17をスライド移動させ、幅木53を持って
シャッターカーテン52を上昇させる。このとき、幅木
53の両端の各回転爪3,4は、両ガイドレール58,
60の各ロック部22,29に当接するが、屈曲リンク
部13が上方に屈曲し、一対のスライド部材7,8がス
ライドして両回転爪3,4を幅木53内方向に回動させ
るので、各ロック部22,29を各回転爪3,4が通過
し、シャッターカーテン52は開放となる。
【0010】
【実施例】図1は本考案によるシャッターの施錠機構が
設けられるシャッターの正面図、図2は本考案によるシ
ャッターの施錠機構が配設される幅木の側断面図、図3
乃至図9は本考案によるシャッターの施錠機構の各構成
部分を示す図である。本考案のシャッターの施錠機構1
が設けられるシャッター50は、図1に示すように、複
数のスラット51を連結したシャッターカーテン52を
有するシャッター50であり、その開閉を電動で行う電
動シャッターに設けられる。
【0011】さて、本考案のシャッターの施錠機構1
は、施錠部2と、一方向ロック部22と、電動ロック部
29とで大略構成されている。
【0012】まず、施錠部2は、図2に示すようにシャ
ッターカーテン52の最下部に連結される幅木53内に
設けられている。この施錠部2は、回転爪3,4と、ス
トッパ6と、スライド部材7,8と、復帰部材12と、
屈曲リンク部13と、解除レバー17と、で構成されて
いる。
【0013】図1及び図3,図4に示すように、回転爪
3,4は一対で構成され、前記幅木53の左右両端53
a,53bにそれぞれ配設されている。これら回転爪
3,4は、略長方形状の基部3a,4aに対し、その中
途部から直交して爪3b,4bが延出形成された略T字
状に形成され、この爪3b,4bが前記幅木53の端面
より突出するように基部3a,4a上方の一端3c,4
cが幅木53の端部53a,53bに回動自在に軸支さ
れている。また、基部3a,3b下方の他端には、連結
軸5が設けられている。
【0014】次に、ストッパ6は、図3に示すように、
前述した一対の回転爪3,4の一方の回転爪3(図1中
左側)の軸支部分(一端3a)に近接して幅木53に固
設されている。そして、このストッパ6は、一方の回転
爪3の回動範囲を制限し、本実施例では、この一方の回
転爪3の爪3bが水平の位置から下方向(俯角方向)と
なる範囲内とし、上方に回動しないように規制してい
る。
【0015】次に、スライド部材7,8は、一対で構成
され、図3及び図4に示すように、前記一対の回転爪
3,4の他端である揺動端3d,4dにそれぞれ連結さ
れるとともに、前記幅木53内に水平方向にスライド移
動自在に設けられている。これらスライド部材7,8
は、略短冊形状の板状に形成され、一端7a,8aに長
手方向と直交する方向を長軸とする長孔9が形成されて
いる。また、一方のスライド部材7の他端7bには取付
孔10が穿設されている。
【0016】そして、これらスライド部材7,8は、一
端の各長孔9と、前記各回転爪3,4の揺動端3d,4
dとが連結軸5を介してそれぞれ連結される。なお、本
実施例の各スライド部材7,8は、各々の他端7b,8
bに、このスライド部材7,8と同幅の連結バー11が
それぞれ延出固定されており、幅木53に突出形成され
ている複数のガイド片54と幅木53の底板55間を各
スライド部材7,8とともに水平方向にスライド移動す
るようになっている。
【0017】次に、復帰部材としての復帰バネ12は、
本実施例では引張コイルスプリングで構成されている。
この復帰バネ12は、一端12aが前記一方のスライド
部材7の取付孔10に連結され、他端12bが幅木53
に突設された取付片56に固定されている。そして、一
方のスライド部材7を常に幅木53の一端53a側へ付
勢させるようになっている。
【0018】次に、屈曲リンク部13は、2片のリンク
部材14,14で構成されており、前述した一対のスラ
イド部材7,8のほぼ中間に配設されている。各リンク
部材14,14は、同形状に形成され、互いの先端が軸
15で回動自在に連結されるとともに、各基端が前記各
スライド部材7,8に固定された各連結バー11,11
の先端と連接軸16でそれぞれ連結され、各スライド部
材7,8を連結している。なお、この屈曲リンク部13
は、図5に示すような、真直状態で、両連接軸16,1
6の中心を結ぶ線L上に、各リンク部材14,14を連
結する軸15の中心Oが位置するのではなく、この軸1
5の中心Oは、線Lよりやや上方となるように設定され
ている。すなわち、この軸15の設けられている位置に
より、屈曲リンク部13は、この軸15の位置にて上方
に折曲が容易となるように設定されている。
【0019】次に、解除レバー17は、幅木53の側面
53cのほぼ中央に設けられている。この解除レバー1
7は、図6に示すように、矩形な箱状のカバー18と、
このカバー18内をスライド移動する解除キー19と、
この解除キー19に突設された規制片20と、解除キー
19の位置を保持するバネ21と、で構成されている。
カバー18は、図7に示すように、前記幅木53の屋内
側となる側面53cに固定され、解除キー19は、この
屋内側からスライド操作が行えるように表出している。
規制片20は、幅木53に形成されているスリット状の
案内孔57を貫通して幅木53内に突出し、前述した屈
曲リンク部13の上縁に当接するように設定されてい
る。
【0020】そして、この規制片20は、前記屈曲リン
ク部13の屈曲を規制するとともに、案内孔57内をス
ライド移動させることで、この屈曲リンク部13の屈曲
に干渉しないようになっている。なお、バネ21は、解
除キー19とカバー18間に設けられ、この解除キー1
9の規制片20を常に屈曲リンク部13が屈曲しない規
制する位置に留まるように付勢力が働いてる。
【0021】次に、一方向ロック部22は、図1に示す
ように、前述したシャッターカーテン52の昇降を案内
する少なくとも左右一対のガイドレールの一方のガイド
レール58、本実施例では前述した施錠部2の一方の回
転爪3に対応する側のガイドレール58の屋内側となる
後壁58aの下部に配設されている。この一方向ロック
部22は、図8に示すように、ロック爪23と、固定ブ
ラケット24と、捩じりコイルバネ28とで構成されて
いる。
【0022】ロック爪23は、傾斜面23aと水平面2
3bを有した断面略直角三角形状に形成され、垂直上部
が固定ブラケット24に回動自在に支持軸25を介して
取り付けられるとともに、垂直下部は円弧状の案内溝2
6が形成され、固定ブラケット24に設けられた案内軸
27に摺動自在に係合されている。すなわち、このロッ
ク爪23が支持軸25を中心として案内溝26内を揺動
自在とされている。また、このロック爪23の支持軸2
5には、捩じりコイルバネ28が巻回され、このロック
爪23と固定ブラケット24間とに介設されて、ロック
爪23を固定ブラケット24に対して常に突出する方向
へ付勢させるようになっている。
【0023】そして、前記一方のガイドレール58の後
壁58aの外側に固定ブラケット24が固定され、この
後壁58aに形成された孔59より前記ロック爪23が
ガイドレール58内方向に対し、進退自在に突出するよ
うになっている。
【0024】次に、電動ロック部29は、図1に示すよ
うに、前述した一方向ロック部22が設けられている一
方のガイドレール58に対向する他方のガイドレール6
0、すなわち前述した施錠部2の他方の回転爪4に対応
する側のガイドレール60の屋内側となる後壁60aの
下部に設けられているとともに、前記一方向ロック部2
2に対向して設けられている。この電動ロック部29
は、図9に示すように、ロック爪30と、固定ブラケッ
ト33と、捩じりコイルバネ36と、ソレノイド37
と、で構成されている。
【0025】ロック爪30は、前述した一方向ロック部
22のロック爪23と同形状の傾斜面30aと水平面3
0bを有した断面略直角三角形状に形成され、垂直上部
にスライドピン31が突設されるとともに、垂直下部に
円弧状の案内溝32が形成されている。固定ブラケット
33には前記ロック爪30のスライドピン31が摺動自
在に係合する円弧状のガイド孔34が形成されるととも
に、前記ロック爪30の案内溝32に係合する固定ガイ
ドピン35が突設されている。
【0026】すなわち、固定ブラケット33の固定ガイ
ドピン35及びガイド孔34に、ロック爪30のスライ
ドピン31及び案内溝32がそれぞれ係合されるととも
に、捩じりコイルバネ36が固定ガイドピン35及びス
ライドピン31に巻回され、ロック爪30が固定ガイド
ピン35を中心にガイド孔34に沿って揺動自在とさせ
るとともに、スライドピン31を中心に案内溝32に沿
って揺動自在とさせるようになっており、この捩じりコ
イルバネ36の付勢力によりロック爪30が固定ブラケ
ット33に対して常に突出するようになっている。
【0027】また、この固定ブラケット33には、垂直
にソレノイド37が設けられており、上下方向にストッ
パローラ38を作動させるようになっている。そして、
このストッパローラ38は、常時下降状態となってお
り、前記ロック爪30の垂直面上部30cに当接すると
ともに、作動する際には上昇し、ロック爪30から離脱
する構成となっている。そして、前記他方のガイドレー
ル60の後壁60aの外側に固定ブラケット33が固定
され、この後壁60aに形成された孔61より前記ロッ
ク爪30がガイドレール60内方向に対し、進退自在に
突出するようになっている。
【0028】次に、上記のように構成されたシャッター
の施錠機構1の動作について、図面を参照して説明す
る。まず、開放状態のシャッターカーテン52を降下さ
せ、閉鎖する際には、シャッターカーテン52は左右の
ガイドレール58,60に案内され、降下する。シャッ
ターカーテン52の幅木53の両端53a,53bから
は、図1及び図3,4に示すように、回転爪3,4の爪
3b,4bがそれぞれ突出した状態である。また、両ガ
イドレール58,60に配設された一方向ロック部22
と電動ロック部29の各ロック爪23,30は、図8,
9に示すように、それぞれガイドレール58,60内に
突出した状態である。
【0029】そして、図10,11に示すように、幅木
53が両ガイドレール58,60の下部を通過する際、
すなわち、全閉状態となる直前、両ロック部22,29
の各ロック爪23,30は、幅木53の両端53a,5
3bより突出した両爪3b,4bにより傾斜面23a,
30aに沿って押圧され、各捩じりコイルバネ28,3
6の付勢力に抗してガイドレール58,60外へ退出す
る。そして、各爪3b,4bはこれらロック爪23,3
0に干渉されることなく下方へ通過し、シャッターカー
テン52は降下し全閉状態となる。各回転爪3,4の爪
3b,4bが通過した後の各ロック爪23,30は、捩
じりコイルバネ28,36により復帰し、突出状態とな
り、図12に示すように、シャッターカーテン52の施
錠状態となる。すなわち、この全閉状態でシャッターカ
ーテン52を持ち上げた場合、各ロック部22,29の
ロック爪23,30が突出した状態で没入しないことに
より、図8,9の一点鎖線で示すように、爪3b,4b
がこのロック爪23,30の水平面23b,30bに当
接し、上昇が阻止され、施錠状態を保つ。
【0030】次に、シャッターカーテン52の全閉状態
からの開放の際には、このシャッターカーテン52を巻
き取る巻取軸(図示せず)の回動、すなわち、開放操作
とともに、電動ロック部29に通電され、ソレノイド3
7が作動し、図14に示すように、ストッパローラ38
が上昇する。シャッターカーテン52の上昇が開始する
と、図13に示すように、一方の回転爪3の爪3bは、
一方向ロック部22のロック爪23に当接し、幅木53
(シャッターカーテン52)の上昇とともに、幅木53
の端面より没入する方向に回動する。(図中矢線A)
【0031】この一方の回転爪3の回動により一方のス
ライド部材7は、幅木53の奥方向(中央方向)にスラ
イド移動し、連結バー11,屈曲リンク部13及び他方
のスライド部材8を幅木53の他端53b方向に押圧さ
せ移動させる。(図中矢線B)すると、他方の回転爪4
が回動され(図中矢線C)、突出している爪4bをさら
に突出させる。
【0032】ところが、このとき電動ロック部29のロ
ック爪30は、上記したようにストッパローラ38が上
昇していることから、図14に示すように、固定ガイド
ピン35を中心に揺動自在となっているため、このロッ
ク爪30がガイドレール60内から待避可能な状態とな
り、この爪30の上昇を妨げることなく通過させる。こ
れにより、シャッターカーテン52は上昇移動が続行さ
れ、開放となる。
【0033】なお、一方向ロック部22のロック爪23
を通過した一方の回転爪3の爪3bは、復帰バネ12に
よる一方のスライド部材7のスライド移動により突出し
た状態に戻り、また、この一方のスライド部材7に連結
バー11,屈曲リンク部13を介して連結されている他
方のスライド部材8も初期の状態に戻り、他方の回転爪
4の爪4bも通常の突出状態となる。また、電動ロック
部29のロック爪30も捩じりコイルバネ36の付勢力
により通常の突出状態となる。
【0034】次に、火災や停電など非常時等におけるシ
ャッター50の開放動作、すなわち手動による全閉状態
の屋内側からのシャッターカーテン52の開放について
説明する。上述したように、全閉状態のシャッターカー
テン52は、両ガイドレール58,60内に突出した各
ロック爪23,30と幅木53の両端53a,53bか
ら突出した両回転爪3,4の各爪3b,4bとが当接す
ることにより開放が不可能となっている。
【0035】このとき、屋内側の幅木側面53cに配設
されている解除レバー17の解除キー19を作動させ、
規制片20をスライド移動させる。(図15中矢線D)
そして、この状態のまま幅木53を手に持ち、シャッタ
ーカーテン52を上昇させる。(図中矢線E)
【0036】すると、図15に示すように、両回転爪
3,4の爪3b,4bが、両ロック部22,29のロッ
ク爪23,30に当接した後、幅木53の上昇ととも
に、これら爪3b,4bが同時に内方向に回動を開始し
(図中矢線F)、屈曲リンク部13が軸を中心にへ字状
に屈曲する。すなわち、各スライド部材7,8間の距離
を短縮させる。(図中矢線G)これにより、両爪3b,
4bは各ロック爪23,30によって幅木53内に没入
した状態となり、各ロック爪23,30との係合が避け
られ、シャッターカーテン52を上昇させることが可能
となり、施錠状態から開放となる。
【0037】各回転爪3,4の爪3b,4bが両ロック
爪23,30を通過すると、一方のスライド部材7に設
けられている復帰バネ12の付勢力により一方の回転爪
3が回動し、元の突出状態に戻り、また、解除レバー1
7から手を離すことで、解除レバー17はバネ20の付
勢力で戻るとともに、屈曲リンク部13を真直状態に戻
し、同時に他方の回転爪4を回動させ、突出状態に戻
す。
【0038】従ってこのように構成されたシャッターの
施錠機構1では、シャッターカーテン52の昇降を案内
する一対のガイドレール58,60の一方のガイドレー
ル58には一方向にのみロック爪23が没入するメカニ
カルロックで構成された一方向ロック部22を配設し、
他方のガイドレール60には電動にてロック爪30の進
退を制御する電動ロック部29を配設した構成としたの
で、電気配線は片側のガイドレールのみとなり、コスト
の低減が計れるという効果がある。
【0039】また、このことから、中柱を有する連窓構
造のシャッターに装着することも可能となり、この中柱
に一方向ロック22を配設した構成とすれば、この中柱
を脱着自在な柱とすることができる。
【0040】さらに、このシャッターの施錠機構1は、
シャッターカーテン52の最下部に連結される幅木53
の内部に構成部材が全て納まる構造となっているので、
幅木53を有する巻取式のシャッターであれば、どのよ
うなシャッターでも装備可能となる。
【0041】また、本考案のシャッターの施錠機構1で
は、解除レバー17と、屈曲リンク部13により、火災
などの非常時に停電が発生し、シャッター50を電動で
開放することが不可能な場合でも、容易に施錠状態を解
き、シャッターカーテン52を手動で開放させることが
できる。
【0042】
【考案の効果】以上説明したように本考案によるシャッ
ターの施錠機構は,シャッターカーテンの昇降を案内す
る一対のガイドレールの一方のガイドレールに一方向に
のみ幅木の端部から突出する回転爪を通過させる簡素な
機械的機構で構成された一方向ロック部を配設し、他方
のガイドレールのみに電動にて幅木の他方の回転爪の通
過を制御する電動ロック部を配設した構成としたので、
コストの低減が計れ、廉価に構成できるという効果があ
る。
【0043】このことから、連窓構造のシャッターの場
合、中柱に一方向ロック部を配設すれば、この中柱内に
電気配線が不要となり、中柱を脱着自在とし、取付施工
が容易になるという効果がある。
【0044】また、本考案のシャッターの施錠機構で
は、解除レバーと、屈曲リンク部により、通常のシャッ
ターカーテンの開閉動作などでは、解除レバーが屈曲リ
ンク部の上縁に当接状態となって、その屈曲リンク部の
屈曲を干渉し、スライド部材とともにスライド移動して
施錠状態などを保ち、そして、火災などの非常時に停電
が発生し、電動ロック部が作動せず、シャッターを電動
で開放することが不可能な場合では、解除レバーをスラ
イド移動させることで、屈曲リンク部が上方に屈曲で
き、これにより、幅木をもってシャッターカーテンを上
昇させると、両回転爪が両ロック部に当接した後、幅木
の上昇とともに、これら回転爪を同時に内方向へ回動さ
せることが可能となり、両回転爪は両ロック部に対して
の係合が避けられ、通過することとなり、シャッターカ
ーテンは上昇が可能となる。すなわち停電時などでシャ
ッターカーテンを開放させる場合に、解除レバーをスラ
イド移動させる動作で、容易に施錠状態を解くことがで
き、シャッターカーテンを手動で開放させることができ
るという効果がある。
【0045】さらに、このシャッターの施錠機構は、シ
ャッターカーテンの最下部に連結される幅木の内部に回
転爪や解除レバーなどの構成部材が全て納まる構造とな
っているので、幅木を有する巻取式のシャッターであれ
ば、どのようなシャッターでも装着可能となるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるシャッターの施錠機構が配設され
る電動シャッターの一部裁断正面図
【図2】本考案によるシャッターの施錠機構が配設され
る幅木の側断面図
【図3】本考案によるシャッターの施錠機構を構成する
一方の回転爪及び一方のスライド部材の拡大正面図
【図4】同他方の回転爪及び他方のスライド部材の拡大
正面図
【図5】同屈曲リンク部の拡大正面図
【図6】同解除レバーの拡大正面図
【図7】同解除レバー及び屈曲リンク部の側断面図
【図8】同一方向ロック部の側面図
【図9】同電動ロック部の側面図
【図10】一方向ロック部の動作を説明する側面図
【図11】電動ロック部の動作を説明する側面図
【図12】施錠状態におけるシャッターの施錠装置の一
部裁断正面図
【図13】開放時におけるシャッターの施錠装置の動作
を説明する一部裁断正面図
【図14】電動ロック部の動作を説明する側面図
【図15】手動開放時におけるシャッターの施錠装置の
動作を説明する一部裁断正面図
【図16】従来のシャッターの施錠装置の側断面図
【符号の説明】
1…シャッターの施錠機構 3…一方の回転爪 4…他方の回転爪 3b,4b…爪 3d,4d…揺動端 6…ストッパ 7…一方のスライド部材 8…他方のスライド部材 12…復帰部材(復帰バネ) 13…屈曲リンク部 17…解除レバー 22…一方向ロック部 29…電動ロック部 50…シャッター 52…シャッターカーテン 53…幅木 53a…一端 53b…他端 58…一方のガイドレール 60…他方のガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06B 9/80 - 9/86 E05B 65/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッターカーテンの最下部に連結され
    る幅木に配設され、該シャッターカーテンの全閉時に、
    該シャッターの施錠を行うシャッターの施錠機構におい
    て、 前記シャッターカーテンの幅木の両端部に回動自在に軸
    支されるとともに、該幅木の両端面よりそれぞれ爪が進
    退自在とされている一対の回転爪と、 前記一対の回転爪の各揺動端にそれぞれ連結されるとと
    もに、前記幅木内をスライド移動する一対のスライド部
    材と、 前記一対の回転爪の一方の回転爪の回動範囲を規制する
    ストッパと、 前記一対の回転爪の一方の回転爪に連結される一方のス
    ライド部材を、前記幅木の一方の端部方向に常に付勢さ
    せる復帰部材と、 前記一対のスライド部材間に位置し、各スライド部材を
    連結させるとともに、中途が上方に屈曲し、各スライド
    部材間の距離を短縮させる屈曲リンク部と、 前記幅木に対しスライド自在に設けられるとともに、前
    記屈曲リンク部の上縁に当接して、該屈曲リンク部の中
    途の屈曲を規制する解除レバーと、 前記シャッターカーテンの昇降を案内する少なくとも左
    右一対のガイドレールの一方のガイドレールの下部に設
    けられ、該ガイドレール内に突出するとともに、前記一
    方の回転爪がシャッターカーテンとともに下降する際に
    は干渉することなく通過させ、上昇時にはこの一方の回
    転爪の上昇を阻止する一方向ロック部と、 前記一方のガイドレールに対向する他方のガイドレール
    の下部に設けられ、該ガイドレール内に突出するととも
    に、前記他方の回転爪がシャッターカーテンとともに下
    降する閉鎖の際には干渉することなく通過させ、上昇時
    にはこの他方の回転爪の上昇を阻止し、かつ、前記シャ
    ッターカーテンの開放時には規制が解かれ、前記他方の
    ガイドレール内より待避自在となり、前記他方の回転爪
    の上昇を妨げることなく通過させる電動ロック部と、 を具備し、前記解除レバーのスライド移動により前記屈
    曲リンク部を上方に屈曲自在な状態とすることで、前記
    一方向ロック部及び電動ロック部に対する前記一対の回
    転爪の当接により、前記両回転爪が同時に前記幅木内方
    向へ回動して前 記各回転爪が各ロック部を通過すること
    を特徴とするシャッターの施錠機構。
JP1993005928U 1993-02-22 1993-02-22 シャッターの施錠機構 Expired - Fee Related JP2591792Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993005928U JP2591792Y2 (ja) 1993-02-22 1993-02-22 シャッターの施錠機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993005928U JP2591792Y2 (ja) 1993-02-22 1993-02-22 シャッターの施錠機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0663798U JPH0663798U (ja) 1994-09-09
JP2591792Y2 true JP2591792Y2 (ja) 1999-03-10

Family

ID=11624560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993005928U Expired - Fee Related JP2591792Y2 (ja) 1993-02-22 1993-02-22 シャッターの施錠機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591792Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101121466B1 (ko) * 2011-07-13 2012-03-16 주식회사 대상테크롤 롤러형 방충망의 잠금 및 해제장치
JP6215705B2 (ja) * 2011-07-20 2017-10-18 文化シヤッター株式会社 開閉装置の開閉体停止装置
JP6345573B2 (ja) * 2014-11-10 2018-06-20 アイシン精機株式会社 シャッター装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0663798U (ja) 1994-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
PL177890B1 (pl) Blokada rolety okiennej lub drzwiowej
JP2591792Y2 (ja) シャッターの施錠機構
JP3555268B2 (ja) シャッター用施錠装置
JP2560423Y2 (ja) グリルシャッターの持ち上げ防止装置
JP3724161B2 (ja) シャッターの錠装置
JP4412039B2 (ja) シャッター装置
JP3013813B2 (ja) シャッター用施錠装置
JP3958654B2 (ja) 開閉装置および後付鍵ユニット
JP4956075B2 (ja) 施錠装置
JPH0619030Y2 (ja) ブラインド式シャッタ−
JP3899995B2 (ja) シャッター装置
JPH063100Y2 (ja) シャッターロック装置
JP3082676B2 (ja) シャッター用施錠装置
JP4669106B2 (ja) 閉鎖装置
JP2586556Y2 (ja) グリルシャッターの持ち上げ防止装置
JP2002194970A (ja) 建築用シャッター装置
JPH0233571Y2 (ja)
JP3448540B2 (ja) シャッター装置
JPH1193551A (ja) シャッター用施錠装置
JP2601499Y2 (ja) 引戸用ガード錠のロック機構
JP2606683Y2 (ja) 引戸用ガード錠
JP3013811B2 (ja) シャッター用施錠装置
JP3909471B2 (ja) 建築用開閉装置における施錠装置
JP3921662B2 (ja) 建築用シャッターにおける自動施錠装置
JPH076309B2 (ja) シャッターの施錠装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees