JP2002194970A - 建築用シャッター装置 - Google Patents

建築用シャッター装置

Info

Publication number
JP2002194970A
JP2002194970A JP2000395648A JP2000395648A JP2002194970A JP 2002194970 A JP2002194970 A JP 2002194970A JP 2000395648 A JP2000395648 A JP 2000395648A JP 2000395648 A JP2000395648 A JP 2000395648A JP 2002194970 A JP2002194970 A JP 2002194970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire door
shutter
fire
door
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000395648A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Motoyama
保志 本山
Tadashi Ishida
忠司 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Shutter Co Ltd
Original Assignee
Toyo Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Shutter Co Ltd filed Critical Toyo Shutter Co Ltd
Priority to JP2000395648A priority Critical patent/JP2002194970A/ja
Publication of JP2002194970A publication Critical patent/JP2002194970A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
  • Special Wing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中柱を設けることなく、防火シャッターと防
火戸を併設した建築用シャッター装置を提供する。 【解決手段】 図は建物の開口部に防火シャッター1が
下降した状態である。防火シャッターの座板1bは、開
口部(幅W)の両側に設置されたガイドレールに案内さ
れて下降する。シャッタースラット1aの幅Xは、開口
部の幅Wより小さく、したがって、シャッタースラット
が下降しても、幅Yの部分に開口ができる。防火シャッ
ターが下降した後、避難扉3が取り付けられた防火戸2
が開口を閉鎖するように回動する。防火戸の先端に係止
機構が設けられている。係止機構は、防火戸の閉鎖位置
においてシャッタースラットのガイドレールに案内され
ない側の端部を係止して、防火シャッターと防火戸を一
体化させ、端部を補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、デパート、
工場等の建築物の開口部や地下通路等に防火区画や防煙
区画を構成するための建築用シャッター装置、特に、防
火戸を併設して防火シャッターの閉鎖状態において避難
を可能とする建築用シャッター装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル、デパート、工場等の建築物
の開口部や地下通路等の開口部に防火区画を形成するた
めに防火シャッターが設置されるとともに、この防火シ
ャッターと併設して避難用の防火戸を設置することが知
られている。
【0003】防火シャッターと防火戸を開口部に併設す
る場合、防火シャッターと防火戸との間には、シャッタ
ーをガイドするガイドレールが設けられた固定中柱を設
置する必要が生じる。通常は、防火シャッター及び防火
戸は開放状態にあり、開口部は、人や物等の通行に利用
されているが、開口部に中柱が設置されているため、人
の通行の妨げになるという問題があった。
【0004】図17は、防火戸を併設した従来の防火シ
ャッターの一例を示すもので、図17(A)は正面図、
図17(B)は断面図である。図中、31は防火シャッ
ター、32は防火戸、33,34は柱、35は中柱、3
6は桁である。柱33と34との間は、例えばビル内の
店舗部分と階段部分との境界であり、開口部分である。
この開口部分に防火シャッターを設置する場合、柱33
と34の間を1基のシャッターのみで開閉するようにす
れば、開口部分の全幅が開口として利用できるから都合
がよい。
【0005】しかしながら、建築基準法によって、避難
用の防火戸を設けなければならない。シャッタースラッ
トの一部に扉を設けることはできないので、中柱35を
固定して、中柱35と柱33との間に防火戸32を設
け、中柱35と柱34との間に金属製のシャッターを配
設して、これを防火シャッター31としたものである。
防煙シャッターの場合も同様である。
【0006】したがって、中柱35と柱33とを設けた
ことによって、その幅分だけ開口部分が狭くなってしま
うという問題があった。また、防火シャッター31を巻
き上げても、避難用扉32や中柱35は残るから、邪魔
であるばかりでなく、美観の面からも好ましいものでは
なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、中柱を設けることなく、防
火シャッターと防火戸を併設した建築用シャッター装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、防火シャッターと防火戸を併設した建築用シャッタ
ー装置において、前記防火シャッターは、少なくとも一
部のシャッタースラットの一方の端部は防火戸側の端部
として建物の開口部の一方の側部に設けられたガイドレ
ールと所定の間隔を有しているとともに、前記シャッタ
ースラットの下部に設けられた座板は、前記開口部の一
方の側部に設けられたガイドレールに案内されるように
前記防火戸側の端部よりも前記所定の間隔を越えて延
び、前記防火戸は、前記所定の間隔を閉鎖可能に前記開
口部の一方の側部側に回動可能に支持されているととも
に、その先端側に閉鎖状態における前記防火戸側の端部
を係止する係止機構を有することを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、防火シャッター
と防火戸を併設した建築用シャッター装置において、前
記防火シャッターは、少なくとも一部のシャッタースラ
ットの一方の端部が防火戸側の端部として建物の開口部
の一方の側部に設けられたガイドレールと所定の間隔を
有しており、かつ、他方の端部が前記開口部の他方の側
部に設けられたガイドレールに案内されるとともに、前
記シャッタースラットの下部に設けられた座板は、前記
開口部の一方の側部に設けられたガイドレールと前記開
口部の他方の側部に設けられたガイドレールとに案内さ
れる長さを有して、かつ、両ガイドレールに案内され、
前記防火戸は、前記所定の間隔を閉鎖可能に前記開口部
の他方の側部側に回動可能に支持されているとともに、
その先端側に閉鎖状態における前記防火戸側の端部を係
止する係止機構を有することを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、防火シャッター
と防火戸を併設した建築用シャッター装置において、前
記防火シャッターは、少なくとも一部のシャッタースラ
ットの両方の端部がそれぞれ防火戸側の端部として建物
の開口部の両方の側部にそれぞれ設けられたガイドレー
ルと所定の間隔を有しているとともに、前記シャッター
スラットの下部に設けられた座板は、前記開口部の両方
の側部に設けられたガイドレールに案内される長さを有
して、かつ、両方のガイドレールに案内され、前記防火
戸は、前記所定の間隔をそれぞれ閉鎖可能に前記開口部
の両方の側部側に回動可能に支持されているとともに、
それぞれの防火戸の先端側に閉鎖状態における前記防火
戸側の端部をそれぞれ係止する係止機構を有することを
特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置におい
て、前記係止機構は、前記防火戸側の端部を挟み込むも
のであることを特徴とするものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の建築用シャッター装置において、前記係止機構に、前
記防火戸側の端部を吸着可能な磁石が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の建築用シャッター装置において、前記係止機
構の前記防火戸側の端部を挟む2つの部材のうち、一方
は固定部材として、他方は可動部材として構成され、前
記防火戸の所定の回動位置において、前記可動部材が前
記防火戸側の端部を挟む位置に移動されて、前記防火戸
側の端部を係止することを特徴とするものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項4または
5に記載の建築用シャッター装置において、前記係止機
構の前記防火戸側の端部を挟む2つの部材は、前記防火
戸側の端部に向けて突出する長さを異ならしめて前記防
火戸の先端に回動可能に取り付けられた可動部材の先端
部に設けられており、前記可動部材が前記防火戸に対し
て曲げられた状態で前記防火戸側の端部に衝合し、前記
可動部材が回動して前記防火戸側の端部を係止すること
を特徴とするものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置におい
て、前記防火シャッターの下降を開始させる信号に対し
て、所定の時間差をもって前記防火戸の閉鎖を開始させ
る信号を発信させることを特徴とするものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置におい
て、前記防火シャッターの下降開始から閉鎖完了までの
時間に対して、防火戸の閉鎖開始から閉鎖完了までの時
間を長くするよう前記防火戸を緩動作させることを特徴
とするものである。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項1ない
し7のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置にお
いて、前記防火戸の戸尻面に衝合して前記防火戸の閉鎖
を抑制する順位調整部材を設け、該順位調整部材を前記
防火シャッターの下降によって作動させるようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項1ない
し10のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置に
おいて、前記防火シャッターの全閉状態での前記シャッ
タースラットの弛みを抑えるため弛み防止手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明の建築用シ
ャッター装置の第1の実施の形態を説明するためのもの
で、図1は防火シャッターが下降し、防火戸が閉鎖され
る前の状態の説明図、図2は防火戸が閉鎖された状態の
説明図、図3は防火戸の閉鎖動作の説明図、図4は防火
戸の開放位置におけるロック機構の説明図、図5は防火
戸の閉鎖遅延機構の説明図、図6は防火戸の先端部の係
止機構の説明図である。図中、1は防火シャッター、1
aはシャッタースラット、1bは座板、1cは戸当た
り、2は防火戸、2aはフランジ部材、2bは溝孔、2
cは戸尻面、2dは係止部、2eは磁石、3は避難扉、
4はヒンジクローザー、5は戸袋、5aは内壁面、6,
7はガイドレール、7aは内壁面、8は可動バー、8a
はバネ部材、9は可動部材、9aは回動軸、9bはピン
部材、9cは係止部、9dはアーム部材、9eは被衝合
部、10は戸当たり、11は衝合部材、12はカム部
材、13はフック、14は電磁レリーズ、15は可動ピ
ン、15a,15bはバネ部材、16は順位調整部材、
16aはコロである。
【0020】図1は、建物の開口部に防火シャッター1
が下降した状態である。防火シャッター1のシャッター
スラット1aの幅Xは、開口部の幅Wより小さく、した
がって、シャッタースラット1aが下降しても、幅Yの
部分に開口ができる。シャッタースラット1aは、幅Y
の開口部と反対側の端部が開口部に設けられた一方のガ
イドレール6(図3)に案内されるが、シャッタースラ
ット1aの下端に設けられた座板1bの両端部は、開口
部の両側部に設けられたガイドレール6,7(図3)に
案内されて下降する。シャッタースラット1aの幅とシ
ャッタースラット1aが除かれた部分の幅Yとは、一般
には、幅Xが幅Yに対して十分に大きいから、シャッタ
ースラットの上昇・下降の際に座板1bが傾斜すること
はない。
【0021】なお、シャッタースラット1aの一端がガ
イドレールに入り込んでいたり、防火戸2の閉鎖時に
は、シャッタースラット1aの端部と防火戸2の端部と
が重なるから、上記W,X,Yの値は、厳密な寸法を表
わしたものではなく、相対的な幅を説明するための概略
の大きさを示したものである。
【0022】防火戸2には、避難扉3が取り付けられて
おり、防火戸2が閉鎖された場合に、避難扉3を開け
て、人が避難のために通ることが可能となっている。防
火戸2は、ヒンジクローザー4により建物の開口部に取
り付けられており、常時は、図1の開放位置にロックさ
れている。したがって、防火シャッター1が開放された
状態では、建物の開口部に、中柱などの邪魔となるもの
はない。
【0023】ヒンジクローザー4の代わりに、回動バネ
を持たない蝶番等のヒンジ部材を用いて、回動バネを別
個に設けるようにしてもよい。
【0024】火災等により、開口部を閉鎖するには、先
ず、防火シャッター1が閉鎖して、図1の状態となり、
ついで、防火戸2が閉鎖する。防火戸2は、ヒンジクロ
ーザー4に設けられた回動バネによって、閉鎖方向に付
勢されているから、ロックが解除されると、回動バネの
付勢力で閉鎖方向に回動する。しかし、この実施の形態
では、防火シャッターの閉鎖が完了した状態、または、
ほぼ完了した状態で、防火戸2の閉鎖を開始させる必要
があるが、防火戸の閉鎖開始については、後述する。な
お、「ほぼ完了した状態」とは、防火シャッター1が下
降の中途の位置において、防火戸2が閉鎖を開始し、防
火戸2が閉鎖位置をとる前に、防火シャッター1が閉鎖
を完了できる位置にある状態をいう。
【0025】図2は、防火戸2が閉鎖した状態である。
防火戸2が収納されていた戸袋5が見える。戸袋5を壁
面から凹ませて形成し、防火戸2の開放時に防火戸2を
戸袋5の凹みに納めておくことにより、防火戸2が壁面
から出張ることなく、見栄えがよくなる。この防火戸2
には、避難扉3が設けられており、防火シャッター1と
防火戸2が閉鎖されても、避難扉3を通って、人が避難
することができる。閉鎖位置においては、防火戸2は、
戸当たり10(図1)に当たり、これにより密封性が高
められるとともに、閉鎖位置が確保できる。また、座板
1bにも戸当たりを設けるようにしてもよい。図1で
は、少なくとも1cの部分を後退させて、戸当たり1c
とした。
【0026】しかし、座板1bは、戸当たり部分のみを
後退させる必要はなく、防火戸2に衝合する長手方向の
位置の部分を全体にわたって後退させるようにしてもよ
い。また、座板1bに後退させた部分を形成することな
く、防火戸2の下部を座板1bに衝合するようにしても
よい。
【0027】なお、防火戸2の閉鎖位置の位置決めは、
戸当たりによることなく、上げ落とし等の機構を、防火
戸2の下方の先端部に設けるようにしてもよい。もちろ
ん、戸当たりとともに、上げ落とし等の機構を併用する
ようにしてもよい。フランス落としや平面ラッチは、上
げ落とし機構の一例である。上げ落としの機構は、防火
戸2の閉鎖位置で自動的に作動するようにするのがよ
い。例えば、桿状体を防火戸2の下方に突出させてバネ
で下方に向けて付勢しておいて、桿状体の先端が床面に
設けたラッチ受けにはまり込むようにする。桿状体の先
端は、防火戸2の回動に伴って床面を擦りながら移動す
るから、先端にコロ等を設けて、コロが転動しながら床
面を移動するようにしてもよい。このように、上げ落と
しがラッチ受けにはまり込むようにことによって、防火
戸2を閉鎖位置に位置決めするようにしてもよい。上げ
落としを、防火戸2の上部にも設けてもよい。
【0028】図3は、防火戸2の閉鎖動作の説明図であ
る。開放時には防火戸2が戸袋5内に納められたPの位
置にある。防火戸2が戸袋5に納められた状態でロック
が解除されて、防火戸2が、ヒンジクローザー4(図
1,図2)の付勢力で回動すると、Qの位置を経て、R
の閉鎖位置となる。閉鎖位置Rにおいては、防火戸2
は、戸当たり10(図1)に当たり、これにより密封性
が高められるとともに、閉鎖位置が確保できる。
【0029】図4は、防火戸の開放位置におけるロック
機構を説明するためのもので、図1,図3のA部分に設
けられた例である。図4(A)はロック状態における防
火戸の先端部近傍を上から見た図、図4(B)はロック
が解除されて回動した防火戸の先端部近傍を上から見た
図、図4(C)は図4(A)の要部の斜視図である。な
お、図4において、隠れた部分は、図を見やすくするた
めに点線の代わりに細線で図示した。
【0030】図4(A),(C)のロック状態を図4
(B)を参照しながら説明する。防火戸2の戸袋側の面
にフック13が取り付けられ、戸袋の内壁面5aに電磁
レリーズ14が設けられている。図4(A)に示すよう
に、防火戸2の開放時においては、フック13が電磁レ
リーズ14に係止されて、防火戸2が開放位置にロック
されている。図は簡略化されているが、電磁レリーズ1
4に設けられた係止機構がフック13を係止し、電磁レ
リーズ14が作動されると係止が外される機構が用いら
れている。例えば、フック13に係止溝を形成し、電磁
レリーズ14に爪部材を設けておき、電磁石の励磁によ
り爪部材を外してロックを解除するなど、適宜のロック
機構を用いることができる。また、フック13として磁
性体を用い、電磁レリーズ14側には、永久磁石と励磁
コイルを用い、ロック状態においては、フック13を永
久磁石で吸着しておき、ロック状態を解除するには、励
磁コイルに永久磁石の磁力を打ち消す方向の逆励磁を与
える電流を流して、吸着力を小さく、または、0にし
て、フック13の吸着状態を脱して、ロックを解除する
ようにしてもよい。また、フックを用いずに、防火戸2
に磁性体取り付け、あるいは、防火戸2のパネルを鋼板
等の磁性体で形成し、電磁レリーズ14側には、永久磁
石と励磁コイルを用い、ロック状態においては、磁性体
を永久磁石で吸着しておき、ロック状態を解除するに
は、励磁コイルに永久磁石の磁力を打ち消す方向の逆励
磁を与える電流を流して、吸着力を小さく、または、0
にして、磁性体の吸着状態を脱して、ロックを解除する
ようにしてもよい。本発明では、このような、磁力によ
るロックを行なうものも、電磁レリーズと呼んでいる。
【0031】防火戸2の先端部に可動部材9が取り付け
られている。可動部材9は、その回動軸9aを支持軸と
して、防火戸2の上部側に取り付けられたフランジ部材
2aに回動可能に支持されている。もちろん、図示され
ていないが、防火戸2の下部側においても、同様に可動
部材9の回動軸が回動可能に支持されている。可動部材
9の先端側の係止部9cは、図6で説明するように、シ
ャッタースラット1aの端部に係合するものであるが、
回動軸9aの後方にアーム部材9dが固定され、その先
端に被衝合部9eが設けられている。被衝合部9eに対
して、戸袋の内壁面5aに衝合部材11が設けられ、衝
合部材11の先端が被衝合部9eに衝合して、可動部材
9が初期位置をとるように回動させる。
【0032】さらに、可動部材9にはバネ部材の付勢力
が及ぼされている。すなわち、フランジ部材2aの形成
された溝孔2bにスライド可能に取り付けられた可動ピ
ン15と可動部材9に固定されたピン部材9bとの間
に、第1のバネ部材15aが取り付けられている。ま
た、可動ピン15と係止部2dの先端側との間に、第2
のバネ部材15bが取り付けられている。バネ部材15
bは、可動ピン15を溝孔2bの外側(防火戸2の先端
側)に引きつけるように付勢している。しかし、防火戸
2の開放時では、可動ピン15が、戸袋の内壁面5aに
取り付けられたカム部材12によって、溝孔2bの内側
(防火戸2のヒンジクローザー側)に移動されている。
被衝合部9eが衝合部材11の先端に衝合した状態で、
可動ピン15が溝孔2bの内側に位置されている場合に
は、バネ部材15aは、回動軸9aに対して防火戸2の
ヒンジクローザー側にあることになる。すなわち、可動
部材9の先端側の係止部9cを防火戸2の先端に対し
て、開かせる方向に付勢力が与えられ、被衝合部9e
は、衝合部材11の先端に押し付けられる状態となる。
【0033】図4(B)は、防火戸2のロックが解除さ
れて、防火戸2が戸袋から離れて、回動をした状態であ
る。電磁レリーズ14が励磁されて、フック13のロッ
クが解除されると、防火戸2はヒンジクローザーの付勢
力により戸袋の壁面5aから離れて回動する。被衝合部
9eは、衝合部材11の先端から離れようとするが、バ
ネ部材15aの付勢力により、衝合部材11の先端に押
し付けられているから、防火戸2の回動につれて、可動
部材9が回動軸9aの周りに回動する。回動の方向は、
係止部9cが防火戸2の先端に対して開かれる方向(図
の時計方向)である。したがって、可動部材9が開いた
状態で、防火戸2が回動されて閉鎖動作が進行する。
【0034】この実施の形態では、防火シャッター1の
閉鎖が完了した状態、または、ほぼ完了した状態で、防
火戸2の閉鎖を開始させる必要があることを図1のとこ
ろで説明した。
【0035】この要求を充足するための第1の実施例
は、防火シャッターの下降を開始させる信号、例えば、
防火シャッターを自重で下降させるためのブレーキを解
放するための信号に対して、電磁レリーズを作動させる
ための信号を遅らせて発信する方法である。一般には、
防火シャッターの下降開始から閉鎖完了までの時間に対
して、防火戸の閉鎖開始から閉鎖完了までの時間が短い
から、この方法では、防火シャッターの下降が完了して
から、電磁レリーズを作動させるようにすればよい。ま
た、防火シャッターの下降の中途の位置において、防火
戸の閉鎖を開始させ、防火戸が閉鎖完了となる前に、防
火シャッターが閉鎖完了となるようなタイミングで、電
磁レリーズを作動させるための信号を遅らせるようにし
てもよい。この実施例では、防火シャッターが下降を開
始した後、火災で停電が生じた場合には、電磁レリーズ
が作動しないこととなり、防火戸を閉鎖できないことに
なる。したがって、バッテリーを用いるなど、停電対策
が必要である。
【0036】第2の実施例は、防火シャッターの下降開
始から閉鎖完了までの時間に対して、防火戸の閉鎖開始
から閉鎖完了までの時間を長くする方法である。この方
法は、ダンパー等を用いて、防火戸の閉鎖時間を長くす
ることができる。したがって、防火シャッターの下降を
開始させる時点と防火戸の閉鎖を開始させる時点とを同
じタイミングとすることができるから、防火シャッター
の下降を開始させる信号と防火戸の閉鎖を開始させる信
号を同時に発生させればよく、第1の実施例のような停
電対策の必要はない。
【0037】第3の実施例は、メカ的に順序動作を行な
わせる方法である。防火シャッターの下降を開始させる
時点と防火戸のロックを解除させる時点とを同じとし、
防火戸の作動は、ロックが解除されても、閉鎖動作に移
行しないように、メカ的なロックを与え、防火シャッタ
ーの閉鎖が完了した状態、または、ほぼ完了した状態
で、メカ的なロックを解除して、閉鎖動作を開始させる
方法である。順序動作の確実性が高い。
【0038】なお、非常時における防火シャッターの下
降は、ブレーキを解放して自重で下降させる方法に限ら
ず、防火シャッターを巻き下げるように開閉機(電動
機)を回転させる方法もある。この方法の場合には、開
閉機の電源の停電対策のために、バッテリーを用意して
おくのが普通である。
【0039】図5は、上述した第3の実施例の第1の具
体例を説明するためのもので、防火戸の閉鎖遅延機構の
説明図である。図5(A)は斜視図、図5(B)は側面
からみた説明図である。図1,図3のB部分に設けられ
た例である。この具体例では、防火シャッターの座板1
bに、順位調整部材16が取り付けられ、順位調整部材
16は、防火戸2の戸尻面2cとガイドレール7の内壁
面7aとの間に挟まれるように位置されている。防火シ
ャッターの開放時では、防火戸2の上端部近傍に位置さ
れている。防火シャッターおよび防火戸に閉鎖信号が与
えられると、防火シャッターは下降を開始し、同時に、
防火戸2のロックが解除される。しかし、防火戸2の戸
尻面2cとガイドレール7の内壁面7aとの間に、順位
調整部材16が挟まっているから、防火戸2は、ロック
状態が解除されたにもかかわらず、回動が阻止されてい
る。防火シャッターの座板1bに取り付けられた順位調
整部材16は、防火シャッターの下降とともに、防火戸
2の戸尻面2cとガイドレール7の内壁面7aとの間を
下降するから、この間に、順位調整部材16が介在して
いる限り、防火戸2の回動は阻止されている。図5
(B)に一点鎖線で示すように、防火戸2の戸尻面2c
から外れる位置に下降すると、防火戸2が回動を開始す
る。したがって、防火シャッターの閉鎖が完了した状
態、または、ほぼ完了した状態で、防火戸2の閉鎖を開
始させることができる。コロ16aは、順位調整部材1
6の移動の際の摩擦抵抗を小さくするために、順位調整
部材16の端部に回転可能に軸支された輪状体である。
【0040】なお、順位調整部材16が座板1bの下面
より下方に取り付ける構造の場合には、防火シャッター
の閉鎖に際して、座板1bと床面との間に、順位調整部
材16が挟まって、隙間が生じるという問題がある。こ
れを回避するために、順位調整部材16を入れることが
できる穴を床面に設けておけばよい。この穴は、ガイド
レール7の近傍であり、人の通行に支障を与えるもので
はない。
【0041】また、両側からシャッタースラットをその
間に受容するように2つの部材で構成されるガイドレー
ル7は、順位調整部材16を戸尻面2cに衝合できるよ
うにするために、順位調整部材16が当たる側の内壁面
7aを有するガイドレールは、戸尻面2cに対向するよ
うに延ばし、このガイドレールと戸尻面2cとの間に配
置される側のガイドレールは、順位調整部材16の移動
に支障がないように後退させて設けられている。
【0042】図6は防火戸の先端部に設けられた係止機
構の第1の実施例を説明するためのもので、図2,図3
のC部分に設けられた例である。図6(A)はシャッタ
ースラットを係止する前の状態の先端部近傍を上から見
た図、図6(B)はシャッタースラットを係止した状態
を上から見た図である。なお、図6においても、隠れた
部分は、図を見やすくするために点線の代わりに細線で
図示した。
【0043】図6を説明する前に、可動バー8について
図1,図3に戻って説明する。可動バー8は、防火戸2
の基部側(ヒンジクローザー側)と先端側を貫通して、
その軸方向に移動可能に設けられており、かつ、バネ部
材8a(図6)の付勢力によって基部側に向けて付勢さ
れている。したがって、可動バー8は、防火戸2の基部
側(戸尻面)から突出された状態にある。
【0044】図3に示すように、Pの位置においては、
防火戸2が戸袋5に納められた状態である。この状態で
ロックが解除されて、防火戸2が、ヒンジクローザー4
(図1,図2)の付勢力で回動し、Qの位置を経て、R
の閉鎖位置となる。Pの位置では、上述したように、可
動バー8は、バネ部材8a(図6)の付勢力によって基
部側に向けて付勢され、防火戸2の基部側から突出され
た状態にある。Rの閉鎖位置においては、防火戸2は、
戸当たり10に当たるが、防火戸2の閉鎖位置Rでは、
可動バー8が基部側の壁面側に衝合して押され、防火戸
2の先端側へ移動する。
【0045】図6により係止機構について説明する。図
6(B)が、Rの閉鎖位置において、可動バー8が基部
側の壁面側に衝合して、バネ部材8aを圧縮するように
して押され、防火戸2の先端側へ移動した状態である。
可動バー8が押されて、防火戸2の先端側に移動する
と、その先端が可動部材9を押して、回動軸9aを回転
軸として回動させる。可動部材9の回動により、バネ部
材15aが回動軸9aを越えると、可動部材9にバネ部
材15aによる反時計方向の回動力が加えられ、スナッ
プ動作的に可動部材9が回動して、図6(B)に示すよ
うに、可動部材9の係止部9cが係止部2dとともに、
シャッタースラット1aの端部を挟み込むようにして係
合する。なお、可動バー8は、上部に設けることに限ら
れず、下部でもよく、また、高さ方向の異なる複数の位
置に設けるようにしてもよい。
【0046】係止部9c,係止部2dは、防火戸2の高
さ方向にわたって連続して設けられているが、開口部の
上部に設けられた戸当たり10や、座板1bには衝合し
ないように注意しなければならない。係止部9c,係止
部2dが、閉鎖されたシャッタースラット1aの防火戸
2側の端部を高さ方向のほぼ全域にわたって係止して、
防火戸2とシャッタースラット1aとを一体的に係合さ
せることができるから、火災等の際の風圧に対して、ガ
イドレールで支持されていないシャッタースラットの防
火戸2側の端部を補強することができる。また、防火戸
2は、開口部の上部に設けられた戸当たり10に衝合す
るようにするのがよい。さらに、座板1bにも防火戸2
が衝合するように、戸当たりとなるようにしておくのが
よい。
【0047】なお、係止部2dに磁石2eを設けるよう
にしてもよい。磁石2dを設けた場合を図3では一点鎖
線の円内に図示している。磁石2eは、係止部2dの高
さ方向にわたって間欠的に設けてもよく、あるいは、連
続して設けるようにしてもよい。係止部2dがシャッタ
ースラット1aの端部に衝合した際に、磁石2eがシャ
ッタースラット1aの端部を吸着するから、より強固
に、防火シャッター1と防火戸2との一体化が達成でき
る。磁石2eは、図では、係止部2dの内側に取り付け
たが、シャッタースラット1aを直接吸着するように、
係止部2dの外側に取り付けるようにしてもよい。
【0048】以上、図1〜図6で説明したように、防火
シャッターの閉鎖が完了した状態、または、ほぼ完了し
た状態で、防火戸2の閉鎖を開始させることができ、防
火戸2の閉鎖によって、防火戸2と防火シャッターの端
部とが係合されるから、防火戸と防火シャッターを一体
化でき、補強の面、ならびに、密封性の面で良好な建築
用シャッター装置を得ることができる。
【0049】上述したように、本発明は、防火シャッタ
ーと防火戸を併設した建築用シャッター装置において、
防火シャッターは、シャッタースラットの防火戸2側の
端部がガイドレールに案内されていないために、位置の
安定性を欠くという問題が生じるところを、座板1bが
防火戸側の開口を越えて延びて、ガイドレール7(図
3)に案内されることにより、位置の安定性を高くし
て、閉鎖された防火シャッターに対して、防火戸の先端
側に設けられた係止機構が、シャッタースラット1bの
防火戸側の端部を係止することによって、防火シャッタ
ー1と防火戸2とを一体化できるものである。
【0050】図7,図8は、順位調整部材の他の具体例
を説明するためのもので、図7(A)は順位調整部材の
斜視図、図7(B)は順位調整部材の取付状態を示す斜
視図、図7(C)は順位調整部材の取付状態を示す平面
図、図8は順位調整部材の動作の説明図である。図中、
図1〜図6と同様の部分には同じ符号を付して説明を省
略する。16bは回動軸、16cはバネ部材、17はス
トッパー部材である。
【0051】図7により、順位調整部材の取付状態を説
明する。順位調整部材16は、防火戸2の戸尻面2cに
回動軸16bによって、回動可能に取り付けられてい
る。回動軸16bにはバネ部材16cが設けられてお
り、順位調整部材16を上方に回動させるように付勢し
ている。しかし、ストッパー部材17が戸尻面2cに固
定されていることにより、防火戸のロック状態では、順
位調整部材16は、ストッパー部材17によって止めら
れ、戸尻面2cとほぼ直交する向きに位置されている。
この位置においては、図7(C)から分かるように、順
位調整部材16の先端は、ガイドレール7の戸尻面2c
側に向く内壁面7aに衝合している。しかし、必ずしも
衝合しなければならないものではなく、少しの隙間をも
って内壁面7aに対向していてもよい。要は、防火戸2
のロックが解除された場合に、順位調整部材16が防火
戸2の戸尻面2cと、ガイドレール7の内壁面7aとの
間に挟まって、防火戸2の閉鎖を阻止できればよい。
【0052】図8により順位調整部材16の動作を説明
する。防火シャッターおよび防火戸に閉鎖信号が与えら
れると、防火シャッターは下降を開始し、同時に、防火
戸2のロックが解除される。しかし、図8(A)に示す
ように、防火戸2の戸尻面2cとガイドレール7の内壁
面7aとの間に、順位調整部材16が挟まっているか
ら、防火戸2は、ロック状態が解除されたにもかかわら
ず、回動が阻止されている。この状態は、防火シャッタ
ーの座板1bが順位調整部材16の位置に下降するまで
継続する。図8(B)に示すように、座板1bが順位調
整部材16に接触してさらに下降すると、順位調整部材
16が防火シャッターの重量で、下方に回動される。順
位調整部材16の回動によって、順位調整部材16の先
端はガイドレール7の内壁面7aから外れて、防火戸2
が回動を開始する。したがって、防火シャッターの閉鎖
が完了した状態、または、ほぼ完了した状態で、防火戸
2の閉鎖を開始させることができる。なお、防火戸2が
閉鎖位置を取る前に、座板1bは防火戸2の下端よりも
下方に下降する。なお、順位調整部材16を座板1bで
作動させることに限られず、座板1bに取り付けられた
作動部材で作動させるようにしてもよい。要は、順位調
整部材16が防火シャッターの下降によって戸尻面から
外れるようにすればよい。
【0053】図9は、防火戸の先端部に設けられた係止
機構の第2の実施例を説明するためのもので、図9
(A)は回動途中における防火戸の先端部近傍を上から
見た図、図9(B)はスラットを係止した状態の防火戸
の先端部近傍を上から見た図である。図中、図1〜図6
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。1
8は可動部材、18aは係止部、18bはバネ部材であ
る。
【0054】第1の実施例では、可動部材9の係止部9
c(図6)が回動する機構が用いられているが、第2の
実施例では、可動部材18の係止部18aは、可動バー
8の移動方向に移動する機構が用いられている。係止部
18aは図3,図6で説明した可動バー8に取り付けら
れている。防火戸2が閉鎖位置をとる前の図9(A)の
状態では、可動バー8は、バネ部材18bの付勢力によ
って戸尻側に向けて付勢されており、戸尻側に後退した
位置を取っているから、可動部材18も後退した位置と
なっている。防火戸2の閉鎖状態では、図9(B)に示
すように、可動バー8は、防火戸2の先端側へ移動し、
バネ部材18bは圧縮される。可動バー8の移動によっ
て可動部材18が突出する。
【0055】防火戸2の閉鎖状態では、係止部18aと
係止部2dとによりシャッタースラット1aの端部を挟
み込むことができる位置まで係止部18aが前進するか
ら、係止部18aと係止部2dとにより、シャッタース
ラット1aの端部を係止することができる。図9に示す
ように、可動部材18を外向きに開くように取り付けて
おけば、シャッタースラット1aの端部の係止がしやす
くなる。この実施例の係止部18aと係止部2dも、図
6で説明したように、閉鎖されたシャッタースラット1
aの防火戸2側の端部を高さ方向のほぼ全域にわたって
係止できるように、防火戸2の高さ方向にわたって連続
して設けられている。したがって、閉鎖されたシャッタ
ースラット1aの防火戸2側の端部を防火戸2と一体的
に係合させることができ、火災等の際の風圧に対して、
ガイドレールで支持されていない防火シャッターの防火
戸2側の端部を補強することができる。
【0056】係止機構の第1および第2の実施例では、
防火戸2の戸尻側に突出させた可動バー8によって防火
戸2の閉鎖のタイミング(回動位置)を検出して、係止
部9cを回動、あるいは、係止部18aを移動させて、
シャッタースラット1aの端部を係止するようにした。
この可動バー8は、防火戸2の上下の複数箇所に設けら
れてもよい。しかし、本発明では、防火戸2の閉鎖のタ
イミング(回動位置)の検出は、可動バーを用いること
なく、他の方法によってもよいことはもちろんである。
【0057】図10,図11は、防火戸の先端部に設け
られた係止機構の第3の実施例を説明するためのもの
で、図10(A)は防火戸の先端部近傍を上から見た
図、図10(B)は図10(A)のB−B線断面図、図
10(C)は図10(B)のC−C線断面図、図11
(A)はロックにおける防火戸の先端部近傍を上から見
た図、図11(B)は回動途中における防火戸の先端部
近傍を上から見た図、図11(C)は閉鎖状態における
防火戸の先端部近傍を上から見た図である。図中、図1
〜図6と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。19は検知ピン、19aはバネ部材、20は可動部
材、20aは係止部、21は歯車、21aはバネ部材、
22はピニオン、23はラック、23aは支持桿、23
bはバネ部材、23cはワッシャー、24は止め板、2
4aは支持ピン、25は押し棒である。なお、図10,
図11において、隠れた部分は、図を見やすくするため
に点線の代わりに細線で図示した。
【0058】この実施例は、防火戸の閉鎖のタイミング
(回動位置)を、防火戸と戸当たりとの距離によって検
出するようにした。
【0059】構造を図10によって説明する。可動部材
20は、歯車21の回転軸に固定され、歯車21の回転
に伴って回転される。また、歯車21の回転軸には、バ
ネ部材21aが取り付けられており、可動部材21を係
止位置から開放させる方向(図10(A)でいえば時計
方向)に回動するように付勢している。歯車21はピニ
オン22と噛み合い、ピニオン22は、ラック23と噛
み合う位置に設けられている。ラック23の支持桿23
aには、バネ部材23bが設けられ、図10(C)に示
すように、ワッシャー23cを介して、止め板24によ
ってバネ部材23bが圧縮された状態で止められてい
る。止め板24は、支持ピン24aによって回動可能に
支持されており、この止め板24に対向するように検知
ピン19が設けられている。検知ピン19には、図10
(A)に示すように、バネ部材19aが設けられ、常時
は、図10(C)に示すように、止め板24を押圧して
いない。したがって、支持桿23aに支持されたラック
23は、ピニオン22に噛み合っていない。
【0060】動作を図11によって説明する。図11
(A)は、防火戸2の開放状態である。開放状態では、
図3で説明したように、防火戸2は戸袋に納められてお
り、支持桿23aは、バネ部材23bを圧縮させた状態
で止め板24によりその移動を止められている。戸袋側
には、押し棒25が突出するように固定されており、防
火戸2に開けられた孔を通して、フランジ部材2aの下
方に突出し、可動部材20を閉鎖状態に回動させて、可
動部材20が防火戸2の側面から突出することを防止し
ている。図11(B)は、防火戸2が閉鎖位置に向けて
回動している状態である。この状態では、押し棒から開
放されたことによって、可動部材20はバネ部材21a
の付勢力により開放される。図11(C)に示す防火戸
2の閉鎖位置においては、検知ピン19が戸当たり10
によって押されることによって、図10(C)で説明し
た止め板24を、支持ピン24aを回動軸として回動さ
せる。止め板24の回動により、バネ部材23bのロッ
クが解除されて、支持桿23aがピニオン22に向けて
移動され、ラック23がピニオン22に噛み合ってピニ
オン22を回転させ、ピニオン22と噛み合っている歯
車21を回転させる。歯車21の回転により、可動部材
20が回動され、係止部20aと係止部2dとにより、
シャッタースラットの端部を係止することができる。こ
の実施例の係止部20aと係止部2dも、図6で説明し
たように、閉鎖されたシャッタースラット1aの防火戸
2側の端部を高さ方向のほぼ全域にわたって係止できる
ように、防火戸2の高さ方向にわたって連続して設けら
れている。したがって、閉鎖されたシャッタースラット
1aの防火戸2側の端部を防火戸2と一体的に係合させ
ることができ、火災等の際の風圧に対して、ガイドレー
ルで支持されていない防火シャッターの防火戸2側の端
部を補強することができる。
【0061】図12は、防火戸の先端部に設けられた係
止機構の第4の実施例を説明するためのもので、図12
(A)は開放位置(ロック状態)にある防火戸の先端部
近傍の断面図、図12(B)は回動途中にある防火戸の
先端部近傍の断面図、図12(C)はスラットを係止し
た状態の防火戸の先端部近傍の断面図、図12(D)は
可動部材の支持構造の説明図である。図中、図1〜図6
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。2
6は可動部材、26a,26bは係止部、26cは連結
部材、27は支持軸、27aはバネ部材、28は規制部
材である。
【0062】この実施の形態では、可動部材を作動させ
るために防火戸の閉鎖のタイミング(回動位置)を検出
する検出機構は必要としない点が、他の実施例と異なる
が、防火戸2の先端部に係止部26a,26bが設けら
れた可動部材26が取り付けられている点は、他の実施
例と同様である。可動部材26は、それに取り付けられ
た連結部材26cが支持軸27により回動可能に支持さ
れることにより、防火戸2の先端に回動可能に取り付け
られている。また、支持軸27を取り巻くようにバネ部
材27aが設けられており、連結部材26cに回動方向
の付勢力を与えて、可動部材26を防火戸2の閉鎖方向
側に曲げている。曲げ角度を規制するように、規制部材
28が防火戸2側に設けられている。
【0063】図12(A)は、防火戸2が開放位置にあ
り、電磁レリーズ14でロックされている。電磁レリー
ズ14は、図4で説明した電磁レリーズが用いられ、可
動部材26をロックしている。防火戸2をロックするよ
うにしてもよい。
【0064】防火戸2が閉鎖方向に向けて回動している
状態では、図12(B)に示すように、バネ部材27a
(図12(D))により可動部材26の連結部材26c
が規制部材28に突き当たる位置まで回動されて、可動
部材26が防火戸2に対して、防火戸2の閉鎖方向に曲
げられた状態で、防火戸2が閉鎖方向に向けて回動し、
可動部材2の先端の係止部26a,26bがシャッター
スラット1aの端部に近づく。2つの係止部26a,2
6bのうち、防火戸2の閉鎖動作において先行する側
(防火戸2の閉鎖方向側)の係止部26aは、シャッタ
ースラット1aの先端に当たらずに通過できる長さであ
り、反対側の係止部26bは、シャッタースラット1a
の先端に突き当たる長さにされている。
【0065】防火戸2が回動し、閉鎖位置の近傍を示す
図12(B)では、係止部26aがシャッタースラット
1aの先端を通過した後、係止部26bがシャッタース
ラット1aに突き当たり、可動部材26が回動される。
閉鎖位置においては、図12(C)に示すように、可動
部材26が防火戸2と一直線状になり、シャッタースラ
ット1aの先端部が係止部26aと26bとの間に入り
込むようにして、シャッタースラット1aを防火戸2側
に係止する。係止部26aと26bは、図6で説明した
ように、閉鎖されたシャッタースラット1aの防火戸2
側の端部を高さ方向のほぼ全域にわたって係止できるよ
うに、防火戸2の高さ方向にわたって連続して設けられ
ている。この実施の形態においても、閉鎖されたシャッ
タースラット1aの防火戸2側の端部を防火戸2と一体
的に係合させることができ、火災等の際の風圧に対し
て、ガイドレールで支持されていない防火シャッターの
防火戸2側の端部を補強することができる。
【0066】この実施例では、シャッターが閉鎖してい
ても防火戸2の開閉は容易であるため、避難用の小扉を
設けることなく、防火戸2自体を開閉して避難をするよ
うにすることもできる。
【0067】上述した実施の形態および実施例では、図
1,図2で説明したように、防火シャッター1は、建物
の開口部の全高さにわたって、幅Xとなるように形成さ
れており、幅Yの部分の開口は、建物の開口部の全高さ
にわたっている。したがって、防火戸2の高さも開口部
の全高さとなっている。しかし、本発明は、これに限ら
れるものではない。
【0068】図13,図14は、本発明の建築用シャッ
ター装置の第2の実施の形態を説明するためのもので、
図13は防火シャッターが下降し、防火戸が閉鎖される
前の状態の説明図、図14は防火戸が閉鎖された状態の
説明図である。図中、図1,図2と同様の部分には同じ
符号を付して説明を省略する。
【0069】この実施の形態では、開口部の幅Wにおい
て、シャッタースラット1aの幅Xの部分は所定の高さ
までとし、それより上方は、シャッタースラット1aの
幅は開口部の全幅にわたるようにされている。したがっ
て、シャッタースラット1aの幅Xの部分では、一方の
端部がガイドレールに案内され、他方の端部は、幅Yの
部分の開口に臨んでいるが、シャッタースラット1aの
下部に設けられた座板1bは、開口部の両側のガイドレ
ールに案内されるよう、幅Wの全幅にわたるように形成
されている。
【0070】なお、この実施の形態におけるW,X,Y
は、必ずしも第1の実施の形態におけるW,X,Yと同
じ値であることを意味するものではなく、それぞれの幅
の概略を指す説明の便宜上の符号である。実際の値は、
設計により決定されるものである。
【0071】この実施の形態は、シャッタースラット1
aが第1の実施の形態と相違し、それに相応するように
防火戸2が設けられている点が第1の実施の形態と相違
するだけであり、防火戸の開放位置におけるロック機
構、係止機構等は、上述した第1の実施の形態、およ
び、各実施例で説明したものと同様である。また、防火
シャッター1の閉鎖が完了した状態、または、ほぼ完了
した状態で、防火戸2の閉鎖を開始させるものであるこ
とも同様であり、そのための実施例も上述したものと同
様であるので、説明を省略する。
【0072】なお、第1の実施の形態では、戸当たりに
防火戸2が当たることを一例として説明したが、この実
施の形態では、戸当たりに相当する位置のシャッタース
ラットに当たるようにして閉鎖位置を確保するようにし
てもよく、また、上げ落とし等の機構を設けるなど、適
宜の機構によって、防火戸2の閉鎖位置を決めるように
することができる。
【0073】図14に示す防火戸2の閉鎖状態において
は、防火戸2の上端はシャッタースラットにより、ま
た、下端は座板1bにより閉鎖位置を位置決めされてい
る。さらに、防火戸2の先端部は、上述した係止機構に
よって、シャッタースラット1aの端部を係止して、シ
ャッタースラット1aと防火戸2を一体化させている。
【0074】図15,図16は、本発明の建築用シャッ
ター装置の第3の実施の形態を説明するためのもので、
図15は防火シャッターが下降し、防火戸が閉鎖される
前の状態の説明図、図16は防火戸の閉鎖動作の説明図
である。図中、図1〜図3と同様の部分には同じ符号を
付して説明を省略する。
【0075】この実施の形態では、図1〜図3で説明し
た第1の実施の形態における防火戸2を防火シャッター
の両側に設けたものに相当する。したがって、幅Xの部
分のシャッタースラット1aは、両端部ともガイドレー
ルに案内されることなく昇降するが、シャッタースラッ
ト1aの下部に設けられた座板1bは、開口部の両側の
ガイドレールに案内されるよう、幅Wの全幅にわたるよ
うに形成されている。シャッタースラット1aの両側の
端部は、それぞれ幅Yの部分の開口に臨んでいる。両側
の幅Yの部分は、同じ幅でも異なる幅でもよい。
【0076】なお、この実施の形態におけるW,X,Y
も、必ずしも第1の実施の形態におけるW,X,Yと同
じ値であることを意味するものではなく、それぞれの幅
の概略を指す説明の便宜上の符号である。実際の値は、
設計により決定されるものである。
【0077】この実施の形態は、防火戸2が防火シャッ
ターの両側に設けられた点が第1の実施の形態と相違す
るだけであり、防火戸の開放位置におけるロック機構、
係止機構等は、上述した第1の実施の形態、および、各
実施例で説明したものと同様である。また、防火シャッ
ター1の閉鎖が完了した状態、または、ほぼ完了した状
態で、防火戸2の閉鎖を開始させるものであることも同
様であり、そのための実施例も上述したものと同様であ
るので、説明を省略する。
【0078】なお、この実施の形態における防火シャッ
ターおよび防火戸についても、第2の実施の形態で説明
したような、閉鎖時のシャッタースラットが上方におい
ては、開口部の全幅にわたって、配設されるようにして
もよく、その場合には、防火戸2の高さも、シャッター
スラットに応じた高さとなる。
【0079】上述した各実施の形態において、シャッタ
ースラットが閉鎖を完了した状態で、防火戸の先端部に
設けられた係止機構がシャッタースラットの端部を係止
をする際に、シャッタースラットが弛んだ状態となって
いると、係止機構がシャッタースラットの端部に対し
て、正常な係止状態が実現できないおそれがある。した
がって、防火シャッターの閉鎖完了時において、シャッ
タースラットが弛むことなく、緊張した状態を取るよう
すれば、係止動作を容易に行なうことができる。
【0080】シャッターの閉鎖時において、シャッター
スラットに弛みが生じないようにする方法については、
多くの提案がされている。一例としては、シャッタース
ラットの所定の位置に規制部材、例えばZ形の金物を取
り付け、まぐさに規制部材を係止する受け台を取り付け
ておいて、シャッタースラットが適量、まぐさより繰り
出されたところで、規制部材が受け台に当接して、シャ
ッタースラットの必要以上の降下を規制する方法や、巻
取ドラムに連動したブレーキドラムのブレーキを解放し
てシャッタースラットを降下させ、シャッターの全閉位
置信号によって、ブレーキドラムのブレーキを作動させ
て、全閉位置よりも余分に巻取ドラムが回転しないよう
にする方法など、適宜の機構や、方法を用いることがで
きる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、閉鎖された防火シャッターのシャッタースラ
ットの端部に防火戸の先端部に設けられた係止機構が係
止されるので、防火シャッターと防火戸とを一体的にす
ることができ、中柱を不要にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用シャッター装置の実施の形態の
一例を説明するためのもので、防火シャッターが下降
し、防火戸が閉鎖される前の状態の説明図である。
【図2】図1の建築用シャッター装置の防火戸が閉鎖さ
れた状態の説明図である。
【図3】図1の建築用シャッター装置の防火戸の閉鎖動
作の説明図である。
【図4】図1の建築用シャッター装置の防火戸の開放位
置におけるロック機構の説明図である。
【図5】図1の建築用シャッター装置の防火戸の閉鎖遅
延機構の説明図である。
【図6】図1の建築用シャッター装置の防火戸の先端部
の係止機構の説明図である。
【図7】順位調整部材の他の具体例を説明するためのも
ので、図7(A)は順位調整部材の斜視図、図7(B)
は順位調整部材の取付状態を示す斜視図、図7(C)は
順位調整部材の取付状態を示す平面図である。
【図8】図7の順位調整部材の動作の説明図である。
【図9】防火戸の先端部に設けられた係止機構の第2の
実施例を説明するためのもので、図9(A)は回動途中
における防火戸の先端部近傍を上から見た図、図9
(B)はスラットを係止した状態の防火戸の先端部近傍
を上から見た図である。
【図10】防火戸の先端部に設けられた係止機構の第3
の実施例を説明するためのもので、図10(A)は防火
戸の先端部近傍を上から見た図、図10(B)は図10
(A)のB−B線断面図、図10(C)は図10(B)
のC−C線断面図である。
【図11】防火戸の先端部に設けられた係止機構の第3
の実施例を説明するためのもので、図11(A)はロッ
クにおける防火戸の先端部近傍を上から見た図、図11
(B)は回動途中における防火戸の先端部近傍を上から
見た図、図11(C)は閉鎖状態における防火戸の先端
部近傍を上から見た図である。
【図12】防火戸の先端部に設けられた係止機構の第4
の実施例を説明するためのもので、図12(A)は開放
位置にある防火戸の先端部近傍の断面図、図12(B)
は回動途中にある防火戸の先端部近傍の断面図、図12
(C)はスラットを係止した状態の防火戸の先端部近傍
の断面図、図12(D)は可動部材の支持構造の説明図
である。
【図13】本発明の建築用シャッター装置の第2の実施
の形態を説明するためのもので、防火戸が閉鎖される前
の状態の説明図である。
【図14】図13の建築用シャッター装置の防火戸が閉
鎖された状態の説明図である。
【図15】本発明の建築用シャッター装置の第3の実施
の形態を説明するためのもので、防火シャッターが下降
し、防火戸が閉鎖される前の状態の説明図である。
【図16】図15の建築用シャッター装置の防火戸の閉
鎖動作の説明図である
【図17】防火戸を併設した従来の防火シャッターの一
例を示すもので、図17(A)は正面図、図17(B)
は断面図である。
【符号の説明】
1…防火シャッター、1a…シャッタースラット、1b
…座板、1c…戸当たり、2…防火戸、2a…フランジ
部材、2b…溝孔、2c…戸尻面、2d…係止部、2e
…磁石、3…避難扉、4…ヒンジクローザー、5…戸
袋、5a…内壁面、6,7…ガイドレール、7a…内壁
面、8…可動バー、8a…バネ部材、9…可動部材、9
a…回動軸、9b…ピン部材、9c,9d…係止部、9
d…アーム部材、9e…被衝合部、10…戸当たり、1
1…衝合部材、12…カム部材、13…フック、14…
電磁レリーズ、15…可動ピン、15a,15b…バネ
部材、16…順位調整部材、16a…コロ、16b…回
動軸、16c…バネ部材、17…ストッパー部材、18
a,18b…係止部、18c…バネ部材、19…検知ピ
ン、19a…バネ部材、20…可動部材、20a…係止
部、21…歯車、21a…バネ部材、22…ピニオン、
23…ラック、23a…支持桿、23b…バネ部材、2
3c…ワッシャー、24…止め板、24a…支持ピン、
25…押し棒、26…可動部材、26a,26b…係止
部、26c…連結部材、27…支持軸、27a…バネ部
材、28…規制部材。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防火シャッターと防火戸を併設した建築
    用シャッター装置において、前記防火シャッターは、少
    なくとも一部のシャッタースラットの一方の端部は防火
    戸側の端部として建物の開口部の一方の側部に設けられ
    たガイドレールと所定の間隔を有しているとともに、前
    記シャッタースラットの下部に設けられた座板は、前記
    開口部の一方の側部に設けられたガイドレールに案内さ
    れるように前記防火戸側の端部よりも前記所定の間隔を
    越えて延び、前記防火戸は、前記所定の間隔を閉鎖可能
    に前記開口部の一方の側部側に回動可能に支持されてい
    るとともに、その先端側に閉鎖状態における前記防火戸
    側の端部を係止する係止機構を有することを特徴とする
    建築用シャッター装置。
  2. 【請求項2】 防火シャッターと防火戸を併設した建築
    用シャッター装置において、前記防火シャッターは、少
    なくとも一部のシャッタースラットの一方の端部が防火
    戸側の端部として建物の開口部の一方の側部に設けられ
    たガイドレールと所定の間隔を有しており、かつ、他方
    の端部が前記開口部の他方の側部に設けられたガイドレ
    ールに案内されるとともに、前記シャッタースラットの
    下部に設けられた座板は、前記開口部の一方の側部に設
    けられたガイドレールと前記開口部の他方の側部に設け
    られたガイドレールとに案内される長さを有して、か
    つ、両ガイドレールに案内され、前記防火戸は、前記所
    定の間隔を閉鎖可能に前記開口部の他方の側部側に回動
    可能に支持されているとともに、その先端側に閉鎖状態
    における前記防火戸側の端部を係止する係止機構を有す
    ることを特徴とする建築用シャッター装置。
  3. 【請求項3】 防火シャッターと防火戸を併設した建築
    用シャッター装置において、前記防火シャッターは、少
    なくとも一部のシャッタースラットの両方の端部がそれ
    ぞれ防火戸側の端部として建物の開口部の両方の側部に
    それぞれ設けられたガイドレールと所定の間隔を有して
    いるとともに、前記シャッタースラットの下部に設けら
    れた座板は、前記開口部の両方の側部に設けられたガイ
    ドレールに案内される長さを有して、かつ、両方のガイ
    ドレールに案内され、前記防火戸は、前記所定の間隔を
    それぞれ閉鎖可能に前記開口部の両方の側部側に回動可
    能に支持されているとともに、それぞれの防火戸の先端
    側に閉鎖状態における前記防火戸側の端部をそれぞれ係
    止する係止機構を有することを特徴とする建築用シャッ
    ター装置。
  4. 【請求項4】 前記係止機構は、前記防火戸側の端部を
    挟み込むものであることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置。
  5. 【請求項5】 前記係止機構に、前記防火戸側の端部を
    吸着可能な磁石が設けられていることを特徴とする請求
    項4に記載の建築用シャッター装置。
  6. 【請求項6】 前記係止機構の前記防火戸側の端部を挟
    む2つの部材のうち、一方は固定部材として、他方は可
    動部材として構成され、前記防火戸の所定の回動位置に
    おいて、前記可動部材が前記防火戸側の端部を挟む位置
    に移動されて、前記防火戸側の端部を係止することを特
    徴とする請求項4または5に記載の建築用シャッター装
    置。
  7. 【請求項7】 前記係止機構の前記防火戸側の端部を挟
    む2つの部材は、前記防火戸側の端部に向けて突出する
    長さを異ならしめて前記防火戸の先端に回動可能に取り
    付けられた可動部材の先端部に設けられており、前記可
    動部材が前記防火戸に対して曲げられた状態で前記防火
    戸側の端部に衝合し、前記可動部材が回動して前記防火
    戸側の端部を係止することを特徴とする請求項4または
    5に記載の建築用シャッター装置。
  8. 【請求項8】 前記防火シャッターの下降を開始させる
    信号に対して、所定の時間差をもって前記防火戸の閉鎖
    を開始させる信号を発信させることを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれか1項に記載の建築用シャッター装
    置。
  9. 【請求項9】 前記防火シャッターの下降開始から閉鎖
    完了までの時間に対して、防火戸の閉鎖開始から閉鎖完
    了までの時間を長くするよう前記防火戸を緩動作させる
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記
    載の建築用シャッター装置。
  10. 【請求項10】 前記防火戸の戸尻面に衝合して前記防
    火戸の閉鎖を抑制する順位調整部材を設け、該順位調整
    部材を前記防火シャッターの下降によって作動させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    1項に記載の建築用シャッター装置。
  11. 【請求項11】 前記防火シャッターの全閉状態での前
    記シャッタースラットの弛みを抑えるため弛み防止手段
    を設けたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれ
    か1項に記載の建築用シャッター装置。
JP2000395648A 2000-12-26 2000-12-26 建築用シャッター装置 Pending JP2002194970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395648A JP2002194970A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 建築用シャッター装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395648A JP2002194970A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 建築用シャッター装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002194970A true JP2002194970A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18861077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000395648A Pending JP2002194970A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 建築用シャッター装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002194970A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006123914A1 (en) * 2005-05-19 2006-11-23 Kap-Il Park Fire closure shutter
JP2009281130A (ja) * 2009-02-17 2009-12-03 Omata Shutter Kogyo Kk 避難用両袖扉の同時連動シャッター閉鎖装置
KR101186378B1 (ko) 2010-04-15 2012-09-26 장종복 비상탈출문이 구비된 차열 방화벽 겸용 다용도 차열 방화셔터
KR102030504B1 (ko) * 2019-02-22 2019-11-11 이근수 방화문 연동셔터

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006123914A1 (en) * 2005-05-19 2006-11-23 Kap-Il Park Fire closure shutter
JP2009281130A (ja) * 2009-02-17 2009-12-03 Omata Shutter Kogyo Kk 避難用両袖扉の同時連動シャッター閉鎖装置
KR101186378B1 (ko) 2010-04-15 2012-09-26 장종복 비상탈출문이 구비된 차열 방화벽 겸용 다용도 차열 방화셔터
KR102030504B1 (ko) * 2019-02-22 2019-11-11 이근수 방화문 연동셔터

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3699608A (en) Automatic door closer
US6250119B1 (en) Mortise lock
WO2006137621A1 (en) Automatic close device and system of fire door
JP2002194970A (ja) 建築用シャッター装置
JP2002194971A (ja) 建築用シャッター装置
DK2385196T3 (en) Lock
KR101206563B1 (ko) 창호용 잠금장치
JP6463692B2 (ja) 自動車ドア錠
DK2385194T3 (en) Lock
JP5623756B2 (ja) 袖扉付き防火シャッター装置
JP7359691B2 (ja) 避難扉
JP7195138B2 (ja) 避難扉
JP2002168060A (ja) 折れ戸式防火扉
JP4081583B2 (ja) 防火防煙用のシートシャッター装置および防火防煙用のシートシャッター装置におけるシート開閉方法
JP4750406B2 (ja) 開閉装置
JP4453913B2 (ja) 自動扉の施錠装置
JP2007217909A (ja) 袖扉連動シャッターの袖扉の自動ロック
JP5086978B2 (ja) 建築用電動シャッター装置における操作具
JP6499480B2 (ja) 引戸装置
JPH09324590A (ja) 建築用シャッターにおけるブレーキ解放用の手動操作装置
KR200206366Y1 (ko) 방화샷다의 비상문의 덜렁거림을 방지하는 장치
JP4395834B2 (ja) 防火防煙用のシートシヤッター装置における施錠金具
JPH0743430Y2 (ja) 開閉ドアの防犯装置
JP5179837B2 (ja) シャッター装置
JPH0510072A (ja) ド ア

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090812

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091209