JP3785622B2 - 建築用シャッター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル、工場等の建築物の開口部や大部屋、地下通路等に防火、防煙区域を形成したりするために設けられる建築用シャッターの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビルや工場等の開口部や大部屋等には、火災等の異常時に対処するため防火区画を設定し、類焼を防いで被害の拡大を抑えるようにすることが計られる。そしてこのようなものとして、建築用防火シャッターを建付けることが提唱され、幅広の間口においては、一連ではなく複数連のシャッターカーテンを並設することがある。この場合では、中柱(ガイドレール)が必要になるが、この中柱を固定式にしたのでは平常時(シャッターカーテン開放時)に邪魔になるという問題がある。
そこで、ガイドレールを、躯体側に回動自在に支持し、シャッターカーテンの開閉作動に伴いシャッターカーテンを貫通ガイドする状態で上下揺動する構成として、シャッターカーテンの閉鎖時では開口部に直立して立設される垂下姿勢となり、開放時では天井側に収納される収納姿勢となるよう可動式にしたものが知られている。この場合に、ガイドレールはシャッターカーテンにより自重垂下を規制される状態で揺動するものであり、シャッターカーテンの閉鎖状態であるガイドレールの垂下姿勢においては下端部の固定が必要となる。このため、従来、ガイドレールの下部に下端面から下方に向けて出没自在に突出するラッチピンを設けて、該ラッチピンを、ガイドレールの垂下姿勢に変姿したことに合わせて躯体側の係合受けに凹設した係合穴に係合ロックさせるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでガイドレールは、下方揺動して停止する際に垂直な垂下姿勢になる以前で揺動停止してしまうことを避ける必要があり、そのため、ガイドレールの躯体上部での軸支位置を左右方向一側(ガイドレール外側)に変位させ、これによってガイドレールが下方揺動して自然状態で停止させた場合に、垂直な垂下姿勢を越えた姿勢で停止(ガイドレールの揺動支軸と重心とを結ぶ直線が垂直方向を向く状態で停止)するように設定し、垂直な垂下姿勢になった段階で固定支持するように設定することが好ましい。
しかるに、前記ラッチピンと係合穴との関係は、係合受け、ガイドレール等にある建付け誤差や加工誤差、あるいはガイドレールの振れ等によりラッチピンの係合穴からのブレ、ラッチピンの係合穴に係合するための作動精度等を考慮する必要があり、そのため、係合穴を左右方向に長い長穴としてラッチピンのキャッチを確実なものにしている。このため、垂下姿勢でガイドレールを固定したときに、前記垂直姿勢を越えた状態となってしまうことがある。
これを、間口の広い開口部に複数連のシャッターカーテンを設けた場合について検討したときに、中柱となる隣接ガイドレール同志において、揺動速度のタイミングが合わず一方が早く垂下してきたり、揺動モーメントが大きかったりした場合に、該一方のガイドレールが垂直姿勢を越えて揺動してロックされてしまうことが考えられ、その場合、隣接するガイドレール同志のあいだに隙間ができ、防火性能が損なわれる等の問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部を閉鎖するシャッターカーテンと、上端部が躯体に回動自在に支持され、シャッターカーテンの開閉作動に伴いシャッターカーテンを貫通ガイドしながら上下揺動して、天井側に収納される収納姿勢から開口部に垂下する垂下姿勢に揺動変姿する可動式ガイドレールとを備えてなる建築用シャッターにおいて、前記ガイドレールはシャッターカーテンのカーテン面が貫通する貫通ガイドが形成され、かつガイドレールの先端部位には、シャッターカーテン最下端の座板が貫通するための切欠き部が形成されていると共に、ガイドレールの貫通ガイドを存して対向する前後一対のガイド片には、切欠き部を開閉自在に閉鎖するカバー材を、シャッターカーテンが閉作動をしていて座板が切欠き部を貫通しているときには該座板による干渉を受けて開放姿勢になるが、シャッターカーテンが全閉しガイドレールが垂下姿勢になって座板の切欠き部からの貫通がなくなって座板による干渉がなくなると閉鎖姿勢に復帰するよう付勢して設けた建築用シャッターである。
これによって、ガイドレールの下端部においてシャッターカーテンの座板部位を貫通させてガイドさせることが可能となると共に、切欠き部をカバー材で塞ぐことができて、遮煙性能の低下を防止できる。
請求項2の発明は、請求項1において、シャッターカーテンが開作動する際に座板が摺接するカバー体の下端部は、前後方向内方ほど背高な傾斜ガイドになっている建築用シャッターである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図10に示す図面に基づいて説明する。
図面において、1は大開口部に複数並設された防火シャッターのシャッターカーテンであって、各シャッターカーテン1は、天井側に固定された側面視略冂字形のブラケット2に軸承された巻取り軸3に巻装されており、該巻取り軸3がブレーキ付の開閉機4の正逆駆動に基づいて正逆回転することに伴いシャッターカーテン1が巻取り、巻出しされて、開口部を閉鎖する閉鎖姿勢と天井側に収納される開放姿勢とに変姿するように設定されている。因みに、これらシャッターカーテン1は、図示しない操作スイッチの操作に基づいて開閉するが、シャッターカーテン1の開放姿勢において火災等が発生した場合では、異常検知手段の異常検知に伴いブレーキ解除がなされると共に開閉機4に内装するガバナの働きでシャッターカーテン1が自重閉鎖するように設定されている。尚、3aは中間ドラムであって、該中間ドラム3aは、巻取り軸3とマグサとのあいだのシャッターカーテン1の移動案内を行う設定となっている。
一方、5はシャッターカーテン1最下端の座板であって、該座板5には前後に一対のローラガイド5aが形成されており、該ローラガイド5aに、後述する支持ローラ6と補助輪7とが抜け止め状に内嵌して転動する設定となっている。そしてローラガイド5aの左右端部には切欠き部5bが形成され、該切欠き部5bから支持ローラ6が出入自在となるように設定されている。さらに前記切欠き部5bの外方、つまり座板5の左右両端縁部にはストッパ部5cが起立形成されており、これによって補助輪7がこれ以上左右方向外方に移動するのを規制する設定となっている。さらに、ストッパ部5cに至るローラガイド5aの底面部5dには後述する山形状に傾斜した傾斜ガイド5eが設けられている。
【0006】
8はシャッターカーテン1を貫通ガイドするガイドレールであって、これらガイドレール8は、間隙(後述する貫通ガイド)8aを存して対向する前後一対のガイド片8b、8cで構成されているが、各ガイド片8b、8cの基端部(上端部)は支軸8dによって連結されている。そしてガイドレール8は、前記支軸8dが前記ブラケット2に揺動自在に軸支されることにより、天井側に収納される水平姿勢と、先端部(下端部)が自然垂下する垂下姿勢とに揺動変姿する可動式に構成されている。ここで、支軸8dによる各ガイド片8b、8cのブラケット2への支持は、各ガイド片8b、8cの一側に変位した状態でなされ、これによって各ガイド片8b、8cはより積極的な揺動を行うことになるが、自然に垂下させた状態では、直立状(垂直状)の垂下姿勢を越えたものになるように設定されている。
【0007】
さらに、ガイドレール8の両ガイド片8b、8cの先端部には、それぞれ互いに対向する状態で前記座板ローラガイド5aを走行する支持ローラ6がピン6aを介して回動自在に軸承されるが、前記ピン6aには、さらに作動アーム9の基端部が揺動自在に軸承されており、これら作動アーム9の先端部に、前記補助輪7がピン7aを介してそれぞれ回動自在に軸承されている。
尚、8eは繋ぎ板であって、前後のガイド片8b、8cの先端部を連結するものであり、これによってガイドレール8は、両ガイド片8b、8cの上下端部が連結された一体化したものとなって躯体に対して揺動変姿するように配慮されている。
さらに、8fはガイドレール8の先端部(下端部)から出没自在に設けられたラッチピンであって、ガイドレール8が垂下姿勢に変姿したこと、つまりシャッターカーテン1が略全閉したことに伴い自重降下して突出し、床面に配された係合受け部10に形成の凹穴10aに係合するようになっており、これによってガイドレール8の下端部がロックされるが、本実施の形態の係合受け部10は、ラッチピン8fの外径よりも大きく左右方向に長い長穴状の凹穴10aが一つ形成されたものに設定されている。因みに、ラッチピン8fにはソレノイドを用いて構成される解除手段8gが設けられており、シャッターカーテン1の開作動に連繋して解除手段8gが励磁されると、ラッチピン8fが没入して解錠状態となるように設定されている。
【0008】
そして、シャッターカーテン1の収納状態において、ガイドレール8は、支持ローラ6が天井側に位置する座板5のローラガイド5aに嵌合支持される状態で下動規制されており、これによってガイドレール8は水平姿勢となって天井部に収納される設定となっている。このとき、前記作動アーム9は、補助輪7が座板ローラガイド5aに内嵌支持され、先端部が左右方向外方、基端部が左右方向内方に位置する水平姿勢となっている。
この状態から、シャッターカーテン1が巻出されると、ガイドレール8は、支持ローラ6と補助輪7とがローラガイド5aを左右方向外方に向けて転動しながら徐々に垂下姿勢側に向けて下方揺動するが、このときシャッターカーテン1は、前記両ガイド片8b、8c間の間隙が貫通ガイド8aとなってここを左右方向に貫通する状態でガイドされる設定となっている。
そして、シャッターカーテン1が全閉姿勢に近づくと、支持ローラ6はローラガイド5aの左右端部の切欠き部5bに達しローラガイド5aから外れ、これによって座板5から自由になるが、これにタイミングを合わせて補助輪7が座板5の端部位置のストッパ部5cに達する設定となっている。このとき補助輪7は座板底面部5dに形成の前記ガイド片5eを乗り越えてストッパ部5cに達し、この状態では作動アーム9がガイド片5eにより補助輪7側が上位に位置する傾斜姿勢となっているが、補助輪7はストッパ部5cの上辺により抜け止めされる設定となっている(図6(X))。そしてこれ以降、補助輪7は左右方向外方への移動が規制され、これによってガイドレール8は作動アーム9を介する状態で座板5に支持され、この状態でシャッターカーテン1がさらに閉鎖すると、作動アーム9は次第に起立姿勢に変姿する一方で、ガイドレール8は下方揺動を行う設定となっている。そして、ガイドレール8が略垂直状の垂下姿勢となるまで揺動すると、前記ラッチピン8fが係合受け部10の凹穴10aに係合し躯体側にロックされるが、このときシャッターカーテン1は全閉状態となる少し前位置に位置しており、これによって座板5と床面とのあいだに空気流通用の間隙が形成されるように設定されている(図6(Y))。
さらに、前記ガイドレール8が垂下姿勢となってロックされた以降、シャッターカーテン1の閉鎖動が継続することに伴い、補助輪7は座板ストッパ部5cから離間し、作動アーム9は自然垂下状態となり、そして、シャッターカーテン1は全閉姿勢となる(図6(Z))。
【0009】
これに対し、全閉姿勢のシャッターカーテン1を開放させる場合、解除手段8gを励磁してラッチピン8fによるロック解除を行った後シャッターカーテン1を開放させると、座板5の上動に伴い座板底面部5dが補助輪7に当接することになるが、このとき、補助輪7は前記傾斜ガイド5eのガイド面に対向しており、補助輪7がストッパ片5c側に誘導され、これにより作動アーム9は、垂下姿勢のガイドレール8に対し、補助輪7が軸承される先端部側が基端部側に対して左右外方に位置する傾斜姿勢となる。そしてこれ以降、補助輪7はストッパ片5cにより左右方向外方への移動規制を受ける状態となって、ガイドレール8は作動アーム9を介する座板5の支持を受け、座板5の上動力は、作動アーム9に対して基端側が左右方向内方に向く倒伏姿勢に変姿する方向に作用すると共にガイドレール8を上方揺動させるように設定されている。
この状態からさらにシャッターカーテン1が巻取られると、支持ローラ6が前記切欠き部5bからローラガイド5aに内嵌し、これによってガイドレール8は、作動アーム9を介する状態から支持ローラ6を介する状態で座板5からの支持を受け、以降、この状態でシャッターカーテン1が開放姿勢となり、ガイドレール8は前記水平姿勢に変姿するように設定されている。
【0010】
さて、11は本発明が実施された規制手段であって、該規制手段11はシャッターカーテン1の左右両側部をガイドする各ガイドレール8と天井側とのあいだにそれぞれ設けられるものであるが、規制手段11を構成するリンク杆12の長手方向両端縁部には補強辺12aが折曲形成されている。そして各リンク杆12の基端部にはスティック状の連結片13が一体的に固定され、該連結片13の基端部にピン14aを介して走行ローラ14が回動自在に軸承されている。一方、巻取りドラム3に対向する躯体天井のマグサ部上方には左右方向に長く天井レール15が敷設されるが、該天井レール15に前記走行ローラ14が抜け止め状に嵌合し、天井レール15上を左右方向に走行する設定となっている。一方、各ガイドレール8の前後のガイド片8b、8cには、シャッターカーテン1を案内すべく狭い貫通ガイド8aとなるよう案内面8hが形成された内側面部8iが一体形成されているが、前側ガイド片8bの内側面部8iにはL字状の取付け辺16が固着されている。そしてこの取付け辺16の左右方向内方に突出形成された突片16aに、前記各リンク杆12の先端部に固定された連結片13がピン13aを介して揺動自在に連結され、これによってリンク杆12が天井側とガイドレール8とのあいだを連結するように設定されている。
【0011】
そうして各リンク杆12はガイドレール8の収納姿勢では走行ローラ14が左右方向内方側に位置する倒伏姿勢(横向き姿勢)になっており、この状態では、左右のリンク杆12の走行ローラ14が互いに近接する状態となっている。この状態から、シャッターカーテン1の閉作動に伴いガイドレール8が下方揺動すると、リンク杆12は、下方揺動するガイドレール8に先端が引っ張られることになり、これによってリンク杆12は、次第に起立(傾斜)すると共に走行ローラ14が天井レール15を左右方向外方に向けて走行する。そして、ガイドレール8が床面に対して丁度垂直となる垂下姿勢に達すると、走行ローラ14が、天井レール15に位置調整自在に止着されるストッパ片17によりこれ以上の左右方向外方への移動を規制され、これによってガイドレール8が垂下姿勢を越えて揺動しようとするのが規制される設定となっている。
【0012】
さらに、本実施の形態のガイドレール8にはシャッターカーテン1の全閉状態で防火機能を向上させるべく、次のような二つの配慮がなされるが、その説明の前に、シャッターカーテン1とガイドレール8との関係について説明する。まず、ガイドレール8の座板5からの支持が、前述したように支持ローラ6を介するものである場合には、ガイドレール8の貫通ガイド8aを貫通するのはシャッターカーテン1のカーテン面のみであるが、作動アーム9を介するものである場合には、ガイドレール8の貫通ガイド8aを座板5が貫通することになる。そのため、ガイドレール8の座板5が貫通することになる先端部位、つまり支持ローラ6の軸承部位からレール下端部位に至る範囲の内側面部8iには、座板5が貫通するための切欠き部8kがそれぞれ形成されることになる。
このためこのままであると、シャッターカーテン1の全閉時に切欠き部8kとカーテン面とのあいだに隙間が開いて性能が損なわれる惧れがある。そこで第一の配慮として、各ガイド片8b、8cに開閉自在なカバー材18が設けられている。つまりこのカバー材18は、それぞれ長手方向外側縁部が各ガイド片8b、8cにスプリング付きの蝶番18aを介して内側面部8iに揺動自在に枢支されており、そうして、該カバー材18は、カーテン面のみが貫通しているとき(つまり座板5がガイドレール8を貫通していないとき)には、シャッターカーテン1の干渉を受けることがなく、切欠き部8kを閉鎖する側に向けて付勢されている。これに対し、座板5がガイドレール8を貫通しているときには、該座板5に干渉することになってカバー材18は付勢力に抗して開口することになるが、いま、シャッターカーテン1が閉作動している場合には、カバー材18は、座板5により下側から押し開けられる力を受けて開放し、そしてシャッターカーテン1が全閉姿勢になりガイドレール8が垂下姿勢になると、座板5による干渉がなくなってカバー材18は閉鎖姿勢に復帰し、全閉姿勢でシャッターカーテン1と各ガイド片8b、8cとのあいだに隙間が開くことを回避している。
一方、シャッターカーテン1が全閉姿勢から開作動をする場合、座板5が、各カバー材18の下端部に設けた前後方向内方ほど背高の傾斜ガイド18bに持ち上げ状に摺接し、これにより、カバー材18は、開放方向に押しやられるように設定されていて開作動に際してカバー材18が座板5の上動を妨げることがないように構成されいてる。
【0013】
一方、第二の配慮は躯体上方のブラケット2部位になされている。つまり、ブラケット2は前述したように側面視略冂字形であって、下部にガイドレール8が軸承される構成となっている。このため、ガイドレール8が垂下姿勢となった場合、ブラケット2の上方にはガイドレール8の前後幅に相当する隙間Sを開設する必要がある。そして本実施の形態のブラケット2には、この隙間Sを開閉自在に塞ぐための塞ぎパネル19が設けられている。該塞ぎパネル19は、垂下姿勢となったガイドレール8の各内側面部8iの上端部に積層対向する位置から上方に延長する状態で配されるが、塞ぎパネル19の上部がブラケット2の上部にスプリング付きの蝶番19aを介して上下揺動自在に枢支され、これによって塞ぎパネル19は付勢力を受けてガイドレール8の内側面部8iに押圧接当している。そして塞ぎパネル19は、ガイドレール8が起倒揺動することに追随して揺動し、ガイドレール8の収納姿勢では付勢力に抗して内側面部8iに押し上げられる状態になり、ガイドレール8が垂下姿勢では開口した略冂字形のブラケット2の隙間Sを塞ぐようになっており、これによってガイドレール8の前記揺動変姿を損なうことがない構成となっている。
尚、20は一端が支軸20aを介してマグサ部に蝶着されたパネル体であって、該パネル体19は、シャッターカーテン1が全開状態でガイドレール8が収納姿勢となっている状態ではマグサ部を塞ぐ部材となり、シャッターカーテン1の閉作動時にガイドレール8の下方揺動を受けて垂下して防煙パネル材として機能するように設定されている。
【0014】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、図示しない操作スイッチを操作することでシャッターカーテン1は閉作動を開始することになるが、このものでは、シャッターカーテン1の閉作動に伴い、天井側に収納されたガイドレール8が下方揺動してくることになる。この場合に、ガイドレール8は、基端部が天井レール15を走行するリンク杆12に揺動自在に連結されており、このため天井側の支持を受ける状態で下方揺動することになる。そして、リンク杆12は、ガイドレール8が丁度垂下姿勢になることに併せて基端側の走行ローラ14が天井レール15のストッパ片17に当接してリンク杆12のそれ以上の移動を規制しているため、軸支位置を変位させて垂下姿勢を越えて揺動しようとするガイドレール8は、リンク杆12を介して天井側に規制される状態で揺動規制を受けることになって、丁度垂下姿勢になったところで揺動停止がなされる。この結果、ガイドレール8を固定するためのラッチピン8fを係合する係合受け部10の凹穴10aの穴径がラッチピン8fの外径より大きいものであっても、隣接するガイドレール8同志が干渉してしまったり、これらのあいだに隙間ができるような不具合が回避され、防火性能が向上する。
【0015】
また、シャッターカーテン1の開閉作動に伴い、天井側に収納されたガイドレール8は上下揺動することになるが、その際シャッターカーテン1のカーテン面は、ガイドレール8に形成されている貫通ガイド8aを貫通する。この場合に、ガイドレール8には作動アーム9が設けられているため、貫通ガイド8aを座板5が貫通することになるが、ガイドレール8の貫通ガイド8aは、先端部位だけ、つまり支持ローラ6の軸承部位からレール下端部位に至る範囲の内側面部8iだけの範囲に切欠き部8kが形成されていて、遮煙性能を損なわない状態で座板5をガイドレール8間に貫通させることができる。しかも、ガードレール8が垂下姿勢になった場合に、切欠き部8kとカーテン面とのあいだには大きな隙間ができるが、該隙間はカバー材18によって自動的に塞がれることになるので、遮煙性能が低下してしまうような不具合を防止できる。
【0016】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されることは勿論なく、リンク杆の一端部が移動案内される走行レールをガイドレール側に設け、リンク杆の他端部を天井側に軸支する前記第一の実施の形態とは逆の構成としても実施できる。
さらに、シャッターカーテンを複数連装したようなものにも規制手段を設けることができるが、この場合、例えば図11に示すように、左右一対のシャッターカーテンA、Bを用いたものとすることができる。そしてこのものでは、左右のシャッターカーテンA、Bを駆動する開閉機4のギア比を変えて閉鎖速度を異ならせ、右側シャッターカーテンBを閉鎖した後に左側シャッターカーテンAが閉鎖するように設定されている。そしてこれによって、右側シャッターカーテンBの全閉を、左側シャッターカーテンA側で火災時等に発生する風の流路を確保しながら行うようにして、右側シャッターカーテンBのガイドレール8の垂直姿勢でのロック固定を確実にした後、左側シャッターカーテンAのガイドレール8を、前記垂直姿勢に固定ロックしたガイドレール8で受止め支持するように構成すれば、該ガイドレール8は、規制手段12によらずに垂直姿勢にすることができ、この様にした場合には、該左側シャッターカーテンAのガイドレール8については、規制手段を設ける必要は必ずしもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築用シャッターの概略正面図である。
【図2】建築用シャッターの一部省略側面図である。
【図3】要部の拡大背面図である。
【図4】シャッターカーテンの全開状態を示す一部切欠き側面図である。
【図5】シャッターカーテンの開閉作動過程におけるガイドレール部の断面図である。
【図6】図6(X)、(Y)、(Z)はそれぞれシャッターカーテンの開閉作動における座板とガイドレールとの関係を示す説明図である。
【図7】ガイドレール先端部の側面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】ガイドレールの固定構造を示す側面図である。
【図10】図9のB−B断面図である。
【図11】第二の実施の形態を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
2 ブラケット
5 座板
6 支持ローラ
7 補助輪
8 ガイドレール
9 作動アーム
11 規制手段
12 リンク杆
12a 補強辺
13 連結片
14 走行ローラ
15 天井レール
17 ストッパ片
18 カバー材
19 塞ぎパネル

Claims (2)

  1. 開口部を閉鎖するシャッターカーテンと、上端部が躯体に回動自在に支持され、シャッターカーテンの開閉作動に伴いシャッターカーテンを貫通ガイドしながら上下揺動して、天井側に収納される収納姿勢から開口部に垂下する垂下姿勢に揺動変姿する可動式ガイドレールとを備えてなる建築用シャッターにおいて、前記ガイドレールはシャッターカーテンのカーテン面が貫通する貫通ガイドが形成され、かつガイドレールの先端部位には、シャッターカーテン最下端の座板が貫通するための切欠き部が形成されていると共に、ガイドレールの貫通ガイドを存して対向する前後一対のガイド片には、切欠き部を開閉自在に閉鎖するカバー材を、シャッターカーテンが閉作動をしていて座板が切欠き部を貫通しているときには該座板による干渉を受けて開放姿勢になるが、シャッターカーテンが全閉しガイドレールが垂下姿勢になって座板の切欠き部からの貫通がなくなって座板による干渉がなくなると閉鎖姿勢に復帰するよう付勢して設けた建築用シャッター。
  2. 請求項1において、シャッターカーテンが開作動する際に座板が摺接するカバー体の下端部は、前後方向内方ほど背高な傾斜ガイドになっている建築用シャッター。
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