JP3896414B2 - 建築用シャッター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル、工場等の建築物の開口部や大部屋、地下通路等に防火、防煙区画を形成したりするために設けられる建築用シャッターの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビルや工場等の開口部や大部屋等には、火災等の異常時に対処するため防火区画を設定し、類焼を防いで被害の拡大を抑えるようにすることが計られる。そしてこのようなものとして、建築用防火シャッターを建付けることが提唱され、幅広の間口においては、一連ではなく複数連のシャッターカーテンを並設することがあり、この場合に、中柱(ガイドレール)が必要になるが、この中柱を固定式にしたのでは平常時(シャッターカーテン開放時)に邪魔になるという問題がある。
そこで、ガイドレールの基端部(上端部)を、躯体天井部に回動自在に支持し、シャッターカーテンの開閉作動に伴いシャッターカーテンを貫通ガイドする状態で上下揺動する構成として、シャッターカーテンの閉鎖時では開口部に直立状に立設される垂下姿勢となり、開放時では天井部に水平状に収納される水平姿勢となるよう可動式にしたものが知られ、この場合に、ガイドレールの先端縁部に座板当接部材を設け、該座板当接部材をシャッターカーテン最下端の座板に上側から当接させてガイドレールの自重を座板が受止める状態とし、シャッターカーテンの開閉作動に合わせてガイドレールを揺動させる構成が提唱される。しかるにこのものでは、シャッターカーテンの閉鎖過程で、全閉近くなってガイドレールが垂下姿勢に近付くと、シャッターカーテンの閉鎖ピッチに対するガイドレールの揺動ピッチが大きくなり、ガイドレールの下方揺動のコントロールが難しいという問題がある。
このため、座板当接部材をガイドレール先端縁部よりは基端側に設け、座板との当接がシャッターカーテンの閉鎖過程の途中までとなるようにし、それ以降は、基端部がガイドレールに揺動自在に軸支され、先端部が座板に設けたストッパに当接して傾斜姿勢となる作動体により下方への揺動をコントロールすることが提唱される。ところが、このように構成した場合、ガイドレールの先端部、つまり座板当接部材配設位置より先端側のガイドレールには、シャッターカーテンのカーテン面だけでなく座板を貫通する構成にする必要があり、このためにはガイドレールのガイド溝幅を広くせざるを得ないことになって防火、防煙性能が損なわれるという別な問題が生じる。
これに対処するべく、ガイドレールの先端側(下端部)内側面に塞ぎ体を設けて、シャッターカーテンの全閉時にガイドレールの内側面とカーテン面とのあいだに大きな隙間が開かないようにすることが考えられ、そこで特願平9−196488号において、ガイドレールを一対のガイド片で構成し、これらガイド片の下端部内側面に形成された座板貫通用の切欠き部に、スプリング付きの蝶番を用いて内方に開閉揺動自在な塞ぎ体(塞ぎ板)を配したものを提唱した。そしてこのものでは、座板が外方から内方に向けて塞ぎ体に干渉したときだけ開放し、座板の干渉がなくなると自動的に閉鎖姿勢になるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このような塞ぎ体を設けたものでは、全閉状態のシャッターカーテンが開放作動するときに座板の上動を受けて塞ぎ体を内側に揺動させて開放せしめる必要があるが、この場合に、垂直方向に立設している塞ぎ体を、座板の垂直方向への上動により内側方向へ揺動させなければならないため、塞ぎ体の下端部には、ガイド片対向側ほど背高な傾斜状の切欠き部を形成して、座板の上動で塞ぎ体を内方へ揺動させるように誘導していた。このため、シャッターカーテンが全閉状態になっても、前記切欠き部位だけが開いたままになってしまうという不具合があった。しかも、塞ぎ体は一側部がスプリングの付勢力で閉鎖するよう蝶着された構成であるため、火災時等において風圧が高く、シャッターカーテンが前後方向に位置ずれした状態で閉鎖してしまったような場合や、シャッターカーテンが所定の閉鎖姿勢を越えて閉作動してシャッターカーテンが弛んでしまったような場合では、前記スプリングの付勢力に抗して塞ぎ体が開放してしまう惧れがあり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、天井収納部に巻装され、下端部に座板が設けられるシャッターカーテンを案内するガイドレールであって、該ガイドレールは、基端部が天井部に揺動自在に軸支され、かつ座板貫通用の切欠き部が先端側に形成されたものとして、シャッターカーテンの開閉に伴う座板の上下移動に基づいて天井部に収納される水平姿勢と開口部に垂下する垂下姿勢とのあいだを揺動変姿する構成とするにあたり、ガイドレールには、シャッターカーテン全閉状態で切欠き部を閉鎖してガイドレールの内側とシャッターカーテン面とのあいだに大きな空隙が開かないようにするためレール長方向にスライド移動して切欠き部を開閉する塞ぎ体が設けられている建築用シャッターである。
これによって、ガイドレールの揺動姿勢に伴い、塞ぎ体が切欠き部を自重で開閉することになって、シャッターカーテンの開閉作動が損なわれることなく閉鎖時における防火、防煙性能を高めることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、座板には、水平姿勢のガイドレールが下方揺動を始動する過程で、塞ぎ体が座板に干渉しないよう塞ぎ体の移動規制をする規制部材が設けられている建築用シャッターである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一の実施の形態を図1〜図11に示す図面に基づいて説明する。
図面において、1は大開口部に複数並設された防火シャッターのシャッターカーテンであって、各シャッターカーテン1は、天井部に固定されるブラケット2を介して躯体側に軸承された巻取り軸3に巻装されており、該巻取り軸3がブレーキ付の開閉機4の正逆駆動に基づいて正逆回転することに伴いシャッターカーテン1が巻取り、巻出しされて、開口部を閉鎖する閉鎖姿勢と天井部に収納される開放姿勢とに変姿するように設定されている。因みに、これらシャッターカーテン1は、図示しない操作スイッチの操作に基づいて開閉するが、シャッターカーテン1の開放姿勢において火災等が発生した場合では、異常検知手段の異常検知に伴いブレーキ解除がなされると共に開閉機4に内装するガバナの働きでシャッターカーテン1が自重閉鎖するように設定されている。尚、3aは中間ドラムであって、該中間ドラム3aは、巻取り軸3とマグサとのあいだのシャッターカーテン1の移動案内を行う設定となっている。
【0006】
5は各シャッターカーテン1を貫通ガイドするガイドレールであって、これら各ガイドレール5は、後述する所定の対向間隔を存して対向する前後一対のガイド片6、7を用いて構成されており、各ガイド片6、7は、基端部(上端部)を貫通支持する支軸8によって連結され、該支軸8が前記ブラケット2に揺動自在に軸支されている。これによって、ガイドレール5はブラケット2に対して一体揺動し、天井部に収納される水平姿勢と、先端部(下端部)が自然垂下する垂下姿勢とに揺動変姿する可動式に構成されている。ここで、支軸8による各ガイド片6、7のブラケット2への支持は、各ガイド片6、7の一側に変位した状態でなされ、これによって各ガイド片6、7はより積極的な下方揺動を行うようになっており、自然に垂下させた状態では、直立状(垂直状)の垂下姿勢を越えたものになるように設定されている。
【0007】
前記各ガイド片6、7の互いに対向する前後側面の先端部には、前記座板当接部に相当する支持ローラ9がそれぞれピン9aを介して回動自在に軸承されており、これら各ピン9aには、さらに前記作動体に相当する作動アーム10の基端部がそれぞれ揺動自在に軸承されている。尚、11は各作動アーム10の先端部にピン11aを介してそれぞれ回動自在に軸承された補助ローラである。
一方、12はシャッターカーテン1最下端に設けられる座板であって、該座板12は、前後に一対のローラガイド12aが形成されており、該各ローラガイド12aに、各ガイド片6、7の支持ローラ9と補助ローラ11とが、底面部12bを移動自在に転動する状態で支持される設定となっている。これによって、ガイドレール5は、開閉作動するシャッターカーテン1の移動に伴い、座板12に支持される状態で、シャッターカーテン1を貫通ガイドしつつ揺動変姿するが、このことについての詳細は後述する。さらに、座板ローラガイド12aの左右両端縁部にはストッパ部12cが起立状に形成されており、補助ローラ11の外方への移動規制を行うように設定されている。さらに、ストッパ部12cに至るローラガイド12aの底面部12bには、山形状に傾斜した傾斜ガイド12dが設けられている。尚、12eは後述する塞ぎ体13の移動規制をする規制部材であって、該規制部材12eは、前後のローラガイド12aを構成する前後側面12fから上方に向けてそれぞれ突出形成されるが、突設位置は、収納姿勢のガイドレール5の支持ローラ9に対向する部位より僅かに内方に位置ずれして配されている。
【0008】
さて、各ガイド片6、7の前記所定の対向間隔(即ち、ガイドレール5のガイド溝幅)は、座板12を内嵌できるものに設定されているが、各ガイド片6、7の内側面6a、7aは互いに近接対向するべく延出されていて、これら内側面6a、7a同志の対向間隔はシャッターカーテン1のカーテン面を貫通できるものに設定されている。さらに、内側面6a、7aの先端側、つまり支持ローラ9の軸承部位より僅かにガイド片基端側に位置ずれした部位から先端縁部に至る部位には切欠き部6b、7bが形成されており、内側面6a、7a同志の対向間隔を大きくして、座板12がガイド片6、7のあいだを貫通可能となるように設定されている。さらに、これら切欠き部6b、7bには、レール長方向に往復スライド移動自在な塞ぎ体13がそれぞれ開閉自在に設けられ、シャッターカーテン1が全閉状態となった状態では、切欠き部6b、7bが閉鎖されて、ガイドレール5の内側とシャッターカーテン1のカーテン面とのあいだに大きな空隙が開かない構成となっている。
【0009】
つまり、塞ぎ体13は、前記ガイド片切欠き部6b、7bを覆蓋できる大きさに形成さており、塞ぎ体13のガイド片6、7対向側面には、長手方向一側に位置して内側スライドレール14が一体的に設けられ、該内側スライドレール14のレール長方向両側部には、外向きのガイド溝部14a、14bがそれぞれ形成されている。一方、前記内側面6a、7aの塞ぎ体13対向側面には、切欠き部6b、7bの側部から基端側に亘って外側スライドレール15が一体的に設けられ、該外側スライドレール15のレール長方向両側部には、内向きのガイド溝部15a、15bがそれぞれ形成されている。そして、これら内、外側スライドレール14、15は、ガイド溝14a、14b、15a、15b同志を互いに対向させる状態で嵌合しているが、これらのあいだにはガイド溝14a、14b、15a、15bのあいだを転動するボール16を支持するリテーナ17が移動自在に介装されており、該リテーナ17の外側スライドレール15に対する移動と、内側スライドレール14のリテーナ17に対する移動とが同時に行われることによって、内側スライドレール14と外側スライドレール15との往復相対移動が円滑かつ速やかになされる構成になっている。このように構成することによって、塞ぎ体13は、後述するようにガイドレール5の揺動変姿に伴い、塞ぎ体13の自重に基づく内、外側スライドレール14、15の自動的なスライド移動が行われることによって、ガイド片切欠き部6b、7bの基端側に位置して切欠き部6b、7bを開放する開放姿勢と、切欠き部6b、7bを覆蓋する閉鎖姿勢とに往復スライド移動するように設定されている。ここで、15cは外側スライドレール15を補強する補強部材である。
因みに、18は切欠き部6b、7bの基端側に設けられるレールカバーである。
【0010】
尚、6c、7cはガイド片6、7の先端縁部(下端部)から出没自在に設けられるラッチピンであって、ガイドレール5が後述するように垂下姿勢に変姿したこと、つまりシャッターカーテン1が略全閉したことに伴い自重降下して先端部から突出し、床面に配された係合受け部19に係合するようになっており、これによってガイドレール5の下端部がロックされる設定となっている。因みに、ラッチピン6c、7cは、ソレノイドを用いて構成される図示しない解除手段が設けられ、シャッターカーテン1の開作動に連繋して解除手段を励磁することで、ラッチピン6c、7cが没入し、解錠状態となるように設定されている。
また、7dは、後側ガイド片7の内側面7aに嵌着され、シャッターカーテン1の後面とのあいだを封止する遮煙材であり、7eは、隣接するガイドレールまたは可動式袖扉に向けて封止状に配される遮煙材である。
【0011】
つぎに、シャッターカーテン1の開閉作動に伴うガイドレール5の揺動変姿作動、そして塞ぎ体13の開閉作動について説明する。
図9(A)に示すシャッターカーテン1の収納状態において、座板12が天井部に位置する一方で、ガイドレール5は、支持ローラ9と補助ローラ11とが該天井部に位置する座板12のローラガイド12aに嵌合支持される状態となっており、これによってガイドレール5は下動規制された状態で水平姿勢を維持するように設定されている。このとき、座板12は各ガイド片6、7の内側面6a、7aよりも外方(下方)の対向間に位置しており、ガイドレール5の作動アーム10は支持ローラ9が配される基端側が左右方向内方に位置し、補助ローラ11が配される先端側が左右方向外方に位置する水平状の倒伏姿勢となっている。さらに、塞ぎ体13は、先端縁が座板12から突設された規制部材12eに当接しており、塞ぎ体13のガイドレール5先端側への移動が規制されていて、切欠き部6b、7bは開放状態となっている。
【0012】
この状態から、シャッターカーテン1が閉作動されると、ガイドレール5は徐々に垂下姿勢側に向けて下方揺動し、シャッターカーテン1はガイドレール5のガイド片6、7とのあいだに貫通ガイドされる状態となって下降する。このとき、作動アーム10は倒伏姿勢を維持した状態となっており、支持ローラ9と補助ローラ11とがローラガイド12aを左右方向外方に向けて転動するように設定されている。ここで、支持ローラ9はガイド片6、7の先端縁部よりも基端側に軸承され、ガイドレール5は該軸承位置において座板12に支持されるため、ガイドレール5が下動を開始したとき、座板12はガイドレール5に対して相対上動してガイドレール5の先端部、つまり両ガイド片6、7の切欠き部6b、7bを貫通することになる。この場合に、図9(B)に示すように、塞ぎ体13は自重により下動しようとするが座板規制部材12eによる下動規制を受けていて、切欠き部6b、7bが開放されたままの状態となっており、塞ぎ体13が座板12の貫通の邪魔をするようなことがない。
さらに、シャッターカーテン1の閉作動がなされると、図9(C)に示すように、塞ぎ体13の下動規制は、規制部材12eから、規制部材12eと座板前後側面12f上端縁部とのあいだのコーナー部に至り、以後は前後側面12f上端縁部に当接することでなされるように設定されている(図9(D)、図10(A)参照)。
因みに、塞ぎ体13は、座板12側の規制部材12eにより移動規制を受ける構成となっていて、前述したようにシャッターカーテン1の全開状態では切欠き部6b、7bが既に開放された状態となっている。これは、シャッターカーテン1の閉作動の開始当初では、ガイドレール5の水平姿勢からの揺動ピッチが小さいため、この状態で塞ぎ体13が閉鎖姿勢となっているものを、相対上動する座板12の当接により、塞ぎ体13を自重に抗して略横方向にスライド移動させることが難しく、このため、これを回避するべく規制部材12eを設けて、予め切欠き部6b、7bを開放状態とし、塞ぎ体13が適宜傾斜姿勢となった段階で座板前後側面12fに当接するように構成することで、前後側面12fの移動に伴う塞ぎ体13の円滑なスライド移動を確保できるように設定されている。
【0013】
そして、シャッターカーテン1が全閉姿勢に近づくと、補助ローラ11はローラガイド12aの左右端部のストッパ部12cに達するが、補助ローラ11は座板底面部12bに形成の前記傾斜ガイド12dを乗り越えてストッパ部12cに達し、これ以降、補助ローラ11は左右方向外方への移動が規制され、これによって、図10(B)に示すようにガイドレール5は作動アーム10を介する状態で座板12に支持され、この状態でシャッターカーテン1がさらに閉鎖すると、図11(A)に示すように作動アーム10が次第に起立姿勢に変姿する一方で、ガイドレール5は下方揺動を行う設定となっており、これに伴い塞ぎ体13は座板12の下動に追随する状態で切欠き部6b、7bを次第に閉鎖する。そして、図11(B)に示すようにガイドレール5が略垂直状の垂下姿勢となるまで揺動すると、前記ラッチピン6c、7cが係合受け部19に係合し床面側にロックされるが、このときシャッターカーテン1は全閉状態となる少し前位置に位置している。
さらに、前記ガイドレール5が垂下姿勢となってロックされた以降、シャッターカーテン1の閉作動が継続することに伴い、補助ローラ11は座板ストッパ部12cから離間し、作動アーム10は自然垂下状態となり、そして、シャッターカーテン1は図2に示すように全閉姿勢となり、さらに塞ぎ体13は切欠き部6b、7bを閉鎖する閉鎖姿勢となる。
【0014】
これに対し、全閉姿勢のシャッターカーテン1を開放させる場合、図示しない解除手段によりラッチピン6c、7cによるロック解除を行った後、シャッターカーテン1の開放作動が行われ、座板12の上動に伴い座板底面部12bに補助ローラ11が当接することになるが、このとき、補助ローラ11は前記傾斜ガイド12dの山形のガイド面に対向して当接し、補助ローラ11はストッパ片12c側に誘導されるように設定されている。これによって、作動アーム10は、垂下姿勢のガイドレール5に対して、補助ローラ11が軸承される先端部側が基端部側に対して左右外方に位置する傾斜姿勢となり、これ以降、補助ローラ11はストッパ片12cにより左右方向外方への移動規制を受ける状態となって、ガイドレール5は作動アーム10を介する座板12の支持を受け、座板12の上動力は、作動アーム10に対して基端側が左右方向内方に向く倒伏姿勢に変姿する方向に作用すると共にガイドレール5を上方揺動させるように設定されている。これに伴い、塞ぎ体13は、座板12の上動力を受けて基端側へのスライド移動を行い、切欠き部6b、7bを次第に開放するように設定されている。
この状態からさらにシャッターカーテン1が開放すると、作動アーム10が次第に倒伏姿勢となって支持ローラ9が座板底面部12bに当接し、これによってガイドレール5は、作動アーム10を介する状態から支持ローラ9を介する状態で座板12からの支持を受け、以降、この状態でシャッターカーテン1が開放姿勢となり、ガイドレール5は前記水平姿勢に変姿するように設定されている。一方、塞ぎ体13は、座板12の上動に伴い、先端縁部が座板前後側面12fに当接して移動規制を受ける状態から、規制部材12eに当接して移動規制を受ける状態となり、以降規制部材12eによる移動規制を受けた開放姿勢に維持されるように設定されている。
尚、20はマグサ部に蝶着されたパネル体であって、該パネル体20は、シャッターカーテン1が全開状態でガイドレール5が収納姿勢となっている状態ではマグサ部を塞ぐ部材となり、シャッターカーテン1の閉作動時にガイドレール5の下方揺動を受けて垂下して防煙パネル材として機能するように設定されている。
【0015】
さらに、本実施の形態のシャッター装置には、防火、防煙機能を高めるために天井部のブラケット2に次のような配慮がなされている。つまり、ブラケット2は、側面視略冂字形に形成され、ガイドレール5は内嵌する状態で軸承される構成となっている。このため、ガイドレール5が垂下姿勢となった場合、ブラケット2の上方にはガイドレール5の前後幅に相当する隙間が開設されることになるが、該隙間は塞ぎパネル21により閉鎖されるように設定されている。前記塞ぎパネル21は、上部がブラケットの上部にスプリング付の蝶番21aを介して上下揺動自在に枢支されており、ガイドレール5の各内側面6a、7a基端部に対して常時付勢された状態で当接する設定となっており、これによって、塞ぎパネル21は、ガイドレール5が垂下姿勢になることにより形成されるブラケット2の隙間を塞ぐが、ガイドレール5の上下揺動に追随して上下揺動するようになっており、ガイドレール5が水平姿勢に変姿する場合では、付勢力に抗して押し上げられるように設定されている。
【0016】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、図示しない操作スイッチを操作することでシャッターカーテン1は閉作動を開始することになるが、このものでは、シャッターカーテン1の閉作動に伴い、天井部に収納されたガイドレール5が座板12の支持を受ける状態で下方揺動する。この場合に、ガイドレール5は、水平姿勢から垂下姿勢になる少し前位置までの揺動規制については座板12に設けられた支持ローラ9を介して座板12に支持され、前記前位置から垂下姿勢までの揺動規制については、先端部の補助ローラ11が座板12に設けたストッパ部12cに当接する作動アーム10を介して座板12に支持されることになる。このとき、ガイドレール5の支持ローラ9配設部位よりも先端側の内側面6a、7aに形成される座板12貫通用の切欠き部6b、7bは、ガイドレール5の垂下姿勢への変姿に伴い塞ぎ体13によって自動的に閉鎖されることになって、ガイドレール5の内側とシャッターカーテン1のカーテン面とのあいだに大きな空隙が開かない構成となり、防火、防煙性能を高めることができる。
【0017】
しかもこのものでは、塞ぎ体13は、内、外側レール14、15を介してガイドレール5に設けられているため、ガイドレール5の揺動変姿に追随して自重で往復スライド移動することになり、座板12がガイドレール5を貫通するときには座板12に干渉することがないよう開放姿勢を維持し、ガイドレール5が垂下姿勢となったときには閉鎖姿勢に自動的に変姿できるが、閉鎖姿勢となった状態では、ガイドレール5の上動作動がなければ開放することがないので、風圧でシャッターカーテンが位置ずれしたり、シャッターカーテンが所定の閉鎖姿勢を越えて閉作動して弛んでしまった(繰出しすぎ)としても、従来の塞ぎ体の一側を蝶着したもののように、塞ぎ体13が開放してしまうような不具合が回避され、さらに防火、防煙性能を高めることができる。
【0018】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されることは勿論なく、シャッターカーテンの座板は、図12に示す第二の実施の形態のようにすることもできる。つまり、塞ぎ体13は、レール長方向にスライド移動して切欠き部を閉鎖する構成であるので、前述したようにシャッターカーテン1の繰出しすぎにより開放してしまうことがないうえ、閉鎖姿勢を維持するものであるため、閉鎖姿勢のシャッターカーテン1を塞ぎ体の対向する側面同志のあいだに挟んでシャッターカーテン1の弛み防止をすることになって、座板22の床面当接部を一枚状のものでもよく、座板22の構成の簡略化がなされて装置の軽量化を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築用シャッターの概略正面図である。
【図2】シャッターカーテンが全閉した状態を示す側面図である。
【図3】塞ぎ体の閉鎖途中を示す側面図である。
【図4】シャッターカーテンの全開状態を示す一部切欠き正面図である。
【図5】要部の一部切欠き側面図である。
【図6】図6(A)、(B)はそれぞれ図5のX−X断面図、図5のY−Y断面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれガイドレールの一部切欠き斜視図、断面図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ座板の正面図、平面図、図8(A)のX−X断面図、図8(A)のY−Y断面図である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれシャッター装置の作動を説明するパターン図である。
【図10】図10(A)、(B)はそれぞれシャッター装置の作動を説明するパターン図である。
【図11】図11(A)、(B)はそれぞれシャッター装置の作動を説明するパターン図である。
【図12】第二の実施の形態を示す一部側面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
2 ブラケット
5 ガイドレール
6 ガイド片
6b 切欠き部
9 支持ローラ
10 作動アーム
11 補助ローラ
12 座板
12e 規制部材
12f 前後側面
13 塞ぎ体
14 内側スライドレール
15 外側スライドレール
18 レールカバー
Claims (2)
- 天井収納部に巻装され、下端部に座板が設けられるシャッターカーテンを案内するガイドレールであって、該ガイドレールは、基端部が天井部に揺動自在に軸支され、かつ座板貫通用の切欠き部が先端側に形成されたものとして、シャッターカーテンの開閉に伴う座板の上下移動に基づいて天井部に収納される水平姿勢と開口部に垂下する垂下姿勢とのあいだを揺動変姿する構成とするにあたり、ガイドレールには、シャッターカーテン全閉状態で切欠き部を閉鎖してガイドレールの内側とシャッターカーテン面とのあいだに大きな空隙が開かないようにするためレール長方向にスライド移動して切欠き部を開閉する塞ぎ体が設けられている建築用シャッター。
- 請求項1において、座板には、水平姿勢のガイドレールが下方揺動を始動する過程で、塞ぎ体が座板に干渉しないよう塞ぎ体の移動規制をする規制部材が設けられている建築用シャッター。
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