JP3785605B2 - 建築用シャッター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル、工場等の建築物の開口部や大部屋、地下通路等に防火、防煙区域を形成したりするために設けられる建築用シャッターの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビルや工場等の開口部や大部屋、あるいは地下通路には、火災等の異常時に対処するため防火、防煙区画を設定し、類焼を防いで被害の拡大を抑えるようにすることが計られる。この場合、防火、防煙区画を形成するには、防火機能を備えたシャッターカーテンを閉鎖することで達成されるが、このままでは取り残された人が逃げることができず、そこで、閉鎖姿勢のシャッターカーテンに隣接する状態で開閉する避難扉を設けることが実施されている。
ところがこの避難扉を常時閉状態にしておくと、開口が狭くなる等して邪魔であり、そこで避難扉を常時は開放しておき、異常発生に伴い閉鎖することが提唱される。これに対し建築用シャッターには、前記シャッターカーテンを開閉作動させるためガイドレールが必要であるが、ガイドレールを固定式としたものでは、避難扉を常時開放式とした場合に該避難扉側のガイドレールが取り残されてしまうことになり、邪魔である。
【0003】
そこで、実開昭48ー8055号公報に示すように、ガイドレールを避難扉に設けることが提案されている。
しかるにこのものでは、避難扉が閉鎖してからでなければガイドレールが所定位置にセットされないものであるから、シャッターカーテンの閉作動は避難扉の全閉を待って行わなければならず、一刻も早くシャッターカーテンを閉作動させたいにも拘わらず、これができないことになって防災機能に劣るという問題がある。
これに対処するため、ガイドレールを、上端部が天井側に揺動自在に軸支されたものとし、シャッターカーテンの開閉作動に連動して水平姿勢と垂下姿勢とに揺動変姿できるように構成して、シャッターカーテンの閉鎖を、避難扉の閉鎖に関係ないものとして同時の閉作動が行えるようにすることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このように構成した場合、ガイドレールは、開閉作動過程でシャッターカーテンを左右方向貫通状態でガイドすることになるので、ガイドレールは、貫通ガイドが長手方向に開設された内外(前後)分割型のものとなり、そうすると、シャッターカーテンは閉鎖していたとしても、ガイドレールの貫通ガイド部において内外が連通状になって防災機能が劣ることになり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、天井部から繰出される閉鎖姿勢と天井部に収納される開放姿勢とに変姿するシャッターカーテンに、閉鎖姿勢のシャッターカーテンに隣接した位置で開閉作動すべく設けられた避難扉を並設するにあたり、シャッターカーテンの避難扉側のガイドレールを、上端部が天井側に揺動自在に軸支され、間隙を存して対向する前後一対のガイド片で構成して、シャッターカーテンが前記間隙を貫通ガイドとして左右方向に突出する状態で該シャッターカーテンのガイドするようにして、シャッターカーテンの開閉作動に連動して水平姿勢と垂下姿勢とに変姿する可動式のものとする一方、前記避難扉には、垂下姿勢になったガイドレールの貫通ガイドを塞ぐための塞ぎ体が設けられている建築用シャッターである。
これによって、シャッターカーテンを迅速に閉鎖できるものでありながら、防災機能の優れたものにできる。
請求項2の発明は、請求項1において、避難扉およびシャッターカーテンは、火災等の異常検知手段からの検知信号を受けて共に閉作動を開始する設定となっている建築用シャッターである。
請求項3の発明は、請求項1または2において、避難扉は、躯体側に開閉揺動自在に軸支されたものとする一方、塞ぎ体は、ガイドレールの貫通ガイドを塞ぐべく避難扉の閉鎖方向上手側または下手側の少なくとも一方に突出している建築用シャッターである。
請求項4の発明は、請求項1、2または3において、ガイドレールには、シャッターカーテン最下端の座板に干渉する干渉部材が下端部に設けられている建築用シャッターである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図14に示す図面に基づいて説明する。
図面において、1は大開口部に複数並設された防火シャッターのシャッターカーテンであって、各シャッターカーテン1は、天井側に軸承される巻取り軸2に巻装されており、該巻取り軸2がブレーキ付の開閉機3の正逆駆動に基づいて正逆回転することに伴い巻取り、巻出しされて、開口部を閉鎖する閉鎖姿勢と天井部に収納される開放姿勢とに変姿するように設定されている。因みに、これらシャッターカーテン1は、図示しない操作スイッチの操作に基づいて開閉するが、シャッターカーテン1の開放状態において火災等が発生した場合では、異常検知手段の異常検知に伴いブレーキ解除がなされると共に開閉機3に内装するガバナの働きでシャッターカーテン1が自重閉鎖するように設定されている。
尚、4はシャッターカーテン1最下端の座板であって、該座板4は、底板部4aとその前後両側部において上方に起立する前後板部4b、4cとを備えて側面視略山字形をし、前後板部4b、4cには後述する支持ローラ6が転動自在に内嵌するためのローラガイド4dがそれぞれ形成され、また、底板部4aの左右両端部にはストッパ片4eが上方に向けて突出形成されている。
【0007】
5は各シャッターカーテン1を案内するガイドレールであって、該ガイドレール5は、間隙(後述する貫通ガイド)5aを存して対向する前後一対のガイド片5b、5cで構成されると共に、基端部(上端部)が支軸5dを介して天井部躯体側に揺動自在に軸承され、また、先端部(下端部)の各ガイド片5b、5cには、互いに対向する状態で前記支持ローラ6が回動自在に軸承されている。さらに、各ガイド片5b、5cには、前記支持ローラ6の近傍に位置して作動アーム7の基端部がピン軸7aを介して揺動自在に軸承されている。ここで、各作動アーム7は先端部に補助輪7bが軸承されていて、後述するように座板底板部4aの上面を移動するように設定されるが、該作動アーム7の先端部は垂下姿勢となったガイドレール5の先端を超えない長さ設定になっている。
尚、5eはガイドレール5の先端部(下端部)から出没自在に設けられたラッチピンであって、ガイドレール5が垂下姿勢に変姿したこと、つまりシャッターカーテン1が略全閉したことの検知に伴う係止手段5fの解除作動に伴い自動的に突出して躯体側の係合受け部Fに係合してガイドレール5の下端部をロックできるように設定されている。
【0008】
そして、シャッターカーテン1の収納状態において、ガイドレール5は、支持ローラ6がまぐさ部に位置するローラガイド4dに支持される状態で下動規制されており、これによってガイドレール5は水平姿勢となって天井部に収納される設定となっている。このとき、前記作動アーム7は、補助輪7bが座板底板部4aに支持され、基端部が左右方向内方側に位置する倒伏姿勢となっている。
この状態から、シャッターカーテン1が巻出されると、ガイドレール5は、支持ローラ6がローラガイド4dを転動しながら徐々に垂下姿勢側に向けて下方揺動するが、これに伴い前記作動アーム7は、補助輪7bが底板部4a上面を左右方向外方側に向けて転動する一方で、シャッターカーテン1は、前記ガイド片5b、5c間の間隙が貫通ガイド5aとなってここを左右方向に貫通する状態でガイドされる。
そして、シャッターカーテン1が閉鎖姿勢に近づくと、支持ローラ6は、ローラガイド4dの左右端から外れて座板4から自由になり、これにタイミングを合わせるようにして作動アーム補助輪7bが底板部4aの端部位置に達してストッパ片4eとのあいだのコーナー部に当接し(図10)、これ以上の補助輪7bの左右方向外方への移動が規制される。そうして該移動規制がなされた以降は、ガイドレール5は、作動アーム7を介して座板4に支持される状態で下降揺動し、そしてガイドレール5が略垂下姿勢となる(図11(A))と、これにタイミングを合わせる状態で補助輪7bが座板ストッパ片4eから離間して作動アーム7は自由垂下状態となり、ガイドレール5は前記ラッチピン5eにより躯体側に固定される。この状態において、シャッターカーテン1は全閉状態となる少し前位置に位置しており、これによって、座板4の下面と躯体床面とのあいだに空気流通用の隙間が形成され、シャッターカーテン1への風圧に基づく負荷を押えた状態で全閉姿勢となる(図11(B))。
ここで、作動アーム7には、前記自由状態になった作動アーム7が鉛直状態まで垂下するのを避けるためにストッパピン7cが設けられており、ストッパピン7c先端がガイドレール5の左右方向内面に当接することで、作動アーム7を、先端(下端)側が左右方向外方に位置する傾斜姿勢に保持できるように設定されている。
【0009】
これに対し、全閉姿勢のシャッターカーテン1を開放させる場合について説明する。まず、座板4の上動により、前記傾斜姿勢に保持された作動アーム7の補助輪7bが底板部4aとストッパ片4eとのコーナー部に当接して前記作動アーム7が移動規制状態となり、これによって、ガイドレール5は作動アーム7を介して座板4に支持され、この状態でガイドレール5が持ち上げられることとなるが、このとき、底板部4aには、左右方向内方側程高い傾斜ピース4fが設けられていて、作動アーム7に対し、座板4の上動に伴い基端側が左右方向内方に向く倒伏姿勢に変姿する方向に力が作用するように設定されている。さらにシャッターカーテン1が巻取られると、支持ローラ6が前記ローラガイド4dに遊嵌し、これによってガイドレール5は、作動アーム7を介する状態から支持ローラ6を介する状態で座板4からの支持を受け、以降、この状態でシャッターカーテン1が全開姿勢となり、ガイドレール5は前記水平姿勢に変姿するように設定されている。
【0010】
さて、前記防火シャッターのうち、大開口部の一側部に位置する防火シャッター(図1において図面向かって右側)の側部には、避難扉8が隣接して配設されるが、避難扉8は、ヒンジ8aにより一側(吊元側)が躯体に開閉揺動自在に枢支されており、躯体側面に沿って位置して開口部を開放する開放姿勢と、シャッターカーテン1と隣接する位置の開口部を閉鎖する閉鎖姿勢とに変姿できるように設定されている。そして避難扉8は、火災等を検知する異常検知手段の異常検知に伴い、図示しない自閉装置のロック解除がなされて自閉作動する構成となっている。
【0011】
ところで、避難扉8は前後一対の板面8b、8cのあいだに断熱材等のコア材が介装されたものとなっているが、このものには、開き戸式の子扉9がヒンジ9aを介して開閉自在に枢支されていて、避難扉8を閉鎖したままの状態で子扉9を開放して避難できるようになっている。
さらに避難扉8は、前記閉鎖姿勢において躯体上方に設けた戸当りストッパ8eに当接しており、この状態で前記垂下姿勢となったガイドレール5の後側ガイド片5c(後側のガイドレール半部)と躯体とのあいだを閉鎖するが、避難扉8の戸先側端部は後側ガイド片5cの左右方向外方部に前後方向近接対向する位置関係で閉鎖しており、これによって、垂下姿勢となったガイドレール5の後側ガイド片5cと避難扉8との隣接部位において、煙や空気の流路が迷路構造となるように設定されている。そして、避難扉8の前記対向面と子扉9とのあいだの前板面8bには上下方向に長い凹溝状部8dが形成され、該凹溝状部8dに本発明が実施された塞ぎ体10が配設されている。つまり、塞ぎ体10は、垂下姿勢となったガイドレール5の貫通ガイド5aを左右方向外方から塞ぐべく寸法設定された板体で構成され、避難扉8に対してヒンジ10aを介して揺動自在に枢支されている。そして、塞ぎ体10の板面が避難扉前板面8bと略面一状になる状態で凹溝状部8dに収納される収納姿勢と、略90度前方に、つまり避難扉8の閉鎖方向下手側である前側ガイド片5b側に揺動して前記貫通ガイド5aを塞ぐ塞ぎ姿勢とに変姿するように設定されている。さらに塞ぎ体10は、図示しない付勢手段により前記塞ぎ姿勢側に向けて付勢されていると共に、避難扉8側に設けた止め部材11により収納姿勢に係合保持される構成となっている。そうして前述したように火災等が発生してシャッターカーテン1と避難扉8とが閉鎖されることになるが、塞ぎ体10は、シャッターカーテン1の全閉検知に基づいて止め部材11の係合解除がなされ、これによって貫通ガイド5aを塞ぐ塞ぎ姿勢に変姿するように設定されている。この場合、シャッターカーテン1の全閉検知ではなく、避難扉8の全閉検知に基づいて止め部材11の係合解除を行うようにしてもよい。
【0012】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、シャッターカーテン1と避難扉8とを開放姿勢としたときに、ガイドレール5は天井側に収納されているため、邪魔のない大開口を確保できる。そして、火災等の異常が発生するとシャッターカーテン1と避難扉8とを閉鎖して防火、防煙区域を作ることになるが、この場合に、前記ガイドレール5は、シャッターカーテン1が閉作動をした場合に、その閉鎖ガイドをしながら自ら垂下姿勢に変姿することになるから、シャッターカーテン1を、異常検知手段による異常検知に連繋して避難扉8と同時的に閉作動を開始できる。従って、従来のガイドレールを避難扉に設けたもののように、シャッターカーテンの閉作動を、避難扉が閉鎖作動を完了してガイドレールが所定位置にセットされてから開始するような必要がなく、迅速なシャッターカーテン1の閉作動を行えることになって、防災性に優れたものとなる。
【0013】
このように、本発明が実施されたものでは、避難扉8の閉鎖を待つことなくシャッターカーテン1の閉作動を行うことができるが、この場合のガイドレール5は、シャッターカーテン1を左右方向に貫通するための貫通ガイド5aが設けられたものになって、このままではシャッターカーテン1が全閉しても貫通ガイド5aを通して煙り等が漏れて防災機能が低下することになる。しかしながらこの貫通ガイド5aは、避難扉8に設けた塞ぎ体10によって塞がれるため、防災機能の低下を防止できる。
【0014】
しかも塞ぎ体10は、シャッターカーテン1の全閉に基づいて塞ぎ作動するように構成したため、塞ぎ体10が垂下姿勢に変姿途中のガイドレール5に干渉する不具合を回避できると共に、塞ぎ体10をガイドレール5に可及的に近接したものに構成できて貫通ガイド5aの塞ぎ性能の高いものにできる。しかも、この場合では、ガイドレール5の下端部がロックされた以降に塞ぎ体10が塞ぎ姿勢側に変姿するタイミングになるため、塞ぎ体10を避難扉8に対して90度回転した塞ぎ姿勢で停止させることなく、90度以上回転できるものとし、かつ該方向に向けて付勢されたものとして、塞ぎ姿勢になった塞ぎ体10がガイドレール5に弾圧状に当接する構成としておくこともでき、このように構成することによってより高い塞ぎ機能を発揮できるという利点がある。
【0015】
このように前記第一の実施の形態は、異常検知手段による異常検知に連繋して、シャッターカーテン1と避難扉8とが同時的に閉作動を開始し、この後シャッターカーテン1が全閉状態となったことの検知に基づいて塞ぎ体10の閉作動が開始する構成となっている。このため、本実施形態のものでは、シャッターカーテン1の全閉を検知するための手段が必要となり、このものでは、該全閉検知を用いてガイドレール5先端部に設けた係止手段5fの係止作動制御も合わせて行う設定となっている。
【0016】
次に、シャッターカーテン1の全閉検知を不要とするように構成された第二の実施の形態ついて図15〜図21の図面に基づいて説明する。これら図面において、第一の実施の形態と共通するもの(同一のもの)については、同一の符号を付して引出すと共にその詳細については省略する。
このものは、シャッターカーテン1の基本構成および開閉作動の基本構成については前記第一の実施の形態と略同様であるが、本実施の形態では、ガイドレール5に作動アーム12を揺動自在に軸承するためのピン軸12aに、支持ローラ13を軸承する設定となっており、支持ローラ13と、作動アーム12の先端部に設けられる補助輪12bとが、座板14に形成される同一のローラガイド14aを走行するように構成されている。そして、ガイドレール5は、シャッターカーテン1の開閉作動に伴い、前記第一の実施形態と同様に支持ローラ13、作動アーム12、補助輪12bを介して座板14に支持されながら下方揺動を行うようになっている。
因みに、ガイドレール5が垂下姿勢となった場合に、シャッターカーテン1は全閉する少し前位置に位置しており、座板14と床面とのあいだに空気流通用の隙間が形成されることは前記第一の実施の形態と同様の構成であるが、これ以降、シャッターカーテン1の閉作動の継続より座板14が補助輪12bから離間した場合に、本実施の形態の作動アーム12は自然垂下状態となるように設定されている。そして、シャッターカーテン1が開放する場合では、上動する座板14に設けた傾斜ガイド14bが補助輪12bに当接することで、補助輪12bを座板14のストッパ辺14c側に誘導して作動アーム12を、補助輪12bが軸承される先端側が基端部よりも左右方向外方に位置する傾斜姿勢に復帰するように設定されており、この状態で作動アーム12が座板5からの上動支持を受けて次第に倒伏姿勢に変姿することで、ガイドレール5を上方揺動させるようになっている。
【0017】
また、ガイドレール5の先端(下端)部には下端部が細径に形成されたラッチピン15が出没自在に内装されており、該ラッチピン15の上部に解除手段15aが設けられている。この解除手段15aは、ソレノイドが励磁されることでラッチピン15を没入せしめる構成となっており、シャッターカーテン1の開作動するためのスイッチ作動に連動して励磁しラッチピン15を没入(上動)させて解除状態になるが、それ以外のときには非励磁状態となってラッチピン15が自重降下可能な状態になるように設定されている。一方、16はラッチピン15を係合するよう床面に設けられた係合部材であって、該係合部材16には、ガイドレール5が垂下姿勢になった状態でラッチピン15に対向する係合孔(溝)16aが設けられている。そして、シャッターカーテン1の閉作動過程において、ガイドレール5が下方揺動して垂下姿勢に近づいていくと、自重降下して下方に突出しているラッチピン15は、係合孔16aの手前位置で先端部が係合部材16の上面に当接して押上げられ、これが、ガイドレール5が垂下姿勢になることにタイミングを合わせて自重降下して係合孔16aに自動的に落ち込むようになっており、このようにしてガイドレール5をロックするときに、シャッターカーテン1の全閉検知に対応させてソレノイドの励磁をさせるような配慮が不要になるように設定されている。
【0018】
そして、本実施形態の避難扉17は、一側縁部がヒンジ17aを介して躯体に揺動自在に枢支されており、躯体に沿う開放姿勢と、閉鎖したシャッターカーテン1に隣接する閉鎖姿勢とに開閉揺動する設定となっている。そして避難扉17は、シャッターカーテン1の閉作動の開始に伴い図示しないロック装置の解除作動によって自閉することは前記第一の実施形態と同様となっている。ここで、避難扉17の上縁部は閉鎖姿勢で躯体(天井)側の戸当りストッパ17bに当接する設定となっており、この閉鎖姿勢で垂下姿勢のガイドレール前側ガイド片5b(前側のガイドレール半部)と躯体とのあいだを閉鎖する構成となっているが、前側ガイド片5bの前半部には突片(戸当り)17cが形成されていて、閉扉時、避難扉17の戸先側端部は、突片17cと前側ガイド片5bの左右方向外方部側端面とで形成されるコーナー部に近接対向する位置関係で閉鎖しており、これによって、垂下姿勢となったガイドレール5の前側ガイド片5bと避難扉17との隣接部位において、煙や空気の流路が迷路(相決り)構造となるように設定されている。
【0019】
一方、避難扉17には避難用子扉18とガイドレール5の貫通ガイド5aを左右方向外方から塞ぐ塞ぎ体19がそれぞれ揺動自在に枢支されている。前記塞ぎ体19は、避難扉17の後側扉面17dに凹設された凹溝状部17eに積層状に組込まれ、図示しない弾機付のヒンジ(スプリングヒンジ)19aを介して避難扉17の戸先側に枢支され、凹溝状部17eに収納される収納姿勢から、避難扉17の閉鎖方向上手側に揺動して貫通ガイド5aを塞ぐ塞ぎ姿勢となるが、このとき塞ぎ体19は、後側ガイド片5c側に90度を越えて揺動する塞ぎ姿勢となる方向に常時付勢される設定となっている。このため塞ぎ体19は、塞ぎ体19の先端部が後側ガイド片5cに押圧状に当接する設定となっていて、塞ぎ効果を高めるように設定されている。そして、異常検知手段が異常検知をした場合に、シャッターカーテン1と避難扉17とが同時的に閉作動を開始することに合わせて、塞ぎ体19を収納姿勢に保持する止め部材19bが解除作動する設定になっている。
【0020】
さて、本実施の形態では、塞ぎ体19は避難扉17の閉鎖動と略同時に塞ぎ姿勢に変姿することになり、この変姿状態で避難扉17が閉鎖姿勢となるが、この場合に、下方揺動してくるガイドレール5が塞ぎ体19に干渉したとして、該塞ぎ体19はガイドレール5により収納姿勢に向く側、つまりスプリングヒンジ19aに抗して押し戻される方向の負荷を受けることになる。この結果、塞ぎ体19が避難扉17に対し90度を越えて、避難扉17の戸先側端部よりも突出した塞ぎ姿勢になって、全閉状態で塞ぎ体19と後側ガイド片5cとのあいだを押圧状に塞ぐ構成のものでありながら、塞ぎ体19を塞ぎ姿勢としたままの避難扉17を問題なく閉作動できることになって閉作動が損なわれることがない。これによって塞ぎ体19の変姿作動は、避難扉17の全閉、またはシャッターカーテン1の全閉を待つことなく実行することができ、しかも、避難扉17が所定の閉鎖姿勢に位置することで塞ぎ体19も所定の塞ぎ姿勢に復帰することになる。この結果、塞ぎ体19の止め部材19bは必ずしも必要がなく、付勢力に抗して塞ぎ体19を収納姿勢にした状態で避難扉17を開放姿勢に保持し、これにより躯体とのあいだで挟み込むようにして収納姿勢に維持する設定にすることができ、さらなる簡略化が計れる。
このように、第二の実施の形態のものでは、塞ぎ体19の塞ぎ姿勢は90度以上揺動して高い塞ぎ機能を有するものでありながら、塞ぎ姿勢への姿勢変姿を、シャッターカーテン1の全閉検知時に行うのではなく、シャッターカーテン1の閉作動の開始と同時でよく、かつ、ラッチピン15の係合作動は自然落下でよいものであるので、シャッターカーテン1の全閉検知や避難扉の全閉検知が不要となって構造の簡略化を計ることができる。
【0021】
さらに、塞ぎ体としては、前記第一、第二の実施の形態のように避難扉に揺動自在に設けたものに限定されることは勿論なく、避難扉20に予め塞ぎ姿勢となった塞ぎ体21を一体的に突出形成する構成としてもよく、このような構成としては図22に示す第三の実施の形態のものがある。このものでは、避難扉20はガイドレール5の前側ガイド片5bと躯体とのあいだを閉鎖する構成となっており、そのため塞ぎ体21は避難扉20の閉鎖方向上手側に突出して貫通ガイド5aを塞ぐよう避難扉20の後側扉面20cに一体的に突設されている。この場合では、塞ぎ体21を蝶番を介して揺動させる構成にする必要がないうえ、シャッターカーテン1の全閉検知や避難扉20の全閉検知が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッターカーテンと避難扉との閉鎖状態を示す概略正面図である。
【図2】シャッターカーテンと避難扉の概略平面図である。
【図3】図1におけるA−A矢視図である。
【図4】図1におけるB−B断面図である。
【図5】図1におけるC−C断面図である。
【図6】避難扉の平面断面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれ避難扉の正面図、平面図である。
【図8】シャッターカーテンの開放姿勢におけるまぐさ部の一部切欠き側面図である。
【図9】シャッターカーテンの作動中における座板とガイドレールとの関係を示す側面図である。
【図10】シャッターカーテンの閉作動過程における座板とガイドレールとの関係を示す説明図である。
【図11】図11(A)、(B)はそれぞれシャッターカーテンの閉作動過程における座板とガイドレールとの関係を示す説明図である。
【図12】図1におけるD−D断面図である。
【図13】シャッターカーテンの閉鎖姿勢におけるガイドレール部の一部省略正面図である。
【図14】図14(A)、(B)はそれぞれガイドレールのロック構造を示す側面断面図、正面断面図である。
【図15】第二の実施の形態のシャッターカーテンと避難扉の閉鎖状態を示す概略正面図である。
【図16】第二の実施の形態の避難扉の平面断面図である。
【図17】第二の実施の形態のガイドレールのロック構造を示す側面図である。
【図18】図17のE−E断面図である。
【図19】第二の実施の形態のシャッターカーテンの開放姿勢におけるまぐさ部の一部切欠き側面図である。
【図20】シャッターカーテンの開閉作動過程におけるガイドレール部の断面図である。
【図21】図21(A)、(B)、(C)はそれぞれ第二の実施の形態におけるシャッターカーテンの開閉作動過程における座板とガイドレールとの関係を示す説明図である。
【図22】第三の実施の形態の避難扉の平面断面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
3 開閉機
4 座板
4e ストッパ片
5 ガイドレール
5a 貫通ガイド
6 支持ローラ
7 作動アーム
7b 補助輪
8 避難扉
9 子扉
10 塞ぎ体
11 止め部材
12 作動アーム
13 支持ローラ
14 座板
15 ラッチピン
15a 解除手段
17 避難扉
18 避難用子扉
19 塞ぎ体

Claims (4)

  1. 天井部から繰出される閉鎖姿勢と天井部に収納される開放姿勢とに変姿するシャッターカーテンに、閉鎖姿勢のシャッターカーテンに隣接した位置で開閉作動すべく設けられた避難扉を並設するにあたり、シャッターカーテンの避難扉側のガイドレールを、上端部が天井側に揺動自在に軸支され、間隙を存して対向する前後一対のガイド片で構成して、シャッターカーテンが前記間隙を貫通ガイドとして左右方向に突出する状態で該シャッターカーテンのガイドするようにして、シャッターカーテンの開閉作動に連動して水平姿勢と垂下姿勢とに変姿する可動式のものとする一方、前記避難扉には、垂下姿勢になったガイドレールの貫通ガイドを塞ぐための塞ぎ体が設けられている建築用シャッター。
  2. 請求項1において、避難扉およびシャッターカーテンは、火災等の異常検知手段からの検知信号を受けて共に閉作動を開始する設定となっている建築用シャッター。
  3. 請求項1または2において、避難扉は、躯体側に開閉揺動自在に軸支されたものとする一方、塞ぎ体は、ガイドレールの貫通ガイドを塞ぐべく避難扉の閉鎖方向上手側または下手側の少なくとも一方に突出している建築用シャッター。
  4. 請求項1、2または3において、ガイドレールには、シャッターカーテン最下端の座板に干渉する干渉部材が下端部に設けられている建築用シャッター。
JP19648997A 1996-09-25 1997-07-07 建築用シャッター Expired - Lifetime JP3785605B2 (ja)

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