JP2005248537A - 開閉体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉手段及び/又は支持手段の出入口となる出入口部を塞ぐために設けられた塞ぎ手段によって、構造物躯体の開口部が狭められることがないようにする。
【解決手段】開閉手段の閉移動先端部に塞ぎ手段が設けられている。この塞ぎ手段は、開閉手段が開閉移動することによってその動作に連動して移動する。そして、この塞ぎ手段は、例えば、天井部などに形成される開閉手段の出入口となるスリット状の出入口部の収納時における意匠上の見栄えを向上させるためにその出入口を塞ぐように構成されているおり、開閉手段の開閉移動に連動して出入口部を開放したり、閉鎖するようになっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の開口部に設置されるシャッターカーテンなどの開閉手段を移動することによってその開口部を閉鎖する開閉体装置に関する。
一般に、床面積の大きいビル等の建物内部の通路やホール空間などには、火災発生時の延焼や煙の拡散を防止するために火災発生と同時に自動的に閉じるシート状又はスラット状の防火シャッターカーテンである遮蔽手段などの開閉手段を用いて、柱、壁、床などと共に3次元的に囲まれた空間、すなわち防火区画を形成するように動作する開閉体装置が備え付けられている。
図1及び図2は、このような防火区画を形成する従来の防火シャッターカーテン装置の概略構成を示す図である。図1は防火シャッターカーテン装置の側面図、図2はその正面図である。防火シャッターカーテン装置は、基本的にブラケット11,12、巻取シャフト13、スラットカーテン14から構成される。防火シャッターカーテン装置はこれ以外にも、自動閉鎖装置などの構成部品を有するが、これらの装置は従来から知られているのでその詳細は省略する。ブラケット11,12は、両側の柱21と柱22との間の上階スラブ23側に形成されている梁24の側面(図2では前面側)に取り付けられている。巻取シャフト13は、ブラケット11,12間に回転可能に取り付けられている。スラットカーテン14は、その片側が巻取シャフト13に取り付けられており、巻き取り、繰り出しされるようになっている。
天井25には、スラットカーテン14の出入口となるスリット状の出入口部(まぐさ)26が設けられている。また、柱21,22の側面にはスラットカーテン14の案内となるガイドレール15,16が設けられている。スラットカーテン14は、ガイドレール15,16に沿ってまぐさ26を通過して上昇下降するようになっている。スラットカーテン14が巻取シャフト13に巻き取られている状態が通常の状態である。この状態ではスラットカーテン14の最下部の座板がまぐさ26に近接して配置されている。この状態で火災が発生すると、防火シャッターカーテン装置は、煙センサ(又は熱センサ)27,28からの信号に対応してスラットカーテン14を自動的に下降させ、柱21,22、天井25、床スラブ20によって形成される空間を遮蔽閉鎖する。なお、図1では、ガイドレール15,16の図示は省略してあり、図2では、天井25は点線で図示してある。また、図1はスラットカーテン14の全閉状態を示し、図2は半閉状態を示す。
上述のような構成の防火シャッターカーテン装置の間口に対する幅方向の長さは、通常5〜6[m]程度である。この幅方向の長さを大きくする場合には、巻取シャフト13の撓み剛性を考慮して、巻取シャフト13の直径を大きくしてやらなければならない。巻取シャフト13の直径を大きくすると、スラットカーテン14を巻き取った状態における全体の巻取直径が非常に大きくなり、上階スラブ23と天井25との間に防火シャッターカーテン装置を収納することが困難になるという事態が発生する可能性がある。そこで、幅広の間口には複数の防火シャッターカーテン装置を直列的に設置し、巻取シャフト13の長さが収納不可能なまでに大きくならないようにしている。
ところが、複数の防火シャッターカーテン装置を直列的に設置する場合には、スラットカーテンとスラットカーテンとの間に中柱となるガイドレールを設ける必要がある。このガイドレールを天井と床面との間に固定的に設けることは、床面積を狭めたり、通行の邪魔になるので、通常はガイドレールのない方がより好ましい場合がある。そこで、この中柱を可動式にすることによって、通常時は中柱は存在しない状態となり、非常時にのみ天井部に収納されていた中柱がスラットカーテンの閉動作に対応して繰り出されて設置されるように構成される開閉体装置が提案されている。このような中柱を可動式にした開閉体装置として、例えば、特許文献1及び特許文献2などに記載されたものがある。
特開平10−102947号公報 特開平11−22343号公報
上述のようなガイドレールを回転移動する可動式にした開閉体装置は、通常はガイドレールを天井部等に収納しており、開口部にガイドレールが存在しないようになっているため、ガイドレールによって通行が邪魔されたり、床面積が狭められたりといったことがないので、幅広い開口部に設置される開閉体装置としては好ましいものである。ところが、上述のような開閉体装置の場合、ガイドレールも天井部等から回転移動してくるので、そのガイドレールの移動中に、通常のシャッターにおけるカーテンと同様に何らかの障害物が存在する場合がある。そこで、このような開閉体装置を防火防煙設備として利用する場合、非常時以外はカーテンなどの遮蔽手段及びガイドレールなどの支持手段は天井部などに収納する必要がある。そこで、本願の出願人は支持手段の回転移動時における障害物に対して適切に対処することができるように構成した開閉体装置に関する発明(特願2001−109756号)を出願している。これは、支持手段の回転移動中の移動経路上に障害物が存在することを検出するガイド障害物検出手段(例えば支持手段の側面、下面、上面などに設けられるテープスイッチなど)を設け、このガイド障害物検出手段が障害物を検出すると、それに応じて支持手段の障害物回避動作を実行させるなどの制御を行なうようにしたものである。
一方、上述のような支持手段を回転移動する可動式にした開閉体装置は、通常は遮蔽手段及び支持手段などが天井部等に収納されているので、天井部などに遮蔽手段及び支持手段などの出入口となるスリット状の出入口部が形成される。この出入口部は通常の開閉体装置よりも若干幅広のものであるため、この出入口部を通して天井内部の様子が視認されるおそれがあり、外観上あまり好ましくなかった。そこで、従来は、この出入口部に塞ぎ手段を設け、遮蔽手段及び支持手段などの収納時の外観上の見栄えをよくするようにしている。この塞ぎ手段は、開閉ドアのようにパネルの側端部が出入口部の側端部に蝶番などにより回転可能に取り付けられ、回転移動することによって出入口部を開閉するようになっている。この場合、塞ぎ手段は、出入口部を閉鎖した状態から回転移動して、天井部から垂れ下がった状態となり、出入口部を開放する。また、塞ぎ手段を金属製のパネルで構成するよりも天井材と同じ部材を用いた方が意匠上の見栄えも格段に向上するという理由から塞ぎ手段を構成するパネルに天井材と同じ部材を使用することがある。このとき、天井材をパネルに固定する方法としては、嵌め殺しによる場合か見えがかりをビスなどで直接固定する場合がある。嵌め殺しの場合には天井材の交換が困難となる。ビスなどを用いた固定方法の場合には、天井材からビスなどが直接みえるために意匠性が若干劣る。また、塞ぎ手段が開放した時に、回転移動による衝撃でビス付近の天井材に亀裂が入ってしまい破損するおそれがある。さらに、塞ぎ手段が回転移動して天井部から垂れ下がることによって、避難時に構造物躯体の開口部(避難通路など)が狭められてしまい、その障害となるおそれがある。
本発明の目的は、開閉手段及び/又は支持手段の出入口となる出入口部を塞ぐために設けられた塞ぎ手段によって、構造物躯体の開口部が狭められることのない開閉体装置を提供することにある。
本発明の開閉体装置の第1の特徴は、移動することによって開口部を開閉する開閉手段と、前記開閉手段の動作に連動して前記開閉手段の出入口部を塞ぐように前記開閉手段の閉移動先端部に設けられた塞ぎ手段とを備えたことにある。
開閉手段は、ビル、住宅、工場、倉庫等の建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部などを開閉移動する防火シャッターカーテンなどの開閉部材で構成され、火災発生時や閉店時などのように開口部を仕切るために繰り出される。開閉手段が防火シャッターカーテンの場合には、建物などの開口部の上部に収納され、まぐさなどを通過して防火シャッターカーテンが下降し、開口部を閉鎖する。これ以外にも開閉手段が開口部の側部に収納され横引き方式で開閉移動したり、開口部の下部に収納され上昇方式で開閉移動したりするものもある。ここで、開閉移動とは、開方向のみ、閉方向のみ、開閉両方向の移動を包含して意味する。また、開は繰り出し、スライド移動、展張等を含み、開閉部材の前進を意味し、閉は巻き取り、収縮、折り畳み等を含み、開閉体の後退を意味する。開閉手段の閉移動先端部が床面等の当接部や当接面に直接的又は間接的に接触し、開閉手段は移動終了する。なお、本明細書中で、床面と表現した場合には、床以外の窓等の枠や地面等をも含む概念であり、横引き方式の場合には、側面の壁や柱が床面(当接部や当接面)に相当し、上昇方式の場合には、最上部の天井が床面(当接部や当接面)に相当することを意味する。このような開閉体装置を防火防煙設備として利用する場合、非常時以外は開閉手段は天井部などに収納され、非常時などにその収納された状態から移動を開始するようになっている。
塞ぎ手段は、開閉手段の閉移動先端部に設けられているので、開閉手段が開閉移動することによってその動作に連動して移動する。そして、この塞ぎ手段は、例えば、天井部などに形成される開閉手段の出入口となるスリット状の出入口部の収納時における意匠上の見栄えを向上させ、天井内部や収納部内への埃などの流入を防止するためにその出入口を塞ぐように構成されており、開閉手段の開閉移動に連動して出入口部を開放したり、閉鎖するようになっている。
本発明の開閉体装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載された開閉体装置において、前記開閉手段が移動している時にその移動経路上の障害物を感知する障害物感知手段を備えたことにある。障害物感知手段は、開閉手段及び塞ぎ手段の移動中の移動経路上に障害物が存在し、それが開閉手段及び塞ぎ手段の移動の障害となるかどうかを検出するものであり、例えば開閉手段の閉移動先端部に設けられた座板等の先端部材に設けられたマイクロスイッチ等の感知スイッチを利用し、塞ぎ手段をこの座板等の先端部材に連結して設け、この塞ぎ手段を介して感知スイッチにより障害物を感知するようにしたり、塞ぎ手段の先端部にテープスイッチなどを取り付けたりして構成する。障害物感知手段が障害物を検出すると、それに応じて開閉手段に障害物回避動作を実行させるなどの制御を行う。ここで、障害物回避動作とは、次のような動作のことをいうものとする。その一例は、開閉手段の下降が閉方向の場合、その場で停止させること、反転上昇後に停止させること、反転上昇後に再降下を繰り返すこと、下降速度を減速させることなどを意味する。再降下の繰り返し動作としては、所定回数、所定時間又は無制限に行なう場合を含む。
本発明の開閉体装置の第3の特徴は、移動することによって開口部を開閉する開閉手段と、回転移動することによって前記開閉手段を支持するように設置される支持手段と、前記開閉手段の動作に連動して前記開閉手段の出入口部を塞ぐように前記開閉手段の閉移動先端部に設けられた塞ぎ手段とを備えたことにある。
これは、開閉体装置が、開閉手段の揺動を抑制し支持するための支持手段であって、通常は例えば開口部上方である天井部などに収納してあり、開閉手段の閉鎖動作などに応じて回転移動してその開口部を区切り、移動終了後はこの開閉手段を支持するようにして床面等の当接部や当接面に接触して設置され、閉手段の前後左右への揺動を抑制する働きをする支持手段を備えたものに関する。なお、このような支持手段は、開閉手段とは連動しないで独立に繰り出される場合もあり、1本の支持部材(レール)で構成される場合もあれば、2本以上の支持部材が折り畳まれて構成される場合などもある。そして、開閉手段と支持手段とを連動させる場合、開閉手段が閉移動すると、それに連動して支持手段は開閉手段と実質的に干渉することなく開閉手段を通過させるように支持手段も回転移動し、その回転移動が終了すると支持手段は例えばこの開閉手段を挟むように前後両面からあるいは前後の内の一方面のみを支持するように床面等の当接部や当接面に接触して設置され、開閉手段が前後左右に揺動しないような例えば中柱等として機能するようになっている。ここでの、干渉することがないとは、接触しないという意味ではなく、連動を阻止することのない程度の接触は許容することまでをも含むことを意味する。
このような開閉体装置を防火防煙設備として利用する場合、非常時以外は開閉手段及び支持手段は天井部などに収納され、非常時には収納された状態から移動を開始するようになっている。そして、非常時以外は開閉手段及び支持手段は天井部などに収納されるので、収納された状態で、塞ぎ手段によって開閉手段及び支持手段の出入口部が塞がれている。そして、非常時には収納された状態から開閉手段が移動を開始するとそれに連動して塞ぎ手段も出入口部を開放するようになっている。よって、収納された状態では、開閉手段の閉移動先端部に設けられた塞ぎ手段によって出入口部が塞がれたようになるので、出入口の外観上の見栄えがよくなり、天井内部や収納部内への埃などの流入を防止すると共に構造物躯体の開口部が塞ぎ手段によって狭められることはなくなる。なお、この発明における支持手段とは、繰り出し終了後の可動式ガイドレールが壁や柱などに密着して、通常の固定レールと同じような働きをするものも含む概念である。従って、壁や柱などに予め固定レールが設置されていない状態で、そこに可動式ガイドレールが繰り出されて固定レールと同様の働きをするレールが設置された場合には、そこに支持手段が設置されたのと同じことを意味する。
本発明の開閉体装置の第4の特徴は、前記第3の特徴に記載された開閉体装置において、前記開閉手段及び前記支持手段が移動している時にその移動経路上の障害物を感知する障害物感知手段を備えたことにある。
障害物感知手段は、開閉手段及び塞ぎ手段並びに支持手段の移動中の移動経路上に障害物が存在し、それが開閉手段及び塞ぎ手段並びに支持手段の移動の障害となるかどうかを検出するものであり、例えば開閉手段の閉移動先端部に設けられた座板等の先端部材に設けられたマイクロスイッチ等の感知スイッチを利用し、塞ぎ手段をこの座板等の先端部材に連結して設け、この塞ぎ手段を介して感知スイッチにより障害物を感知するようにしたり、塞ぎ手段の先端部や支持手段の側面、下面、上面などにテープスイッチなどを取り付けたりして構成する。障害物感知手段が障害物を検出すると、それに応じて開閉手段や支持手段に障害物回避動作を実行させるなどの制御を行う。ここで、障害物回避動作とは、前述と同様のものである。
本発明の開閉体装置の第5の特徴は、前記第1、2、3又は4の特徴に記載された開閉体装置において、前記塞ぎ手段が、前記出入口部付近の周辺部材と同じ部材を含んで構成され、前記塞ぎ手段によって前記出入口部が塞がれた場合に、前記部材によって前記出入口部が塞がれるようにしたことにある。
これは、塞ぎ手段が開閉手段の出入口部を塞いだ状態の外観上の見栄えをよくするために、出入口部付近の部材と同じ部材を含んで塞ぎ手段を構成するようにした。これによって、塞ぎ手段、すなわち出入口付近と同じ部材によって出入口部が塞がれたようになるので、出入口部の外観上の見栄えがよくなる。
本発明の開閉体装置の第6の特徴は、前記第1、2、3、4又は5の特徴に記載された開閉体装置において、 前記部材の上下左右の縁端部を覆うように設けられた見切り縁手段によって前記部材を前記塞ぎ手段に取り付けるようにしたことにある。
これは、出入口付近と同じ部材(天井材)を塞ぎ手段に取り付ける構造に関するものであり、部材(天井材)の上下左右の縁端部を覆うような見切り縁手段を塞ぎ手段に設け、この見切り縁手段で部材(天井材)を保持するようにしたものである。これにより、ビスなどの固定具を用いて部材(天井材)を固定していないので、ビスなどが直接見えることによる意匠性の低下もなく、また、見切り縁手段で部材が保護されるので、塞ぎ手段が開放した時などの衝撃によって部材(天井材)に亀裂が生じるというおそれも少なくなる。
本発明の開閉体装置によれば、開閉手段及び/又は支持手段の出入口となる出入口部を塞ぐために設けられた塞ぎ手段によって、構造物躯体の開口部が狭められることがないという効果がある。
以下添付図面に従って本発明に係る開閉体装置の一実施の形態である防火シャッターカーテン装置について説明する。図3は本発明に係る防火シャッターカーテン装置の概略を示す図であり、遮蔽手段としてのシャッターカーテンの閉動作途中の状態を示す正面図であり、図4はそのシャッターカーテンの全閉状態を示す正面図である。この防火シャッターカーテン装置は、支持手段であるガイドレールがほぼ中央付近で折れ曲がって、両側面が互いに略密着するような、いわゆる折り畳まれた状態で天井に収納され、シャッターカーテンの下降動作に連動して、図3に示すような点線のような態様で順次下降して繰り出され、最終的には図4に示すようなガイドレールを構成する。
この防火シャッターカーテン装置は、従来のものと同様に建物上方の梁の側面に並べられて設けられている。一つの防火シャッターカーテン装置は、ブラケット11A,12A、巻取シャフト13A、シャッターカーテンを構成するスラットカーテン14A及び可動式のガイドレール15A,16A,17A,18Aから構成される。もう一つの防火シャッターカーテン装置は、ブラケット11B,12B、巻取シャフト13B、スラットカーテン14B及び可動式のガイドレール15B,16B、固定式のガイドレール17Bから構成される。また、防火シャッターカーテン自体に、避難等のために通過可能な扉やスリットが設けられている場合もある。なお、防火シャッターカーテン装置はこれ以外にも感知器等からの火災発生信号を受けてスラットカーテン14A,14Bの下降を阻止しているブレーキ等を解放してスラットカーテン14A,14Bを自重にて下降させ開口部を閉鎖させるための自動閉鎖装置などを有する場合があるがここでは省略してある。ここで、ガイドレール17Bは、スラットカーテン14Bの移動をガイドするレールとして機能するが、ガイドレール15A,16A,17A,18Aは、スラットカーテン14A,14Bの移動をガイドするというよりも、スラットカーテン14A,14Bの移動に連動して繰り出され、繰り出された後はスラットカーテン14A,14Bの揺動を抑制して支持する働きをするものであり、通常の固定式ガイドレールとしての機能すべてを必ずしも有しているものではないが、本明細書中では、説明の便宜上、ガイドレールまたは可動式ガイドレールと呼ぶことにする。
ブラケット11A,12A,11B,12Bは、両側の柱21と柱22との間の梁24の側面に取り付けられている。巻取シャフト13Aは、ブラケット11A,12A間に、巻取シャフト13Bは、ブラケット11B,12B間に、それぞれ回転可能に取り付けられている。スラットカーテン14A,14Bは、その端部がこの巻取シャフト13A,13Bにそれぞれ取り付けられており、巻き取り、繰り出しされるようになっている。図5は、スラットカーテンの巻取機構の一例を示す図である。図3及び図4では、巻取シャフト13A,13Bにスラットカーテン14A,14Bが単純に巻き取られる場合を図示しているが、図5に示すように、中間ドラム軸53を介して巻取シャフト51がスラットカーテン14Aを巻き取るような構成になっていてもよい。開閉機52は、一旦閉動作したスラットカーテン14Aを巻取シャフト51をモータ521(図示せず)で回転駆動させて、巻き取るものである。開閉機52に代えて手動で巻き取る機構が設けられていてもよい。図5から明かなように、この実施の形態に係る開閉体装置では、スラットカーテン14A,14Bの最下部(閉鎖側先端部)の座板14C14Dに、スラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aの出入口となるスリット状の出入口部を閉鎖する天井塞ぎパネル61A,61Bが取り付けられている。従って、スラットカーテン14A,14Bが巻取シャフト13A,13Bに単純に巻き取られ、上昇することによって、出入口部は、天井塞ぎパネル61A,61Bによって閉鎖される。
可動式のガイドレール15A,16Aと、ガイドレール17A,18Aと、ガイドレール15B,16Bは同じ構成をしている。各ガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bはそれぞれ対向する端部が軸を中心に回転可能に連結されている。すなわち、ガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは共にリンク構造によって連結されている。スラットカーテン14A及びスラットカーテン14Bが巻取シャフト13A,13Bに巻き取られ、建物の上部に収納されている場合にはガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、リンク部で折れ曲がり折り畳まれた状態となって建物上部に収納される。そして、スラットカーテン14A,14Bが下降すると、それに連動してそれぞれ2本のガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bが成す交差角度が徐々に大きくなりながら下降していく。
スラットカーテン14A,14Bの下降が終了すると2本のガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは図4に示すようにほぼ直線状になる。なお、図3及び図4には図示してないが、ガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、スラットカーテン14A,14Bを開口面に垂直な方向のスラットカーテン14A,14Bの一方面側と他方面側である前後から挟み込み、スラットカーテン14A,14Bと干渉しないかまたは干渉しても支障のない程度にして通過させることができるような構造となっている。また、収納時にはガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、その側面が略密着して折り畳み込まれるので、図4に示す図面に向かって左側の防火シャッターカーテン装置の場合(すなわち、シャッターカーテン両側のガイドレールが共にリンク部を有する可動式ガイドレールになっている防火シャッターカーテン装置)は、全体的な横方向長さは2本分のガイドレールを収納することができる長さであればよい。また、図面に向かって右側の防火シャッターカーテン装置の場合(すなわち、シャッターカーテンの片側のみのガイドレールがリンク部を有する可動式ガイドレールになっており、他方側のガイドレールは通常の固定式ガイドレールになっている防火シャッターカーテン装置)は、全体的な横方向長さは1本分のガイドレールを収納することができる長さであればよい。従って、図面に向かって右側の防火シャッターカーテン装置のように、縦長の開口部に対して設置することが可能となり、開口部の形状に制約されることが少なくなる。
図3及び図4では、柱21,22、天井25、スラットカーテン14A,14B、スラブ20によって防火区画が形成されるので、避難用の防火戸19が防火シャッターカーテン装置のガイドレール15A,16Aに接して設けられている。防火戸19は、柱21とガイドレール15A,16Aと天井25とによって形成される空間に設けられる。防火戸には、建物の構造に応じた常時閉鎖式と常時開放式とがある。この実施の形態に示されている防火戸19は常時開放式のものであり、通常は柱21などの側面に防火戸が収納されており、スラットカーテン14A,14Bの閉動作及びガイドレール15A,16Aの繰り出し動作に連動して閉鎖されるように構成されている。常時開放式の防火戸の場合には、閉鎖した防火戸に別途設けられた潜り戸によって避難通路が確保されるようになっている。常時閉鎖式の防火戸の場合は、その防火区画から外側に、つまり避難方向に防火戸が開き、ドアチェック等により自動的に閉鎖するようになっている。従って、常時閉鎖式の防火戸の場合には、ガイドレール15A,16Aはガイドレール17Bのような固定式のものが設けられる。この実施の形態に使用される防火戸としては、建物の構造に応じて、常時閉鎖式でも常時開放式でもいずれの防火戸でもよい。また、防火シャッターカーテンがシート状の場合には、そこに避難通路用の開口(スリット等)が設けられることもある。
防火戸19の側面にはガイドレール15A,16Aに当接するための当て板が設けられている。スラットカーテン14A,14B及びガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bは、まぐさを通過して上昇下降するようになっている。スラットカーテン14A,14Bが巻取シャフト13A,13Bにそれぞれ巻き取られて、ガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bが折り畳まれて天井に収納された状態が通常の状態である。この状態ではスラットカーテン14A,14Bの最下部の座板14C,14Dがガイドレール15A,17A,15Bの側面に略密着している。ガイドレール16A,18A,16Bの上端部は、梁24に設けられたブラケット11A,12A,11Bに回転自在に連結されており、ガイドレール15A,17A,15Bの下端部は、スラットカーテン14A,14Bの先端部に連結されている。なお、ガイドレール16A,18A,16Bの上端部は、建物の梁の側面に直接設けてもよいし、ブラケット以外の部材を介して取り付けてもよい。火災が発生すると、防火シャッターカーテン装置は、図示していない煙センサ(又は熱センサ)などの感知器からの信号に対応してスラットカーテン14A,14B及びガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bの下降を阻止しているブレーキ等を解放することによっり自動的に自重にて下降させ、柱21,22、天井25、スラブ20によって形成される出入口部を閉鎖する。なお、ガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bの詳細構成については、上述の先願(特願2001−109756号)に記載されているので、ここでは説明を省略する。
火災時にシャッターが自重降下するとき、シャッターの下に障害物があるとシャッターの自重にて挟まれたりして、障害物や遮蔽手段に損傷等の悪影響を与えるおそがあるので、シャッターカーテンの遮蔽動作中に何らかの障害物が存在する場合には遮蔽動作を停止等するような制御をさせることが好ましい。通常、このような装置は、座板内部に障害物の検出信号を出力する検出信号出力手段となるマイクロスイッチ等を内蔵し、このマイクロスイッチと制御盤をコードなどの有線で連結し、弛んだコードはゼンマイ等の巻取側への付勢部材内蔵のリールに巻き取る構造のものが知られている。このような構造のものを用いてもよいが、この実施の形態では、可動式ガイドレールに沿ってコードを配線するようにしている。
図6は、可動式ガイドレール及びスラットカーテンが天井部に収納された状態の詳細を示す側面図であり、図7は、可動式ガイドレール及びスラットカーテンが下降して設置された状態の詳細を示す側面図である。図6及び図7に示すように、防火シャッターカーテン装置は、中間ドラム軸53を介して巻取シャフト51がスラットカーテン14A,14Bを巻き取るような構成になっている。開閉機52は、巻取シャフト51を回転駆動させて、一旦閉動作したスラットカーテン14A,14Bを巻取シャフト51に巻き取るためのものである。自動閉鎖装置541は、開閉機52の回転位置を検出するリミットスイッチを内蔵したものであり、感知器等からの火災発生信号を受けて開閉機52を制御して、スラットカーテン14Aを自重にて閉鎖させるものである。これらの巻取シャフト51や中間ドラム軸53などは上面ケース35内に収納されている。上面ケース35は、梁(躯体)24に設けられている上面ケース受け351に取り付けられている。上面ケース35及び上面ケース受け351にて梁(躯体)24との隙間は塞がれている。
図6及び図7に示すように、座板14C内に内蔵されたマイクロスイッチ411と障害物感知装置制御盤412との間を可動式ガイドレール17A,18Aに沿って配線されたコード413で連結している。障害物感知装置制御盤412は、障害物検出信号の入力に基づいて、自動閉鎖装置541に対して制御信号を送信し、スラットカーテン14A,14Bの下降動作を停止させるように制御する。なお、下降動作を停止させるだけでなく、障害物検出信号が出力されなくなるようにスラットカーテン14A,14Bを上昇動作させるように制御してもよく、その他の動作、例えば停止させず下降速度を減少させる等の動作を行わせるように制御してもよい。このとき、コード413は、可動式ガイドレール17A,18Aの内部に沿って配線され、コード413が可動式ガイドレール17A,18Aの外部に露出しないようにしてある。これによって、コード413は露出することがなく、何らかの外力などによって誤って切断されることを防止することができる。
また、シャッター開閉動作時に可動式ガイドレール17A,18Aは折れ曲がるように連結されているだけであり、その全長は不変である。従って、この内部に沿って配線されたコード413の全長も変化することなく、従来のようにコードが弛むようなことはなく、付勢部材内蔵のリールが不要である。また、この実施例では、可動式ガイドレール17A,18Aの内側に可動式ガイドレールが開くのを防止するために設けられたコイル状のスプリング30A,30Cの内側を貫通するようにコード413を配線している。このようにコードをスプリング内を貫通させることよって、可動式ガイドレールの折り曲がり部分における曲げ応力の影響からコードを保護することができる。このように可動式ガイドレールの内部にコードを配線する方が好ましいが、外部に沿って配線してもよい。
さらに、図4に示すように図面に向かって右側の防火シャッターカーテン装置の場合(すなわち、シャッターカーテンの片側のみのガイドレールがリンク部を有する可動式ガイドレール15B,16Bになっており、他方側のガイドレールは通常の固定式ガイドレール17Bになっている防火シャッターカーテン装置)は、固定式ガイドレールの内部や外部に沿って配線するようにしてもよい。また、この実施の形態では、電気を通す配線コードを障害物感知信号線として利用する場合について説明したが、電気に限らず、空気等の流体を通す線(管など)や音波や光を通す線(導波管や光ファイバーなど)を用いてもよい。また、線自体や線の内部部材が動くようなものを用いてもよい。例えば、ガイドレールに固着せずに緩く接触させる程度にして線が動くことによってその動力が伝わるような構成のものを用いてもよい。
座板14C,14D内に内蔵されたマイクロスイッチ411は、開閉部材であるスラットカーテン14A,14Bの閉鎖先端側である下方部に設けられている。座板14C,14Dは、通常のものと同様に上座板と、この上座板に対して上下移動可能に保持された下座板と、下座板の上下移動に伴ってオン/オフ動作するスイッチで構成されている。下座板の上下移動に伴ってオン/オフ動作するものがマイクロスイッチ411である。
この実施の形態では、スラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aの出入口となるスリット状の出入口部を塞ぐための天井塞ぎパネル61A,61Bが取り付け部材を介して座板14C,14Dの下座板に取り付けられている。天井塞ぎパネル61A,61Bが障害物に接触し、下座板が上方向に移動することによって、マイクロスイッチ411がオン状態となり、障害物を検出したことを示す検出信号を出力し、それに対応した情報が配線コード413を介して障害物感知装置制御盤412に送信される。
これにより障害物感知装置制御盤412には、障害物検出信号、すなわち開閉手段の座板14C(天井塞ぎパネル61A,61B)に何らかの障害物が接触し、それが検出されたという情報が伝達される。この情報を受けた障害物感知装置制御盤412は、障害物検出信号の入力に基づいてスラットカーテン14A,14Bの下降動作を停止させるように制御する。なお、下降動作を停止させるだけでなく、障害物検出信号が出力されなくなるようにスラットカーテン14A,14Bを上昇動作させるように制御してもよく、その他の動作、例えば停止させず下降速度を減少させる等の動作を行わせるように制御してもよい。すなわち、障害物回避動作を行わせるように制御してもよい。ここで、障害物回避動作とは、次のような動作のことをいうものとする。下降が閉方向の場合には、その場で停止させること、若干上昇後に停止させること、若干上昇後に再降下を繰り返すこと。所定回数、所定時間又は無制限に繰り返すことを意味する。一般的な障害物の回避動作として、典型的なものは、障害物を感知した場合にその場で直ちに停止、開方向への移動、反対方向への移動等が考えられるが、そのまま継続して移動させる場合と比較して、障害物に及ぼす悪影響を避けたり減少させるような回避動作であればその動作は任意であって、開閉体装置の利用目的や利用態様等により決定されるものであってもよい。
図6には、天井塞ぎパネル61A,61Bが閉鎖した状態が示され、図7には、スラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aが下降して設置された状態が示されている。この実施の形態に係る防火シャッターカーテン装置の場合、天井25にスラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aの出入口となるスリット状の出入口部が形成されているので、座板14C,14Dに取り付けられた天井塞ぎパネル61A,61Bは、この出入口部を塞ぐ働きをする。また、天井塞ぎパネル61A,61Bは、これらの収納時の意匠上の見栄えを向上させるために、天井材と同じ部材を保持することができるような構成になっている。なお、スラットカーテン14A,14Bの下降動作時には、座板14C,14Dと共に天井塞ぎパネル61A,61Bも下降するようになっている。
図8は、天井塞ぎパネル61aに天井材(化粧板)を取り付ける場合の様子を示す図である。天井塞ぎパネル61A,61Bは、基本的に全体が長方形状をした1枚の天井パネル本体80で構成される。Lアングル81,82は、この天井パネル本体80を座板14Cの下座板に丸棒又は長ボルト83を介して取り付けるものであり、天井パネル本体80の長手方向に沿って設けられている。この天井塞ぎパネル61A,61Bは、出入口部を閉鎖した状態で、防火戸19の上枠191と固定式ガイドレール17Bに設けられたまぐさ塞ぎ板171の下面と共に天井面を形成することになる。天井塞ぎパネル61A,61Bが接する箇所のまぐさ261,262には、金属製のマグネットキャッチ64,65が設けられている。また、天井塞ぎパネル61A,61Bには、まぐさ261、262側のマグネットキャッチ64,65に対向する位置にそれぞれマグネットキャッチ受けが設けられている。このマグネットキャッチ64,65とマグネットキャッチ受けとが磁石によって接触することによって、天井塞ぎパネル61A,61Bはとまぐさ261,262は密着するようになっている。なお、図6及び図7では、マグネットキャッチ受けについては図示を省略してある。また、丸棒又は長ボルト83はLアングル81,82の穴を通過するように設けられているが、この通過穴は縦方向に長く形成されている。これは、座板14C,14Dが天井塞ぎパネル61A,61Bに対して傾いた場合に、この縦長の通過穴によってその傾きがアジャストされ、天井塞ぎパネル61A,61Bが傾いたまま納まるのを防止するためである。
図8は、天井塞ぎパネルを床面のスラブ20側から見た図であり、天井パネル本体80の下面側(スラブ20側)の左右上下端部には、見切り縁87a〜87dが取り付けられている。この見切り縁87a〜87dは、下面から見た形状が細長い台形状をしており、側面から見た形状は上辺の長いコの字型をしている。図8において、天井パネル本体80の左右端部に位置する見切り縁87c,87dは、天井パネル本体80の下面に固定的に取り付けられている。天井パネル本体80の上下端部に位置する見切り縁87a,87bは、天井パネル本体80の下面にネジなどの固定具によって脱着可能に取り付けられているので、図8に示すように、片側の見切り縁87aだけを取り外し、そこから天井材88を挿入することができるようになっている。図8(A)は、天井材88を挿入する前の状態を示す。図8(B)は、天井材88の約半分が左右端部に位置する見切り縁87c,87dに沿って挿入された状態を示す。図8(C)は、天井材88が完全に見切り縁87c,87d内に挿入され、見切り縁87aが天井パネル本体80にネジなどの固定具によって固定されることによって天井材88の収納が終わった状態を示す。このように天井材88は、ビスなどによって固定されていないので、見切り縁87a,87bを取り外すことよって容易に交換することができる。
図9は、回転移動するガイドレールの変形例を示す図である。上述の実施の形態では、ガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bが折り畳まれて天井25に収納されるものについて言及したが、図9では、ガイドレール16D,18Dが折り畳まれることなくそのまま天井25に収納されるように構成されている。この場合も同じく、ガイドレール16D,18Dがスラットカーテン14Dの閉鎖動作に連動して回転移動し、スラットカーテン14Dを前後から挟むようにして回転移動して繰り出され、座板31Cの先端部に天井塞ぎパネル61Cが設けられるような構成になっている。この開閉体装置の場合はスラットカーテン14Dの横方向長さが開口部と同じくらいなので、複数に分割された天井塞ぎパネルを設けるようにしても良い。なお、図9のガイドレール16D,18Dの場合、ガイドレール16D,18Dのそれぞれの側面の必要な箇所にテープスイッチ90〜95が貼付されている。このテープスイッチ90,93はガイドレール16D,18Dの下端部に、テープスイッチ91,92,94,95はガイドレール16D,18Dの両側面に設けられている。テープスイッチ91,94は、ガイドレール16D,18Dのほぼ全長に渡って貼付されているが、テープスイッチ92,95はガイドレール16D,18Dの全長の約下半分に貼付されている。これは、ガイドレール16D,18Dの回転移動して下降する場合にテープスイッチ91,94の貼付された部分に対しては何らかの障害物が当接する可能性が高いが、テープスイッチ92,95の貼付された部分に対しては下降時には障害物が当接する可能性は極めて低いからである。一方、テープスイッチ92,95の貼付された部分は回転移動して上昇する際に何らかの障害物に当接する可能性があるので、この実施の形態では下半分にテープスイッチ92,95を貼付している。これらの各テープスイッチ90〜95で検出された信号は、赤外光の送受信を行う発光部32C、受光部34Cによって障害物感知装置制御盤412に取り込まれるようになっている。なお、テープスイッチ90〜95をどのように貼付するかは任意であり、障害物に当接する可能性が高いと思われる部分だけに貼付してもよいし、全体に渡って貼付してもよい。
上述の実施の形態では、座板に内蔵されたマイクロスイッチ411による障害物検出信号を配線コード413を介して障害物感知装置制御盤412に送信する場合について説明したが、図9に示すような発光手段と受光手段を用いて伝達するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、開閉部材であるシャッターカーテンが下降しながら繰り出されて閉鎖するシャッター装置を例に説明したが、これ以外にも開閉部材が横引き方式で繰り出されたり、上昇方式で繰り出されたり、あるいは水平方式で繰り出されたりするもの等であっても同様に適用することができる。また、上述のシャッターカーテンは防火目的やその設置場所やその周辺の環境、状態、諸事情により、防煙、防犯、日除け、雨除け等の目的にも応用できるものである。開閉体装置としては、例えば、シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置などがある。開閉体装置をシャッター装置とした場合、開閉手段である開閉部材は、シャッターカーテンであり、その構成は、多数の短冊状のスラット材からなるスラットカーテン、多数のパイプ材をリンク材などで連結させてなるパイプグリルカーテン、一枚状あるいは多数連結されたパネル材からなるパネルカーテン、ネット材からなるネットカーテン、合成樹脂あるいは布繊維製のシート材からなるシートカーテン、あるいはこれらの複合部材などからなる複合カーテンなどによるものである。また、開閉手段である開閉部材の材質は、使用目的に応じたものであれば、どのようなものでもよい。具体的には、金属製、木製、プラスチック製、布製、これらの複合されたものなどで構成することができる。なお、防火目的で設置される開閉体装置の場合、少なくとも開閉手段である開閉部材の材質は、耐火性を有しているものが好ましい。
上述の実施の形態では、障害物検出手段として座板スイッチやテープスイッチを例に説明したが、この座板スイッチやテープスイッチは障害物に当接することによって障害物を検出するものであるが、これ以外に非当接にて障害物を検出可能なものでもよい。例えば、非当接にて障害物を検出するものとして、開閉部材の両側の閉移動先端部よりも閉鎖位置側に突出した位置に赤外光の発光素子と受光素子を設け、赤外光が遮断された場合に障害物を検出するようなものなどがある。また、障害物検出手段は、出入口部周辺を含む少なくとも開閉手段や支持手段、塞ぎ手段の移動範囲である開口部に存在する障害物を検出するものである。
また、上述の実施の形態では、障害物検出信号を伝達する場合、有線方式を例に説明したが、これ以外に無線方式として赤外光を用いたり、周波数信号(音波、超音波、電波など)を用いてもよい。電波などを用いた場合には、回転移動する可動式のガイドレールによる妨害が極めて少ないので、比較的自由な位置に障害物検出手段を配置することが可能となる。従って、周波数信号の場合は直進性のある程度高い超短波などの場合に、このガイドレールに妨害されないように配置するのが好ましい。また、上述の実施の形態では、配線手段としてコードを例に説明したが、光ファイバーなどの光信号を用いる光ケーブルなどにて検出信号を伝達するようにしてもよい。また、障害物検出手段として、チューブなどの中空管による空気等の流体圧力により検出するもの等でもよい。上述の実施の形態で説明した、障害物検出手段を回転移動する可動式のガイドレールに妨害されないようにすることは、信号伝達手段が、無線方式の場合であっても有線方式の場合であってもある程度直進性を持ったものにおいて、より有効である。
上述の実施の形態では、回転移動する可動式のガイドレールが開閉部材の閉鎖動作に連動して回転移動する場合について説明したが、これに限らず、開閉部材よりも先に回転移動するものや、開閉部材よりも後に回転移動するものでもよい。すなわち、実施の態様として、開閉手段と支持手段とが因果関係を持って連動するように構成されていることに特徴がある。この因果関係として、上述の実施の形態では、機械的な結合関係について言及しているが、これ以外にも電気的な結合関係によって連動するように構成されていてもよい。また、障害物検出手段は、障害物を検出したときに検出情報である検出信号を発信するものに加えて、障害物が除去されたときにも除去情報などが発信されるものでもよく、その他の情報(例えば、バッテリ残量を示す情報やバッテリ残量が少ないという情報や診断情報など)を付加して発信されるものでもよい。バッテリ残量等の情報を発信するのは、障害物感知状態(または障害物不感知状態)になった時と同時又はその時から時間的に近郊した所定時間経過後に発信することが好ましい。ただし、これに限るという意味ではなく、このような状態になったことを契機にして発信するという程度のものである。また、障害物検出信号は、単発で発信されるものでもよく、連続的あるいは断続的に発信されるものでもよい。障害物の検出信号を伝達する信号伝達手段は、回転移動する支持手段に妨害されないように配設されていれば、例えば、開閉手段の前後の少なくとも一方の表面に沿って設けられていても、開閉手段の内部を挿通させて設けられていてもよい。障害物検出手段である検出信号出力手段が、開閉手段に設けられている場合には、その検出信号出力手段の少なくとも一部は、回転移動する支持手段の少なくとも一部よりも閉鎖先端側(閉鎖方向側)に配設されていることがより好ましい。開閉体装置の駆動方式は、電動式、自重降下式など任意である。
従来の防火シャッターカーテン装置の概略構成を示す図である。 図1の従来の防火シャッターカーテン装置の正面図である。 本発明に係る防火シャッターカーテン装置の概略を示す図であり、シャッターカーテンの閉動作途中の状態を示す正面図である。 図3の防火シャッターカーテン装置のシャッターカーテンが全閉された状態を示す図である。 スラットカーテンの巻取機構の一例を示す図である。 可動式ガイドレール及びスラットカーテンが天井部に収納された状態の詳細を示す側面図である。 図6の可動式ガイドレール及びスラットカーテンが下降して設置された状態の詳細を示す側面図である。 天井塞ぎパネルに天井材(化粧板)を取り付ける場合の様子を示す図である。 回転移動するガイドレールの変形例を示す図である。
符号の説明
11,12,11A,11B,12A,12B…ブラケット
13,51…巻取シャフト
14,14A,14B…スラットカーテン
14C,14D…座板
15A,15B,16A,16B,17A,18A…ガイドレール
15,16,17B…固定式ガイドレール
61A,61B…天井塞ぎパネル
19…防火戸
20…スラブ
21,22…柱
23…上階スラブ
24…梁
25…天井
26,261,262…開口部(まぐさ)
30A,30C…スプリング
32C…発光部
34C…受光部
35…上面ケース
351…上面ケース受け
411…マイクロスイッチ
412…障害物感知装置制御盤
413…コード
51…巻取シャフト
52…開閉機
53…中間ドラム軸
541…自動閉鎖装置
64,65マグネットキャッチ
80…天井パネル本体
81,82…Lアングル
83…丸棒又は長ボルト
87a〜87d…見切り縁
88…天井材
91〜95…テープスイッチ

Claims (6)

  1. 移動することによって開口部を開閉する開閉手段と、
    前記開閉手段の動作に連動して前記開閉手段の出入口部を塞ぐように前記開閉手段の閉移動先端部に設けられた塞ぎ手段とを備えたことを特徴とする開閉体装置。
  2. 請求項1に記載された開閉体装置において、
    前記開閉手段が移動している時にその移動経路上の障害物を感知する障害物感知手段を備えたことを特徴とする開閉体装置。
  3. 移動することによって開口部を開閉する開閉手段と、
    回転移動することによって前記開閉手段を支持するように設置される支持手段と、
    前記開閉手段の動作に連動して前記開閉手段の出入口部を塞ぐように前記開閉手段の閉移動先端部に設けられた塞ぎ手段とを備えたことを特徴とする開閉体装置。
  4. 請求項3に記載された開閉体装置において、
    前記開閉手段及び前記支持手段が移動している時にその移動経路上の障害物を感知する障害物感知手段を備えたことを特徴とする開閉体装置。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載された開閉体装置において、前記塞ぎ手段は、前記出入口部付近の周辺部材と同じ部材を含んで構成され、前記塞ぎ手段によって前記出入口部が塞がれた場合に、前記部材によって前記出入口部が塞がれるようにしたことを特徴とする開閉体装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5に記載された開閉体装置において、
    前記部材の上下左右の縁端部を覆うように設けられた見切り縁手段によって前記部材を前記塞ぎ手段に取り付けるようにしたことを特徴とする開閉体装置。
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