JP4514458B2 - 開閉体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の開口部に設置されるシャッターカーテンなどの開閉部材を移動することによってその開口部を閉鎖する開閉体装置に関する。
一般に、床面積の大きいビル等の建物内部の通路やホール空間などには、火災発生時の延焼や煙の拡散を防止するために火災発生と同時に自動的に閉じるシート状又はスラット状の防火シャッターカーテンなどの遮蔽手段を用いて、柱、壁、床などと共に3次元的に囲まれた空間、すなわち防火区画を形成するように動作する開閉体装置が備え付けられている。
図1及び図2は、このような防火区画を形成する従来の防火シャッターカーテン装置の概略構成を示す図である。図1は防火シャッターカーテン装置の側面図、図2はその正面図である。防火シャッターカーテン装置は、基本的にブラケット11,12、巻取シャフト13、スラットカーテン14から構成される。防火シャッターカーテン装置はこれ以外にも、自動閉鎖装置などの構成部品を有するが、これらの装置は従来から知られているのでその詳細は省略する。ブラケット11,12は、両側の柱21と柱22との間の上階スラブ23側に形成されている梁24の側面(図2では前面側)に取り付けられている。巻取シャフト13は、ブラケット11,12間に回転可能に取り付けられている。スラットカーテン14は、その片側が巻取シャフト13に取り付けられており、巻き取り、繰り出しされるようになっている。
天井25には、スラットカーテン14の出入口となるスリット状の開口部(まぐさ)26が設けられている。また、柱21,22の側面にはスラットカーテン14の案内となるガイドレール15,16が設けられている。スラットカーテン14は、ガイドレール15,16に沿ってまぐさ26を通過して上昇下降するようになっている。スラットカーテン14が巻取シャフト13に巻き取られている状態が通常の状態である。この状態ではスラットカーテン14の最下部の座板がまぐさ26に近接して配置されている。この状態で火災が発生すると、防火シャッターカーテン装置は、煙センサ(又は熱センサ)27,28からの信号に対応してスラットカーテン14を自動的に下降させ、柱21,22、天井25、床スラブ20によって形成される空間を遮蔽閉鎖する。なお、図1では、ガイドレール15,16の図示は省略してあり、図2では、天井25は点線で図示してある。また、図1はスラットカーテン14の全閉状態を示し、図2は半閉状態を示す。
上述のような構成の防火シャッターカーテン装置の間口に対する幅方向の長さは、通常5〜6[m]程度である。この幅方向の長さを大きくする場合には、巻取シャフト13の撓み剛性を考慮して、巻取シャフト13の直径を大きくしてやらなければならない。巻取シャフト13の直径を大きくすると、スラットカーテン14を巻き取った状態における全体の巻取直径が非常に大きくなり、上階スラブ23と天井25との間に防火シャッターカーテン装置を収納することが困難になるという事態が発生する可能性がある。そこで、幅広の間口には複数の防火シャッターカーテン装置を並列的に設置し、巻取シャフト13の長さが収納不可能なまでに大きくならないようにしている。
ところが、複数の防火シャッターカーテン装置を並列的に設置する場合には、スラットカーテンとスラットカーテンとの間に中柱となるガイドレールを設ける必要がある。このガイドレールを天井と床面との間に固定的に設けることは、売り場面積を狭めたり、通行の邪魔になるので、通常はガイドレールのない方がより好ましい場合がある。そこで、この中柱を可動式にすることによって、通常時は中柱は存在しない状態となり、非常時にのみ天井部に収納されていた中柱がスラットカーテンの閉動作に応じて同時に繰り出されて設置されるように構成される開閉体装置が提案されている。このような中柱を可動式にした開閉体装置として、例えば、特許文献1及び特許文献2などに記載されたものがある。また、本願の出願人が先に出願した特願2001−109756号に記載されたものがある。
特開平10−102947号公報 特開平11−22343号公報
上述のようなガイドレールを回転移動式にした開閉体装置は、通常はガイドレールを天井部等に収納しており、開口部にガイドレールが存在しないようになっているため、ガイドレールによって通行が邪魔されたり、床面積が狭められたりといったことがないので、幅広い開口部に設置される開閉体装置としては好ましいものである。ところが、上述のような開閉体装置の場合、ガイドレールも天井部等から回転移動してくるので、そのガイドレールの移動中に、通常のシャッターにおけるカーテンと同様に何らかの障害物が存在する場合がある。そこで、このような開閉体装置を防火防煙設備として利用する場合、非常時以外はカーテンなどの遮蔽手段及びガイドレールなどの支持手段は天井部などに収納する必要がある。そこで、本願の出願人は支持手段の回転移動時における障害物に対して適切に対処することができるように構成した開閉体装置に関する発明(特願2001−109756号)を出願している。これは、支持手段の回転移動中の移動経路上に障害物が存在することを検出するガイド障害物検出手段(例えば支持手段の側面、下面、上面などに設けられるテープスイッチなど)を設け、このガイド障害物検出手段が障害物を検出すると、それに応じて支持手段の障害物回避動作を実行させるなどの制御を行なうようにしたものである。
一方、上述のような支持手段を回転移動式にした開閉体装置は、通常は遮蔽手段及び支持手段などが天井部等に収納されているので、天井部などに遮蔽手段及び支持手段などの出入口となるスリット状の開口部が形成される。この開口部に塞ぎ手段を設け、遮蔽手段及び支持手段などの収納時の意匠上の見栄えを向上させる場合がある。従って、遮蔽手段や支持手段にガイド障害物検出手段を有する場合、支持手段が天井部等から回転移動する際に、塞ぎ手段を障害物として誤って検出する可能性がある。
本発明の目的は、障害物検出手段を備えた開閉手段及び/又は支持手段の出入口となる開口部に設けられた移動妨げ手段などを障害物として検出することなく、開閉手段及び/又は支持手段が移動時における障害物に対して適切に対処し得る開閉体装置を提供することにある。
本発明の開閉体装置の第1の特徴は、 移動することによって開口部を開閉する開閉手段と、前記開閉手段が移動している時にその移動経路上の障害物を感知する障害物感知手段と、前記開閉手段の移動経路上に設けられており、前記開閉手段の移動を妨げる可能性がある移動妨げ手段であって、前記開閉手段が所定の条件で移動した場合に前記開閉手段の移動の妨げとならないように動作する移動妨げ手段と、前記移動妨げ手段が前記開閉手段の移動の妨げとならないように動作した後に前記障害物感知手段が障害物を感知した場合に前記開閉手段が前記障害物を回避するように制御する制御手段と備えることにある。
開閉手段は、ビル、住宅、工場、倉庫等の建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部などを開閉移動する防火シャッターカーテンなどの開閉部材で構成され、火災発生時や閉店時などのように開口部を仕切るために繰り出される。開閉手段が防火シャッターカーテンの場合には、建物などの開口部の上部に収納され、まぐさなどを通過して防火シャッターカーテンが下降し、開口部を閉鎖する。これ以外にも開閉手段が開口部の側部に収納され横引き方式で開閉移動したり、開口部の下部に収納され上昇方式で開閉移動したりすることもある。ここで、開閉移動とは、開方向のみ、閉方向のみ、開閉両方向の移動を意味する。また、開は繰り出し、スライド移動、展張等を含み、開閉部材の前進を意味し、閉は巻き取り、収縮、折り畳み等を含み、開閉体の後退を意味する。開口部が大きい場合には、一つの開閉手段でその開口部を閉鎖することが困難な場合が多いので、複数の開閉手段を連結または併設することによって大きな開口部を閉鎖する。このとき、開閉手段と開閉手段との間には、その開口部を区切ってそれぞれの開閉手段の揺動を抑制するための支持手段が設けられ、開閉手段はこの支持手段に沿って開閉移動する。開閉手段が移動終了すると、開閉手段の先端部は床面等の当接面に接触する。なお、本明細書中で、床面と表現した場合には、床以外の窓等の枠や地面等をも含む概念であり、横引き方式の場合には、側面の壁や柱が床面(当接部や当接面)に相当し、上昇方式の場合には、最上部の天井が床面(当接部や当接面)に相当することを意味する。障害物検出手段は、開閉手段の移動中の移動経路上に障害物が存在することを検出するものであり、例えば開閉手段の移動部先端部に設けられた座板スイッチやテープスイッチなどで構成される。制御手段は、障害物検出手段が障害物を検出すると、それに応じて開閉手段に障害物回避動作を実行させるなどの制御を行う。このような開閉体装置を防火防煙設備として利用する場合、非常時以外は開閉手段は天井部などに収納され、非常時などにその収納された状態から移動を開始するようになっている。
移動妨げ手段は、開閉手段の移動経路上に設けられ、開閉手段が所定の条件で移動した場合に開閉手段の移動の妨げとならないように動作するものであり、例えば、天井部などに形成される開閉手段の出入口となるスリット状の開口部の収納時における意匠上の見栄えを向上させるためにその出入口を塞ぐように設けられた塞ぎ手段などが該当する。このような塞ぎ手段は、開閉手段の移動に連動して開放するようになっているが、開閉手段の移動時には障害物として検出される可能性がある。そこで、この発明では、移動妨げ手段が開閉手段の移動の妨げとならないように動作した後、すなわち、移動妨げ手段が開閉手段の移動時に障害物として検出されることがない状態になった後に、障害物感知手段が障害物を感知したことによる障害物回避動作を行うようにした。これによって、障害物検出手段を備えた開閉手段の出入口となる開口部に設けられた塞ぎ手段などの移動妨げ手段を障害物として誤って検出したとしても障害物回避動作が行われなくなるので、開閉手段のスムースな移動を確保することができる。また、出入口を通過した後の開閉手段はその移動時における障害物に対して適切に対処することができる。ここで、障害物回避動作とは、次のような動作のことをいうものとする。下降が閉方向の場合には、その場で停止させること、若干上昇後に停止させること、若干上昇後に再降下を繰り返すことなどを意味する。最降下の繰り返し動作としては、所定回数、所定時間又は無制限に行なう場合を含む。なお、移動妨げ手段によって開閉手段の移動が規制されるように予め移動妨げ手段が開閉手段に接触しているような場合にも同様に適用することができる。
本発明の開閉体装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載された開閉体装置において、前記移動妨げ手段が、前記開閉手段の出入口となるスリット状の開口部を塞ぐように設けられ、前記開閉手段の動作に連動して前記出入口を開放するように動作する塞ぎ手段で構成されることにある。これは、移動妨げ手段が、天井部などに形成される開閉手段の出入口となるスリット状の開口部の収納時における意匠上の見栄えを向上させるためにその出入口を塞ぐように設けられた塞ぎ手段で構成されることに関するものである。
本発明の開閉体装置の第3の特徴は、前記第2の特徴に記載された開閉体装置において、前記塞ぎ手段が、前記開閉手段と接触して押されることによって前記出入口を開放するように構成されることにある。これは、塞ぎ手段が開放した後でないと障害物感知手段は障害物を感知しないことを利用して、移動途中の開閉手段が塞ぎ手段に接触して移動方向に押すことによって塞ぎ手段を開放するような構成としたものである。
本発明の開閉体装置の第4の特徴は、前記第3の特徴に記載された開閉体装置において、前記制御手段が、前記塞ぎ手段が開放したことを前記開閉手段の移動位置に基づいて判断することにある。通常、開閉手段にはその上限位置や下限位置などを検出するリミットスイッチ手段を備えているので、これを用いて開閉手段の移動位置を検出し、それに基づいて塞ぎ手段が開放しているのかどうかの状態を判断するようにしたものである。
本発明の開閉体装置の第5の特徴は、移動することによって開口部を開閉する開閉手段と、回転移動することによって前記開閉手段を前後から挟むように設置される支持手段と、前記支持手段及び前記開閉手段の少なくとも一方が移動している時にその移動経路上の障害物を感知する障害物感知手段と、前記開閉手段及び前記支持手段の移動経路上に設けられ、前記開閉手段及び支持手段の少なくとも一方が所定の条件で移動した場合に移動中の前記開閉手段及び支持手段の移動の妨げとならないように動作する移動妨げ手段と、前記移動妨げ手段が前記開閉手段及び支持手段の移動の妨げとならないように動作した後に前記障害物感知手段が障害物を感知した場合に前記開閉手段及び前記支持手段の少なくとも一方が前記障害物を回避するように制御する制御手段とを備えることにある。
これは、開閉体装置が開閉手段の揺動を抑制するための支持手段であって、通常は例えば開口部上方である天井部などに収納してあり、開閉手段の閉鎖動作などに応じて回転移動してその開口部を区切り、移動終了後はこの開閉手段を前後両面から挟むようにして床面棟の当接面に接触し、開閉手段の前後左右への揺動を抑制する働きをする支持手段を備えたものに関する。なお、このような支持手段は、開閉手段とは連動しないで独立に繰り出される場合もあり、1本の支持部材(レール)で構成される場合もあれば、2本以上の支持部材が折り畳まれて構成される場合などもある。そして、開閉手段と支持手段とを連動させる場合、開閉手段が移動すると、それに連動して支持手段は開閉手段と実質的に干渉することなく開閉手段を通過させるように支持手段も回転移動し、その回転移動が終了すると支持手段はこの開閉手段を前後両面から挟むように床面等の当接面に接触し、前後左右に揺動しないような例えば中柱として機能するようになっている。ここでの、干渉することがないとは、接触しないという意味ではなく、連動を阻止することのない程度の接触は許容することまでをも含むことを意味する。障害物検出手段は、開閉手段の移動中の移動経路上や支持手段の回転移動中の移動経路上に障害物が存在することを検出するものであり、例えば開閉手段の移動部先端部に設けられた座板スイッチなどや支持手段の側面、下面、上面などに設けられるテープスイッチなどで構成される。制御手段は、障害物検出手段が障害物を検出すると、それに応じて開閉手段や支持手段の障害物回避動作を実行させるなどの制御を行う。このような開閉体装置を防火防煙設備として利用する場合、非常時以外は開閉手段及び支持手段は天井部などに収納され、収納された状態から移動を開始するようになっている。
移動妨げ手段は、開閉手段及び支持手段の移動経路上に設けられ、開閉手段及び支持手段の少なくとも一方が所定の条件で移動した場合に移動中の開閉手段及び支持手段の移動の妨げとならないように動作するものであり、前述のような塞ぎ手段などが該当する。このような塞ぎ手段は、開閉手段及び支持手段の移動に連動して開放するようになっているが、開閉手段及び支持手段の移動時には障害物として検出される可能性がある。そこで、この発明では、移動妨げ手段が開閉手段や支持手段の移動の妨げとならないように動作した後、すなわち、塞ぎ手段が開閉手段及び支持手段の移動時に障害物として検出されることがない状態になった後に、障害物感知手段が障害物を感知したことによる障害物回避動作を行うようにした。これによって、障害物検出手段を備えた開閉手段及び/又は支持手段の出入口となる開口部に設けられた塞ぎ手段などの移動妨げ手段を障害物として誤って検出したとしても障害物回避動作が行われなくなるので、開閉手段及び支持手段のスムースな移動移動を確保することができる。
また、出入口を通過した後の開閉手段及び支持手段はその移動時における障害物に対して適切に対処することができる。ここで、障害物回避動作とは、前述と同様に、下降が閉方向の場合には、その場で停止させること、若干上昇後に停止させること、若干上昇後に再降下を繰り返すことなどを意味する。最降下の繰り返し動作としては、所定回数、所定時間又は無制限に行なう場合を含む。また、この発明における支持手段とは、繰り出し終了後の可動式ガイドレールが壁や柱などに密着して、通常の固定レールと同じような働きをするものも含む概念である。従って、壁や柱などに予め固定レールが設置されていない状態で、そこに可動式ガイドレールが繰り出されて固定レールと同様の働きをするレールが設置された場合には、そこに支持手段が設置されたのと同じことを意味する。
本発明の開閉体装置の第6の特徴は、前記第5の特徴に記載された開閉体装置において、前記移動妨げ手段が、前記開閉手段及び前記支持手段の出入口となるスリット状の開口部を塞ぐように設けられ、前記開閉手段及び前記支持手段の少なくとも一方の動作に連動して前記出入口を開放するように動作する塞ぎ手段で構成されることにある。これは、移動妨げ手段が、天井部などに形成される開閉手段の出入口となるスリット状の開口部の収納時における意匠上の見栄えを向上させるためにその出入口を塞ぐように設けられた塞ぎ手段で構成されることに関するものである。
本発明の開閉体装置の第7の特徴は、前記第6の特徴に記載された開閉体装置において、前記塞ぎ手段は、前記開閉手段及び前記支持手段の少なくとも一方と接触して押されることによって前記出入口を開放するように構成されることにある。これは、塞ぎ手段が開放した後でないと障害物感知手段は障害物を感知しないことを利用して、移動途中の開閉手段及び支持手段が塞ぎ手段に接触して移動方向に押すことによって塞ぎ手段を開放するような構成としたものである。
本発明の開閉体装置の第8の特徴は、前記第7の特徴に記載された開閉体装置において、前記制御手段が、前記塞ぎ手段が開放したことを前記開閉手段及び前記支持手段の少なくとも一方の移動位置に基づいて判断することにある。通常、開閉手段にはその上限位置や下限位置などを検出するリミットスイッチ手段を備えているので、これを用いて支持手段や開閉手段の移動位置を検出し、それに基づいて塞ぎ手段が開放しているのかどうかの状態を判断するようにしたものである。支持手段や開閉手段の移動位置の検出は、それぞれ独立に検出するものでもよいが、支持手段と開閉手段が因果関係を持って連動するように構成されている場合には、いずれか一方の移動位置を検出することによって、他方の位置を検出するようにしてもよい。すなわち、開閉手段の移動位置に基づいて支持手段の回転移動位置を検出するようにしてもよいし、逆に、支持手段の回転移動位置に基づいて開閉手段の移動位置を検出するようにしてもよい。
本発明の開閉体装置の第9の特徴は、前記第3又は7の特徴に記載された開閉体装置において、前記開閉手段が、前記開閉手段の移動時にその位置を検出する位置検出用リミットスイッチ手段と、前記開閉手段が前記塞ぎ手段を開放したことを検出する障害物感知用リミットスイッチ手段とを備え、前記制御手段が、前記障害物感知用リミットスイッチ手段からの信号に基づいて前記塞ぎ手段が開放したことを判断することにある。これは、塞ぎ手段が開放していることをその上限位置や下限位置などを検出する位置検出用リミットスイッチ手段と同じような構成の障害物感知用リミットスイッチ手段で検出したり、開閉手段が塞ぎ手段を開放したことを支持手段の側面に設けられた位置検出用リミットスイッチ手段とは異なる構成の障害物感知用リミットスイッチ手段で検出したりするようにしたものである。
本発明の開閉体装置の第10の特徴は、前記第3又は7の特徴に記載された開閉体装置において、前記開閉手段が、前記開閉手段の移動時にその位置を検出する位置検出用リミットスイッチ手段と、前記開閉手段が前記塞ぎ手段を開放したことを検出する障害物感知用リミットスイッチ手段とを備え、前記制御手段が、前記障害物感知手段によって感知された障害物感知信号を前記障害物感知用リミットスイッチ手段を経由して受信することにある。これは、塞ぎ手段が開放した状態で障害物感知用リミットスイッチ手段はオン状態となり、塞ぎ手段が閉鎖した状態では障害物感知用リミットスイッチ手段はオフ状態となることを利用して、障害物感知手段によって感知された障害物感知信号をこの障害物感知用リミットスイッチ手段を経由して受信するようにしたものである。これによって、塞ぎ手段が閉鎖した状態では障害物感知信号は制御手段に入力されずに、塞ぎ手段が開放してはじめて障害物感知信号が制御手段に入力されるようになる。そして、制御手段は、この障害物感知信号に基づいて開閉手段及び/又は前記支持手段が前記障害物を回避するように制御することができるようになる。
本発明の開閉体装置の第11の特徴は、前記第又は10の特徴に記載された開閉体装置において、前記開閉手段が巻取シャフト手段に巻き回されており、所定時にその自重によって自動閉鎖し、前記位置検出用リミットスイッチ手段が前記巻取シャフト手段の回転位置を検出するものであって、前記障害物感知用リミットスイッチ手段が前記開閉手段の移動位置に応じて接点をオン・オフするマイクロスイッチ手段を備え、前記障害物感知手段によって感知された障害物感知信号は前記マイクロスイッチ手段の接点がオンのときに前記制御手段に送信されるように構成されていることにある。これは、巻取シャフト手段に巻き回された開閉手段の自重で自動閉鎖する開閉体装置に関するものである。このような開閉体装置では、開閉手段が自動閉鎖する時に巻取シャフト手段も同時に回転するので、位置検出用リミットスイッチ手段はその巻取シャフト手段の回転位置を検出することによって、例えば、開閉手段の上限位置や下限位置などを検出する。一方、マイクロスイッチ手段は、開閉手段が前記塞ぎ手段を開放した状態でオンとなり、塞ぎ手段が閉鎖した状態ではオフとなるように、開閉手段の移動位置に応じて接点をオン・オフするので、マイクロスイッチ手段の接点がオンのときだけ障害物感知信号は制御手段に送信され、それ以外の場合には障害物感知信号が発生しても制御手段に送信されることはなくなるので、塞ぎ手段を障害物として誤って検出することがなくなる。
本発明の開閉体装置の第12の特徴は、前記第11の特徴に記載された開閉体装置において、前記位置検出用リミットスイッチ手段が前記巻取シャフト手段の回転位置に基づいて前記開閉手段の移動時における上限位置及び下限位置の少なくとも一方を接点のオン・オフで検出し、前記障害物感知用リミットスイッチ手段が前記位置検出用リミットスイッチ手段と同じ機構で前記巻取シャフト手段の回転位置を検出し、前記回転位置に応じて前記マイクロスイッチ手段の接点をオン・オフすることにある。これは、開閉手段の上限位置や下限位置などを検出する位置検出用リミットスイッチ手段と同じ機構の障害物感知用リミットスイッチ手段を利用して塞ぎ手段が開放していることを検出するものであり、塞ぎ手段が開放している場合には、マイクロスイッチ手段の接点はオン状態となり、障害物感知信号は制御手段へ送信され、塞ぎ手段が開放していない場合にはマイクロスイッチ手段の接点はオフ状態となり、障害物感知信号は制御手段へは送信されないようになっている。
本発明の開閉体装置によれば、障害物検出手段を備えた開閉手段及び/又は支持手段の出入口となる開口部に設けられた移動妨げ手段などを障害物として検出することなく、開閉手段及び/又は支持手段が移動時における障害物に対して適切に対処し得るという効果がある。
以下添付図面に従って本発明に係る開閉体装置の一実施の形態である防火シャッターカーテン装置について説明する。図3は本発明に係る防火シャッターカーテン装置の概略を示す図であり、遮蔽手段としてのシャッターカーテンの閉動作途中の状態を示す正面図であり、図4はそのシャッターカーテンの全閉状態を示す正面図である。この防火シャッターカーテン装置は、支持手段であるガイドレールがほぼ中央付近で折れ曲がって、両側面が互いに略密着するような、いわゆる折り畳まれた状態で天井に収納され、シャッターカーテンの下降動作に連動して、図3に示すような点線のような態様で順次下降して繰り出され、最終的には図4に示すようなガイドレールを構成する。
この防火シャッターカーテン装置は、従来のものと同様に建物上方の梁の側面に並べられて設けられている。一つの防火シャッターカーテン装置は、ブラケット11A,12A、巻取シャフト13A、シャッターカーテンを構成するスラットカーテン14A及び可動式のガイドレール15A,16A,17A,18Aから構成される。もう一つの防火シャッターカーテン装置は、ブラケット11B,12B、巻取シャフト13B、スラットカーテン14B及び可動式のガイドレール15B,16B、固定式のガイドレール17Bから構成される。また、防火シャッターカーテン自体に、避難等のために通過可能な扉やスリットが設けられている場合もある。なお、防火シャッターカーテン装置はこれ以外にも感知器等からの火災発生信号を受けてスラットカーテン14A,14Bの下降を阻止しているブレーキ等を解放してスラットカーテン14A,14Bを自重にて下降させ開口部を閉鎖させるための自動閉鎖装置などを有する場合があるがここでは省略してある。ここで、ガイドレール17Bは、スラットカーテン14Bの移動をガイドするレールとして機能するが、ガイドレール15A,16A,17A,18Aは、スラットカーテン14A,14Bの移動をガイドするというよりも、スラットカーテン14A,14Bの移動に連動して繰り出され、繰り出された後はスラットカーテン14A,14Bの揺動を抑制して支持する働きをするものであり、通常の固定式ガイドレールとしての機能すべてを必ずしも有しているものではないが、本明細書中では、説明の便宜上、ガイドレールまたは可動式ガイドレールと呼ぶことにする。
ブラケット11A,12A,11B,12Bは、両側の柱21と柱22との間の梁24の側面に取り付けられている。巻取シャフト13Aは、ブラケット11A,12A間に、巻取シャフト13Bは、ブラケット11B,12B間に、それぞれ回転可能に取り付けられている。スラットカーテン14A,14Bは、その端部がこの巻取シャフト13A,13Bにそれぞれ取り付けられており、巻き取り、繰り出しされるようになっている。なお、図3及び図4では、巻取シャフト13A,13Bにスラットカーテン14A,14Bが単純に巻き取られる場合を図示しているが、図5に示すように、中間ドラム軸53を介して巻取シャフト51がスラットカーテン14Aを巻き取るような構成になっていてもよい。開閉機52は、一旦閉動作したスラットカーテン14Aを巻取シャフト51をモータ521(図示せず)で回転駆動させて、巻き取るものである。開閉機52に代えて手動で巻き取る機構が設けられていてもよい。
可動式のガイドレール15A,16Aと、ガイドレール17A,18Aと、ガイドレール15B,16Bは同じ構成をしている。各ガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bはそれぞれ対向する端部が軸を中心に回転可能に連結されている。すなわち、ガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは共にリンク構造によって連結されている。スラットカーテン14A及びスラットカーテン14Bが巻取シャフト13A,13Bに巻き取られ、建物の上部に収納されている場合にはガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、リンク部で折れ曲がり折り畳まれた状態となって建物上部に収納される。そして、スラットカーテン14A,14Bが下降すると、それに連動してそれぞれ2本のガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bが成す交差角度が徐々に大きくなりながら下降していく。
スラットカーテン14A,14Bの下降が終了すると2本のガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは図4に示すようにほぼ直線状になる。なお、図3及び図4には図示してないが、ガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、スラットカーテン14A,14Bを開口面に垂直な方向のスラットカーテン14A,14Bの一方面側と他方面側である前後から挟み込み、スラットカーテン14A,14Bと干渉しないかまたは干渉しても支障のない程度にして通過させることができるような構造となっている。また、収納時にはガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、その側面が略密着して折り畳み込まれるので、図4に示す図面に向かって左側の防火シャッターカーテン装置の場合(すなわち、シャッターカーテン両側のガイドレールが共にリンク部を有する可動式ガイドレールになっている防火シャッターカーテン装置)は、全体的な横方向長さは2本分のガイドレールを収納することができる長さであればよい。また、図面に向かって右側の防火シャッターカーテン装置の場合(すなわち、シャッターカーテンの片側のみのガイドレールがリンク部を有する可動式ガイドレールになっており、他方側のガイドレールは通常の固定式ガイドレールになっている防火シャッターカーテン装置)は、全体的な横方向長さは1本分のガイドレールを収納することができる長さであればよい。従って、図面に向かって右側の防火シャッターカーテン装置のように、縦長の開口部に対して設置することが可能となり、開口部の形状に制約されることが少なくなる。
図3及び図4では、柱21,22、天井25、スラットカーテン14A,14B、スラブ20によって防火区画が形成されるので、避難用の防火戸19が防火シャッターカーテン装置のガイドレール15A,16Aに接して設けられている。防火戸19は、柱21とガイドレール15A,16Aと天井25とによって形成される空間に設けられる。防火戸には、建物の構造に応じた常時閉鎖式と常時開放式とがある。この実施の形態に示されている防火戸19は常時開放式のものであり、通常は柱21などの側面に防火戸が収納されており、スラットカーテン14A,14Bの閉動作及びガイドレール15A,16Aの繰り出し動作に連動して閉鎖されるように構成されている。常時開放式の防火戸の場合には、閉鎖した防火戸に別途設けられた潜り戸によって避難通路が確保されるようになっている。常時閉鎖式の防火戸の場合は、その防火区画から外側に、つまり避難方向に防火戸が開き、ドアチェック等により自動的に閉鎖するようになっている。従って、常時閉鎖式の防火戸の場合には、ガイドレール15A,16Aはガイドレール17Bのような固定式のものが設けられる。この実施の形態に使用される防火戸としては、建物の構造に応じて、常時閉鎖式でも常時開放式でもいずれの防火戸でもよい。また、防火シャッターカーテンがシート状の場合には、そこに避難通路用の開口(スリット等)が設けられることもある。
防火戸19の側面にはガイドレール15A,16Aに当接するための当て板が設けられている。スラットカーテン14A,14B及びガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bは、まぐさを通過して上昇下降するようになっている。スラットカーテン14A,14Bが巻取シャフト13A,13Bにそれぞれ巻き取られて、ガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bが折り畳まれて天井に収納された状態が通常の状態である。この状態ではスラットカーテン14A,14Bの最下部の座板がガイドレール15A,17A,17Bの側面に略密着している。ガイドレール16A,18A,16Bの上端部は、梁24に設けられたブラケット11A,12A,11Bに回転自在に連結されており、ガイドレール15A,17A,15Bの下端部は、スラットカーテン14A,14Bの先端部に連結されている。なお、ガイドレール16A,18A,16Bの上端部は、建物の梁の側面に直接設けてもよいし、ブラケット以外の部材を介して取り付けてもよい。火災が発生すると、防火シャッターカーテン装置は、図示していない煙センサ(又は熱センサ)などの感知器からの信号に対応してスラットカーテン14A,14B及びガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bの下降を阻止しているブレーキ等を解放することによっり自動的に自重にて下降させ、柱21,22、天井25、スラブ20によって形成される開口部を閉鎖する。なお、ガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bの詳細構成については、上述の先願(特願2001−109756号)に記載されているので、ここでは説明を省略する。
火災時にシャッターが自重降下するとき、シャッターの下に障害物があるとシャッターの自重にて挟まれたりして、障害物や遮蔽手段に損傷等の悪影響を与えるおそがあるので、シャッターカーテンの遮蔽動作中に何らかの障害物が存在する場合には遮蔽動作を停止等するような制御をさせることが好ましい。通常、このような装置は、座板内部に障害物の検出信号を出力する検出信号出力手段となるマイクロスイッチ等を内蔵し、このマイクロスイッチと制御盤をコードなどの有線で連結し、弛んだコードはゼンマイ等の巻取側への付勢部材内蔵のリールに巻き取る構造のものが知られている。このような構造のものを用いてもよいが、この実施の形態では、可動式ガイドレールに沿ってコードを配線するようにしている。
図6は、可動式ガイドレール及びスラットカーテンが天井部に収納された状態の詳細を示す側面図であり、図7は、可動式ガイドレール及びスラットカーテンが下降して設置された状態の詳細を示す側面図である。図6及び図7に示すように、防火シャッターカーテン装置は、中間ドラム軸53を介して巻取シャフト51がスラットカーテン14Aを巻き取るような構成になっている。開閉機52は、巻取シャフト51を回転駆動させて、一旦閉動作したスラットカーテン14Aを巻取シャフト51に巻き取るためのものである。自動閉鎖装置541、542は、開閉機52の回転位置を検出するリミットスイッチを内蔵したものであり、感知器等からの火災発生信号を受けて開閉機52を制御して、スラットカーテン14Aを自重にて閉鎖させるものである。これらの巻取シャフト51や中間ドラム軸53などは上面ケース35内に収納されている。上面ケース35は、梁(躯体)24に設けられている上面ケース受け351に取り付けられている。上面ケース35及び上面ケース受け351にて梁(躯体)24との隙間は塞がれている。
図6及び図7に示すように、座板14C内に内蔵されたマイクロスイッチ411と障害物感知装置制御盤412との間を可動式ガイドレール17A,18Aに沿って配線されたコード413で連結している。障害物感知装置制御盤412は、障害物検出信号の入力に基づいて、自動閉鎖装置542に対して制御信号を送信し、スラットカーテン14A,14Bの下降動作を停止させるように制御する。なお、下降動作を停止させるだけでなく、障害物検出信号が出力されなくなるようにスラットカーテン14A,14Bを上昇動作させるように制御してもよく、その他の動作、例えば停止させず下降速度を減少させる等の動作を行わせるように制御してもよい。このとき、コード413は、可動式ガイドレール17A,18Aの内部に沿って配線され、コード413が可動式ガイドレール17A,18Aの外部に露出しないようにしてある。これによって、コード413は露出することがなく、何らかの外力などによって誤って切断されることを防止することができる。
また、シャッター開閉動作時に可動式ガイドレール17A,18Aは折れ曲がるように連結されているだけであり、その全長は不変である。従って、この内部に沿って配線されたコード413の全長も変化することなく、従来のようにコードが弛むようなことはなく、付勢部材内蔵のリールが不要である。また、この実施例では、可動式ガイドレール17A,18Aの内側に可動式ガイドレールが開くのを防止するために設けられたコイル状のスプリング30A,30Cの内側を貫通するようにコード413を配線している。このようにコードをスプリング内を貫通させることよって、可動式ガイドレールの折り曲がり部分における曲げ応力の影響からコードを保護することができる。このように可動式ガイドレールの内部にコードを配線する方が好ましいが、外部に沿って配線してもよい。
さらに、図4に示すように図面に向かって右側の防火シャッターカーテン装置の場合(すなわち、シャッターカーテンの片側のみのガイドレールがリンク部を有する可動式ガイドレールになっており、他方側のガイドレールは通常の固定式ガイドレールになっている防火シャッターカーテン装置)は、固定式ガイドレールの内部や外部に沿って配線するようにしてもよい。また、この実施の形態では、電気を通す配線コードを障害物感知信号線として利用する場合について説明したが、電気に限らず、空気等の流体を通す線(管など)や音波や光を通す線(導波管や光ファイバーなど)を用いてもよい。また、線自体や線の内部部材が動くようなものを用いてもよい。例えば、ガイドレールに固着せずに緩く接触させる程度にして線が動くことによってその動力が伝わるような構成のものを用いてもよい。
座板14C内に内蔵されたマイクロスイッチ411は開閉部材であるスラットカーテン14A,14Bの閉鎖先端側である下方部に設けられている。マイクロスイッチ411は、公知のものであり、上座板と、この上座板に対して上下移動可能に保持された下座板と、下座板の上下移動に伴ってオン/オフ動作するスイッチで構成されている。下座板が障害物に接触し、上方向に移動することによって、マイクロスイッチ411がオン状態となり、障害物を検出したことを示す検出信号を出力し、それに対応した情報が配線コード413を介して障害物感知装置制御盤412に送信される。
これにより障害物感知装置制御盤412には、障害物検出信号、すなわち開閉手段の座板14Cに何らかの障害物が接触し、それが検出されたという情報が伝達される。この情報を受けた障害物感知装置制御盤412は、障害物検出信号の入力に基づいてスラットカーテン14A,14Bの下降動作を停止させるように制御する。なお、下降動作を停止させるだけでなく、障害物検出信号が出力されなくなるようにスラットカーテン14A,14Bを上昇動作させるように制御してもよく、その他の動作、例えば停止させず下降速度を減少させる等の動作を行わせるように制御してもよい。すなわち、障害物回避動作を行わせるように制御してもよい。ここで、障害物回避動作とは、次のような動作のことをいうものとする。下降が閉方向の場合には、その場で停止させること、若干上昇後に停止させること、若干上昇後に再降下を繰り返すこと。所定回数、所定時間又は無制限に繰り返すことを意味する。一般的な障害物の回避動作として、典型的なものは、障害物を感知した場合にその場で直ちに停止、開方向への移動、反対方向への移動等が考えられるが、そのまま継続して移動させる場合と比較して、障害物に及ぼす悪影響を避けたり減少させるような回避動作であればその動作は任意であって、開閉体装置の利用目的や利用態様等により決定されるものであってもよい。
この実施の形態に係る防火シャッターカーテン装置の場合、天井25にスラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aの出入口となるスリット状の開口部が形成されおり、収納時の意匠上の見栄えを向上させるために、この開口部を塞ぐように天井塞ぎパネル61a,61bが設けられている。従って、下降動作時に、スラットカーテン14A,14Bの座板14Cがこの天井塞ぎパネル61a,61bに接触することによって、天井塞ぎパネル61a,61bを押し開くようになっている。図6は、天井塞ぎパネル61a,61bが閉鎖した状態を示し、図7は、スラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aに接触して押されることによって開放された状態を示している。
図8は、図6及び図7の天井塞ぎパネルの詳細構成を示す図である。図9は、図8の天井塞ぎパネルの一部断面形状を示す側面図であり、図9(A)が図8のA−A線の断面図であり、図9(B)が図8のB−B線の断面図である。図10は、天井塞ぎパネル61a,61bが開放した状態を示す斜視図である。図10では、説明の便宜上、スラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aは省略して、天井塞ぎパネル61a,61bのみを示してある。天井塞ぎパネル61aは、天井パネル本体80、横補強部材81,82及び縦補強部材83,84から構成される。天井パネル本体80は、全体が長方形状をした1枚のパネルで構成される。横補強部材81,82は、この天井パネル本体80の横方向(長手方向)を補強するために天井パネル本体80の上下端部であって天井パネル本体80の長手方向に沿って設けられたL字型の部材で構成される。縦補強部材83,84は、天井パネル本体80の縦方向(短手方向)を補強するために、横補強部材81,82間に設けられたものであり、コの字型の部材で構成される。天井パネル本体80は、蝶番85,86によって、天井塞ぎパネル取付板60aに回転自在に取り付けられる。天井塞ぎパネル取付板60aのほぼ中央付近の内壁面には、L字型部材63cが取り付けられており、このL字型部材63cを介して収縮コイルバネ63aなどの弾性手段が取り付けられている。この収縮コイルバネ(弾性手段)63aは、天井塞ぎパネル61a,61bを図10の矢印62の方向、すなわち閉鎖しようとする方向に常に付勢力を与えるためのものである。天井パネル本体80は、図10に示すように、天井塞ぎパネル取付板60aを介して片側のまぐさ261に取り付けられる。
この天井塞ぎパネル61a,61bは、開口部を閉鎖した状態で、防火戸19の上枠191と固定式ガイドレール17Bに設けられたまぐさ塞ぎ板171の下面と共に天井面を形成することになる。そして、天井塞ぎパネル61a,61bには、収縮コイルバネ(弾性手段)63aによって、図10の矢印62の方向、すなわち閉鎖しようとする方向に常に付勢力が加えられる。従って、図7に示すように、天井塞ぎパネル61a,61bは、収縮コイルバネ63a,63bの付勢力によってスラットカーテン14A,14Bに常時接するようになっている。すなわち、開放後の天井塞ぎパネル61a,61bは、垂下したままの状態ではなく、付勢力によって天井塞ぎパネル61a,61bの先端部付近がスラットカーテン14A,14Bに常時接するようになっている。これによって、スラットカーテン14A,14B上部の開口部から煙が侵入するのを抑制している。なお、天井塞ぎパネル61a,61bの先端部付近がスラットカーテン14A,14Bだけでなく、可動式ガイドレール17A,18Aにも接するようにすることによって、スラットカーテン14A,14B上部及び可動式ガイドレール17A,18A上部の開口部への煙の侵入を抑制することが可能となる。これによって、開閉体装置を防火防煙設備として有効に利用することができる。なお、図7では、天井塞ぎパネル61a,61bがスラットカーテン14A,14Bに直接接するように示しているが、実際には、天井塞ぎパネル61a,61bがスラットカーテン14A,14Bに直接接することのないようにするガイドローラなどの緩衝部材などを設けることが好ましい。また、天井25にスラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aが収納される際に、天井塞ぎパネル61a,61bが座板14Cに引っかからないように天井塞ぎパネル61a,61bを矢印62とは逆方向に付勢するようなガイド手段をスラットカーテン14A,14B及び/又は可動式ガイドレール17A,18Aに設けることが好ましい。
天井塞ぎパネル61a,61bには、矢印62の方向に付勢力が働いているが、この付勢力だけでは、まぐさ261,262間の開口部を完全に塞ぐことはできないので、天井塞ぎパネル61a,61bの先端部(まぐさ262に接する箇所)に、金属製のマグネットキャッチ64a〜67a,64b〜67bが設けられ、まぐさ262側のマグネットキャッチ受け用部材263にはこのマグネットキャッチ64a〜67a,64b〜67bに対向する位置にそれぞれマグネットキャッチ受けが設けられている。なお、図6及び図7では、マグネットキャッチ受け用部材263のみが示してあり、各マグネットキャッチ受けについては図示を省略してある。
図11は、まぐさ261に天井塞ぎパネル61aを取り付ける場合の詳細を示す図である。図に示すように、天井塞ぎパネル61aは、天井塞ぎパネル取付板60aを介してまぐさ261に六角ボルト91〜93及び六角ナット94〜96によって取り付けられる。天井塞ぎパネル61aは、天井塞ぎパネル取付板60aに対しては蝶番(図示せず)を介して回転自在に取り付けられている。図12は、天井塞ぎパネル61aに天井材(化粧板)を取り付ける場合の様子を示す図である。図12は、天井塞ぎパネルを床面のスラブ20側から見た図であり、天井パネル本体80の下面側(スラブ20側)の左右上下端部には、見切り縁87a〜87dが取り付けられている。この見切り縁87a〜87dは、下面から見た形状が細長い台形状をしており、側面から見た形状は図8に示すように上辺の長いコの字型をしている。図12において、天井パネル本体80の左右端部に位置する見切り縁87c,87dは、天井パネル本体80の下面に固定的に取り付けられている。天井パネル本体80の上下端部に位置する見切り縁87a,87bは、天井パネル本体80の下面にネジなどの固定具によって脱着可能に取り付けられているので、図12に示すように、片側の見切り縁87aだけを取り外し、そこから天井材88を挿入することができるようになっている。図12(A)は、天井材88を挿入する前の状態を示す。図12(B)は、天井材88の約半分が左右端部に位置する見切り縁87c,87dに沿って挿入された状態を示す。図12(C)は、天井材88が完全に見切り縁87c,87d内に挿入され、見切り縁87aが天井パネル本体80にネジなどの固定具によって固定されることによって天井材88の収納が終わった状態を示す。このように天井材88は、ビスなどによって固定されていないので、見切り縁87a,87bを取り外すことよって容易に交換することができる。
図7に示すように、下降動作時に、スラットカーテン14A,14Bの座板14Cがこの天井塞ぎパネル61a,61bに接触することによって、天井塞ぎパネル61a,61bを押し開くようになっている。そこで、この実施の形態では、下降動作時に、天井塞ぎパネル61a,61bが押し開かれて、まぐさ261,262の開口部からスラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aが出現した時点から障害物感知装置制御盤412による障害物回避動作を行うようにした。すなわち、この実施の形態では、2個の自動閉鎖装置541,542が感知器等からの火災発生信号を受けて開閉機52を制御して、スラットカーテン14A及び可動式ガイドレール17A,18Aを自重にて閉鎖させる場合に、天井塞ぎパネル61a,61bが押し開かれるまで、障害物感知装置制御盤412からの障害物感知信号を受信しても、その回避動作を行わないようにした。
図13は、図6及び図7の防火シャッターカーテン装置の一部を右上方向から見た斜視図である。この実施の形態では、天井塞ぎパネル61a,61bが押し開かれるまで、障害物感知装置制御盤412からの障害物感知信号を受信しても、その回避動作を行わないようにするために、図13に示すように、スラットカーテン14A,14Bが上限及び下限位置に達したことを検知する上限用リミットスイッチ及び下限用リミットスイッチを内蔵した自動閉鎖装置541と、さらに天井塞ぎパネル61a,61bが図7に示すように押し開かれた状態になったことをスラットカーテン14A,14Bの下降位置に基づいて検出する障害物感知用リミットスイッチを内蔵した自動閉鎖装置542を備えるようにした。この防火シャッターカーテン装置では、この2個のリミットスイッチを用いて、スラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aの下降動作を制御するようにした。この実施の形態では、障害物感知装置制御盤412の動作を制御するための障害物感知用リミットスイッチを新たに設けた点が従来のものと異なる点である。
図14は、本発明の開閉体装置の動作を制御する開閉制御システムの概略構成を示す図である。この開閉体制御システムは、図示していな商用電源であるAC200[V]の3相交流(R相,S相,T相)及び商用電源とは別系統のバッテリを電源とする防災信号用電源27から供給されるDC24[V]を駆動源とする。3相交流は、モータ521に接続され、その途中に図示していないが、上昇(開放)用のリレー接点OM、あるいは下降(閉鎖)用のリレー接点CMなどがそれぞれ設けられている。さらに、モータ521には、図示していないが、加熱検出スイッチであるモータプロテクタが設けられた、モータ521が加熱した場合にR相電圧の供給を停止するようになっている。
この実施の形態のように、自重降下開始のためにブレーキ解放の動作を行う場合や障害物感知時のブレーキ復帰及び再降下時のブレーキ解放などの動作を行う場合には、火災時でも使用可能な電源が必要である。このような電源としては、AC200[V]の3相交流のような商用電源は原則として使用しないで、防災用信号そのものを電源として、すなわちシャッター装置の外部から供給される商用電源とは別系統の防災信号用電源そのものを用いたり、シャッター装置独自の予備電源を用いたりする。災害信号用電源は、通常はバッテリ等の予備電源で構成され、非常時に非常信号として電磁ブレーキBCに供給されるようになっている。
モータ521には、各リレー接点OM又はCMの閉じた接点に対応した方向の電力(AC200[V]の3相交流)が供給され、スラットカーテン14A,14Bなどの上昇(開放)又は下降(閉鎖)を制御するようになっている。
電磁ブレーキBCは、モータ521に連結された制動手段であり、モータ521の回転中はブレーキング動作を解除し、モータ521の停止中はブレーキング動作を実行するようになっている。この電磁ブレーキBCは、整流器RFを介して開閉体制御システムに接続されている。整流器RFは、電磁ブレーキBCに供給される電流を整流するものである。なお、電磁ブレーキBCの動作回数、すなわちスラットカーテン14A,14Bなど開閉動作回数をカウントするカウンタを設けてもよい。電磁ブレーキBCは、火災発生時などに防災信号用電源から非常信号を入力した場合には、防災信号用電源からの電力を用いて電磁ブレーキBCのブレーキング動作を解除し、スラットカーテン14A,14Bが自重で自然降下して開口部を自動閉鎖するように動作する。そして、電磁ブレーキBCは、防災信号用電源からの非常信号が解除された場合には、通常通りの動作を行うようになる。
この開閉体制御システムは、通常のシャッター装置のように開閉動作を制御するための上昇(開放)ボタン、下降(閉鎖)ボタン、停止用ボタンからなる操作スイッチを有する。例えば、上昇ボタンが操作された時には、モータ521が開放方向に駆動され、スラットカーテン14A,14Bは上昇(開放)するようになる。スラットカーテン14A,14Bが上昇(開放)して、上限位置に達すると、上限用リミットスイッチLS_Hの接点が開く(オフ状態となる)ので、モータ521への通電が断たれ、スラットカーテン14A,14Bはこの上限位置で停止する。また、図6及び図7に示すように、防火シャッターカーテン装置は、中間ドラム軸53を介して巻取シャフト51がスラットカーテン14A,14Bを巻き取るような構成になっており、自動閉鎖装置541,542は、感知器等からの火災発生信号を受けて開閉機52のブレーキング動作を解除して、スラットカーテン14A,14Bを自重にて自動閉鎖させる。この自動閉鎖時には、スラットカーテン14A,14Bの移動に応じて、巻取シャフト51を介して開閉機52が回転する。このとき自動閉鎖装置541、542に内蔵された各リミットスイッチ(上限用リミットスイッチLS_H、下限用リミットスイッチLS_L、障害物感知用リミットスイッチLS_P)は、開閉機52の回転位置に応じてオン・オフ状態を維持する。従って、自動閉鎖時には、スラットカーテン14A,14Bが下限位置に達すると、下限用リミットスイッチLS_Lが接点を開きオフ状態となり、自動閉鎖動作は終了し、スラットカーテン14A,14Bこの下限位置で停止する。このとき、下限用リミットスイッチLS_Lの接点がオフ状態となったことによってスラットカーテン14A,14Bによる自動閉鎖が終了したことを示す全閉信号が防災センターなどに通報され、開閉体装置の全閉が確認されるようになっている。なお、エマーゼンシスイッチは、スラットカーテン14A,14Bが上限用リミットスイッチLS_Hを通過して異常に上昇した場合の緊急停止用のスイッチである。
この実施の形態では、上述の上限用リミットスイッチLS_Hと下限用リミットスイッチLS_Lと同じ構成の増設リミットスイッチが障害物感知用リミットスイッチLS_Pとして設けられている。この障害物感知用リミットスイッチLS_Pは、座板14C内に内蔵されたマイクロスイッチ411に接続されており、通常のシャッター開閉時には、マイクロスイッチ411からの感知信号の入力に対応してスラットカーテン14A,14Bの下降動作を停止制御する。なお、感知器等からの火災発生信号を受けて開閉機52がブレーキング動作を解除して、スラットカーテン14A,14Bを自重にて自動閉鎖させる場合には、前述と同様にスラットカーテン14A,14Bの移動に応じて、巻取シャフト51を介して開閉機52が回転するので、この開閉機52の回転位置が天井塞ぎパネル61a,61bがスラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aに接触して押されることによって開放されるような位置に到達するまで、障害物感知用リミットスイッチLS_Pは接点を開いたオフ状態にある。従って、この状態で、座板14C内に内蔵されたマイクロスイッチ411がオン状態となったとしても、マイクロスイッチ411からの感知信号は物理的に伝達されなくなるので、その障害物回避動作などは行われないようになっている。一方、天井塞ぎパネル61a,61bがスラットカーテン14A,14B及び可動式ガイドレール17A,18Aに接触して押されることによって開放されると、障害物感知用リミットスイッチLS_Pは接点を閉じたオン状態となるので、この状態で、座板14C内に内蔵されたマイクロスイッチ411がオン状態となると、その感知信号は物理的に伝達され、それに応じた障害物回避動作が行われるようになる。
図15は、障害物感知用リミットスイッチを備えた防火シャッターカーテン装置の動作の一例を示すフローチャート図である。
まず、ステップS71では、自動閉鎖装置541,542は、煙センサや熱センサ等の熱感知装置からの信号等を受信したか否かの判定を行い、受信した(yes)場合は次のステップS72に進み、受信していない(no)場合はその信号を受信するまでステップS71の判定処理を繰り返す。ステップS72では、自動閉鎖装置541,542が熱感知信号を受信したので、ブレーキを解放する。これによってステップS73では、ブレーキの解放によってガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bはその自重によって回転移動降下を開始し、スラットカーテン14A,14Bもその自重によって閉鎖降下を開始する。
ステップS74では、カーテン部すなわちスラットカーテン14A,14Bの座板に何らかの障害物が接触し、それが座板内に内蔵されたマイクロスイッチ411で感知されたか否かを判定し、感知された(yes)場合はステップS75に進み、感知されない(no)場合はステップS79に進む。マイクロスイッチ411から障害物検出信号が出力されない場合には、そのままスラットカーテン14A,14Bの閉鎖動作を継続するためにステップS79に進む。一方、マイクロスイッチ411から障害物検出信号が出力され、ステップS74でyesと判定された場合には、ステップS75に進む。
ステップS75では、障害物感知用リミットスイッチLS_Pがオン状態か否かの判定を行い、オン状態(yes)の場合は次のステップS76に進み、そうでないオフ状態(no)の場合はステップS79にジャンプする。このステップS75の判定は、スラットカーテン14A,14Bが巻取シャフト51に完全に巻き取られ上限に位置し、さらに、ガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bが折り畳まれた状態で開口部上部に収納されている場合、並びに自重降下開始直後であっても、スラットカーテン14A,14Bの座板14Cが天井塞ぎパネル61a,61bに接触して押し開いた状態でない場合には、障害物感知用リミットスイッチLS_Pはオフ状態にある。従って、障害物感知用リミットスイッチLS_Pがオフ状態の場合には、マイクロスイッチ411から障害物検出信号が出力されても、この信号は無視され、ステップS79に進み、そこで閉鎖動作が継続される。
ステップS76では、スラットカーテン14A,14Bが下限位置に達したことを検知する下限用リミットスイッチLS_Lがオン状態か否かの判定を行い、オン状態(yes)の場合はステップS79にジャンプし、そうでないオフ状態(no)の場合はステップS77に進む。スラットカーテン14A,14Bが図4に示すように下限位置に達した場合には、座板14Cがスラブ20側の床面部材に接触し、障害物検出信号を出力するようになる。従って、このステップS79では、下限用リミットスイッチがオン状態になった場合にスラットカーテン14A,14Bが全閉したと判定する。なお、これ以外に全閉したか否かを検出するための検出手段を別途設けるようにしてもよい。
ステップS74及びステップS75でyesと判定され、ステップS76でnoと判定されたということは、スラットカーテン14A,14Bの下降動作途中で、座板14Cが何らかの障害物に接触したことを意味するので、ステップS77では、スラットカーテン14A,14B及びガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bの回転移動降下を停止させる。ここでの停止はブレーキングをかけることであり、ステップS72のブレーキ解放が行なわれるまでその停止状態を維持することになる。
ステップS78では、座板内に内蔵されたマイクロスイッチ411から継続的に障害物検出信号が感知されるか否かを判定し、感知される(yes)場合は感知されなくなるまでこのステップS78の判定を繰り返し、感知されなくなった時点でステップS72にリターンし、ブレーキを解放し、自重降下による回転移動を再開させる。この実施の形態では、障害物検出信号が継続的に感知されている限り、このステップS78を抜けることができないようなフローについて示してある。
ステップS79では、スラットカーテン14A,14Bの降下動作を継続させ、ステップS74にリターンする。ステップS79の処理が実行されるのは、ステップS74で障害物が感知されなかった場合、障害物が感知されたが障害物感知用リミットスイッチLS_Pがオフ状態であった場合、さらに障害物感知用リミットスイッチLS_Pがオフ状態であったが下限用リミットスイッチLS_Lがオン状態であった場合の3通りである。
なお、上述の実施の形態では、障害物検出信号が感知されなくなった時点でステップS62にリターンするようにしているが、移動を優先させる利用態様の場合には、感知状態のままでも、所定時間経過によってステップS62にリターンし、降下を再開させるようにしてもよいし、場合によっては所定距離だけ降下させたり、所定時間だけ降下させるようにしてもよい。
上述の実施の形態では、座板に内蔵されたマイクロスイッチ411による障害物検出信号を配線コード413を介して障害物感知装置制御盤412に送信する場合について説明したが、発光手段と受光手段を用いて伝達するようにしてもよい。
図16及び図17は、座板スイッチで検出した障害物検出信号を発光手段と受光手段を用いて伝達すると共に可動式ガイドレールにも障害物感知手段を備えた別の実施の形態を示す図である。開閉障害物感知手段であるカーテン用障害物検出装置は、座板スイッチ31A,31Bと、発光部32A,32Bと、受光部34A,34Bから構成される。座板スイッチ31A,31Bは開閉部材であるスラットカーテン14A,14Bの閉鎖先端側である下方部に設けられる。座板スイッチ31A,31Bは、図6及び図7に示すものと同様のものであり、上座板と、この上座板に対して上下移動可能に保持された下座板と、下座板の上下移動に伴ってオン/オフ動作するマイクロスイッチ等のスイッチを含んで構成されている。発光部32A,32Bは座板スイッチ31A,31Bの上側に設けられ、スイッチのオン動作に応じた赤外光を無線式に発光出射する。すなわち、下座板が障害物に接触し、上方向に移動することによって、スイッチがオン状態となることで障害物を検出したことを示す検出信号を出力し、それに対応情報を送信すべく、発光部32A,32Bから赤外光が発光出射されるようになる。なお、発光部32A,32Bは、バッテリーが内蔵されており、このバッテリーからの電力によって動作する。
受光部34A,34Bは上方の天井25側であって発光部32A,32Bに対向した位置に設けられて、発光部32A,32Bからの赤外光を無線式に受光し、それに対応した開閉用障害物検出信号を受信する。受光部34A,34Bは、制御手段である障害物感知装置制御盤412に接続されており、赤外光の受光に対応した開閉用障害物検出信号を障害物感知装置制御盤412に出力する。これによって障害物感知装置制御盤412に開閉用障害物検出信号、すなわち開閉手段の座板スイッチ31A,31Bに何らかの障害物が接触し、それが検出されたという情報が伝達される。
発光部32A及び受光部34Aは、スラットカーテン14Aの横方向のほぼ中央付近に設けられている。また、発光部32B及び受光部34Bは、スラットカーテン14Bの右側端部付近(図では、ガイドレール15B,16Bの可動範囲の右端部と固定式のガイドレール17Bとの間のほぼ中央付近)に設けられている。すなわち、これらの発光部32A及び受光部34A、発光部32B及び受光部34Bは、回転移動するガイドレールからはなるべく離間した位置に設けられている。これによって発光部32A,32Bと受光部34A,34Bとを結ぶ線上を回転移動するガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bが通過することがないので、座板スイッチ31A,31Bによって開閉用障害物検出信号が妨害されずに障害物感知装置制御盤412側に伝達されるようになり、スラットカーテン14A,14Bの下降を停止させることができる。なお、受光部34A,34Bは、まぐさ261,262に設けてもよいし、建物の梁の側面や天井、床(スラブ)に直接または間接的に設けてもよいし、まぐさ以外の例えば、シャッターケースやブラケット等のシャッター装置を構成する他の部材を介して取り付けてもよく、障害物感知装置制御盤412側に近い位置に配置されることが好ましい。
ガイド用障害物検出装置は、ガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bのそれぞれの側面の必要な箇所に貼付されたテープスイッチ40〜4Cから構成される。テープスイッチ40〜4Cは、公知のものであり、テープ表面に押圧力が印加するとそれによってオン/オフ動作するスイッチを含んで構成されるものである。テープスイッチ40,45,49は、ガイドレール15A,17A,15Bの下端部に、テープスイッチ41,42,46,47,4A,4Bは、ガイドレール15A,17A,15Bの両側面に、テープスイッチ43,48,4Cは、ガイドレール16A,18A,16Bの片側面に設けられている。これらの各テープスイッチ40〜4Cで検出された信号は図示していない配線を介して障害物感知装置制御盤412に取り込まれるようになっている。これらの配線の補助部材として、例えば配線の方向転換用等の目的でガイドローラやプーリーなどをガイドレールに付加して所定の配線を施すようにしている。すなわち、テープスイッチ40〜4Cのいずれか一つが障害物に接触することによって、オン状態となり、障害物感知装置制御盤412は障害物を検出することができる。
なお、テープスイッチ40〜4Cはそれぞれ別々に障害物感知装置制御盤412に検出信号を出力するように配線されていてもよいし、ガイドレール15A,16A,17A,18Aに貼付されているテープスイッチ40〜48が直列に接続され、その検出信号がコントローラ50Aに取り込まれ、ガイドレール15B,16Bに貼付されているテープスイッチ49〜4Cが直列に接続され、その検出信号がコントローラ50Bに取り込まれるようになっていてもよい。各テープスイッチ40〜4Cから障害物感知装置制御盤412に対してどのようにして検出信号を伝達するかは任意でよい。これにより障害物感知装置制御盤412は、ガイド用障害物検出信号、すなわちガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bに何らかの障害物が接触したという情報を瞬時に認識することができる。また、テープスイッチ40〜4Cがそれぞれ複数のテープスイッチ群によって構成され、それぞれのテープスイッチ群の検出信号がそれぞれ並列的に障害物感知装置制御盤412に取り込まれるようにして、障害物の接触位置を障害物感知装置制御盤412が認識することができるようにしてもよい。この場合、接触位置に応じて障害物感知装置制御盤412の制御を変更するようにしてもよい。例えば、ガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bの横方向のテープスイッチ41〜43,46〜48,4A〜4Cに障害物が接触した場合はガイドレールをゆっくり下降させ、下方向のテープスイッチ40,45,49に障害物が接触した場合は、回転移動を停止させる。
障害物感知装置制御盤412は、ガイド用障害物検出信号の入力に基づいてガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bの回転移動動作を停止させるように制御する。なお、回転移動動作を停止させるだけでなく、スラットカーテン14A,14Bの閉鎖動作も同時に停止させたり、ガイド用障害物検出信号が出力されなくなるようにガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bを逆回転移動させるように制御してもよく、その他の動作、例えば停止させず回転移動速度を減少させる等の障害物回避動作を行わせるように制御してもよい。また、テープスイッチ40〜4Cから出力されるガイド用障害物検出信号と、座板スイッチ31A,31Bから出力される開閉用障害物検出信号とをオア条件信号(論理和信号)として、障害物感知装置制御盤412に取り込んで制御するようにしてもよい。この場合には、障害物に接触したのがガイドレールかカーテンかを区別することはできないが、例えば障害物を検出した場合に常に単純に停止すればよいものに適用することができる。
図18は、回転移動するガイドレールの変形例を示す図である。上述の実施の形態では、ガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bが折り畳まれて天井25に収納されるものについて言及したが、図18では、ガイドレール16D,18Dが折り畳まれることなくそのまま天井25に収納されるように構成されている。この場合も同じく、ガイドレール16D,18Dがスラットカーテン14Dの閉鎖動作に連動して回転移動し、回転移動するガイドレール16D,18Dがスラットカーテン14Dを前後に挟むようにして回転移動して繰り出され、それぞれのまぐさの間の開口部に天井塞ぎパネルが設けられるような構成になっている。このようにガイドレール16D,18Dが折り畳まれることなく回転移動する場合には、上述のような配線コードを用いた障害物感知システムの設置には、図示のように、発光手段と受光手段を用いたものを用いる。例えば、ガイドレール16D,18Dの回転移動動作によって赤外光の送受信が妨害されないような位置に障害物検出装置(発光部32C、受光部34C)を取り付けている。図では、発光部32C及び受光部34Cは、スラットカーテン14Dの幅方向のほぼ中央付近に設けられている。これによって発光部32Cと受光部34Cとを結ぶ線上を回転移動するガイドレール16D,18Dが通過することがないので、座板スイッチ31Cによって障害物が検出された情報が妨害されずにコントローラ側に伝達されるようになり、スラットカーテン14Dの下降を停止させることができる。
図18のガイドレール16D,18Dの場合、ガイドレール16D,18Dのそれぞれの側面の必要な箇所にテープスイッチ90〜95が貼付されている。テープスイッチ90,93はガイドレール16D,18Dの下端部に、テープスイッチ91,92,94,95はガイドレール16D,18Dの両側面に設けられている。テープスイッチ91,94は、ガイドレール16D,18Dのほぼ全長に渡って貼付されているが、テープスイッチ92,95はガイドレール16D,18Dの全長の約下半分に貼付されている。これは、ガイドレール16D,18Dの回転移動して下降する場合にテープスイッチ91,94の貼付された部分に対しては何らかの障害物が当接する可能性が高いが、テープスイッチ92,95の貼付された部分に対しては下降時には障害物が当接する可能性は極めて低いからである。一方、テープスイッチ92,95の貼付された部分は回転移動して上昇する際に何らかの障害物に当接する可能性があるので、この実施の形態では下半分にテープスイッチ92,95を貼付している。これらの各テープスイッチ90〜95で検出された信号は図示していない配線を介して障害物感知装置制御盤412に取り込まれるようになっている。また、障害物感知装置制御盤412及び自動閉鎖装置541,542は、前述と同様の処理を行なう。なお、テープスイッチ90〜95をどのように貼付するかは任意であり、障害物に当接する可能性が高いと思われる部分だけに貼付してもよいし、全体に渡って貼付してもよい。
上述の実施の形態では、開閉部材であるシャッターカーテンが下降しながら繰り出されて閉鎖するシャッター装置を例に説明したが、これ以外にも開閉部材が横引き方式で繰り出されたり、上昇方式で繰り出されたり、あるいは水平方式で繰り出されたりするものであっても同様に適用することができる。また、上述の実施の形態では、開閉部材であるシャッターカーテンが下降しながら繰り出されて、その途中で塞ぎ手段などの移動妨げ手段と接触する場合のシャッター装置を例に説明したが、移動妨げ手段によって開閉部材の下降が規制されるように予め移動妨げ手段が開閉部材であるシャッターカーテンに接触しているような場合にも同様に適用することができる。さらに、上述のシャッターカーテンは防火目的やその設置場所やその周辺の環境、状態、諸事情により、防煙、防犯、日除け、雨除け等の目的にも応用できるものである。開閉体装置としては、例えば、シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置などがある。開閉体装置をシャッター装置とした場合、開閉手段である開閉部材は、シャッターカーテンであり、その構成は、多数の短冊状のスラット材からなるスラットカーテン、多数のパイプ材をリンク材などで連結させてなるパイプグリルカーテン、一枚状あるいは多数連結されたパネル材からなるパネルカーテン、ネット材からなるネットカーテン、合成樹脂あるいは布繊維製のシート材からなるシートカーテン、あるいはこれらの複合部材などからなる複合カーテンなどによるものである。また、開閉手段である開閉部材の材質は、使用目的に応じたものであれば、どのようなものでもよい。具体的には、金属製、木製、プラスチック製、布製、これらの複合されたものなどで構成することができる。なお、防火目的で設置される開閉体装置の場合、少なくとも開閉手段である開閉部材の材質は、耐火性を有しているものが好ましい。
上述の実施の形態では、障害物検出手段として座板スイッチやテープスイッチを例に説明したが、この座板スイッチやテープスイッチは障害物に当接することによって障害物を検出するものであるが、これ以外に非当接にて障害物を検出可能なものでもよい。例えば、非当接にて障害物を検出するものとして、開閉部材の両側に赤外光の発光素子と受光素子を設け、赤外光が遮断された場合に障害物を検出するようなものなどがある。また、障害物検出手段は、開口部周辺を含む開口部に存在する障害物を検出するものである。
また、上述の実施の形態では、障害物検出信号を伝達する場合、有線方式を例に説明したが、これ以外に無線方式として赤外光を用いたり、周波数信号(音波、超音波、電波など)を用いてもよい。電波などを用いた場合には、回転移動するガイドレールによる妨害が極めて少ないので、比較的自由な位置に障害物検出手段を配置することが可能となる。従って、周波数信号の場合は直進性のある程度高い超短波などの場合に、ガイドレールに妨害されないように配置するのが好ましい。また、上述の実施の形態では、配線手段としてコードを例に説明したが、光ファイバーなどの光信号を用いる光ケーブルなどにて検出信号を伝達するようにしてもよい。また、障害物検出手段として、チューブなどの中空管による空気等の流体圧力により検出するもの等でもよい。上述の実施の形態で説明した、障害物検出手段を回転移動するガイドレールに妨害されないようにすることは、信号伝達手段が、無線方式の場合であっても有線方式の場合であってもある程度直進性を持ったものにおいて、より有効である。
上述の実施の形態では、回転移動するガイドレールが開閉部材の閉鎖動作に連動して回転移動する場合について説明したが、これに限らず、開閉部材よりも先に回転移動するものや、開閉部材よりも後に回転移動するものでもよい。すなわち、実施の態様として、開閉手段と支持手段とが因果関係を持って連動するように構成されていることに特徴がある。この因果関係として、上述の実施の形態では、機械的な結合関係について言及しているが、これ以外にも電気的な結合関係によって連動するように構成されていてもよい。また、障害物検出手段は、障害物を検出したときに検出情報である検出信号を発信するものに加えて、障害物が除去されたときにも除去情報などが発信されるものでもよく、その他の情報(例えば、バッテリ残量を示す情報やバッテリ残量が少ないという情報や診断情報など)を付加して発信されるものでもよい。バッテリ残量等の情報を発信するのは、障害物感知状態(または障害物不感知状態)になった時と同時又はその時から時間的に近郊した所定時間経過後に発信することが好ましい。ただし、これに限るという意味ではなく、このような状態になったことを契機にして発信するという程度のものである。また、障害物検出信号は、単発で発信されるものでもよく、連続的あるいは断続的に発信されるものでもよい。障害物の検出信号を伝達する信号伝達手段は、回転移動する支持手段に妨害されないように配設されていれば、例えば、開閉手段の前後の少なくとも一方の表面に沿って設けられていても、開閉手段の内部を挿通させて設けられていてもよい。障害物検出手段である検出信号出力手段が、開閉手段に設けられている場合には、その検出信号出力手段の少なくとも一部は、回転移動する支持手段の少なくとも一部よりも閉鎖先端側(閉鎖方向側)に配設されていることがより好ましい。開閉体装置の駆動方式は、電動式、自重降下式など任意である。
なお、上述の実施の形態では、座板スイッチが床に接触することによって全閉が認識される場合について説明したが、スリットタイプシャッターやパネル(分離吊持タイプ)シャッターの場合には、座板スイッチなどが床に接触した後でも、さらに所定量(距離や時間他)だけ閉鎖方向に開閉手段を移動させたり、又は移動させる必要があったりするので、これに対応した制御が必要となる。すなわち、換気、採光等が可能なスリットタイプシャッターでは、座板スイッチなどが床に接触した後でも、シャッターカーテンを構成する各スラットの係合部に設けられたスリットを塞ぎ、スラット間を密着させるために、所定量だけ閉鎖方向に開閉手段を移動させる必要があり得る。また、各分離状態のパネルが各々チェーン等で繋がれ、このチェーンにて吊持ちされるようなパネル(分離吊持タイプ)シャッターでは、座板スイッチなどが床に接触した後でも、床に当接するパネルのみが着床していて、シャッターカーテン全体、すなわち、シャッターカーテンを構成する各パネル全体としては未だパネル同士が分離した状態となっていることがあり得る。このような状態から各パネル全体が密着状態になることによって初めてシャッターカーテン全体としては全閉状態となるので、全閉状態にするために、所定量だけ閉鎖方向に開閉手段を移動させて、パネル全体を密着状態にする必要がある。
上述の実施の形態によれば、特にレールやカーテンの少なくとも一方の先端が床や枠、地面などの固定物に当接するような全閉するものに対して有効である。すなわち、全閉時は障害物感知状態になることが想定されているものに有効である。さらには、レールとカーテンの両方が全閉するものに有効である。その点、例えば、日除け等のために、単にカーテンを所定量繰り出すだけのオーニング装置などは先端部が地面等に当接しないので、全閉するとは言えない。また、防煙垂幕や防煙垂壁なども先端部が床面等に当接しないので、カーテン部が全閉するとは言えない。
従来の防火シャッターカーテン装置の概略構成を示す図である。 図1の従来の防火シャッターカーテン装置の正面図である。 本発明に係る防火シャッターカーテン装置の概略を示す図であり、シャッターカーテンの閉動作途中の状態を示す正面図である。 図3の防火シャッターカーテン装置のシャッターカーテンが全閉された状態を示す図である。 スラットカーテンの巻取機構の一例を示す図である。 可動式ガイドレール及びスラットカーテンが天井部に収納された状態の詳細を示す側面図である。 図6の可動式ガイドレール及びスラットカーテンが下降して設置された状態の詳細を示す側面図である。 図6及び図7の天井塞ぎパネルの詳細構成を示す図である。 図8の天井塞ぎパネルの一部断面形状を示す側面図である。 天井塞ぎパネルが開放した状態を示す斜視図である。 まぐさに天井塞ぎパネルを取り付ける場合の詳細を示す図である。 図6及び図7の防火シャッターカーテン装置の一部を右上方向から見た斜視図である。 天井塞ぎパネルに天井材(化粧板)を取り付ける場合の様子を示す図である。 本発明の開閉体装置の動作を制御する開閉制御システムの概略構成を示す図である。 障害物感知用リミットスイッチを備えた防火シャッターカーテン装置の動作の一例を示すフローチャート図である。 座板スイッチで検出した障害物検出信号を発光手段と受光手段を用いて伝達すると共に可動式ガイドレールにも障害物感知手段を備えた別の実施の形態を示す図である。 図16の開閉体装置によって開口部を全閉した様子を示す図である。 回転移動するガイドレールの変形例を示す図である。
符号の説明
11,12,11A,11B,12A,12B…ブラケット
13,51…巻取シャフト
14,14A,14B…スラットカーテン
14C…座板
15B,16B…ガイドレール
15A,16A,17A,18A…ガイドレール
15,16,17B…固定式ガイドレール
171…まぐさ塞ぎ板
19…防火戸
191…上枠
20…スラブ
21,22…柱
23…上階スラブ
24…梁
25…天井
26,261,262…開口部(まぐさ)
263…マグネットキャッチ受け用部材
27,28…煙センサ(又は熱センサ)
30A,30C…スプリング
31A,31B,31C…座板スイッチ
32C…発光部
34C…受光部
35…上面ケース
351…上面ケース受け
411…マイクロスイッチ
412…障害物感知装置制御盤
413…コード
51…巻取シャフト
52…開閉機
53…中間ドラム軸
541,542…自動閉鎖装置
61a,61b…天井塞ぎパネル
63a,63b…収縮コイルバネ
64a〜67a,64b〜67b…マグネットキャッチ
80…天井パネル本体
81,82…横補強部材
83,84…縦補強部材
85,86…蝶番
87a〜87d…見切り縁
88…天井材
91〜95…テープスイッチ
LS_P…障害物感知用リミットスイッチ
LS_L…下限用リミットスイッチ
LS_H…上限用リミットスイッチ

Claims (12)

  1. 移動することによって開口部を開閉する開閉手段と、
    前記開閉手段が移動している時にその移動経路上の障害物を感知する障害物感知手段と、
    前記開閉手段の移動経路上に設けられており、前記開閉手段の移動を妨げる可能性がある移動妨げ手段であって、前記開閉手段が所定の条件で移動した場合に前記開閉手段の移動の妨げとならないように動作する移動妨げ手段と、
    前記移動妨げ手段が前記開閉手段の移動の妨げとならないように動作した後に前記障害物感知手段が障害物を感知した場合に前記開閉手段が前記障害物を回避するように制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする開閉体装置。
  2. 請求項1に記載された開閉体装置において、
    前記移動妨げ手段は、前記開閉手段の出入口となるスリット状の開口部を塞ぐように設けられ、前記開閉手段の動作に連動して前記出入口を開放するように動作する塞ぎ手段で構成されることを特徴とする開閉体装置。
  3. 請求項2に記載された開閉体装置において、前記塞ぎ手段は、前記開閉手段と接触して押されることによって前記出入口を開放するように構成されることを特徴とする開閉体装置。
  4. 請求項3に記載された開閉体装置において、前記制御手段は、前記塞ぎ手段が開放したことを前記開閉手段の移動位置に基づいて判断することを特徴とする開閉体装置。
  5. 移動することによって開口部を開閉する開閉手段と、
    回転移動することによって前記開閉手段を前後から挟むように設置される支持手段と、
    前記支持手段及び前記開閉手段の少なくとも一方が移動している時にその移動経路上の障害物を感知する障害物感知手段と、
    前記開閉手段及び前記支持手段の移動経路上に設けられ、前記開閉手段及び支持手段の少なくとも一方が所定の条件で移動した場合に移動中の前記開閉手段及び支持手段の移動の妨げとならないように動作する移動妨げ手段と、
    前記移動妨げ手段が前記開閉手段及び支持手段の移動の妨げとならないように動作した後に前記障害物感知手段が障害物を感知した場合に前記開閉手段及び前記支持手段の少なくとも一方が前記障害物を回避するように制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする開閉体装置。
  6. 請求項5に記載された開閉体装置において、
    前記移動妨げ手段は、前記開閉手段及び前記支持手段の出入口となるスリット状の開口部を塞ぐように設けられ、前記開閉手段及び前記支持手段の少なくとも一方の動作に連動して前記出入口を開放するように動作する塞ぎ手段で構成されることを特徴とする開閉体装置。
  7. 請求項6に記載された開閉体装置において、前記塞ぎ手段は、前記開閉手段及び前記支持手段の少なくとも一方と接触して押されることによって前記出入口を開放するように構成されることを特徴とする開閉体装置。
  8. 請求項7に記載された開閉体装置において、前記制御手段は、前記塞ぎ手段が開放したことを前記開閉手段及び前記支持手段の少なくとも一方の移動位置に基づいて判断することを特徴とする開閉体装置。
  9. 請求項3又は7に記載された開閉体装置において、前記開閉手段は、前記開閉手段の移動時にその位置を検出する位置検出用リミットスイッチ手段と、前記開閉手段が前記塞ぎ手段を開放したことを検出する障害物感知用リミットスイッチ手段とを備え、前記制御手段は、前記障害物感知用リミットスイッチ手段からの信号に基づいて前記塞ぎ手段が開放したことを判断することを特徴とする開閉体装置。
  10. 請求項3又は7に記載された開閉体装置において、前記開閉手段は、前記開閉手段の移動時にその位置を検出する位置検出用リミットスイッチ手段と、前記開閉手段が前記塞ぎ手段を開放したことを検出する障害物感知用リミットスイッチ手段とを備え、前記制御手段は、前記障害物感知手段によって感知された障害物感知信号を前記障害物感知用リミットスイッチ手段を経由して受信することを特徴とする開閉体装置。
  11. 請求項又は10に記載された開閉体装置において、前記開閉手段は巻取シャフト手段に巻き回されており、所定時にその自重によって自動閉鎖し、前記位置検出用リミットスイッチ手段は前記巻取シャフト手段の回転位置を検出するものであって、前記障害物感知用リミットスイッチ手段が前記開閉手段の移動位置に応じて接点をオン・オフするマイクロスイッチ手段を備え、前記障害物感知手段によって感知された障害物感知信号は前記マイクロスイッチ手段の接点がオンのときに前記制御手段に送信されるように構成されていることを特徴とする開閉体装置。
  12. 請求項11に記載された開閉体装置において、前記位置検出用リミットスイッチ手段は前記巻取シャフト手段の回転位置に基づいて前記開閉手段の移動時における上限位置及び下限位置の少なくとも一方を検出し、前記障害物感知用リミットスイッチ手段は前記位置検出用リミットスイッチ手段と同じ機構で前記巻取シャフト手段の回転位置を検出し、前記回転位置に応じてマイクロスイッチ手段の接点をオン・オフすることを特徴とする開閉体装置。
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