JP2000054766A - 開閉体制御装置 - Google Patents

開閉体制御装置

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JP2000054766A
JP2000054766A JP10221776A JP22177698A JP2000054766A JP 2000054766 A JP2000054766 A JP 2000054766A JP 10221776 A JP10221776 A JP 10221776A JP 22177698 A JP22177698 A JP 22177698A JP 2000054766 A JP2000054766 A JP 2000054766A
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shutter
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Kazuki Odate
一樹 大館
Kengo Fujii
健吾 藤井
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Bunka Shutter Co Ltd
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Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電時に開閉体が開閉されたり、開閉時に開
閉位置を誤カウントした等の場合であっても開閉体の開
閉限度を正確に検出して開閉制御できること。 【解決手段】 シャッターを開閉駆動するモータMには
パルスジェネレータ(PG)8が連結され、回転数に応
じたパルスを出力する。処理手段3の上限停止手段3e
は、シャッターの上限位置をRAM4に記憶されたカウ
ント値を基準位置としてPG8の出力をカウントしシャ
ッターが基準位置に達したとき上限位置として停止させ
る。装置への電源の遮断後、再度供給されたとき、上限
位置再設定手段3bは、シャッターが上限位置に達した
状態でRAM4に新たな基準位置としてのカウント値を
更新記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉体を開閉制御
する開閉体制御装置に係り、特に、開閉体の開閉限度位
置を容易、かつ最適位置に設定できる開閉体制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、開閉機の回転数を位置検出手段が
カウントして、開閉体、例えばシャッターの開閉範囲を
設定する構成としては、上限位置を基準として下降方向
に開閉機が何回転したかをカウントし、上昇時には下降
時にカウントした回転数に達すると、自動停止するもの
がある。このカウント値は不揮発性メモリに記憶され、
電源断時でも消えないようになっている。その開閉範囲
の設定は、通常操作とは別の設定方法(上限位置設定)
を施工者が行うようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によれば、停
電時に手動でシャッターを開閉させると、このときの開
閉機の回転数をカウントすることができないため、基準
となる上限位置がずれてしまう問題があった。例えば、
このままでは、装置側が上限位置にあると判断しても、
シャッターが実際には中途位置にあり、上限位置に達し
ていない場合がある。この場合、基準位置を再度設定し
直す必要が生じた。
【0004】同様の問題は、位置検出手段がノイズの影
響を受けた場合にも生じる。ノイズによって、開閉機の
カウント値を誤カウントすると、基準となる上限位置に
ずれが生じる。また、このずれは、経時的に蓄積されて
いくことになる。例えば、下降方向に誤カウントが発生
すると、シャッターの基準位置が徐々に実際の上限位置
よりも下方に下がっていく。
【0005】また、シャッターカーテンそのものが経時
的に伸縮することもあり、この場合にも同様の問題が生
じた。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、停電時に開閉体が開閉されたり、開閉
時に開閉位置を誤カウントした等の場合であっても、開
閉体の開閉限度を正確に検出して開閉制御できる開閉体
制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の開閉体制御装置は、請求項1記載のよう
に、開閉体を開閉限度位置間で開閉制御する開閉体制御
装置において、前記開閉体の開閉状態に対応した検出信
号を出力する位置検出手段と、予め設定された論理的基
準位置を基準として前記位置検出手段の検出信号に基づ
き開閉体開閉時の位置を論理的に判断し、該開閉体を開
閉限度位置間で開閉制御する開閉停止手段と、前記開閉
体の論理的位置が実際の開閉位置と異なる可能性を有す
る事象の発生を検出した場合には、前記開閉体を物理的
基準位置に移動させ前記論理的基準位置を再設定する開
閉位置再設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載のように、前記開閉位
置再設定手段は、所定経過時間に基づいて前記論理的基
準位置を再設定する構成としてもよい。
【0009】また、請求項3記載のように、前記開閉位
置再設定手段は、装置に対する電源供給断後の再投入に
基づいて前記論理的基準位置を再設定する構成とするこ
ともできる。
【0010】また、請求項4記載のように、前記開閉位
置再設定手段は、前記開閉体の開閉動作回数が所定回数
に達することに基づいて前記論理的基準位置を再設定す
る構成としてもよい。
【0011】また、請求項5記載のように、前記位置検
出手段は、開閉体を開閉駆動する開閉機の回転数に対応
したパルスを検出信号として出力し、前記開閉停止手段
は、前記検出信号のパルス入力に基づき増減カウントし
て開閉体の論理的な開閉位置を検出する構成とすること
もできる。
【0012】また、請求項6記載のように、前記開閉体
はシャッターカーテンが昇降移動するシャッターで構成
され、前記開閉位置再設定手段は、前記シャッターカー
テンの上限位置を前記論理的基準位置として再設定する
構成としてもよい。
【0013】また、請求項7記載のように、前記開閉体
はシャッターカーテンが昇降移動するシャッターで構成
され、該シャッターカーテンが実際に下限位置に達した
ことを検出する下限位置検出手段が設けられ、前記開閉
位置再設定手段は、前記下限位置検出手段がシャッター
カーテンの下限位置を検出した際に前記論理的基準位置
を再設定する構成としてもよい。
【0014】上記構成における開閉体がシャッターであ
る例で作用を説明すると、シャッターへの電源が供給断
後に再投入されたときには、限度位置再設定手段は、シ
ャッターが上限位置まで上昇したときに記憶手段へ基準
位置を更新記憶する。これにより、電源断時にシャッタ
ーが主動で昇降されても、シャッターを上限位置で停止
させることができるようになる。このように、本発明の
開閉体制御装置は開閉体の論理的位置が実際の開閉位置
と異なる可能性を有する事象の発生を検出した場合に
は、実際に開閉体を不動な物理的基準位置まで移動させ
て開閉体の物理的位置に論理的位置を合わせる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の開閉体制御装置
を示すブロック図である。以下の実施形態では、開閉体
として昇降するシャッターを例に説明する。操作手段1
は、シャッターを開閉停止させる複数のスイッチからな
る。制御手段2には、CPU等からなる処理手段3、R
AM等の記憶手段4、EEPROM等の不揮発性メモリ
5、モータ駆動回路6からなる。
【0016】開閉機Mは、モータ駆動回路6により駆動
されシャッターを開閉させる。この開閉機Mには、パル
スジェネレータ等の回転数(開閉位置)を検出する位置
検出手段(PG)8が設けられる。また、シャッターの
下限位置は、下限リミットスイッチ9で検出され、検出
時に開閉機Mが停止制御されシャッターは下限位置で停
止する。
【0017】処理手段3内部には、上限位置設定手段3
a、上限位置再設定手段3b、負荷感知手段3c、上限
リミット記憶手段3d、上限停止手段3eが設けられ
る。この処理手段3は、シャッターの開閉位置を論理的
に判断して開閉制御するとともに、開閉体の論理的位置
が実際の開閉位置と異なる可能性を有する事象の発生を
検出した場合には、実際に開閉体を不動な物理的基準位
置まで移動させて開閉体の物理的位置に論理的位置を合
わせる。上限位置再設定手段3bは、請求項に記載した
開閉位置再設定手段の実施形態に相当し、上限停止手段
は開閉停止手段に相当している。
【0018】上限位置設定手段3aは、シャッターの施
工時や、施工後任意の時期に操作される。操作手段1の
操作で強制上昇操作、例えば、開と停のスイッチの同時
操作の検出時や、他の設定スイッチ操作の検出時に制御
手段2を、通常の開閉モードから上限設定モードに移行
させる。
【0019】上限位置再設定手段3bは、シャッターの
施工後、使用者によって上限設定モードに移行したとき
に機能する。制御手段2の電源が断たれた後に電源が投
入されたときに、RAM4に所定値のカウント値を書込
む。このカウント値は、開閉機Mの最大動作カウント値
よりも多い値(シャッターの上下限位置同士の距離より
長い距離に相当する値)を書込む。詳しくは後述する
が、この書込み後、シャッターが上昇したときには、こ
のシャッターは座板がまぐさにあたる実際の上限位置
(物理的基準位置)まで少なくとも上昇することとな
る。
【0020】負荷感知手段3cは、上限設定モード時に
機能する。シャッターの開動作時にPG8から出力され
るパルス周期の変化に基づき、シャッターの負荷を感知
して上限位置であると判断する。シャッターが開動作し
座板がまぐさにあたると、PG8のパルス周期は対応し
て長くなることに基づき上限位置と判断する。負荷感知
時には、開閉機Mをこの上限位置で停止させる。
【0021】上限リミット記憶手段3dは、上限設定モ
ード時に機能する。開閉機Mがシャッターを開動作させ
て上限位置に達したときに上限位置のカウント値をRA
M4に記憶する。
【0022】上限停止手段3eは、開閉機Mがシャッタ
ーを閉動作させる場合、PG8から出力されたパルスを
RAM4に記憶されたカウント値に加算していく。ま
た、開閉機Mがシャッターを開動作させる場合、PG8
から出力されたパルスを加算したカウント値から減算し
ていく。そして、カウント値がRAM4に記憶されたカ
ウント値に達したときに上限位置と判断して開閉機Mを
停止させる。
【0023】次に、上記構成による上限設定モードを図
2のフローチャートを参照して説明する。通常モードに
あるシャッターは、上限位置設定手段3aが操作された
所定時期、あるいは電源の再投入時に、上限設定モード
に移行する。以下、電源の再投入時を例に上限設定モー
ドを説明する。
【0024】はじめに、電源の再投入によって上限位置
再設定手段3bは、RAM4に対して開閉機Mの最大動
作カウント値以上の値を書込む(S1)。
【0025】この後、開操作されて(S2−YES)、
シャッターが上昇すると(S3)、上限停止手段3e
は、カウント値を減算していく。ここで、上述のよう
に、RAM4には開閉機Mの最大動作カウント値以上の
値が書込まれている。したがって、論理的上限位置とし
て検出される以前に、シャッターが物理的上限位置であ
るまぐさに座板が当たる。この当接により、負荷感知手
段3cが負荷感知する。この負荷感知によりシャッター
カーテンは停止する。
【0026】これにより、上限位置再設定手段3bは、
このときの位置が物理的上限位置と判断する(S4−Y
ES)。ここで、上限でのシャッターカーテン(スラッ
ト)の巻き締めを防ぐため、負荷感知手段3cは、負荷
感知後、シャッターを一定時間下降させる(S5)。な
お、この下降は時間単位に限らず、例えば、開閉機の回
転数等別の単位であってもよい。
【0027】この状態で上限リミット記憶手段3dは、
所定のカウント値をRAM4に書き込み、このカウント
値を上限位置(基準位置)とする(S6)。カウント値
は、例えば「0」とする。この再設定により、シャッタ
ーの上限位置は、装置側の論理的位置と、実際のシャッ
ターカーテンの物理的位置を一致させることができる。
【0028】以上で上限設定モードが終了し、通常モー
ドに復帰する(S7)。通常モードにおいては、上限停
止手段3eは、シャッターを閉動作させる場合、PG8
から出力されたパルスをRAM4に記憶されたカウント
値に加算していく。なお、シャッターが下限位置まで下
降すると、下限リミットスイッチ9で検出され開閉機M
が停止制御される。
【0029】また、開閉機Mがシャッターを開動作させ
る場合、PG8から出力されたパルスを加算したカウン
ト値から減算していく。そして、カウント値がRAM4
に記憶されたカウント値「0」に達したときに上限位置
と判断して開閉機Mを停止させる。
【0030】上記構成によれば、シャッターの制御手段
3に対する電源供給断後に再投入される毎に、自動的に
上限位置が上記手順で再設定されるため、電源断時に手
動でシャッターが開閉された場合や、PG8のパルスカ
ウントを誤カウントした場合や、シャッターカーテンが
伸縮した場合のいずれにおいても、再度適切な上限位置
を設定できる。
【0031】また、上記実施形態では、カウント値をカ
ウントする構成としたが、これに限らない。別の方法と
しては、上限設定モードのときには上限位置再設定手段
3bは、PG8から出力されるカウンタ値は用いずに物
理的に負荷感知が働くまで上昇させ、負荷感知手段3c
による負荷感知が働いたときに、その位置が物理的上限
と判断し上限位置を再設定する構成とすることもでき
る。この上限位置は物理的上限から若干下方の位置を上
限位置として再設定してもよい。
【0032】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。第2実施形態では、上限位置再設定手段3bの構
成を変更する。上限位置再設定手段3bは、シャッター
の開閉動作回数をRAM4の所定エリア(前記パルスカ
ウントのためのエリアとは異なる格納エリア)に記憶さ
せ、予め定めた回数に達したときに、RAM4に記憶さ
れているパルスカウント値を第1実施形態同様に最大カ
ウント値以上の値を書込む。
【0033】これにより、シャッターは、開動作時に座
板がまぐさにあたる迄上昇することになり、前記図2記
載の手順で同様に上限位置を再設定できる。上記シャッ
ターの動作回数は、例えば開閉機Mのブレーキの動作回
数に基づきカウントすることができる。この他、操作手
段1の開閉スイッチの操作回数に基づいたり、シャッタ
ーの全開、全閉の回数に基づく等してカウントすること
もできる。
【0034】また、上限位置再設定手段3bによってR
AM4に記憶されるシャッター動作回数は、電源断時に
消去される。このため、この電源断時の電圧低下判断時
にこの動作回数を不揮発性メモリ5に退避記憶させる構
成とし、電源投入時に不揮発性メモリ5から動作回数を
読み出しRAM4の所定エリアに格納する構成となって
いる。ところで、RAM4をバッテリバックアップする
構成としたり、RAM4に代えてEEPROM等の不揮
発性でかつ書込み可能なメモリで構成してもよい。この
場合、上記のような退避記憶させる構成は不要である。
【0035】第2実施形態の変形例としては、他に、所
定時間経過毎に上限位置を再設定する構成とすることも
できる。この場合、RAM4には、シャッターの動作回
数に代えて、タイマ(不図示)で計時した時間を記憶す
る構成とすればよい。また、開閉機Mの駆動量やシャッ
ターの移動量等を積算していき、積算量が所定の量に達
したときに再設定する構成とすることもできる。
【0036】ところで、この第2実施形態で説明した、
上限位置再設定動作は、所定の開閉回数、あるいは所定
経過時間で直ちに実行する構成とするに限らない。例え
ばシャッターの全閉状態時に上限位置再設定のために自
動的にシャッターが上昇しないよう、予め禁止の事象を
記憶設定しておく構成としてもよい。この場合、上記所
定の開閉回数、あるいは所定経過時間後に、シャッター
が開閉操作されたときに上記上限位置再設定を実行する
構成とする。
【0037】本実施形態によれば、シャッターが予め定
めた所定回数開閉動作する毎に、上限位置が再設定され
る。これにより、第1実施形態同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0038】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。上記実施形態では、上限位置を基準位置としてカ
ウントする構成としたが、第3の実施形態の構成例とし
ては、下限位置を基準位置としている。図3は、第3実
施形態における上限位置再設定動作を示すフローチャー
トである。即ち、下限リミットスイッチ9がシャッター
の下限位置を検知したとき(S12−YES)、この下
限位置を基準位置(例えばカウント値「0」)として設
定させる。
【0039】この下限リミットスイッチ9は、ガイドレ
ール下端部に設けられてシャッターカーテンに接触して
検出するスイッチや、開閉機に連動回転するカウンタに
設けられ下限位置相当の回転位置で検出するスイッチ等
で構成される。
【0040】はじめに、シャッターを負荷感知される上
限位置まで開動作させる。この後、上限位置設定手段3
aを操作して上限設定モードとする。そして、シャッタ
ーをこの上限位置から下降させる(S10)。このとき
のPG8のパルス数をカウントし(S11)、下限リミ
ットスイッチ9で下限位置が検出されると(S12−Y
ES)、このカウント値を動作範囲パルス値としてRA
M4に記憶させる(S13)。また、このときのカウン
ト値を0として記憶させ(S14)、上限位置が設定さ
れ通常モードに復帰する(S15)。
【0041】図4は、この後の通常動作を示すフローチ
ャートである。開動作時の上限停止動作は、図4(a)
に示すように、シャッターが上昇すると(S20)、パ
ルスをカウントしていき、「動作範囲パルス値−カウン
ト値=0」となったときに(S22−YES)、上限位
置と判断してシャッターを停止させる(S23)。
【0042】閉動作時の下限停止動作は、図4(b)に
示すように、シャッターが下降すると(S26)、パル
スをカウントしていき、下限リミットスイッチ9で下限
位置が検出されたときに(S27−YES)、下限位置
と判断してシャッターを停止させる(S29)。また、
このときのカウント値を「0」と記憶する(S30)。
【0043】上述のフローチャートの動作によれば、閉
動作時の下限は常に下限リミットスイッチ9の検出を以
て行い、またこのときのカウント値を「0」にするの
で、例えカウント値が「0」になっていなくても、動作
範囲パルス値が変わらない限り、全閉時毎に物理的位置
と論理的位置を合わせることができる。したがって、開
閉体動作では比較的多く発生する全閉時毎に、基準位置
再設定が行われることになるので、より確実に物理的位
置と論理的位置を合わせることができる。
【0044】なお、上述のフローチャートの動作で、閉
動作時、下限リミットスイッチ9の検出によらず、カウ
ント値が「0」になったことを以て下限と判定すること
とし、基準位置再設定は上限設定モードで行うようにし
てもよい。
【0045】上記第3実施形態で説明した下限リミット
スイッチを上限リミットスイッチに、上限での負荷感知
を下限で負荷感知する構成に変更してもよい。この場
合、下限で上記説明の基準位置再設定動作が実行され
る。また、下限において基準位置再設定動作を行う際
に、シャッターを若干上昇制御させる構成としてもよ
い。この制御は、第1実施形態で説明した一定時間下降
(S5)に相当する。特に、下限で負荷感知する構成と
した場合に、シャッターを押し下げる方向の圧力を緩和
させた状態で基準位置再設定できる。
【0046】また、上記説明の基準位置は、開閉の中間
位置に設定してもよい。この場合、この基準位置から物
理的上限位置、あるいは物理的下限位置までのカウント
値を把握して再設定する。なお、基準位置は、ガイドレ
ールの中間位置に設けられたスイッチ等の検出手段でシ
ャッター位置を検出する構成とする。通常時は、この記
憶しているカウント値を基準に、開閉時のカウント値等
を把握することにより、シャッターを論理的に上限位置
及び下限位置間で開閉制御する。
【0047】上記各実施形態で説明した上限は開閉体の
全開位置、下限は開閉体の全閉位置に相当する。したが
って、昇降方向に開閉動作するシャッターに限らず、上
記実施形態で説明した構成で水平引きや、横引きのシャ
ッターに適用することもできる。またシャッターに限ら
ず、スライド式ドアや、開き戸などに適用することもで
きる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、装置側の論理的な開閉
位置と、実際の開閉体の開閉位置にずれが発生しても、
開閉体を開閉限度位置まで開閉移動させることにより、
これか間のずれを解消すべく再設定される。これによ
り、装置に対する電源供給断時に手動で開閉体が開閉さ
れたり、位置検出手段が開閉体の位置検出を誤検出した
場合であっても、開閉体の実際の開閉位置と装置側の開
閉位置を合わせることができる。このように、開閉体の
論理的位置が実際の開閉位置と異なる可能性を有する事
象の発生としては、他に、開閉体が所定回数開閉動作し
たり、所定経過時間に基づき基準位置を再設定させる構
成とすることもできる。いずれの場合であっても、長期
間に渡って開閉体の開閉状態と装置側で検出した開閉体
の移動状態を一致させることができる。開閉体は、シャ
ッターに限らず、ドアや、引き戸などにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉体制御装置の実施の形態を示すブ
ロック図。
【図2】第1実施形態の再設定動作を示すフローチャー
ト。
【図3】第3実施形態の再設定動作を示すフローチャー
ト。
【図4】第3実施形態の開閉動作を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…操作手段、2…制御手段、3…処理手段、3a…上
限位置設定手段、3b…上限位置再設定手段、3c…負
荷感知手段、3d…上限リミット記憶手段、3e…上限
停止手段、4…記憶手段、5…不揮発性メモリ、6…モ
ータ駆動回路、8…位置検出手段、9…下限リミットス
イッチ、M…開閉機。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉体を開閉限度位置間で開閉制御する
    開閉体制御装置において、 前記開閉体の開閉状態に対応した検出信号を出力する位
    置検出手段と、 予め設定された論理的基準位置を基準として前記位置検
    出手段の検出信号に基づき開閉体開閉時の位置を論理的
    に判断し、該開閉体を開閉限度位置間で開閉制御する開
    閉停止手段と、 前記開閉体の論理的位置が実際の開閉位置と異なる可能
    性を有する事象の発生を検出した場合には、前記開閉体
    を物理的基準位置に移動させ前記論理的基準位置を再設
    定する開閉位置再設定手段と、を備えたことを特徴とす
    る開閉体制御装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉位置再設定手段は、所定経過時
    間に基づいて前記論理的基準位置を再設定する請求項1
    記載の開閉体制御装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉位置再設定手段は、装置に対す
    る電源供給断後の再投入に基づいて前記論理的基準位置
    を再設定する請求項1記載の開閉体制御装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉位置再設定手段は、前記開閉体
    の開閉動作回数が所定回数に達することに基づいて前記
    論理的基準位置を再設定する請求項1記載の開閉体制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記位置検出手段は、開閉体を開閉駆動
    する開閉機の回転数に対応したパルスを検出信号として
    出力し、 前記開閉停止手段は、前記検出信号のパルス入力に基づ
    き増減カウントして開閉体の論理的な開閉位置を検出す
    る請求項1記載の開閉体制御装置。
  6. 【請求項6】 前記開閉体はシャッターカーテンが昇降
    移動するシャッターで構成され、 前記開閉位置再設定手段は、前記シャッターカーテンの
    上限位置を前記論理的基準位置として再設定する請求項
    1記載の開閉体制御装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉体はシャッターカーテンが昇降
    移動するシャッターで構成され、該シャッターカーテン
    が実際に下限位置に達したことを検出する下限位置検出
    手段が設けられ、 前記開閉位置再設定手段は、前記下限位置検出手段がシ
    ャッターカーテンの下限位置を検出した際に前記論理的
    基準位置を再設定する請求項1記載の開閉体制御装置。
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