JP3675632B2 - パワーウインド装置の挟み込み検知方法 - Google Patents

パワーウインド装置の挟み込み検知方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーウインド装置の挟み込み検知方法に係わり、特に、ウインド開閉用モーターに結合されたパルス発生部から2相パルスの供給が停止した際、正規のパルスエッジ間隔を検出できないことに伴うウインドの挟み込み検知の誤動作をなくすようにしたパワーウインド装置の挟み込み検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のウインドの開閉に用いられているパワーウインド装置においては、ウインドの開閉時に、何等かの物体がウインドに挟み込まれ、その物体が損傷したり、ウインド開閉用モーターに余分な負荷が加わるのを回避するため、物体のウインドへの挟み込みを検知し、検知時にウインド開閉用モーターを停止させたり、ウインドを開いたりするパワーウインド装置が知られている。
【0003】
この場合、挟み込み検知を行う既知のパワーウインド装置は、少なくとも、ウインドを開閉するモーターと、モーターを回転駆動するモーター駆動部と、モーターに結合され、モーター回転時にパルスを発生するパルス発生器と、装置の全体の動作を制御するマイクロ制御ユニット(MCU)と、手動操作によりウインドを開閉させる操作スイッチとを備えている。
【0004】
前記挟み込み検知を行う既知のパワーウインド装置の動作は、操作スイッチの中のいずれかのスイッチが操作されると、マイクロ制御ユニットから駆動信号がモーター駆動部を介してモーターに供給され、操作されたスイッチに対応するようにモーターを正方向または逆方向に回転させ、ウインドを開方向または閉方向に移動させる。モーターが回転すると、モーターに結合されているパルス発生器が動作し、パルス発生器からパルスが出力される。このとき、マイクロ制御ユニットは、クロック信号のカウントによりパルス発生器から出力されるパルスのパルスエッジ間隔を算出し、算出したパルスエッジ間隔からモータトルク値を求め、求めたモータトルク値を予め内部メモリ内に設定されている基準中央値と比較し、モータトルク値が基準中央値よりも相当量大きくなったとき、ウインドに挟み込みが発生したものと判断し、直ちにモーターを停止させたり、回転方向を逆転させるようにしている
このように、挟み込み検知を行う既知のパワーウインド装置は、ウインドを開閉する際に、パルス発生器から出力される2相パルスのパルスエッジ間隔に基づいてモータトルク値を求め、このモータトルク値を基準中央値と比較することによってウインドへの挟み込みの有無を判断しているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記挟み込みの検知が行われる既知のパワーウインド装置は、ウインドを開閉する際に、パルス発生器からパルスが出力されている間中、そのパルスのパルスエッジ間隔に基づいてウインドへの挟み込みの有無の判断を行うことができるものであるが、ウインドの開閉時に、何等かの理由、例えば、パルス発生器に内蔵されている磁気センサーの故障、磁気センサーが出力したパルスをマイクロ制御ユニットにまで導くケーブルの断線、パルス発生器側やマイクロ制御ユニット側に配置されているケーブルコネクタの断線や接触不良等が生じると、パルス発生器からパルスが出力されなかったり、マイクロ制御ユニットに伝送されなかったりする。そして、パルス発生器から出力されるパルスがマイクロ制御ユニットに全く伝送されない場合は、マイクロ制御ユニットにおいてパルスエッジ間隔を得ることができず、パルスエッジ間隔に基づいたモータトルク値を取得することができないため、この間にウインドに挟み込みが発生しても、その検知を行うことができなくなるという問題があり、一方、パルス発生器から出力されるパルスが2相パルスである場合、2相パルスの中の1相分だけがマイクロ制御ユニットに伝送されない場合は、マイクロ制御ユニットにおいてパルスエッジ間隔を得ることができたとしても、そのパルスエッジ間隔が本来のパルスエッジ間隔の約2倍になるので、パルスエッジ間隔に基づいたモータトルク値も約2倍になってしまい、ウインドに挟み込みが発生していなくても、挟み込みが発生したとの誤った検知が行われるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するもので、その目的は、パルス発生器が出力するパルスの規定のパルスエッジ間隔が得られないとき、挟み込みの検知を停止するパワーウインド装置の挟み込み検知方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明によるパワーウインド装置の挟み込み検知方法は、ウインド開閉用モーター、モーター駆動部、パルスを発生するパルス発生部、マイクロ制御ユニット、スイッチ装置を備え、マイクロ制御ユニット内に2相パルスが到来する度ごとに新たに時間を設定するタイマーを配置し、マイクロ制御ユニットは、パルスの1つのパルスエッジが到来した後、タイマーの設定時間を経過しても次のパルスエッジが到来しないとき、ウインドへの挟み込みの有無の判断を停止する手段を具備している。
【0008】
前記手段によれば、パルス発生器から出力されるパルスの1つのパルスエッジが到来する度ごとに設定するタイマーの設定時間をパルスの規定のパルスエッジ間隔より若干長くなるように選んでおき、パルスの1つのパルスエッジが到来し、次のパルスエッジが到来するまでのパルスエッジ間隔が規定の長さである場合、次のパルスエッジによってタイマーがリセットされるとともに次の時間の設定が行われるだけで、パワーウインド装置による挟み込みの検知が通常のように行われるが、何等かの故障や障害が発生し、パルスエッジ間隔が規定の長さよりもかなり長くなった場合、タイマーの設定時間がタイムアップされ、パワーウインド装置による挟み込みの検知が行われなくなるもので、現実にウインドへの挟み込みが発生していなくても、挟み込みが発生したとの誤った判断をすることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態において、パワーウインド装置の挟み込み検知方法は、ウインド駆動機構を介してウインドを開閉するモーターと、モーターを駆動するモーター駆動部と、モーターの回転に対応したパルスを発生するパルス発生部と、全体的な制御駆動処理を行うマイクロ制御ユニットと、ウインドの開閉を手動操作するスイッチ装置とを有し、マイクロ制御ユニットは、モーターを駆動してウインドを開閉する際にパルス発生部が発生するパルスのパルスエッジ間隔からモータートルク値を検出し、検出したモータートルク値と予設定された基準中央値及び加算値を比較し、モータートルク値が加算値を超えたときにウインドへの挟み込みを生じたものと判断し、モーターを駆動停止または逆転駆動させるものであって、マイクロ制御ユニット内にパルスのパルスエッジが到来する度ごとに新たに時間を設定するタイマーを配置し、マイクロ制御ユニットは、パルスの1つのパルスエッジが到来した後、タイマーの設定時間を経過しても次のパルスエッジが到来しないとき、ウインドへの挟み込みの有無の判断を停止するものである。
【0010】
本発明の実施の形態において、パワーウインド装置の挟み込み検知方法は、マイクロ制御ユニットがウインドへの挟み込みの有無の判断を停止した際に、モーター駆動部を介してウインドを開く方向に移動させるものである。
【0011】
これらの本発明の実施の形態によれば、マイクロ制御ユニット内にタイマーを配置し、ウインドの開閉時において、パルス発生器からパルスが出力されるとき、このタイマーの設定時間をパルスの1つのパルスエッジが到来する度ごとに、パルスの規定のパルスエッジ間隔より若干長くなるような時間を新たに設定するようにする。そして、マイクロ制御ユニットは、パルスの1つのパルスエッジが到来し、次のパルスエッジが到来するまでのパルスエッジ間隔が規定の長さであることをタイマーの設定時間によって検出した場合、次のパルスエッジによってタイマーをリセットし、かつ、タイマーの次の時間の設定を行うだけで、パワーウインド装置による挟み込みの検知を通常のように行う。これに対して、パルス発生器やその出力伝送経路に何等かの故障や障害が発生したことにより、マイクロ制御ユニットは、パルスエッジ間隔が規定の長さよりもかなり長くなったことをタイマーの設定時間のタイムアップによって検出した場合、直ちにパワーウインド装置による挟み込みの検知を行われないようにするもので、その結果、現実にウインドへの挟み込みが発生していない状態のとき、挟み込みが発生したとの誤った判断が行われない。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明によるパワーウインド装置の挟み込み検知方法の一実施例が実施されるパワーウインド装置の構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示されるように、パワーウインド装置は、スイッチ装置1と、マイクロ制御ユニット(MCU)2と、モーター駆動部3と、モーター4と、パルス発生器5と、プルアップ抵抗6と、分圧抵抗器7と、パルス伝送路8とを備える。
【0015】
また、図2(a)は、図1に図示のパワーウインド装置に用いられるパルス発生器のパルス発生原理構造図であり、図2(b)は、モーターの駆動時に、パルス発生器から発生される2相パルスを示す波形図である。
【0016】
図2(a)に示されるように、パルス発生器5は、回転体51 と、ホール素子52 、53 とを備えている。
【0017】
そして、スイッチ装置1は、個別に操作されるウインド上昇スイッチ11 、ウインド下降スイッチ12 、自動スイッチ13 を具備する。ウインド上昇スイッチ11 は、ウインドの上昇(閉)動作を指令するものであり、ウインド下降スイッチ12 は、ウインドの下降(開)動作を指令するためのものであって、ウインド上昇スイッチ11 、ウインド下降スイッチ12 を操作しているときだけ、ウインドが指定された方向に移動し、ウインド上昇スイッチ11 、ウインド下降スイッチ12 の操作を停止すると、ウインドの移動も停止する。自動スイッチ13 は、動作の自動継続を指令するものであって、自動スイッチ13 とウインド上昇スイッチ11 とを同時操作すると、前述のようにウインドが上昇(閉)動作を始めるが、その後、自動スイッチ13 とウインド上昇スイッチ11 の操作を停止しても、ウインドの上昇(閉)動作が継続され、ウインドが窓枠の最上部に達したときに停止する。また、自動スイッチ13 とウインド下降スイッチ12 とを同時操作すると、やはり前述のようにウインドが下降(開)動作を始めるが、その後、自動スイッチ13 とウインド下降スイッチ12 の操作を停止しても、ウインドの下降(開)動作が継続され、ウインドが窓枠の最下部に達したときに停止する。
【0018】
マイクロ制御ユニット2は、制御・演算部9と、メモリ10と、モーター駆動電圧検出部11と、パルスエッジカウンタ12と、タイマー13と、第2のタイマー14とを具備する。これらの構成要素の中で、制御・演算部9は、スイッチ装置1の操作状態に対応した制御信号を発生し、この制御信号をモーター駆動部3を介してモーター4に供給し、モーター4を回転駆動させ、同時に、モーター駆動電圧検出部11やパルスエッジカウンタ12から供給されるデータやメモリ10に記憶されている記憶データに基づいて、所定のデータ処理やデータ演算等を行い、モーター駆動部3を介してモーター4の回転状態を制御する。メモリ10は、基準中央値記憶エリア101 、基準許容値記憶エリア102 、トルクデータ加算値記憶エリア103 、起動キャンセル記憶エリア104 、移動領域内トルクデータ数記憶エリア105 、総トルクデータ数記憶エリア106 からなる6つの記憶エリアを具備する。なお、これら6つの記憶エリア101 乃至106 への記憶内容については後述する。モーター駆動電圧検出部11は、分圧抵抗器7の分圧点に得られる車載電源(バッテリー)電圧を表す分圧電圧の検出を行う。パルスエッジカウンタ12は、パルス発生器5から供給された2相パルスのパルスエッジの検出を行う。タイマー13は、制御・演算部9内で種々のデータ処理が行われる際の時間を設定したり、時間を計測するものであり、第2のタイマー14は、パルスエッジウンタ12にパルスエッジが到来する度ごとにリセットされ、その時点に得られる正規のパルスエッジ間隔、即ち、1つのパルスエッジが到来してから次のパルスエッジが到来までの間隔よりも若干、例えば約50%程度長い新たな時間が設定されるものである。
【0019】
モーター駆動部3は、制御信号反転用の2つのインバータ31 、32 と、モーターの回転を正転、逆転、停止のいずれかに切替設定する2つのリレー33 、34 と、火花発生防止用の2個のダイオード35 、36 とを具備し、マイクロ制御ユニット2から供給される制御信号の状態に応じて、モーター4の回転駆動を行う。
【0020】
モーター4は、回転軸が図示されていないウインド駆動機構を介して自動車のウインドに結合されており、モーターの回転時、例えば、正方向回転時にウインドを閉じ、逆方向回転時にウインドを開く。
【0021】
パルス発生器5は、モーター4に直接装着されているもので、図2(a)に示されるように、モーター4の回転軸に取り付けられ、対向円周部分にS極及びN極が着磁された回転体51 と、この回転体51 の円周部分の近くに、モーター4の回転時に互いに90°位相を異にする2相パルスを発生するように配置されたホール素子52 、53 とを具備している。そして、モーター4が回転すると、その回転によって回転体51 も同時回転し、図2(b)に示されるように、2個のホール素子52 、53 が回転体51 の着磁部分を検出し、2個のホール素子52 、53 からそれぞれモーター4の1回転時に1周期となる、互いに1/4周期ずれた2相パルスが出力される。
【0022】
プルアップ抵抗6は、スイッチ装置1の出力及びマイクロ制御ユニット2の入力と、8V電源(例えば8V)との間に接続された3個の並列結合抵抗からなるもので、各ウインド上昇スイッチ11 、ウインド下降スイッチ12 、自動スイッチ13 の非操作時にマイクロ制御ユニット2の入力に電源電圧(8V)を供給する。
【0023】
分圧抵抗器7は、車載電源(バッテリー)と接地間に直列接続された2個の抵抗からなり、これらの抵抗の接続点がマイクロ制御ユニット2のモーター駆動電圧検出部11に接続される。
【0024】
パルス伝送路8は、パルス発生器5の出力と電源(例えば8V)との間に接続された2個のプルアップ抵抗と、パルス発生器5の出力と接地間に接続されたコンデンサと、パルス発生器5の出力とマイクロ制御ユニット2のパルスエッジカウンタ12の入力との間に接続された2個の直列抵抗とからなり、パルス発生器5から出力された2相パルスをパルスエッジカウンタ12に伝送する。
【0025】
モーター4が回転し、ウインドの開閉動作が行われているとき、パルス発生器5で発生された2相パルスは、パルス伝送路8を介してマイクロ制御ユニット2に供給される。このとき、パルスエッジカウンタ12は、2相パルスのそれぞれのパルスエッジ(立上り及び立下り)を検出し、パルスエッジが到来する度にエッジ検出信号を制御・演算部9に供給する。制御・演算部9は、パルスエッジ検出信号の供給タイミングをタイマー13でカウントし、1つのパルスエッジ検出信号とそれに続く1つのパルスエッジ検出信号との到来時間間隔(以降、これをパルスエッジ間隔データという)を測定する。なお、このパルスエッジ間隔データは、モーター4が1/4回転する度に1つ得られるものである。
【0026】
ところで、図1に図示のパワーウインド装置においては、ウインドへの挟み込みの有無を検知するため、その検出パラメータ値としてウインド開閉時のモータートルク値を用いており、このモータートルク値は前述のパルスエッジ間隔データから計算によって求められる。また、このモータートルク値は、実際にはウインドの重量やウインドとサッシの間の摩擦力等を含んでいる。また、図1に図示のパワーウインド装置は、ウインドの全移動領域(全開位置と全閉位置との間の有効移動領域)を、パルスエッジ間隔データの到来毎にカウントされるカウント数に基づいて複数に分割した移動領域が設定されており、各移動領域に対して、予設定された基準中央値及び基準許容値が設定されている。
【0027】
図3は、図1に図示のパワーウインド装置におけるウインドの全移動領域を36の移動領域に分割した場合の、各移動領域にそれぞれ設定されたモータートルク値の基準中央値及び基準許容値の一例を示す特性図である。
【0028】
図3において、縦軸はモータートルクを示し、横軸はウインドが全開位置から全閉位置に向かって移動したとき、パルスエッジ間隔データの到来毎にカウントしたカウント数を示す。そして、下側の階段状特性(S)はモータートルクの基準中央値、上側の階段状特性(A)はモータートルクの基準値(基準中央値+基準許容値)であり、実線(M)はウインドへの物体の挟み込みがない場合のモータートルクの経緯曲線、一点鎖線(H)はウインドへの物体の挟み込みがあった場合のモータートルクの経緯曲線である。
【0029】
ここで、図3に示されたモータートルクの基準中央値は、ウインドへの実質的な挟み込みがないときのウインドの移動に必要とされるモータートルク値であって、挟み込みがないときに計測されたモータートルク値に基づいて決定され、ウインドが移動する度ごとに、それまでの基準中央値が新たな基準中央値に更新される、いわゆる学習されるものである。また、モータートルクは、後述するように、パルスエッジ間隔データやモーター駆動電圧から算出されるものであるが、パルスエッジ間隔データは、モーター4が1/4回転する度に1つ得られ、ウインドが全開位置から全閉位置までの範囲を移動した際、即ち、36の移動領域を移動した際に、それぞれの移動領域で32のパルスエッジ間隔データが得られることから、全体で約1200のパルスエッジ間隔データが得られ、従って同数のモータートルクのデータが得られることになる。
【0030】
また、図3に示されたモータートルクの基準許容値は、移動領域の位置に係りなく、一定値であって、一般には、規格等により決められるもので、ウインドに挟み込みが生じた時の挟み込み物体に印加可能な最大許容力をモータートルクに換算した値か、その値に何等かの補正を加えた値が用いられる。基準値は基準中央値に基準許容値を加えたもので、挟み込みの判断は、この値と現在のモータートルク値とを比較することによって行われる。
【0031】
ここで、図1に図示されたパワーウインド装置においては、概略、次のような動作が実行される。
【0032】
スイッチ装置1の中の1つのスイッチ、例えば、ウインド上昇スイッチ11 を操作すると、ウインド上昇スイッチ11 に接続されたマイクロ制御ユニット2の入力が8V電位から接地電位に変化する。このとき、マイクロ制御ユニット2の制御・演算部9は、入力された接地電位に応答してモーター制御部3にモーター4を正方向回転させる制御信号を供給し、モーター制御部3は、制御信号に応答して2つのリレー33 、34 を切替え、モーター4を正方向回転させる。モーター4が正方向に回転すると、モーター4に連結されたウインド駆動機構を介してウインドを閉じる方向に移動させる。また、モーター4の回転により、モーター4に取り付けられたパルス発生器5が2相パルスを発生し、発生した2相パルスがパルス伝送路8を介してマイクロ制御ユニット2のパルスエッジカウンタ12に供給される。
【0033】
ウインド上昇スイッチ11 の操作を停止すると、ウインド上昇スイッチ11 に接続されたマイクロ制御ユニット2の入力が接地電位から8V電位に変化する。このとき、制御・演算部9は、入力された8V電位に応答してモーター制御部3にモーター4の回転を停止する制御信号を供給し、モーター制御部3は、この制御信号に応答して2つのリレー33 、34 を切替え、モーター4への電源の供給を止め、モーター4の回転を停止させる。モーター4の回転が停止すると、モーター4に連結されたウインド駆動機構の動作が停止し、ウインドが現在の位置で移動を停止する。また、モーター4の回転が停止すると、モーター4に取り付けられたパルス発生器5も2相波パルスの発生を停止し、パルスエッジカウンタ12に2相パルスが供給されなくなる。
【0034】
次に、スイッチ装置1中の他のスイッチ、例えば、ウインド下降スイッチ12 を操作すると、前述の場合と同様に、ウインド下降スイッチ12 に接続されたマイクロ制御ユニット2の入力が接地電位に変化する。このとき、マイクロ制御ユニット2の制御・演算部9は、入力された接地電位に応答してモーター制御部3にモーター4を逆方向に回転させる制御信号を供給し、モーター制御部3は、この制御信号に応答して2つのリレー33 、34 を切替え、モーター4を逆方向に回転させる。モーター4が逆方向に回転すると、モーター4に連結された駆動機構を介してウインドを開く方向に移動させる。この場合においても、モーター4が回転すると、モーター4に取り付けられたパルス発生器5が2相パルスを発生し、発生した2相パルスがパルス伝送路8を介してパルスエッジカウンタ12に供給される。
【0035】
その後、ウインド下降スイッチ12 の操作を停止すると、ウインド下降スイッチ12 に接続されたマイクロ制御ユニット2の入力が接地電位から8V電位に変化する。このとき、制御・演算部9は、入力された8V電位に応答してモーター制御部3にモーター4の回転を停止する制御信号を供給し、モーター制御部3は、この制御信号に応答して2つのリレー33 、34 を切替え、モーター4への電源の供給を止め、モーター4の回転を停止させる。モーター4の回転が停止すると、モーター4に連結されたウインド駆動機構の動作が停止し、ウインドが現在の位置で移動を停止する。また、モーター4の回転が停止すると、モーター4に取り付けられたパルス発生器5も2相波パルスの発生を停止し、パルスエッジカウンタ12に2相パルスが供給されなくなる。
【0036】
さらに、ウインド上昇スイッチ11 と自動スイッチ13 とを同時操作した場合、ウインド下降スイッチ12 と自動スイッチ13 とを同時操作した場合の各動作についても、前述の各動作とほぼ同じ動作が行われるか、または、前述の各動作に準じた動作が行われる。
【0037】
次いで、図4及び図5は、図1に図示されたパワーウインド装置の前述のような動作時において、ウインドへの挟み込みの検知を含む詳細な動作経緯を示すフローチャートである。
【0038】
図4及び図5に図示されたフローチャートを用いて、図1に図示されたパワーウインド装置の詳細な動作経緯について説明すると、次の通りである。
【0039】
まず、ステップS1において、マイクロ制御ユニット2の制御・演算部9は、スイッチ装置1の中のウインド上昇スイッチ11 、ウインド下降スイッチ12 、自動スイッチ13 の中のいずれかが操作(押圧)されたか否かを判断する。そして、いずれかのスイッチ11 、12 、13 が操作されたと判断した(Y)ときは、次のステップS2に移行し、一方、いずれのスイッチ11 、12 、13 も操作されていないと判断した(N)ときは、このステップS1の動作が繰り返し実行される。
【0040】
次に、ステップS2において、制御・演算部9は、パルスエッジカウンタ12のカウンタ内容を廃棄し、初期化する。
【0041】
次いで、ステップS3において、制御・演算部9は、第2タイマー14に初期時間を設定する。この初期時間は、その後に第2タイマー14に設定される時間よりもかなり長いものである。
【0042】
続く、ステップS4において、制御・演算部9は、モーター駆動部3を介してモーター4を駆動し、モーター4を起動開始させる。
【0043】
続いて、ステップS5において、制御・演算部9は、パルスエッジカウンタ12においてパルス発生器5から供給された2相パルスの最初のパルスエッジを検出したか否かを判断する。そして、最初のパルスエッジを検出したと判断した(Y)ときは、タイマー13による計時を開始して次のステップS6に移行し、一方、最初のパルスエッジを未だ検出していないと判断した(N)ときは、他のステップS24に移行する。
【0044】
このステップS5は、スイッチ1が押された後で、モーター4が回転を開始したか否かを最初のパルスエッジの検出によって確認するステップであって、最初のパルスエッジが確認されればモーター4が正常に回転を開始したものと判断できる。
【0045】
次に、ステップS6において、制御・演算部9は、パルスエッジカウンタ12においてパルス発生器5から供給された2相パルスの次のパルスエッジを検出したか否かを判断する。そして、次のパルスエッジを検出したと判断した(Y)ときは、次のステップS7に移行し、一方、次のパルスエッジを未だ検出していないと判断した(N)ときは、他のステップS29に移行する。
【0046】
このステップS6は、モーター4が回転を継続していることを次のパルスエッジの検出によって確認するステップであって、次のパルスエッジが確認されればモーター4が回転を継続しているものと判断できる。
【0047】
続く、ステップS7において、制御・演算部9は、パルスエッジカウンタ12がパルスエッジの検出を行った際に、タイマー13のカウントによって先のパルスエッジとその今度のパルスエッジとのパルスエッジ間隔を表すパルスエッジ間隔データを取得する。
【0048】
続いて、ステップS8において、制御・演算部9は、ステップS7で求めたパルスエッジ間隔の倍数値、例えばパルスエッジ間隔の1.5倍数値を算出する。
【0049】
続く、ステップS9において、制御・演算部9は、1つのパルスエッジを検出する度ごとに、直ちに第2のタイマーにステップS8で算出した直前のパルスエッジ間隔の1.5倍数値に相当する時間を設定する。
【0050】
次に、ステップS10において、制御・演算部9は、取得したパルスエッジ間隔データが規定時間(例えば、3.5msec)以上のものであるか否か、即ち、正規のパルスエッジ間隔データであるかまたはノイズであるかを判断する。そして、パルスエッジ間隔データが規定時間以上のものであると判断した(Y)ときは、次のステップS11に移行し、エッジ間隔データが規定時間を満していない、即ち、ノイズであると判断した(N)ときは、ステップS6に戻り、ステップS6以降の動作が繰り返し実行される。なお、この判断において、パルスエッジ間隔データにノイズが重畳加算されている場合は、正規のパルスエッジ間隔データであると判断している。
【0051】
次いで、ステップS11において、制御・演算部9は、モーター駆動電圧検出部11において分圧抵抗器7で検出した分圧電圧をモーター駆動電圧Eとして取得する。
【0052】
続く、ステップS12において、制御・演算部9は、取得したモーター駆動電圧Eとパルスエッジ間隔データPwとを用いて演算を行い、モータートルクTcを算出する。この場合、モータートルクTcは、次式(1)に基づいて算出される。即ち、
【0053】
【数1】
Figure 0003675632
【0054】
続いて、ステップS13において、制御・演算部9は、モーター4の起動時の動作が終了したか否か、即ち、起動時キャンセルが終了したか否かを判断する。そして、起動時の動作が終了したと判断した(Y)ときは、次のステップS14に移行し、一方、起動時の動作が未だ終了していないと判断した(N)ときは、前のステップS18に移行する。
【0055】
ここで、モーター4の起動時の動作が終了したか否かを判断する理由は、モーター4の起動時に、モーター4の内部トルクが極大の状態から定常状態に変化する段階であることから、このとき計測されたモータートルク値に基づいて挟み込みを判断してしまうと、大きなモータートルク値の計測によって、ウインドに挟み込みが生じたものとの誤判断を生じる結果になるためであり、また、この大きなモータートルク値を基準中央値の更新のために用いると、新たな基準中央値が実態に合わない誤った値に設定されることがあるためである。
【0056】
この場合、モーター4の起動時の動作が終了したか否かの判断は、最初のパルスエッジを検出してから所定回数のパルスエッジを検出するまでの期間に基づいて行われるもので、モーター4の起動時の動作が終了していない場合、メモリ10の起動キャンセル記憶エリア104 にその旨が記憶される。
【0057】
次に、ステップS14において、制御・演算部9は、ステップS12で算出したモータートルクと基準中央値及び基準許容値を加算した基準値とを比較する。この場合、基準中央値は、ウインドの全移動領域毎に予め設定されている値であって、メモリ10の基準中央値記憶エリア101 に記憶されており、また、基準許容値は、ウインドの全移動領域に、移動領域に係わりなく予め設定されている一定値であって、メモリ10の基準許容値記憶エリア102 に記憶されている。
【0058】
次いで、ステップS15において、制御・演算部9は、ステップS14で比較したモータートルクと基準値との間で、モータートルクが基準値よりも小さいか否かを判断する。そして、モータートルクが基準値よりも小さいと判断した(Y)ときは、次のステップS16に移行し、一方、モータートルクが基準値よりも小さくないと判断した(N)ときは、他のステップS33に移行する。
【0059】
このステップS15において、モータートルクの増加が検知された場合には、挟み込みが発生した可能性があるので、ステップS33以降においてさらに検討が加えられる。
【0060】
続く、ステップS16において、制御・演算部9は、ウインドが移動中の移動領域において検出した全モータートルク値の加算値を得るために、モータートルクのデータをメモリ10のトルクデータ加算値記憶エリア103 に加算して記憶する。
【0061】
続いて、ステップS17において、制御・演算部9は、ウインドが移動中の移動領域において検出したモータートルク数をカウントするために、メモリ10の移動領域内トルクデータ数記憶エリア105 に記憶された移動領域内トルクデータ数に1を加算して記憶する。
【0062】
次に、ステップS18において、制御・演算部9は、ウインドの全開位置から現在ウインドが移動している移動領域までの間で得られる全モータートルク値の総数をカウントするために、メモリ10の総トルクデータ数記憶エリア106 に記憶された総トルクデータ数に1を加算して記憶する。
【0063】
次いで、ステップS19において、制御・演算部9は、総トルクデータ数記憶エリア106 に記憶されている総トルクデータ数に基づいてウインドの現在の移動領域を判断する。
【0064】
続く、ステップS20において、制御・演算部9は、ステップS19の判断に基づいて、ウインドの現在の移動領域が1つの移動領域から次の移動領域に移動したか否かを判断する。そして、ウインドの移動領域が次の移動領域に移動したと判断した(Y)ときは、次のステップS21に移行し、一方、ウインドの移動領域が未だ次の移動領域に移動していないと判断した(N)ときは、前のステップS6に戻り、ステップS6以降の動作が繰り返し実行される。
【0065】
続いて、ステップS21において、制御・演算部9は、直前の移動領域で得られたモータートルク値に基づいて、直前の移動領域に新たな基準中央値を設定する。この新たな基準中央値の設定は、得られた各モータートルクの平均値を用いて行うもので、メモリ10のトルクデータ加算値記憶エリア103 に記憶されているトルクデータ加算値を呼出し、移動領域内トルクデータ数記憶エリア105 に記憶されている移動領域内トルクデータ数を呼出して、呼出したトルクデータ加算値を呼出した移動領域内トルクデータ数で除算することによって行われる。
【0066】
次に、ステップS22において、制御・演算部9は、ステップS22において新たに設定した基準中央値を、メモリ10内の基準中央値記憶エリア101 にそれまで書き込まれていた基準中央値に代えて書き込む。
【0067】
次いで、ステップS23において、制御・演算部9は、モータートルク値の平均値を求めるために用いたメモリ10内のトルクデータ加算値記憶エリア103 と移動領域内トルクデータ数記憶エリア105 を初期化する。この初期化が行われるた後、前のステップS6に戻り、再び、ステップS6以降の動作が繰り返し実行される。
【0068】
ここで、ステップS13乃至ステップS23は、基準中央値の学習更新のためのステップである。
【0069】
このようなフローチャートにおける繰り返しの動作は、ウインド上昇スイッチ11 またはウインド下降スイッチ12 等の操作によってモーター4の駆動が停止され、ウインドの移動が停止するまで行われるか、または、後述するステップS25において、ウインドの挟み込みが検知され、それによりモーター4の駆動が停止され、ウインドの移動が停止するようなるかもしくはモーター4が反対方向へ回転駆動され、ウインドの移動が逆方向になるようになるまで行われる。
【0070】
以下のステップS24乃至ステップS28は、スイッチ1が押された直後の装置の故障または挟み込みの発生を検出するステップであって、スイッチ1が押されてから第2のタイマー14に設定された所定時間内にモーター4の回転が開始されるか否かを監視し、所定時間内に開始されなかった場合に、ウインドが全開または全閉状態、即ち、これ以上ウインドの移動が不可能な状態であることを確認し、ウインドが全開または全閉状態でないとき、パワーウインド装置に何等かの故障が発生した、まはた挟み込みが発生していると判断して処理を行うステップである。ここで、パワーウインド装置の故障の種類としては、モーター駆動部3の故障によってモーター4の回転しないこと、パルス発生部5またはパルス伝送路8に故障が生じたこと等である。
【0071】
ステップS24において、制御・演算部9は、最初のパルスエッジを検出した後、第2のタイマー14に設定されている時間が経過したか否かを判断する。そして、第2のタイマー14に設定されている時間が経過したと判断した(Y)ときは、次のステップS25に移行し、一方、第2のタイマー14に設定されている時間が未だ経過していないと判断した(N)ときは、前のステップS5に戻り、ステップS5以降の動作が繰り返し実行される。
【0072】
次に、ステップS25において、制御・演算部9は、ウインドが全部閉じた位置(全閉位置)または全部開いた位置(全開位置)にあるか否かを判断する。そして、ウインドが全閉位置または全開位置にあると判断した(Y)ときは、次のステップS26に移行し、一方、ウインドが全閉位置または全開位置以外の位置であると判断した(N)ときは、他のステップS28に移行する。
【0073】
次いで、ステップS26において、制御・演算部9は、ウインドが全閉位置または全開位置にある場合に、モーター駆動部3に駆動停止信号を供給し、モーター4の駆動を停止させる。
【0074】
モーター駆動停止動作に続いて、ステップS27において、制御・演算部9は、第2のタイマー14の計時動作を停止させ、この一連の動作を終了させる。
【0075】
また、ステップS28において、制御・演算部9は、ウインドが全閉位置または全開位置以外の位置である場合に、モーター駆動部3に駆動信号を供給し、ウインドを開く方向にモーター4を駆動する。
【0076】
以下のステップS29乃至ステップS34は、ウインドが移動中の装置の故障を検出し、処理を行うステップである。
【0077】
ステップS29において、制御・演算部9は、次のパルスエッジが未だ検出されない場合に、最初のパルスエッジを検出した後、第2のタイマー14に設定されている時間が経過したか否かを判断する。そして、第2のタイマー14に設定されている時間が経過したと判断した(Y)ときは、次のステップS30に移行し、一方、第2のタイマー14に設定されている時間が未だ経過していないと判断した(N)ときは、前のステップS6に戻り、ステップS6以降の動作が繰り返し実行される。
【0078】
次に、ステップS30において、制御・演算部9は、ウインドが全部閉じた位置(全閉位置)または全部開いた位置(全開位置)にあるか否かを判断する。そして、ウインドが全閉位置または全開位置以外の位置であると判断した(N)ときは、次のステップS31に移行し、一方、ウインドが全閉位置または全開位置にあると判断した(Y)ときは、他のステップS33に移行する。
【0079】
続く、ステップS31において、制御・演算部9は、パルス発生部5またはパルス供給経路に何等かの故障または障害が発生したものと見做し、以後、ウインドの挟み込みの検知機能を停止させる。
【0080】
続いて、ステップS32において、制御・演算部9は、既にウインドへの挟み込みが発生している場合もあると想定し、モーター駆動部3に短時間、例えば500msecだけ駆動信号を供給し、ウインドを開く方向にモーター4を駆動する。
【0081】
ステップS31において挟み込みの検知が停止したとき、自動車の運転者に対して、パワーウインド装置の挟み込み検知部に異常が発生したこと、及び、以後パワーウインド装置が挟み込みの検知を停止することを適切な手段で報知する。その報知手段の例にはダッシュパネル部に組み込んだ警告灯が用いられる。警告灯による警告があった場合、運転者は、警告に従い故障箇所を修理することになり、故障箇所修理が終わるまでの間は、ウインドの開閉を行う際に挟み込みの検知が停止していることを念頭におき、目視により安全性を確認しながらスイッチ1を操作する必要がある。
【0082】
また、他のステップS33において、制御・演算部9は、モータトルクが加算値を超えている場合に、ウインドが全部閉じた位置(全閉位置)にあるか否かを判断する。そして、ウインドが全閉位置にあると判断した(Y)ときは、次のステップS34に移行し、一方、ウインドが全閉位置以外の位置であると判断した(N)ときは、他のステップS35に移行する。
【0083】
次に、ステップS34において、制御・演算部9は、ウインドへの挟み込みが生じていないと見做し、モーター駆動部3に駆動停止信号を供給し、モーター4の駆動を停止させる。
【0084】
また、ステップS35において、制御・演算部9は、既にウインドへの挟み込みが発生している場合もあると想定し、モーター駆動部3に駆動信号を供給してウインドを開く方向にモーター4を駆動し、この一連の動作を終了させる。
【0085】
このように、本実施例のパワーウインド装置の挟み込み検知方法によれば、図4及び図5に図示されたフローチャートに従った動作が行われ、その際にウインドが全開位置から全閉位置まで移動し、その移動時にウインドへの挟み込みを生じなかった場合、モータートルク値として図3の実線(M)に示すような特性が得られ、ウインドの全移動領域において、モータートルク値が各移動領域に設定された基準値(基準中央値と基準許容値との加算値)を超えることはない。
【0086】
これに対して、ウインドが全開位置から全閉位置方向に移動し、その移動時にウインドへの挟み込みを生じた場合、モータートルク値として図3の一点鎖線(H)に示すような特性が得られ、挟み込みを生じた移動領域におけるモータートルク値がその移動領域に設定された基準値(基準中央値と基準許容値との加算値)を超えるようになる。このとき、制御・演算部9は、モーター制御部3に制御信号を供給して、2つのリレー33 、34 を切替え、モーター4の回転を停止させてウインドの移動を停止させるか、または、モーター4の回転をそれまでの回転方向と逆の方向に回転させてウインドの移動をそれまでの方向と逆の方向に移動させ、ウインドに挟み込まれた物体を損傷から保護するように動作する。
【0087】
また、本実施例のパワーウインド装置の挟み込み検知方法によれば、図4及び図5に図示されたフローチャートに従った動作時に、パルス発生部5またはパルス供給経路に何等かの故障または障害が発生し、パルスエッジ間隔が規定のパルスエッジ間隔よりも大きくなったとき、制御・演算部9は、直ちにウインドの挟み込みの検知機能を停止させるので、ウインドへの挟み込みが発生していない場合に挟み込みの発生が検知されるというような誤判断が行われることはない。
【0088】
次いで、図6は、図1に図示のパワーウインド装置において、2相パルスと第2のタイマーの時間設定状態の一例を示す説明図である。
【0089】
図6において、横軸は時間であり、上段の波形はパルス発生部5が出力する2相パルスを示し、下段の横線は第2のタイマー14の設定時間を示す。
【0090】
ここで、図6の説明図を用いて、2相パルスの供給状態と第2のタイマーの時間設定状態との関係を説明する。
【0091】
まず、時間t0 は第2のタイマー14がセットされ時点であって、同時に、モーター4が起動され、パルス発生部5が能動状態になる。このとき、第2のタイマー14は、比較的長い時間、例えば時間t0 から後述する時間t3 を超える時間TBが設定される。これはモーター4の起動が比較的ゆっくりと行われるため、最初のパルスが発生されるまでの時間が長いからである。
【0092】
次に、時間t1 になると、2相パルスの中のA相パルスが立上がり、最初のパルスエッジが到来する。このパルスエッジの検出はフローチャートのステップS6で行われる。
【0093】
次いで、時間t1 から時間T1を経た時間t2 になると、2相パルスの中のB相パルスが立上がり、次のパルスエッジが到来し、フローチャートのステップS6で検出される。このとき、ステップS7において、第2のタイマー14は、時間T1の1.5倍の時間(T1×1.5)が設定される。
【0094】
続いて、時間t2 から時間T2を経た時間t3 になると、2相パルスの中のA相パルスが立下がり、次(3番目)のパルスエッジが到来する。このとき、第2のタイマー14は、時間T2の1.5倍の時間(T2×1.5)が設定される。
【0095】
以下同様にして、時間t11になると、2相パルスの中のA相パルスが立下がり、パルスエッジが到来する。このとき、第2のタイマー14は、時間T10(ここで、T10は時間t10から時間t11までの時間)の1.5倍の時間(T10×1.5)が設定される。
【0096】
次いで、時間t11から時間T11を経た時間t12になると、2相パルスの中のB相パルスが立下がり、パルスエッジが到来する。このとき、第2のタイマー14は、時間T11の1.5倍の時間(T11×1.5)が設定される。
【0097】
続いて、時間t12から時間T12を経た時間t13になると、2相パルスの中のA相パルスが立上がり、パルスエッジが到来する。このとき、第2のタイマー14は、時間T12の1.5倍の時間(T12×1.5)が設定される。
【0098】
図6の説明図から明らかなように、第2のタイマー14に設定される時間は、1つ前に到来したパルスエッジと今回到来したパルスエッジとの時間間隔を1.5倍したものが設定されるもので、モーター4が起動された直後のように、2相パルスのパルスエッジの到来間隔が比較的長いときは、第2のタイマー14に設定される時間も長くなっており、定常時のように、2相パルスのパルスエッジの到来間隔が比較的短いときは、第2のタイマー14に設定される時間も短くなっている。
【0099】
そして、パルス発生部5の動作及び2相パルスのパルス伝送路8がともに正常である場合は、1つのパルスエッジが到来してから次のパルスエッジが到来するまでの間隔、即ち、パルスエッジ間隔は第2のタイマー14に設定される時間よりも短いので、パルスエッジ間隔内に第2のタイマー14の設定時間が経過してしまうことはなく、本実施例に用いられるパワーウインド装置は、正常にウインドの挟み込みの検知を行う。
【0100】
これに対して、パルス発生部5の動作及び2相パルスのパルス伝送路8のいずれかが異常になったとき、例えば、時間T12が経過する間に、B相パルス側に何等かの障害が発生してパルスエッジが到来しなくなったとすると、時間t13から時間(T12×1.5)を経た後、即ち、A相パルスの立上がりによるパルスエッジが到来してからA相パルスの立下がりによるパルスエッジが到来するまでのパルスエッジ間隔内に、第2のタイマー14に設定されている時間が経過してしまうようになる。このとき、制御・演算部9は、第2のタイマー14の設定時間の経過を検知すると、直ちにウインドの挟み込み検知機能を停止させ、以後、本実施例に用いられるパワーウインド装置は、ウインドの挟み込みの検知を行わなくなる。
【0101】
なお、図6に図示された例においては、2相パルスにおけるB相パルスのパルスエッジが到来しなくなった場合を示すものであるが、2相パルスにおけるA相パルスのパルスエッジが到来しなくなった場合も同様であり、2相パルスにおけるA相パルス及びB相パルスのパルスエッジが到来しなくなった場合も同様である。
【0102】
また、図6に図示された例においては、第2のタイマー14に設定される時間を、1つ前に到来したパルスエッジと今回到来したパルスエッジとの時間間隔の1.5倍に選んでいるが、この倍数は必ずしも1.5倍でなくてもよいもので、1.2倍乃至1.8倍の範囲内であれば、任意の倍数に選んでもよい。
【0103】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、マイクロ制御ユニット内にタイマーを配置し、ウインドの開閉時に、パルス発生器から2相パルスが出力されるとき、このタイマーの設定時間を2相パルスの1つのパルスエッジが到来する度ごとに、2相パルスの規定のパルスエッジ間隔より若干長くなるような時間を新たに設定するようにしているもので、マイクロ制御ユニットは、2相パルスの1つのパルスエッジが到来し、次のパルスエッジが到来するまでのパルスエッジ間隔が規定の長さであることをタイマーの設定時間によって検出した場合、次のパルスエッジによってタイマーをリセットし、かつ、タイマーの次の時間の設定を行うだけで、パワーウインド装置による挟み込みの検知を通常のように行うことができ、一方、パルス発生器やその出力伝送系に何等かの故障や障害が発生したことによって、マイクロ制御ユニットは、パルスエッジ間隔が規定の長さよりもかなり長くなったことをタイマーの設定時間のタイムアップによって検出した場合、直ちにパワーウインド装置による挟み込みの検知を行われないようにしているので、現実にウインドへの挟み込みが発生していない状態のとき、挟み込みが発生したとの誤った判断が行われるのを回避できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパワーウインド装置の挟み込み検知方法の一実施例が実施されるパワーウインド装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に図示のパワーウインド装置に用いられるパルス発生器のパルス発生原理構造図及びパルス発生器から発生される2相パルスを示す波形図である。
【図3】図1に図示のパワーウインド装置におけるウインドの全移動領域を36の移動領域に分割した場合の各移動領域にそれぞれ設定されたモータートルク値の基準中央値及び基準許容値の一例を示す特性図である。
【図4】図1に図示されたパワーウインド装置の動作時におけるウインドへの挟み込みの検知を含む詳細な動作経緯を示すフローチャートの一部である。
【図5】図1に図示されたパワーウインド装置の動作時におけるウインドへの挟み込みの検知を含む詳細な動作経緯を示すフローチャートの残りの一部である。
【図6】図1に図示のパワーウインド装置において、2相パルスと第2のタイマーの時間設定状態の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スイッチ装置
1 ウインド上昇スイッチ
2 ウインド下降スイッチ
3 自動スイッチ
2 マイクロ制御ユニット(MCU)
3 モーター駆動部
1 、32 インバータ
3 、34 リレー
5 、36 ダイオード
4 モーター
5 パルス発生器
6 プルアップ抵抗
7 分圧抵抗器
8 パルス伝送路
9 制御・演算部
10 メモリ
101 基準中央値記憶エリア
102 基準許容値記憶エリア
103 トルクデータ加算値記憶エリア
104 起動キャンセル記憶エリア
105 分割移動領域内トルクデータ数記憶エリア
106 総トルクデータ数記憶エリア
11 モーター駆動電圧検出部
12 パルスエッジカウンタ
13 タイマー
14 第2のタイマー

Claims (2)

  1. ウインド駆動機構を介してウインドを開閉するモーターと、前記モーターを駆動するモーター駆動部と、前記モーターの回転に対応したパルスを発生するパルス発生部と、全体的な制御駆動処理を行うマイクロ制御ユニットと、前記ウインドの開閉を手動操作するスイッチ装置とを有し、前記マイクロ制御ユニットは、前記モーターを駆動して前記ウインドを開閉する際に前記パルス発生部が発生するパルスのパルスエッジ間隔からモータートルク値を検出し、前記検出したモータートルク値と予設定された加算値とを比較し、前記モータートルク値が前記加算値を超えたときにウインドへの挟み込みを生じたものと判断し、前記モーターを駆動停止または逆転駆動させるパワーウインド装置の挟み込み検知方法であって、前記マイクロ制御ユニット内に前記パルスのパルスエッジが到来する度ごとに新たに時間を設定するタイマーを配置し、前記マイクロ制御ユニットは、前記パルスの1つのパルスエッジが到来した後、前記タイマーの設定時間を経過しても次のパルスエッジが到来しないとき、前記ウインドへの挟み込みの有無の判断を停止することを特徴とするパワーウインド装置の挟み込み検知方法。
  2. 前記マイクロ制御ユニットは、前記ウインドへの挟み込みの有無の判断を停止する際に、前記モーター駆動部を介して前記ウインドを開方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載のパワーウインド装置の挟み込み検知方法。
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