JPH11256953A - 巻取り式防火スクリーン装置 - Google Patents

巻取り式防火スクリーン装置

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JPH11256953A
JPH11256953A JP6535998A JP6535998A JPH11256953A JP H11256953 A JPH11256953 A JP H11256953A JP 6535998 A JP6535998 A JP 6535998A JP 6535998 A JP6535998 A JP 6535998A JP H11256953 A JPH11256953 A JP H11256953A
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JP
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screen
door
fire
curtain
curtain door
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Application number
JP6535998A
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Inventor
Hiroshi Muraoka
宏 村岡
Masahiko Honma
正彦 本間
Yasuyuki Miyagawa
保之 宮川
Tadataka Azuma
忠孝 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Unitika Glass Fiber Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Unitika Glass Fiber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幕扉の剛性を高めることにより幕扉を開動さ
せる力を効果的に扉全体に作用させ、これにより幕扉の
開閉をよりスムーズに行うことができるようにして避難
スピードを上げることを可能とする。 【解決手段】 防火スクリーン12は天井側の巻回軸1
4に巻回されて格納される。防火スクリーン12の下端
から上方に向かって逆L字状のスリット20を形成し、
このスリット20を2辺として囲まれる矩形状部分を幕
扉22とする。防火スクリーン12には、その巻回軸1
4に沿わせて幕扉22の上下端縁位置に、幕扉22を補
強する補強バーとしてウエイト16および中空パイプ2
6を設ける。また、コンベックス帯30を、幕扉22の
左右両辺22a,22bに沿って取り付けるとともに、
幕扉22の対角を結ぶようにX状に取り付ける。コンベ
ックス帯30は、片面側が凹に湾曲される帯状の金属薄
板によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井側に巻回され
て格納される不燃性または耐火性に富んだ可撓性の防火
スクリーンを、火災発生時に垂下して建物の内部空間を
間仕切りすることにより、建物の延焼や煙の拡散を防止
する巻取り式防火スクリーン装置に係り、とりわけ、上
記防火スクリーンの下端部に避難用の幕扉が設けられた
巻取り式防火スクリーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の内部には、従来から、火災時に備
えて、火炎や煙を遮断するための防火隔壁や防火シャッ
ターなどの防火設備や、人が避難できるようにするため
の防火扉などの避難通路などが計画的に配備されてい
る。最近、これら防火隔壁や防火シャッターなどに代わ
る新しい防火設備として、不燃性または耐火性に富んだ
可撓性の防火スクリーンを使用して火炎や煙を遮断する
ようにした防火スクリーン装置が提案されている。
【0003】このような防火スクリーン装置では、通常
は防火スクリーンが天井部分に巻回されて格納され、火
災発生時に巻き戻しにより垂下されて建物の内部空間を
間仕切りするようになっている。また、このように防火
スクリーンを用いた防火スクリーン装置にあっても避難
通路が設けられる。この場合、避難通路となる開口部の
扉も格納時に巻回する必要があることから、上記防火ス
クリーンによって一体または別体の幕扉として構成され
る。
【0004】例えば図10に一例を示すが、防火スクリ
ーン1の下端縁から上向きに防火スクリーン1を図中左
右に分断して、三角形状の一辺となるスリット2を形成
するとともに、三角形状の斜辺3に沿って折り曲げ自在
な三角形状の幕扉4が一体に構成されたものがある。ま
た、上記防火スクリーン1の下端縁には棒状のウエイト
5が取り付けられるとともに、幕扉4の下端縁には上記
ウエイト5とは独立したウエイト6が取り付けられ、こ
れらウエイト5,6によって防火スクリーン1および幕
扉4が垂下状態で緊張されるようになっている。このよ
うな幕扉4では、避難時に上記幕扉4の表面を押圧して
上記斜辺3から防火スクリーン1を裏側へ折り曲げるこ
とで、スリット2に大きな隙間を形成し、この隙間を通
じて防火スクリーン1を通過できるようになっている。
【0005】またこの他に、同様な機能性を発揮する扉
形態として、左右方向に伸縮して隙間を開閉するアコー
ディオン式も考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の巻取り式防火スクリーン装置にあっては、幕扉4
自体が防火スクリーン1によって形成されるようになっ
ており、この防火スクリーン1が非常に柔らかい布状で
あるため、避難時などにあって幕扉4を押圧して開口し
ようとした場合に、押圧した部分が突出されるのみで押
圧力が幕扉4全体に伝達されず、この幕扉4のスムーズ
な開動が困難になってしまう。
【0007】また、幕扉4のウエイト6は斜辺3側が防
火スクリーン1のウエイト5にヒンジ7結合されるが、
押圧した場合に幕扉4の一部分のみが裏側へ突出される
ことにより、幕扉4のスリット2側が上方に引っ張られ
てウエイト6をヒンジ7を中心に上方に傾斜させる力が
作用し、このヒンジ7にこじれを生じるため、この点か
らも幕扉4の開動をスムーズに行うことが難しくなって
しまう。このように、幕扉4の開動がスムーズに行われ
ない場合は十分な通行面積を確保できないため、通りず
らくなってしまうという課題があった。
【0008】アコーディオン式のものでも通行面積の確
保並びに密閉性の点で、その伸縮性が不十分だと、十分
に開ききらなかったり閉じきらなかったりするという不
都合がある。
【0009】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
てなされたものであって、幕扉の剛性を高めることによ
り幕扉を開動させる力を効果的に扉全体に作用させ、こ
れにより幕扉の開閉をよりスムーズに行うことができる
ようにして、一般のドアと同様な開閉操作性を確保して
避難スピードを上げることを可能とする巻取り式防火ス
クリーン装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す巻取り式防火スクリーン装
置は、天井側に巻回されて格納される一方、巻き戻しに
より垂下されて建物の内部空間を間仕切りする可撓性の
防火スクリーンを備えて構成され、この防火スクリーン
の下端部に幕扉を備えた巻取り式防火スクリーン装置に
おいて、上記防火スクリーンに、その巻回軸に沿わせて
上記幕扉の上下端縁位置に、該幕扉の形態を保持する剛
性を有する補強バーを設けて構成する。
【0011】また、本発明の請求項2に示す巻取り式防
火スクリーン装置は、上記幕扉に、巻回可能な可撓性を
有し、かつ、該幕扉の形態を保持する剛性を有する補強
部材を取り付けて構成する。
【0012】さらに、本発明の請求項3に示す巻取り式
防火スクリーン装置は、上記補強部材は、片面側に断面
凹または凸に湾曲させた帯状の金属薄板で形成する。
【0013】以上の構成により請求項1の巻取り式防火
スクリーン装置は、可撓性の防火スクリーンを備えて構
成され、この防火スクリーンを天井側から巻き戻しによ
り垂下して、建物の内部空間を間仕切りすることにより
火炎や煙を遮断する。一方、防火スクリーンの下端部に
設けた幕扉を押し開くことにより、その開口部から防火
スクリーンを通り抜けることができる。
【0014】このとき、防火スクリーンに、その巻回軸
に沿わせて幕扉の上下端縁位置に、幕扉の形態を保持す
る剛性を有する補強バーを設けているので、この補強バ
ーによって幕扉の剛性を高めることができ、これにより
幕扉を開動させる力を効果的に扉全体に作用させて幕扉
の開閉をよりスムーズに行うことができる。従って、一
般のドアと同様な開閉操作性を確保して避難スピードを
上げることができる。また、このように防火スクリーン
に上記補強バーを取り付けた場合にも、この補強バーは
防火スクリーンの巻回軸に沿わせて配置してあるので、
防火スクリーンを格納する際にこの防火スクリーンとと
もに補強バーを一緒に巻き取ることができる。
【0015】また、請求項2の巻取り式防火スクリーン
装置では、上記幕扉に、幕扉の形態を保持しようとする
剛性を備えた補強部材を取り付けたので、この補強部材
によって幕扉の形態保持性が高まる。従って、幕扉を通
り抜けようとしてこれを押圧した際に、補強部材を介し
てこの押圧力を幕扉全体に作用させることが可能とな
り、幕扉を全体的に押し開き易くなる。このため、幕扉
の押し開き量を増大して大きく開けることができ、延い
ては、その通り抜けを容易にして緊急時の避難を迅速か
つ安全に行うことができる。また、このように幕扉に上
記補強部材を取り付けた場合にも、この補強部材は巻回
可能な可撓性を備えているため、防火スクリーンを格納
する際にこの防火スクリーンとともに幕扉を一緒に巻き
取ることができる。
【0016】さらに、請求項3の巻取り式防火スクリー
ン装置は、上記補強部材を、片面側に断面凹または凸に
湾曲させて所定の剛性を確保する帯状の金属薄板で形成
していて、該補強部材は金属製であるため不燃性であ
り、かつ、薄板であるため可撓性を備えて巻回が可能と
なる。また、この金属薄板は断面凹または凸の湾曲によ
り、帯状となる長さ方向の直線性を保持しようとする剛
性が与えられ、この剛性により幕扉の形態保持性を得る
ことができる。従って、上記補強部材は簡単な構造にし
て形態保持性と可撓性の相反する機能を満足させること
ができるとともに、安価にして軽量である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の巻取り式防火スク
リーン装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
即ち、図1から図5は本発明の第1実施形態を示し、図
1は幕扉を設けた巻取り式防火スクリーン装置の斜視
図、図2は幕扉を開けた状態の同斜視図、図3は幕扉部
分の拡大正面図、図4は補強部材の拡大斜視図、図5は
図3中A−A線からの拡大断面図である。
【0018】即ち、図1,図2は本実施形態の巻取り式
防火スクリーン装置10で、この巻取り式防火スクリー
ン装置10は不燃性または耐火性を有する可撓性の防火
スクリーン12を備えて構成され、この防火スクリーン
12は図外の天井側に設けられる巻回軸14に巻回され
て格納される。上記防火スクリーン12の下端縁には後
述する幕扉22の下端縁位置に巻回軸14に沿わせて補
強バーとしても機能する棒状のウエイト16が水平に取
り付けられ、上記防火スクリーン装置10の使用時に巻
回軸14から巻き戻される防火スクリーン12は、上記
ウエイト16の重量によってスムーズに垂下され、か
つ、このウエイト16が着床した状態で、このウエイト
16と巻回軸14との間に防火スクリーン12の緊張状
態を保持できるようになっている。上記防火スクリーン
12は、ガラス繊維の織布やシリカクロスなどの不燃性
あるいは耐火性に富んだ布製の素材から形成され、火炎
または煙を遮断する機能を有している。
【0019】上記防火スクリーン12の下端部には避難
通路18が形成され、該防火スクリーン12を垂下して
建物の内部空間を間仕切りした状態で、この避難通路1
8から防火スクリーン12を通過できるようになってい
る。避難通路18は、防火スクリーン12の下端から上
方に向かって逆L字状のスリット20を形成し、この逆
L字状のスリット20を2辺として囲まれる矩形状部分
をドアタイプの幕扉22としてある。この幕扉22は防
火スクリーン12に一体に形成され、そして、この幕扉
22は上記スリット20の上下切れ込みに対向する辺を
折曲辺22aとして開閉自在となっている。また、幕扉
22の開閉側となる開閉辺22bは上記スリット20と
重合されて、幕扉22の閉止状態で隙間が形成されるの
が防止される。
【0020】上記ウエイト16は、上記幕扉22の下辺
22cに対応する部分が分断されて分離ウエイト16a
として構成され、この分離ウエイト16aは図中右側部
がヒンジ24を介してウエイト16に取り付けられ、こ
のヒンジ24を中心として幕扉22に伴って移動され
る。また、上記防火スクリーン12には上記幕扉22の
上端縁に対応する部分に、水平方向に巻回軸14に沿わ
せて補強バーとしても機能する中空パイプ26が取り付
けられる。この中空パイプ26は上記ウエイト16と同
様に、幕扉22の上辺22dに対応する部分が分断され
て分離パイプ26aとして構成され、この分離パイプ2
6aは図中右側部のヒンジ28を中心として開閉され
る。上記分離ウエイト16aおよび上記分離パイプ26
aは、上記ヒンジ24,28部分のみによってそれぞれ
の平行度が保持されるようになっている。
【0021】ここで、本実施形態では図3に示すよう
に、上記幕扉22に補強部材としてのコンベックス帯3
0を取り付け、このコンベックス帯30によって幕扉2
2の形態保持が図られるようになっている。コンベック
ス帯30は図4に示すように、片面32a側が断面凹に
湾曲される帯状の金属薄板32によって形成される。こ
のコンベックス帯30は、上記幕扉22の左右両辺22
a,22bに沿って一対が取り付けられるとともに、幕
扉22の対角を結ぶようにX状に取り付けられる。この
場合少なくとも左右両辺22a,22bに取り付けられ
る一対のコンベックス帯30を基本として、この基本の
コンベックス帯30を設けた上で、その他のコンベック
ス帯30の取り付け態様を各種変化させることができ
る。
【0022】上記コンベックス帯30の取り付けは、図
5に示すように幅狭に形成したコンベックス帯30を、
幕扉22の両面にそれぞれの背側を突き合わせるように
して一対配置し、それぞれの中央部をリベット34を介
して幕扉22に取り付けるようになっている。図6はコ
ンベックス帯30の取り付けの他の実施形態を示し、コ
ンベックス帯30が幅広の場合は同図に示すように幕扉
22の片側のみに取り付けることもできる。
【0023】以上の構成により本実施形態の巻取り式防
火スクリーン装置10は、常時は防火スクリーン12が
天井側に設けた巻回軸14に巻回されて格納されてお
り、火災発生時には格納された防火スクリーン12を巻
き戻しにより垂下して、建物の内部空間を間仕切りする
ことにより火炎や煙を遮断する。また、本実施形態では
防火スクリーン12の途中に中空パイプ26が設けられ
るが、この中空パイプ26は水平方向に配置されるた
め、格納時に上記巻回軸14に巻回される防火スクリー
ン12と一緒に巻き込まれる。
【0024】そして、間仕切りした上記防火スクリーン
12内の避難者は、防火スクリーン12の下端部に設け
た幕扉22を押し広げて、その開口部から防火スクリー
ン12を通り抜けることができる。つまり、幕扉22を
図1中手前側から向こう側に押圧することにより、幕扉
22は図2に示すように分離ウエイト16aおよび分離
パイプ26aとともに、折曲辺22aおよびヒンジ2
4,28から折れ曲がりつつ開動される。このとき、幕
扉22を押圧した時にこの幕扉22が防火スクリーン1
2で形成されていることにより、従来では押圧部分のみ
が大きく突出されて幕扉22を開きずらいが、本実施形
態では、防火スクリーン12に、その巻回軸14に沿わ
せて幕扉22の上下端縁位置に、幕扉22の形態を保持
する剛性を有するウエイト16および中空パイプ26を
設けているので、これらウエイト16および中空パイプ
26によって幕扉22の剛性を高めることができ、これ
により幕扉22を開動させる力を効果的に扉全体に作用
させて幕扉22の開閉をよりスムーズに行うことができ
る。
【0025】さらに、上記幕扉22にコンベックス帯3
0を取り付けたので、このコンベックス帯30により幕
扉22の形態を保持しようとする剛性が得られる。つま
り、上記コンベックス帯30は湾曲部分によって相当の
剛性を有するので、このコンベックス帯30が取り付け
られることにより幕扉22の変形を抑制することができ
るため、幕扉22を押圧した際に、この押圧力を幕扉2
2の開動力に効率よく変換することができる。また、こ
のようにコンベックス帯30によって幕扉22の形態保
持性が高まるので、分離ウエイト16aおよび分離パイ
プ26aが互いに近づく方向に傾斜されるのを抑制し
て、ヒンジ24,28のこじれを防止することができ
る。
【0026】従って、避難通路18を通り抜けようとし
て幕扉22を押圧した際に、この押圧力を効果的に幕扉
22全体に作用させ、延いては、幕扉22を全体的に押
し広げ易くなる。このため、幕扉22の押し開き量を増
大して避難通路18をより大きく開けることができ、延
いては、その通り抜けを容易にして緊急時の避難を迅速
かつ安全に行うことができる。
【0027】また、このように防火スクリーン12に上
記補強バーとしても機能するウエイト16および中空パ
イプ26を取り付けた場合にも、これらは防火スクリー
ン12の巻回軸14に沿わせて配置してあるので、防火
スクリーン12を格納する際にこの防火スクリーン12
とともに巻き取ることができる。
【0028】さらに、上記コンベックス帯30にあって
も、このコンベックス帯30は巻回可能な可撓性を備え
ているため、防火スクリーン12を格納する際にこの防
火スクリーン12とともに幕扉22を一緒に巻き取るこ
とができる。
【0029】ところで、本実施形態では幕扉22の形態
保持するための補強部材として上記コンベックス帯30
を用いてあり、このコンベックス帯30は片面側32a
に断面凹に湾曲した帯状の金属薄板32であるため、不
燃性であり、かつ、薄板であるため可撓性を備えて巻回
が可能となる。また、この金属薄板32は上記片面側3
2aに湾曲した部分により、帯状となる長さ方向の直線
性を保持しようとする剛性が与えられ、この剛性により
幕扉22に形態保持性を与えることができる。従って、
上記コンベックス帯30は簡単な構造にして形態保持性
と可撓性の相反する機能を満足させることができるとと
もに、安価にして軽量である。
【0030】ところで、上記コンベックス帯30は幕扉
22にリベット34止めしたが、この取り付け方法はこ
れに限ることなく他の手段、例えば接着剤で片面中央部
を接着しても良く、また、幕扉22に袋を縫い付けて、
これにコンベックス帯32を挿入するようにしても良
い。上記コンベックス帯32は片面32aを凸に湾曲さ
せてもよい。
【0031】図7から図9は本発明の第2実施形態を示
し、図7は幕扉を設けた巻取り式防火スクリーン装置の
斜視図、図8は幕扉を開けた状態の同斜視図、図9は図
7中B−B線からの拡大断面図で、上記実施形態と同一
構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述
べる。
【0032】この実施形態は図7,図8に示すように、
幕扉40を引き戸タイプとして構成したものに本発明を
適用したものである。即ち、この実施形態の巻取り式防
火スクリーン装置10aは、上記第1実施形態と同様に
防火スクリーン12の下端縁に水平にウエイト16が設
けられるとともに、幕扉40の上端部に位置して水平に
中空パイプ26が設けられている。そして、上記ウエイ
ト16と上記中空パイプ26との間の適宜位置に防火ス
クリーン12を切除した開口部12aを形成するととも
に、この開口部12aに別体の防火スクリーンで形成し
た上記幕扉40をスライド自在に配置してある。この幕
扉40は開口部12aの開口幅より大きく形成され、こ
の幕扉40の両側部分は開口部12aの左右縁部に重合
されて隙間を無くすようになっている。
【0033】上記幕扉40の上下端部は上記ウエイト1
6および上記中空パイプ26に支持されてスライドされ
るようになっている。即ち、このスライド部分では図9
に示すように上記ウエイト16を中空に形成し、この中
空部分および上記中空パイプ26にスリット42,42
aを形成するとともに、内部に摺動ガイド44,44a
を収納しておき、幕扉40の上下端部を上記スリット4
2,42aから挿入してそれぞれの摺動ガイド44,4
4aに取り付けておくことにより、幕扉40を上下方向
に緊張させた状態でスライドさせることができる。また
必要に応じて、ウエイト16および中空パイプ26の内
部に、摺動ガイド44,44aを幕扉40の閉じ方向に
付勢するリターンスプリング(図示せず)を組み込ん
で、開けた幕扉40が自動的に閉じるように構成しても
良い。
【0034】従って、この状態で幕扉40は図7に示す
ように開口部12aを閉止した状態から図中左方に引く
ことにより、上記摺動ガイド44,44aが中空のウエ
イト16および中空パイプ26内を移動して、図8に示
すようにこの開口部12aを開けることができる。
【0035】ここで本実施形態でも、ウエイト16と中
空パイプ26とによって幕扉40の剛性を高めることが
でき、これにより幕扉40の開閉をスムーズに行うこと
ができる。
【0036】また、この実施形態でも上記第1実施形態
と同様にコンベックス帯30を、上記幕扉40の左右両
辺40a,40b部分に取り付け、かつ、対角状にも取
り付けていて、上記コンベックス帯30によって幕扉4
0の形態を保持しようとする剛性が得られるため、引き
戸式の上記幕扉40を引いた場合に、この引き力を効率
よく幕扉40全体に作用させて当該幕扉40が部分的に
撓んでしまうのを減少することができる。このため、幕
扉40の開閉をさらにスムーズに行うことができる。
【0037】また、この実施形態にあっても上記ウエイ
ト16,中空パイプ26およびコンベックス帯30つい
ては、防火スクリーン12を格納する際にこの防火スク
リーン12とともに一緒に巻き取り可能なことはいうま
でもない。
【0038】ところで、上記第2実施形態にあっても上
記第1実施形態と同様に、上記コンベックス帯30の取
り付け位置は、上下方向に取り付けるのを基本として、
その他のコンベックス帯30を適宜方向に取り付けるこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の巻取り式防
火スクリーン装置は、次に示すような優れた効果を奏す
る。
【0040】請求項1の巻取り式防火スクリーン装置
は、防火スクリーンに、その巻回軸に沿わせて幕扉の上
下端縁位置に、幕扉の形態を保持する剛性を有する補強
バーを設けているので、この補強バーによって幕扉の剛
性を高めることができ、これにより幕扉を開動させる力
を効果的に扉全体に作用させて幕扉の開閉をよりスムー
ズに行うことができる。従って、一般のドアと同様な開
閉操作性を確保して避難スピードを上げることができ
る。また、このように防火スクリーンに上記補強バーを
取り付けた場合にも、この補強バーは防火スクリーンの
巻回軸に沿わせて配置してあるので、防火スクリーンを
格納する際にこの防火スクリーンとともに補強バーを一
緒に巻き取ることができる。
【0041】請求項2の巻取り式防火スクリーン装置
は、上記防火スクリーンの下端部に設けた幕扉に、巻回
可能な可撓性を備え、かつ、該幕扉の形態を保持する剛
性を備えた補強部材を取り付けたので、この補強部材に
よって幕扉の形態保持性を高めることができる。従っ
て、幕扉への押圧力を効果的に幕扉全体に作用させて、
幕扉を全体的に押し広げ易くなるため、幕扉の押し開き
量を増大して大きく開けることができ、延いては、その
通り抜けを容易にして緊急時の避難を迅速かつ安全に行
うことができる。また、このように幕扉に上記補強部材
を取り付けた場合にも、この補強部材は巻回可能な可撓
性を備えているため、防火スクリーンを格納する際にこ
の防火スクリーンとともに幕扉を一緒に巻き取ることが
できる。
【0042】請求項3の巻取り式防火スクリーン装置
は、上記補強部材を、片面側に断面凹または凸に湾曲さ
せた帯状の金属薄板で形成していて、該補強部材は金属
製であるため不燃性であり、かつ、薄板であるため可撓
性を備えて巻回が可能である。また、この金属薄板は断
面凹または凸の湾曲により、帯状となる長さ方向の直線
性を保持しようとする剛性が与えられ、この剛性により
幕扉の形態保持性を向上させることができる。従って、
上記補強部材は簡単な構造にして形態保持性と可撓性の
相反する機能を満足させることができるとともに、安価
にして軽量な構造で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す巻取り式防火スク
リーン装置の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す幕扉を開けた状態
の巻取り式防火スクリーン装置の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す幕扉部分の拡大正
面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示す補強部材の拡大斜
視図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示す図3中A−A線か
らの拡大断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す図5に対応する断
面図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す巻取り式防火スク
リーン装置の斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示す幕扉を開けた状態
の巻取り式防火スクリーン装置の斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態を示す図7中B−B線か
らの拡大断面図である。
【図10】従来の巻取り式防火スクリーン装置の斜視図
である。
【符号の説明】
10,10a 巻取り式防火スクリーン装置 12 防火スクリーン 14 巻回軸 22,40 幕扉 30 コンベックス帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 保之 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 東 忠孝 東京都港区芝大門2丁目12番地9号 ユニ チカグラスファイバー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井側に巻回されて格納される一方、巻
    き戻しにより垂下されて建物の内部空間を間仕切りする
    可撓性の防火スクリーンを備えて構成され、この防火ス
    クリーンの下端部に幕扉を備えた巻取り式防火スクリー
    ン装置において、 上記防火スクリーンに、その巻回軸に沿わせて上記幕扉
    の上下端縁位置に、該幕扉の形態を保持する剛性を有す
    る補強バーを設けたことを特徴とする巻取り式防火スク
    リーン装置。
  2. 【請求項2】 上記幕扉に、巻回可能な可撓性を有し、
    かつ、該幕扉の形態を保持する剛性を有する補強部材を
    取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の巻取り式
    防火スクリーン装置。
  3. 【請求項3】 上記補強部材は、片面側に断面凹または
    凸に湾曲させた帯状の金属薄板であることを特徴とする
    請求項2に記載の巻取り式防火スクリーン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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