JP2001054582A - 防火防煙シャッター - Google Patents
防火防煙シャッターInfo
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Abstract
避難でき、且つ避難後は素早く閉じて火災の延焼や煙の
拡散を確実に防止することができる防火防煙シャッター
を提供すること。 【解決手段】 耐火スクリーン2に避難扉3を開閉自在
に設け、避難扉3を耐火スクリーン2に重ね合わせて上
方で接合して閉じ、避難扉3の開口が三角形状となるよ
うにした防火防煙シャッター1であって、耐火スクリー
ン2の下部には重りとなる長尺座板12、13が形成さ
れ、避難扉3の下部には短尺部材14が取付けられ、短
尺部材14は避難扉3の回動軸側で長尺座板12とバネ
付き斜め蝶番19により回動自在で固定され、且つ斜め
蝶番19の蝶番軸192は回動軸16の回動支点X方向
に向けられていることで、人が避難扉3を開ける際、極
めて円滑に開けられ、通りやすい。
Description
火スクリーンに避難扉を設け、人が容易に通過でき、且
つ火災の延焼や煙の拡散を防止することができる防火防
煙シャッターに関する。
平10−33705号公報による防火区画用スクリーン
装置が知られている。この防火区画用スクリーン装置
は、図10に示すように、天井や梁下から垂下して設置
され、建物の内部空間を遮蔽する不燃あるいは耐火スク
リーン50があり、この耐火スクリーン50には垂直方
向に下端まで達して形成された1つのスリット部51が
あり、そこで耐火スクリーン50が左右に分けられてい
る。耐火スクリーン50の下端には、スリット部51の
左右の所定長さ部分を除き、メインウエイトバー52、
53が水平方向に取り付けられている。そして、この耐
火スクリーン50下端におけるスリット部51の左右の
所定長さ部分には、左右に独立したサブウエイトバー5
4、55が水平に取り付けられている。
よれば、避難する人が手でスリット部51を容易に押し
広げることができ、避難した後はサブウエイトバー5
4、55の重力により、スリット部51が耐火スクリー
ン50下端におけるスリット部51の左右の所定長さ部
分に戻り、スリット部51が閉じ、以後は火災の延焼や
煙の拡散を防止することができるものである。
火区画用スクリーン装置のサブウエイトバー54、55
は角材又は丸棒材であって、スクリーンの下端に取付ら
れているのみでメインウエイトバーとは接合されていな
いため、人が手でスリット部51を押し広げて避難する
際、意外と開け難く通りにくい。また、避難する人に続
いて避難する場合、閉じようとするサブウエイトバーの
戻り力で続いて避難する人の足を打撃し、怪我をさせる
場合がある。また、上記防火区画用スクリーン装置を再
現した実験によれば、火災によって発生する風圧によ
り、サブウエイトバー54、55の重力だけでは、スリ
ット部51を閉鎖状態に保つことは困難であり、延焼や
煙の拡散を防止することが難しい。更に、上記公報には
メインウエイトバー52、53とサブウエイトバー5
4、55とを永久磁石の磁力で引き合うようにする記載
もあるが、これも実験によると、火災時における高温状
況において、永久磁石はその磁力が急速に低下し、やは
りスリット部51を閉鎖状態に保つことは困難であり、
延焼や煙の拡散を防止することが難しいという問題があ
る。また、防火防煙シャッターには、火災時に想定され
る、例えば柱が倒れかかってきた場合等の建築材料の倒
壊等に起因する物理的な衝撃に耐える強度が必要とされ
るが、この点に関しても永久磁石を用いた構造では問題
がある。また、避難扉から人が避難する際、開口が大き
く開いて容易に通過でき、避難扉が閉じる際には素早く
確実に閉じる防火防煙シャッターが望まれていた。
りやすい開口を有して容易に避難でき、且つ避難後は素
早く閉じて火災の延焼や煙の拡散を確実に防止すること
ができる防火防煙シャッターを提供することにある。
発明者らは鋭意検討を行った結果、耐火スクリーンに重
力により避難扉を重ね合わせて上方で接合して閉じ、避
難扉の開口が三角形状となるようにした構造にし、耐火
スクリーンの下部には重りとなる長尺座板部を形成し、
避難扉の下部に取付られた重りとなる短尺部材を避難扉
の回動軸側の長尺座板部に斜め蝶番により回動自在で固
定すれば、避難扉は回動軸を中心として極めて円滑な開
閉ができることを見出し、本発明を完成するに至った。
ーンに避難扉を開閉自在に設け、該避難扉を前記耐火ス
クリーンに重ね合わせて上方で接合して閉じ、避難扉の
開口が三角形状となるようにした防火防煙シャッターに
おいて、前記耐火スクリーンの下部には重りとなる長尺
座板部が形成され、前記避難扉の下部には重りとなる短
尺部材が取付けられ、該短尺部材は前記避難扉の回動軸
側が前記長尺座板部に斜め蝶番により回動自在で固定さ
れ、且つ前記斜め蝶番の蝶番軸は前記回動軸の回動支点
方向に向けられていることを特徴とする防火防煙シャッ
ターが提供される。かかる構成を採ることにより、略直
角三角形状の避難扉が三角形の斜辺となる回動軸を中心
軸として回動する動き方向と、水平方向に保持される長
尺座板部に閉じた状態で水平方向に固定される三角形の
底辺となる短尺部材の動き方向が一体となるため、人が
避難扉を開ける際、避難扉は極めて円滑な動きで開き、
通り易くなる。
に避難扉を開閉自在に設け、該避難扉を前記耐火スクリ
ーンに重ね合わせて上方で接合して閉じ、避難扉の開口
が三角形状となるようにした防火防煙シャッターにおい
て、前記耐火スクリーンの下部には重りとなる長尺座板
部が形成され、前記避難扉の下部には複数の子短尺部材
を蝶番で連結する重りとなる短尺部材部が形成され、該
短尺部材部は前記避難扉の回動軸側が前記長尺座板部に
蝶番により回動自在で固定されていることを特徴とする
防火防煙シャッター提供される。かかる構成を採ること
により、避難扉は前記とほぼ同様の円滑な動きに加え、
子短尺部材を連接する複数の蝶番の動きにより、回動す
る避難扉の先端程開口が大きくなり、更に通り易くな
る。
蝶番であり、該斜め蝶番の蝶番軸は前記回動軸の回動支
点方向に向けられていることを特徴とする請求項2記載
の防火防煙シャッターが提供される。かかる構成を採る
ことにより、避難扉は前記と同様の円滑な動きとなる。
が、バネ付き蝶番であることを特徴とする請求項1又は
3記載の防火防煙シャッターが提供される。かかる構成
を採ることにより、避難扉を通過し避難した後はバネ蝶
番のバネ付勢力により素早く閉じる。また、より高い圧
力差の存在下でも避難扉が確実に閉鎖するようになる。
スクリーン及び前記避難扉には該耐火スクリーンと該避
難扉を固着する面ファスナーを設けたことを特徴とする
請求項1〜4の防火防煙シャッターが提供される。かか
る構成を採ることにより、避難扉が閉じて耐火スクリー
ンに重なり合う際、面ファスナーにより確実に固着し
て、火災による風圧によっては開くことがない。
面ファスナーの取付位置は、前記避難扉が開閉する際、
最高速度となる部位及びその近傍である請求項5記載の
防火防煙シャッターが提供される。かかる構成を採るこ
とにより、避難扉が重力により耐火スクリーンに重なる
際、避難扉の自重及び短尺部材の重りの重さの最大力が
面ファスナーにかかり、避難扉と耐火スクリーンとが最
も強く固着する。
尺部材の開閉側の前方端には、それぞれ面ファスナーを
設けたことを特徴とする請求項2記載の防火防煙シャッ
ターが提供される。かかる構成を採ることにより、避難
扉の子短尺部材が撓みの反力又はバネの付勢により耐火
スクリーンに重なる際、より確実で且つ強固に固着す
る。
防火防煙シャッターについて図1〜図9に基づいて詳述
する。図1は本発明の実施の形態である防火防煙シャッ
ターを示す斜視図、図2は本発明の実施の形態である防
火防煙シャッターの設置状態を示す横断面図、図3は本
発明の実施の形態である防火防煙シャッターを構成する
避難扉下部の断面図である。図において、防火防煙シャ
ッター1は、天井や梁下に設置され、自重により天井や
梁下から垂下して建物の内部空間を遮蔽し、図示しない
巻取装置により巻き上げ、巻き下げられるものである。
防火防煙シャッター1は、耐火スクリーン2に避難扉3
を開閉自在に設け、この避難扉3を耐火スクリーン2に
重ね合わせて上方で接合して閉じるようにしてあり、耐
火スクリーン2及び避難扉3にはこれらを固着する面フ
ァスナー4が付設されている。
布やシリカクロス等の不燃・耐火材料により構成され、
固定スクリーン10と可動スクリーン11とに分かれ、
それらの端部が重なり合っている。この固定スクリーン
10の下部には、重りである長尺座板12及び短尺座板
13が固定スクリーン10の下部を挟んだ状態で、ボル
ト18aにより取り付けられている。数m の幅を有する
可動スクリーン11の下部の面ファスナー4側の、例え
ば80〜100cmの所定長さ部分には重りである例えば
アクリル樹脂製の短尺部材14が可動スクリーン11に
ボルト18bにより取り付けられ、短尺部材14を除い
た部分には重りである上記の長尺座板12及び短尺座板
15(長尺座板12及び短尺座板15を併せて「長尺座
板部」と定義する。)が可動スクリーン11の下部を挟
んだ状態で、ボルト18cにより取り付けられている。
また、短尺部材14は避難扉の回動軸側において短尺座
板15(長尺座板部)にバネ191付き斜め蝶番19で
回動自在に取付けられている。従って、可動スクリーン
11の下部の短尺部材14側は長尺座板12にバネ付き
斜め蝶番19で取付けられているから可動自在であり、
これにより耐火スクリーン2には片開き式の開口が三角
形状の避難扉3が形成される。また、斜め蝶番19の蝶
番軸は回動軸16の回動支点X方向に向けられている。
このため、略直角三角形状の避難扉3が三角形の斜辺と
なる回動軸16を中心軸として回動する動き方向と、水
平方向に保持される長尺座板部12Aに固定され、三角
形の底辺となる短尺部材14の動き方向が一致するため
避難扉3の開閉は極めて円滑な動きとなる。なお、長尺
座板12、短尺部材14及び短尺座板13、15は、火
災時に設置場所である天井や梁下から耐火スクリーン2
を垂下させるのに充分な重量があることが必要である。
また、長尺座板12、短尺部材14及び短尺座板13、
15の代わりに、固定スクリーン10及び可動スクリー
ン11の下部を袋状にして鉄粉や砂等を収納させてもよ
く、チェーンや部分的に重りを付けてもよい。また、長
尺座板12及び短尺座板13、15は上記のボルト締め
以外に、これらを一体化して長尺座板部を形成してもよ
い。
部をなすものであり、折り目16が付けられ、且つ斜め
蝶番を使用することで、開閉し易くなっている。この避
難扉3と、耐火スクリーン2の固定スクリーン10との
間には、面ファスナー4が取り付けられ、避難扉3が開
閉自在となっている。この面ファスナー4はオスとメス
とがあり、図3では、避難扉3側の面ファスナー4aが
オスであるから、固定スクリーン10側にはメスの面フ
ァスナー4bがフラットバー17を介して取り付けられ
ていることになる(図3中、ボルトは省略)。なお、こ
の面ファスナー4のオス、メスは、逆に取り付けても特
に支障はない。そして、この面ファスナー4はステンレ
ス製であり、例えば、SUS304、SUS316等で
ある。面ファスナー4をステンレス製にすることによ
り、耐火性に優れ、且つ温度が上昇すると永久磁石とは
反対に固着力が向上する点で好ましい。火災が進行し温
度が上昇すると風圧が上昇するから、温度上昇によりス
テンレス製の面ファスナー4の固着力が向上すること
は、固定スクリーン10から避難扉3が開きにくくなる
方向に作用して、防火防煙の点で極めて都合がよい。ス
テンレス製の面ファスナー4の温度上昇により固着力が
向上する度合は、700℃で30%、925℃で46%
になる。これは、ステンレス材が高温度に晒されること
により、変質しその強度が増すためであると考えられ
る。なお、面ファスナー4の固着力が向上して避難扉3
が開きにくくなったとしても、面ファスナー4が剥がれ
ない訳ではない。また、避難扉3が利用されるのは火災
初期であり、ステンレス製の面ファスナー4が変質して
固着力を増すような高温時では防火防煙が問題となるこ
とからしても高温になるにつれて固着力が向上すること
は好ましい。なお、図3中、固定スクリーン10の下部
が袋状になっているのは、床面との隙間を無くし、煙が
漏れないようにするためである。
製ファスナーと、樹脂製ファスナーとを併用しても良
い。すなわち、ステンレス製ファスナーは温度上昇によ
り固着力が向上して都合がよいが、逆に繰り返し使用に
よる固着力低下の不都合がある一方、樹脂製ファスナー
は繰り返し使用による固着力低下が低く都合が良いが、
温度に弱い。従って、図5に示すように、例えば、固定
スクリーン10の上の面ファスナー5をステンレス製面
ファスナーとし、下の面ファスナー6を樹脂製面ファス
ナーとして併用すれば、双方の利点を利用できる。ま
た、この面ファスナー4は、ステンレス製面ファスナー
と樹脂製面ファスナーとを水平方向に並べて配置しても
よく、ステンレス製面ファスナーと磁石とを併用しても
よい。その理由は樹脂製面ファスナーと同様である。ま
た、面ファスナー4aの上下方向の幅に比較して、面フ
ァスナー4bの上下方向の幅を大きくした場合、避難扉
3にガタつきが発生し、その閉鎖の際の上下方向に振れ
てもいずれかの面ファスナー4a、4bの固着を確実に
行え、避難扉3を閉鎖状態にできる。
4並びに短尺部材14は、避難扉3にこれが開閉する
際、最高速度となる部位及びその近傍に位置して設けら
れる。すなわち、図1に示す片開き式の避難扉3では、
折り目16及びバネ付き斜め蝶番19の蝶番軸を回動軸
として開閉するから、この折り目16から最も離れた位
置Aが最高速度となる部位になり、図2、図4に示す位
置A及びその近傍に面ファスナー4及び面ファスナー4
を支持する短尺部材14が取り付けられる。従って、こ
の避難扉3が、折り目16を回動中心として短尺部材1
4の重みやバネ蝶番のバネの付勢力により矢印B方向に
作用力が働き、耐火スクリーン2に重なる際、避難扉3
及び短尺座板14の自重が有する最大の慣性モーメント
が面ファスナー4にかかり、避難扉3と耐火スクリーン
2とが最も強く固着する。なお、面ファスナー4の固着
力は、面ファスナー4にかかる押圧力に略比例する。
1の使用方法を説明する。まず、建物の内部空間を遮蔽
する位置の天井や梁下に防火防煙シャッター1を設置す
る。耐火スクリーン2は火災が発生すると図示しない巻
取装置のロック状態が自動あるいは手動で解除され、自
重により設置場所の天井や梁下から垂下して建物の内部
空間を遮蔽する。この状態では耐火スクリーン2に避難
扉3が固着して、閉鎖状態にあるから、火炎や煙を遮蔽
している。避難者は避難扉3のスクリーン部に体ごと当
たり面ファスナー4を剥がし開くか、あるいは手で避難
扉3のスクリーン部を押して面ファスナー4を剥がして
から避難扉3を開いて、通過し避難する。この場合、扉
の開口は避難扉の下部に取付けられた短尺部材14の重
みと、短尺部材14を回動自在に固定するバネ付き斜め
蝶番19によりスクリーンが突っ張ることがなく、開口
が極めて円滑に行われ通過が容易となる。避難直後、避
難扉3は図4の状態になっているから、短尺部材の重み
及びバネ付き斜め蝶番19のバネ191の付勢力により
素早く且つ確実に図1のように移動して、固定スクリー
ン10側の面ファスナー4bに当たり、その時の慣性モ
ーメントにより固着し、以後避難扉3が閉鎖状態とな
り、火炎や煙が遮蔽される。再び避難者が避難する場合
も上記と同様に作用する。そして、火災が進行し温度上
昇があると、ステンレス製の面ファスナー4はその固着
力を増し、風圧が上昇しても避難扉3が閉鎖状態を維持
し、火炎や煙を良く遮蔽することができ、その時点で仮
に避難者がいても、避難扉3を開けることができるから
避難できる。火災が鎮火したあと、建物全体の被害も含
めて防火防煙シャッター1の被害が少ない状態であれ
ば、防火防煙シャッター1を再び使用できる。
ける他の実施形態である短尺部材14aを示すもので、
避難扉3の下部を袋状物21とし、袋状物21に短尺状
アルミニウム鋼板14Aを入れ、固定する一端を短尺座
板15(長尺座板部)に蝶番軸192が回動軸16と同
軸となるようにバネ191付き斜め蝶番19で固定す
る。また、避難扉3の下部の袋状物21の裏面で回動先
端側の当接面には面ファスナー4aを取付ける。これに
より、可動スクリーン11と短尺部材14aの回動軸が
一致し、短尺部材14aは矢線C方向に極めて円滑に動
いて避難者が通りやすくなり、避難扉3が戻る時は短尺
部材14aは矢線D方向にバネ191付き斜め蝶番19
のバネ付勢力で素早く戻るため、避難扉3は耐火スクリ
ーン2に確実に固着される。
ける他の実施形態である短尺部材14bを示すもので、
図6と異なる点は、避難扉3の下部を袋状物とせず、ス
クリーン部に直に接合した点にある。すなわち、短尺状
アルミニウム鋼板14Aは、固定する一端を短尺座板1
5(長尺座板部)に蝶番軸192が回動軸16と同軸と
なるようにバネ191付き斜め蝶番19で固定する。ま
た、短尺状アルミニウム鋼板14Aの避難扉3の下部へ
の接合は図3と略同様であり、可動スクリーンの表側
(避難側)に短尺状アルミニウム鋼板14Aを、裏側
(火災側)は表面から面ファスナー4aと鉄板(フラッ
トバー)17aをこの順で、又は鉄板17aのみをビス
22で留める。これにより、図6の実施形態と同様の効
果を奏する。図中、3か所の固定位置のひとつのみが面
ファスナー4aを備えるが、これに限定されず、残りの
1箇所又は2箇所にも面ファスナー4aを設置してもよ
い。
扉3における他の実施形態である短尺部材14cを示
し、本実施形態例では短尺部材部14cという。短尺部
材部14cは子短尺部材である分割された3個のアクリ
ル樹脂板141a、141b、141cを互いにバネ付
き蝶番19b、19cで連接して3個のアクリル樹脂板
141a、141b、141cをそれぞれ、ボルト18
bで避難扉3の下部に固定し、避難扉3の回動軸側のア
クリル樹脂板141cを短尺座板15(長尺座板部)に
バネ付き斜め蝶番19aで固定する。アクリル樹脂板1
41aは矩形状物の長手方向の一辺をやや切り欠き、該
一辺が設置状態で扉の回動支点X(図1参照)を向くよ
うに加工する。アクリル樹脂板141b及び141cは
矩形状物の長手方向の二辺をやや切り欠き、該二辺が設
置状態でそれぞれ扉の回動支点X(図1参照)を向くよ
うに加工する。また、バネ付き蝶番19b、19c、1
9aのそれぞれの蝶番軸を扉の回動支点X(図1参照)
を向くように設置する。これにより、柔軟な可動スクリ
ーン11には3つの回動軸16、16a、16bがで
き、あたかも3つの扉3a、3b、3cが形成されたよ
うになる。このため、可動スクリーン11と子短尺部材
の回動軸が一致し、短尺部材14aは矢線C方向に極め
て円滑に動くと共に、子短尺部材を連接する複数の蝶番
の動きにより、回動する避難扉の先端程開口が大きくな
り、更に通り易くなる。また、避難する人に続いて避難
する場合、避難扉の閉じようとする戻り力で続いて避難
する人の足を打撃しても、子短尺部材が小さく軽く動き
やすいため避難者を傷つけることがない。また、避難扉
3が戻る時は短尺部材14cは矢線D方向に複数のバネ
191付き斜め蝶番19のバネ付勢力で素早く戻るた
め、避難扉3は耐火スクリーン2に確実に固着される。
また、図8及び図9において、1箇所又は複数箇所に面
ファスナーを取付てもよい(不図示)。特に、複数の子
短尺部材の開閉側の前方端に、各々面ファスナーを取付
ると、面ファスナーによる固着を確実に行うことができ
る。これは避難扉の開閉の際、子短尺部材の開閉側の前
方端が、他部に比して高速度となるからである。
状の避難扉が三角形の斜辺となる回動軸を中心軸として
回動する動き方向と、水平方向に保持される長尺座板部
に固定され、三角形の底辺となる短尺部材の動き方向が
一体となるため、人が避難扉を開ける際、避難扉は極め
て円滑が動きで開き、通り易くなる。
ほぼ同様の円滑な動きに加え、子短尺部材を連接する複
数の蝶番の動きにより、回動する避難扉の先端程開口が
大きくなり、更に通り易くなる。
同様の円滑な動きとなる。
避難した後はバネ蝶番のバネ付勢力により素早く閉じ
る。また、より高い圧力差の存在下でも避難扉が確実に
閉鎖するようになる。
耐火スクリーンに重なり合う際、面ファスナーにより確
実に固着して、火災による風圧によっては開くことがな
い。
より耐火スクリーンに重なる際、避難扉の自重及び短尺
部材の重りの重さの最大力が面ファスナーにかかり、避
難扉と耐火スクリーンとが最も強く固着する。
部材が撓みの反力又はバネの付勢により耐火スクリーン
に重なる際、より確実で且つ強固に固着する。
を示す斜視図である。
の設置状態を示す横断面図である。
を構成する避難扉下部の断面図である。
の使用状態を示す斜視図である。
の形態の面ファスナーの斜視図である。
の形態の短尺座板の斜視図である。
の形態の短尺座板の斜視図である。
の形態の短尺座板の斜視図である。
断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 耐火スクリーンに避難扉を開閉自在に設
け、該避難扉を前記耐火スクリーンに重ね合わせて上方
で接合して閉じ、避難扉の開口が三角形状となるように
した防火防煙シャッターにおいて、前記耐火スクリーン
の下部には重りとなる長尺座板部が形成され、前記避難
扉の下部には重りとなる短尺部材が取付けられ、該短尺
部材は前記避難扉の回動軸側が前記長尺座板部に斜め蝶
番により回動自在で固定され、且つ前記斜め蝶番の蝶番
軸は前記回動軸の回動支点方向に向けられていることを
特徴とする防火防煙シャッター。 - 【請求項2】 耐火スクリーンに避難扉を開閉自在に設
け、該避難扉を前記耐火スクリーンに重ね合わせて上方
で接合して閉じ、避難扉の開口が三角形状となるように
した防火防煙シャッターにおいて、前記耐火スクリーン
の下部には重りとなる長尺座板部が形成され、前記避難
扉の下部には複数の子短尺部材を蝶番で連結する重りと
なる短尺部材部が形成され、該短尺部材部は前記避難扉
の回動軸側が前記長尺座板部に蝶番により回動自在で固
定されていることを特徴とする防火防煙シャッター。 - 【請求項3】 前記蝶番が斜め蝶番であり、該斜め蝶番
の蝶番軸は前記回動軸の回動支点方向に向けられている
ことを特徴とする請求項2記載の防火防煙シャッター。 - 【請求項4】 前記斜め蝶番が、バネ付き蝶番であるこ
とを特徴とする請求項1又は3記載の防火防煙シャッタ
ー。 - 【請求項5】 更に、前記耐火スクリーン及び前記避難
扉には該耐火スクリーンと該避難扉を固着する面ファス
ナーを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
1記載の防火防煙シャッター。 - 【請求項6】 前記避難扉側の面ファスナーの取付位置
は、前記避難扉が開閉する際、最高速度となる部位及び
その近傍である請求項5記載の防火防煙シャッター。 - 【請求項7】 前記複数の子短尺部材の開閉側の前方端
には、それぞれ面ファスナーを設けたことを特徴とする
請求項2記載の防火防煙シャッター。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23377799A JP3732977B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 防火防煙シャッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23377799A JP3732977B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 防火防煙シャッター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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ID=16960416
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23377799A Expired - Fee Related JP3732977B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 防火防煙シャッター |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3732977B2 (ja) |
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JP2003089490A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-03-25 | Bunka Shutter Co Ltd | エレベータ用防災装置 |
JP2006328884A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Sanwa Shutter Corp | 防火用スクリーン |
KR101004325B1 (ko) * | 2010-05-27 | 2010-12-28 | 주식회사 비엠피코스모 | 시트셔터용 시트재 |
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1999
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