JP4013389B2 - シャッター装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルなどの建造物の開口部分などに配設され、この開口部分に対して自重で降下して閉鎖が行われるシャッターカーテンを備えるシャッター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にシャッター装置は、配設される建物の開口部分の上部に、この開口部分を覆うシャッターカーテンを収納する収納部を有し、シャッターカーテンは、この収納部内において巻取シャフトに巻回されることで収容される。また、シャッターカーテンを建物開口に対して開閉駆動する機構は、電動モータより構成され、収納部内に配設されて前記巻取シャフトに減速機等を介して連動連結され、この巻取シャフトを正逆方向に回転させることで、シャッターカーテンを巻き取りまたは巻き戻しを行い、建物開口に対して昇降させ、この建物開口を開閉するようになっている。
【0003】
このようなシャッター装置においては、通常は、シャッターカーテンは建物開口の左右に立設されるガイドレールに案内され、昇降が行われる構成であり、シャッターカーテンが建物開口を閉鎖する際には、建物開口の下縁となる地面や床面にシャッターカーテンの下縁部分を構成する座板が着地当接し、かつシャッターカーテンの全体重量が開口幅全域に渡って床面等にかかる構成である。
【0004】
また、上記のようなシャッター装置において、ビルなどの大型な建造物に配設されるシャッター装置では、シャッターカーテンが常時開放状態、すなわち開口上部の収納部に巻回状態とされ、非常時にのみ降下して閉鎖となるものがある。すなわち、火災等の非常事態が発生した場合にのみ、収納部内のシャッターカーテンが巻き戻されて降下し、建物開口部分等を閉鎖させ、室内と室外などを区画させる構成とされるシャッター装置である。
【0005】
このシャッター装置では、シャッターカーテンが停止した状態、すなわちシャッターカーテンが巻き取られ開放している状態では、シャッターカーテンの昇降駆動に用いられる電動モータに連動連結されているブレーキ機構が働き、その停止状態を維持するよう構成されている。そして、このシャッター装置には、煙感知器などのセンサが備えられるとともに、収納状態のシャッターカーテンを閉鎖へと導く自動閉鎖装置が備えられており、センサが火災などによる煙を感知すると、制御盤などを介して自動閉鎖装置を作動させ、巻回され収納されているシャッターカーテンを下降させる。
【0006】
すなわち、上記したビルなどに配設されるシャッター装置では、この自動閉鎖装置がブレーキ機構に連結されて、この自動閉鎖装置の作動によってブレーキ機構を解除する構成とされ、これにより、シャッターカーテンに対する保持状態を解き、このシャッターカーテンを自重で降下させ、建物開口を閉鎖し、防火区画を形成するようになっている。
【0007】
さらに、上記した防火区画を形成するシャッター装置としては、シャッターカーテンを常時開閉しないような構造、すなわち電動モータなどの開閉機構が備えられていない非常用のシャッター装置などもあり、防火区画を形成するときのみに、シャッターカーテンが収納状態を解除されて自重にて建物開口の閉鎖を行うものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシャッター装置では、上記したように、シャッターカーテンが建物開口を閉鎖する構造として、この建物開口の下縁にシャッターカーテンが着地し当接状態となって、この開口幅全域に渡る下縁部分の床面などにシャッターカーテンの全体重量をかける構造であることから、床面が剛性のある強固な構造が前提となる。すなわち、軟弱地盤上などにはシャッター装置を構成させることが困難である。
【0009】
また、シャッター装置は、シャッターカーテンにて、空間を仕切る構造体であるが、上記したように、シャッターカーテンが閉鎖した状態で、床面等を必要とすることから、例えば水面上における空間のみを仕切るなども困難である。
【0010】
さらに、上述した防火区画を形成するシャッター装置では、シャッターカーテンの構造が、左右に長尺な鋼板よりなる短冊板状に形成されるスラット部材を上下方向に多数連結する構造であり、耐火構造を有することから重量がある。また、上記のようなシャッター装置に備えられる自動閉鎖装置は、ブレーキ機構を解除する構造であり、シャッターカーテンの下縁が建物開口の下縁に当接するまで停止せずに自重で降下が継続される。このことから、シャッターカーテンの降下位置に物がある場合に、このシャッターカーテン下縁部分と建物開口の下縁(床面)との間に挟まれるおそれがあり、また、シャッターカーテンが開口部分を閉鎖できずに有効な防火性能の発揮、及び防火区画の形成ができないおそれもある。
【0011】
また、シャッター装置に備えられる上記のような自動閉鎖装置は、消防法,建築基準法などの規定により、シャッターカーテンを防火戸として建物開口部分を閉鎖するための装置として備えられることが義務づけられており、その機構は改造できないものとされている。そして、この自動閉鎖装置が作動すると、シャッターカーテンが建物開口を閉鎖してしまうまでブレーキ機構が無効となり、駆動源である電動モータも、電力の供給が断たれてしまいその駆動を行うことが不可能とされており、この自動閉鎖装置の作動を停止させブレーキ機構を作動させるには、別途備えられている手動により作動する復帰機構を働かせブレーキ機構を再作動させる構成となっている。このことから、上記のように物がシャッターカーテンにて挟まってしまった場合には、この復帰機構を作動させるまでは、このシャッターカーテンの全体重量が掛かった状態となる。
【0012】
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、建物開口を閉鎖するシャッターカーテンが、床面などの建物開口幅全域に渡る下縁に対して、シャッターカーテンの全体重量をかけることなく閉鎖状態を形成でき、また、降下するシャッターカーテンに物などが挟まってしまう場合があっても、そのシャッターカーテンの全重量を受けることがなく、防火区画の構成など、建物開口に対しての閉鎖を行えることのできるシャッター装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
【0014】
この発明のシャッター装置は、建物開口の上方に収容され、該建物開口空間を自重で降下するシャッターカーテンと、
該シャッターカーテンの降下を、予め定められている任意の高さ位置にて停止させる規制手段と、を備えている。
【0015】
前記規制手段は、前記シャッターカーテンの少なくとも一部に吊下状に連結されて設けられ、前記建物開口の下縁に当接する杆状部材よりなり、
前記シャッターカーテンは、前記杆状部材にて停止された際に、少なくとも該杆状部材の位置より上方を構成するシャッターカーテンが自立的に形状維持するように剛性を有する構造とされる。
【0016】
このような構成により、杆状部材にてシャッターカーテンの降下が停止され、また、これら杆状部材にて停止されるシャッターカーテンの上方が、自立的に形状維持する剛性を有する構造とされていることから、シャッタカーテンが弛むことなく建物の開口を閉鎖することができる。
【0017】
さらに、前記シャッターカーテンは、左右に長尺な略短冊形状の板部材を上下に連結してなるカーテン部と、該カーテン部の下縁に吊下状態に連結されるシート材よりなるシートカーテン部とで構成されていることとしてもよく、また、シートカーテン部のシート材は、防火性を有する素材よりなるシート材にて構成されるとよい。
【0018】
このような構成により、シャッターカーテン7が建物開口2を閉鎖動作すなわち降下動作となる際に、シャッターカーテン7の下方に物などがあってもシートカーテン部9が当接状態となることから、建物開口2の下縁(床面)は、シャッターカーテン7の全重量を受けることなくシート材の重量のみとすることができる。しかも、材質が柔軟な素材とされ剛性がないことから、このシャッターカーテン7に挟まってしまうことがあっても、その物に対して大きな損傷などを与えるおそれがなく、また、シート材の素材を防火性としたことで、建物の開口2をシャッターカーテン7で閉鎖して防火区画を構成させることが可能となる。
【0019】
また、前記シャッターカーテンの降下移動を案内する建物開口の左右縁部に配設される一対のガイドレールが奥拡がり状に形成され、前記シャッターカーテンには前記両ガイドレール間を渡る枠状部材が設けられ、該枠状部材の両端が前記一対のガイドレール内を摺動自在とされるとともに、該両端に、両ガイドレールの溝開口に対してガイドレール内から係合する突出部が設けられる構成としてもよい。
【0020】
この構成によれば、シャッターカーテンの枠状部材に設けられる突出部が、左右のガイドレール内にて係合するので、シャッターカーテンが風などで煽られても、シャッターカーテンの端部がガイドレールより抜け出てしまうことがない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、各実施の形態毎に説明する。
【0022】
第一の実施の形態(本願発明の参考例)
なお、本実施の形態のシャッター装置は、火災発生時に防火区画を形成する防火用シャッター装置を構成することとして説明する。このシャッター装置は、建築基準法施行令による防火区画に適用し、煙または熱を感知する感知器(センサ)等により、シャッターカーテンを自動的に自重で降下させ閉鎖するシャッター装置である。
【0023】
この第一の実施の形態のシャッター装置1は、図1に示すように、建物の出入口等の開口部分となる建物開口部分2の上方にシャッターケースなどのシャッター収納部3が配設され、その内部に、シャッターカーテン7を巻き取る巻取シャフト4が配設されている。また、建物開口2の左右両縁には、断面略コ字状のガイドレール5がそれぞれ配設され、シャッターカーテン7の左右両側縁部がこのガイドレール5の溝内に挿入されて昇降移動を案内するようになっている。
【0024】
なお、これらガイドレール5の下端には、後述するシャッターカーテン7のシートカーテン部9の抜け止めを構成する枠体6が、溝開口5aの一側に沿って固設され、この溝開口5aを狭めるようになっている。
【0025】
シャッター装置1を構成するシャッターカーテン7は、本実施の形態では図1及び図2に示すように、カーテン部8と、シートカーテン部9とで構成されている。
【0026】
カーテン部8は、左右に長尺な略短冊形状に形成される例えば鋼板を素材とする板部材としてのスラット部材8aより構成され、このスラット部材8aを、上下縁部にて互いに連結して多数連続させて構成される。
【0027】
また、シートカーテン部9は、シート材よりなり、このシート材は、本実施の形態では、防炎薬剤などにて処理されている着炎しにくい特性を有する防火布地など、防炎加工の施されている不燃材料,準不燃材料,若しくは難燃材料、例えばシリカクロスやガラスクロスなどよりなる。
【0028】
そして、このシャッターカーテン7は、カーテン部8の下縁にシートカーテン部9が連結されて構成され、カーテン部8に対して、シートカーテン部9が吊下状態とされている。なお、このシートカーテン部9は、本実施の形態では、高さが50〜60cmに設定されている。
【0029】
また、このシャッターカーテン7を構成するシートカーテン部9の最下縁には、水平方向となる左右幅方向に中空部が形成されるように袋部10が形成され、この袋部10に平滑な略短冊板状に形成される枠状部材としての座板部材11が、板面が略垂直となって挿通され配設されている。
【0030】
座板部材11は、両端が左右一対のガイドレール5間を渡り、各ガイドレール溝内に位置するよう延出され、その端部には、図3に示すように、ガイド部12が配設されている。
【0031】
ガイド部12は、ブラケット13と複数の転動ローラとで構成されている。
ブラケット13は、図3に示すように、略矩形状に形成される板材よりなり、座板部材11の端部に、板面が略垂直となってこの座板部材11の端部より延出するように設けられている。ブラケット13の先端縁部には、中央に、板面に沿って真直に延出する底部支持片14と、この底部支持片14の上下にそれぞれ位置し、ブラケット本体の板面に対して直角に折曲形成される一対の側方支持片15とが形成されている。
【0032】
これら底部支持片14と各側方支持片15には、それぞれ転動ローラ16,17が回動自在に軸支され配設されており、図3に示すように、底部支持片14に配設される転動ローラ16は、ガイドレール5の溝底部に接触可能とされ、図5に示すように、各側方支持片15に配設される転動ローラ17は、ガイドレール5の溝内における対向する内側面に接触可能となっている。また、底部支持片14に配設される転動ローラ16は、図4に示すように、座板部材11の厚さ方向に突出するように設けられており、ガイドレール5の下端に配設される枠体6に当接可能とされ、すなわち、この枠体6に係合してシートカーテン部9の抜け止めを構成する突出部とされている。
【0033】
次に、巻取シャフト4は、シャッター収納部3内に両端を軸支されて回動自在に設けられ、図6に示すように、駆動源としての電動モータ18に、スプロケット19とチェーン20を介して連動連結され、回動するようになっており、これら電動モータ18と巻取シャフト4等で駆動機構20を構成している。
【0034】
そして、この回動により、前記シャッターカーテン7は、巻取シャフト4に対して、巻き取り及び巻き戻しが行われ、すなわち、シャッター収納部3より繰り出され又は収容されて、建物開口2に対して上昇移動又は下降移動して開放又は閉鎖となる。
【0035】
また、この電動モータ18と巻取シャフト4などにて構成される駆動機構20には、ブレーキ機構21が備えられている。
このブレーキ機構21は、図示しないが、クラッチ板を有する電磁ブレーキ機構などにて構成され、電動モータ18の出力軸に対して連結及び離脱される構造とされている。そして、このブレーキ機構21は、電動モータ18の作動時には通電され、電動モータ18の出力軸に対してクラッチ板が後退・離脱し、電動モータ18の作動が停止すると通電が断たれ、内蔵するバネなどの付勢部材により、クラッチ連結されて制動がかかるようになっている。
【0036】
すなわち、シャッターカーテン7が巻き取られて収納されている状態や、シャッターカーテン7が中途で停止した際には、このブレーキ機構21が働き、巻取シャフト4の回転を制止させシャッターカーテン7の昇降移動を停止し、シャッターカーテン7の繰り出しを規制して下降しないように保持するようになっている。
【0037】
また、このブレーキ機構21には、ブレーキ解除機構としての自動閉鎖装置22が接続されている。
この自動閉鎖装置22は、図6に示すように、ブレーキ機構21に隣接して配設され、このブレーキ機構21に連結されているとともに、煙や熱を感知するセンサなどを備える制御盤(図示せず)に接続されている。そして、このセンサによる感知信号に基づき、ブレーキ機構21に対して、その作動状態である駆動機構20側の回転の制止状態を解除するようにクラッチ連結状態を解除させ、すなわち巻取シャフト4の回転を可能とするようになっている。
【0038】
また、この自動閉鎖装置22には、ブレーキ機構21に対するクラッチ連結状態の解除状態を解き、ブレーキ機構21を作動状態に復帰させる、すなわち、駆動機構20側の回転の制止状態を再び作動させる復帰レバー(図示せず)が内蔵されている。
【0039】
この復帰レバーは、自動閉鎖装置22の外部に延出するワイヤ23が連結されており、このワイヤ23を牽引することで、この復帰レバーを作動させ、ブレーキ機構21を作動状態とする、すなわちブレーキ機構21を復帰状態とするようになっている。
【0040】
次に、ブレーキ復帰手段としての復帰機構24は、図6に示すように、駆動機構20の電動モータ18に近接して配設されている。
【0041】
この復帰機構24は、図7に示すように、基板25に一対の軸受26を介してスクリューシャフト27が回転自在に取り付けられ、このスクリューシャフト27にはスライダ28が螺合されている。このスライダ28には図示しない回り止め構造、例えば基板25の板面を摺動するブロック状の構造を備えており、スクリューシャフト27が回転することによりその軸芯方向にスライダ28が移動するようになっている。
【0042】
スクリューシャフト27の一端は、基板25より延出し、受動歯車29が配設され、この受動歯車29には、電動モータ18の出力軸に配設される出力歯車30に、アイドラ31を介して連動連結され、その回転が伝達されるようになっている。
【0043】
また、スライダ28には、図7に示すように、軸芯に対して直交して突出する連結突起32が設けられている。そして、この連結突起32には、自動閉鎖装置22より延出するワイヤ23の先端が連結されている。
【0044】
次に、以上のように構成された第一の実施の形態のシャッター装置1の動作について、火災などの非常時においての説明をする。
【0045】
シャッター装置1は、通常、開放状態となっており、シャッターカーテン7は巻取シャフト4に巻回されてシャッター収納部3内に収納され、ブレーキ機構21により、その巻回状態が保持されている。
【0046】
建物内で火災などが発生し、センサがその火災による煙若しくは炎や熱を感知すると、その感知信号に基づき、制御盤が自動閉鎖装置を作動させる。
【0047】
自動閉鎖装置22は、ブレーキ機構21に対して、その作動状態である駆動機構20側の回転の制止状態を解除するようにクラッチ連結状態を解除させる。
【0048】
これにより、巻取シャフト4は回転が可能となり、このことから、巻取シャフト4に巻回されているシャッターカーテン7が、自重によって降下を開始し、左右ガイドレール5間をこれらガイドレール5に案内されて降下移動し、自動的に閉鎖動作となる。
【0049】
シャッターカーテン7が降下動作を開始し、順次繰り出されると同時に、復帰機構24のスクリューシャフト27がアイドラ31及び受動歯車29を介して回転を開始する。
【0050】
このスクリューシャフト27の回転が開始されると、これに螺合されているスライダ28がスクリューシャフト27の一端側(図7中右端)から他端側(図7中左端)へ軸線方向にスライド移動を始め、このスライダ28に連結されているワイヤ23を徐々に牽引する。
【0051】
シャッターカーテン7の下部のシートカーテン部9が建物開口2の下縁(床面)に当接し、建物開口2を閉鎖となると、復帰機構24のスライダ28はスクリューシャフト27の他端側まで移動され、これにより、ワイヤ23が牽引状態となって、自動閉鎖装置22の復帰レバーを復帰位置とさせることとなる。
【0052】
すると、この自動閉鎖装置22は、ブレーキ機構21の駆動機構20側へのブレーキ状態の解除状態が解かれ、ブレーキ機構21を作動させることとなる。すなわち、巻取シャフト4の回転を制動し、シャッターカーテン7の降下動作を停止させる。
【0053】
なお、この閉鎖状態においては、シャッターカーテン7のシートカーテン部9は、カーテン部8に対して吊下されて展張状態であり、また、このシートカーテン部9の下縁の座板部材11の両端に配設される転動ローラ16,17が、ガイドレール5の下端に配設される枠体6と係合される状態となり、これにより、シートカーテン部9に対して風などの煽りを受けても、ガイドレール5から両縁が抜け出てしまうことがない。
【0054】
従って、このように構成されたシャッター装置1によれば、シャッターカーテン7をカーテン部8とシートカーテン部9とで構成し、シート材よりなるシートカーテン部9をカーテン部8に対して吊下状態に連結した構造としたので、このシャッターカーテン7が建物開口2を閉鎖動作すなわち降下動作となる際に、シャッターカーテン7の下方に物などがあってもシートカーテン部9が当接状態となり、また、このシートカーテン部9が展張された状態でシャッターカーテン7は閉鎖動作を停止する構成であることから、このシャッターカーテン7にて建物開口2の位置で挟まれても、シャッターカーテン7の全重量を受けることなくシート材の重量のみとされ、しかも、材質が柔軟な素材とされ剛性がないことから、このシャッターカーテン7と建物開口2の下縁(床面)部分とに挟まってしまうことがあっても、その物に対して大きな損傷などを与えることがない。
【0055】
また、降下したシャッターカーテン7に物などが挟まってしまっても、シャッターカーテン7の下部がシート材よりなるシートカーテン部9であることから、この閉鎖状態となっているシャッターカーテン7の下部から引き出すことが可能であり、再度シャッターカーテン7を上昇させるなどの煩雑さがなくなる。
【0056】
さらに、このシャッター装置1では、復帰機構24により、自動閉鎖装置22の動作であるブレーキ機構21の解除状態を解き、この自動閉鎖装置22の働きを無効にして、ブレーキ機構21を復帰状態、すなわちブレーキ機構21が働く状態としてシャッターカーテン7の降下動作を停止させるので、シャッターカーテン7は確実に停止状態となり、このシャッターカーテン7の下部に構成されるシートカーテン部9を、カーテン部8に対して吊下状態とし、かつ展張状態とさせることとなる。
【0057】
そして、建物の開口2をシャッターカーテン7で閉鎖できるので、例えば防火区画を構成させることが可能となる。
【0058】
さらに、シートカーテン部9の下縁の座板部材11の両端に配設される転動ローラ16,17により、シャッターカーテン7の昇降動作の際に、ガイドレール5内を転動することとなって、その動作がスムーズなものとなり、また、シャッターカーテン7の閉鎖状態においては、これら座板部材11の両端に配設される転動ローラ16,17が、ガイドレール5の下端に配設される枠体6と係合される状態となり、これにより、シートカーテン部9に対して風などの煽りを受けても、ガイドレール5から両縁が抜け出てしまうことがない。
【0059】
なお、上述した実施の形態では、シャッターカーテン7の下部に吊下状態に連結されるシートカーテン部9の下縁を建物開口2の下縁(床面)に当接する位置である建物開口2の全閉状態でブレーキ機構21を復帰させ、シャッターカーテン7の降下を停止させる構成の例について述べたが、シャッターカーテン7の降下途中で、その降下動作を停止させる構成も可能である。
すなわち、上記した復帰機構24を構成するスライダ28の移動距離を変更させることで、所望の位置にてブレーキ機構21がその作動を復帰させるように構成でき、これにより、シャッターカーテン7を任意の位置で停止できることとなる。
【0060】
また、上述では、火災などの非常時における動作の説明をしたが、シャッターカーテン7が、シートカーテン部9を吊下状態として建物開口2を閉鎖するので、建物開口2の幅全域に渡る下縁部分の床面等にシャッターカーテン7の全体重量がかからず、これにより、建物開口2の下縁部分が軟弱な地盤であっても、その開口2を閉鎖できることとなる。
【0061】
第二の実施の形態(本願発明の実施の形態)
次に、第二の実施の形態について説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、上述した第一の実施の形態と同一個所には同一番号を付して説明する。
【0062】
この第二の実施の形態におけるシャッター装置1は、前述した第一の実施の形態と同構成であり、図8に示すように、建物の出入口等の開口部分となる建物開口部分2の上方にシャッターケースなどのシャッター収納部3が配設され、その内部に、シャッターカーテン7を巻き取る巻取シャフト4が配設されている。また、建物開口2の左右両縁には、断面略コ字状のガイドレール5がそれぞれ配設され、シャッターカーテン7の左右両側縁部がこのガイドレール5の溝内に挿入されて昇降移動を案内するようになっている。
【0063】
また、シャッター装置1を構成するシャッターカーテン7は、前述した第一の実施の形態と同様で、左右に長尺な略短冊形状に形成される例えば鋼板を素材とする板部材としてのスラット部材8aを、上下縁部にて互いに連結して多数連続させて構成されるカーテン部8と、防炎薬剤などにて処理されている着炎しにくい特性を有する防火布地など、防炎加工の施されている不燃材料,準不燃材料,若しくは難燃材料、例えばシリカクロスやガラスクロスなどよりなるシートカーテン部9とで構成されている(図2参照)。
【0064】
そして、このシャッターカーテン7は、カーテン部8の下縁にシートカーテン部9が連結されて構成され、カーテン部8に対して、シートカーテン部9が吊下状態とされている。なお、このシートカーテン部9は、本実施の形態では、高さが50〜60cmに設定されている。
【0065】
また、このシャッターカーテン7を構成するシートカーテン部9の最下縁には、第一の実施の形態と同様に、平滑な略短冊板状に形成される枠状部材としての座板部材11が、板面が略垂直となって配設されている。
【0066】
座板部材11は、両端が左右一対のガイドレール溝内に位置するよう延出され、その端部には、ガイド部12が配設されている(図3参照)。
【0067】
このガイド部12は、ブラケット13と複数の転動ローラ16,17とで構成されている。
ブラケット13は、略矩形状に形成される板材よりなり、座板部材11の端部に、板面が略垂直となって座板部材11の端部より延出するように設けられている。ブラケット13の先端縁部には、中央に、板面に沿って真直に延出する底部支持片14と、この底部支持片14の上下にそれぞれ位置し、ブラケット本体の板面に対して直角に折曲形成される一対の側方支持片15とが形成されている。
【0068】
これら底部支持片14と各側方支持片15には、それぞれ転動ローラ16,17が回動自在に軸支され配設されており、底部支持片14に配設される転動ローラ16は、座板部材11の厚さ方向に突出するように、すなわちこの厚さ方向を軸線方向として設けられており、ガイドレール5の溝底部に接触可能とされ、各側方支持片15に配設される転動ローラ17は、底板支持片14の転動ローラ16とは直交する方向を軸線とされて、ガイドレール5の溝内における対向する内側面に接触可能となっている。
【0069】
また、図8に示すように、建物開口2の左右両縁に配設される断面略コ字状の各ガイドレール5のそれぞれ下端には、規制手段としての略角柱形状の枠体よりなるストッパ部33が、溝開口の一側に沿って略垂直に固設され、これらガイドレール5の各溝開口の開口幅を狭めるようになっている。
【0070】
これらストッパ部33は、上端に水平面と傾斜面を有しており、また、その高さとなる長さが、シャッターカーテン7を構成するシートカーテン部9の高さ幅と略同尺に形成されている。
また、ストッパ部33により狭められるガイドレール5の溝開口の開口幅は、シートカーテン部9の座板部材11が移動可能な幅長とされる。
【0071】
次に、以上のように構成された第二の実施の形態のシャッター装置の動作について、火災などの非常時においての説明をする。
【0072】
シャッター装置1は、通常、開放状態となっており、シャッターカーテン7は巻取シャフト4に巻回されてシャッター収納部3内に収納され、ブレーキ機構21により、その巻回状態が保持されている。
【0073】
建物内で火災などが発生し、センサがその火災による煙若しくは炎や熱を感知すると、その感知信号に基づき、制御盤が自動閉鎖装置を作動させる。
【0074】
自動閉鎖装置22は、ブレーキ機構21に対して、その作動状態である駆動機構21側の回転の制止状態を解除するようにクラッチ連結状態を解除させる。
【0075】
これにより、巻取シャフト4は回転が可能となり、このことから、巻取シャフト4に巻回されているシャッターカーテン7が、自重によって降下を開始し、左右ガイドレール5間をこれらガイドレール5に案内されて降下移動し、自動的に閉鎖動作となり、シャッターカーテン7は順次繰り出されて建物開口2を閉鎖する。
【0076】
そして、シャッターカーテン7の下部のシートカーテン部9が建物開口2の下縁(床面)に当接し、建物開口2を閉鎖となると、同時にカーテン部8の両側縁における下縁がガイドレール5内のストッパ部33の水平面となっている上端に当接し(図2参照)、これにより、シャッターカーテン7の降下動作が停止となる。すなわち、シャッターカーテン7のカーテン部8の両側縁の下縁が、左右両ガイドレール5内において各ストッパ部33に乗り上げ、その降下動作を停止される。
【0077】
さらに、シートカーテン部9の下縁の座板部材11の両端に配設される転動ローラ16,17により、シャッターカーテン7の昇降動作の際に、ガイドレール5内を転動することとなって、その動作がスムーズなものとなり、また、シャッターカーテン7の閉鎖状態においては、シャッターカーテン7のシートカーテン部9は、カーテン部8に対して吊下されて展張状態であり、また、このシートカーテン部9の下縁の座板部材11の両端に配設される転動ローラ17が、座板部材11の厚さ方向に対して突出しており、ガイドレール5の下端に配設されるストッパ部33と当接可能とされて係合される状態となり、すなわち、転動ローラ17がこのストッパ部33に係合してシートカーテン部の抜け止めを構成する突出部となり、これにより、シートカーテン部9に対して風などの煽りを受けても、ガイドレール5から両縁が抜け出てしまうことがない。
【0078】
従って、このように構成されたシャッター装置1によれば、上述した第一の実施の形態と同様に、シャッターカーテン7をカーテン部8とシートカーテン部9とで構成し、シート材よりなるシートカーテン部9をカーテン部8に対して吊下状態に連結した構造としたので、このシャッターカーテン7が建物開口2を閉鎖動作すなわち降下動作となる際に、シャッターカーテン7の下方に物などがあってもシートカーテン部9が当接状態となり、また、このシートカーテン部9が展張された状態でシャッターカーテン7は閉鎖動作が停止される構成であることから、このシャッターカーテン7にて建物開口2の位置で挟まれても、シャッターカーテン7の全重量を受けることなくシート材の重量のみとされ、しかも、材質が柔軟な素材とされ剛性がないことから、このシャッターカーテン7に挟まってしまうことがあっても、その物に対して大きな損傷などを与えることがない。
【0079】
また、降下したシャッターカーテン7に物などが挟まってしまっても、シャッターカーテン7の下部がシート材よりなるシートカーテン部9であることから、この閉鎖状態となっているシャッターカーテン7の下部から引き出すことが可能であり、再度シャッターカーテン7を上昇させるなどの煩雑さがなくなる。
【0080】
さらに、このシャッター装置1では、建物開口2の左右両縁に配設される各ガイドレール5内に角柱状のストッパ部33を配設させた簡素な構造で、シャッターカーテン7の停止位置を設定でき、このシャッターカーテン7の鋼板などにて構成されるカーテン部8の重量をこのストッパ部33にて停止させてしまうので、カーテン部8の重量が、建物開口2の下縁(床面)にかからず、シートカーテン部9がカーテン部8の下縁に対して吊下されるのみの状態であり、かつ展張される状態とさせることとなる。
【0081】
そして、建物の開口2をシャッターカーテン7で閉鎖できるので、例えば防火区画を構成させることが可能となる。
【0082】
さらに、シャッターカーテン7の閉鎖状態においては、シートカーテン部9の下縁の座板部材11の両端に配設される転動ローラ16,17が、ガイドレール5の下端に配設される枠体6と係合される状態となり、これにより、シートカーテン部9に対して風などの煽りを受けても、ガイドレール5から両縁が抜け出てしまうことがない。
【0083】
また、上述では、火災などの非常時における動作の説明をしたが、シャッターカーテン7が、シートカーテン部9を吊下状態として建物開口2を閉鎖するので、建物開口2の幅全域に渡る下縁部分の床面等にシャッターカーテン7の全体重量がかからず、これにより、建物開口2の下縁部分が軟弱な地盤であっても、その開口2を閉鎖できることとなる。
【0084】
なお、上述した実施の形態では、規制手段として、左右ガイドレール5内に角柱形状のストッパ部33にて構成する、すなわち不動部材側に設けられる例について述べたが、シャッターカーテン7の降下途中で、その降下動作を停止させる構成であり、その停止状態において、シートカーテン部9がカーテン部8に対して吊下状態となれば、他の構造としてもよく、例えば、ガイドレール等の不動部材ではなく、シャッターカーテン等の移動部材に規制手段を設ける構成や、この移動部材と前記不動部材との両方に規制手段を設ける構成等、規制手段の配設位置については限定されるものではない。
【0085】
例えば、シャッターカーテン等の移動部材に規制手段を設ける構成としては、シャッターカーテン7を構成するカーテン部8の、左右ガイドレール5内に位置する左右両側縁における下縁に、このカーテン部8に対して吊下状に左右一対の杆状部を設け、これら杆状部をシートカーテン部9の左右両側縁に位置するよう構成して、シャッターカーテン7が降下し建物開口2を閉鎖状態となると、両杆状部の下端がガイドレール5内における建物開口2の下縁(床面)に当接し、このシャッターカーテン7の降下動作を停止状態とする構造としてもよい。
この場合、両杆状部は、カーテン部8に一体構造で構成されることとしてもよく、また、カーテン部8に対して吊下状に別体構造で構成されてもよい。また、両杆状部とシートカーテン部9を構成するシート材とは互いに連結されない構造としてもよく、また、シートカーテン部9に設けられる座板部材11の両端が両杆状部に、この杆状部の長手方向にスライド自在とされて嵌合される等の連結した構造としてもよい。
【0086】
また、この規制手段としては、シャッターカーテン7の下降移動が開始されると、この下降移動を常時検知し、シートカーテン部9の下縁が建物開口2の下縁に当接して、建物開口2が閉鎖される状態を検出する検出手段、例えば、巻取シャフト4の回転を検出するカウンタ式リミットやタコジェネ,ホールIC、下限の位置を検出するマグネット等よりなる近接センサや光電管(受発光)センサ,マイクロスイッチ,リミットスイッチなどを備え、このセンサなどの検出手段の信号等に基づきシャッターカーテン7の下降移動を停止させてしまう制動手段、例えば、再びブレーキ機構21を作動させるなどの手段より構成されるものとしてもよい。
【0087】
さらに、この規制手段としては、例えば、シャッターカーテン7を構成するカーテン部8にワイヤを連結し、このワイヤが進退する構造をシャッター収納部3内などに配置し、シャッターカーテン7を停止させる位置にて、このワイヤにてカーテン部8が吊下されるように長さを設定させ、このカーテン部8の降下を停止させてしまう構造などとしてもよく、さらには、シャッターカーテン7自体の長さを建物開口2の高さと略同等の長さとなるように構成し、この建物開口2を閉鎖した状態で、シャッターカーテン7が巻取シャフト4に吊下されるように、この巻取シャフト4自体を規制手段として構成してもよい。
【0088】
また、上述した第一,第二の各実施の形態では、シャッターカーテン7が、電動モータ18を駆動源として、建物開口2に対し昇降を行い、すなわち開閉の行われるシャッター装置1として説明したが、非常時にのみ、建物開口2を閉鎖するシャッター装置としてもよい。すなわち、通常時には、シャッターカーテン7がシャッター収納部3に収納されており、火災などの非常時にブレーキ機構21が解除され、シャッターカーテン7が建物開口2を降下し、この建物開口2を閉鎖するシャッター装置としてもよい。
【0089】
さらに、上述した各実施の形態では、シャッターカーテン7の構成について、防火構造とした説明をしたが、防火区画を形成する防火シャッター装置を構成する場合は、ガイドレール5やシャッター収納部3など、シャッター装置を構成する各部が、耐火・不燃性の素材にて構成されることは言うまでもない。
【0090】
また、上述した各実施の形態では、防火区画を形成するシャッター装置1とした例について説明したが、本発明のシャッター装置は、これに限定されることはなく、通常のシャッター装置、すなわち、家屋などの建物に設置されるシャッター装置や、防犯のために設置されるシャッター装置などに適応してもよい。
【0091】
さらに、上述した各実施の形態では、シャッターカーテン7を構成するシートカーテン部9を、防炎加工の施されている不燃材料などとした例について述べたが、防火区画を形成する防火用シャッター装置として構成しないシャッター装置とするのであれば、このシートカーテン部9は不燃材料を素材として構成しなくてもよく、例えば、塩化ビニル樹脂やポリウレタン,ポリエチレンなどの可撓性,柔軟性を有する樹脂製シート材や、ゴムシート材、織布,不織布などの布、ワイヤメッシュなどのネット、金属箔、さらには、これらの素材を複合して成形したシート材などにて構成してもよい。
【0092】
また、上記したシートカーテン部9を、上述した各実施の形態では、高さを50〜60cmと設定した例について述べたが、このシートカーテン部9は、この高さに限定されることはなく、任意の高さに設定し、構成されれば良く、好ましくは人が通過することの可能な高さとする。
【0093】
さらに、上述した各実施の形態では、シャッターカーテン7の構成を、カーテン部8とシートカーテン部9とで構成し、上部を鋼板よりなる短冊板状のスラット部材8aにて構成されるカーテン部8とし、このカーテン部8の下縁にシートカーテン部9が連結される構成として、互いの連結構造について詳述していないが、これらを連結する手段としては、例えばビスやネジ,リベット等の締結部材を用いて連結してもよく、また、接着剤等にて互いを直接密着し連結する構造、さらには、別構成の連結部材を介して連結固定することとしてもよい。
なお、この連結部分については、このシャッターカーテン7を防火シャッターとして構成させる場合には、これらの締結部材や接着剤,連結部材などは耐火,不燃性の素材とする。
【0094】
また、このシャッターカーテン7は、上記したような、カーテン部8とシートカーテン部9との組み合わせに限定されることはなく、カーテン部8と同等の鋼板を素材とするスラット部材8aのみにて構成されるシャッターカーテンとしてもよく、また、シートカーテン部と同等のシート材のみにて構成されるシャッターカーテンとしてもよい。
さらには、このシャッターカーテン7は、パネル板を連結した構造のパネルカーテンにて構成してもよく、また、パイプ材等の中空或いは中実の棒状部材を上下に複数連結したグリルカーテンにて構成してもよい。なお、これらシャッターカーテンを構成する各部材の素材についても、スチール,アルミ,ステンレスなどの金属や、木質材、硬質樹脂など限定されるものではない。
【0095】
また、シャッターカーテン7をシート材のみにて構成する場合には、一枚のシート材で構成してもよく、また、シート材を伸張するために下縁に、上記した実施の形態の枠状部材と同様の座板を設ける構成としてもよく、さらには、シート材の中途の一箇所又は複数箇所に桟部材を設けてもよい。この場合の座板や桟部材は、板状の部材としてもよく、角柱状の部材や円柱状の部材、ワイヤ状の可撓性を有する長尺部材、また建物開口2の間口幅にわたって連続する長尺な形状とされてなくてもよく、複数に分割されている構造などとしてもよく、さらに、これら部材の素材も、金属や樹脂など、限定されるものではない。
【0096】
さらに、シャッターカーテン7は、その厚さ方向に二重の構造としてもよく、例えば、スラット部材にて構成されるカーテン部とシート材にて構成されるシートカーテン部とを厚さ方向に重合状に構成させてもよい。そして、シートカーテン部の下縁部分を、カーテン部よりも吊下状となるようにやや長尺とする構造としてもよい。
【0097】
また、上述した各実施の形態では、シャッターカーテン7の構造を、上部をカーテン部8とし、下部をシートカーテン部9とした構成の例について述べたが、このような上部をカーテン部,下部をシートカーテン部とする構成の他に、例えば上部をシートカーテン部,下部をカーテン部、または、上部と下部をカーテン部とし、中間部をシートカーテン部とする構成など、組み合わせは任意としてよく、さらには、上記したパネルカーテンやグリルカーテンなどとも組み合わせてシャッターカーテン7を構成してもよい。
【0098】
さらに、上述した各実施の形態では、シャッターカーテン7の収納状態について、巻取シャフト4に巻回されてシャッター収納部3に収納される例として述べたが、シャッターカーテン7の収納状態については、これに限定されるものではなく、折り畳みによって収納される構成や、垂直上方向又は略水平方向に送ることで収納する構成などとしてもよい。
【0099】
また、上述した各実施の形態では、ガイドレール5内を移動し、シートカーテン部9の下縁における両端に配設されるガイド部12の底部支持片14に設けられた転動ローラ16を枠体6、またはストッパ部33に係合可能な突出部とした例について述べたが、この突出部は、ローラにて構成しなくてもよく、例えば鉤状に先端が折曲形成されている構造とされていてもよく、狭幅状に形成されたガイドレール5すなわち奥拡がり形状のガイドレールと互いに係合される構造とされていればよい。
【0100】
さらに、このシャッターカーテン7のガイドレール5からの抜け止めを行う突出部は、シャッターカーテン7の高さ方向におけるどの位置に配設されていてもよく、シャッターカーテン7の任意の位置におけるガイドレール5内に位置するシャッターカーテン7の側縁部分であれば、上述した実施の形態のような下縁部分に限定されることはなく、好ましくは、シートカーテン部9を構成する部分における左右両側縁に配設する。
なお、このシートカーテン部に突出部を配設する構成とする場合、この突出部とシート材との結合構造を強固なものとするために、シート片や板片などを重合して下地補強を行うことが好ましく、また、シート材の幅方向にわたる桟部材を設け、この桟部材の両端に突出部を設ける構成とすることが好ましい。
また、この突出部は、シャッターカーテン7の高さにもよるが、左右両側縁における上下方向の複数箇所に配設する構成としてもよい。
【0101】
また、上述した実施の形態において、シャッターカーテン7の閉鎖動作である自重による降下について、ブレーキ機構21の解除が行われることで、シャッターカーテン自体の重量のみで全開状態から降下動作が行われる例として説明したが、このシャッターカーテン7の閉鎖動作である自重による降下は、少なくとも高さ方向の中途位置より下方向以降がシャッターカーテン自体の重量のみで降下動作が行われることとしてもよく、例えば、全開状態からの降下動作の当初においては、電動モータ等の助勢手段によって降下を開始させ、降下中途位置にて、この助勢手段から自重のみによる降下動作に切り替わる構成としてもよい。
この降下動作の切り替わる構成としては、シャッターカーテンの降下過程における中途位置に、切替位置を設定して配設し、この位置を検知することで助勢手段から自重による降下へ切り替えることとしてもよく、また、降下動作中における停電発生などの不測要素を要因として切り替える構成としてもよい。なお、助勢手段による降下動作から自重による降下動作への切り替え時においては、例えば、助勢手段を電動モータとして構成した場合、この切り替え時に電動モータをブレーキ機構などにて停止させ、シャッターカーテンの降下を一時停止し、その後にこのブレーキ機構を解除することによりシャッターカーテンを自重にて降下させる構成としてもよく、或いは、一時停止させずに切り替え、助勢手段による降下動作を切替位置にて自重降下へ連続移行させるような構成としてもよい。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の規制手段を備えたシャッター装置によれば、降下するシャッターカーテンに対して、予め定められている任意の高さ位置にて、規制手段がシャッターカーテンを停止させる。すなわち、シャッターカーテンは、規制手段にて閉鎖を停止されることとなり、シャッターカーテンの重量が、建物開口の下縁、例えば床面にかかることなく、この建物開口の閉鎖を行うことができる。
【0103】
さらに、この規制手段を杆状部材にて構成しているので、これら杆状部材にてシャッターカーテンの降下が停止され、また、これら杆状部材にて停止されるシャッターカーテンの上方が、自立的に形状維持する剛性を有する構造とされていることから、シャッタカーテンが弛むことなく建物の開口を閉鎖することができる。
【0104】
また、シャッターカーテンをカーテン部とシートカーテン部とし、シート材よりなるシートカーテン部をカーテン部に対して吊下状態に連結した構成のシャッター装置によれば、このシャッターカーテンが建物開口を閉鎖動作すなわち降下動作となる際に、シャッターカーテンの下方に物などがあってもシートカーテン部が当接状態となり、また、このシートカーテン部が展張された状態でシャッターカーテンは閉鎖動作を停止する構成であることから、このシャッターカーテンにて建物開口の位置で挟まれても、シャッターカーテンの全重量を受けることなくシート材の重量のみとされ、しかも、材質が柔軟な素材とされ剛性がないことから、このシャッターカーテンと建物開口の下縁部分とに挟まってしまうことがあっても、その物に対して大きな損傷などを与えることがないという効果がある。
【0105】
さらに、このシャッター装置では、シートカーテン部の左右両側縁に位置させてカーテン部の両側縁における下縁に吊下状に連結し、建物開口の下縁に当接する杆状部材を設ける構造として、降下するシャッターカーテンを停止させる規制手段の構造を簡素な構造で実現でき、これら杆状部材にカーテン部の重量をかけ、シートカーテン部がカーテン部に対して吊下されるのみの状態とするので、上述したように、このシャッターカーテンにて建物開口の位置で挟まれても、シャッターカーテンの全重量を受けることなくシート材の重量のみとされ、しかも、材質が柔軟な素材とされ剛性がないことから、このシャッターカーテンと建物開口の下縁部分とに挟まってしまうことがあっても、その物に対して大きな損傷などを与えることがないという効果がある。
【0106】
そして、建物の開口をシャッターカーテンで閉鎖できることから、例えば防火区画を構成させることが可能となる。
【0107】
また、このシャッター装置のシャッターカーテンによる建物開口の閉鎖状態において、シャッターカーテンの枠状部材の両端に配設される突出部が、奥拡がり形状のガイドレールと係合される状態となり、これにより、シャッターカーテンに対して風などの煽りを受けても、ガイドレールから両縁が抜け出てしまうことがなく、すなわち、建物開口の閉鎖状態を保つことが可能となる。
【0108】
そして、本発明のシャッター装置によれば、上記したように、建物開口の下縁部分にシャッターカーテンの重量をかけることなく、この建物開口の閉鎖を行えることから、建物開口の下縁部分が、軟弱な地盤である場合や、水面などの場合でも、その開口部分を閉鎖することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例によるシャッター装置の第一の実施の形態を示す正面図
【図2】 同シャッター装置を構成するシャッターカーテンの側断面図
【図3】 同シャッターカーテンの正面図
【図4】 同シャッターカーテンの平断面図
【図5】 同シャッターカーテンの平断面図
【図6】 同シャッター装置を構成する駆動機構部分の拡大図
【図7】 同シャッター装置を構成するブレーキ復帰機構を示す平断面図
【図8】 本発明によるシャッター装置の第二の実施の形態を示す正面図
【符号の説明】
1…シャッター装置
2…建物開口
5…ガイドレール
7…シャッターカーテン
8…カーテン部
9…シートカーテン部
11…枠状部材(座板部材)
16…突出部(転動ローラ)
20…駆動機構
21…ブレーキ機構
22…ブレーキ解除機構(自動閉鎖装置)
24…ブレーキ復帰手段(復帰機構)
33…規制手段(ストッパ部)

Claims (4)

  1. 建物開口の上方に収容され、該建物開口空間を自重で降下するシャッターカーテンと、
    該シャッターカーテンの降下を、予め定められている任意の高さ位置にて停止させる規制手段と、
    を備え、
    前記規制手段は、前記シャッターカーテンの少なくとも一部に吊下状に連結されて設けられ、前記建物開口の下縁に当接する杆状部材よりなり、
    前記シャッターカーテンは、前記杆状部材にて停止された際に、少なくとも該杆状部材の位置より上方を構成するシャッターカーテンが自立的に形状維持するように剛性を有する構造とされることを特徴とするシャッター装置。
  2. 前記シャッターカーテンは、左右に長尺な略短冊形状の板部材を上下に連結してなるカーテン部と、該カーテン部の下縁に吊下状態に連結されるシート材よりなるシートカーテン部とで構成され、前記カーテン部の両側縁部の下部に前記杆状部材が吊下状に連結されて設けられ、前記杆状部材の高さ幅は前記シートカーテン部の高さ幅と略同等に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシャッター装置。
  3. 前記シートカーテン部のシート材は、防火性を有する素材よりなるシート材にて構成されることを特徴とする請求項記載のシャッター装置。
  4. 前記シャッターカーテンの降下移動を案内する建物開口の左右縁部に配設される一対のガイドレールが奥拡がり状に形成され、前記シャッターカーテンには前記両ガイドレール間に枠状部材が設けられ、該枠状部材の両端が前記一対のガイドレール内を摺動自在とされるとともに、該両端に、両ガイドレールの溝開口に対してガイドレール内から係合する突出部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のシャッター装置。
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