JP4852160B2 - ソレノイド駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は電磁弁を駆動するソレノイド駆動回路に関するものである。
電磁弁を駆動させるものとして、ソレノイドコイルに通電することでプランジャ吸着動作を行わせるソレノイド駆動回路が知られている。ソレノイド駆動回路としては、特許文献1に示すように、コンデンサを含むタイマ回路と、タイマ回路によって規定されるタイマ時間に亘ってオンとなることでプランジャ吸着動作に対応した吸着電流が流れる吸着トランジスタと、タイマ時間経過後にオンとなることで吸着電流よりも小さい保持電流が流れる保持トランジスタと、を備えているものが知られている。
ここで、ソレノイドコイルへの通電が停止することによってサージ電圧が発生する。当該サージ電圧を吸収するために、特許文献1のソレノイド駆動回路は、ソレノイドコイルに対して並列に逆接続されたダイオードを備えている。サージ電圧はダイオードの順方向の閾値電圧まで吸収されるため、他の素子に対するサージ電圧の影響が低減されている。
特開平10−184974号公報
しかしながら、サージ電圧が閾値電圧よりも小さくなるまでソレノイドコイルに電流が流れる。この場合、ダイオードの順方向の閾値電圧は低電圧(1V程度)であるため、サージ電圧に基づくソレノイドコイルの通電時間が長くなり、サージ電圧に起因する電磁弁の応答遅れ時間が長くなる。
ここで、近年では高速切換可能な電磁弁が求められている。このため、上記サージ電圧による応答遅れ時間が長い場合、高速切換に対応できないといった不都合が生じ得る。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、サージ電圧に起因する応答遅れを抑制することにより高速切換可能なソレノイド駆動回路を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等について効果等を示しつつ説明する。
手段1.通電されることにより磁界を発生し、電磁弁を駆動させるソレノイドコイルと、前記ソレノイドコイルに対して直列に接続されたスイッチング素子と、を備え、前記ソレノイドコイル及び前記スイッチング素子の直列接続体は電源電圧を印加する一対の電源端子に接続されており、前記電源電圧が印加されている状況において前記スイッチング素子がオン状態となることにより前記ソレノイドコイルの通電経路が形成され、当該ソレノイドコイルの通電が行われるソレノイド駆動回路において、前記スイッチング素子として、前記電源電圧が印加されてからあらかじめ定められた特定時間が経過するまでオン状態となる第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子に対して並列に接続され、前記電源電圧が印加されている間に亘ってオン状態となる第2スイッチング素子と、を備え、前記ソレノイドコイルの通電経路として、前記第1スイッチング素子を介した第1通電経路と、前記第2スイッチング素子を介した第2通電経路と、が設けられており、前記第2通電経路上には、当該第2通電経路上を流れる電流が前記第1通電経路上を流れる電流よりも小さくなるように制限抵抗が設けられており、前記各通電経路とは別に、前記第1スイッチング素子の入力端子と前記一対の電源端子の一方とを接続する第1入力経路と、前記第2スイッチング素子の入力端子と前記一方の電源端子とを接続する第2入力経路と、が並列に設けられており、前記第1入力経路上に設けられ、前記特定時間に亘って前記第1スイッチング素子に対して当該第1スイッチング素子がオン状態となる駆動電力を供給するタイマ回路と、ツェナダイオード又はバリスタを有し、前記ソレノイドコイルへの通電が停止した場合に発生するサージ電圧を前記ツェナダイオード又は前記バリスタが導通状態となる閾値電圧まで吸収するサージ吸収回路と、を備え、前記閾値電圧まで吸収されたサージ電圧が前記各スイッチング素子に印加されるように構成されていることを特徴とするソレノイド駆動回路。
手段1によれば、電源電圧が印加されると各スイッチング素子がオン状態となる。この場合、第2通電経路上には制限抵抗が設けられているため、第1通電経路を電流が流れる。その後、電源電圧の印加開始タイミングに対して特定時間が経過したタイミングで、第1スイッチング素子がオフ状態となり、第2通電経路を電流が流れる。当該電流は、第1通電経路上を流れる電流よりも小さい。これにより、電源電圧の印加が開始されることに基づいて電磁弁のプランジャ吸着動作に対応した電流を流し、当該プランジャ吸着動作完了後はその電流よりも小さい電流を流すことにより消費電力の低減を図ることができる。
かかる構成において、サージ電圧が発生した場合、当該サージ電圧はツェナダイオード又はバリスタによって閾値電圧であるツェナ電圧又はバリスタ電圧まで吸収される。これらツェナ電圧又はバリスタ電圧は、ダイオードの順方向の閾値電圧よりも高く設定することができるため、サージ電圧を吸収するものとしてダイオードが設ける構成と比較して、閾値電圧維持時間を短くすることができる。これにより、電磁弁の応答遅れ時間の短縮化を図ることができ、高速切換に対応することができる。よって、電磁弁の高速切換に対応することができる。しかしながら、閾値電圧が高く設定されている状況において当該閾値電圧まで下げられたサージ電圧が比較的耐圧性の弱い素子に印加されると、当該素子が破壊するおそれがある。特にタイマ回路としてコンデンサを設ける場合にはサージ電圧によってコンデンサが破壊されるおそれがある。
これに対して、本手段によれば、閾値電圧まで吸収されたサージ電圧が各スイッチング素子に印加されるため、当該サージ電圧が他の素子に印加されることが規制される。これにより、他の素子へのサージ電圧の影響を低減することができる。よって、他の素子の破壊等を抑制しつつ、電磁弁の応答遅れ時間の短縮化を図ることができる。
手段2.前記サージ吸収回路は、前記ソレノイドコイルに対して並列に接続されているとともに、前記各スイッチング素子に対して直列に接続されており、前記サージ電圧が前記各入力経路に伝送されないように前記各入力経路と前記各通電経路とが独立していることを特徴とする手段1に記載のソレノイド駆動回路。
手段2によれば、ソレノイドコイルに対して並列にサージ吸収回路が設けられているため、サージ電圧が発生した場合には、ソレノイドコイルとサージ吸収回路とで閉ループ回路が形成される。そして、サージ電圧が閾値電圧となるまで閉ループ回路にてサージ電圧が吸収される。
かかる構成において、サージ電圧によって各スイッチング素子がオン状態となると、サージ電圧がスイッチング素子ではなく他の素子に印加され、当該他の素子が破壊されるおそれがある。
また、ソレノイド駆動回路に対して並列に他の回路を設ける場合、サージ電圧保護の観点から、本ソレノイド駆動回路に対して並列にサージ電圧に対して順方向となるようにダイオードを設ける場合がある。この場合、サージ電圧によってスイッチング素子がオン状態となると、スイッチング素子、ダイオード及びソレノイドコイルによって閉ループ回路が形成される。すると、サージ電圧が閾値電圧よりも更に低い電圧(ダイオードの順方向の閾値電圧)になるまでソレノイドコイルにおいて電流が流れ続ける。このため、他の素子に対するサージ電圧の影響を低減することができる一方、電磁弁の応答遅れ時間がツェナダイオード又はバリスタの閾値電圧に基づく応答遅れ時間よりも長くなる。
これに対して、本手段によれば、各スイッチング素子の入力経路と、サージ電圧が発生する各通電経路とがそれぞれ独立しているため、サージ電圧が各入力経路に対して伝送されない。これにより、各スイッチング素子がサージ電圧に基づいてオン状態とならない。よって、上記不都合を回避することができる。
手段3.前記第2入力経路上には、前記第2スイッチング素子の入力端子に供給する駆動電力を規定する規定抵抗が設けられており、前記タイマ回路は、時定数抵抗及び当該時定数抵抗に対して直列に接続されたコンデンサを備え、前記各入力経路が接続されることで前記規定抵抗、前記時定数抵抗及び前記コンデンサを含む閉ループが形成されており、前記閉ループは、前記コンデンサに蓄積された電荷の放電が行われる放電経路を構成することを特徴とする手段1又は手段2に記載のソレノイド駆動回路。
手段3によれば、電源電圧の印加が停止した場合、各入力経路を接続することで形成された閉ループにて、コンデンサに蓄積された電荷の放電が行われる。この場合、各スイッチング素子に対して供給される駆動電力を規定するものとして、第1入力経路上には時定数抵抗及びコンデンサが設けられており、第2入力経路上には規定抵抗が設けられている。このため、各入力経路上に、所定の閾値電圧が印加された場合に非導通状態から導通状態となる半導体素子を設ける必要がない。これにより、放電経路上に上記半導体素子を設けないようにすることにより、コンデンサに蓄積された電荷を好適に放電させることができる。
すなわち、仮にコンデンサの放電経路上に発光ダイオードやトランジスタ等の半導体素子が設けられている場合、これらの半導体素子が導通状態となるのに必要な閾値電圧に対応した電荷が放電されることなく残留する。この残留電荷は自然放電によって放出されることとなるため、コンデンサに蓄積された電荷が完全に放電するまでに要する放電時間が長くなる。すると、電源電圧の印加が停止してから再度電源電圧の印加が開始されたタイミングにおいて、コンデンサに電荷が残留している場合がある。この場合、残留している電荷量に応じて特定時間が変動するため、プランジャ吸着動作が完了する前に第1スイッチング素子がオフ状態となるおそれがある。かといって、上記残留電荷量に基づく第1スイッチング素子のオン時間の変動に対応させて特定時間を長く設定すると、消費電力の増大化が懸念される。
これに対して、本手段によれば、放電経路上に半導体素子を設けないようにすることによって、自然放電を行うことなくコンデンサに蓄積された電荷が完全に放電させることができるため、自然放電が行われる場合と比較して放電時間を短くすることができる。これにより、特定時間を短く設定することができ、消費電力の低減を図ることができる。
手段4.前記コンデンサに蓄積された電荷の放電が完了するのに要する時間が、前記サージ電圧が前記閾値電圧まで吸収されるのに要する時間よりも短くなるように前記規定抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする手段3に記載のソレノイド駆動回路。
手段4によれば、タイマ回路としてコンデンサが設けられている状況において電源電圧の印加が停止すると、サージ電圧が発生するとともに、コンデンサの放電が開始される。この場合、第2入力経路を介してコンデンサに蓄積されている電荷が第2スイッチング素子の入力端子に対して入力され、第2スイッチング素子がオン状態となるおそれがある。
これに対して、本手段によれば、サージ電圧が閾値電圧になるタイミングよりも前のタイミングでコンデンサの電荷の放電が完了するように規定抵抗の抵抗値が設定されているため、サージ電圧が閾値電圧となるタイミングにおいて第2スイッチング素子はオフ状態となっている。これにより、手段2にて説明した効果を確保しつつ、コンデンサに蓄積された電荷を好適に放電させることができる。
手段5.前記第1スイッチング素子はNPN型の第1バイポーラトランジスタであり、前記第2スイッチング素子はNPN型の第2バイポーラトランジスタであり、前記各通電経路は、前記ソレノイドコイルの一端を前記一対の電源端子の+端子に接続するとともに、他端を前記各バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続し、さらに前記各バイポーラトランジスタのエミッタ端子を前記一対の電源端子の−端子に接続することで形成されるものであり、前記制限抵抗は、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタと前記ソレノイドコイルの他端との間に設けられており、前記第1入力経路は、前記第1バイポーラトランジスタのベース端子を、前記タイマ回路を構成する時定数抵抗及びコンデンサを介して前記+端子に接続するとともに、抵抗を介して前記−端子に接続することで形成されるものであり、前記第2入力経路は、前記第2バイポーラトランジスタのベース端子を、第1規定抵抗を介して前記+端子に接続するとともに、第2規定抵抗を介して前記−端子に対して接続することで形成されるものであり、前記ツェナダイオード又はバリスタは、前記ソレノイドコイルに対して並列に接続されるとともに前記各バイポーラトランジスタに対して直列に接続されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれか1に記載のソレノイド駆動回路。
手段5によれば、電源電圧が印加された場合にソレノイドコイルに対してプランジャ吸着動作に対応した吸着電流を流し、特定時間が経過した場合には吸着電流よりも小さい保持電流を流すことができる。そして、電源電圧の印加が停止した場合には各バイポーラトランジスタがオフ状態となる。この場合、ソレノイドコイルにおいてサージ電圧が発生するが、当該サージ電圧は各バイポーラトランジスタのベースに入力されないようになっているため、サージ電圧に基づいて各バイポーラトランジスタがオン状態となることが抑制されている。
また、電源電圧の印加が停止した場合には、コンデンサに蓄積された電荷は各入力経路を介して放電される。この場合、各入力経路上には導通状態となるために所定の閾値電圧を要する半導体素子が設けられていないため、コンデンサに蓄積された電荷が残留することなく放電される。これにより、吸着電流が流れる特定時間の変動を抑制することができ、特定時間の短縮化を図ることができる。よって、消費電力の低減を図ることができる。
第1実施形態のソレノイド駆動回路の回路図。 ソレノイドコイルに流れる電流変化及びソレノイド駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャート。 (a)サージ電圧の吸収の様子を説明するための説明図、(b)コンデンサの放電の様子を説明するための説明図。 第2実施形態のソレノイド駆動回路の回路図。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は電磁弁を駆動させるソレノイド駆動回路10の回路図である。
ソレノイド駆動回路10は、プランジャ吸着動作を行うソレノイドコイル11と、当該ソレノイドコイル11に対して直列に接続された吸着トランジスタ12(第1スイッチング素子)とを備えている。吸着トランジスタ12はNPN型のバイポーラトランジスタである。なお、以降の説明においてバイポーラトランジスタを単にトランジスタと言う。
ソレノイドコイル11の一端はスイッチ13を介して一対の電源端子14a,14bのうちの一方の電源端子に対応する+端子14aに接続されている。ソレノイドコイル11の他端は吸着トランジスタ12のコレクタに接続されている。吸着トランジスタ12のエミッタはダイオード15を介して他方の電源端子に対応する−端子14bに接続されている。吸着トランジスタ12のベースには、スイッチ13及びタイマ回路16を介して+端子14aが接続されている。当該吸着トランジスタ12のベースと+端子14aとを接続する経路が第1入力経路に相当する。
タイマ回路16は、スイッチ13がオンとなってから(電源電圧が印加されてから)特定時間に亘って、吸着トランジスタ12のベースに対して当該吸着トランジスタ12がオン(導通状態)となる駆動電流を供給するものである。具体的には、タイマ回路16は、コンデンサ21と当該コンデンサ21に対して直列に接続された抵抗22(時定数抵抗)とを備えている。抵抗22及びコンデンサ21の直列接続体を介して+端子14aからの電源電圧が吸着トランジスタ12のベースに印加されるように各素子が接続されている。これにより、スイッチ13がオフからオンとなり+端子14aから電源電圧(例えば+24V)が印加された場合には、コンデンサ21に電荷が蓄積されるまで吸着トランジスタ12のベースに駆動電流が供給され、吸着トランジスタ12がオンとなる。
この場合、吸着トランジスタ12を介してソレノイドコイル11に所定の電流が流れる。吸着トランジスタ12を介した通電経路が第1通電経路Aに相当する。
ちなみに、ソレノイド駆動回路10は、タイマ回路16に対して直列に接続された抵抗23を備えている。当該抵抗23の一端はコンデンサ21に接続されており、他端はダイオード15を介して−端子14bに接続されている。これにより、スイッチ13がオフとなった場合(電源電圧の印加が停止した場合)にはコンデンサ21に蓄積された電荷が抵抗22,23を介して放電される。このため、抵抗22,23はコンデンサ21の放電経路を形成するものであるとも言える。
なお、コンデンサ21に電荷が蓄積されていない状況において電源電圧が印加された場合に、吸着トランジスタ12のベースに対して駆動電流が供給されるように各抵抗22,23の抵抗値が設定されている。
ソレノイド駆動回路10は、ソレノイドコイル11の通電経路として上記第1通電経路Aの他に、第1通電経路Aを流れる電流よりも小さい電流が流れる第2通電経路Bを備えている。具体的には、ソレノイド駆動回路10は、ソレノイドコイル11に対して直列に接続されているとともに吸着トランジスタ12に対して並列に接続された制限抵抗31及びNPN型の保持トランジスタ32(第2スイッチング素子)を備えている。これら制限抵抗31及び保持トランジスタ32は直列に接続されており、詳細には制限抵抗31の一端が保持トランジスタ32のコレクタに接続されている。制限抵抗31の他端はソレノイドコイル11の他端に接続されており、保持トランジスタ32のエミッタはダイオード15を介して−端子14bに接続されている。
保持トランジスタ32のベースには、スイッチ13がオンとなった場合に保持トランジスタ32がオンとなる駆動電流が供給されるように構成されている。詳細には、ソレノイド駆動回路10は、抵抗33a及び当該抵抗33aに対して直列に接続された抵抗33bを有するベース電流供給回路33を備えている。ベース電流供給回路33は電源電圧が印加されるように構成されており、具体的には抵抗33aの一端がスイッチ13を介して+端子14aに接続されており、抵抗33bの他端がダイオード15を介して−端子14bに接続されている。保持トランジスタ32のベースは抵抗33bに対して並列に接続されている。スイッチ13がオンの場合に保持トランジスタ32のベースに対して駆動電流が供給されるように各抵抗33a,33bの抵抗値が設定されている。保持トランジスタ32のベースと+端子14aとを接続する経路が第2入力経路に相当し、抵抗33a,33bが規定抵抗に相当する。
かかる構成によれば、スイッチ13がオンである場合、保持トランジスタ32のベースに駆動電流が供給され、保持トランジスタ32がオンとなる。かかる状況において吸着トランジスタ12がオフとなると、制限抵抗31及び保持トランジスタ32を介してソレノイドコイル11にて電流が流れる。これら制限抵抗31及び保持トランジスタ32を介した通電経路が第2通電経路Bに相当する。第2通電経路Bを流れる電流は、制限抵抗31が設けられている分だけ、第1通電経路Aを流れる電流よりも小さくなっている。
ここで、ソレノイドコイル11への通電が停止した場合、当該ソレノイドコイル11において一時的に電源電圧よりも高いサージ電圧が発生する。当該サージ電圧に対して、本ソレノイド駆動回路10にはサージ吸収回路として双方向ツェナダイオード40が設けられている。
双方向ツェナダイオード40は、ソレノイドコイル11に対して並列に接続されているとともに、制限抵抗31及び保持トランジスタ32からなる直列接続体並びに吸着トランジスタ12に対して直列に接続されている。双方向ツェナダイオード40のツェナ電圧は吸着トランジスタ12及び保持トランジスタ32の耐圧(例えば50V)よりも小さく設定されており、具体的には47Vに設定されている。
かかる構成によれば、ソレノイドコイル11においてツェナ電圧以上のサージ電圧が発生した場合、双方向ツェナダイオード40が導通状態となり、双方向ツェナダイオード40を介してソレノイドコイル11にサージ電流が流れる。その後、電圧降下によってサージ電圧がツェナ電圧よりも小さくなると、双方向ツェナダイオード40が非導通状態となる。これにより、サージ電圧がツェナ電圧まで吸収されることとなる。
なお、ツェナ電圧は、ソレノイド駆動回路10に印加される電源電圧(24V)よりも高く設定されている。これにより、電源電圧が印加されている状況において双方向ツェナダイオード40は非導通状態であり、ソレノイドコイル11に所定の電流が流れるようになっている。
ソレノイド駆動回路10が駆動していることを報知するために、ソレノイド駆動回路10には発光ダイオード50が設けられている。当該発光ダイオード50は、アノードがスイッチ13を介して+端子14aに接続されており、カソードがダイオード15を介して−端子14bに接続されている。これにより、発光ダイオード50は電源電圧が印加されている状況において発光することとなる。
次に、本ソレノイド駆動回路10の動作について図2及び図3を用いて説明する。図2(a)はソレノイドコイル11に流れる電流変化を示すグラフ、図2(b)はスイッチ13のオンオフを示すタイミングチャート、図2(c)は吸着トランジスタ12のオンオフを示すタイミングチャート、図2(d)は保持トランジスタ32のオンオフを示すタイミングチャートである。図3(a)はサージ電圧の吸収の様子を説明するための説明図、図3(b)はコンデンサ21の放電の様子を説明するための説明図である。
先ず、スイッチ13がオフからオンとなった場合について説明し、その後スイッチ13がオンからオフとなった場合について説明する。
t0のタイミングにてスイッチ13がオンとなると、タイマ回路16のコンデンサ21の充電が開始される。この場合、吸着トランジスタ12のベースに対して駆動電流が供給され、吸着トランジスタ12がオンとなる(図2(c)参照)。これにより、第1通電経路Aを電流が流れる。当該電流によってプランジャ吸着動作が行われ、電磁弁が駆動する。当該電流(プランジャ吸着動作が行われる電流)を吸着電流という。すなわち、吸着トランジスタ12は、ソレノイドコイル11に対して吸着電流を流すためのスイッチング素子であるともいえる。
なお、図2(d)に示すように、スイッチ13がオンとなると、保持トランジスタ32のベースに対して駆動電流が供給され、保持トランジスタ32がオンとなる。この場合、第2通電経路B上には制限抵抗31が設けられているため、第1通電経路Aを流れる吸着電流が支配的となる。
また、上記電源電圧の印加に基づいて発光ダイオード50が発光し、電磁弁が駆動していることが報知される。
その後、コンデンサ21に充電される電荷量が増加するに従って吸着トランジスタ12のベース電流が小さくなっていく。そして、t1のタイミングにてベース電流が吸着トランジスタ12の閾値電流よりも小さくなると、図2(c)に示すように、吸着トランジスタ12がオフとなり、ソレノイドコイル11には吸着トランジスタ12を介した吸着電流が流れなくなる。この場合、第2通電経路Bを電流が流れ、プランジャの位置が保持される。当該電流(プランジャの位置が保持される電流)を保持電流という。すなわち、第2通電経路B上に設けられた保持トランジスタ32は、ソレノイドコイル11に対して保持電流を流すためのスイッチング素子であるともいえる。保持電流は、図2(a)に示すように、第2通電経路B上に制限抵抗31が設けられている分だけ吸着電流よりも小さくなっている。
以上のことから、所定の時間(電源電圧が印加されてから吸着トランジスタ12のベース電流が閾値電流よりも小さくなるまでの時間)に亘ってソレノイドコイル11に対して吸着電流が流れ、当該所定の時間が経過した場合にはソレノイドコイル11に流れる電流が吸着電流から保持電流に切り換わる。これにより、プランジャ吸着動作を行いつつ、電磁弁の駆動に係る消費電力の低減を図ることができる。
ここで、過渡現象の時間を含めて吸着電流が流れる吸着時間T1(t0のタイミング〜t1のタイミングまでの時間)は、各抵抗22,23の抵抗値及びコンデンサ21の静電容量によって決まる。このため、上記抵抗値及び静電容量を調整することによって、吸着時間T1を調整することができる。
次に、電源電圧の印加が停止した場合について説明する。
t2のタイミングにてスイッチ13がオフとなると、ソレノイドコイル11及びコンデンサ21への通電が停止する。これにより、ソレノイドコイル11においてサージ電圧が発生するとともに、コンデンサ21において放電が行われる。各現象に基づく動作について説明する。
先ず、サージ電圧について説明すると、図3(a)に示すように、ソレノイドコイル11にて発生したサージ電圧は双方向ツェナダイオード40に印加され、双方向ツェナダイオード40とソレノイドコイル11とで閉ループ回路が形成される。これにより、サージ電圧がツェナ電圧になるまで当該閉ループ回路にてサージ電流が流れることとなる。当該閉ループ回路は、サージ電圧がツェナ電圧まで下がることによって双方向ツェナダイオード40がオフとなるまで維持される。
その後、サージ電圧がツェナ電圧よりも小さくなるt3のタイミングにて、上記閉ループ回路が形成されなくなり、ソレノイドコイル11にはサージ電流が流れなくなる。すなわち、電源電圧の印加の停止タイミング(t2のタイミング)からサージ電圧がツェナ電圧よりも小さくなるタイミング(t3のタイミング)までの時間が、電磁弁の応答遅れ時間T2となっている。
ここで、サージ電圧を吸収する観点に着目すれば、双方向ツェナダイオード40に代えて、サージ電圧が順方向に印加されるようにダイオードを設ける構成も考えられる。しかしながら、この場合、サージ電圧がダイオードにおける順方向の閾値電圧(約1V程度)になるまでソレノイドコイル11にサージ電流が流れることとなるため、電磁弁の応答遅れ時間T2が双方向ツェナダイオード40を設けた場合と比較して長くなる。
これに対して、本実施形態によれば、サージ電圧がダイオードにおける順方向の閾値電圧よりも高いツェナ電圧まで降下することに基づいて閉ループ回路が形成されなくなるため、上記ダイオードの閾値電圧とツェナ電圧との差分だけ、電磁弁の応答遅れ時間T2を短縮することができる。
また、閉ループ回路が形成されていない状況においては吸着トランジスタ12及び保持トランジスタ32はオフであるため、これら各トランジスタ12,32に対してツェナ電圧に対応したサージ電圧が印加される。これにより、コンデンサ21や発光ダイオード50に対するサージ電圧の印加が抑制されている。よって、コンデンサ21や発光ダイオード50が破壊されることを抑制しつつ、ツェナ電圧を高く設定することができる。
すなわち、電磁弁の応答遅れ時間T2を短縮するために閉ループ回路が形成されなくなる閾値電圧(ツェナ電圧)を高く設定する場合、当該閾値電圧に相当するサージ電圧が素子に印加されると当該素子が破壊されるおそれがある。特に、コンデンサ21や発光ダイオード50は、逆電圧が印加されることによって破壊され易い。
これに対して、本実施形態によれば、サージ電圧が発生している状況、すなわち電源電圧の印加が停止している状況において吸着トランジスタ12及び保持トランジスタ32がオフである。これにより、これら各トランジスタ12,32に対してサージ電圧が印加され、コンデンサ21及び発光ダイオード50に対するサージ電圧の印加が規制されている。よって、ツェナ電圧を高く設定したことによって生じ得る各素子の破壊という不都合を回避することができる。換言すれば、吸着トランジスタ12及び保持トランジスタ32は、サージ電圧がコンデンサ21及び発光ダイオード50に印加されないように規制するサージ規制トランジスタであるとも言える。
特に、ツェナ電圧は、基準電位(0V)に対して各トランジスタ12,32の耐圧(50V)寄りの電圧(47V)に設定されている。これにより、各トランジスタ12,32が破壊されない範囲内で応答遅れ時間T2の短縮化を図ることができる。
また、各トランジスタ12,32のベースにはサージ電圧が印加されないように形成されている。具体的には、各トランジスタ12,32のベースはソレノイドコイル11の各通電経路A,Bを介することなく直接+端子14aに接続されている。換言すれば、各トランジスタ12,32のベースと+端子14aとを接続する各入力経路とソレノイドコイル11の通電経路A,Bとが独立している。これにより、各トランジスタ12,32がサージ電圧によってオンとなることが抑制されている。よって、仮に本ソレノイド駆動回路10に対してダイオードDが逆接続された場合であっても、電磁弁の応答遅れ時間T2が変動しない。
すなわち、ソレノイド駆動回路10に対してコントローラ回路等の各種回路を接続する場合がある。この場合、ソレノイドコイル11から生じるサージ電圧が上記各種回路に印加されないようするために、図3(a)に示すように、ダイオードDを逆接続する場合がある。かかる構成において、仮に上記サージ電圧によって保持トランジスタ32がオンとなると、当該保持トランジスタ32、制限抵抗31、ダイオードD及びソレノイドコイル11によって閉ループ回路が形成され、ソレノイドコイル11に対してサージ電流が流れることとなる。このため、図3(a)の2点鎖線Z1に示すように、双方向ツェナダイオード40を設けたのにも関わらず、電磁弁の応答遅れ時間T2が長くなるという不都合が生じ得る。
これに対して、本実施形態によれば、保持トランジスタ32のベースはソレノイドコイル11の各通電経路A,Bを介することなく+端子14aに接続されているため、当該保持トランジスタ32のベースに対してサージ電圧が印加されない。これにより、保持トランジスタ32がサージ電圧によってオンとなり、上記閉ループ回路が形成されることがない。よって、上記不都合を回避することができる。すなわち、本ソレノイド駆動回路10に対して接続される他の回路構成に関わらず電磁弁の応答遅れ時間T2は一定となる。
次に、コンデンサ21の放電について説明すると、図3(b)に示すように、本ソレノイド駆動回路10において複数(具体的には3つ)の放電経路51,52,53が形成される。各放電経路51,52,53について以下に説明する。
先ず、第1放電経路51について説明すると、コンデンサ21に蓄積された電荷は発光ダイオード50を介して放電される。
次に、第2放電経路52について説明すると、コンデンサ21に蓄積された電荷によって保持トランジスタ32のベースに対して一時的に駆動電流が供給される。このため、図2(d)に示すように、スイッチ13のオフ後も保持トランジスタ32が所定時間だけオンとなる。これにより、コンデンサ21に蓄積された電荷はソレノイドコイル11及び保持トランジスタ32を介して放電される。
ここで、上記2つの放電経路51,52上には、オンとなるために所定の閾値電圧を要する半導体素子が設けられている。詳細には、第1放電経路51上には発光ダイオード50が設けられており、第2放電経路52上には保持トランジスタ32が設けられている。このため、これらの半導体素子がオンとなるのに必要な閾値電圧に対応した電荷が放電されることなく残留する。具体的には、約1Vに相当する電荷が残留する。この残留電荷は自然放電によって放出されることとなるため、コンデンサ21に蓄積された電荷が完全に放電するまでに要する放電時間が長くなる。すると、スイッチ13がオフとなってから再度スイッチ13がオンとなるタイミングにおいて、コンデンサ21に電荷が残留している場合がある。この場合、残留している電荷量に応じて吸着トランジスタ12のオン時間が変動するため、プランジャ吸着動作が完了する前に吸着トランジスタ12がオフとなるおそれがある。そのため、図2(a)の2点鎖線Z2に示すように、上記残留電荷量に基づく吸着トランジスタ12のオン時間の変動に対応させて吸着時間T1を長く設定する必要が生じ、消費電力の増大化が懸念される。
これに対して、本ソレノイド駆動回路10は、第3放電経路53としてタイマ回路16、抵抗23及びベース電流供給回路33により形成される閉ループ回路を備えている。これにより、コンデンサ21に蓄積された電荷は、図2(b)に示すように、各抵抗33a,33bを介した第3放電経路53にて放電される。すなわち、各抵抗33a,33bはコンデンサ21の放電用抵抗33a,33bであるとも言える。
第3放電経路53上には抵抗(詳細には各抵抗22,23,33a,33b)のみが設けられており、オンとなるのに所定の閾値電圧を要する半導体素子が設けられていない。これにより、コンデンサ21に蓄積された電荷を完全に放電させることができるため、自然放電が行われる場合と比較してコンデンサ21の放電時間を短くすることができる。よって、コンデンサ21の残留電荷量に基づく吸着トランジスタ12のオン時間の変動を低減させることができるため、吸着電流を流す吸着時間T1の短縮化を図ることができる。したがって、消費電力の低減を図ることができる。
ここで、コンデンサ21の放電によって保持トランジスタ32がオンとなるため、既に説明した通り、仮にダイオードDを設けた場合にサージ電圧に基づくサージ電流がダイオードDを介して流れるおそれがある。これに対して、サージ電圧がツェナ電圧になるまでに要する時間よりもコンデンサ21の放電時間が短くなるように各放電用抵抗33a,33bの抵抗値が(低く)設定されている。これにより、図2(d)に示すように、サージ電圧がツェナ電圧よりも小さくなるタイミング(t3のタイミング)では、保持トランジスタ32はオフであるため、サージ電流が流れない。よって、コンデンサ21に蓄積された電荷の放電を好適に行いつつ、当該コンデンサ21の放電に基づく不都合(保持トランジスタ32がオンとなることによって生じ得る電磁弁の応答遅れ時間T2の長時間化)を抑制することができる。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
ソレノイドコイル11に対して並列に双方向ツェナダイオード40を設け、これらソレノイドコイル11及び双方向ツェナダイオード40に対して直列に吸着トランジスタ12及び保持トランジスタ32を設けた。これにより、電源電圧が印加されない場合には各トランジスタ12,32をオフとすることによって、ツェナ電圧まで下がったサージ電圧が他の素子に印加されないようになっている。よって、サージ電圧による素子の破壊を抑制しつつ、ツェナ電圧を高く設定することができる。
各トランジスタ12,32のベースを、ソレノイドコイル11を介することなく+端子14aに接続した。これにより、サージ電圧が各トランジスタ12,32のベースに印加されないようになっているため、サージ電圧に基づいて各トランジスタ12,32がオンとならないようになっている。よって、仮に本ソレノイド駆動回路10に対してダイオードDを設けた場合であっても電磁弁の応答遅れ時間T2が長くなることがない。
さらに、各トランジスタ12,32のベース端子を−端子14bに接続した。これにより、コンデンサ21の放電経路として、オンとなるために所定の閾値電圧を要する半導体素子が設けられていない第3放電経路53が形成されるため、コンデンサ21に蓄積された電荷を完全に放電させることができる。よって、吸着トランジスタ12のオン時間の変動を抑制することができる。したがって、当該変動に対応させて吸着時間T1を長く設定する必要がなくなるため、上記吸着時間T1を短く設定することができ、消費電力の低減を図ることができる。
<第2実施形態>
本実施形態では、サージ電圧を吸収する構成が第1実施形態と相違する。当該相違点について図4を用いて説明する。図4は、第2実施形態におけるソレノイド駆動回路100の回路図である。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
上記第1実施形態では、双方向ツェナダイオード40をソレノイドコイル11に対して並列に接続したが、これに代えて、ツェナダイオード101を吸着トランジスタ12のベース・コレクタ間に接続する。具体的には、ツェナダイオード101のアノードを吸着トランジスタ12のベースに対して接続し、カソードを吸着トランジスタ12のコレクタに接続する。これにより、ツェナダイオード101を介して吸着トランジスタ12のベース端子に入力されるベース経路と、第1通電経路Aとが接続されることとなる。
かかる構成によれば、ツェナ電圧よりも大きいサージ電圧が発生した場合、ツェナダイオード101が導通状態となる。すると、サージ電圧に基づくサージ電流が吸着トランジスタ12のベースに供給され、吸着トランジスタ12がオンとなる。これにより、吸着トランジスタ12及び抵抗33a,33bを介した閉ループ回路が形成され、サージ電圧がツェナ電圧となるまで閉ループ回路にてサージ電流が流れる。
その後、サージ電圧がツェナ電圧よりも小さくなると、吸着トランジスタ12のベースに対してサージ電流が供給されなくなるため、吸着トランジスタ12がオフ状態となる。これにより、ソレノイドコイル11にサージ電流が流れなくなり、電磁弁の駆動が停止する。よって、電磁弁の応答遅れ時間T2の短縮化を図ることができる。換言すれば、ツェナダイオード101は、サージ電圧がツェナ電圧よりも大きい状況においてはサージ電流が吸着トランジスタ12のベースに対して供給されるように前記サージ電圧を伝送するとともに、サージ電圧がツェナ電圧よりも小さい状況においては上記サージ電圧の伝送を規制するものであると言える。
ちなみに、コンデンサ21に蓄積された電荷の放電について第1実施形態と異なる点について説明すると、各抵抗33a,33bを流れる電流方向が、上記閉ループ回路に基づくものと電荷の放電に基づくものとで逆向きとなるため、閉ループ回路が形成されている場合には、各抵抗33a,33bを介した電荷の放電は行われない。このため、サージ電圧がツェナ電圧よりも小さくなってから(閉ループ回路が形成されなくなってから)所定の期間経過後に、コンデンサ21の電荷の完全放電が完了する。
なお、ツェナダイオード101を吸着トランジスタ12のコレクタ・エミッタ間に逆接続する構成としてもよい。詳細には、コレクタにツェナダイオード101のカソードを接続し、エミッタにツェナダイオード101のカソードを接続する。この場合、吸着トランジスタ12がオンとなることなく、サージ電圧がツェナ電圧となるまでツェナダイオード101、抵抗33a,33bを介した閉ループ回路が形成される。
本発明は上記各実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。
(1)上記各実施形態では、サージ電圧をツェナ電圧にまで下げるために双方向ツェナダイオード40又はツェナダイオード101を設けたが、これに限られず、これらに代えて、バリスタを設ける構成としてもよい。
(2)上記各実施形態では、スイッチング素子としてNPN型のトランジスタを用いたが、これに限られず、例えばPNP型のトランジスタを用いてもよい。この場合、PNP型のトランジスタに合わせて接続関係を設定する。また、トランジスタに限られず、MOSFET等の他のスイッチング素子を用いてもよい。
(3)上記各実施形態では、発光ダイオード50に対して電流を流す経路を別に設けたが、これに限られず、例えば抵抗33a又は抵抗33bを発光ダイオード50に置換してもよい。これにより、構成の簡素化を図ることができる。但し、コンデンサ21の放電を完全に行うことができる点に着目すれば、抵抗33a又は抵抗33bを設ける構成の方が優れている。
(4)本ソレノイド駆動回路10に対してさらに別のソレノイド駆動回路や他の周辺回路を並列接続させてもよい。このような場合であっても、他の回路の回路構成に関わらず電磁弁の応答遅れ時間T2は一定となる。
10…ソレノイド駆動回路、11…ソレノイドコイル、12…スイッチング素子としての吸着トランジスタ、14a…一方の電源端子としての+端子、14b…他方の電源端子としての−端子、16…タイマ回路、21…コンデンサ、31…制限抵抗、32…スイッチング素子としての保持トランジスタ、33…ベース電流供給回路、40…双方向ツェナダイオード、51〜53…放電経路、101…ツェナダイオード、A,B…放電経路。

Claims (2)

  1. 通電されることにより磁界を発生し、電磁弁を駆動させるソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイルに対して直列に接続されたスイッチング素子と、
    を備え、
    前記ソレノイドコイル及び前記スイッチング素子の直列接続体は電源電圧を印加する一対の電源端子に接続されており、
    前記電源電圧が印加されている状況において前記スイッチング素子がオン状態となることにより前記ソレノイドコイルの通電経路が形成され、当該ソレノイドコイルの通電が行われるソレノイド駆動回路において、
    前記スイッチング素子として、
    前記電源電圧が印加されてからあらかじめ定められた特定時間が経過するまでオン状態となる第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子に対して並列に接続され、前記電源電圧が印加されている間に亘ってオン状態となる第2スイッチング素子と、
    を備え、
    前記ソレノイドコイルの通電経路として、
    前記第1スイッチング素子を介した第1通電経路と、
    前記第2スイッチング素子を介した第2通電経路と、
    が設けられており、
    前記第2通電経路上には、当該第2通電経路上を流れる電流が前記第1通電経路上を流れる電流よりも小さくなるように制限抵抗が設けられており、
    前記各通電経路とは別に、
    前記第1スイッチング素子の入力端子と前記一対の電源端子の一方とを接続する第1入力経路と、
    前記第2スイッチング素子の入力端子と前記一方の電源端子とを接続する第2入力経路と、
    が並列に設けられており、
    前記第1入力経路上に設けられ、前記特定時間に亘って前記第1スイッチング素子に対して当該第1スイッチング素子がオン状態となる駆動電力を供給するタイマ回路と、
    ツェナダイオード又はバリスタを有し、前記ソレノイドコイルへの通電が停止した場合に発生するサージ電圧を前記ツェナダイオード又は前記バリスタが導通状態となる閾値電圧まで吸収するサージ吸収回路と、
    を備え、
    前記閾値電圧まで吸収されたサージ電圧が前記各スイッチング素子に対して印加されるように構成されており、
    前記第2入力経路上には、前記第2スイッチング素子の入力端子に供給する駆動電力を規定する規定抵抗が設けられており、
    前記タイマ回路は、時定数抵抗及び当該時定数抵抗に対して直列に接続されたコンデンサを備え、
    前記各入力経路が接続されることで前記規定抵抗、前記時定数抵抗及び前記コンデンサを含む閉ループが形成されており、
    前記閉ループは、前記コンデンサに蓄積された電荷の放電が行われる放電経路を構成し、
    前記コンデンサに蓄積された電荷の放電が完了するのに要する時間が、前記サージ電圧が前記閾値電圧まで吸収されるのに要する時間よりも短くなるように前記規定抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とするソレノイド駆動回路。
  2. 前記サージ吸収回路は、前記ソレノイドコイルに対して並列に接続されているとともに、前記各スイッチング素子に対して直列に接続されており、
    前記サージ電圧が前記各入力経路に伝送されないように前記各入力経路と前記各通電経路とが独立していることを特徴とする請求項1に記載のソレノイド駆動回路。
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