JP2016025109A - 電磁石駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルの逆起電力を再利用することで、電気エネルギーの無駄が少ない電磁石駆動回路を提供する。【解決手段】電磁石駆動回路10は、直流電源Pが高電位側に接続された電磁石のコイルLと、コイルLの低電位側に接続された低電位側スイッチ部SW1と、コイルLの低電位側に接続されたコンデンサC1と、コンデンサC1とコイルLの高電位側との間に接続された高電位側スイッチ部SW2と、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との開閉を同時に指示する信号を出力する信号生成部Sとを備えている。信号生成部Sが、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2とを同時にオフ状態としたりオン状態としたりする信号を出力することで、電磁石に磁界の発生と停止を繰り返させながら、コンデンサC1に蓄電したコイルLの逆起電力を再利用することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、電動機を動作させるときに、固定子のコイルを制御する電磁石駆動回路に関するものである。
電動機は、固定子による磁界に、回転子が吸引、反発することで、回転して、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する。
固定子による磁界の発生は、電磁石が使用される。この電磁石のコイルに通電したり遮断したりしたときに発生するコイルの逆起電力は、コイルのローサイドスイッチ(低電位側スイッチ部)として設けられたFETを破壊するおそれがある。そのため、電磁石駆動回路には、逆起電力による電流を、コイルのローサイド(低電位側)からハイサイド(高電位側)に流すダイオードが保護素子として設けられることがある。
固定子による磁界の発生は、電磁石が使用される。この電磁石のコイルに通電したり遮断したりしたときに発生するコイルの逆起電力は、コイルのローサイドスイッチ(低電位側スイッチ部)として設けられたFETを破壊するおそれがある。そのため、電磁石駆動回路には、逆起電力による電流を、コイルのローサイド(低電位側)からハイサイド(高電位側)に流すダイオードが保護素子として設けられることがある。
しかし、このダイオードに逆起電力による電流が瞬間的に流れることにより、ダイオードに過大な発熱が生じてしまい、電気エネルギーを放熱させて無駄にしている。このような逆起電力をコンデンサにより蓄積する回路が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のソレノイド駆動回路は、電源がダイオードを介してソレノイドのハイサイドに接続され、ソレノイドのローサイドがダイオードを介して昇圧エネルギー蓄積素子(昇圧素子)に接続され、昇圧素子が第1スイッチを介してソレノイドのハイサイドに接続され、ソレノイドのローサイドが第2スイッチを介してグランドに接続されている。そして、スイッチコントローラは、第1スイッチと第2スイッチとを、互いに位相をずらして交互に開閉することによって低速のPWM動作を実行して、電流経路を切り替える。
この特許文献1に記載のソレノイド駆動回路によれば、スイッチコントローラにより第1スイッチと第2スイッチとを交互に開閉することにより、ソレノイドの作動後、ソレノイドのインダクタンスに蓄積された磁気エネルギーを回収して、次のソレノイド作動の間に再使用することによって、ソレノイドの応答性を向上させ、効率を増大させることができる。
この特許文献1に記載のソレノイド駆動回路によれば、スイッチコントローラにより第1スイッチと第2スイッチとを交互に開閉することにより、ソレノイドの作動後、ソレノイドのインダクタンスに蓄積された磁気エネルギーを回収して、次のソレノイド作動の間に再使用することによって、ソレノイドの応答性を向上させ、効率を増大させることができる。
特許文献1に記載のソレノイド駆動回路では、第1スイッチと第2スイッチとを交互に開閉して、第1スイッチにより電源からソレノイドに通電させた後に、第2スイッチにより昇圧エネルギー蓄積素子からソレノイドに通電させているため、常にソレノイドに通電させる場合に適したものとなっている。
例えば、図7に示すように、電動機は、回転子の永久磁石22xが、円周上に等間隔に6個取り付けられ、また、固定子の電磁石33xが、円周上の等間隔に18個取り付けられている。
電動機は、永久磁石22xが、回転方向に沿って接近する非通電状態の電磁石33xの鉄心に引き寄せられ(吸引状態)、回転方向に沿って離間する通電状態の電磁石30xに引き寄せられる(反発状態)ことで、回転子が回転している。
電動機は、永久磁石22xが、回転方向に沿って接近する非通電状態の電磁石33xの鉄心に引き寄せられ(吸引状態)、回転方向に沿って離間する通電状態の電磁石30xに引き寄せられる(反発状態)ことで、回転子が回転している。
従って、特許文献1に記載のソレノイド駆動回路は、固定子における磁界発生にあたって、一部のコイルが通電状態となり、一部のコイルが非通電状態となるような電動機を駆動するための回路としては適していない。このような電動機にも適用でき、コイルの逆起電力を再利用することで、電気エネルギーの無駄が少ない電磁石駆動回路が望まれている。
そこで本発明は、コイルの逆起電力を再利用することで、電気エネルギーの無駄が少ない電磁石駆動回路を提供することを目的とする。
本発明の電磁石駆動回路は、直流電源が高電位側に接続された電磁石のコイルと、前記コイルの低電位側に接続された低電位側スイッチ部と、前記コイルの低電位側に接続されたコイル駆動用蓄電素子と、前記コイル駆動用蓄電素子と前記コイルの高電位側との間に接続された高電位側スイッチ部と、前記低電位側スイッチ部と前記高電位側スイッチ部との開閉を同時に指示する信号を出力する信号生成部とを備えたことを特徴とする。
本発明の電磁石駆動回路は、信号生成部が、低電位側スイッチ部と高電位側スイッチ部とを同時にオン状態とする信号を出力すると、直流電源から低電位側スイッチ部を介してコイルに流れ、電磁石が磁界を発生する。信号生成部が、低電位側スイッチ部と高電位側スイッチ部とを同時にオフ状態とする信号を出力すると、コイルの低電位側に逆起電力による高電圧が発生するが、この高電圧による電流が、コイルの低電位側に接続された蓄電素子に流れ、蓄電される。そして、コイルに電流が流れなくなることで電磁石による磁界の発生は停止する。更に、信号生成部が、低電位側スイッチ部と高電位側スイッチ部とを同時にオン状態とする信号を出力すると、蓄電素子からの電流が、直流電源の電圧に蓄電素子の電圧が低下するまで、高電位側スイッチ部を介してコイルに流れ、蓄電素子の電圧が低下すると、代わりに、直流電源からコイルに流れ、電磁石が磁界を発生する。このようにして、信号生成部が、低電位側スイッチ部と高電位側スイッチ部とを同時にオフ状態としたりオン状態としたりする信号を出力することで、電磁石に磁界の発生と停止を繰り返させながら、コンデンサに蓄電したコイルの逆起電力を再利用することができる。
なお、高電位側とは、電流が順方向に流れたときに電圧が高い側を指し、低電位側とはその反対側を指す。
なお、高電位側とは、電流が順方向に流れたときに電圧が高い側を指し、低電位側とはその反対側を指す。
前記高電位側スイッチ部は、前記信号生成部が、第1オン駆動用抵抗を介して制御端子に接続された第1高電位側スイッチ素子と、前記第1高電位側スイッチ素子の高電位側端子が第2オン駆動用抵抗を介して制御端子に接続された第2高電位側スイッチ素子と、前記第2高電位側スイッチ素子の低電位側端子が第3オン駆動用抵抗を介して制御端子に接続され、前記コイル駆動用蓄電素子が高電位側端子に接続され、前記コイルの高電位側が低電位側端子に接続された第3高電位側スイッチ素子とを備えたものとすることができる。
前記第2高電位側スイッチ素子は、PMOS−FETにより形成され、前記第3高電位側スイッチ素子は、NMOS−FETにより形成されていることにより、第3高電位側スイッチ素子にコンデンサからの高電圧が印加され、コイルに電流を通電するために第3高電位側スイッチ素子に大電流が流れても、PMOS−FETより内部抵抗の小さいNMOS−FETを第3高電位側スイッチ素子とすることで、第3高電位側スイッチ素子の発熱を小さくすることができ、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
前記第2高電位側スイッチ素子の高電位側端子は、前記直流電源より電圧が高い高電圧源に接続されていることで、第3高電位側スイッチ素子をオン駆動する第3オン駆動用抵抗に、直流電源の電圧より高い電圧を印加することができ、第3高電位側スイッチ素子にオン電圧を印加することができる。従って、コイルの高電位側が低電位側端子に接続されていることでハイサイドスイッチとなる第3高電位側スイッチ素子を、確実に開閉することができる。
前記高電圧源を、前記コイルの高電位側に接続されたスイッチ素子駆動用蓄電素子とすることで、コイルの逆起電力による高電圧を利用することができるので、新たに直流電源より高電圧の電源を用意する必要がない。
前記コイルの高電位側と前記直流電源との間、および前記コイルの高電位側と前記高電位側スイッチ部との間のそれぞれに、整流素子が設けられているため、直流電源からの電流と、逆起電力により高電圧になった蓄電素子からの電流とを切り替えることができる。
本発明は、信号生成部が、低電位側スイッチ部と高電位側スイッチ部とを同時にオフ状態としたりオン状態としたりする信号を出力することで、電磁石に磁界の発生と停止を繰り返させながら、コンデンサに蓄電したコイルの逆起電力を再利用することができるので、電気エネルギーの無駄が少ない電磁石駆動回路とすることができる。
本発明の実施の形態に係る電磁石駆動回路を図面に基づいて説明する。
図1に示す電磁石駆動回路10は、直流電源Pにより動作する。本実施の形態では、直流電源Pを130Vとしている。
直流電源Pは、整流素子の一例であるダイオードD1を介して、コイルLの高電位側に接続されている。コイルLの低電位側は、ダイオードD2を介して蓄電素子の一例であるコンデンサC1の高電位側が接続されている。コンデンサC1の低電位側は、グランドGに接続されている。また、コイルLの低電位側は、低電位側スイッチ部SW1が接続されている。コンデンサC1は、コイルLに発生する逆起電力による高電圧を蓄電して、コイルLを駆動するコイル駆動用蓄電素子として機能する。
低電位側スイッチ部SW1は、コイルLの低電位側での接続を行うローサイドスイッチである。
図1に示す電磁石駆動回路10は、直流電源Pにより動作する。本実施の形態では、直流電源Pを130Vとしている。
直流電源Pは、整流素子の一例であるダイオードD1を介して、コイルLの高電位側に接続されている。コイルLの低電位側は、ダイオードD2を介して蓄電素子の一例であるコンデンサC1の高電位側が接続されている。コンデンサC1の低電位側は、グランドGに接続されている。また、コイルLの低電位側は、低電位側スイッチ部SW1が接続されている。コンデンサC1は、コイルLに発生する逆起電力による高電圧を蓄電して、コイルLを駆動するコイル駆動用蓄電素子として機能する。
低電位側スイッチ部SW1は、コイルLの低電位側での接続を行うローサイドスイッチである。
コンデンサC1の高電位側とコイルLの高電位側との間には、高電位側スイッチ部SW2が接続されているが、高電位側スイッチ部SW2は、ダイオードD3を介してコイルLの高電位側に接続されている。
そして、電磁石駆動回路10は、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との開閉を同時に指示する信号を出力する信号生成部Sを備えている。
そして、電磁石駆動回路10は、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との開閉を同時に指示する信号を出力する信号生成部Sを備えている。
ここで、低電位側スイッチ部SW1と、高電位側スイッチ部SW2とについて、図2に基づいて詳細に説明する。なお、図2においては、図1と同じ構成のものは同符号を付している。
低電位側スイッチ部SW1は、低電位側スイッチ素子としてのNMOS−FET11と、抵抗11aと、抵抗11bとにより構成することができる。
NMOS−FET11は、制御端子であるゲート端子が、抵抗11aを介して信号生成部Sの信号出力端子に接続され、高電位側端子であるドレイン端子がコイルLの低電位側に接続され、低電位側端子であるソース端子がグランドGに接続されている。また、抵抗11bは、一端がNMOS−FET11のゲート端子に接続され、他端がグランドGに接続されている。
NMOS−FET11は、制御端子であるゲート端子が、抵抗11aを介して信号生成部Sの信号出力端子に接続され、高電位側端子であるドレイン端子がコイルLの低電位側に接続され、低電位側端子であるソース端子がグランドGに接続されている。また、抵抗11bは、一端がNMOS−FET11のゲート端子に接続され、他端がグランドGに接続されている。
抵抗11aは、NMOS−FET11の動作安定用の抵抗である。抵抗11bは、信号生成部Sの信号出力端子が開放となったときに電圧をグランドレベルに確定させるための接地抵抗である
抵抗11aと抵抗11bとにより、信号生成部Sの信号電圧を分圧する抵抗分圧回路が構成され、NMOS−FET11をオン状態とする低電位側スイッチ部SW1のためのオン駆動用抵抗として機能する。例えば、抵抗11aは1kΩ、抵抗11bは10kΩとすることができる。
抵抗11aと抵抗11bとにより、信号生成部Sの信号電圧を分圧する抵抗分圧回路が構成され、NMOS−FET11をオン状態とする低電位側スイッチ部SW1のためのオン駆動用抵抗として機能する。例えば、抵抗11aは1kΩ、抵抗11bは10kΩとすることができる。
高電位側スイッチ部SW2は、コイルLとの高電位側でコンデンサC1との接続を行うハイサイドスイッチである。高電位側スイッチ部SW2は、第1高電位側スイッチ素子として機能するNMOS−FET21と、第2高電位側スイッチ素子として機能するPMOS−FET22と、第3高電位側スイッチ素子として機能するNMOS−FET23と、それぞれのNMOS−FET21〜23をオン動作させたり、オフ動作させたりするための第1〜第3オン駆動用抵抗とを備えている。
NMOS−FET21(第1高電位側スイッチ素子)は、信号生成部Sが抵抗21aを介して制御端子であるゲート端子に接続され、高電位側端子であるドレイン端子が、PMOS−FET22の第2オン駆動用抵抗に接続され、低電位側端子であるソース端子がグランドGに接続されている。また、抵抗21bは、高電位側(一端)がNMOS−FET21のゲート端子に接続され、低電位側(他端)がグランドGに接続されている。
安定動作用の抵抗21aと、電圧レベル確定用の抵抗21bとにより、信号生成部Sの信号電圧を分圧する抵抗分圧回路が構成される。抵抗21aと抵抗21bとは、NMOS−FET21をオン状態とする第1高電位側スイッチ素子のための第1オン駆動用抵抗として機能する。例えば、抵抗21aは1kΩ、抵抗11bは10kΩとすることができる。
PMOS−FET22(第2高電位側スイッチ素子)は、直流電源Pに接続された抵抗22aと、NMOS−FET21のドレイン端子に接続された抵抗22bとの接続点がゲート端子に接続され、高電位側端子であるソース端子が、ダイオードD4とコンデンサC2とに接続され、低電位側端子であるドレイン端子が、NMOS−FET23の第3オン駆動用抵抗に接続されている。抵抗22bは、高電位側(一端)がPMOS−FET22のゲート端子と抵抗22aとに接続され、他端がNMOS−FET21のドレイン端子に接続されている。抵抗22aは、高電位側(一端)がダイオードD4とコンデンサC2とに接続され、低電位側(他端)がPMOS−FET22のゲート端子と、抵抗22bとに接続されている。
抵抗22aと、抵抗22bとにより、コンデンサC2の蓄電された電圧を分圧する抵抗分圧回路が構成される。抵抗22aと抵抗22bとは、PMOS−FET22をオン状態とする第2高電位側スイッチ素子のための第2オン駆動用抵抗として機能する。例えば、抵抗11aは22kΩ、抵抗11bは10kΩとすることができる。
NMOS−FET23(第3高電位側スイッチ素子)は、PMOS−FET22のドレイン端子に接続された抵抗23aと、グランドGに接続された抵抗23bとの接続点がゲート端子に接続され、コンデンサC1の高電位側がドレイン端子に接続され、ダイオードD3の高電位側(アノード)がソース端子に接続されている。
抵抗23aと、抵抗23bとにより、PMOS−FET22のドレイン端子の電圧を分圧する抵抗分圧回路が構成される。抵抗23aと、抵抗23bとは、NMOS−FET23をオン状態とする第3高電位側スイッチ素子のための第3オン駆動用抵抗として機能する。例えば、抵抗11aは10kΩ、抵抗11bは100kΩとすることができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る電磁石駆動回路10の動作および使用状態について、図面に基づいて説明する。
図3に示すように、直流電源Pから電源が供給され、信号生成部Sからの信号がオフを示す0Vの状態(オフ電圧)である場合には、抵抗11aに電流が流れないため、低電位側スイッチ部SW1であるNMOS−FET11はオフ状態である。
直流電源Pからの電流は、順方向のダイオードD1を介してコイルLに電流が流れる。コイルLに流れる電流は、低電位側スイッチ部SW1であるNMOS−FET11がオフ状態であるため、ダイオードD2を介してコンデンサC1に流れる。コンデンサC1の高電位側の電圧は、ダイオードD2の電圧降下分を無視すると、コイルLの低電位側の電圧となるまで、コンデンサC1は蓄電される。コンデンサC1の電圧がコイルLの低電位側の電圧となると、コイルLに電流は流れなくなる。
コンデンサC1には蓄電されるが、高電位側スイッチ部SW2のNMOS−FET23がオフ状態であるため、コンデンサC1から、ダイオードD3およびコイルLへは、電流は流れない。
図3に示すように、直流電源Pから電源が供給され、信号生成部Sからの信号がオフを示す0Vの状態(オフ電圧)である場合には、抵抗11aに電流が流れないため、低電位側スイッチ部SW1であるNMOS−FET11はオフ状態である。
直流電源Pからの電流は、順方向のダイオードD1を介してコイルLに電流が流れる。コイルLに流れる電流は、低電位側スイッチ部SW1であるNMOS−FET11がオフ状態であるため、ダイオードD2を介してコンデンサC1に流れる。コンデンサC1の高電位側の電圧は、ダイオードD2の電圧降下分を無視すると、コイルLの低電位側の電圧となるまで、コンデンサC1は蓄電される。コンデンサC1の電圧がコイルLの低電位側の電圧となると、コイルLに電流は流れなくなる。
コンデンサC1には蓄電されるが、高電位側スイッチ部SW2のNMOS−FET23がオフ状態であるため、コンデンサC1から、ダイオードD3およびコイルLへは、電流は流れない。
また、コイルLに流れる電流は、ダイオードD4を介してコンデンサC2に流れる。コンデンサC2の高電位側の電圧は、ダイオードD4の電圧降下分を無視すると、コイルLの低電位側の電圧となるまで、コンデンサC2は蓄電される。
次に、信号生成部Sから、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との両方を同時にオン状態とするオン信号が出力されると、図4に示すように、このオン信号(例えば、5Vの信号)は、NMOS−FET11のオン駆動用抵抗と、NMOS−FET21の第1オン駆動用抵抗に同時に入力される。
NMOS−FET11のオン駆動用抵抗に入力されたオン信号は、抵抗11a,抵抗11bとより抵抗分圧され、NMOS−FET11のゲート端子にオン電圧が印加されて、NMOS−FET11をオン状態とする。
NMOS−FET11のオン駆動用抵抗に入力されたオン信号は、抵抗11a,抵抗11bとより抵抗分圧され、NMOS−FET11のゲート端子にオン電圧が印加されて、NMOS−FET11をオン状態とする。
また、NMOS−FET21の第1オン駆動用抵抗に入力されたオン信号は、抵抗21a,抵抗21bとより抵抗分圧され、NMOS−FET21のゲート端子にオン電圧が印加されて、NMOS−FET21をオン状態とする。
NMOS−FET21がオフ状態のときは、抵抗22a,抵抗22bに電流が流れないため、PMOS−FET22のゲート端子はコンデンサC2の電圧、つまり、直流電源Pの電圧である。NMOS−FET21がオン状態となると、第2オン駆動用抵抗(抵抗22a,抵抗22b)にコンデンサC2からの電流が流れ、PMOS−FET22のゲート端子の電圧が低下するが、抵抗22aと抵抗22bとによる分圧比では、PMOS−FET22のオン電圧とさせることができないため、PMOS−FET22はオフ状態のままである。
PMOS−FET22がオフ状態のままであるため、NMOS−FET23の第3オン駆動用抵抗へ電流が流れず、NMOS−FET23も、オフ状態のままである。
NMOS−FET21がオフ状態のときは、抵抗22a,抵抗22bに電流が流れないため、PMOS−FET22のゲート端子はコンデンサC2の電圧、つまり、直流電源Pの電圧である。NMOS−FET21がオン状態となると、第2オン駆動用抵抗(抵抗22a,抵抗22b)にコンデンサC2からの電流が流れ、PMOS−FET22のゲート端子の電圧が低下するが、抵抗22aと抵抗22bとによる分圧比では、PMOS−FET22のオン電圧とさせることができないため、PMOS−FET22はオフ状態のままである。
PMOS−FET22がオフ状態のままであるため、NMOS−FET23の第3オン駆動用抵抗へ電流が流れず、NMOS−FET23も、オフ状態のままである。
NMOS−FET11がオン状態となることで、図4に示すように、直流電源PからダイオードD1を介して流れる電流は、コイルLを流れ、NMOS−FET11からグランドGへ流れる。
コンデンサC1の高電位側の電圧と、直流電源Pとの電圧とは、同じか、または直流電源Pの電圧の方が高く、NMOS−FET23がオフ状態であるため、ダイオードD1とダイオードD3の接続点においては、コンデンサC1からの電流はダイオードD3を介して流れず、直流電源Pからの電流がダイオードD1を介して流れる。
コンデンサC1の高電位側の電圧と、直流電源Pとの電圧とは、同じか、または直流電源Pの電圧の方が高く、NMOS−FET23がオフ状態であるため、ダイオードD1とダイオードD3の接続点においては、コンデンサC1からの電流はダイオードD3を介して流れず、直流電源Pからの電流がダイオードD1を介して流れる。
このようにして、信号生成部Sから、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との両方を同時にオン状態とするオン信号が出力され、オン状態となるのは低電位側スイッチ部SW1だけであるが、コイルLが通電状態となり、電磁石(図示せず)から磁界が発生するので、回転子の永久磁石を後方の電磁石に反発させて、回転子を回転させることができる。
次に、信号生成部Sから、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との両方を同時にオフ状態とするオフ信号が出力されると、図5に示すように、このオフ信号は、NMOS−FET11のオン駆動用抵抗と、NMOS−FET21の第1オン駆動用抵抗に同時に入力される。
NMOS−FET11のオン駆動用抵抗に入力されたオフ信号により、NMOS−FET11はオフされ、NMOS−FET21の第1オン駆動用抵抗に入力されたオフ信号により、NMOS−FET21はオフ状態となり、PMOS−FET22,NMOS−FET23はオフ状態のままである。
NMOS−FET11のオン駆動用抵抗に入力されたオフ信号により、NMOS−FET11はオフされ、NMOS−FET21の第1オン駆動用抵抗に入力されたオフ信号により、NMOS−FET21はオフ状態となり、PMOS−FET22,NMOS−FET23はオフ状態のままである。
ローサイドスイッチであるNMOS−FET11のオフ状態により、コイルLの低電位側に、逆起電力による瞬間的な高電圧が発生するが、この高電圧による電流が、ダイオードD2を介してコンデンサC1に流れ、蓄電されると共に、ダイオードD4を介してコンデンサC2に蓄電される。
そして、逆起電力による電流がコンデンサC2に流れ込み蓄電されると、コンデンサC2は直流電源Pより高電圧状態となる。また、NMOS−FET11がオフ状態であるため、直流電源Pからの電流は、コイルLには電流が流れなくなり、コイルLの電磁石による磁界の発生は停止する。
このようにして、信号生成部Sから、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との両方を同時にオフ状態とするオフ信号が出力されることで、コイルLが非通電状態となり、電磁石(図示せず)から磁界の発生が停止するので、回転子の永久磁石を、回転方向側(前方)のコイルの鉄心に向かって吸引させることができる。
次に、信号生成部Sから、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との両方を同時にオン状態とするオン信号が出力されると、図6に示すように、このオン信号により、NMOS−FET11と、NMOS−FET21とが同時にオン状態となる。
NMOS−FET21がオン状態となることで、逆起電力により高電圧状態となったコンデンサC2から第2オン駆動抵抗(抵抗22a,抵抗22b)に電流が流れる。
抵抗22aに、直流電源Pより高電圧となったコンデンサC2から電圧が印加されることで、PMOS−FET22のゲート端子にオン電圧が入力され、コンデンサC2からの電流が、PMOS−FET22のソース端子からドレイン端子へ流れる。そして、電流は、PMOS−FET22からNMOS−FET23の第3オン駆動用抵抗である抵抗23aおよび抵抗23bに流れる。
NMOS−FET21がオン状態となることで、逆起電力により高電圧状態となったコンデンサC2から第2オン駆動抵抗(抵抗22a,抵抗22b)に電流が流れる。
抵抗22aに、直流電源Pより高電圧となったコンデンサC2から電圧が印加されることで、PMOS−FET22のゲート端子にオン電圧が入力され、コンデンサC2からの電流が、PMOS−FET22のソース端子からドレイン端子へ流れる。そして、電流は、PMOS−FET22からNMOS−FET23の第3オン駆動用抵抗である抵抗23aおよび抵抗23bに流れる。
PMOS−FET22のソース端子からドレイン端子へ電流が流れることで、コンデンサC2の電圧が低下するが、抵抗23bを高抵抗として電流量を制限すると共に、コイル駆動用蓄電素子であるコンデンサC1と、スイッチ素子駆動用蓄電素子であるコンデンサC2とを分けることで、長い期間、PMOS−FET22のオン状態を確保することができる。
PMOS−FET22は、逆起電力による高電圧により蓄電されたコンデンサC2からの電流が、ソース端子からドレイン端子に流れる。そのため、NMOS−FET23をオン駆動する第3オン駆動用抵抗(抵抗23a,抵抗23b)を介してNMOS−FET23のゲート端子に、直流電源Pの電圧より高い電圧を印加することができる。従って、直流電源PがダイオードD3を介してソース端子に接続されていることでハイサイドスイッチとなるNMOS−FET23を、確実に開閉することができる。
また、蓄電素子であるコンデンサC2を高電圧源とすることにより、新たに直流電源Pより高い電圧源を用意する必要がない。
また、蓄電素子であるコンデンサC2を高電圧源とすることにより、新たに直流電源Pより高い電圧源を用意する必要がない。
PMOS−FET22のドレイン端子の電圧が、抵抗23a,抵抗23bとより抵抗分圧されることで、NMOS−FET23のゲート端子にオン電圧が印加されて、NMOS−FET23がオン状態となる。
コンデンサC1が逆起電力により直流電源Pより高電圧で充電されているため、NMOS−FET23がオン状態となると、直流電源PからダイオードD1を介して電流が流れるより先に、コンデンサC1から、NMOS−FET23およびダイオードD3を介して、コイルLに電流が流れる。この電流の流れは、コンデンサC1の電圧が低下して直流電源Pの電圧より低下するまで続く。
そして、コンデンサC1の電圧が低下して直流電源Pの電圧より低下すると、図4にて説明したように、直流電源PからダイオードD1を介してコイルLへ流れ始める。そして、コイルLに流れる電流は、コイルLからNMOS−FET11を介してグランドGへ流れる。
コイルLの高電位側と直流電源Pとの間、およびコイルLの高電位側とNMOS−FET23との間のそれぞれに、ダイオードD1,D3が設けられているため、直流電源Pからの電流と、逆起電力により高電圧になったコンデンサC1からの電流とを切り替えることができる。
コイルLの高電位側と直流電源Pとの間、およびコイルLの高電位側とNMOS−FET23との間のそれぞれに、ダイオードD1,D3が設けられているため、直流電源Pからの電流と、逆起電力により高電圧になったコンデンサC1からの電流とを切り替えることができる。
このようにして、信号生成部Sから、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2との両方を同時にオン状態とするオン信号が出力されることで、コイルLが通電状態となり、電磁石(図示せず)から磁界が発生するので、回転子の永久磁石を後方の電磁石に反発させて、回転子を回転させることができる。
以上のように、電磁石駆動回路10によれば、信号生成部Sが、低電位側スイッチ部SW1と高電位側スイッチ部SW2とをオフ状態としたりオン状態としたりする信号を同時に出力することで、電磁石に磁界の発生と停止を繰り返させながら、コイルLの逆起電力を再利用することができる。
従って、電磁石駆動回路10は、コイルLの逆起電力を再利用することで、電気エネルギーの無駄が少ない回路とすることができる。
従って、電磁石駆動回路10は、コイルLの逆起電力を再利用することで、電気エネルギーの無駄が少ない回路とすることができる。
また、第2高電位側スイッチ素子がPMOS−FET22により形成され、第3高電位側スイッチ素子がNMOS−FET23により形成されていることにより、NMOS−FET23にコンデンサC1からの高電圧が印加され、コイルLに電流を通電するためにNMOS−FET23に大電流が流れても、PMOS−FETより内部抵抗の小さいNMOS−FET23をハイサイドスイッチである第3高電位側スイッチ素子とすることで、NMOS−FET23の発熱を小さくすることができ、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、蓄電素子としてコンデンサを使用しているが、蓄電できるものであれば、他の素子としてもよい。また、整流素子は、ダイオードを使用しているが、一方向にのみに電流を流すものであれば、他の素子としてもよい。更に、NMOS−FETとPMOS−FETは、それぞれ、PMOS−FETとNMOS−FETに置き替え、オン駆動用抵抗もPMOS−FETとNMOS−FETにオン電圧が印加できるよう変更することも可能である。
本発明は、回転子の永久磁石が、円周上に取り付けられ、固定子のコイルと鉄心とによる電磁石が、円周上に個取り付けられた電動機を駆動する電磁石駆動回路に好適である。
10 電磁石駆動回路
11 NMOS−FET
11a,11b 抵抗
21 NMOS−FET
21a,21b 抵抗
22 PMOS−FET
22a,22b 抵抗
23 NMOS−FET
23a,23b 抵抗
P 直流電源
L コイル
SW1 低電位側スイッチ部
SW2 高電位側スイッチ部
S 信号生成部
D1,D2,D3,D4 ダイオード
C1,C2 コンデンサ
G グランド
11 NMOS−FET
11a,11b 抵抗
21 NMOS−FET
21a,21b 抵抗
22 PMOS−FET
22a,22b 抵抗
23 NMOS−FET
23a,23b 抵抗
P 直流電源
L コイル
SW1 低電位側スイッチ部
SW2 高電位側スイッチ部
S 信号生成部
D1,D2,D3,D4 ダイオード
C1,C2 コンデンサ
G グランド
Claims (6)
- 直流電源が高電位側に接続された電磁石のコイルと、
前記コイルの低電位側に接続された低電位側スイッチ部と、
前記コイルの低電位側に接続されたコイル駆動用蓄電素子と、
前記コイル駆動用蓄電素子と前記コイルの高電位側との間に接続された高電位側スイッチ部と、
前記低電位側スイッチ部と前記高電位側スイッチ部との開閉を同時に指示する信号を出力する信号生成部とを備えた電磁石駆動回路。 - 前記高電位側スイッチ部は、
前記信号生成部が、第1オン駆動用抵抗を介して制御端子に接続された第1高電位側スイッチ素子と、
前記第1高電位側スイッチ素子の高電位側端子が第2オン駆動用抵抗を介して制御端子に接続された第2高電位側スイッチ素子と、
前記第2高電位側スイッチ素子の低電位側端子が第3オン駆動用抵抗を介して制御端子に接続され、前記コイル駆動用蓄電素子が高電位側端子に接続され、前記コイルの高電位側が低電位側端子に接続された第3高電位側スイッチ素子とを備えた請求項1記載の電磁石駆動回路。 - 前記第2高電位側スイッチ素子は、PMOS−FETにより形成され、
前記第3高電位側スイッチ素子は、NMOS−FETにより形成された請求項2記載の電磁石駆動回路。 - 前記第2高電位側スイッチ素子の高電位側端子は、前記直流電源より電圧が高い高電圧源に接続されている請求項2または3記載の電磁石駆動回路。
- 前記高電圧源は、前記コイルの高電位側に接続されたスイッチ素子駆動用蓄電素子である請求項4記載の電磁石駆動回路。
- 前記コイルの高電位側と前記直流電源との間、および前記コイルの高電位側と前記高電位側スイッチ部との間のそれぞれに、整流素子が設けられている請求項1から5のいずれかの項に記載の電磁石駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014146004A JP2016025109A (ja) | 2014-07-16 | 2014-07-16 | 電磁石駆動回路 |
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JP2016025109A true JP2016025109A (ja) | 2016-02-08 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2016025109A (ja) |
-
2014
- 2014-07-16 JP JP2014146004A patent/JP2016025109A/ja active Pending
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