JP5315937B2 - 遮断弁 - Google Patents

遮断弁 Download PDF

Info

Publication number
JP5315937B2
JP5315937B2 JP2008284483A JP2008284483A JP5315937B2 JP 5315937 B2 JP5315937 B2 JP 5315937B2 JP 2008284483 A JP2008284483 A JP 2008284483A JP 2008284483 A JP2008284483 A JP 2008284483A JP 5315937 B2 JP5315937 B2 JP 5315937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
motor
circuit
spring
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008284483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010112438A (ja
Inventor
均 松永
浩春 金高
丈二 田中
Original Assignee
株式会社カワデン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社カワデン filed Critical 株式会社カワデン
Priority to JP2008284483A priority Critical patent/JP5315937B2/ja
Publication of JP2010112438A publication Critical patent/JP2010112438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5315937B2 publication Critical patent/JP5315937B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Description

この発明は、バネリターン式の電動遮断弁に関するもので、制動用の電磁クラッチに替えてバネ巻き上げ用のモータを制御して開弁状態を保持させるようにした遮断弁に関するものである。
バネリターン式の電動遮断弁は、概ね、図9で模式的に示すような機構となっている。
すなわち、出力軸1とモータ2を複数のギアを組み合わせた伝達機構3を介して連結する構造となっており、図9のものでは、伝達機構3に付勢用のゼンマイバネ(以下、バネ)4を備えた構成となっている。ちなみに、バネ4には、捻りバネを用いることもできる
出力軸1は、平歯車が取り付けられ、図9では平歯車の下方である出力軸1の先端に弁5を取り付けてある。また、平歯車の上方となる出力軸1の後端に、2個のカムを90°の位相差でもって取り付け、図9のように、リミットスイッチ7a、7bを取り付けて、弁5の開閉が検出できるようにしてある。
モータ2は、直流あるいは交流モータのモータ軸に減速用のギアヘッドを取り付けたものに、制動用の電磁クラッチ・ブレーキ8を搭載したもので、前記クラッチ・ブレーキ8でモータ軸をスライドさせてピニオンギアを取り付けたギアヘッドを伝達機構3に係合したり、モータ軸を固定してロックしたりする構造となっている。
伝達機構3は、ピッチの異なる伝達ギアを組み合わせたもので、このようなギアを使用することで、所要のトルクが得られるようになっており、出力軸1と係合する伝達歯車 (図9ではモータ2から三個目)に、バネ4を取り付けてある。前記バネ4は、弁5が閉じる方向に出力軸1を付勢するように取り付け、このバネ4を取り付けた軸の後端にギアを取り付けてある。そして、この後端のギアに、カムを取り付けたギアを歯合させて、前記カムに係合させたリミットスイッチ9でバネ4が巻き終わったことを検出できるようにしてある。
このような遮断弁では、モータ2を作動して出力軸1の弁5を開放状態にすると、同時に、伝達機構3に設けたバネ4が巻き取られる。そして、弁5が開放状態であることがリミットスイッチ7a、7bで検出され、かつ、リミットスイッチ9でバネ4を巻き終わったことが検出されると、電磁クラッチ・ブレーキ8を作動させてモータ軸をロックし、モータ2への通電を停止して、弁5を開放状態で保持するとともに、バネ4を巻き取った状態で保持する。
一方、停電などの緊急時に電磁クラッチ・ブレーキ8への通電が途絶えると、電磁クラッチ・ブレーキ8のロックが解除されてバネ4が伸長する。そのため、バネ4の伸長によって伝達機構3のギアが回転し、出力軸1を弁5が閉じる方向に回転させて遮断弁を閉じる。
ところで、上記の遮断弁では、緊急時に弁5を迅速に閉じるため、バネ4には伸長力の大きなものを使用する。そのため、電磁クラッチ・ブレーキ8には、巻き取ったバネ4を保持しておくために大きなトルクのものが必要である。ところが、大きなトルクのものは非常に高価であるため、上記のような伝達機構3を使って減速し、トルクの小さなクラッチを使用するようにしている。その結果、クラッチは非常に高速(数万回転/分)で回転することになり、故障の原因となる問題がある。
このような問題を解決する一つの方法として、特許文献1には、開弁時に、モータ2を作動させてバネ4が伸長しないように常時回転力を加えることで、電磁クラッチ・ブレーキ8を使わないものが記載されている。
すなわち、この遮断弁は、ボールバルブと直流モータ間に動力伝達機構を設けたもので、ボールバルブにはバルブを閉じる方向に付勢するバネを設けた構成となっている。また、前記動力伝達機構は、電磁クラッチと歯車減速機構で構成されており、前記クラッチは、モータと歯車減速機構の接続を単に断続するためのものである。そして、図10のような回路を設けて制御している。この回路は、図10に示すように、前記断続用の電磁クラッチのコイル10と直流モータ2を並列に接続した並列回路と、リミットスイッチ11とバイパス抵抗12を並列に接続した並列回路を直列に接続して、リレー接点13を介して直流電源14に接続したものである。なお、前記リミットスイッチ11は、弁5の開閉を検出するために設けたものである。
この遮断弁では、開弁時は、リミットスイッチ11はオンとなっているので、リレー接点13が閉じると、直流電源14から電力がモータ2と前記クラッチのコイル10へ供給される。そのため、前記クラッチが作動してモータ2と歯車減速機構を接続し、歯車減速機構を介してモータ2がボールバルブを開弁方向へ回動する(バネに抗して)。また、ボールバルブが開弁すると、リミットスイッチ11はオフになるので、モータ2と前記クラッチのコイル10へはバイパス抵抗12を介して保持電流が供給されることになる。そのため、この保持電流により、モータ2はボールバルブのバネによる逆転トルクに抗して開弁状態を保持する。一方、開弁中にリレー接点13がオフになり、直流電源14からの電力の供給が途絶えると、前記クラッチ10はモータ2と歯車機構との接続を切断するので、ボールバルブはバネにより閉弁方向へ回動されて閉弁することになる。
特開2005−20967号公報
しかしながら、上記の遮断弁では、運用する上で、以下のような問題がある。
まず、第1の問題は、開弁状態を保持する際、モータの焼損を防ぐため、抵抗で電圧を降下させてモータ(クラッチを含む)の回転トルクを制御する。このとき、電圧を下げ過ぎて、制動状態を維持できないと困るので、外乱なども考慮して電圧を少し高めに設定して余分なトルクを発生させる必要がある。
そのため、このようなロック状態に近い使い方をするので、電力ロスが発生したり、機構部分への負荷が増大したり、特に、直流モータの場合はブラシや整流子の損傷が大きくなったりする問題がある。
さらに、第2の問題として、上記のものでは、クラッチでモータと歯車機構との接続を切断して、ボールバルブが閉弁時にバネの伸長力でもって急激な締め切り動作を行うために、ウォーターハンマーが発生して遮断弁を損傷する問題もある。
そこで、この発明の課題は、以下のような運用上の問題を解決することである。まず、高価なクラッチ・ブレーキを使用しないようにすることである。そして、トルクの調整ができるようにして電力ロスや機構部分への負荷を低減できるようにする。次に、閉弁時に弁を傷めるウォーターハンマーの発生も防止できるようにすることである。
上記の課題を解決するため、この発明では、弁を接続した出力軸とモータを複数のギアを組み合わせた伝達機構を介して連結し、前記弁を閉じる方向に付勢するバネと制動用の電磁クラッチ・ブレーキを設けた遮断弁において、上記制動用の電磁クラッチ・ブレーキに替えて、上記モータをDCブラシレスモータにするとともに、そのDCブラシレスモータを駆動するためのドライブ回路と、制動用の直流電源を備え、開弁時は、前記DCブラシレスモータをドライブ回路で作動してバネを巻きながら弁を開放し、弁が開放すると、前記DCブラシレスモータにドライブ回路に代えて前記直流電源を接続し、ステータコイルに直流電流を流して、弁を開放状態で停止させるようにした構成を採用したのである。
このような構成を採用することにより、開弁時に弁が開放すると、DCブラシレスモータに直流電源を接続し、前記モータのステータコイルに直流電流を供給する。このように直流電流を供給することでステータコイルを電磁石とし、電磁石としたステータコイルでマグネットを備えたロータを吸引する。このようにマグネットを備えたロータを電磁石で吸引すれば、磁極同士が吸引し合って高い制動力が得られる。このため、制動する開弁中のバネの伸長力とモータの回転トルクとのバランスを取ることで、高価なクラッチ・ブレーキを使用することなく低電力で開弁状態を保持できる。したがって、モータの無駄な回転を抑えて電力ロスを少なく、かつ、機構部分への負荷も低減することができる。
このとき、上記直流電源の電流を制限する電流調整手段を設け、開放時の電流を調整できるようにした構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、電流調整手段で電流を調整すれば、励磁電流をコントロールして吸引力を最適に調整することができるので、無駄な電力の消費や発熱をより一層抑えられる。
また、このとき、上記電流調整手段で緊急時にモータへ流れる電流を制限するようにした構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、緊急時にステータコイルに供給する励磁電流を減少し、制動を緩めて閉弁させる。このように制動を緩めることで弁の急激な締め切り動作を防止し、ウォーターハンマーの発生を抑制する。なお、電流の減少量は0〜最大まで使用状況に応じて適宜決められるものである。
このとき、上記電流調整手段を定電流回路とした構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、DCブラシレスモータに定電流回路を介して直流電源を接続すれば、定電流回路で減少させる励磁電流を正確に調整し、制動力をコントロールできるので、開弁速度(時間)を設定できる。
このとき、上記モータにドライブ回路に代えて直流電源を接続した際に、直流電源に接続されたステータコイルと並列に、かつ、前記直流電源と逆極性となるようにフライホイールダイオードを接続した構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、(直流電源と接続された)ステータコイルと並列に接続されたフライホイール(還流)ダイオードは、ロータの回転によりステータコイルに発生する逆起電力を吸収して励磁電流の効率を向上させる。
この発明は、以上のように構成したことにより、遮断弁の運用上の問題を解決できる。すなわち、遮断弁をモータの作動で保持するので、高価なクラッチ・ブレーキを使用する必要がない。その際、電力ロスを少なく、かつ、機構部分への負荷も低減できる。また、閉弁時に弁の急激な締め切り動作が起きないようにできるので、ウォーターハンマーの発生を防止できる
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この形態の遮断弁は、電磁クラッチ・ブレーキ8の有無(制御回路を含む)及びモータ2がDCブラシレスモータ20であることを除けば、図9で従来例として述べた遮断弁と機構的には同じ構成となっている。一方、駆動回路は、図2に示すように、ドライブ回路21、直流電源22、定電流回路23で構成され、前記回路21、22、23をスイッチ手段24a、bでDCブラシレスモータ20と接続する構成となっている。
すなわち、遮断弁は、図1のように、出力軸1とモータ20を複数のギアを組み合わせた伝達機構3を介して連結する構造となっており、伝達機構3は付勢用の(ゼンマイ)バネ4を備えている。
また、出力軸1には、平歯車が取り付けられ、平歯車下方の出力軸1の先端に弁5を取り付けた構造となっている。一方、平歯車上方の出力軸1の後端には、2個のカムを90°の位相差で取り付け、リミットスイッチ7a、7bを取り付けて、弁5の開閉が検出できるようになっている。
伝達機構3は、ピッチの異なる伝達ギアを組み合わせることで、所要のトルクが得られるようにしたもので、出力軸1と係合する伝達歯車 (モータから三個目)に、バネ4を取り付けてある。前記バネ4は、弁5を閉じる方向に出力軸1を付勢する。また、このバネ4を取り付けた出力軸1の後端にギアを取り付け、カムを取り付けたギアを歯合させることで、リミットスイッチ9でバネ4が巻き終わったことを検出できるようにしてある。
モータ20は、DCブラシレスモータで、モータ軸にギアヘッドを装着し、装着したギアヘッドの回転軸にピニオンギアを取り付けて伝達機構3と係合する構成となっており、モータ軸と出力軸1とは伝達機構3を介して直結した構造となっている。
また、前記モータ20は、この形態では、例えば図2のような、内側にステータを設け、外側にロータを設けたアウターロータ型と呼ばれる最もポピュラーなものを採用しているが、これに限定されるものではない。内側にロータを設け、外側にステータを設けたインナー型のものを使用することもできる。
このモータ20は、例えば、コイルの、U相、V相、W相の3相巻き線を、図2のようにY字形結線として、ロータマグネットの位置を検出するためのホールIC25を設けたものである。
駆動回路は、先述したように、ドライブ回路21、直流電源22、定電流回路23、スイッチ手段24a、bで構成されている。
ドライブ回路21は、例えば、図2に示すように、回転制御部21aと三相ブリッジ21bで構成され、スイッチ手段24aを介してDCブラシレスモータ20と接続されている。
回転制御部21aは、ロータ位置デコーダ回路、PWM制御回路、回転速度設定回路を備えている。
ロータ位置デコーダ回路は、ホールIC25の三相信号を処理して三相通電用の6相信号を出力する。PWM制御回路は、ノコギリ波発生回路とコンパレータを備えていて、発振周波数設定用の時定数回路で設定した周波数でPWM信号を生成する。回転速度設定回路は、速度設定用の調整ボリュームとエラー・アンプで構成され、前記調整ボリュームで調整した速度設定電圧をPWM制御回路へ入力して速度に応じたパルス幅を設定できるようになっている。
ここで、三相ブリッジ21bは、例えば、上側にP−MOSFETを使用し、下側にN−MOSFETを使用した周知のものである。このようなドライブ回路では、ホールIC25からの信号でロータの位置を検出し、U相、V相、W相の電流を順次切り換えて駆動する。
直流電源22は、図3に示すように、キャパシタ充電回路22aとDC/DCコンバータ回路22bで構成されており、整流回路PU1と接続されている。
キャパシタ充電回路22aは、電池手段として設けたもので、充電池として電気二重層キャパシタを備えており、充電を行いながらDC/DCコンバータ回路22bと後述の設定回路30と31とに直流Vbを供給する。このように電気二重層キャパシタを使用することで、長寿命化とメンテナンスフリー化を実現したものである。
DC/DCコンバータ回路22bは、キャパシタ充電回路22aの出力電圧(直流)Vbを作動電圧に昇圧して、前記モータ20へ供給するためのものである。
定電流回路23は、例えば、図4に示すように、オペアンプ27の反転入力にNチャンネル接合型のFETのソース端子と抵抗28との接続点を接続したもので、FETのドレイン端子を後述するスイッチ手段24aのリレーRL1のトランスファー接点回路RL1−3(NO(Nomally Open)接点)を介して前記モータ20のステータのU相に接続する構成となっている。
また、前記オペアンプ27の非反転入力には、後述するスイッチ手段24bのリレーRL2のトランスファー接点回路RL2−2を介して、巻き上げ停止トルク設定回路30と遮断スピード設定回路31を接続する構成となっている。
巻き上げ停止トルク設定回路30は、半固定ボリュームVR1の一端を直流電源(キャパシタ出力)Vbと接続し他端を接地して、摺動端子を前記リレーRL2のトランスファー回路RL2−2のNO(Nomally Open)接点に接続したものである。この設定回路30は、開弁時に前記モータ20のトルクとバネ4の伸長力とをバランスさせて弁5を開弁しておくための制動トルクを調整するためのものである。
一方、遮断スピード設定回路31は、半固定ボリュームVR2の一端を直流電源(キャパシタ出力)Vbと接続し他端を接地して、摺動端子を前記リレーRL2のトランスファー接点回路RL2−2のNC接点に接続し、緊急の閉弁時に、前記モータ20へ流す電流を調整することで、ウォーターハンマーが起きないように弁5の遮断スピードを調整するためのものである。
スイッチ手段24a、bは、この形態では、図2のように、リレーRL1とリレーRL2で構成している。リレーRL1は、トランスファー接点回路を4回路RL1−1〜RL1−4有するもので、リミットスイッチ(常閉接点)9を介して整流回路PU1の出力Vccと接続してある。このスイッチ手段24aを構成するリレーRL1の各トランスファー接点回路RL1−1〜RL1−4は、共通端子Cに前記モータ20のステータコイルのU相、V相、W相を接続し、その共通端子Cに接続した各相(U、V、W)と対応するトランスファー接点回路RL1−1〜RL1−3のNO接点を三相ブリッジ21bの出力U、V、Wに接続してある。また、共通端子Cに前記モータ20のU相を接続したトランスファー接点回路RL1−3のNC接点に定電流回路23を接続する。さらに、共通接点Cに前記モータ20のW相を接続したトランスファー接点回路RL1−2のNC接点に直流電源22の出力を接続する。そして、共通接点Cに前記モータ20のV相を接続したトランスファー接点回路RL1−1のNC接点を開放する構成となっている。
このように、実施形態では、2つのステータコイルU−W相の両端に直流電流を流すようにしてある。
一方、スイッチ手段24bを構成するリレーRL2は、整流回路PU1の出力Vccと接続することで停電検出をするようにしてある。また、前記リレーRL2は、2回路のトランスファー接点回路RL2−1、RL2−2有するもので、このトランスファー接点RL2−2は、先に述べたように、巻き上げ停止トルク設定回路30と遮断スピード設定回路31の切換に用いるものである。
また、一方、トランスファー接点回路RL2−1は、スイッチ手段24aのトランスファー接点回路RL1−4とでステータコイルへのフライホイール(還流)ダイオードDの接続と分離を行うためのものである。
すなわち、フライホイールダイオードDは、アノード端子をU相側にしてスイッチ手段24bのトランスファー接点RL2−1の共通端子Cと接続し、そのトランスファー接点RL2−1のNC接点を開放して、NO端子をステータコイルのU相と接続してある。また、前記ダイオードDのカソード端子は、スイッチ手段24aのトランスファー接点RL1−4のNC端子と接続し、そのトランスファー接点RL1−4のNO端子を開放して、共通端子CをステータコイルのW相と接続してある。
この形態は上記のように構成されており、この遮断弁は、設置後の運用に際し、保持電流と遮断スピードの設定を行う。保持電流の設定は、定電流回路23の巻き上げ停止トルク設定回路30のボリュームVR1で調整する。また、遮断スピードは、同回路23の遮断スピード設定回路31のボリュームVR2を調整することで設定する。これらの設定は、遮断弁の設置条件で異なるので、環境に合わせて、例えば、カットアンドトライなどで適宜設定することが好ましい。
いま、電源を投入すると、スイッチ手段24bのリレーRL2が作動して、図5のように、トランスファー接点回路RL2−1はNO接点に移動し、フライホイールダイオードDと前記モータ20のU相を接続する。また、図4のように、定電流回路23のスイッチ手段24bのトランスファー接点回路RL2−2は、NO接点に移動してオペアンプ27の反転入力と巻き上げ停止トルク設定回路30を接続する。
一方、スイッチ手段24aのリレーRL1は、バネ巻き上げ検出用のリミットスイッチ9がオフで、常閉接点は閉じているので、電源に接続されて作動する。そのため、図5のように、リレーRL1の三個のトランスファー接点回路RL1−1〜RL1−3は、NC接点からNO接点へ移動して、ドライブ回路21の三相ブリッジ出力U、V、Wと前記モータ20のステータコイルのU相、V相、W相を接続する。また、トランスファー接点RL1−4は、NO接点へ移動することでフライホイールダイオードDを開放状態にする。この結果、前記モータ20はドライブ回路21に駆動され、伝達機構3を介して出力軸1を回動し、開弁する。同時に、伝達機構3のバネ4を巻き上げる。
バネ4が巻き上がると、バネ巻き上げ検出用のリミットスイッチ9がオンになり、前記スイッチ9の常閉接点は開放される。すると、スイッチ手段24aのリレーRL1がオフとなり、図6のように、前記リレーRL1のトランスファー接点回路RL1−1〜RL1−3は、NO接点からNC接点へ移動する。そのため、前記モータ20のW相が直流電源22と接続され、U相は定電流回路23に接続される。
同時に、トランスファー接点RL1−4は、NC接点に移動する。このとき、スイッチ手段24bは、オン状態なので、図6のように、前記ダイオードDは、ステータコイルのW相とU相とに並列に、かつ、逆極性に接続されることになる。
一方、スイッチ手段24bのリレーRL2は作動したままなので、オペアンプ27は、巻き上げ停止設定回路30の設定電圧と抵抗28の降下電圧Vsとを比較し、これが等しくなるようにFETを作動する。そして、図6のように、ステータコイルのW相とU相間に電流を流し、両者を励磁してロータを吸着する。その際、ステータコイルのW相とU相とに並列に、かつ、逆極性に接続されたフライホイールダイオードDは、PWM回路を構成して消費電力を少なくする。
このとき、前記電流の設定値は、前記モータ20のトルクとバネ4の伸長力とがバランスするように設定したので、弁5を開弁状態に制動して保持できる。そのため、高価なクラッチ・ブレーキ8を使用する必要がない。また、このとき、電圧を上げてモータ20の回転数を上げなくても良いので、電力ロスを少なくでき、機構部分への負荷も低減できる。
このように、開弁後に、定電流回路23を用いて決められた保持電流を正確に供給するようにしたので、電力ロスを小さくして電源電圧の利用率の低下を防ぐことができる。また、ステータを電磁石にして、マグネットであるロータを吸着し、引き合う磁極同士が吸着するので、少ない電力で大きな保持力が得られる。そのため、電力も少なくできる。
一方、この状態で、停電などの異常が生じると、スイッチ手段24bのリレーRL2がオフになる。そのため、図7のリレーRL2のトランスファー接点回路RL2−1と、図4のリレーRL2のトランスファー接点回路RL2−2はNC側へ移動する。その結果、コイルのW相及びU相とフライホイールダイオードDの接続は、オフとなる。
また、トランスファー接点回路RL2−2は、NO接点からNC接点へ移動して定電流回路23のオペアンプ27の反転入力と遮断スピード設定回路31を接続する。そのため、定電流回路23のオペアンプ27は、遮断スピード設定回路31の設定電圧と抵抗28の降下電圧Vsとを比較し、これが等しくなるようにFETを作動する。その結果、遮断スピード設定回路31で設定した電流が直流電源22(電気二重層キャパシタに充電されたもの)からステータコイルのW相とU相とに供給される。この設定電流は、バネ4の伸長力よりもモータ20のトルクの方が小さく(保持の場合より)なるように調整し、ウォーターハンマーが起きないように設定した遮断スピードで閉弁動作を行う。
このように、逆転によって発電機として働くモータ20を短絡することでブレーキとして作動させ、かつ、電流を調整して制動の聞き具合を設定して閉弁スピードを抑えたので、開弁の際にウォーターハンマーを起こすことはない。
なお、実施形態では、定電流回路23を用いたものを示したが、これに限定されるものではない。定電流回路23を使用しない場合も考えられるが、定電流回路23を使用した方が正確に励磁電流をコントロールして吸引力を最適に調整することができるので、無駄な電力の消費や発熱をより一層抑えられる。
この実施例1は、図8に示すように、DCブラシレスモータ20のデルタ結線に対応したものである。このようにデルタ結線の場合は、1つのステータコイルと残りの2つのステータコイルを並列接続して直流電流を流すようにすれば、他の構成は実施形態と同じ構成で使用できる。また、作用効果は実施形態と同じなので、説明は省略する。
なお、この形態では、後述のように、停電時に電力を供給するため、電池手段として電気二重層コンデンサを採用したが、これに限定されるものではない。停電時に電力を供給できるものであれば、例えば、鉛蓄電池やリチュウムなどの二次電池あるいは充電できない一次電池も使用することが可能である。
実施形態の構造図 実施形態の回路ブロック図 図2の詳細なブロック図 図2の詳細なブロック図 実施形態の作用説明図 実施形態の作用説明図 実施形態の作用説明図 実施例1のブロック図 従来例の構造図 従来例の回路ブロック図
符号の説明
1 出力軸
2 モータ
3 伝達機構
4 バネ
5 弁
8 電磁クラッチ・ブレーキ
20 DCブラシレスモータ
21 ドライブ回路
22 直流電源
22a キャパシタ充電回路
23 定電流回路
24a スイッチ手段
24b スイッチ手段
29 短絡回路
30 巻き上げ停止トルク設定回路
31 遮断スピード設定回路

Claims (4)

  1. 弁(5)を接続した出力軸(1)とモータ(2)を複数のギアを組み合わせた伝達機構(3)を介して連結し、前記弁(5)を閉じる方向に付勢するバネ(4)と制動用の電磁クラッチ・ブレーキ(8)を設け、前記モータ(2)を作動してバネ(4)を巻きながら弁(5)を開放し、前記弁(5)が開放すると制動用の電磁クラッチ・ブレーキ(8)を作動し、モータ(2)をオフにして弁(5)を開放状態で保持し、緊急時に、バネ(4)の付勢力でもって弁(5)を閉じるようにした遮断弁において、
    上記制動用の電磁クラッチ・ブレーキ(8)に替えて、上記モータ(2)をDCブラシレスモータ(20)にするとともに、そのDCブラシレスモータ(20)を駆動するためのドライブ回路(21)と、制動用の直流電源(22)を備え、
    開弁時は、前記DCブラシレスモータ(20)をドライブ回路(21)で作動してバネ(4)を巻きながら弁(5)を開放し、弁(5)が開放すると、前記ドライブ回路(21)に代えてDCブラシレスモータ(20)に前記直流電源(22)を接続し、ステータコイルに直流電流を流した際に、前記直流電源(22)に接続されたステータコイルと並列に、かつ、前記直流電源(22)と逆極性となるようにフライホイールダイオード(D)を接続して、弁(5)を開放状態で停止させるようにした遮断弁。
  2. 上記直流電源(22)の電流を制限する電流調整手段(23)を設け、開放時の電流を調整できるようにした請求項1に記載の遮断弁。
  3. 上記電流調整手段(23)で緊急時にモータ(20)へ流れる電流を制限するようにした請求項2に記載の遮断弁。
  4. 上記電流調整手段(23)を定電流回路とした請求項2に記載の遮断弁。
JP2008284483A 2008-11-05 2008-11-05 遮断弁 Active JP5315937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008284483A JP5315937B2 (ja) 2008-11-05 2008-11-05 遮断弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008284483A JP5315937B2 (ja) 2008-11-05 2008-11-05 遮断弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010112438A JP2010112438A (ja) 2010-05-20
JP5315937B2 true JP5315937B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=42301141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008284483A Active JP5315937B2 (ja) 2008-11-05 2008-11-05 遮断弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5315937B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2534647C2 (ru) * 2010-06-01 2014-12-10 Энтертекник Привод клапана
JP5639807B2 (ja) * 2010-07-20 2014-12-10 株式会社カワデン 遮断弁
JP5711591B2 (ja) * 2011-04-07 2015-05-07 株式会社カワデン 電動緊急遮断弁
CN102797902A (zh) * 2012-08-20 2012-11-28 中阀科技(长沙)阀门有限公司 一种水轮机进水阀的混合驱动系统
JP6741457B2 (ja) * 2016-03-31 2020-08-19 株式会社キッツ 電動弁制御装置および電動弁制御方法並びに電動弁
JP7375395B2 (ja) * 2019-09-10 2023-11-08 株式会社デンソー 弁装置
CN117167513B (zh) * 2023-11-03 2024-02-23 福建省南安市恒骏铸造有限公司 一种轴座与主阀体分离的阀体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63695U (ja) * 1986-06-19 1988-01-06
US5318064A (en) * 1993-09-24 1994-06-07 Marotta Scientific Controls, Inc. Motor-operated valve
JPH09137873A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Kitz Corp 調節弁用電動アクチュエータ
JP2004150620A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Kawaden:Kk バルブ用アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010112438A (ja) 2010-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5315937B2 (ja) 遮断弁
JP5800843B2 (ja) モータの制動方法および装置
US6979965B2 (en) Spring return actuator for a damper
JP5557282B2 (ja) 電動モータ,モータ駆動システム、及びそれを搭載した車両
JP2000125584A5 (ja)
CA2635443A1 (en) Generating system with a regulated permanent magnet machine and an active rectifier
JP2018503352A (ja) スイッチト・リラクタンス・モータおよびその動作方法
WO2016113558A1 (en) Generator and method for controlling a generator
US7545122B2 (en) Control method of generator
JP2012000750A (ja) 電動式ファスナ打込み装置
US7498756B2 (en) Braking system for electric step motors
RU2673567C1 (ru) Устройство для регулирования скорости тягового электродвигателя
JP5315972B2 (ja) 遮断弁
JP5959583B2 (ja) スタータ
JP5639807B2 (ja) 遮断弁
JP5571987B2 (ja) ブラシレスdcモータの制動方法
US20210155097A1 (en) Sequential electrical braking with pulsed dc injection rotor lock mechanism
JP6434332B2 (ja) モータ駆動回路および制御方法
US20150035500A1 (en) method for operating a power supply unit for an electrical system of a motor vehicle
JP4295024B2 (ja) 遮断弁用アクチュエータ
JP2019083594A5 (ja)
RU212487U1 (ru) Бесщеточный синхронный генератор с усовершенствованным блоком управления возбудителем
JP7285715B2 (ja) モータ制御装置およびモータ制御方法
JP2006115556A (ja) モータ駆動回路および緩衝器
JP2009213332A (ja) ステッピングモータの停止方法及びその駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5315937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250