JP5639807B2 - 遮断弁 - Google Patents

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Description

この発明は、バネリターン式の電動遮断弁に関するもので、制動用の電磁クラッチに替えてバネ巻き上げ用のモータを制御して開弁状態を保持させるようにした遮断弁に関するものである。
バネリターン式の電動遮断弁は、概ね、図7で模式的に示すような機構となっている。
すなわち、前記遮断弁は、出力軸1とモータ2を複数のギアを組み合わせた伝達機構3を介して連結する構造となっており、図7のものでは、伝達機構3に付勢用のゼンマイバネ(以下、バネ)4を備えた構成となっている。ちなみに、バネ4には、捻りバネを用いることもできる
出力軸1は、平歯車が取り付けられ、図7では平歯車の下方である出力軸1の先端に弁5を取り付けている。また、平歯車の上方となる出力軸1の後端に、2個のカムを90°の位相差でもって取り付け、図7のように、リミットスイッチ7a、7bを取り付けて、弁5の開閉を検出するようになっている。
モータ2は、直流あるいは交流モータのモータ軸に減速用のギアヘッドを取り付けたものに、制動用の電磁クラッチ・ブレーキ8を搭載したもので、前記クラッチ・ブレーキ8でモータ軸をスライドさせて、ピニオンギアを取り付けたギアヘッドを伝達機構3に係合したり、モータ軸を固定してロックしたりできる構造となっている。
伝達機構3は、ピッチの異なる伝達ギアを組み合わせたもので、このようなギアを使用することで、所要のトルクが得られるようにしたもので、出力軸1と係合する伝達歯車 (図7ではモータ2から三個目)に、バネ4を取り付けてある。前記バネ4は、弁5が閉じる方向に出力軸1を付勢するように取り付け、このバネ4を取り付けた出力軸1の後端にギアを取り付けてある。そして、この後端のギアに、カムを取り付けたギアを歯合させて、前記カムに係合させたリミットスイッチ9でバネ4が巻き終わったことを検出するようにしてある。
このような遮断弁では、モータ2を作動して出力軸1の弁5を開放状態にすると、出力軸1を回転させる伝達機構3に設けたバネ4も同時に巻き取られる。次に、弁5が開放状態であることがリミットスイッチ7a、7bで検出され、かつ、バネ4を巻き終わったことがリミットスイッチ9で検出されると、電磁クラッチ・ブレーキ8を作動させてモータ軸をロックしモータ2への通電を停止する。そして、弁5を開放した状態で保持するとともに、バネ4を巻き取った状態で保持する。
一方、停電などの緊急時に電磁クラッチ・ブレーキ8への通電が途絶えると、電磁クラッチ・ブレーキ8のロックが解除されてバネ4が伸長する。その結果、バネ4の伸長によって伝達機構3のギアが回転し、出力軸1を弁5が閉じる方向に回転させて遮断弁を閉じる仕組みになっている。
ところで、上記の遮断弁では、緊急時に弁5を迅速に閉じるため、バネ4には伸長力の大きなものを使用する。そのため、電磁クラッチ・ブレーキ8には、巻き取ったバネ4を保持しておくために大きなトルクのものが必要である。ところが、大きなトルクのものは非常に高価であるため、上記のような伝達機構3を使って減速し、トルクの小さなクラッチを使用するようにしている。その結果、クラッチは非常に高速(数万回転/分)で回転することになり、故障の原因となる問題がある。
このような問題を解決する一つの方法として、特許文献1には、モータ2を常時作動して回転力を加え、バネ4が伸長しないようにして、電磁クラッチ・ブレーキ8を使わないものが記載されている。
すなわち、この遮断弁は、ボールバルブと直流モータ間に動力伝達機構を設けたもので、ボールバルブにはバルブを閉じる方向に付勢するバネを設けた構成となっている。また、前記動力伝達機構は、電磁クラッチと歯車減速機構で構成されており、前記クラッチは、モータと歯車減速機構の接続を単に断続するためのものである。そして、図8のような回路を設けて制御する。この回路は、図8に示すように、前記断続用のクラッチ10と直流モータ2を並列に接続した並列回路と、リミットスイッチ11とバイパス抵抗12を並列に接続した並列回路を直列に接続して、リレー接点13を介して直流電源14に接続したもので、前記リミットスイッチ11は、弁5の開閉を検出するために設けたものである。
この遮断弁では、開弁時は、リミットスイッチ11がオンになっているので、リレー接点13が閉じると、直流電源14から電力がモータ2と前記クラッチ10に供給される。そのため、前記クラッチ10が作動してモータ2と歯車減速機構を接続し、歯車減速機構を介してモータ2がボールバルブを開弁方向へ回動する(バネに抗して)。また、ボールバルブが開弁すると、リミットスイッチ11はオフになるので、モータ2と前記クラッチ10へはバイパス抵抗12を介して電力が供給されることになる。そのため、この保持電流により、モータ2はボールバルブのバネによる逆転トルクに抗して開弁状態を保持する。一方、開弁中にリレー接点13がオフになり、直流電源14からの電力の供給が途絶えると、前記クラッチ10はモータ2と歯車機構との接続を切断するので、ボールバルブはバネにより閉弁方向へ回動されて閉弁することになる。
特開2005−20967号公報
しかしながら、上記の遮断弁では、運用上の問題がある。
まず、上記のものでは、開弁状態を保持するために、抵抗で電圧を下げてモータ(クラッチを含む)の回転を調整する。ところで、このような抵抗による電圧調整では、電源(交流を整流したもの)の電圧が変動すると、モータへの供給電流も変動する。そのため、遮断弁では電圧の変動で閉弁する事故を防ぐため、変動の低下分を見越して、余分な電流を流す必要がある。
このように電流を余分に流すように設定すると、変動の無い通常の電圧の場合でも余分なトルクを生じるため、機構部分に必要以上のストレスを与えたり、発熱によるロスを生じたりする問題がある。
さらに、運用上の問題として、上記のものでは、クラッチで歯車機構との接続を切断して急激な締め切り動作を行うため、ウオーターハンマーが発生して遮断弁を傷める問題もある。
そこで、この発明の課題は、高価なクラッチ・ブレーキを使用せずに、電力ロスや機構部分へのストレスを低減できるようにすることである。さらに、閉弁時に弁を傷めるウオーターハンマーの発生を防止して運用上の問題を解決することである。
上記の課題を解決するため、この発明では、弁を接続した出力軸とモータを複数のギアを組み合わせた伝達機構を介して連結し、前記弁を閉じる方向に付勢するバネを設け、かつ、制動用の電磁クラッチ・ブレーキを設けた遮断弁において、上記制動用の電磁クラッチ・ブレーキに替えて、上記モータをブラシ付き直流モータとし、かつ、その直流モータを駆動するための定電流回路と、定電流調整回路を備え、開弁時は、前記直流モータを作動してバネを巻きながら弁を開放し、弁が開放すると定電流調整回路で設定した電流を定電流回路から前記モータへ供給するようにして弁を開放状態で保持する構成を採用したのである。
このような構成を採用することにより、定電流調整回路で電流値を設定し、その設定した電流値に基づいて、定電流回路がモータ電流を制御してモータトルクの調整を行う。こうすることで、電圧が変動しても、定電流回路は設定された電流を供給するので、開弁中のバネの伸長力とモータの回転トルクとのバランスを取ることができる。したがって、高価なクラッチ・ブレーキを使用すること無く開弁状態を保持できる。さらに、抵抗を排したことで、電力ロスを少なく、かつ、機構部分へのストレスも低減する。
また、このとき、上記直流モータと並列にスイッチ手段を介して短絡回路を接続し、あるいは、スイッチ手段を介して逆転用の電池手段を接続して、前記スイッチ手段が緊急時にオンになるようにした構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、スイッチ手段で緊急時(閉弁時)にモータを短絡することで、閉弁中に発電機としてモータを作動し、ブレーキとして使用する。あるいは、緊急時(閉弁時)にスイッチ手段で電池手段から電力を供給し、モータを逆転させてブレーキとして使用することで、弁の急激な締め切り動作を防止し、ウオーターハンマーの発生を防止する。
また、このとき、上記短絡回路あるいは電池手段からモータへ流れる電流を調整可能にした構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、短絡電流あるいは電池手段からモータへ流す電流を調整することで、ブレーキの聞き具合を設定できるので、閉弁スピードの調整ができる。
この発明は、以上のように構成したことにより、遮断弁の運用上の問題を解決できる。すなわち、遮断弁をモータの作動で保持するので、高価なクラッチ・ブレーキを使用する必要が無い。その際、無用なモータの発熱による電力ロスを少なく、かつ、機構部分へのストレスも低減できる。また、閉弁時に弁の急激な締め切り動作が起きないようにできるので、ウオーターハンマーの発生を防止できる。
実施形態の構造図 実施形態の回路図 実施例1の回路ブロック図 実施例1の回路図 実施例1のスイッチの開閉状態を示す表 実施例1のタイムチャート 従来例の構造図 従来例の回路ブロック図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この形態の遮断弁は、図7の従来例として述べた遮断弁と電磁クラッチ・ブレーキ8の有無(制御回路を含む)及びモータ2がブラシ付きの直流モータであることを除けば、機構的には同じ構成となっている。
すなわち、図1のように、出力軸1とモータ20を複数のギアを組み合わせた伝達機構3介して連結する構造となっており、伝達機構3に付勢用の(ゼンマイ)バネ4を備えている。
また、出力軸1には、平歯車が取り付けられ、平歯車下方の出力軸1の先端に弁5を取り付けた構造になっている。一方、平歯車上方の出力軸1の後端には、2個のカムを90°の位相差で取り付け、リミットスイッチ7a、7bを取り付けて、弁5の開閉が検出できるようになっている。
モータ20は、ブラシ付き直流モータのモータ軸にギアヘッドを装着し、装着したギアヘッドの回転軸にピニオンギアを取り付けて伝達機構3と係合させた構成となっており、モータ軸と出力軸1とは伝達機構3を介して直結した構造となっている。
伝達機構3は、ピッチの異なる伝達ギアを組み合わせることで、所要のトルクが得られるようにしたもので、出力軸1と係合する伝達歯車 (モータから三個目)に、バネ4を取り付けてある。前記バネ4は、弁5を閉じる方向に出力軸1を付勢する。また、このバネ4を取り付けた出力軸1の後端にギアを取り付け、カムを取り付けたギアを歯合させることにより、リミットスイッチ9でバネ4が巻き終わったことを検出できるようにしてある。
一方、制御回路は、図2(a)のように、バネ巻き上げ・停止制御部21とバネリターン制御部22とで構成されている。
バネ巻き上げ・停止制御部21は、定電流回路23と定電流調整回路24とで構成されている。定電流回路23は、Nチャンネル接合型のFET25とオペアンプ26を用いたもので、オペアンプ26の反転入力に、FET25のソース端子と抵抗27との接続点を接続し、オペアンプ26の非反転入力に定電流調整回路24を接続した構成となっている。そのため、オペアンプ26は、一端を接地した前記抵抗27の電圧降下Vsと定電流調整回路24からの設定電圧とを比較し、これが等しくなるようにFET25を作動して電流を制御する。
定電流調整回路24は、図2(a)のように、一端を直流電源28と接続した半固定抵抗29の接触端子とリレー接点30を並列に接続したものである。すなわち、半固定抵抗器29は、一端を直流電源28と接続し、他端を接地してある。一方、リレー接点30は、一端を直流電源28と接続し、他端を半固定抵抗器29の接触端子と接続して、その接続点を設定出力としてオペアンプ26の非反転入力に接続したものである。こうすることで、リレー接点30がオフのときに、オペアンプ26の非反転入力に、半固定抵抗29の調整電圧が入力し、リレー接点30がオンのときには、電源電圧Vccが入力するようにしてある。ここで、リレー接点30は、図2(b)のように、バネ巻き上げ検出用のリミットスイッチ9と直列に接続されたリレーRL1のもので、前記リミットスイッチ9がオンするとリレー接点30がオフになるようにしてある。
バネリターン制御部22は、リレー接点35と短絡回路36とで構成されている。リレー接点35は、図2(a)のように、一方の端子(a接点)を直流電源28と接続し、他方の端子(b接点)は短絡回路36を介してモータ20の他方の端子と接続して、共通端子(com接点)をモータ20の一方の端子に接続してある。ここで、リレー接点35は、図2(c)のように、直流電源28と接続したリレーRL2のもので、前記リレー接点35は、直流電源28が正常な場合に、モータ20と直流電源28とを接続し、電源断でモータ20と短絡回路36を接続する。
短絡回路36は、可変抵抗器の一端をリレー接点35と接続し、他端をモータ20の他方の端子と接続したもので、電源断でリレー接点がb接点に移動すると、モータ20を短絡してブレーキとして作動させる。また、このとき、可変抵抗器の抵抗値を調整することで、短絡電流を調整してブレーキの聞き具合を変更し、閉弁時のスピードを最適に調整することができる。
この形態は上記のように構成されており、この形態の遮断弁は、設置して運用に際し、定電流調整回路24の半固定抵抗器29と短絡回路36の可変抵抗器を調整して、モータ20の保持電流とリターン時の短絡電流を設定する。この設定は、遮断弁の設置条件で異なるので、環境に合わせて、例えば、カットアンドトライなどで適宜設定することが好ましい。
設定が終わり、運用のために電源を投入する。このとき、バネ巻き上げ検出用のリミットスイッチ9はオフで、定電流調整回路24のリレーRL1はオフなので、バネ巻き上げ・検出制御部21のリレー接点30(リレーRL1)を介して電源電圧Vccがオペアンプ26の非反転入力に入力する。そのため、オペアンプ26の出力は電源電圧Vccに飽和し、FET25をオンする。また、このとき、電源投入によってリレーRL2が作動する。そのため、リレーRL2の接点35はa接点に移動して、モータ20と直流電源28を接続する。その結果、モータ20は最大トルクで作動し、伝達機構3を介して出力軸1を回動して開弁する。同時に、伝達機構3のバネ4を巻き上げる。
次に、バネ4巻き上げが完了すると、バネ巻き上げ検出用のリミットスイッチ9がオンになり、バネ巻き上げ・検出制御部21のリレーRL1がオンとなり、リレー接点30がオフになって半固定抵抗29の調整電圧がオペアンプ26の非反転入力に入力する。そのため、オペアンプ26は、定電流調整回路24からの設定電圧と抵抗27の降下電圧Vsとを比較し、これが等しくなるようにFET25を作動する。このとき、前記電流の設定値は、モータ20のトルクとバネ4の伸長力とがバランスするように設定してある。そのため、弁5は開弁状態を保持する。したがって、高価なクラッチ・ブレーキを使用する必要が無い。また、このとき、直流電源28の電圧が変動(上昇あるいは下降)しても、定電流回路23により、モータ20への供給電流は設定した電流に保たれるので、発熱ロスや機構部分へのストレスも低減できる。
このように、開弁後に、定電流回路23を用いて保持電流を供給するようにしたので、発熱を抑え電力ロスを小さくして電源電圧の利用率の低下も防ぐことができる。
一方、この状態で、停電などの異常が生じて直流電源28からの電力が途絶えると、バネ4の伸長によって弁5が閉じる方向に回転し、モータ20が逆転を開始する。このとき、リレーRL2は電源断でオフになり、バネリターン制御部22のリレー接点35はb接点に移動して、短絡回路36が作動する。
すなわち、モータ20を短絡し発電機として作動させてブレーキとして働かせる。その際、短絡回路36の可変抵抗器を調整することで短絡電流を変更し、ブレーキの聞き具合を最適に調整して閉弁スピードを設定することができる。そのため、ウオーターハンマーの発生を防ぎ、かつ、最速で閉弁することができる。
この実施例1は、図2の定電流回路23を用いた制御回路において、ウオーターハンマーが起きないようにするための他の態様として、短絡回路36に換えて図3に示すように、スイッチ手段40と電池手段41からなる逆転回路を設けたもので、機構部分については図1と同じものである。
具体的には、例えば、図4に示すような回路で構成する。この回路は、モータ20、スイッチ手段40、電池手段41、定電流回路23、定電流調整手段24及び停電検出回路45とからなっている。
モータ20は、実施形態と同じブラシ付きの直流モータにギアヘッドを装着したものである。スイッチ手段40は、モータ20の正逆転を切り換えるスイッチ手段40aと、電池手段41と直流電源28を切り換えるスイッチ手段40bとで構成されている。モータ20の正逆転を切り換えるスイッチ手段40aは、図4のように、4個のスイッチSW1〜SW4をブリッジ接続したもので、実際は、FETなどの半導体スイッチを使用する。また、それぞれのスイッチSW1〜SW4は、例えば、後述するリレーRL1とRL2のリレー接点で制御されるように接続されて、そのオン・オフを図5のように制御する。こうすることで、モータ20の正逆転を行うようにしてある。
電池手段41は、この実施例では、電気二重層キャパシタを備えたキャパシタ充電回路41aとDC/DCコンバータ回路41bで構成され、DC/DCコンバータ回路41bは、キャパシタの出力電圧を作動電圧Vcに昇圧して、モータ20及びリレーRL2へ供給する。また、キャパシタは、充電回路41aを介して、直流電源28に接続して充電を常時行うようになっている。このように電気二重層キャパシタを使用することで、長寿命化とメンテナンスフリー化を実現したものである。
なお、電池手段41は、電気二重層コンデンサに限定されるものでは無く、停電時に電力を供給できるものであれば、例えば、鉛蓄電池やリチュウムなどの二次電池あるいは充電できない一次電池も使用することが可能である。
また、電池手段41と直流電源28を切り換えるスイッチ手段40bは、図4のように、直流電源28と電池手段41に接続する2個のダイオード42a、42bで構成され、2個のダイオード42a、42bは、カソード端子同士を接続してダイオードスイッチとしたもので、直流電源28がオフになると自動的に電池手段41からの電力供給が行えるようになっている。
定電流回路23は、図2のNチャンネル接合型のFET25とオペアンプ26を用いたものと同じ回路で、オペアンプ26の反転入力にFET25のソース端子と抵抗27との接続点を接続し、オペアンプ26の非反転入力に定電流調整回路24の出力を接続した構成となっている。
定電流調整手段24は、この形態では、3個の調整用のボリュームVR1〜VR3を2個のリレー接点rl1、rl2を介して並列に接続したもので、後述のように、逆転トルクを3段階に調整する。
停電検出回路45は、分圧回路46、バッファ回路47、タイマ回路48、NOR回路49及びリレーRL1、RL2とで構成されており、電池手段41の出力Vcと接続して、停電時にも電力が供給できるようになっている。
分圧回路46は、直流電源28の出力Vpを分圧してバッファ回路47に入力するためのもので、直列に接続した抵抗の一方の端子を直流電源28の出力と接続し、他方の端子を接地して、抵抗同士の接続点をバッファ回路に入力する。
バッファ回路47は、スレッショルド電圧を利用して、コンパレータに使用したもので、直流電源28から電圧が入力中は(スレッショルド以上)”H”レベルを出力し、直流電源の電圧が停電時に消失すると(スレッショルド以下)”L”レベルを出力する。この信号は、タイマ回路48とNOR回路49へ出力する。タイマ回路48は、例えば、単安定フリップフロップなどで構成した1秒タイマで、”L”(レベルでもエッジでも可)入力で1秒の幅のパルスをNOR回路49へ出力する。NOR回路49は、2つの入力の一方にバッファ回路47からの出力を入力し、他方にタイマ回路48の出力を入力して、そのNOR出力をリレーRL2と接続した構成となっており、両入力が”L”の場合にのみNOR出力が”H”となってリレーRL2をオフにする。このリレーRL2には、直流電源28と電池手段41がダイオードを介して並列に接続され、停電後も電池手段41からの電力の供給を受けて作動できるようにしてある。
一方、リレーRL1は、リミットスイッチ9を介して直流電源28と接続してある。前記リミットスイッチ9は、図1のバネの巻き上げ完了を検出するためのものである。そのため、巻き上げ完了でリミットスイッチ9がオンするとリレーRL1が作動して、定電流調整手段24のリレー接点rl1をb接点からa接点へ移動する。
この実施例1は、上記のように構成されており、この実施例1の遮断弁は、設置して運用に際し、定電流調整回路24の3個の半固定抵抗器VR1〜VR3をそれぞれ調整する。
すなわち、半固定抵抗器VR1は、巻き上げトルクを設定するためのボリュームで、半固定抵抗器VR2は、保持時のトルクを設定するためのボリュームである。また、半固定抵抗器VR3は、巻き戻し時のトルクを設定するためのものである。この設定は、遮断弁の設置条件で異なるので、環境に合わせて、例えば、カットアンドトライなどで適宜設定する。
設定が終わり、運用のために電源を投入すると、図6のタイムチャートに示すように、まず、停電検出回路45のリレーRL2が作動してリレー接点rl2はa(常開)接点側に移動する。このとき、リレーRL1はリミットスイッチ9がオフ(バネが巻き上げられていない)なので、オフである。一方、リレーRL1のリレー接点rl1はb(常閉)接点側なので、半固定抵抗器VR1の調整電圧が定電流回路23へ出力される。このとき、モータ20の正逆転用のブリッジ回路は、スイッチSW1とSW4がオンなので、モータ20は、最大トルクで回転して弁5を回動し、同時に、バネ4を巻き上げる(図6の動作状態を示す(1)の区間参照)。
次に、弁5が開放してバネ4の巻き上げられたことがリミットスイッチ9の作動で検出されると、リレーRL1が作動してリレー接点rl1をa(常開)接点側へ移動する。そのため、今度は、半固定抵抗器VR2の調整電圧が定電流回路23に出力される。その結果、定電流回路23はモータ20に流れる電流を制御し、弁5を開放した状態で保持するとともに、バネ4を巻き上げ状態で保持する(図6の(2)の区間参照)。
このように、開弁後に、定電流回路を用いてモータ20へ保持電流を供給するようにしたので、弁5を開弁状態で保持できる。そのため、高価なクラッチ・ブレーキを使用する必要が無い。また、電圧の変動に係わらず発熱も少なくできるので、電力ロスを少なくでき、機構部分へのストレスも低減できる。
この状態で、異常が生じて電源が遮断されると、スイッチ手段40bのダイオードスイッチにより、瞬時に電池手段41からモータ20、定電流回路23、定電流調整手段24及び停電検出回路45へ電力が供給される。
このとき、停電検出手段45のリレーRL1は直流電源28からの供給が無くなりオフになるので、リレー接点rl1はb(常閉)接点側に移動する。同時に、モータ20の正逆転用のブリッジ回路は、スイッチがSW2とSW3がオンになるため、モータ20は最大トルクで逆転してバネ4の伸長を阻止する(図6の(3)の区間参照)。
次に、停電検出手段45が分圧回路46で直流電源28からの電圧出力Vpが無くなったことを検出すると、タイマ手段48を作動してNOR回路49の他方の入力へ1秒の幅のパルスを出力する。このとき、NOR回路49の一方の入力は”L”となっており、NOR出力は、停電から1秒後にパルスが無くなると“H”になる。そのため、リレーRL2が1秒後にオフとなり、リレー接点rl2はb接点側に移動して、半固定抵抗器VR3の調整電圧が定電流回路23に入力する。その結果、定電流回路23は、モータ20を巻き戻し時のトルクで逆転して、急激な締め切り動作を行わないようにして弁5を閉じる。
このように、モータ20を逆転させることで、ウオーターハンマーが起きないようにできる。その際、半固定抵抗器VR1〜VR3を調整することにより、モータ20に流れる電流を調整して閉弁スピードを最適な状態に設定できる。
1 出力軸
2 モータ
3 伝達機構
4 バネ
8 電磁クラッチ・ブレーキ
20 ブラシ付き直流モータ
21 バネ巻き上げ・停止制御部
22 バネリターン制御部
23 定電流回路
24 定電流調整回路
28 直流電源
36 短絡回路
41 電池手段

Claims (1)

  1. 弁(5)を接続した出力軸(1)とモータ(2)を複数のギアを組み合わせた伝達機構(3)を介して連結し、前記弁(5)を閉じる方向に付勢するバネ(4)と制動用の電磁クラッチ・ブレーキ(8)を設けて、前記モータ(2)を作動してバネ(4)を巻きながら弁(5)を開放し、前記弁(5)が開放すると制動用の電磁クラッチ・ブレーキ(8)を作動したのち、モータ(2)をオフにして弁(5)を開放状態で保持し、緊急時に、バネ(4)の付勢力でもって弁(5)を閉じるようにした遮断弁において、
    上記制動用の電磁クラッチ・ブレーキ(8)に替えて、上記モータ(2)をブラシ付き直流モータ(20)とし、かつ、その直流モータ(20)を駆動するための定電流回路(23)と、前記定電流回路(23)の電流値を、巻き上げ時のモータトルク、保持時のモータトルク、巻き戻し時のモータトルクに設定する定電流調整手段(24)と、停電検出回路(45)と、停電検出回路(45)の出力でモータ(20)の正転と逆転を切り替えるスイッチ手段(40a)と、停電時に直流電源(28)から電池手段へ切り換えるスイッチ手段(40b)を備え、
    開弁時は、前記直流モータ(20)を正転してバネ(4)を巻きながら弁(5)を開放し、弁(5)が開放すると定電流調整回路(24)で設定した電流を定電流回路(23)から前記モータ(20)へ供給して弁(5)を開放状態で保持し、
    停電時には、電源を直流電源(28)から電池手段(41)へ切り換えるとともに、停電検出回路(45)の出力によって定電流調整手段(24)の出力を巻き上げ時のモータトルクの設定に切り換え、かつ、モータ(20)の正逆転を切り替えてモータ(20)を逆転させたのち、定電流調整手段(24)の出力を巻き戻し時のモータトルクの設定に切り換えることにより、急激な締め切り動作を行わないようにした遮断弁。
JP2010162884A 2010-07-20 2010-07-20 遮断弁 Active JP5639807B2 (ja)

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