JP2009213332A - ステッピングモータの停止方法及びその駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のステッピングモータの駆動回路は、ロータの停止中にパワー素子に常に電流が流れるので、パワー素子が発熱するとともに、前記電流を考慮して定電圧源の容量を大きくする必要がある。
【解決手段】本発明によるステッピングモータの停止方法及びその駆動回路は、ロータの回転を停止させる際に、制御回路の制御により、第1〜第4パワー素子Q1〜Q4を開成するとともに前記第5パワー素子Q5を閉成し、前記各巻線1a,1b,2a,2bを前記グラウンドから切り離すとともに、前記各巻線1a,1b,2a,2bの入力端を前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4の出力端に短絡する。また、前記各巻線1a,1b,2a,2bで発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4と前記第5パワー素子Q5とにより前記定電圧源3に回生する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明によるステッピングモータの停止方法及びその駆動回路は、ロータの回転を停止させる際に、制御回路の制御により、第1〜第4パワー素子Q1〜Q4を開成するとともに前記第5パワー素子Q5を閉成し、前記各巻線1a,1b,2a,2bを前記グラウンドから切り離すとともに、前記各巻線1a,1b,2a,2bの入力端を前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4の出力端に短絡する。また、前記各巻線1a,1b,2a,2bで発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4と前記第5パワー素子Q5とにより前記定電圧源3に回生する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ステッピングモータの停止方法及びその駆動回路に関し、特に、ロータの回転を停止させる際に、制御回路の制御により、第1〜第4整流素子の出力端と定電圧源との間に回生素子と並行に接続された第5パワー素子を閉成するとともに、前記第1〜第4パワー素子を開成するように構成することで、パワー素子の発熱を抑えることができるとともに、定電圧源の容量を引き下げることができるようにするための新規な改良に関するものである。
従来用いられていたステッピングモータの停止方法及びその駆動回路は、例えば下記の特許文献1,2等に挙げられており、図3〜図7に示すように構成されている。
図3は、従来のステッピングモータの駆動回路を示す回路図である。図において、ステッピングモータの駆動回路には、A相巻線1と、B相巻線2と、定電圧源3と、スイッチとして作動される第1〜第4パワー素子Q1〜Q4と、ロータ4とが設けられている。
図3は、従来のステッピングモータの駆動回路を示す回路図である。図において、ステッピングモータの駆動回路には、A相巻線1と、B相巻線2と、定電圧源3と、スイッチとして作動される第1〜第4パワー素子Q1〜Q4と、ロータ4とが設けられている。
前記A相巻線1の中間位置には前記定電圧源3が接続され、このA相巻線1の両端は第1及び第2パワー素子Q1,Q2を介して接地されている。すなわち、A相巻線1に流れる電流の向きは、第1及び第2パワー素子Q1,Q2の開閉状態に応じて切り換えられる。換言すると、前記A相巻線1には、順方向の磁束を発生する順方向A相巻線1aと、逆方向の磁束を発生する逆方向A相巻線1bとが設けられている。このA相巻線1と同様に、前記B相巻線2の中間位置にも前記定電圧源3が接続され、このB相巻線2の両端は第3及び第4パワー素子Q3,Q4を介して接地されている。前記A相巻線1と同様に、B相巻線2には、順方向の磁束を発生する順方向B相巻線2aと、逆方向の磁束を発生する逆方向B相巻線2bとが設けられている。周知のように、前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4の開閉が選択的に切り換えられることで、各巻線1a,1b,2a,2bの励磁状態が切り換えられて前記ロータ4が駆動される。なお、各巻線1,2の中間位置は各巻線1,2(巻線1a,1b,2a,2b)の入力端であり、各巻線1,2の両端は各巻線1,2(巻線1a,1b,2a,2b)の出力端である。
図4は図3のステッピングモータの駆動回路を詳細に示す回路図であり、全相励磁によりロータ4を停止させる回路構成を示している。図において、各巻線1a,1b,2a,2bの出力端には、前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4と並列に第1〜第4整流素子CR1〜CR4が接続されており、前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4の出力端と前記定電圧源3との間には回生素子ZD1が接続されている。これら第1〜第4整流素子CR1〜CR4と回生素子ZD1とは、電流の通電状態の切り替えにより各巻線1a,1b,2a,2bで発生する逆起電力を定電圧源3に回生するためのものである。
なお、この例では、前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4はFETであり、第1〜第4整流素子CR1〜CR4は入力端から出力端に向かう方向が順方向のダイオードであり、回生素子ZD1は入力端から出力端に向かう方向が順方向のツェナーダイオードである。また、回生素子ZD1は抵抗素子でもよい。
なお、この例では、前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4はFETであり、第1〜第4整流素子CR1〜CR4は入力端から出力端に向かう方向が順方向のダイオードであり、回生素子ZD1は入力端から出力端に向かう方向が順方向のツェナーダイオードである。また、回生素子ZD1は抵抗素子でもよい。
次に、図5は、図4の駆動回路を用いてのステッピングモータの停止方法を示す説明図である。なお、図4及び図5のステッピングモータの駆動回路がスロットマシンのリール駆動に用いられているとして説明する。リールの回転時に上位コントローラから制御回路(図示せず)に停止指令が入力されると、ロータ4が所定の停止実行位置(停止励磁相)に至った時点で、制御回路の制御により、前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4のすべてが閉成される。このとき、すべての巻線1a,1b,2a,2bが通電されて励磁状態とされる。図中の矢印Bは定電圧源3の電圧による電流の流れを示している。
このとき、停止実行位置直前に励磁されていた相には磁束が発生しているが、順方向及び逆方向のすべての巻線1a,1b,2a,2bが同時に励磁されているため、巻線1a,1b,2a,2bが役割を果たさなくなり、残留していた磁束は各々の巻線1a,1b,2a,2bの励磁にて徐々に消えていく。一方で、駆動源であるモータからの動力供給が断たれているので、リールは惰性で回転を続けるが、ロータ4の磁石の磁力がブレーキの役割を果たし、リールは徐々に減速される。そして、惰性によるリールの回転速度が遅くなり、ロータ歯とイナーシャ歯の引き合ういずれかの位置でリールが停止される。
次に、図6は、別の従来のステッピングモータの駆動回路を詳細に示す回路図であり、電源切断によりロータ4を停止させる回路構成を示している。図7は、図6の駆動回路を用いてのステッピングモータの停止方法を示す説明図である。
図6の回路は、図4の回路に第5パワー素子Q5を追加した回路である。すなわち、定電圧源3と各巻線1a,1b,2a,2bの入力端との間には、前記第5パワー素子Q5が接続されている。この駆動回路では、図7に示すように、前記第5パワー素子Q5を開成することで、各巻線1a,1b,2a,2bから定電圧源3を切断し、ロータ4の回転を停止させる。また、第1〜第4パワー素子Q1〜Q4を閉成することで、各巻線1a,1b,2a,2bで発生した逆起電力を、各巻線1a,1b,2a,2bの内部抵抗で消費するとともに、グラウンドに吸収させる。図中の矢印Cは逆起電力による電流の流れを示している。
図6の回路は、図4の回路に第5パワー素子Q5を追加した回路である。すなわち、定電圧源3と各巻線1a,1b,2a,2bの入力端との間には、前記第5パワー素子Q5が接続されている。この駆動回路では、図7に示すように、前記第5パワー素子Q5を開成することで、各巻線1a,1b,2a,2bから定電圧源3を切断し、ロータ4の回転を停止させる。また、第1〜第4パワー素子Q1〜Q4を閉成することで、各巻線1a,1b,2a,2bで発生した逆起電力を、各巻線1a,1b,2a,2bの内部抵抗で消費するとともに、グラウンドに吸収させる。図中の矢印Cは逆起電力による電流の流れを示している。
上記のような図4及び図5に示す従来のステッピングモータの駆動回路では、全相励磁によりロータ4を停止させるので、各巻線1a,1b,2a,2bの内部抵抗により、ロータ4の停止中でも前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4に電流が流れてしまう。このため、停止中の電流により前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4が発熱してしまうとともに、この電流を考慮して定電圧源3の容量を大きくする必要がある。
これに対して、上記のような図6及び図7に示す従来のステッピングモータの駆動回路では、ロータ4を停止する際に、第5パワー素子Q5により各巻線1a,1b,2a,2bから定電圧源3を切り離すので、全相励磁の場合よりも停止中の電流を少なくすることができる。しかしながら、この駆動回路では、ロータ4の回転中に常に第5パワー素子Q5に電流が流れるので、第5パワー素子Q5の発熱が大きくなり、発熱を考慮した素子選定が必要となる。
これに対して、上記のような図6及び図7に示す従来のステッピングモータの駆動回路では、ロータ4を停止する際に、第5パワー素子Q5により各巻線1a,1b,2a,2bから定電圧源3を切り離すので、全相励磁の場合よりも停止中の電流を少なくすることができる。しかしながら、この駆動回路では、ロータ4の回転中に常に第5パワー素子Q5に電流が流れるので、第5パワー素子Q5の発熱が大きくなり、発熱を考慮した素子選定が必要となる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、パワー素子の発熱を抑えることができるとともに、定電圧源の容量を引き下げることができるステッピングモータの停止方法及びその駆動回路を提供することである。
本発明に係るステッピングモータの停止方法は、ロータを駆動するための磁束を発生する順方向A相巻線、逆方向A相巻線、順方向B相巻線、及び逆方向B相巻線と、前記各巻線の入力端に接続された定電圧源と、前記各巻線の出力端とグラウンドとの間に接続された第1〜第4パワー素子と、前記各巻線の出力端に前記第1〜第4パワー素子と並列に接続された第1〜第4整流素子と、前記第1〜第4整流素子の出力端と前記定電圧源との間に接続された回生素子と、前記第1〜第4整流素子の出力端と前記定電圧源との間で前記回生素子と並列に接続された第5パワー素子と、前記第1〜第5パワー素子の開閉を制御する制御回路とを備えたステッピングモータの駆動回路を用い、前記ロータの回転を停止させる際に、前記制御回路の制御により、前記第1〜第4パワー素子を開成するとともに前記第5パワー素子を閉成し、前記各巻線を前記グラウンドから切り離すとともに、前記各巻線の入力端を前記第1〜第4整流素子の出力端に短絡し、前記各巻線で発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子と前記第5パワー素子とにより前記定電圧源に回生する。
また、本発明に係るステッピングモータの駆動回路は、ロータを駆動するための磁束を発生する順方向A相巻線、逆方向A相巻線、順方向B相巻線、及び逆方向B相巻線と、前記各巻線の入力端に接続された定電圧源と、前記各巻線の出力端とグラウンドとの間に接続された第1〜第4パワー素子と、前記各巻線の出力端に前記第1〜第4パワー素子と並列に接続された第1〜第4整流素子と、前記第1〜第4整流素子の出力端と前記定電圧源との間に接続された回生素子と、前記第1〜第4整流素子の出力端と前記定電圧源との間で前記回生素子と並列に接続された第5パワー素子と、前記第1〜第5パワー素子の開閉を制御する制御回路とを備え、前記制御回路の制御により、前記ロータを駆動する際に、前記第5パワー素子を開成するとともに前記第1〜第4パワー素子を選択的に閉成し、前記各巻線の励磁状態を切り換えるとともに、前記各巻線で発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子と前記回生素子とにより前記定電圧源に回生し、前記ロータの回転を停止させる際に、前記第1〜第4パワー素子を開成するとともに前記第5パワー素子を閉成し、前記各巻線を前記グラウンドから切り離すとともに、前記各巻線の入力端を前記第1〜第4整流素子の出力端に短絡し、前記各巻線で発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子と前記第5パワー素子とにより前記定電圧源に回生する。
また、本発明に係るステッピングモータの駆動回路は、ロータを駆動するための磁束を発生する順方向A相巻線、逆方向A相巻線、順方向B相巻線、及び逆方向B相巻線と、前記各巻線の入力端に接続された定電圧源と、前記各巻線の出力端とグラウンドとの間に接続された第1〜第4パワー素子と、前記各巻線の出力端に前記第1〜第4パワー素子と並列に接続された第1〜第4整流素子と、前記第1〜第4整流素子の出力端と前記定電圧源との間に接続された回生素子と、前記第1〜第4整流素子の出力端と前記定電圧源との間で前記回生素子と並列に接続された第5パワー素子と、前記第1〜第5パワー素子の開閉を制御する制御回路とを備え、前記制御回路の制御により、前記ロータを駆動する際に、前記第5パワー素子を開成するとともに前記第1〜第4パワー素子を選択的に閉成し、前記各巻線の励磁状態を切り換えるとともに、前記各巻線で発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子と前記回生素子とにより前記定電圧源に回生し、前記ロータの回転を停止させる際に、前記第1〜第4パワー素子を開成するとともに前記第5パワー素子を閉成し、前記各巻線を前記グラウンドから切り離すとともに、前記各巻線の入力端を前記第1〜第4整流素子の出力端に短絡し、前記各巻線で発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子と前記第5パワー素子とにより前記定電圧源に回生する。
本発明のステッピングモータの停止方法及びその駆動回路によれば、前記ロータの回転を停止させる際に、前記第1〜第4パワー素子を開成するとともに前記第5パワー素子を閉成し、前記各巻線を前記グラウンドから切り離すとともに、前記各巻線の入力端を前記第1〜第4整流素子の出力端に短絡するので、ロータの停止中に前記第1〜第5パワー素子に電流が常に流れることを防止できる。これにより、前記第1〜第5パワー素子の発熱を抑えることができるとともに、定電圧源の容量を引き下げることができる。また、ロータの回転中に第5パワー素子を開成するので、ロータの回転中に常に第5パワー素子に電流が流れることを防止でき、第5パワー素子の発熱を抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるステッピングモータの駆動回路を示す回路図である。なお、従来のステッピングモータの駆動回路と同一又は同等部分については同一の符号を用いて説明する。また、駆動回路の全体としての構成は、従来例の構成(図3)と同様であるので、実施の形態1のステッピングモータの駆動回路の説明に図3を援用する。
図3に示すように、A相巻線1と、B相巻線2と、定電圧源3と、スイッチとして作動される第1〜第4パワー素子Q1〜Q4と、ロータ4とが設けられている。前記A相巻線1の中間位置には前記定電圧源3が接続され、このA相巻線1の両端は前記第1及び第2パワー素子Q1,Q2を介して接地されている。すなわち、A相巻線1に流れる電流の向きは、第1及び第2パワー素子Q1,Q2の開閉状態に応じて切り換えられる。換言すると、前記A相巻線1には、順方向の磁束を発生する順方向A相巻線1aと、逆方向の磁束を発生する逆方向A相巻線1bとが設けられている。このA相巻線1と同様に、前記B相巻線2の中間位置にも前記定電圧源3が接続され、このB相巻線2の両端は第3及び第4パワー素子Q3,Q4を介して接地されている。前記A相巻線1と同様に、B相巻線2には、順方向の磁束を発生する順方向B相巻線2aと、逆方向の磁束を発生する逆方向B相巻線2bとが設けられている。なお、各巻線1,2の中間位置は各巻線1,2(巻線1a,1b,2a,2b)の入力端であり、各巻線1,2の両端は各巻線1,2(巻線1a,1b,2a,2b)の出力端である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるステッピングモータの駆動回路を示す回路図である。なお、従来のステッピングモータの駆動回路と同一又は同等部分については同一の符号を用いて説明する。また、駆動回路の全体としての構成は、従来例の構成(図3)と同様であるので、実施の形態1のステッピングモータの駆動回路の説明に図3を援用する。
図3に示すように、A相巻線1と、B相巻線2と、定電圧源3と、スイッチとして作動される第1〜第4パワー素子Q1〜Q4と、ロータ4とが設けられている。前記A相巻線1の中間位置には前記定電圧源3が接続され、このA相巻線1の両端は前記第1及び第2パワー素子Q1,Q2を介して接地されている。すなわち、A相巻線1に流れる電流の向きは、第1及び第2パワー素子Q1,Q2の開閉状態に応じて切り換えられる。換言すると、前記A相巻線1には、順方向の磁束を発生する順方向A相巻線1aと、逆方向の磁束を発生する逆方向A相巻線1bとが設けられている。このA相巻線1と同様に、前記B相巻線2の中間位置にも前記定電圧源3が接続され、このB相巻線2の両端は第3及び第4パワー素子Q3,Q4を介して接地されている。前記A相巻線1と同様に、B相巻線2には、順方向の磁束を発生する順方向B相巻線2aと、逆方向の磁束を発生する逆方向B相巻線2bとが設けられている。なお、各巻線1,2の中間位置は各巻線1,2(巻線1a,1b,2a,2b)の入力端であり、各巻線1,2の両端は各巻線1,2(巻線1a,1b,2a,2b)の出力端である。
図1に示すように、各巻線1a,1b,2a,2bの出力端には、前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4と並列に第1〜第4整流素子CR1〜CR4が接続されており、前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4の出力端と前記定電圧源3との間には回生素子ZD1が接続されている。また、前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4の出力端と前記定電圧源3との間には、前記回生素子ZD1と並列に第5パワー素子Q5が接続されている。なお、この例では、前記第1〜第5パワー素子Q1〜Q5はFETであり、第1〜第4整流素子CR1〜CR4は入力端から出力端に向かう方向が順方向のダイオードであり、回生素子ZD1は入力端から出力端に向かう方向が順方向のツェナーダイオードである。また、回生素子ZD1は抵抗素子でもよい。
周知のように、前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4の開閉が選択的に切り換えられることで、各巻線1a,1b,2a,2bの励磁状態が切り換えられて前記ロータ4が駆動される。このとき、図6及び図7に示す従来構成とは異なり、第5パワー素子Q5が開成されて、ロータ4の回転中に第5パワー素子Q5に電流が流れることが防止される。前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4と前記回生素子ZD1とは、電流の通電状態の切り替えにより各巻線1a,1b,2a,2bで発生する逆起電力を定電圧源3に回生する。
次に、図2は、図1の駆動回路を用いてのステッピングモータの停止方法を示す説明図である。図1及び図2のステッピングモータの駆動回路がスロットマシンにおけるリール駆動に用いられているとして説明する。リールの回転時に上位コントローラから制御回路(図示せず)に停止指令が入力されると、ロータ4が所定の停止実行位置(停止励磁相)に至った時点で、制御回路の制御により、前記第1〜第4パワー素子Q1〜Q4が開成されるとともに、前記第5パワー素子Q5が閉成される。すなわち、各巻線1a,1b,2a,2bがグラウンドから切り離されるとともに、各巻線1a,1b,2a,2bの入力端が第1〜第4整流素子CR1〜CR4の出力端に短絡される。これにより、図4及び図5に示す従来構成とは異なり、ロータ4の停止中に前記第1〜第5パワー素子Q1〜Q5に電流が常に流れることが防止される。従って、前記第1〜第5パワー素子Q1〜Q5が発熱することを防止できるとともに、定電圧源3の容量を引き下げることができる。
ここで、停止実行位置直前に励磁されていた相には磁束が発生しているが、図2に示すように、逆起電力は、前記第1〜第4整流素子CR1〜CR4と前記第5パワー素子Q5とを介して定電圧源3に回生される。図中の矢印Aは逆起電力による電流の流れを示している。一方で、駆動源であるモータからの動力供給が断たれているので、リールは惰性で回転を続けるが、ロータ4の磁石の磁力がブレーキの役割を果たし、リールは徐々に減速される。そして、惰性によるリールの回転速度が遅くなり、ロータ歯とイナーシャ歯の引き合ういずれかの位置でリールが停止される。
1a 順方向A相巻線
1b 逆方向A相巻線
2a 順方向B相巻線
2b 逆方向B相巻線
3 定電圧源
4 ロータ
CR1〜CR4 第1〜第4整流素子
Q1〜Q5 第1〜第5パワー素子
ZD1 回生素子
1b 逆方向A相巻線
2a 順方向B相巻線
2b 逆方向B相巻線
3 定電圧源
4 ロータ
CR1〜CR4 第1〜第4整流素子
Q1〜Q5 第1〜第5パワー素子
ZD1 回生素子
Claims (2)
- ロータ(4)を駆動するための磁束を発生する順方向A相巻線(1a)、逆方向A相巻線(1b)、順方向B相巻線(2a)、及び逆方向B相巻線(2b)と、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の入力端に接続された定電圧源(3)と、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の出力端とグラウンドとの間に接続された第1〜第4パワー素子(Q1〜Q4)と、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の出力端に前記第1〜第4パワー素子(Q1〜Q4)と並列に接続された第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)と、前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)の出力端と前記定電圧源(3)との間に接続された回生素子(ZD1)と、前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)の出力端と前記定電圧源(3)との間で前記回生素子(ZD1)と並列に接続された第5パワー素子(Q5)と、前記第1〜第5パワー素子(Q1〜Q5)の開閉を制御する制御回路とを備えたステッピングモータの駆動回路を用い、
前記ロータ(4)の回転を停止させる際に、前記制御回路の制御により、前記第1〜第4パワー素子(Q1〜Q4)を開成するとともに前記第5パワー素子(Q5)を閉成し、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)を前記グラウンドから切り離すとともに、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の入力端を前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)の出力端に短絡し、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)で発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)と前記第5パワー素子(Q5)とにより前記定電圧源(3)に回生することを特徴とするステッピングモータの停止方法。 - ロータ(4)を駆動するための磁束を発生する順方向A相巻線(1a)、逆方向A相巻線(1b)、順方向B相巻線(2a)、及び逆方向B相巻線(2b)と、
前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の入力端に接続された定電圧源(3)と、
前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の出力端とグラウンドとの間に接続された第1〜第4パワー素子(Q1〜Q4)と、
前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の出力端に前記第1〜第4パワー素子(Q1〜Q4)と並列に接続された第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)と、
前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)の出力端と前記定電圧源(3)との間に接続された回生素子(ZD1)と、
前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)の出力端と前記定電圧源(3)との間で前記回生素子(ZD1)と並列に接続された第5パワー素子(Q5)と、
前記第1〜第5パワー素子(Q1〜Q5)の開閉を制御する制御回路と
を備え、
前記制御回路の制御により、
前記ロータ(4)を駆動する際に、前記第5パワー素子(Q5)を開成するとともに前記第1〜第4パワー素子(Q1〜Q4)を選択的に閉成し、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の励磁状態を切り換えるとともに、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)で発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)と前記回生素子(ZD1)とにより前記定電圧源(3)に回生し、
前記ロータ(4)の回転を停止させる際に、前記第1〜第4パワー素子(Q1〜Q4)を開成するとともに前記第5パワー素子(Q5)を閉成し、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)を前記グラウンドから切り離すとともに、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)の入力端を前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)の出力端に短絡し、前記各巻線(1a,1b,2a,2b)で発生した逆起電力を前記第1〜第4整流素子(CR1〜CR4)と前記第5パワー素子(Q5)とにより前記定電圧源(3)に回生することを特徴とするステッピングモータの駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008056466A JP2009213332A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | ステッピングモータの停止方法及びその駆動回路 |
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JP2008056466A JP2009213332A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | ステッピングモータの停止方法及びその駆動回路 |
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JP2009213332A true JP2009213332A (ja) | 2009-09-17 |
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ID=41185925
Family Applications (1)
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JP2008056466A Pending JP2009213332A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | ステッピングモータの停止方法及びその駆動回路 |
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JP (1) | JP2009213332A (ja) |
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2008
- 2008-03-06 JP JP2008056466A patent/JP2009213332A/ja active Pending
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