JP4805643B2 - 定電圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、小型電子機器に用いた定電圧回路に使用するトランジスタ駆動回路及びそのトランジスタ駆動方法に関し、特に高速動作モードと低消費電流モードの切り換え機能を備えた定電圧回路に使用するトランジスタ駆動回路及びそのトランジスタ駆動方法に関する。
従来、定電圧回路には、消費電流は大きいがリップル除去率や負荷過渡応答性を向上させた電源回路と、消費電流は小さいが応答性に劣る電源回路があった。
携帯電話等のように、通常の消費電流で動作する動作状態と、スリープモード等のように低消費電流となる待機状態とを有する機器では、高速応答性を必要としない待機状態では、定電圧回路による消費電流の無駄が大きかった。
このような問題を解決するため、図6に示すように、定電圧回路100は、消費電流は大きいが高速応答性を有する第1誤差増幅回路104と、応答速度は遅いが低消費電流で動作する第2誤差増幅回路105の2つの誤差増幅回路と、基準電圧Vrefを生成する基準電圧発生回路102と、出力電圧Voに比例した電圧Vfbを生成するために出力端子OUTと接地電圧と間に直列に接続された抵抗R101,R102で構成された出力電圧検出回路103と、第1誤差増幅回路104及び第2誤差増幅回路105によって制御され、出力電圧Voを一定の電圧になるように制御する出力トランジスタM101とで構成されている。
第1誤差増幅回路104は、作動又は停止の動作を制御装置110によって制御されている。制御装置110は、通常の動作を行う場合は、第1誤差増幅回路104を動作させ、低消費電流での動作を行う場合は、第1誤差増幅回路104の動作を停止させると共に、第1誤差増幅回路104に対して動作電流を削減させるようにしている。
特開2002−312043号公報
しかし、図6の回路構成では、第1誤差増幅回路104と第2誤差増幅回路105に入力されている基準電圧Vrefと出力電圧Voに比例した電圧Vfbは同じ電圧であることから、第1誤差増幅回路104と第2誤差増幅回路105の入力オフセット電圧が異なっていると、第1誤差増幅回路104で制御しているときの出力電圧と、第2誤差増幅回路105で制御しているときの出力電圧とでは、オフセットの電圧差×(Vo/Vfb)だけ出力電圧が変動するという問題があった。
更に、第1誤差増幅回路104と第2誤差増幅回路105の増幅率が違うことによっても出力電圧に差が出るという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、特性の異なる誤差増幅回路の切り換えを行っても出力電圧が変動しないようにしたトランジスタ駆動回路、トランジスタ駆動方法及び定電圧回路を得ることを目的とする。
この発明に係る定電圧回路は、制御電極に入力された信号に応じて入力端子から出力端子に出力する電流の制御を行う1つの出力トランジスタに対して、該出力端子の電圧が所定の定電圧になるように動作制御を行うトランジスタ駆動回路を備えた定電圧回路において、
所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
前記出力端子の電圧検出を行い、該検出した電圧に比例した比例電圧を生成して出力する出力電圧検出回路部と、
前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御をそれぞれ行い、入力された制御信号に応じて駆動する、特性の異なる複数の誤差増幅回路からなる誤差増幅回路部と、
を備え、
前記出力電圧検出回路部は、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、作動する前記誤差増幅回路に応じて、生成する前記比例電圧の比例定数を変えるものである。
また、前記出力電圧検出回路部は、誤差増幅回路部に入力された前記制御信号に応じて、生成する比例電圧の比例定数を変えるようにした。
具体的には、前記出力電圧検出回路部は、
前記出力端子と接地電圧との間に直列に接続された第1から第4の各抵抗と、
前記第2の抵抗に並列に接続された第1のヒューズと、
前記第2の抵抗に並列に接続された第1のスイッチと、
前記第4の抵抗に並列に接続された第2のヒューズと、
前記第4の抵抗に並列に接続された第2のスイッチと、
を備え、
前記第2から第4の各抵抗はトリミングによって抵抗値が変わる可変抵抗であり、前記第1及び第2の各抵抗を直列に接続した第1の直列回路と、前記第3及び第4の各抵抗を直列に接続した第2の直列回路との接続部から前記比例電圧が出力され、前記第1及び第2の各スイッチは、誤差増幅回路部に入力された前記制御信号に応じてスイッチングを行い該比例電圧の比例定数を変えるようにした。
また、この発明に係る定電圧回路は、制御電極に入力された信号に応じて入力端子から出力端子に出力する電流の制御を行う1つの出力トランジスタに対して、該出力端子の電圧が所定の定電圧になるように動作制御を行うトランジスタ駆動回路を備えた定電圧回路において、
所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
前記出力端子の電圧検出を行い、該検出した電圧に比例した比例電圧を生成して出力する出力電圧検出回路部と、
前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御をそれぞれ行い、入力された制御信号に応じて駆動する、特性の異なる複数の誤差増幅回路からなる誤差増幅回路部と、
を備え、
前記基準電圧発生回路部は、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、作動する前記誤差増幅回路に応じて、生成する前記基準電圧の電圧値を変えるものである。
また、前記基準電圧発生回路部は、誤差増幅回路部に入力された前記制御信号に応じて、生成する前記基準電圧の電圧値を変えるようにした。
具体的には、前記基準電圧発生回路部は、
所定の定電圧を生成して出力する定電圧生成回路と、
該定電圧生成回路からの定電圧と接地電圧との間に直列に接続された第1から第4の各抵抗と、
前記第2の抵抗に並列に接続された第1のヒューズと、
前記第2の抵抗に並列に接続された第1のスイッチと、
前記第4の抵抗に並列に接続された第2のヒューズと、
前記第4の抵抗に並列に接続された第2のスイッチと、
を備え、
前記第2から第4の各抵抗はトリミングによって抵抗値が変わる可変抵抗であり、前記第1及び第2の各抵抗を直列に接続した第1の直列回路と、前記第3及び第4の各抵抗を直列に接続した第2の直列回路との接続部から前記基準電圧が出力され、前記第1及び第2の各スイッチは、誤差増幅回路部に入力された前記制御信号に応じてスイッチングを行い該基準電圧の電圧値を変えるようにした。
また、この発明に係る定電圧回路は、制御電極に入力された信号に応じて入力端子から出力端子に出力する電流の制御を行う1つの出力トランジスタに対して、該出力端子の電圧が所定の定電圧になるように動作制御を行うトランジスタ駆動回路を備えた定電圧回路において、
複数の基準電圧をそれぞれ生成して出力する基準電圧発生回路部と、
前記出力端子の電圧検出を行い、該検出した電圧に比例した比例電圧を生成して出力する出力電圧検出回路部と、
前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御をそれぞれ行い、入力された制御信号に応じて駆動する、特性の異なる複数の誤差増幅回路からなる誤差増幅回路部と、
を備え、
前記基準電圧発生回路部は、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、前記各誤差増幅回路に応じた所定の基準電圧をそれぞれ生成して対応する誤差増幅回路にそれぞれ出力するものである。
また、前記誤差増幅回路部は、
前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御を行う、前記入力された制御信号によって動作制御される第1の誤差増幅回路と、
前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御を行う、前記入力された制御信号によって動作制御され該第1の誤差増幅回路よりも消費電流の小さい第2の誤差増幅回路と、
を備え、
前記第1及び第2の各誤差増幅回路は、前記入力された制御信号に応じていずれか一方が排他的に作動するようにした。
また、前記誤差増幅回路部は、前記入力された制御信号に応じて、第1の誤差増幅回路から出力された信号に対する出力トランジスタの制御電極への出力制御を行う第3のスイッチを備えるようにした。
また、前記誤差増幅回路部は、前記入力された制御信号に応じて、第2の誤差増幅回路から出力された信号に対する出力トランジスタの制御電極への出力制御を行う第4のスイッチを備えるようにした。
また、前記基準電圧発生回路部、出力電圧検出回路部及び誤差増幅回路部は、1つのICに集積されるようにしてもよい。
本発明のトランジスタ駆動回路、トランジスタ駆動方法及び定電圧回路によれば、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、作動する誤差増幅回路に応じて、生成する比例電圧の比例定数を変えるようにしたことから、特性の異なる誤差増幅回路の切り換えを行っても出力電圧が変動しないようにすることができる。
また、本発明のトランジスタ駆動回路、トランジスタ駆動方法及び定電圧回路によれば、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、作動する誤差増幅回路に応じて、生成する基準電圧の電圧値を変えるようにしたことから、特性の異なる誤差増幅回路の切り換えを行っても出力電圧が変動しないようにすることができる。
また、本発明のトランジスタ駆動回路、トランジスタ駆動方法及び定電圧回路によれば、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、前記各誤差増幅回路に応じた所定の基準電圧をそれぞれ生成して対応する誤差増幅回路にそれぞれ出力するようにしたことから、特性の異なる誤差増幅回路の切り換えを行っても出力電圧が変動しないようにすることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるトランジスタ駆動回路を使用した定電圧回路の構成例を示した図である。
図1において、定電圧回路1は、入力端子INに入力された入力電圧Vinを所定の定電圧に変換して出力電圧Voとして出力端子OUTから出力する。
定電圧回路1は、ゲートに入力された信号に応じて出力端子OUTに出力する電流の制御を行うPMOSトランジスタからなる出力トランジスタM1と、出力端子OUTの電圧が所定の定電圧になるように出力トランジスタM1の動作制御を行うトランジスタ駆動回路2とで構成されている。なお、特に明記しない限り、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタとだけ示したMOSトランジスタは、エンハンスメント型のMOSトランジスタである。
トランジスタ駆動回路2は、所定の基準電圧Vrefを生成して出力する基準電圧発生回路5と、出力電圧Voの検出を行い該検出した出力電圧Voを分圧して生成した分圧電圧Vfbを出力する出力電圧検出回路6とを備えている。また、トランジスタ駆動回路2は、分圧電圧Vfbが基準電圧Vrefになるように出力トランジスタM1の動作制御を行う、消費電流は大きいが高速な動作を行うことができる第1の誤差増幅回路A1と、同じく分圧電圧Vfbが基準電圧Vrefになるように出力トランジスタM1の動作制御を行う、消費電流を抑制した第2の誤差増幅回路A2とを備えている。
更に、トランジスタ駆動回路2は、第1の誤差増幅回路A1の出力端と出力トランジスタM1のゲートとの接続制御を行うスイッチSW1と、外部から入力されたスリープ信号SLPに応じて第1の誤差増幅回路A1、第2の誤差増幅回路A2、スイッチSW1及び出力電圧検出回路6の動作制御をそれぞれ行う制御回路7とを備えている。なお、基準電圧発生回路5は基準電圧発生回路部を、出力電圧検出回路6は出力電圧検出回路部を、第1及び第2の各誤差増幅回路A1,A2並びにスイッチSW1は誤差増幅回路部をそれぞれなす。また、抵抗R1〜R4は第1から第4の各抵抗を、ヒューズF1は第1のヒューズを、ヒューズF2は第2のヒューズを、NMOSトランジスタM2は第1のスイッチを、NMOSトランジスタM3は第2のスイッチを、スイッチSW1は第3のスイッチをそれぞれなす。
出力電圧検出回路6は、抵抗R1〜R4、NMOSトランジスタM2,M3及びヒューズF1,F2で構成され、抵抗R2〜R4は、トリミングによって抵抗値を設定することができる。また、制御回路7は、インバータINV1,INV2で構成されている。
入力端子INと出力端子OUTとの間には、出力トランジスタM1が接続され、出力端子OUTと接地電圧との間に抵抗R1〜R4が直列に接続されている。また、抵抗R2には、NMOSトランジスタM2とヒューズF1がそれぞれ並列に接続され、抵抗R4には、NMOSトランジスタM3とヒューズF2がそれぞれ並列に接続されている。
抵抗R2とR3との接続部から分圧電圧Vfbが出力され、該分圧電圧Vfbは、第1の誤差増幅回路A1及び第2の誤差増幅回路A2の各非反転入力端にそれぞれ入力される。第1の誤差増幅回路A1及び第2の誤差増幅回路A2の各反転入力端には、基準電圧Vrefがそれぞれ入力され、第1の誤差増幅回路A1の出力端は、スイッチSW1を介して出力トランジスタM1のゲートに接続され、第2の誤差増幅回路A2の出力端は出力トランジスタM1のゲートに接続されている。
制御回路7は、インバータINV1及びINV2が直列に接続されてなり、インバータINV1の入力端にはスリープ信号SLPが入力され、インバータINV1の出力信号は第2の誤差増幅回路A2の制御信号入力端とインバータINV2の入力端にそれぞれ入力される。インバータINV2の出力信号は、第1の誤差増幅回路A1の制御信号入力端、スイッチSW1の制御電極及びNMOSトランジスタM2,M3の各ゲートにそれぞれ入力されている。第1の誤差増幅回路A1及び第2の誤差増幅回路A2は、制御信号入力端にハイレベルの信号が入力されると作動し、制御信号入力端にローレベルの信号が入力されると動作を停止して消費電流を低減する。
このような構成において、スリープ信号SLPがハイレベルの場合は、第1の誤差増幅回路A1の制御信号入力端及びスイッチSW1の制御電極にはそれぞれハイレベルの信号が入力されており、第1の誤差増幅回路A1は作動状態になると共にスイッチSW1はオンして導通状態になる。このとき、第2の誤差増幅回路A2の制御信号入力端にはローレベルの信号が入力されており、第2の誤差増幅回路A2は、動作を停止して消費電流をカットし、出力端をハイインピーダンス状態にする。また、NMOSトランジスタM2及びM3がそれぞれオンすることから、ヒューズF1及びF2の状態に関係なく、出力端子OUTと接地電圧との間には抵抗R1及びR3が直列に接続された状態になる。この状態では、抵抗R3をトリミングして抵抗値を調整することにより、分圧電圧Vfbを調整して出力電圧Voが所定の電圧になるようにすることができる。
一方、スリープ信号SLPがローレベルの場合は、第1の誤差増幅回路A1の制御信号入力端及びスイッチSW1の制御電極にはそれぞれローレベルの信号が入力されており、第1の誤差増幅回路A1は動作を停止して消費電流をカットすると共にスイッチSW1及びNMOSトランジスタM2,M3はそれぞれオフして遮断状態になる。このとき、第2の誤差増幅回路A2の制御信号入力端にはハイレベルの信号が入力されており、第2の誤差増幅回路A2は作動状態になる。また、抵抗R2及びR3には、ヒューズF1及びF2が対応して並列に接続されていることから、この状態では、分圧電圧Vfbは、スリープ信号SLPがハイレベルのときと同じである。
ここで、第1の誤差増幅回路A1と第2の誤差増幅回路A2のオフセット電圧が異なると、出力電圧Voは、第1の誤差増幅回路A1が作動しているときと、第2の誤差増幅回路A2が作動しているときとでは、ΔVoだけずれる。ΔVoは、第1の誤差増幅回路A1と第2の誤差増幅回路A2とのオフセット電圧差をΔVoffとすると、下記(1)式で示すことができる。
ΔVo=ΔVoff×Vo/Vfb………………(1)
前記(1)式から、ΔVoの値が負の場合は、出力電圧Voを上げるために、ヒューズF1をカットすると共に抵抗R2をトリミングして、出力電圧Voを、第1の誤差増幅回路A1が選択されている場合の値になるようにする。
逆に、前記(1)式から、ΔVoの値が正の場合は、出力電圧Voを下げるために、ヒューズF2をカットする共に抵抗R4をトリミングして、出力電圧Voを、第1の誤差増幅回路A1が選択されている場合の値になるようにする。
このようにして、通常状態で第1の誤差増幅回路A1が作動している場合と、待機状態で第2の誤差増幅回路A2が作動している場合とで、出力電圧Voの値を正確に一致させることができる。
なお、図1において、第1の誤差増幅回路A1の出力端と出力トランジスタM1のゲートとの間にスイッチSW1を設けたが、制御信号入力端がローレベルになって第1の誤差増幅回路A1が動作を停止すると、第1の誤差増幅回路A1の出力端がハイインピーダンス状態になる場合は、スイッチSW1を省略することができる。この場合、第1の誤差増幅回路A1の出力端は出力トランジスタM1のゲートに接続される。また、制御信号入力端がローレベルになって第2の誤差増幅回路A2が動作を停止すると、第2の誤差増幅回路A2の出力端がハイインピーダンス状態にならない場合は、第2の誤差増幅回路A2の出力端と出力トランジスタM1との間にスイッチSW1と同様のスイッチSW2を設け、該スイッチSW2の制御電極にはインバータINV1の出力信号が入力されるようにする。スイッチSW2は、制御電極がハイレベルになるとオンして導通状態になり、制御電極がローレベルになるとオフして遮断状態になる。なお、スイッチSW2は、第4のスイッチをなす。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態では、第1の誤差増幅回路A1が作動しているときと、第2の誤差増幅回路A2が作動しているときとで出力電圧Voが同じになるように、出力電圧検出回路3から出力される分圧電圧Vfbを変えるようにしたが、分圧電圧Vfbを変えずに基準電圧Vrefを変えるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるトランジスタ駆動回路を使用した定電圧回路の構成例を示した図である。なお、図2では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。
図2において、定電圧回路1aは、入力端子INに入力された入力電圧Vinを所定の定電圧に変換して出力電圧Voとして出力端子OUTから出力する。
定電圧回路1aは、出力トランジスタM1と、出力端子OUTの電圧が所定の定電圧になるように出力トランジスタM1の動作制御を行うトランジスタ駆動回路2aとで構成されている。
トランジスタ駆動回路2aは、所定の基準電圧Vrefを生成して出力する基準電圧発生回路5aと、出力電圧Voの検出を行い該検出した出力電圧Voを分圧して生成した分圧電圧Vfbを出力する出力電圧検出回路6aとを備えている。
また、トランジスタ駆動回路2aは、第1の誤差増幅回路A1と、第2の誤差増幅回路A2と、スイッチSW1と、外部から入力されたスリープ信号SLPに応じて第1の誤差増幅回路A1、第2の誤差増幅回路A2、スイッチSW1及び基準電圧発生回路5aの各動作制御を行う制御回路7とを備えている。なお、基準電圧発生回路5aは基準電圧発生回路部を、出力電圧検出回路6aは出力電圧検出回路部をそれぞれなす。
基準電圧発生回路5aは、所定の定電圧Vsを生成して出力する定電圧生成回路11,抵抗R11〜R14、NMOSトランジスタM12,M13及びヒューズF11,F12で構成され、抵抗R11,R13,R14は、トリミングによって抵抗値を調整することができる。出力電圧検出回路6aは、抵抗R5,R6で構成されている。なお、抵抗R11は第2の抵抗を、抵抗R12は第1の抵抗を、抵抗R13は第4の抵抗を、抵抗R14は第3の抵抗をそれぞれなし、ヒューズF11は第1のヒューズを、ヒューズF12は第2のヒューズを、NMOSトランジスタM12は第1のスイッチを、NMOSトランジスタM13は第2のスイッチをそれぞれなす。
出力端子OUTと接地電圧との間に抵抗R5及びR6が直列に接続され、抵抗R5とR6との接続部から分圧電圧Vfbが出力され、該分圧電圧Vfbは、第1の誤差増幅回路A1及び第2の誤差増幅回路A2の各非反転入力端にそれぞれ入力される。
定電圧Vsと接地電圧との間には抵抗R11〜R14が直列に接続され、抵抗R11には、NMOSトランジスタM12とヒューズF11がそれぞれ並列に接続され、抵抗R13には、NMOSトランジスタM13とヒューズF12がそれぞれ並列に接続されている。抵抗R12とR13との接続部から基準電圧Vrefが出力され、該基準電圧Vrefは、第1の誤差増幅回路A1及び第2の誤差増幅回路A2の各反転入力端にそれぞれ入力される。また、インバータINV2の出力信号は、第1の誤差増幅回路A1の制御信号入力端、スイッチSW1の制御電極及びNMOSトランジスタM12,M13の各ゲートにそれぞれ入力されている。
このような構成において、スリープ信号SLPがハイレベルの場合は、第1の誤差増幅回路A1は作動状態になると共にスイッチSW1はオンして導通状態になり、第2の誤差増幅回路A2は、動作を停止して消費電流をカットし、出力端をハイインピーダンス状態にする。また、NMOSトランジスタM12及びM13がそれぞれオンすることから、ヒューズF11及びF12の状態に関係なく、定電圧Vsと接地電圧との間には抵抗R12及びR14が直列に接続された状態になる。この状態では、抵抗R14をトリミングして抵抗値を調整することにより、基準電圧Vrefを調整して出力電圧Voが所定の電圧になるようにすることができる。
一方、スリープ信号SLPがローレベルの場合は、第1の誤差増幅回路A1の制御信号入力端及びスイッチSW1の制御電極にはそれぞれローレベルの信号が入力されており、第1の誤差増幅回路A1は動作を停止して消費電流をカットすると共にスイッチSW1及びNMOSトランジスタM12,M13はそれぞれオフして遮断状態になる。このとき、第2の誤差増幅回路A2の制御信号入力端にはハイレベルの信号が入力されており、第2の誤差増幅回路A2は作動状態になる。また、抵抗R11及びR13には、ヒューズF11及びF12が対応して並列に接続されていることから、この状態では、基準電圧Vrefは、スリープ信号SLPがハイレベルのときと同じである。
ここで、第1の誤差増幅回路A1と第2の誤差増幅回路A2のオフセット電圧が異なると、出力電圧Voは、第1の誤差増幅回路A1が作動しているときと、第2の誤差増幅回路A2が作動しているときとでは、前記(1)式で示したΔVoだけずれてしまう。また、出力電圧Voは、下記(2)式のように示すことができる。
Vo=K×Vref………………(2)
但し、Kは定数である。
前記(2)式から分かるように、基準電圧Vrefを調整することによっても出力電圧Voを調整することができる。
そこで、ΔVoの値が負の場合は、出力電圧Voを上げるために、ヒューズF12のみをカットすると共に抵抗R13をトリミングして、基準電圧Vrefを上昇させ、出力電圧Voを、第1の誤差増幅回路A1が選択されている場合の値になるようにする。
逆に、ΔVoの値が正の場合は、出力電圧Voを下げるために、ヒューズF11のみをカットすると共に抵抗R11をトリミングして、基準電圧Vrefを低下させ、出力電圧Voを、第1の誤差増幅回路A1が選択されている場合の値になるようにする。
このようにして、第1の誤差増幅回路A1と第2の誤差増幅回路A2のオフセット電圧や増幅率の違いによって生じる出力電圧Voの誤差を、基準電圧Vrefの値を変えることによってなくすことができ、通常状態で第1の誤差増幅回路A1が作動している場合と、待機状態で第2の誤差増幅回路A2が作動している場合とで、出力電圧Voの値を正確に一致させることができる。
第3の実施の形態.
前記第2の実施の形態では、第1の誤差増幅回路A1及び第2の誤差増幅回路A2の各反転入力端には同じ電圧の基準電圧Vrefが入力されていたが、異なる電圧の基準電圧が入力されるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図3は、本発明の第3の実施の形態におけるトランジスタ駆動回路を使用した定電圧回路の構成例を示した図である。なお、図3では、図2と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。
図3において、定電圧回路1bは、入力端子INに入力された入力電圧Vinを所定の定電圧に変換して出力電圧Voとして出力端子OUTから出力する。
定電圧回路1bは、出力トランジスタM1と、出力端子OUTの電圧が所定の定電圧になるように出力トランジスタM1の動作制御を行うトランジスタ駆動回路2bとで構成されている。
トランジスタ駆動回路2bは、所定の第1基準電圧Vref1及び所定の第2基準電圧Vref2をそれぞれ生成して出力する基準電圧発生回路5bと、出力電圧検出回路6aとを備えている。
また、トランジスタ駆動回路2bは、分圧電圧Vfbが第1基準電圧Vref1になるように出力トランジスタM1の動作制御を行う、消費電流は大きいが高速な動作を行うことができる第1の誤差増幅回路A1と、同じく分圧電圧Vfbが第2基準電圧Vref2になるように出力トランジスタM1の動作制御を行う、消費電流を抑制した第2の誤差増幅回路A2とを備えている。更に、トランジスタ駆動回路2bは、スイッチSW1と、外部から入力されたスリープ信号SLPに応じて第1の誤差増幅回路A1、第2の誤差増幅回路A2、スイッチSW1及び基準電圧発生回路5bの各動作制御を行う制御回路7とを備えている。なお、基準電圧発生回路5bは基準電圧発生回路部をなす。
基準電圧発生回路5bは、定電圧生成回路11,抵抗R21〜R24及びヒューズF21,F22で構成され、抵抗R22,R23は、トリミングによって抵抗値を設定することができる。
定電圧Vsと接地電圧との間に抵抗R21〜R24が直列に接続され、抵抗R22と抵抗R23との接続部から第1基準電圧Vref1が出力され、該第1基準電圧Vref1は第1の誤差増幅回路A1の反転入力端に入力されている。また、抵抗R21と抵抗R22との接続部は、ヒューズF21を介して第2の誤差増幅回路A2の反転入力端に接続され、抵抗R23と抵抗R24との接続部は、ヒューズF22を介して第2の誤差増幅回路A2の反転入力端に接続されている。
このような構成において、スリープ信号SLPがハイレベルで第1の誤差増幅回路A1が選択されている場合の出力電圧Voが、スリープ信号SLPがローレベルで第2の誤差増幅回路A2が選択されたときの出力電圧Voより大きい場合は、第2基準電圧Vref2の電圧を大きくして、第2の誤差増幅回路A2が選択されたときの出力電圧Voを大きくする必要がある。このため、ヒューズF22のみをカットすることで、第2基準電圧Vref2を第1基準電圧Vref1よりも大きくすることができる。第1基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2の電圧設定は、抵抗R22及びR23をそれぞれトリミングして行う。
逆に、スリープ信号SLPがハイレベルで第1の誤差増幅回路A1が選択されている場合の出力電圧Voが、スリープ信号SLPがローレベルで第2の誤差増幅回路A2が選択されたときの出力電圧Voより小さい場合は、第2基準電圧Vref2の電圧を小さくして、第2の誤差増幅回路A2が選択されたときの出力電圧Voを小さくする必要がある。このため、ヒューズF21のみをカットすることで、第2基準電圧Vref2を第1基準電圧Vref1よりも小さくすることができる。第1基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2の電圧調整は、抵抗R22及びR23をそれぞれトリミングして行う。
次に、図4は、本発明の第3の実施の形態におけるトランジスタ駆動回路を使用した定電圧回路の他の構成例を示した図である。なお、図4では、図2と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。
図4において、基準電圧発生回路5bは、デプレッション型のNMOSトランジスタM31、カレントミラー回路を形成しているPMOSトランジスタM32,M33、NMOSトランジスタM34,M35、抵抗R31〜R36及びヒューズF31〜F36で構成されている。
PMOSトランジスタM32及びM33の各ソースは入力端子INにそれぞれ接続され、PMOSトランジスタM32及びM33の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタM32のドレインに接続されている。PMOSトランジスタM32のドレインと接地電圧との間には、デプレッション型のNMOSトランジスタM31が接続され、デプレッション型のNMOSトランジスタM31は、ゲートが接地電圧に接続されて定電流源をなしている。
PMOSトランジスタM33のドレインと接地電圧との間には、NMOSトランジスタM34が接続され、PMOSトランジスタM33のドレインにはNMOSトランジスタM35のゲートが接続されている。NMOSトランジスタM35のドレインは入力端子INに接続され、NMOSトランジスタM35のソースと接地電圧との間には抵抗R31〜R36が直列に接続されている。抵抗R32〜R35には、ヒューズF31〜F34が対応して並列に接続されている。抵抗R31とR32との接続部と第2の誤差増幅回路A2の反転入力端との間にはヒューズF35が接続され、抵抗R35とR36との接続部と第2の誤差増幅回路A2の反転入力端との間にはヒューズF36が接続されている。このようにして、第2の誤差増幅回路A2の反転入力端には第2基準電圧Vref2が入力される。抵抗R33と抵抗R34との接続部は、NMOSトランジスタM34のゲートに接続されると共に第1の誤差増幅回路A1の反転入力端に接続され、第1の誤差増幅回路A1の反転入力端には第1基準電圧Vref1が入力される。
このような構成において、デプレッション型のNMOSトランジスタM31のゲートとソースは共に接地電圧に接続されていることから、デプレッション型のNMOSトランジスタM31のドレイン電流は、ゲートが0バイアス時の固定電流になる。該ドレイン電流はPMOSトランジスタM32とM33で構成されたカレントミラー回路を介して、NMOSトランジスタM34のドレイン電流になる。NMOSトランジスタM34に固定のドレイン電流が流れると、NMOSトランジスタM34のゲート電圧は、該ドレイン電流に見合った電圧でなければならないため、NMOSトランジスタM34のゲート電圧は定電圧になる。該定電圧が第1基準電圧Vref1になる。ヒューズF31〜F36が切断されていない状態では、第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2は同じ電圧になる。
スリープ信号SLPがハイレベルで、第1の誤差増幅回路A1が選択されている場合の出力電圧Voが、スリープ信号SLPがローレベルで第2の誤差増幅回路A2が選択されている場合の出力電圧Voよりも大きいときは、第2基準電圧Vref2の電圧を上昇させて、第2の誤差増幅回路A2が選択されたときの出力電圧Voを大きくする必要がある。このため、ヒューズF36をカットすると共にヒューズF31若しくはF32のいずれか、又は両方をカットすることで、第2基準電圧Vref2を第1基準電圧Vref1よりも大きくすることができる。
逆に、第1の誤差増幅回路A1が選択されている場合の出力電圧Voが、第2の誤差増幅回路A2が選択されている場合の出力電圧Voよりも小さいときは、第2基準電圧Vref2を低下させて、第2の誤差増幅回路A2が選択されたときの出力電圧Voを小さくする必要がある。このため、ヒューズF35をカットすると共にヒューズF33若しくはF34のいずれか、又は両方をカットすることで、第2基準電圧Vref2を第1基準電圧Vref1よりも小さくすることができる。
このようにして、第1の誤差増幅回路A1と第2の誤差増幅回路A2のオフセット電圧や増幅率の違いによって生じる出力電圧Voの誤差を、第2基準電圧Vref2の値を変えることによってなくすことができ、通常状態で第1の誤差増幅回路A1が作動している場合と、待機状態で第2の誤差増幅回路A2が作動している場合とで、出力電圧Voの値を正確に一致させることができる。
なお、前記第1から第3の各実施の形態では、2つの誤差増幅回路を使用する場合を例にして説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、複数の誤差増幅回路を備えてたトランジスタ駆動回路に適用するものである。また、前記第1から第3の各実施の形態では、第1の誤差増幅回路A1の出力端と出力トランジスタM1のゲートとの間にスイッチSW1を接続したが、第1の誤差増幅回路A1は動作を停止すると出力端がハイインピーダンス状態になる場合はスイッチSW1を省略して、第1の誤差増幅回路A1の出力端は出力トランジスタM1のゲートに接続するようにすればよい。
また、前記第1から第3の各実施の形態では、第2の誤差増幅回路A1の出力端を出力トランジスタM1のゲートに接続するようにしたが、第2の誤差増幅回路A2は動作を停止すると出力端がハイインピーダンス状態にならない場合は、第2の誤差増幅回路A2の出力端と出力トランジスタM1のゲートとの間にスイッチSW1と同様のスイッチSW2を接続するようにすればよい。この場合、スイッチSW2は、インバータINV1の出力信号によってスイッチングの制御が行われ、第4のスイッチをなす。また、前記第1から第3の各実施の形態におけるトリミングを行って抵抗値を設定する抵抗は、例えば図5で示すように、複数の抵抗が直列に接続されると共に該各抵抗に対応してヒューズがそれぞれ並列に接続されてなり、該各ヒューズを選択的に切断することによって所望の抵抗値に設定することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるトランジスタ駆動回路を使用した定電圧回路の構成例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態におけるトランジスタ駆動回路を使用した定電圧回路の構成例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態におけるトランジスタ駆動回路を使用した定電圧回路の構成例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態におけるトランジスタ駆動回路を使用した定電圧回路の他の構成例を示した図である。 図1から図4におけるトリミング抵抗の具体例を示した図である。 従来の定電圧回路の例を示した図である。
符号の説明
1,1a,1b 定電圧回路
2,2a,2b トランジスタ駆動回路
5,5a,5b 基準電圧発生回路
6,6a 出力電圧検出回路
7 制御回路
11 定電圧生成回路
M1 出力トランジスタ
A1 第1の誤差増幅回路
A2 第2の誤差増幅回路
SW1 スイッチ
M2,M3,M12,M13,M34,M35 NMOSトランジスタ
M31 デプレッション型のNMOSトランジスタ
M32,M33 PMOSトランジスタ
F1,F2,F11,F12,F21,F22,F31〜F36 ヒューズ
R1〜R6,R11〜R14,R21〜R24,R31〜R36 抵抗
INV1,INV2 インバータ

Claims (11)

  1. 制御電極に入力された信号に応じて入力端子から出力端子に出力する電流の制御を行う1つの出力トランジスタに対して、該出力端子の電圧が所定の定電圧になるように動作制御を行うトランジスタ駆動回路を備えた定電圧回路において、
    所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    前記出力端子の電圧検出を行い、該検出した電圧に比例した比例電圧を生成して出力する出力電圧検出回路部と、
    前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御をそれぞれ行い、入力された制御信号に応じて駆動する、特性の異なる複数の誤差増幅回路からなる誤差増幅回路部と、
    を備え、
    前記出力電圧検出回路部は、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、作動する前記誤差増幅回路に応じて、生成する前記比例電圧の比例定数を変えることを特徴とする定電圧回路。
  2. 前記出力電圧検出回路部は、誤差増幅回路部に入力された前記制御信号に応じて、生成する比例電圧の比例定数を変えることを特徴とする請求項1記載の定電圧回路。
  3. 前記出力電圧検出回路部は、
    前記出力端子と接地電圧との間に直列に接続された第1から第4の各抵抗と、
    前記第2の抵抗に並列に接続された第1のヒューズと、
    前記第2の抵抗に並列に接続された第1のスイッチと、
    前記第4の抵抗に並列に接続された第2のヒューズと、
    前記第4の抵抗に並列に接続された第2のスイッチと、
    を備え、
    前記第2から第4の各抵抗はトリミングによって抵抗値が変わる可変抵抗であり、前記第1及び第2の各抵抗を直列に接続した第1の直列回路と、前記第3及び第4の各抵抗を直列に接続した第2の直列回路との接続部から前記比例電圧が出力され、前記第1及び第2の各スイッチは、誤差増幅回路部に入力された前記制御信号に応じてスイッチングを行い該比例電圧の比例定数を変えることを特徴とする請求項2記載の定電圧回路。
  4. 制御電極に入力された信号に応じて入力端子から出力端子に出力する電流の制御を行う1つの出力トランジスタに対して、該出力端子の電圧が所定の定電圧になるように動作制御を行うトランジスタ駆動回路を備えた定電圧回路において、
    所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    前記出力端子の電圧検出を行い、該検出した電圧に比例した比例電圧を生成して出力する出力電圧検出回路部と、
    前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御をそれぞれ行い、入力された制御信号に応じて駆動する、特性の異なる複数の誤差増幅回路からなる誤差増幅回路部と、
    を備え、
    前記基準電圧発生回路部は、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、作動する前記誤差増幅回路に応じて、生成する前記基準電圧の電圧値を変えることを特徴とする定電圧回路。
  5. 前記基準電圧発生回路部は、誤差増幅回路部に入力された前記制御信号に応じて、生成する前記基準電圧の電圧値を変えることを特徴とする請求項4記載の定電圧回路。
  6. 前記基準電圧発生回路部は、
    所定の定電圧を生成して出力する定電圧生成回路と、
    該定電圧生成回路からの定電圧と接地電圧との間に直列に接続された第1から第4の各抵抗と、
    前記第2の抵抗に並列に接続された第1のヒューズと、
    前記第2の抵抗に並列に接続された第1のスイッチと、
    前記第4の抵抗に並列に接続された第2のヒューズと、
    前記第4の抵抗に並列に接続された第2のスイッチと、
    を備え、
    前記第2から第4の各抵抗はトリミングによって抵抗値が変わる可変抵抗であり、前記第1及び第2の各抵抗を直列に接続した第1の直列回路と、前記第3及び第4の各抵抗を直列に接続した第2の直列回路との接続部から前記基準電圧が出力され、前記第1及び第2の各スイッチは、誤差増幅回路部に入力された前記制御信号に応じてスイッチングを行い該基準電圧の電圧値を変えることを特徴とする請求項5記載の定電圧回路。
  7. 制御電極に入力された信号に応じて入力端子から出力端子に出力する電流の制御を行う1つの出力トランジスタに対して、該出力端子の電圧が所定の定電圧になるように動作制御を行うトランジスタ駆動回路を備えた定電圧回路において、
    複数の基準電圧をそれぞれ生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    前記出力端子の電圧検出を行い、該検出した電圧に比例した比例電圧を生成して出力する出力電圧検出回路部と、
    前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御をそれぞれ行い、入力された制御信号に応じて駆動する、特性の異なる複数の誤差増幅回路からなる誤差増幅回路部と、
    を備え、
    前記基準電圧発生回路部は、前記出力端子の電圧が前記所定の定電圧になるように、前記各誤差増幅回路に応じた所定の基準電圧をそれぞれ生成して対応する誤差増幅回路にそれぞれ出力することを特徴とする定電圧回路。
  8. 前記誤差増幅回路部は、
    前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御を行う、前記入力された制御信号によって動作制御される第1の誤差増幅回路と、
    前記比例電圧が前記基準電圧になるように出力トランジスタの動作制御を行う、前記入力された制御信号によって動作制御され該第1の誤差増幅回路よりも消費電流の小さい第2の誤差増幅回路と、
    を備え、
    前記第1及び第2の各誤差増幅回路は、前記入力された制御信号に応じていずれか一方が排他的に作動することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の定電圧回路。
  9. 前記誤差増幅回路部は、前記入力された制御信号に応じて、第の誤差増幅回路から出力された信号に対する出力トランジスタの制御電極への出力制御を行う第のスイッチを備えることを特徴とする請求項8記載の定電圧回路。
  10. 前記誤差増幅回路部は前記入力された制御信号に応じて、第2の誤差増幅回路から出力された信号に対する出力トランジスタの制御電極への出力制御を行う第4のスイッチを備えることを特徴とする請求項8又は9記載の定電圧回路。
  11. 前記基準電圧発生回路部、出力電圧検出回路部及び誤差増幅回路部は、1つのICに集積されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の定電圧回路。
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