JP4728474B2 - 疑似接着用紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、疑似接着用紙、すなわち通常では接着せず所定の条件(たとえば加圧)が付与されると剥離可能に疑似接着される疑似接着用紙に関するものである。さらに詳しく述べれば、疑似接着剤を、支持体の情報隠蔽面の少なくとも一部に塗布した、折り畳み疑似接着用紙、重ね合わせ疑似接着用紙、その他親展性を有する情報隠蔽用紙、親展性葉書、親展性封筒などとして好適な疑似接着用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年は、通信、郵送などの連絡手段にて情報を伝達する量が多くなる一方で、個人情報など親展性を必要とする連絡手段が重要視され要望されている。
【0003】
また、郵便法の改正に伴い、親展性をもつ葉書システムが実用化され、普及し始めている。この親展性をもつ葉書システムは、個人情報などの各種情報が折り畳み内面に記載された往復葉書状の葉書を折り畳み、重ね合わせた部分を疑似接着して情報を隠蔽したのち、郵送し、受取人が疑似接着部分を剥離して隠蔽情報を読み取るシステムである。
【0004】
これら親展などの情報を疑似接着用紙に記録する場合、インパクトプリンタによる印刷から、コンピュータからの信号に基づいてインクジェット記録を行なう方式にシフトしつつある。
【0005】
インクジェット記録方式は、ディフレクション方式、キャビティ方式、サーモジェット方式、バブルジェット方式、サーマルインクジェット方式、スリットジェット方式およびスパークジェット方式などに代表される種々の作動原理により、インクの微小液滴を飛翔させて紙などのインクジェット記録シートに付着させ、画像・文字などの記録を行なうものであるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大きい、現像−定着が不要などの長所があり、漢字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装置として種々の用途において急速に普及している。
【0006】
さらに、水や親水性溶剤などの溶媒中にイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックなどの色材を各々含有させた多色インクを用いるインクジェット記録方式により形成された画像は、製版方式による多色印刷に比較して遜色のない記録画像を得ることが可能である。また、作成部数が少なくて済む用途においては、銀塩写真による現像よりも安価であることからフルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。
【0007】
一般的にインクジェット記録用シートに要求される記録特性として、(1)記録濃度が高い、(2)インク吸収速度が速い、(3)インク吸収容量が大きい、(4)適度な大きさのインクドットが得られる、(5)インクの裏抜けがない、(6)インクドットのにじみがない、(7)隣接するインクのブリーディングがない、(8)鮮明な画像が得られる、(9)耐水性に優れる、(10)耐候性・画像の保存性に優れる、などがある。
【0008】
疑似接着用紙の疑似接着剤層中には微粒子充填剤を含有させるが、この微粒子充填剤として合成シリカを使用することが多く、特に沈殿法合成シリカを使用することが多く、この点に関しては多くの先行技術が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、微粒子充填剤として沈殿法合成シリカを使用することにより、接着(再剥離)性能は良好であるものの、インクジェット記録を行なう場合においては、記録濃度が低いなど記録特性が劣り、しかも印字がにじむ問題がある。
【0010】
また、インクの定着性が良好でなく、水に濡れると印字が流れ、情報が読めなくなる問題がある。
【0011】
したがって、本発明の課題は、疑似接着用紙に要求される接着・剥離特性を満足しつつ、特にインクジェット記録における記録濃度、フェザリング、インク耐水性に優れる疑似接着用紙を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は、非剥離性疑似接着剤を基剤とし、充填剤を含有する疑似接着剤の層が、支持体シートの情報隠蔽面の少なくとも一部に形成され、通常では接着せず加圧されると剥離可能に疑似接着される疑似接着用紙において、
記充填剤が、沈殿法合成シリカとゲルタイプ合成シリカとを主体とし、
これら沈殿法合成シリカ及びゲルタイプ合成シリカは重量比が3:7〜8:2であり、かつ前記疑似接着剤層中に固形分で20〜50質量%含有されており、
さらにポリアミン・エピクロルヒドリン系樹脂が前記疑似接着剤層中に固形分で1〜20質量%含有されていることを特徴とする疑似接着用紙に係るものである。
【0013】
本発明の疑似接着用紙は、前記沈殿法合成シリカは、見掛比重が0.10〜0.25g/ml、比表面積が100〜250m 2 /g、コールターカウンター法による粒度分布としてD 50 μmが3.0〜8.0、D 80 μmが8.0〜18.0、D 97 μmが19.0〜40.0、吸油量が180〜260ml/100gであり、
前記ゲルタイプ合成シリカは、見掛比重が0.20〜0.40g/ml、比表面積が300〜500m 2 /g、コールターカウンター法による粒度分布としてD 50 μmが2.0〜8.0、D 80 μmが4.0〜25.0、D 97 μmが7.0〜40.0、吸油量100〜300ml/100gであると好ましく、インクジェット記録用に好適に用いることができる。
【0014】
本発明に従って、沈殿法合成シリカを使用すると、これがポーラスな凝集構造を形成しているため、隙間に糊剤が入り込み、加圧により凝集構造が変化した際に糊剤同志が接触して接着するために、疑似接着用紙の接着性に優れる。他方、沈殿法合成シリカのほかゲルタイプ合成シリカを使用することにより、これが密な凝集構造を形成しているため、疑似接着用紙の接着性については阻害要因とはなるものの、ゲルタイプ合成シリカ自体の細孔ヘインクが良好に吸着されるために、インクジェット記録特性を高める。さらにポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂を使用することにより、インクジェット用インクの定着性能が向上する。これらは、本発明で規定する数値範囲内において満足する。もって本発明の疑似接着用紙は、疑似接着用紙に要求される接着・剥離特性を満足しつつ、特にインクジェット記録における記録濃度、フェザリング、インク耐水性に優れるものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の実施の形態について詳説する。
本発明は、非剥離性疑似接着剤を基剤とし、充填剤を含有する疑似接着剤の層が、支持体シートの情報隠蔽面の少なくとも一部に形成され、通常では接着せず所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着される疑似接着用紙において、前記充填剤が、沈殿法合成シリカとゲルタイプ合成シリカとを主体とし、これらの重量比が3:7〜8:2であり、かつ充填剤が疑似接着剤層中に固形分で20〜50質量%含有されており、さらにポリアミン・エピクロルヒドリン系樹脂が前記疑似接着剤層中に固形分で1質量%以上含有されている疑似接着用紙を提供するものである。
【0016】
本発明で用いられている非剥離性疑似接着剤の基剤としては、ラテックス、具体的には天然ゴム、合成ゴム等の従来通常の疑似接着剤に使用されているものの中から任意に選択して使用することができるが、特に天然ゴムを無硫黄加硫し、メタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテックス、天然ゴムにメタアクリル酸メチルをグラフト重合させて得られた天然ゴムラテックス、アクリル変性ゴムラテックス、ゴムラテックスと保護コロイド系アクリル共重合エマルジョンとの混合物が、耐ブロッキング性、耐経時劣化、インク着肉性等の点で好適である。
【0017】
また、疑似接着剤層中に含有させる微粒子充填剤として、沈殿法合成シリカとゲルタイプ合成シリカとを主体としたものが用いられる。沈殿法合成シリカは、ポーラスな凝集構造を形成しているため、加圧に対して緩衝効果を有する微粒子充填剤であり、外圧がかかるとその形状を変化させる。その結果、疑似接着剤層に外圧がかかったとき、疑似接着剤層表面の凹凸が少なくなる。このため、疑似接着剤同士の接触面積が大きくなり、疑似接着剤層の接着力を高める効果を発揮する。
【0018】
しかし、一方で疑似接着用紙が剥離不能となったり支持体シートに印字された文字のブロッキングが発生するといった問題の原因となることがある。しかるに、ゲルタイプ合成シリカを併用すると、これが密な凝集構造を形成しているため、加圧に対して緩衝効果を有しない。その結果、外圧がかかった場合でもその変形量が小さいので、この微粒子充填剤を添加した疑似接着剤層の表面粗さおよび接着剤同士の接着面積は、緩衝効果を有する微粒子充填剤の変化量に留まり、それ以上変化することがなく、したがって、外圧が大きくなった場合でも、接着力の向上を抑制することができる。
【0019】
これら加圧に対して緩衝効果を有する微粒子充填剤及び緩衝効果を有しない微粒子充填剤を疑似接着剤に添加して疑似接着剤層を生成し、このとき各微粒子充填剤の添加量をそれぞれ適宜調整することによって、疑似接着剤層の接着力がある上限値付近までしか上がらないようにすることができる。したがって、加圧接着時にある程度大きな圧力によって加圧接着することによって、情報隠蔽用紙などとして使用される際の輸送時などにおける接着面が剥離する問題を解消でき、一方、疑似接着剤層の接着力が、一定の接着力以上とはならないため、上記した剥離不能やブロッキングといった問題が発生することはない。
【0020】
本発明における沈殿法合成シリカとしては、見掛比重が0.10〜0.25g/ml、比表面積が100〜250m2/g、コールターカウンター法による粒度分布としてD50μmが3.0〜8.0、D80μmが8.0〜18.0、D97μmが19.0〜40.0、吸油量180〜260ml/100gのものが望ましい。他方、ゲルタイプ合成シリカとしては、見掛比重が0.20〜0.40g/ml、比表面積が300〜500m2/g、コールターカウンター法による粒度分布としてD50μmが2.0〜8.0(より好適には2.5〜4.0)、D80μmが4.0〜25.0(より好適には4.0〜6.5)、D97μmが7.0〜40.0(より好適には7.0〜8.5)、吸油量100〜300ml/100gのものが、そして明確に細孔ピーク有しその半径が3.8〜4.4nmを有するものが好適に使用できる。
【0021】
沈殿法合成シリカとゲルタイプ合成シリカとの重量比は、3:7〜8:2とされる。沈殿法合成シリカの割合が少ないと疑似接着性が低下し、ゲルタイプ合成シリカの割合が少ないとインクジェット記録濃度の低下及びフェザリングを生じ易くなる。
【0022】
また、これらの微粒子充填剤が総量で疑似接着剤層中に固形分で20〜50質量%含有される。微粒子充填剤の量が少ないとインクの乾燥性が低下し、フェザリングが生じ易くない、インク耐水性も劣るようになる。さらに微粒子充填剤の量が過度に多いと、疑似接着性が悪化し、表面強度が低下する。
【0023】
他方、インクジェット記録において、水に濡れるとインクジェット用インクのにじみが生じることがある。この問題の解決のために、ポリアミン・エピクロルヒドリン系樹脂が疑似接着剤層中に固形分で1質量%以上、好適には3〜18%添加される。ポリアミン・エピクロルヒドリン系樹脂はインクの耐水性を向上させる。
【0024】
前記微粒子充填剤に対して、他の種類の充填剤を10質量%以下の範囲で併用することができる。この併用することができる充填剤としては、スチレンビーズ、穀物澱粉、変性澱粉、他種の合成微粒子シリカ、炭酸カルシウム等が挙げることができる。
【0025】
疑似接着剤層の厚さは、5〜20μmとするのが望ましい。また、疑似接着剤層としては、均一な疑似接着面とインクジェット記録適性を得るために、ベントブレード、コンマ、リップまたエアーナイフ等による塗工を行い、疑似接着剤表面を、約1〜10kg/cm2で加圧し、疑似接着剤表面の過度の突出を平坦にすることが好ましい。
【0026】
なお、本発明に用いられる支持体シートは、特に限定されるものではなく、たとえばセルロース繊維を主体とする上質紙や、各種合成紙など種々のものを用いることができる。
【0027】
本発明に係る疑似接着用紙の一例としては次のようなものがある。すなわち、図1に示す二つ折り葉書および図2に示す一部折り畳みタイプの葉書は、支持体シート1の折り畳み内面側に疑似接着剤層2を形成し情報を印刷し、折り合わせて加圧接着するもので、いずれも疑似接着剤層2相互を重ね合わせて加圧接着するものである。3は隠蔽情報印刷面、4は宛名情報である。
【0028】
これらの例に掲げた用途以外にも、各種葉書、封書、報告書にも広く好適に使用されるものであり、疑似接着剤を支持体シートの一部のみに塗布したり、一部非塗布部を設けることで再剥離を容易にすることも可能である。本発明の疑似接着剤用紙は、折り畳み疑似接着用紙、重ね合わせ疑似接着用紙の他、親展性を有する情報隠蔽用紙、親展性葉書、親展性封筒などとして好適に適用される。
【0029】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の「%」は乾燥固形質量%を示す。
【0030】
<実験例1>
疑似接着剤として、天然ゴムを無硫黄加硫しメタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテックスを用い、この疑似接着剤に、微粒子充填剤及びポリアミン・エピクロルヒドリン系樹脂を添加したものを支持体シートの情報隠蔽面に塗布し疑似接着用紙を作成した。この場合において、微粒子充填剤の添加量、沈殿法合成シリカとゲルタイプ合成シリカとの配合比率、及びポリアミン・エピクロルヒドリン系樹脂の添加量を種々に代えて、疑似接着性、インクジェット記録特性、インク耐水性などを調べた。
【0031】
沈殿法合成シリカとしては、塩野義製薬社製「カープレックス80D:見掛比重が0.17g/ml、比表面積が169m2/g、コールターカウンター法による粒度分布としてD50μmが4.6、D80μmが9.1、D97μmが20.2,吸油量234ml/100g」を用いた。ゲルタイプ合成シリカとしては、塩野義製薬社製「カープレックスBS−304F:見掛比重が0.26g/ml、比表面積が441m2/g、コールターカウンター法による粒度分布としてD50μmが3.5、D80μmが5.1、D97μmが7.6、吸油量1884ml/100g、細孔ピーク半径4.1nm」を用いた。さらに、ポリアミン・エピクロルヒドリン系樹脂として、皿田化工社製「ジェットフィックス40」を用いた。結果を表1に示す。
【0032】
なお、評価方法は次記のとおりである。
[接着性能]:疑似接着用紙を20℃、50%RHの環境下に12時間放置した後、メールシーラー(MS−9100:大日本印刷社製)を用いてロールギャップ14(140μm)で加圧接着させ、その5分後にT型剥離試験を行い、剥離強度が100g/25mm以上のものを○、以下のものを×とした。
【0033】
[表面強度]:JIS K 5701に記載の、転色試験機(明製作所:RI−1型)を用い、インキタック26の2回刷り条件で、塗工層取られの有無を目視にて判定した。表中の記号は、○が取られが全くない、△が部分的に取られが発生する、×が一面に取れが発生する、とした。
【0034】
[記録濃度]:インクジェットプリンタ(サイテックス社製業務用高速インクジェットプリンタ)を、温度23℃、湿度50%条件下で使用して3原色(シアン、マゼンタ、イエローの各インク)を充填し、それぞれベタ印刷を行い、マクベス濃度計により記録濃度を測定し、各濃度の合計が3.3以上を○、2.7〜3.3を△、2.7以下を×とした。
【0035】
[インクの乾燥性]:インクジェットプリンタ(PM800C、セイコーエプソン社製)を用いて、各実施例及び比較例にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのベタ印字(大きさ3.0cm×3.0cm)し、用紙排出後5秒後に印字部をティッシュペーパーで擦った際の汚れ程度を目視にて判定した。
表中の記号は、○が汚れが殆どない、△が僅かに擦れ汚れが見られる、×が一面に汚れが見られる、をそれぞれ表している。
【0036】
[フェザリング]:インクジェットプリンタ(PM800C、セイコーエプソン社製)を用いて、各実施例および各比較例に0.5ポイントの実線を(4色、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)10cm記録し、記録された実線の任意の3箇所において、1cm間に生じているヒゲ状にじみ数を目視にて計測した後、3箇所の平均値を算出した。表中の記号は、○がにじみ数の平均が10未満であり、フェザリングが非常に生じずらい、△がにじみ数の平均が10〜30であり、フェザリングが生じずらい、×がにじみ数の平均が30以上であり、フェザリングが生じやすい、をそれぞれ表している。
【0037】
[インク耐水性]:インクジェットプリンタ(PM800C、セイコーエプソン社製)を、温度23℃、湿度50%条件下で使用して3原色(シアン、マゼンタ、イエローの各インク)の重ね色で構成される赤、緑、紫をそれぞれ交互にベタ印字(大きさ3.0cm×3.0cm)し、印字後30分経過後のインク浸透が安定した状態で、20℃の水道水に30秒浸漬し、インクのにじみ出しを生じた度合いを評価した。表中の記号は、○がインクのにじみが全くない、△がインクのにじみが若干見られる、×がにじみがはっきりと見られる、をそれぞれ表している。
【0038】
【表1】
Figure 0004728474
【0039】
表1から明らかなように、本発明の配合形態が疑似接着用紙としての特性を満足させつつ、インクジェット記録特性に優れたものとなる。
【0040】
<実験例2>
実験例1と同様の性状を示すシリカとして、沈殿法合成シリカとして日本シリカ工業社製「ニップシールNS−K」を、ゲルタイプ合成シリカとして同社製「ニップシールAZ−200」を使用し、同一の実験を行なったところ、実験例1と同様の結果が得られた。これにより、同様の性状をシリカを使用する限り、製造メーカーによる差異は見出せなかった。
【0041】
【発明の効果】
以上詳説の通り、本発明によれば、疑似接着用紙に要求される接着・剥離特性を満足しつつ、特にインクジェット記録における記録濃度、フェザリング、インク耐水性に優れたものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二つ折り葉書の説明図である。
【図2】 一部折り返し葉書の説明図である。
【符号の説明】
1…支持体シート、2…似接着剤層、3…隠蔽情報印刷面、4…宛名情報

Claims (3)

  1. 非剥離性疑似接着剤を基剤とし、充填剤を含有する疑似接着剤の層が、支持体シートの情報隠蔽面の少なくとも一部に形成され、通常では接着せず加圧されると剥離可能に疑似接着される疑似接着用紙において、
    記充填剤が、沈殿法合成シリカとゲルタイプ合成シリカとを主体とし、
    これら沈殿法合成シリカ及びゲルタイプ合成シリカは重量比が3:7〜8:2であり、かつ前記疑似接着剤層中に固形分で20〜50質量%含有されており、
    さらにポリアミン・エピクロルヒドリン系樹脂が前記疑似接着剤層中に固形分で1〜20質量%含有されていることを特徴とする疑似接着用紙。
  2. 前記沈殿法合成シリカは、見掛比重が0.10〜0.25g/ml、比表面積が100〜250m 2 /g、コールターカウンター法による粒度分布としてD 50 μmが3.0〜8.0、D 80 μmが8.0〜18.0、D 97 μmが19.0〜40.0、吸油量が180〜260ml/100gであり、
    前記ゲルタイプ合成シリカは、見掛比重が0.20〜0.40g/ml、比表面積が300〜500m 2 /g、コールターカウンター法による粒度分布としてD 50 μmが2.0〜8.0、D 80 μmが4.0〜25.0、D 97 μmが7.0〜40.0、吸油量100〜300ml/100gである、
    請求項1記載の疑似接着用紙。
  3. 疑似接着用紙がインクジェット記録用である請求項1又は請求項2記載の疑似接着用紙。
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