JP4583617B2 - 再剥離性圧着記録用紙及びその製造方法 - Google Patents

再剥離性圧着記録用紙及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の再剥離性圧着記録用紙は、インクジェット方式による記録、並びに水性インクを用いる他のペンプロッター等の記録、印刷、筆記に用いることができ、プロセスインキ、UVインキなどによるオフセット印刷も可能であり、更に、これら各種の方法を印刷・印字等の用途に於いて兼用可能な圧着記録用紙に関するものである。ここで圧着記録用紙とは、通常状態では粘着性、接着性ともに示さず加圧時に接着性を示し、加圧接着後に剥離可能な感圧接着層を有する記録用紙のことである。
【0002】
【従来の技術】
従来、官庁、自治体等の公的及び準公的機関や銀行、生命保険会社、証券会社等の金融機関、更には学校等からの成績通知や受験(検)合否通知書等の個人的プライバシーに係わる親展情報の郵送には、発送者の判断により、葉書又は封書が使われていた。しかし、個人情報の隠蔽化の点から葉書に比べ、高価な封書の使用が多く、発送者に多額の郵便費用が掛かる問題があった。
【0003】
近年、郵便法の改正に伴い、封書よりも郵便料金が安く、封書と同様に情報の機密保持ができる親展性葉書として2つ折り、3つ折りの記録用紙を重ね合わせ、葉書状に圧着する所謂「圧着葉書」が開発され、普及し始めている。
【0004】
これらの圧着用紙は感圧接着面側となる支持体に通常状態では粘着性、接着性ともに示さず、加圧時に接着性を示す感圧接着層を形成させ、親展情報を印字後に用紙を折り畳み、感圧接着層同士を合わせた状態で加圧接着するものであり、受取人は接着された感圧接着面を剥離して親展情報を読み取ることができ、剥離後は通常の方法では再接着できないことで情報の親展性を確保する記録用紙のことである。
【0005】
情報システムの発展はめざましく、それにともない各情報システムに適合した記録方式が種々開発されている。コピー・印字スピードの高速化のみならずカラー化に代表される高画質化が進み、これらの実現に大きく寄与する為に複写・印字方式である電子写真記録方式、インクジェット記録方式、感熱記録媒体を使用するサーマルヘッド記録方式が広く採用されている。
【0006】
インクジェット記録方式には種々の原理によりインクの微小液滴を飛ばして画像・文字などを記録するが、高速、低騒音、多色化が容易、現像−定着が不要などの特徴があり、記録装置として種々の用途において普及している。更に多色インクジェット方式により形成される画像は、製版方式による多色印刷と遜色ないものを得ることが可能である。また、コストが安価であることから、作製部数が少なくて済むフルカラー画像記録分野にまで用途範囲が広がってきている。
【0007】
圧着記録用紙は、感圧接着層の上にインクジェットインクを印字して用紙を折り畳み、感圧接着層同士を合わせた状態で加圧接着後、再剥離して親展内容を確認する為に印字した内容が印字面対面に転写するという、所謂「インク写り」が発生し、判読を困難にしてしまう問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上説したように要求特性が多々混在する中でもインクジェット方式でのインク写りが起こらない圧着記録用紙が要望されているが、現在、その要求を満たす圧着記録用紙は存在していない。
【0009】
本発明の第一の目的は、感圧接着層に天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤と穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤アミン・エピクロロヒドリン縮合樹脂からなるカチオン性樹脂とを含有させ、支持体上の感圧接着層の表面について23℃、50%R.H.の実験条件下でのPARKER PRINT−SURFで測定したクッション率(クランピング圧2000kPa時粗さ/1000kPa時粗さ)(以下「クッション率」と表記する)を適度に制御することにより、記録した文字及び画像が接着する対向面に転写することなく、普及している各種プリンターで印刷できる再剥離性圧着記録用紙を提供することにある。ここで、本発明の目的は、例えば二つ折り用の再剥離性圧着記録用紙において、感圧接着層に微粒子充填剤として穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカだけを含有させることで、沈降法合成シリカの高クッション性により必要な圧着圧力を低下させてインク写りを抑制し、さらに沈降法合成シリカの高インク吸収性により滲みの少ない発色性を有した再剥離性圧着記録用紙を提供することにある。また、本発明の目的は、特に三つ折り用の再剥離性圧着記録用紙において、感圧接着層に微粒子充填剤として穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカだけを含有させることで、上記のインク写り抑制性と優れた発色性を有する上に、感圧接着面を片面のみ塗工する場合に生じ易い乾燥縮みによるカールの発生を防止し、更にブロッキングを抑制し、印刷・印字適性がさらに改良された再剥離性圧着記録用紙を提供することである。
【0010】
本発明の第二の目的は、沈降法合成シリカに対する穀物澱粉粒子の含有量を増減させることで、クッション率を効果的に制御することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る再剥離性圧着記録用紙は、支持体の片面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず、加圧時に接着性を示し、接着後に剥離可能である感圧接着層を形成し、もう一方の面には顔料及び水性樹脂を主成分とする顔料層を形成したか、又は、支持体の両面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず、加圧時に接着性を示し、接着後に剥離可能である感圧接着層を形成した記録紙において、該感圧接着層は、天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤と穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤アミン・エピクロロヒドリン縮合樹脂からなるカチオン性樹脂とを含有し、かつ、穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤の配合質量は、天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤の配合質量より多く、かつ、沈降法合成シリカに対する穀物澱粉粒子の含有量が、該感圧接着層の表面について23℃、50%R.H.の実験条件下における、Parker Print−Surfで測定したクッション率(クランピング圧2000kPa時粗さ/1000kPa時粗さ)が50%〜68%となる含有量であり、かつ、該感圧接着層の塗工量は乾燥重量で3〜15g/mであることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る再剥離性圧着記録用紙の製造方法は、支持体の片面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず、加圧時に接着性を示し、接着後に剥離可能である感圧接着層を形成し、もう一方の面には顔料及び水性樹脂を主成分とする顔料層を形成したか、又は、支持体の両面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず、加圧時に接着性を示し、接着後に剥離可能である感圧接着層を形成した記録紙の製造方法において、天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤と穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤アミン・エピクロロヒドリン縮合樹脂からなるカチオン性樹脂とを含有し、かつ、穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤の配合質量が、天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤の配合質量より多い感圧接着塗工液を調製する工程と、該感圧接着塗工液を前記支持体の片面又は両面に乾燥重量で3〜15g/mの塗工量で塗工する工程と、を有し、かつ、沈降法合成シリカに対する穀物澱粉粒子の含有量を、該感圧接着層の表面について23℃、50%R.H.の実験条件下における、Parker Print−Surfで測定したクッション率(クランピング圧2000kPa時粗さ/1000kPa時粗さ)が50%〜68%となる含有量とすることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。ここに本発明者らは、インクジェット方式でのインク写りが起こらない圧着記録用紙につき、圧着時のクッション性につき鋭意研究した結果、感圧接着層表面についてクッション率を50%〜68%とすることで、記録した文字及び画像が接着する対向面に転写することなく、普及している各種プリンターで印刷できる再剥離性圧着記録用紙が得られることを見出した。
【0018】
従来の圧着記録用紙における感圧接着層の微粒子充填剤で使用されている合成シリカは、インクジェットインクの吸収性、インク濃度などのインクジェット記録特性からゲル法シリカが使用されているが、ゲル法合成シリカは緻密な構造の二次凝集粒子である為に、圧着時にクッション性が低く、対向面へのインク写りが生じるものと考えられる。
【0019】
そこでゲル法シリカではなく沈降法合成シリカを使用することでゲル法合成シリカを使用した時とは異なって、圧着時の高クッション性を得ることができる。
【0020】
つまり、圧着時のクッション性が高い、沈降法合成シリカを使用することで、再剥離強度が向上する。再剥離強度が向上するのでゲル法合成シリカを含有した感圧接着層と同じ再剥離強度を得る場合、圧着ローラーのクリアランスを広げて圧着時の加圧を減少させることができるので、対向面へのインク写りが起こらない再剥離性圧着記録用紙を得ることが出来る。さらに沈降法合成シリカとしては、平均凝集卯粒子径が15μm以下のものが好ましく、特に、粒径二次凝集の細孔にインクジェット用インクを取り込み易い平均凝集粒子径が10μm以下のものを使用することが最も好ましい。
【0021】
次に、本発明の再剥離性圧着記録用紙の感圧接着層を構成する材料について説明する。
【0022】
<感圧接着剤>
感圧接着剤としては、通常封筒用口糊などで用いられているもので良く、天然生ゴム、天然加硫ゴム、メタクリル酸メチル(MMA)やスチレンモノマーなどのグラフト共重合天然ゴムエマルジョンなどやこれらの混合物である。またスチレン・ブタジェン系(SBR)やブタジェン(BR)などの合成ゴムエマルジョン並びにアクリル酸エステル、スチレン・アクリルなどのアクリル共重合系エマルジョンなどを適宜併用しても良い。この中で、MMAのグラフト共重合天然ゴムエマルジョンにスチレン・ブタジエン共重合エマルジョンを併用したものが、印刷インキ受理性、表面強度、耐刷力、耐ブロッキング性、耐熱性、顔料の固着性などを向上させるのでより好ましい。
【0023】
<微粒子充填剤>
微粒子充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、穀物澱粉、変性澱粉、クレー、カオリンクレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、水酸化アルミニウム、アルミナ、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、など挙げることができる。これらの中でも、水性インクの吸収性、耐ブロッキング性を考慮した場合には、シリカ、炭酸カルシウム、穀物澱粉、タルク、カオリンクレー、水酸化アルミニウムを単独又は併用して使用することが好ましい。
【0024】
<カチオン性樹脂>
カチオン性樹脂は直接染料、酸性染料あるいは反応染料を紙に定着させる染料定着剤として用いており、シリカ系顔料をそのカチオン性によりカチオン活性させ、アニオン性を有するインクジェット用インクをイオン結合により定着させるのに効果があり、水性インクの耐水性を付与させる為に含有させる。本発明でいうカチオン性樹脂としてはポリアミン、ポリアルキルアミン及び変性ポリアミン系などのポリアミン系樹脂、ポリアミド・エポキシ樹脂、アミン・エピクロロヒドリン縮合樹脂などが使用できる。特にアミン・エピクロロヒドリン縮合樹脂を使用することが望ましい。印刷シートの単位面積当たりの塗工層に含まれるカチオン性樹脂は0.1〜4.0g/m2とするのが好ましい。カチオン性樹脂が0.1g/m2を下回る場合は、水性インクの耐水性の効果が不充分であり、4.0g/m2を上回る場合は、対向面への水性インク写りが顕著になるからである。
【0025】
<その他の含有成分>
本発明において、感圧接着層に上述した感圧接着剤、微粒子充填剤、カチオン性樹脂の他に耐ブロッキング性向上の為の微粒子充填剤、アニオンとカチオンの反応によりショックを起こし、天然ゴムエマルジョンが凝集するので、これを防止する為の緩衝剤として非イオン系界面活性剤などを含有することができる。
【0026】
さらに、印刷強度(表面強度)を向上させる目的において酸化澱粉、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、大豆蛋白、合成蛋白、カゼインなどを並びに酢酸ビニル系、メチルメタクリレート・ブタジェン系エマルジョン、スチレン・ブタジエン系エマルジョン、アクリル・ブタジエン系エマルジョンなどを必要に応じ含有させることができる。
【0027】
これらの顔料塗工液及び感圧接着剤塗工液には各種添加剤を含有しても良く、塗工時の作業向上の為、レベリング剤や消泡剤・抑泡剤、後加工性を向上させるためにワックス類、視感による白色度向上のため蛍光染料、導電性を付与させるため界面活性剤や無機塩類からなるいわゆる帯電防止剤などを含有させることができる。その他、必要に応じて分散剤、印刷適性向上剤、潤滑剤、撥水剤、浸透剤、増粘剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、染料、染料定着剤、サイズ剤、紙力増強剤、保水剤、消臭剤、防腐剤、防黴剤等の添加剤なども目的に応じて併用することが出来る。
【0028】
本発明に係る二つ折り用の再剥離性圧着記録用紙を作製する方法としては、支持体として、従来公知のフォーム用紙(非塗工紙)の他に、上質紙、中質紙(非塗工紙)、各種バインダーで含浸された含浸紙及び各種顔料で塗工された塗工紙、アート紙などを原紙として使用できる。先ずオフセット印刷可能な顔料塗工液を基材となる原紙に塗工し、オフセット印刷可能なインクジェット用インク受理層を形成し、次に顔料層とは反対となる面にオフセット印刷可能でインクジェット用インク受理できる感圧接着層を形成する順序が望ましいが、この逆の順序でも良く、又2ステージのコーターヘッドで一度に表裏両面塗工しても良い。
【0029】
また、本発明に係る三つ折り用、すなわち、Z状に折り込まれて圧着されるタイプの再剥離性圧着記録用紙を作製する方法としては、支持体の表裏両面にオフセット印刷可能でインクジェット用インク受理できる感圧接着層を形成させる事で得られる。
【0030】
上記オフセット印刷可能でインクジェット用インク受理可能な顔料塗工液の塗工は、エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、ロッドブレードコーター、バーコーター、ダイコーター等の一般的なコーターによって塗工されるが、塗工量は乾燥重量で3〜15g/m2 の範囲で調整されるのが望ましい。塗工量を上記範囲に限定した理由は、3g/m2 未満ではインクジェット用インク受理層且つオフセットインキ受理層として、インクの受容量が低下し、印字品位や印刷上がりなどの視感的な面で劣り、更にインクジェット用インクの耐水定着性が低下し、好ましくないためである。また、塗工量が15g/m2を超えると、印字品位や印刷上がりなどの視感的な見栄えは向上するが、経済的な面から実用性が劣り、筆記性が乏しく、紙粉が発生しやすく、好ましくない。
【0031】
上記オフセット印刷可能でインクジェット用インク受理できる再剥離性圧着層塗工液の塗工は、エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、ロッドブレードコーター、バーコーター、ダイコーター等の一般的なコーターによって塗工されるが、塗工量は乾燥重量で3〜15g/m2の範囲で調整されるのが望ましい。塗工量を上記範囲に限定した理由は、3g/m2 未満ではインクジェット用インク受理層且つオフセットインキ受理層として、インクの受容量が低下し、印字品位や印刷上がりなどの視感的な面で劣り、更にインクジェット用インクの耐水定着性や接着層としての接着力が低下し、好ましくないためである。また、塗工量が15g/m2を超えると、印字品位や印刷上がりなどの視感的な見栄えは向上するが、経済的な面から実用性が劣り、筆記性が乏しく、紙粉が発生しやすく、感圧接着層としての接着力が強すぎて印字面の紙表面破壊を起こし、好ましくない。
【0032】
本発明においては、クッション率が50〜68%であることが好ましい。クッション率が50%より小さい場合、圧着時のクッション性が高くなり過ぎて、圧着ローラーのクリアランスを広げることで必要な再剥離強度を得ることは可能であるが、実際の後加工工程上、通常作業でのクリアランス範囲からの逸脱が大きいので好ましくない。また、クッション率が68%より大きい場合、圧着時のクッション性が低く、必要な再剥離強度を得る為に、圧着ローラー(以下、「ロールシーラー」と記載することもある。)のクリアランスを狭くし、強く加圧することによるインク写り及びカールが発生するので好ましくない。クッション率を制御するためには、穀物澱粉粒子、シリカ等の感圧接着層中の含量を変えることで可能となる。例えば穀物澱粉粒子の場合では、感圧接着層中の含量を増加させるとクッション率を高くすることができる。
【0033】
以上のようにして構成されたオフセット印刷可能でインクジェット用インク受理できる感圧接着層を設けることにより、感圧接着面のインク写り抑制を図りながら、十分な接着力を持たせることができる。また、水性インクを用いる他のペンプロッター等の記録、印刷、筆記に用いることができ、鉛筆やボールペン等を用いた筆記が可能である。さらにインクジェット記録用紙として発色性、耐水性が良く、滲みが少なく、且つプロセスインキ、UVインキなどによるオフセット印刷で画像の鮮明で印刷作業性を良好とすることができる。併せて両面塗布を行うことにより、感圧接着面のみ塗工時の乾燥縮みにより発生するカールの矯正が行え、更にブロッキングを抑制し、オフセット印刷・インクジェットインク印字適性の改良がなされた再剥離性圧着記録用紙が得られる。
【0034】
【実施例】
本発明を以下の実施例、比較例により説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、実施例、比較例の重量部数はすべて固形分換算での数値で示すものとする。
【0035】
(参考例1)
原紙に、以下の組成の顔料塗工液を乾燥塗工量が7g/mとなるように塗工、乾燥させた後、上記顔料塗工層の反対面に下記の感圧接着塗工液を乾燥塗工量がそれぞれ6g/mとなるように塗工、乾燥させて再剥離性圧着記録用紙を作製し、これを参考例1とした。
<顔料塗工液>
合成シリカ 100部
ポリビニルアルコール 15部
カチオン性樹脂 15部
<感圧接着塗工液1>
沈降法合成シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−526) 100部
天然ゴム系エマルジョン 70部
スチレン・ブタジエン系エマルジョン 50部
澱粉粒子(穀物澱粉粒子。以下同じ) 100部
アミン・エピクロロヒドリン縮合樹脂 35部
【0036】
(実施例2)
参考例1の感圧接着塗工液1の澱粉粒子100部を50部に変更した以外は、同様にして再剥離性圧着記録用紙を作製し、これを実施例2とした。
【0037】
(実施例3)
参考例1の感圧接着塗工液1の澱粉粒子100部を25部に変更した以外は、同様にして再剥離性圧着記録用紙を作製し、これを実施例3とした。
【0038】
(比較例1)
参考例1の感圧接着塗工液1で沈降法合成シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−526)をゲル法合成シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−78A)に変更した以外は、参考例1と同様にして再剥離性圧着記録用紙を作製し、これを比較例1とした。
【0039】
(比較例2)
参考例1の感圧接着塗工液1の澱粉粒子100部を0部に変更した以外は、同様にして再剥離性圧着記録用紙を作製し、これを比較例2とした。
【0040】
上記実施例、参考例及び各比較例に従って製作した再剥離性圧着記録用紙の顔料塗工面側となるオフセット印刷可能なインクジェット用インク受理層(以下、単に宛名面と称する)及び、感圧接着面側となるオフセット印刷可能でインクジェット用インク受理可能な感圧接着層(以下、単に圧着面と称する)について、インクの印字品位、圧着後の剥離強度、耐水性、インクの転写、オフセット印刷適性の各性能試験を行なった。表1に各実施例、参考例及び各比較例の各性能試験の結果を示す。以下各性能試験の方法とその評価の仕方を示す。
【0041】
(1)インクの印字品位
インクジェットプリンター(ヒューレットパッカード社製HP DeskJet560J)のインクカートリッジにサイテックス1040黒インクを注射器で注入し、圧着面にテスト印字パターン(文字、線、ベタ)を印字し、視感で評価した。鮮明な画像、印字が得られたものから◎、○、△、×とした。
【0042】
(2)耐水性(流水法)
インクジェットプリンター(ヒューレットパッカード社製HP DeskJet560J)のインクカートリッジにサイテックス1040黒インクを注射器で注入し、宛名面、圧着面にベタ印字を行う。次に水をはった容器に水を注ぎながら、テスト印字パターン(ベタ部)を印字面が水に接するように浮かべ、5分間後のインク濃度及び滲みを視感で評価した。画像、印字に滲み、インクの溶出の全くないものから◎、○、△、×とした。
【0043】
(3)耐水性(泣き出し法)
インクジェットプリンター(ヒューレットパッカード社製HP DeskJet560J)のインクカートリッジにサイテックス1040黒インクを注射器で注入し、宛名面、圧着面にベタ印字を行う。次に濾紙を水に漬けた後、余分な水分を別紙に取らせ、この濾紙を印字面に当てて丸型プレス機で2kg/cmを5秒間かけた後、濾紙に転写されたインク濃度及び滲みを視感で評価した。画像、印字に滲み、インクの溶出の全くないものから◎、○、△、×とした。
【0044】
(4)再剥離強度再剥離性圧着記録用紙を葉書の大きさにカットし、圧着面を内側に折り込み、ロール加圧により圧着し、その圧着力を測定する。また、圧着面にUV照射(オゾン発生水銀ランプ型GS HI−20N 2000W、UVランプと紙との距離27cm、照射時間0.57秒)後、葉書の大きさにカットし、圧着面を内側に折り込み、ロール加圧により圧着し、その圧着力を測定する。ロール加圧には、ドライシーラーPRESSLE econo(トッパン・フォームズ株式会社製)を使用した。ロール加圧は、幅10cmの試料をロールシーラーのクリアランス130μmの条件でローラー処理を行う。各実施例及び各比較例の再剥離性圧着記録用紙は上記の条件でロール圧着を行う。本作業は迅速に行い、試料はポリ袋に密封保存するため、試料は実機製造時の水分を維持しているものとする。次に23℃、50%R.H.の環境下でストログラフM−1型(東洋精機製作所製)で速度300mm/分、剥離角90度(T型剥離)で剥離し、その抵抗値を測定する。試料は幅10cmの中央部を25mm巾に断裁して測定し、数値を平均して圧着強度gf/25mmを求める。剥離可能な圧着強度とは、望ましくはUV照射後、60〜120gf/25mmである。これより高いと剥離する場合に紙面が破れるなどのトラブルが発生しやすく、低いと配達中などに剥離してしまうなどのトラブルが発生しやすい。
【0045】
(5)再剥離後のインクの転写
圧着面にUV照射(オゾン発生水銀ランプ 型GS HI−20N 2000W、UVランプと紙との距離27cm、照射時間0.57秒)後、インクジェットプリンター(ヒューレットパッカード社製HP DeskJet560J)のインクカートリッジにサイテックス1040黒インクを注射器で注入し、圧着面にテスト印字パターン(文字)を試料の左半面に印字する。圧着面を内側に折り込み、剥離強度が30〜50gf/25mmとなるような条件を設定し、ドライシーラードライシーラーPRESSLE econo(トッパン・フォームズ株式会社製)を使用してロール加圧を行い、手で再剥離させ、圧着面の右半面に転写したインクの濃度を視感で評価した。インク写りが全くなくて、対向面がきれいなままなものを◎、かすかにインク写りするものを○、インク写りするが対向面の情報の判読に支障のないものを△、インク写りがひどく、対向面の情報の判読が困難なものを×とした。
【0046】
(6)オフセット印刷適性
RI−3型印刷適性試験機(明製作所製)を使用して耐刷力を評価した。インクはプロセスインク(東洋インキ製造社製、PRINTING INK、墨、SMX、TV−15)とし、0.4cc、印刷速度:60rpm、印圧:8.5mm、4回刷りとした。視感で評価し、インキによる塗工層剥け、紙剥けなどが全くないものから◎、○、△、×とした。
【0047】
上記の方法により試験を行い、その評価結果を下記表1に示した。
【0048】
【表1】
Figure 0004583617
【0049】
表1から明らかなように、クッション率が50〜68%の範囲内にある実施例2〜3は、オフセット印刷及びインクジェット印刷用記録紙としての機能をすべて満足し、バランスのとれたものとなっている。なお、感圧接着層中の穀物澱粉粒子量を制御することにより、クッション率を効果的に制御することができた。比較例1はインクジェット品位、インク耐水性は満たしているが、再剥離強度が低く、インク写りも劣っている。また、比較例2は再剥離強度が高く、インク写りが劣っており、比較例1及び比較例2はインクジェットインク用再剥離性圧着記録用紙としての物性のバランスがとれていない。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の再剥離性圧着記録用紙により、記録した文字及び画像が接着する対向面に転写することなく、普及している各種プリンターで良好に印刷することができた。すなわち、クッション率を50%〜68%とすることにより、各種情報を親展面にインクジェットプリンターで印字後、親展面を圧着しても、対向面へのインク写りが抑制され、圧着面全面にわたって読み易く、インクの定着性が良く、耐水性に優れ、高速インクジェットの水溶性インクに対する印字適性に最適なものである。また、水性インクを用いる他のペンプロッター等の記録、印刷、筆記に用いることができ、鉛筆やボールペン等を用いた筆記が可能である。さらにインクジェット記録用紙として発色性、耐水性が良く、滲みが少なく、且つプロセスインキ、UVインキなどによるオフセット印刷で画像の鮮明で印刷作業性を良好とすることができた。ここで、例えば二つ折り用の再剥離性圧着記録用紙において、感圧接着層に微粒子充填剤として穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカだけを含有させることで、沈降法合成シリカの高クッション性により必要な圧着圧力を低下させてインク写りを抑制し、さらに沈降法合成シリカの高インク吸収性により滲みの少ない発色性を持たせることができた。また、三つ折り用の再剥離性圧着記録用紙において、支持体両面の感圧接着層に微粒子充填剤として穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカだけを含有させることで、上記のインク写り抑制性と優れた発色性を持たせた上に、感圧接着面を片面のみ塗工する場合に生じ易い乾燥縮みによるカールの発生を防止し、更にブロッキングを抑制し、印刷・印字適性をさらに改良することができた。
【0051】
請求項2記載の再剥離性圧着記録用紙の製造方法により、沈降法合成シリカに対する穀物澱粉粒子の含有量を増減させることで、クッション率を効果的に制御することができた。

Claims (2)

  1. 支持体の片面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず、加圧時に接着性を示し、接着後に剥離可能である感圧接着層を形成し、もう一方の面には顔料及び水性樹脂を主成分とする顔料層を形成したか、又は、支持体の両面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず、加圧時に接着性を示し、接着後に剥離可能である感圧接着層を形成した記録紙において、
    該感圧接着層は、天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤と穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤アミン・エピクロロヒドリン縮合樹脂からなるカチオン性樹脂とを含有し、かつ、穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤の配合質量は、天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤の配合質量より多く、かつ、沈降法合成シリカに対する穀物澱粉粒子の含有量が、該感圧接着層の表面について23℃、50%R.H.の実験条件下における、Parker Print−Surfで測定したクッション率(クランピング圧2000kPa時粗さ/1000kPa時粗さ)が50%〜68%となる含有量であり、かつ、該感圧接着層の塗工量は乾燥重量で3〜15g/mであることを特徴とする再剥離性圧着記録用紙。
  2. 支持体の片面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず、加圧時に接着性を示し、接着後に剥離可能である感圧接着層を形成し、もう一方の面には顔料及び水性樹脂を主成分とする顔料層を形成したか、又は、支持体の両面に、通常状態では粘着性、接着性を示さず、加圧時に接着性を示し、接着後に剥離可能である感圧接着層を形成した記録紙の製造方法において、
    天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤と穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤アミン・エピクロロヒドリン縮合樹脂からなるカチオン性樹脂とを含有し、かつ、穀物澱粉粒子及び沈降法合成シリカからなる微粒子充填剤の配合質量が、天然ゴム系エマルジョン及びスチレン・ブタジエン系エマルジョンからなる感圧接着剤の配合質量より多い感圧接着塗工液を調製する工程と、該感圧接着塗工液を前記支持体の片面又は両面に乾燥重量で3〜15g/mの塗工量で塗工する工程と、を有し、かつ、沈降法合成シリカに対する穀物澱粉粒子の含有量を、該感圧接着層の表面について23℃、50%R.H.の実験条件下における、Parker Print−Surfで測定したクッション率(クランピング圧2000kPa時粗さ/1000kPa時粗さ)が50%〜68%となる含有量とすることを特徴とする再剥離性圧着記録用紙の製造方法。
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