JP2001219680A - 隠蔽葉書 - Google Patents

隠蔽葉書

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JP2001219680A
JP2001219680A JP2000031275A JP2000031275A JP2001219680A JP 2001219680 A JP2001219680 A JP 2001219680A JP 2000031275 A JP2000031275 A JP 2000031275A JP 2000031275 A JP2000031275 A JP 2000031275A JP 2001219680 A JP2001219680 A JP 2001219680A
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Japan
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recording
recording sheet
concealed postcard
adhesive layer
postcard
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JP2000031275A
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English (en)
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Koji Idei
晃治 出井
Yoshihiko Hibino
良彦 日比野
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録シートに情報を記録した後、再剥離可能な
接着層を塗布して貼り合せる隠蔽葉書において、郵送中
などに不用意に剥がれる等のトラブルがなく、また、剥
離する際にも裏写り等の問題のない、品質の良好な隠蔽
葉書を提供する。また、記録方法が高速インクジェット
システムの時、記録方法に適した記録シートを提供し、
品質の良好な隠蔽葉書を提供する。 【解決手段】接着強度を30〜200gf/25mmと
し、接着層の主成分が、アルケニル無水コハク酸ナトリ
ウム塩20〜30%、アクリルエマルジョン5〜15
%、シリカ5〜15%からなり、接着層の乾燥塗布量が
15〜30g/m2である隠蔽葉書。また、記録シートが
高速インクジェットプリンティングシステムによる記録
方法で用いられるものであり、分子量20000以下で
あるアルキルアミン・エピハロヒドリン重縮合物を両面
あたり1.0〜2.0g/m2付着させ、且つJIS P
8140に準拠する10秒コッブサイズを10〜30g
/m2とした隠蔽葉書。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着した後再剥離
可能な隠蔽葉書に関するものである。詳しくは、圧着記
録用紙等の特別な用紙を使わず、一般の用紙等に情報を
記録した後、再剥離可能な接着層を塗布して貼り合せる
ことにより成る隠蔽葉書に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報の機密性を得るために封書が
多用されてきたが、近年は葉書でありながら機密性の得
られる各種のタイプのものが考案されている。即ち、印
刷あるいは他の記録手段により、不透明支持体上に情報
を設けた記録体を2つ折りや3つ折り、あるいは2枚を
重ね合わせ、剥離可能な接着により密着し、見かけ上1
枚のシートの葉書として郵送し、受取人が剥離可能な接
着部分を剥離して内部に設けられた情報を読むことので
きる剥離性葉書や隠蔽葉書、あるいは圧着葉書は、一般
の葉書よりも多くの情報を郵送でき、且つ金額や暗証番
号など外部の人間には知られたくない秘密情報を外部か
らは隠ぺいしたまま葉書として郵送できるというメリッ
トから、世の中に広く使われ始めている。
【0003】隠蔽葉書のメリットは、多くの情報量や秘
密情報を葉書の郵送価格で送れるということばかりでな
く、3つ折り葉書に見られるように1枚の用紙の一面に
住所、氏名などの表書きの情報、折り畳んだ際に表書き
面の裏側に隠蔽される情報、同じく折り畳んだ際に裏書
き面の裏側に隠蔽される情報、以上3種の情報を同時に
記録した後、Z字状に3つ折りすることにより、表書き
の情報を表面に、隠蔽されるべき情報を内側にして畳み
込むことにより、一面の記録のみで実質三面の記録を行
ったのと同じ効果を生むことができるという工程数減少
のメリットもある。
【0004】このような隠蔽葉書において、最も重要な
再剥離可能な接着は、主に次のような方法によるもので
ある。即ち、2枚の透明シートを剥離可能に接着し、
その両面に強粘接着層を設け、記録した支持体を両面に
貼り合せて一体化する方法、1枚の透明シートの両側
に接着強度の異なる接着層を設け、記録した支持体を両
面に張り合わせて一体化する方法、支持体の少なくと
も一面に剥離可能な接着層を設け、その層上に記録を行
った後、剥離可能な接着層同士を重ね合わせて圧着する
ことにより一体化する方法、既に記録を行った用紙上
に、再剥離可能な接着層を塗布して貼り合せることによ
り一体化する方法などである。
【0005】これらの方法の中で、、の方法は製造
工程や加工工程が複雑なため非常に手間がかかることか
ら、近年ではあまり使用されておらず、の方法が主流
になっている。しかしながら、の方法は、接着層の上
に記録するといった理由から、剥離時に接着層上の記録
の一部が対面側に転移してしまう、いわゆる裏写りとい
った欠点を有しているため、記録方法は電子写真方式な
ど加熱によりインクの定着が可能な方式に限られ、例え
ば記録方式として著しく伸びているインクジェット方式
には適さない等の問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明のの方法は、
いわゆる後糊方式と呼ばれ、特に用紙を限定することな
く記録方式に適した一般のコート紙や一般のフォーム用
紙等を使用することができることから、今後伸びていく
ものと予想されるが、この方式に適合した接着剤はまだ
まだ開発途上であり、品質的に満足いくものが得られて
いないのが現状である。また、記録方式としては、処理
速度が速い輪転方式の高速インクジェットプリンティン
グシステムが有効であり、このシステムに適合した記録
シートの開発が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、再剥離可能な接着層を塗布して貼り合せる隠
蔽葉書において、接着強度を特定の範囲にし、特定の接
着剤を用いることにより、品質的に満足するものが得ら
れ、本発明に至った。更に、特定の記録シートを使用す
ることにより、高速インクジェットシステムでの記録が
可能であり、本発明に至った。
【0008】即ち、本発明の隠蔽葉書は、記録シートに
情報を記録した後、再剥離可能な接着層を塗布して貼り
合せる隠蔽葉書において、180°剥離における接着強
度が30〜200gf/25mmであり、再剥離可能な
接着層の主成分が、アルケニル無水コハク酸(以下、A
SAと略す)ナトリウム塩20〜30%、アクリルエマ
ルジョン5〜15%、シリカ5〜15%からなり、接着
層の乾燥塗布量が15〜30g/m2であることを特徴と
するものである。
【0009】また、本発明において、記録シートとして
は、高速インクジェットプリンティングシステムによる
記録方法で用いられるものであり、分子量20000以
下であるアルキルアミン・エピハロヒドリン重縮合物を
両面あたり1.0〜2.0g/m2付着させてなり、且つ
JIS P8140に準拠する10秒コッブサイズ度が
10〜30g/m2であることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で言う接着強度とは、隠蔽葉書を25mm幅で短
冊状に切り取り、テンシロン万能引っ張り試験機で剥離
速度300mm/分で180°剥離したときの強度であ
る。発明者らは、郵送中などに不用意に剥がれることな
く、且つ剥離したい場合には、良好な剥離ができる接着
強度の範囲は、30〜200gf/25mmであること
を見いだした。30より低いと郵便局での仕分け作業中
あるいは郵送中などに剥離してしまうトラブルが発生し
やすく、200より高いと剥離時に記録シート表面が破
れるなどのトラブルが発生しやすい。
【0011】本発明に用いられる再剥離可能な接着層の
主成分の内、アクリルエマルジョンはアクリル酸エステ
ルとアクリル酸、メタクリル酸エステルなどを乳化重合
したエマルジョン型の接着剤であり、接着層の接着力を
発現する目的で使われ、また、ASAナトリウム塩は、
接着層の接着力を制御する目的で使われる。アクリルエ
マルジョンは固形分で5〜15%が、またASAナトリ
ウム塩は20〜30%が好ましい。アクリルエマルジョ
ンの添加量が多すぎる場合、またはASAナトリウム塩
の添加量が少なすぎる場合、接着力が強すぎるため剥離
時に記録シート表面が破れるトラブルが発生し、逆にア
クリルエマルジョンの添加量が少なすぎる場合、または
ASAナトリウム塩の添加量が多すぎる場合、接着力が
弱すぎるため郵送中などに剥離してしまうトラブルが発
生しやすい。
【0012】また、接着層中のシリカは、接着力を制御
する目的の他、前述した剥離時の裏写りのトラブルを改
良する目的で使われる。シリカの添加量は、固形分で5
〜15%が好ましい。更に、本発明におけるシリカは、
平均粒径が3〜20μmのものが使われる。それより小
さいと裏写り防止効果が少なく、大きいと接着力を著し
く阻害するので好ましくない。
【0013】更に、接着層中には上記主成分の他、助剤
として増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、浸透剤
などを本発明の所望の効果を損なわない範囲で、適宜配
合することもできる。
【0014】本発明の接着層の塗布量は、固形分で15
〜30g/m2であり、それより少ないと接着力が弱す
ぎ、それより多いと接着層を塗布後、貼り合せる時に接
着層が記録シートよりはみ出すトラブルが発生しやす
い。接着層を記録シートに塗布する方法は特に限定され
るものではなく、ロールコータ、グラビアコータ、リッ
プコータ等の各種コータが使用可能である。
【0015】本発明の記録シートとしては、上質紙、ア
ート紙、コート紙、キャスト紙、グラシン紙等の一般紙
を用いることができ、木材パルプ、古紙パルプ、合成パ
ルプ、填料、サイズ剤、紙力増強剤、染料等、通常抄紙
で用いられる原材料を必要に応じて使用することが可能
である。また、合成紙や不織布等も使用可能であるが、
隠蔽葉書内部に記録された機密情報の漏洩防止のため、
これらの記録シートは不透明であることが望まれる。透
明シートの場合、無機あるいは有機染顔料、インク、ト
ナー等により不透明化することも可能である。
【0016】記録シートに情報を記録する記録方式は、
特に限定されるものではなく、鉛筆やインクによる筆
記、インパクトプリンター、電子写真、熱転写、インク
リボン、感熱、感圧、インクジェット、フレキソ印刷、
オフセット印刷、グラビア印刷、凸版印刷等の各種記録
方式が用いられる。
【0017】上記記録方式の中でも、インクジェット方
式の進歩はめざましく、最近では、輪転方式の高速イン
クジェットプリンティングシステムも開発され、宛名書
き印刷、顧客情報印刷、ナンバリング印刷、バーコード
印刷等のオンデマンドプリンティング用途にも利用され
つつある。この輪転方式の高速インクジェットプリンテ
ィングシステムに適合した記録シートとしては、150
m/min以上の印刷速度でも十分なインクセット性を
有し、湿度が高い条件や印字部位が何らかの理由により
水に曝された場合にもインク染料が流れ出さないこと
(画像耐水性)が要求される。
【0018】通常インクジェット記録シートに画像耐水
性を付与させる方法としては、カチオン性樹脂を付着さ
せる方法が取られる。一般的に使用されるカチオン性樹
脂は、水に溶解したとき離解してカチオン性を呈する1
級〜3級アミンまたは4級アンモニウム塩のモノマー、
オリゴマー、ポリマーであり、好ましくは、オリゴマー
またはポリマーである。特に、本発明においては、アル
キルアミン・エピハロヒドリン重縮合物が用いられる。
【0019】本発明に使用されるアルキルアミン・エピ
ハロヒドリン重縮合物の分子量は20000以下であ
り、好ましくは10000以下であることが望ましい。
分子量が20000より大きい場合、十分な画像耐水性
を得ることが出来ない。この理由については定かではな
いが、輪転方式の高速インクジェットプリンティングシ
ステムに使用されるインクは、比較的分子の大きいアニ
オン性染料であり、カチオン性樹脂との定着機構は染料
分子の回りに定着剤が付着すると推定され、よって染料
を効率よく定着するには、より低分子量が好ましいと考
えられる。
【0020】アルキルアミン・エピハロヒドリン重縮合
物の乾燥付着量は、1.0〜2.0g/m2の範囲が好ま
しく、この範囲より少ないと十分な画像耐水性は得られ
ず、この範囲より多くても構わないが、それ以上の画像
耐水性向上の効果も得られず、コストの点からも好まし
くない。
【0021】アルキルアミン・エピハロヒドリン重縮合
物を付着させる方法としては、サイズプレス、ゲートロ
ールコーター、フィルムトランスファーコーターの他、
ブレードコーター、ロッドコーター、エアーナイフコー
ター、カーテンコーターなど各種塗工機で塗工すること
も可能である。
【0022】本発明の記録シートのサイズ性は、JIS
P8140に準拠する10秒コッブサイズ度が10〜
30g/m2である。コッブサイズ度を規定する理由は、
値が大きい場合、即ち吸水性が良い場合、インクジェッ
ト記録におけるインクセット性や画像耐水性は良好であ
るものの、インクジェットインクの滲みが大きく、フェ
ザリングと称するドット形状の悪化を招き、記録文字の
品位が劣るためである。
【0023】また、10秒コッブサイズ度が10g/m2
より小さい場合、即ち吸水性が悪い場合、150m/m
in以上の印刷速度で行われるインクジェット記録にお
いて、印字されたインクが補助乾燥装置で完全に乾燥さ
れずに補助乾燥装置直後に設けられた金属ロールに転写
し、その転写したインクが用紙に再転写して汚れを引き
起こすこととなる。
【0024】記録シートのサイズ度のコントロールは、
ロジン系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸、アルキル
ケテンダイマー、石油樹脂系サイズ剤などの内添サイズ
剤のみでも構わないが、併用して表面サイズ剤を用いる
ことも可能である。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、実施例において示す「部」および「%」は、
特に明示しない限り、重量部および重量%を示す。
【0026】実施例1 固形分比率でASAナトリウム塩/アクリルエマルジョ
ン/合成非晶質シリカ(平均粒径12μm)=25%/
10%/10%(残りは水分)からなる接着剤をあらか
じめ電子写真方式ノンインパクトプリンタ(SX−73
00、昭和情報機器製)にて記録を行った三菱フォーム
用紙(上質紙、104.7g/m2)に塗布、葉書大(1
0cm×15cm)に2つ折りに貼り合せて実施例1の
隠蔽葉書とした。接着層の乾燥塗布量は、2つ折りに貼
り合せた状態で、25g/m2とした。
【0027】実施例2 実施例1の接着剤の固形分比率を20%/5%/5%と
した以外は、実施例1と同様にして実施例2の隠蔽葉書
とした。
【0028】実施例3 実施例1の接着剤の固形分比率を30%/15%/15
%とした以外は、実施例1と同様にして実施例3の隠蔽
葉書とした。
【0029】実施例4 実施例1の接着剤の塗布量を15g/m2とした以外は、
実施例1と同様にして実施例4の隠蔽葉書とした。
【0030】実施例5 実施例1の接着剤の塗布量を30g/m2とした以外は、
実施例1と同様にして実施例5の隠蔽葉書とした。
【0031】実施例6 実施例1の記録シートを三菱フォーム用紙から三菱DF
カラーM(マットコート紙、104.7g/m2)に代え
た以外は、実施例1と同様にして実施例6の隠蔽葉書と
した。
【0032】実施例7 実施例1の記録方法をオフセット印刷(ミヤコシ製フォ
ーム輪転印刷機、使用インク;T&K TOKA UV
ヘ゛ストキュア墨および金赤)に代えた以外は、実施例1と同
様にして実施例7の隠蔽葉書とした。
【0033】実施例8 実施例1の記録方法をカラーインクジェットプリンタ
(MJ−700V2C、エプソン製、使用インク;ブラ
ック)に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例8
の隠蔽葉書とした。
【0034】比較例1 実施例1の接着剤の固形分比率を15%/10%/10
%とした以外は、実施例1と同様にして比較例1の隠蔽
葉書とした。
【0035】比較例2 実施例1の接着剤の固形分比率を35%/10%/10
%とした以外は、実施例1と同様にして比較例2の隠蔽
葉書とした。
【0036】比較例3 実施例1の接着剤の固形分比率を25%/3%/10%
とした以外は、実施例1と同様にして比較例3の隠蔽葉
書とした。
【0037】比較例4 実施例1の接着剤の固形分比率を25%/20%/10
%とした以外は、実施例1と同様にして比較例4の隠蔽
葉書とした。
【0038】比較例5 実施例1の接着剤の固形分比率を25%/10%/3%
とした以外は、実施例1と同様にして比較例5の隠蔽葉
書とした。
【0039】比較例6 実施例1の接着剤の固形分比率を25%/10%/20
%とした以外は、実施例1と同様にして比較例6の隠蔽
葉書とした。
【0040】比較例7 実施例1の接着剤の塗布量を10g/m2とした以外は、
実施例1と同様にして比較例7の隠蔽葉書とした。
【0041】比較例8 実施例1の接着剤の塗布量を35g/m2とした以外は、
実施例1と同様にして比較例8の隠蔽葉書とした。
【0042】<支持体1の作製>濾水度400mlcs
fのLBKP100部からなるパルプスラリーに、填料
として軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121、奥
多摩工業社製)10部、両性澱粉(商品名:Cato3
210、王子ナショナル社製)0.8部、硫酸バンド
0.6部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(商品
名:サイズパインK903、荒川化学社製)0.11部
を添加して、長網抄紙機で抄造し、坪量100g/m2
支持体1を作製した。
【0043】<支持体2の作製>支持体1のアルキルケ
テンダイマー型サイズ剤の添加量を0.13部とした以
外は、支持体1の作製と同様にして、支持体2を作製し
た。
【0044】<支持体3の作製>支持体1のアルキルケ
テンダイマー型サイズ剤の添加量を0.04部とした以
外は、支持体1の作製と同様にして、支持体3を作製し
た。
【0045】<記録シートAの作製>支持体1に、カチ
オン性樹脂としてジメチルアミン・エピクロルヒドリン
重縮合物(商品名:ジェットフィックス36N、分子量
3100、里田化工社製)を乾燥付着量で1.5g/
2、燐酸エステル化澱粉(商品名:MS#4600、
日本食品化工社製)を乾燥付着量で1.5g/m2となる
ようオンマシンのサイズプレス装置を用いて付着させ、
マシンカレンダー処理を行って、記録シートAを作製し
た。
【0046】<記録シートBの作製>記録シートAのカ
チオン性樹脂をジメチルアミン・エピクロルヒドリン重
縮合物(商品名:AGEFLOC B50LV、分子量
15000、JPNケミカル社製)とした以外は、記録
シートAと同様にして、記録シートBを作製した。
【0047】<記録シートCの作製>記録シートAのカ
チオン性樹脂の乾燥付着量を1.0g/m2とした以外
は、記録シートAと同様にして、記録シートCを作製し
た。
【0048】<記録シートDの作製>記録シートAの支
持体1を支持体2とし、カチオン性樹脂の乾燥付着量を
2.0g/m2とした以外は、記録シートAと同様にし
て、記録シートDを作製した。
【0049】<記録シートEの作製>記録シートAのカ
チオン性樹脂をジメチルアミン・エピクロルヒドリン重
縮合物(商品名:AGEFLOC B50、分子量30
000、JPNケミカル社製)とした以外は、記録シー
トAと同様にして、記録シートEを作製した。
【0050】<記録シートFの作製>記録シートAの支
持体1を支持体2とし、カチオン性樹脂の乾燥付着量を
0.7g/m2とした以外は、記録シートAと同様にし
て、記録シートFを作製した。
【0051】<記録シートGの作製>記録シートAの支
持体1を支持体3とした以外は、記録シートAと同様に
して、記録シートGを作製した。
【0052】<記録シートHの作製>記録シートAの支
持体1を支持体2とし、カチオン性樹脂と同時にカチオ
ン性表面サイズ剤(商品名:バソプラスト265D、B
ASF社製)を乾燥付着量で0.2g/m2となるよう付
着させた以外は、記録シートAと同様にして、記録シー
トHを作製した。
【0053】実施例9〜12 上記により作製した記録シートA〜Dに、高速インクジ
ェトプリンティングシステム(SCITEX6240、
ミヤコシ製)にて印字を行った後、固形分比率でASA
ナトリウム塩/アクリルエマルジョン/合成非晶質シリ
カ(平均粒径12μm)=25%/10%/10%(残
りは水分)からなる接着剤を塗布、葉書大(10cm×
15cm)に2つ折りに貼り合せて実施例9〜12の隠
蔽葉書とした。各々の接着層の乾燥塗布量は、2つ折り
に貼り合せた状態で、25g/m2とした。
【0054】比較例9〜12 上記により作製した記録シートE〜Hに、高速インクジ
ェトプリンティングシステム(SCITEX6240、
ミヤコシ製)にて印字を行った後、固形分比率でASA
ナトリウム塩/アクリルエマルジョン/合成非晶質シリ
カ(平均粒径12μm)=25%/10%/10%(残
りは水分)からなる接着剤を塗布、葉書大(10cm×
15cm)に2つ折りに貼り合せて比較例9〜12の隠
蔽葉書とした。各々の接着層の乾燥塗布量は、2つ折り
に貼り合せた状態で、25g/m2とした。
【0055】上記により作製した実施例1〜12および
比較例1〜12について、接着剤を塗布、貼り合せ後、
20℃65%RHの環境下に1日放置したサンプルにつ
いて、下記により評価を行った。
【0056】[接着力]葉書を25mmの幅で短冊状に
切り取り、テンシロン万能引っ張り試験機で剥離速度3
00mm/分で180°剥離強度を測定した。郵送中な
どに不用意に剥がれることなく、且つ剥離したい場合に
は、良好な剥離ができる剥離強度としては、30〜20
0gf/25mmである。それより低いと郵送中などに
剥離してしまうトラブルが発生しやすく、それより高い
と剥離する場合に紙が破れるなどのトラブルが発生しや
すい。
【0057】[裏写り]剥離する場合に、記録された画
像部分(インク)が接する対面へ移行する程度(裏写
り)を目視で判定した。なお、評価基準として、Aは特
性が良好、Bは実用上問題ない範囲で良好、Cは実用上
問題あり、Dは特性が不良を示す。
【0058】また、実施例9〜12および比較例9〜1
2については、上記評価の他、記録シートに高速インク
ジェトプリンティングシステム(SCITEX624
0、ミヤコシ製、使用インク;サイテックス1007黒
インク)にて印字を行った際に、次の方法により評価を
行った。
【0059】[インクセット性]50、100、15
0、200m/分と印刷速度を変えてインクジェット記
録を行い、インクの転写汚れが発生しない上限の速度で
表記した。実用上150m/min以上が必要である。
【0060】[画像耐水性]インクジェット記録後の記
録シートを水道水中に30秒間浸積した後、余分な水分
を濾紙で吸い取り自然乾燥した。その後、記録画像の滲
みの程度を目視で判定した。なお、評価基準として、A
は特性が良好、Bは実用上問題ない範囲で良好、Cは実
用上問題あり、Dは特性が不良を示す。
【0061】[フェザリング]インクジェット記録後の
記録画像(文字、罫線、バーコード等)について、イン
クの滲みの程度を目視で判定した。なお、評価基準とし
て、Aは特性が良好、Bは実用上問題ない範囲で良好、
Cは実用上問題あり、Dは特性が不良を示す。
【0062】上記の方法により評価を行い、その結果を
表1および表2に示した。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】表1の比較例8は、接着力測定時に記録シ
ート表面が破れてしまい測定できなかった。
【0066】表1の実施例1〜8および比較例1〜8で
明らかなように、接着強度が30〜200gf/25m
mであり、接着層の主成分が、ASAナトリウム塩20
〜30%、アクリルエマルジョン5〜15%、シリカ5
〜15%からなり、接着層の乾燥塗布量が15〜30g
/m2の時、使用する記録シートや記録方法を問わず、品
質の良好な隠蔽葉書が得られることがわかる。
【0067】表2の実施例9〜12、比較例9〜12で
明らかなように、記録シートが分子量20000以下で
あるアルキルアミン・エピハロヒドリン重縮合物を両面
あたり1.0〜2.0g/m2付着させてなり、且つJI
S P8140に準拠する10秒コッブサイズ度が10
〜30g/m2である時、高速インクジェットプリンティ
ングシステムにおいて良好な記録適性が得られ、上記接
着層を塗布することにより、品質の良好な隠蔽葉書が得
られることがわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明の隠蔽葉書は、接着強度が30〜
200gf/25mmであり、ASAナトリウム塩20
〜30%、アクリルエマルジョン5〜15%、シリカ5
〜15%から成る接着層を乾燥塗布量で15〜30g/
2塗布することにより、記録シートおよび記録方法を
問わず、品質の良好な隠蔽葉書を得ることができる。ま
た、分子量20000以下であるアルキルアミン・エピ
ハロヒドリン重縮合物を両面あたり1.0〜2.0g/
2付着させてなり、且つJIS P8140に準拠す
る10秒コッブサイズ度が10〜30g/m2である記録
シートを使用することにより、記録方法が高速インクジ
ェットプリンティングシステムの時に、品質の良好な隠
蔽葉書が得られることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シートに情報を記録した後、再剥離
    可能な接着層を塗布して貼り合せる隠蔽葉書において、
    180°剥離における接着強度が30〜200gf/2
    5mmであり、再剥離可能な接着層の主成分が、アルケ
    ニル無水コハク酸ナトリウム塩20〜30%、アクリル
    エマルジョン5〜15%、シリカ5〜15%からなり、
    接着層の乾燥塗布量が15〜30g/m2であることを特
    徴とする隠蔽葉書。
  2. 【請求項2】 記録シートが、高速インクジェットプリ
    ンティングシステムによる記録方法で用いられるもので
    あり、分子量20000以下であるアルキルアミン・エ
    ピハロヒドリン重縮合物を両面あたり1.0〜2.0g
    /m2付着させてなり、且つJIS P8140に準拠す
    る10秒コッブサイズ度が10〜30g/m2であること
    を特徴とする請求項1記載の隠蔽葉書。
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