JP2986327B2 - 疑似接着用紙 - Google Patents

疑似接着用紙

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一時的に接着するが、
必要時に容易に剥離できる機能を有する疑似接着用紙に
関するものである。さらに詳しく述べれば、通常では接
着せず所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着さ
れる接着剤を、支持体の少なくとも片面の一部に塗布し
た、折り畳み疑似接着用紙、重ね合わせ疑似接着用紙、
その他親展性を有する情報隠蔽用紙、親展性葉書、親展
性封筒、などとして好適な疑似接着用紙に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年は、通信、郵送などの連絡手段にて
情報を伝達する量が多くなる一方で、個人情報など親展
性を必要とする連絡手段が重要視され要望されている。
【0003】また、郵便法の改正に伴い、親展性をもつ
葉書システムが実用化され、普及し始めている。この親
展性をもつ葉書システムは、個人情報などの各種情報が
折り畳み内面に記載された往復葉書状の葉書を折り畳
み、重ね合わせた部分を疑似接着して、情報を隠蔽した
のち、郵送し、受取人が疑似接着部分を剥離して隠蔽情
報を読み取るシステムである。これら親展性を必要とす
る連絡手段には、たとえば会社が従業員に、銀行やクレ
ジット会社が顧客に親展性を有する情報を連絡する場
合、その親展性情報の漏洩防止、情報連絡の利便性、開
封の容易性が大きな課題である。
【0004】従来、支持体上に熱可塑性樹脂層を設け、
親展性の情報を印刷した後に、樹脂層同士を対向させて
加熱接合させたり、感熱または感圧性の非剥離性接着剤
を使用する方法にて親展性を得ていた。こうしたタイプ
の加熱接合、感熱または感圧非剥離性接着剤による方法
は、コンピュータ、印刷機を使用した大量処理が可能で
あり需要が増加している。
【0005】しかし、加熱接合、感熱または感圧非剥離
性接着剤による接合は、上述の便利さを有するものの、
開封時に必要部分の破損を避けるためミシン目加工が必
要なこと、開封時に切片が発生すること、さらに上記葉
書システムに利用できないことなどの問題点がある。
【0006】これらの問題を解決する手段として、第2
種定型郵便物として郵送できるようにした情報積層体が
提案されている。これは、基体シート面の少なくとも一
部に、従来普通に用いられている非剥離性接着剤と、そ
の接着剤基剤に対して接着力を抑制する微粒子充填剤と
からなる接着剤の層を設けたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の一般的な方法に
おいては、非剥離性接着剤に対して接着力を抑制する微
粒子充填剤として主に合成微粒子シリカや炭酸カルシウ
ム等が用いられていた。
【0008】これらのうち、合成微粒子シリカは、柔軟
な2次凝集体を形成しているため、合成微粒子シリカを
主成分とする疑似接着剤層は、外圧に対して容易に押し
つぶされる。したがって、微粒子充填剤として、合成微
粒子シリカを用いると、疑似接着剤層の接着強度が外圧
にほぼ比例して変動してしまう。
【0009】一方、炭酸カルシウムは、一般に沈降法で
製造され、1次粒子の状態で用いられることが多いが、
そのうちの一部は軽度に凝集した2次凝集の形状となっ
ているため、粒子間にさまざまな種類の空隙が存在す
る。空隙は、外圧によって当然容易に押しつぶされるた
め、微粒子充填剤として炭酸カルシウムを用いた場合の
疑似接着剤層の接着力は不安定なものとなってしまう。
【0010】したがって、従来の疑似接着剤層の接着力
は、変動しやすく、保存・輸送時等の外圧によって、接
着力が増加し、剥離不能となったり、あるいはブロッキ
ングが生じることがある。これに対して、予めこの外圧
を考慮して、弱い接着力となるように加圧接着時の加圧
力を調整すると、経時疑似接着強度の劣化等により、今
度は反対に接着面が剥離してしまうことが考えられる。
また、この場合は、熱履歴による接着力の変動を助長
し、加圧接着時の加圧力やドライシーラーのロール間隙
幅の変化によって接着力の変動が起こることも考えられ
る。
【0011】そこで、本発明の主たる課題は、疑似接着
剤層の接着力が変動することによって、接着面が剥離し
たり、その反対に剥離不能となったり、あるいは接着層
によるブロッキングが生じたりすることが容易に起こら
ないように、安定した接着力の疑似接着剤層を有する疑
似接着用紙を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る疑似接着用紙は、非剥離性感圧接着剤
を基剤とし、この基剤に、加圧に対して緩衝効果を有す
る微粒子充填剤と、加圧に対して緩衝効果を有しない微
粒子充填剤とを添加してなる疑似接着剤を主成分とする
層が、支持体シートの少なくとも片面の一部に形成され
ており、前記加圧に対して緩衝効果を有しない微粒子充
填剤として、表面に針状の突起が放射状に多数存在し、
平均粒子径が1〜5μmである1次または2次凝集体を
形成しているカルサイト系沈降性炭酸カルシウム、ある
いは表面に針状の突起が放射状に多数存在し、平均粒子
径が1〜5μmである2次凝集体を形成しているアラゴ
ナイト系沈降性炭酸カルシウムを用いること、をその構
成とするものである。
【0013】
【作用】本発明においては、疑似接着剤層として、非剥
離性感圧接着剤を基剤とし、この基剤に、加圧に対して
緩衝効果を有する微粒子充填剤を添加する。この微粒子
充填剤は、外圧がかかるとその形状を変化させるため、
疑似接着剤層に外圧がかかったとき、疑似接着剤層表面
の凹凸が少なくなる。このため、感圧接着剤同士の接触
面積が大きくなり、疑似接着剤層の接着力を高め、剥離
の問題を解消する。しかし一方では、剥離不能やブロッ
キングといった問題に拍車をかける原因となる。
【0014】そこで、本発明においては、加圧に対して
緩衝効果を有しない微粒子充填剤をも基剤に添加してい
る。この微粒子充填剤は、外圧がかかった場合でもその
変形量が小さいので、この微粒子充填剤を添加した疑似
接着剤層の表面粗さおよび接着剤同士の接着面積は、緩
衝効果を有する微粒子充填剤の変化量に留まり、それ以
上変化することがなく、したがって、外圧が大きくなっ
た場合でも、接着力の向上を抑制することができる。
【0015】これら加圧に対して緩衝効果を有する微粒
子充填剤と緩衝効果を有しない微粒子充填剤とを感圧接
着剤に添加して疑似接着剤を形成し、それらの添加量を
それぞれ適宜調整することによって、疑似接着剤層の接
着力が、ある上限値付近までしか上がらないようにする
ことができる。したがって、加圧接着時にある程度大き
な圧力によって加圧接着することによって、接着面剥離
の問題は解消され、一方、疑似接着剤層の接着力が、一
定の接着力以上とはならないため、剥離不能やブロッキ
ングの問題は解消される。
【0016】また、これらの微粒子充填剤は、緩衝効果
を有するものと有しないものとの間で、粒径および比表
面積が異なる。したがって、疑似接着剤層に外圧がかか
った場合でも、粒径が異なる微粒子充填剤が添加されて
いるので、外圧により疑似接着剤層表面の凹凸が一様に
変化するのを防止し、疑似接着剤層の接着力の変動を抑
制することができる。一方、比表面積が異なる微粒子充
填剤に対しては、感圧接着剤がその表面へ付着する量が
異なるため、疑似接着剤層の接着力や剥離力を微細な領
域にて調整することが可能となる。
【0017】また、この緩衝効果を有しない微粒子充填
剤として、表面に針状の突起が放射状に多数存在し、平
均粒子径が1〜5μmである1次または2次凝集体を形
成しているカルサイト系沈降性炭酸カルシウム、また
は、表面に針状の突起が放射状に多数存在し、平均粒子
径が1〜5μmである2次凝集体を形成しているアラゴ
ナイト系沈降性炭酸カルシウムを用いると、安定した接
着力を得られることを知見した。
【0018】上記形状を有するカルサイト系1次または
2次凝集炭酸カルシウム、またはアラゴナイト系2次凝
集炭酸カルシウムは、その形状より、感圧接着剤を表面
に付着させやすく、支持体表面で感圧接着剤を容易に保
持する。また、その凝集体は、針状の突起が放射状に多
数存在する形状を有する結晶構造であるため、加圧した
際接着剤表層同士の間隙を凝集体の径にて保持すること
ができる。したがって、このような沈降性炭酸カルシウ
ムを用いた場合、疑似接着剤の接着力の調整が容易とな
り、しかも感圧接着剤の必要量を最少に抑えることも可
能である。平均粒径を1〜5μmと限定したのは、1μ
m未満だと、非緩衝効果が発現せず、5μmを超える
と、疑似接着力を低下させるからである。
【0019】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本発明に係る疑似接着用紙の一例としては次の
ようなものがある。すなわち、図1に示す折り畳み疑似
接着給与封筒は、支持体シート1の表面に疑似接着剤層
2が設けられ、この疑似接着剤層2上に給与情報を印刷
した後、(B)図に示すように、その情報印刷面3を内
面に印刷面印刷方向中心線から2つに谷折りし、加圧接
着させるものである。裏面には、宛名情報4などが印刷
される。
【0020】図2に示す三つ折り葉書は、支持体シート
1の表裏面に疑似接着剤層2,2を形成し、その表面に
隠蔽情報、通信情報、宛名情報4を印刷した後、(B)
図に示すように、宛名印刷面が表面になるよう折り畳み
加圧接着させるものである。
【0021】図3に示す二つ折り葉書および図4に示す
一部折り畳みタイプの葉書は、支持体シート1の折り畳
み内面側に疑似接着剤層2を形成し情報を印刷し、折り
合わせて加圧接着するもので、いずれも疑似接着剤層2
相互を重ね合わせて加圧接着するものである。
【0022】これらの例に掲げた用途以外にも、各種葉
書、封書、報告書にも広く好適に使用されるものであ
り、疑似接着剤を支持体シートの一部のみに塗布した
り、一部非塗布部を設けることで再剥離を容易にするこ
とも可能である。本発明の疑似接着剤用紙は、折り畳み
疑似接着用紙、重ね合わせ疑似接着用紙の他、親展性を
有する情報隠蔽用紙、親展性葉書、親展性封筒などとし
て好適に適用される。
【0023】なお、本発明に用いられる支持体シート
は、特に限定されるものではなく、たとえばセルロース
繊維を主体とする上質紙や、各種合成紙等を挙げること
ができる。
【0024】本発明に用いられる非剥離性感圧接着剤と
しては、ラテックス、具体的には天然ゴム、合成ゴム等
の従来通常の感圧接着剤に使用されているものの中から
任意に選択して用いることができるが、特に天然ゴムに
メタアクリル酸メチルをグラフト重合させて得られた
天然ゴムラテックス、アクリル変性ゴムラテックス、ゴ
ムラテックスと保護コロイド系アクリル共重合エマルジ
ョンとの混合物が、耐ブロッキング性、耐経時劣化、イ
ンク着肉性等の点で好適である。
【0025】また、加圧に対して緩衝効果を有する微粒
子充填剤としては、スチレンビーズ、穀物澱粉、変性澱
粉、合成微粒子シリカ、炭酸カルシウム等が挙げられ、
この中で特に好適に使用できるのが穀物澱粉、合成微粒
子シリカである。穀物澱粉は、多孔性表面を有しないた
め、感圧接着剤の付着量が少なく、粒子径が2次凝集炭
酸カルシウムと同等またはより大きく、粒子自体の弾性
があるため、疑似接着力の調整を容易にするとともに、
感圧接着剤の付着量が少ないため、ブロッキングを防止
し、紙らしい手触りを得ることができる。穀物澱粉の粒
径は1〜30μm、好ましくは5〜20μmのものが好
適に利用できる。なお、ここでいう、炭酸カルシウムと
は、本発明にいう緩衝効果を有しない1次または2次凝
集炭酸カルシウム以外の炭酸カルシウムを指している。
【0026】また、感圧接着剤、微粒子充填剤の両者に
対して親和性を有する変成PVAを、疑似接着剤層に併
用することによって、さらに確実に疑似接着剤層の接着
力を正確に調整することができる。感圧接着剤、微粒子
充填剤の両者に対して親和性を有する変性PVAとして
は、カルボキシル基変性PVA、スルホン基変性PV
A、アセトアセチル基変性PVA、カチオン基(4級ア
ンモニウム塩)変性PVA、珪素基変性PVAが用いる
ことができるが、特に珪素基変性PVAが好適である。
珪素基変性PVAは、各種無機微粒子充填剤と顕著な相
互作用を有し、特に化学結合体を形成するため、疑似接
着剤層を形成する際、微粒子充填剤との造膜性に優れ、
その被膜は透明かつ強靱でバリヤー性に優れているた
め、感圧接着剤との親和性も高く感圧接着剤の経時劣化
防止、印刷適性向上が図られ、印字が対抗面に転写され
情報印刷面が汚れることもない。
【0027】疑似接着剤層の配合は、感圧接着剤80〜
100重量部に対して、加圧に対して非緩衝性を有する
微粒子充填剤を10〜60部、より好ましくは20〜5
0重量部、加圧に対して緩衝性を有する微粒子充填剤を
10〜250重量部、より好ましくは50〜150重量
部、変性PVAを2〜30重量部、より好ましくは5〜
20重量部の割合とするのが望ましく、疑似接着剤層の
厚さは、5〜20μmとするのが望ましい。
【0028】微粒子充填剤の配合量が前記範囲より少な
いとブロッキングの問題が生じ、剥離不能あるいは剥離
困難となることがある。特に、加圧に対して緩衝効果を
有する微粒子充填剤の配合量が少ないと問題が顕著に生
じる。一方、前記範囲を超えると、疑似接着剤層の接着
力が劣り、剥離が生じ易くなる。本発明の疑似接着用紙
に用いられる疑似接着剤層においては、感圧接着剤と微
粒子充填剤と変性PVAとの配合割合を適切に選ぶこと
が必要である。
【0029】本発明の疑似接着用紙は、支持体シートの
少なくとも片面の一部に、前記疑似接着剤層を設けるこ
とにより得られるが、疑似接着剤層は均一な疑似接着面
と印刷適性を得るため、ベントブレード、コンマ、リッ
プまたエアーナイフによる塗工を行い、疑似接着剤表面
を、約1〜10kg/cm2 で加圧し、疑似接着剤表面
の過度の突出を平坦にすることが好ましい。
【0030】<実験例> 次に、本発明の実験例を示す。以下に示す実施例、比較
例の各テストサンプルについて、次に示す方法で、接着
力、耐ブロッキング性を求めた。 接着力1:テストサンプルを、50kg/cm2に調整したド
ライシーラにて加圧接着したのち、剥離強度を測定し
た。 接着力2:テストサンプルを、150kg/cm2に調整した
ドライシーラにて加圧接着したのち、剥離強度を測定し
た。 接着力3:テストサンプルを、300kg/cm2に調整した
ドライシーラにて加圧接着したのち、剥離強度を測定し
た。 耐ブロッキング性:テストサンプルの接着剤面同士を合
わせ、5kg/cm2の圧力を加え、50℃にて30分放置
後、剥離強度を測定した。
【0031】(実施例1) 天然ゴムを主成分とした接着剤(固型分:約40重量
%、粘度230cps、at30℃)を100重量部
(乾燥重量)に、針状の突起が放射状に多数存在してい
るカルサイト系の沈降性炭酸カルシウム(TP−CP
C:奥多摩工業社製)50重量部、小麦粉澱粉を150
重量部添加し、感圧接着剤組成物を生成した。次に、こ
の感圧接着剤組成物を、ワイヤーバーを使用して80g
/m2 のフォーム用紙にコート量が8g/m2 (固型分
換算)になるようにコーティングしたのち、100℃で
1分間乾燥してテストサンプルを作成し、各物性を求め
た。
【0032】(実施例2) 実施例1に示す感圧接着剤組成物に、さらに変成PVA
(Rポリマー:クラレ社製)を10重量部加えて感圧接
着剤組成物とし、それ以外の条件は、実施例1と同じと
して、各物性を求めた。 (実施例3) 実施例1に示す沈降性炭酸カルシウム30重量部に、針
状の突起が放射状に多数存在しているアラゴナイト系沈
降性炭酸カルシウム(カルライト:白石工業社製)20
重量部を加え、それ以外の条件は、実施例1と同じとし
て各物性を求めた。 (実施例4) 天然ゴムを主成分とした接着剤(固型分:約40重量
%、粘度230cps、at30℃)を100重量部
(乾燥重量)に、針状の突起が放射状に多数存在してい
るアラゴナイト系沈降性カルシウム50重量部加え、そ
れ以外の条件は、実施例1と同じとして、各物性を求め
た。
【0033】(比較例1) 天然ゴムを主成分とした接着剤(固型分:約40重量
%、粘度230cps、at30℃)を100部(乾燥
重量)に、1次粒子形状が紡錘型であるカルサイト系沈
降性炭酸カルシウム(TP:奥多摩工業社製)50重量
部、小麦粉澱粉を150重量部添加して、感圧接着剤組
成物を生成した。次に、この感圧接着剤組成物を、ワイ
ヤーバーを使用して、80g/m2 のフォーム用紙にコ
ート量が8g/m2 (固型分換算)になるようにコーテ
ィングした後、100℃で1分間乾燥してテストサンプ
ルを作製し、各物性を求めた。
【0034】(比較例2) 比較例1に示す感圧接着剤組成物に、さらに変成PVA
を添加(Rポリマー:クラレ社製)を10重量部加えて
感圧接着剤組成物とし、それ以外の条件は、比較例1と
同じとして、各物性を求めた。 (比較例3) 比較例1に示す沈降性炭酸カルシウム50重量部に、合
成シリカ20重量部を加え、それ以外の条件は、比較例
1と同じとして、各物性を求めた。 (比較例4) 比較例1に示す沈降性炭酸カルシウム50重量部に、1
次粒子が立方型である、カルサイト系の沈降性炭酸カル
シウム20重量部を加え、それ以外の条件は、比較例1
と同じとして、各物性を求めた。
【0035】以上、実施例1〜実施例4、比較例1〜比
較例4までの結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、実施例において
は、高い接着力および耐ブロッキング性を有しているこ
とが判る。特に、実施例1および実施例2においては、
接着力3の試験に対しても優れていた。一方、すべての
比較例において、接着力、耐ブロッキング性とも本実施
例より劣っていることが判る。
【0038】
【発明の効果】以上詳説の通り、本発明によれば、疑似
接着剤層の接着力の変動により、接着面が剥離したり、
その反対に剥離不能となったり、あるいは接着剤層によ
るブロッキングが生じたりすることが、容易に起こらな
い疑似接着用紙を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折重ね給与封筒の説明図である。
【図2】三つ折葉書の説明図である。
【図3】二つ折葉書の説明図である。
【図4】一部折返し葉書の説明図である。
【符号の説明】
1…支持体シート、2…疑似接着剤層、3…情報印刷
面、4…宛名情報。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 信夫 愛媛県伊予三島市紙屋町5番1号 大王 製紙株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 7/00 - 7/04 B42D 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非剥離性感圧接着剤を基剤とし、この基剤
    に、加圧に対して緩衝効果を有する微粒子充填剤と、加
    圧に対して緩衝効果を有しない微粒子充填剤とを添加し
    てなる疑似接着剤を主成分とする層が、支持体シートの
    少なくとも片面の一部に形成されており、 前記加圧に対して緩衝効果を有しない微粒子充填剤が、
    表面に針状の突起が放射状に多数存在し、平均粒子径が
    1〜5μmである1次または2次凝集体を形成している
    カルサイト系沈降性炭酸カルシウムであることを特徴と
    する疑似接着用紙。
  2. 【請求項2】非剥離性感圧接着剤を基剤とし、この基剤
    に、加圧に対して緩衝効果を有する微粒子充填剤と、加
    圧に対して緩衝効果を有しない微粒子充填剤とを添加し
    てなる疑似接着剤を主成分とする層が、支持体シートの
    少なくとも片面の一部に形成されており、 前記加圧に対して緩衝効果を有しない微粒子充填剤が、
    表面に針状の突起が放射状に多数存在し、平均粒子径が
    1〜5μmである2次凝集体を形成しているアラゴナイ
    ト系沈降性炭酸カルシウムであることを特徴とする疑似
    接着用紙。
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