JPH05331439A - 接着剤組成物及びそれを塗布した情報担体用シート - Google Patents
接着剤組成物及びそれを塗布した情報担体用シートInfo
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- JPH05331439A JPH05331439A JP4262903A JP26290392A JPH05331439A JP H05331439 A JPH05331439 A JP H05331439A JP 4262903 A JP4262903 A JP 4262903A JP 26290392 A JP26290392 A JP 26290392A JP H05331439 A JPH05331439 A JP H05331439A
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Abstract
着剤によるブロッキングが生じない、情報記載時におけ
るプリンタへのフィード及び各種プリンタでの印字も容
易に行いうると共に接着後のシートを容易に剥離するこ
とがでる、グラビアコーターなどを用いて効率良く接着
剤の層を設けることができるなどの特性を有する接着剤
組成物と情報担体用シートを開発する。 【構成】 非剥離性接着剤基剤と、その接着剤基剤に対
し非親和性を示す微粒状充填剤と、或は更に水溶性高分
子を配合した接着剤組成物、および基体シート面の少な
くとも一部に、その接着剤組成物の微細な凹凸を有する
層を設けたことを特徴とする情報担体用シートにより目
的を達成することができる。
Description
れを塗布した、一時的に接着するが、必要時に容易に剥
離できる見開き面を有する情報担体用シートに関するも
のである。さらに詳しくは、天然ゴムラテックスなどを
接着剤基剤とする接着剤組成物およびそれを塗布した情
報担体用シートであって、折り畳みカード、重ね合わせ
カード、情報隠ぺいシート等の親展性をもつ情報用シー
トや寸法拡大可能な整理シート、印刷用紙、複写用紙等
として好適な、印刷適性、プリンター適性、シーラー適
性などが改良された情報担体用シートに関するものであ
る。
つハガキシステムが実用化され、普及しはじめている。
この親展性をもつハガキシステムは、例えば個人的用
件、あるいはプリント情報、印刷情報等の各種情報が記
載されたハガキを折り畳み、重ね合わせ部分を接着し
て、該情報を隠ぺいしたのち、郵送し、受取人が重ね部
分を再び剥離して隠ぺい情報を読み取るシステムであ
る。
としては、中間で剥離可能な2枚の透明フィルムの積層
体の片面に接着剤層を設け、剥離紙でこの接着剤層を被
覆したものを隠ぺい用蓋体部分に貼着し、通信欄に所要
の情報を記入後、剥離紙を除いて通信欄上に重ね、貼着
し、受信者がこれを受領後、2枚の透明フィルムの中間
で剥離し、情報を読み取る方式のものが知られている。
しかしながら、上記方式のものは、接着用のフィルム積
層体が存在しているので、シート面の積層体部分と他の
部分とに段差が生じたり、全体としてのシートの厚みが
増す等し、シート面へ情報を記載する際プリンタへのフ
ィードがスムースに行えなかったり、また、ゼログラフ
ィ方式等のノンインパクトプリンタでの印字も困難であ
る等の問題があり、また、積層体がコスト高になるのを
免れない上に、使用に際して、剥離紙を除かなければな
らないという不便さがある。
ト面の少なくとも一部に、従来普通に用いられている非
剥離性接着剤基剤とその接着剤基剤に対して非親和性を
示す微粒状充填剤とから成る接着剤組成物の層を設けた
情報担体用シートが提案されている(特願平2−170
100号明細書)。この情報担体用シートは、優れた特
性を有する情報担体用シートであるが、さらに、グラビ
アコーターなどを用いて効率良く接着剤組成物の層を設
けることもできる上、印刷適性、プリンター適性、シー
ラー適性などが一層改良された情報担体用シートが求め
られている。
テックスなどを接着剤基剤とする接着剤組成物およびそ
れを塗布した下記特性を有する情報担体用シートであっ
て、折り畳みカード、重ね合わせカード、情報隠ぺいシ
ート等の親展性をもつ情報用シートや寸法拡大可能な整
理シート、印刷用紙、複写用紙等として好適な情報担体
用シートを提供することを課題とする。 シートの保存時における積重ねによって、接着剤によ
るブロッキングが生じるおそれがない。 情報記載時におけるプリンタへのフィード及び各種プ
リンタでの印字も容易に行いうると共に接着後のシート
を容易に剥離することがでる。 剥離後においても、ブロッキングを起すおそれがな
い。 書き込みや印刷が可能な見開き部分を有する。 グラビアコーターなどを用いて効率良く接着剤の層を
設けることができる。 接着剤中に配合する微粒状充填剤の量を少なくするこ
とができる。
する情報担体用シートを開発すべく鋭意研究を重ねた結
果、従来普通に用いられている非剥離性接着剤基剤と、
その接着剤基剤に対して非親和性を示す微粒状充填剤
と、水溶性高分子や合成ゴムラッテクスなどから成る接
着剤組成物を用い、基体シート面の少なくとも一部に、
その接着剤組成物の微細な凹凸を有する層を設けること
により、その目的を達成し得ることを見い出して本発明
を完成するに至った。
剤基剤と、その接着剤基剤に対し非親和性を示す微粒状
充填剤と、或は更に水溶性高分子を配合した接着剤組成
物である。
が、感圧型の非剥離性接着剤基剤100重量部に微粒状
充填剤20〜400重量部、水溶性高分子0〜30重量
部および合成ゴムラテックス0〜20重量部を配合した
ものである請求項1記載の接着剤組成物である。
の少なくとも一部に、請求項1あるいは請求項2記載の
接着剤組成物の微細な凹凸を有する層を設けたことを特
徴とする情報担体用シートである。
キ、二ツ折ハガキ、一部を折り畳むタイプのハガキ等の
各種ハガキ、カード等に適用される。これらのハガキ、
カード等の1例として、例えば図1に示す三ツ折ハガキ
の場合は、図5に示すようにまず、裏面に接着層2が設
けられた部分を点線部3にそって折り、4に重ね合わせ
た後、表面に接着層1が設けられた部分を点線部3′に
そって折り、該接着層1に重ね合わせて接着させるもの
であり、また、図2に示す二ツ折ハガキ及び図3の一部
折り畳みタイプのハガキの場合には、図6及び図7に示
すように、片面に接着層1が設けられた部分を点線部
3′に沿って折り、接着層面を重ね合わせて接着するも
のである。また、図4のタイプの場合は、重ね合わせ面
に接着層1,2を設け、この面を重ね合わせて接着する
ものである。図1、図2において、接着層1や接着層2
はこの状態でもよいが、用紙移送用孔の周辺にわたって
接着剤組成物を塗布して全面に接着層を設けてもよい。
として使用する場合を例として説明したが、その他各種
通知カード等にも広く適用できるものであり、例えばシ
ート裏面全体に接着層を設けて、表面側に情報を印字記
入した後、二ツ折りして接着層を接着して、表裏両面に
情報を有するシートを作成して、必要時に接着面を剥離
して、情報面を同一面上に展開して、整理、保存する
等、シートの折り畳み形態、使用目的に応じて接着層を
シートの表面と裏面の両面側あるいは片面側の全面ある
いは一部に適宜設ければよいものである。また、接着後
の剥離を容易に行うために、シートの折り部と反対側の
端部で重ね合わせたシートに段差が生じるように構成し
指掛り部を形成してもよく、あるいは、一端側に未接着
部を構成し指掛り部を形成してもよいものである。
である接着剤組成物について説明する。本発明の情報担
体用シートに用いられる接着剤組成物は、感圧接着剤組
成物であり、接着剤基剤としては、適当なものが用いら
れる。これらは、通常の接着剤として用いられているも
ので、本来は一旦接着したら再び剥離しないものであ
る。
着することなく、加圧により接着する性質を有するもの
であって、接着剤基剤については特に制限はなく、天然
ゴム、合成ゴム等の従来通常の感圧接着剤に慣用されて
いるものの中から任意に選択して用いることができる。
例えば、生天然ゴムラテックス、加硫天然ゴムラテック
ス、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラ
フト共重合させて得られた天然ゴムラテックス、これら
の混合物などを挙げることができる。さらにこれらにS
BRラテックス、BRラテックスなどの合成ゴムラテッ
クスを添加してもよい。生天然ゴムラテックス、加硫天
然ゴムラテックスなどのラテックスは、前記共重合ラテ
ックスに比べ、表面強度、紙への定着性が悪いため、水
溶性高分子や前記合成ゴムラテックスで補強することが
好ましい。生天然ゴムラテックスよりも加硫天然ゴムラ
テックスの方が機械的安定性、表面強度に優れている。
これらの中でも天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチ
ルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテック
スが、耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗性等の点で好
適であるが、実際は適宜選択して使用される。
酸化物、金属酸化物、イオウ、金属ハロゲン化物、アミ
ン類が用いられるが、この中では、有機過酸化物が好ま
しく使用される。有機過酸化物の添加量は約0.5〜
2.0重量%である。有機過酸化物としては、メチルエ
チルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパ
ーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチ
ルシクロヘキサノンパーオキサイド、3,2,5−トリ
メチルシクロヘキサノンパーオキサイドなどのケトンパ
ーオキサイド、アセチルパーオキサイド、プロピオニル
パーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、オクタ
ノイルパーオキサイド、3,3,5−トリメチルヘキサ
ノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、
p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロ
ロベンゾイルパーオキサイド、アセチルシクロヘキサン
スルホニルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイ
ド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、キュメンヒドロ
パーオキサイド、ジ−イソプロピルベンゼンヒドロパー
オキサイド、p−メンタンヒドロパーオキサイド、2,
5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキサイ
ド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパーオ
キサイドなどのヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、t−ブチル−α−クミルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、1,4−ビス−(t−ブ
チルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン−3などのジアルキルパーオキサイド、
1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタ
ール、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパ
ーオキシイソプチレート、t−ブチルパーオキシオクト
エート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチル
パーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシト
リメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、ジ−t−ブチルパーオキシフタレート、ジ−t
−ブチルパーオキシイソフタレート、t−ブチルパーオ
キシラウレート、2,5−ジメチル−2,5ージベンゾ
イルパーオキシヘキサンなどのアルキルパーエステル、
ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ
−イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−sec
−ブチルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピル
パーオキシジカーボネート、ジ−メトキシイソプロピル
パーオキシジカーボネート、ジ−3−メトキシブチルパ
ーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパー
オキシジカーボネート、ビス−(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)パーオキシジカーボネート、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネートなどのパーオキシカー
ボネートなどを挙げることができる。
対し非親和性を示す微粒状充填剤としては、前記接着剤
基剤との親和力が小さいもの例えば酸化亜鉛、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白土、球状アルミ
ナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉末、シラスバルー
ン等が用いられる。これらの材料は、単独で用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、特にシ
リカと他の充填剤との組み合わせが好適である。また、
粒径の異なる2種以上を組み合わせて用いると接着剤層
の表面を凹凸状に形成しやすいので耐ブロッキング性、
剥離性能の向上に有利である。
塗膜を強化しうるとともに、シリカは多孔質であるた
め、接着剤が表面に付着しやすく、接着力や剥離力を調
整しやすい上、シリコーンオイルを用いているプリンタ
により、ノンインパクトプリンタ方式で印字した場合で
も、シリカがシリコーンオイルを吸収するので、接着剤
層がシリコーンオイルにより接着しなくなることもな
い。これらの微粒状充填剤は、平均粒子径が10nm〜
30μm、好ましくは1μm〜20μmの範囲にあるも
のが好適である。
に水溶性高分子を配合する。水溶性高分子としては天然
物でも合成物でもあるいはそれらの混合物でもよく、例
えば、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロー
ル(HEC)、カゼイン、でんぷん等を挙げることがで
きる。水溶性高分子を該接着剤組成物に添加する目的
は、接着剤の表面強度の向上が主であるが、それに付随
して、コーティング適性の改良、接着力の調整(添加す
ることにより低下する)や紙などの基体シートへの充填
剤の定着性向上の効果もある。
タクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天
然ゴムラテックスを用いた場合、前記微粒状充填剤や水
溶性高分子は、接着剤基剤100重量部に対し、該微粒
状充填剤は20〜400重量部、好ましくは20〜13
0重量部、より好ましくは30〜90重量部、最も好ま
しくは50〜90重量部の割合で配合し、該水溶性高分
子は0〜20重量部、好ましくは5〜20重量部、より
好ましくは6〜15重量部の割合で配合することが望ま
しく、合成ゴムラッテクスは0〜20重量部の範囲で配
合してもよい。
いた場合、前記微粒状充填剤や水溶性高分子は、接着剤
基剤100重量部に対し、該微粒状充填剤は20〜40
0重量部、好ましくは30〜400重量部、より好まし
くは30〜350重量部の割合で配合し、該水溶性高分
子は0〜20重量部、好ましくは5〜20重量部、より
好ましくは10〜20重量部の割合で配合するのが望ま
しく、合成ゴムラッテクスは0〜20重量部、好ましく
は5〜20重量部、より好ましくは5〜10重量部の割
合で配合するのが望ましい。該水溶性高分子を配合した
場合は合成ゴムラッテクスを配合しなくてもよい。
を用いた場合、前記微粒状充填剤や水溶性高分子は、接
着剤基剤100重量部に対し、該微粒状充填剤は20〜
400重量部、好ましくは30〜400重量部、より好
ましくは30〜350重量部の割合で配合し、該水溶性
高分子は0〜20重量部、好ましくは5〜20重量部、
より好ましくは5〜10重量部の割合で配合するのが望
ましく、合成ゴムラッテクスは0〜20重量部、好まし
くは5〜20重量部、より好ましくは5〜10重量部の
割合で配合するのが望ましい。該水溶性高分子を配合し
た場合は合成ゴムラッテクスを配合しなくてもよい。
前記範囲より少ないと耐ブロッキング性に劣り、かつ接
着力が強すぎるし、前記範囲を超えると接着力が低くな
りすぎる傾向がみられ、好ましくない。合成ゴムラッテ
クスの配合量が前記範囲より少ないと表面強度が弱く、
削れる傾向がみられ、好ましくなく、また前記範囲を超
えると接着力が弱くなりすぎる傾向がみられ、好ましく
ない。本発明シートに用いられる接着剤組成物において
は、このように使用される接着剤基剤と微粒状充填剤や
水溶性高分子、合成ゴムラッテクスとの配合割合を適切
に選ぶことが必要である。
に本発明の主旨を逸脱しない範囲において、他の合成樹
脂やゴムあるいは酸化防止剤、紫外線防止剤、顔料、染
料、滑剤、発泡剤、難燃剤等の通例の添加剤等を添加し
ても差し支えない。
面の少なくとも一部に、該接着剤組成物から成る微細な
凹凸を有する層が設けられていることが肝要である。該
接着剤組成物の微細な凹凸を有する層を基体シート面に
設ける方法は、グラビアコーターによる塗布方法、エア
ーナイフコーターでコーテイングする方法など特に限定
されるものではないが、グラビアコーターによる塗布方
法は経済的でもあり、上記特性を情報担体用シートに付
与させ易い点からも好ましい方法である。エアーナイフ
コーターでコーテイングする場合は、接着剤層の表面は
均一な状態となるため、上記特性を情報担体用シートに
付与させるためには、接着剤基剤に対して100部以上
の充填剤が必要であるのに対し、グラビアコーターによ
る塗布方法によれば充填剤は100部以下とすることも
できる。
グすると充填剤が基体シート面上に平坦に且つ均一に塗
布されるが、グラビアコーターはアニロクスロールのメ
ッシュのパターンで基体シート面に塗布されるからであ
り、一回の塗布で該接着剤組成物の微細な凹凸を有する
層を設けることができる。アニロクスロールのメッシュ
は表1に示すように、山の幅(a)、山と山の幅
(b)、谷の幅(c)、山の高さ(d)の異なるピラミ
ッド型や格子型のものがあり、いずれも使用することが
できる。このメッシュの大きさと形状で、基体シート面
上に設けられる該接着剤組成物の層の微細な凹凸の大き
さや形状が異なってくる。グラビアコーターによるコー
ティング時に該接着剤組成物は広がるので、上記メッシ
ュの大きさや形状そのままの微細な凹凸が形成されない
ことは勿論である。
に、非剥離性接着剤基剤(例えば天然ゴム)と水溶性高
分子は、微粒状充填剤のシリカや小麦デンプンより速や
かに広がるため、塗布された該接着剤組成物の凸部の中
心部の組成は、元の接着剤の組成より、微粒状充填剤の
シリカ、小麦デンプンが多くなる。従って、基体シート
面との接着は、凸部の中の天然ゴムと広がった(凸部か
らでた)天然ゴムによってなされるものと考えられる。
本発明の情報担体用シートの耐ブロッキング性は微粒状
充填剤であるシリカや小麦デンプンにより改善される
が、該接着剤組成物の層は多数の微細な凹凸から形成さ
れているので、均一に塗布されている時より情報担体用
シートの耐ブロッキング性はより改善される。また、凸
部の中の微粒状充填剤は、天然ゴムと水溶性高分子で固
着され、さらにその凸部は、広がった天然ゴムと水溶性
高分子により基体シート面に接着される。このようにし
て、該接着剤組成物が基体シート面上に均一に存在する
時よりも、該接着剤組成物の層を強固に基体シート面に
定着させることができると共に、充填剤の配合量が少な
いこともあり、充填剤の脱落がなく、印刷適性、プリン
ター適性、シーラー適性などが大いに改善された情報担
体用シートを得ることができるものと考えられる。なお
上記のような優れた特性を有する本発明の情報担体シー
トが得られる理由はこの考えのみに限定されるものでは
ない。
面の少なくとも一部に、前記接着剤組成物の微細な凹凸
を有する層を設けることにより得られるが、特に接着剤
組成物層表面を約1kg/cm2 〜10kg/cm2 圧で加圧
し、接着剤組成物層表面の過度の出張りを押圧し、ブロ
ッキング特性、印字定着適性をより向上させることもで
きる。このような情報担体用シートは、例えば前記図1
ないし図7に示すように、三ツ折ハガキ、二ツ折ハガ
キ、一部折り畳みタイプのハガキ及び重ね合わせタイプ
のハガキ等の親展性をもつハガキや、寸法拡大可能な整
理シート、印刷用紙、複写用紙等として用いられるが、
特に該接着剤組成物の層の少なくとも一部が隠ぺい用情
報記載面となっているものが好適である。
明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれ
らの例によってなんら限定されるものではない。なお、
接着力、耐ブロッキング性及び耐熱耐摩耗性は次のよう
にして求めた。 (1)接着力 テストサンプルを180℃で、2秒間加熱したのち、R
Iテスターにて、シリコーンオイルを0.5g/m2 塗
布し、ドライシーラーの圧力を100kg/cm2に調整し
て加圧接着したのち、剥離強度を測定した。 (2)耐ブロッキング性 テストサンプルの接着剤面同士を合わせ、500g/cm
2 の圧力を加え、50℃にて30分間放置後、剥離強度
を測定した。 (3)耐熱耐摩耗性 150℃の温度で200〜500g/cm2 の荷重をかけ
ながら、接着剤表面を金属で摩耗し、目視によりその消
耗度を調べた。その結果、試験した面積のうち破壊され
た面積の割合が、 10%以下の場合:優、 30%以下の場合:良、 50%以下の場合:可、 51%以上の場合:不可とした。 なお、前記剥離強度の測定には島津製作所社製の引張試
験機オートグラフAGS50型を使用した。また、各物
性は、次の記号に従って評価した。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可
は、60〜99の範囲のものを○、100以上のものを
◎、40〜59の範囲のものを△、39以下のものを×
とした。 耐ブロッキング性(g/cm)については、5.0以下
のものを◎、5.1〜8.0の範囲のものを○、8.1
〜10.0の範囲のものを△、10.1以上のものを×
とした。
然ゴムとして100部)にPVAの水溶液を固形分換算
で10部、粘着付与剤としてアルキルフェノールホルム
アルデヒド樹脂のエタノール溶液を樹脂換算で5部添加
し、ベース接着剤とする。次に、このベース接着剤(固
形分換算で)100部に対し、平均粒径4μmのシリカ
ゲル50部、平均粒径15μmの小麦でんぷん150部
を添加して、感圧接着剤とした。次に、この接着剤組成
物を、エアーナイフコーターを使用して70kgの上質紙
にコート量が4〜5g/m2 (固形分換算)になるよう
にコートしたのち、100℃で1分間乾燥してテストサ
ンプルを作成し、各物性を求めた。その結果を表2に示
す。 実施例2 実施例1のシリカゲルを100部、小麦でんぷんを25
0部、PVAを30部とする。その他同じ。その結果を
表2に示す。 実施例3 実施例1のシリカゲルを15部、小麦でんぷんを15部
とし、グラビアコーターを使用してコートした。その他
実施例1と同じ。その結果を表2に示す。 実施例4 実施例3のシリカゲルを30部、小麦でんぷんを60
部、PVAを20部とした。その他は同じ。その結果を
表2に示す。 実施例5 実施例2の天然ゴムラテックスの代わりに、加硫天然ゴ
ムラテックス(ゴム分60%)を使用し、PVAの代わ
りにSBRラテックスを固形分換算で20部添加した。
その他は同じ。その結果を表2に示す。
ムラテックス(ゴム分60%)を使用し、PVAの代わ
りにSBRラテックスを固形分換算で10部添加した。
その他は同じ。その結果を表2に示す。 実施例7 実施例1の天然ゴムラテックスの代わりに、天然ゴム1
00部に対し、スチレン2部、メタクリル酸10部を共
重合させて得られたラテックスを使用し、PVAは添加
しない。その他は同じ。その結果を表2に示す。 実施例8 実施例7のシリカゲルを100部、小麦でんぷんを25
0部、PVAを10部とする。その他同じ。その結果を
表2に示す。 実施例9 実施例3の天然ゴムラテックスの代わりに、実施例7の
共重合ラテックスを使用し、PVAは添加しない。その
他は同じ。その結果を表2に示す。 実施例10 実施例3のシリカゲルを30部、小麦でんぷんを60部
とし、SBRラテックスを5部添加した。その他は同
じ。その結果を表2に示す。 実施例11 実施例2のPVAを20部とし、SBRラテックスを1
0部添加した。。その他同じ。その結果を表2に示す。 実施例12 実施例5のSBRラテックスを10部とし、PVAを1
0部添加した。その他は同じ。その結果を表2に示す。
0部とする。その他同じ。その結果を表2に示す。 比較例2 実施例2のPVAを40部とする。その他同じ。その結
果を表2に示す。 比較例3 実施例3のシリカゲルを10部、小麦でんぷんを5部と
する。その他同じ。その結果を表2に示す。 比較例4 実施例5のSBRラッテクスを30部とする。その他同
じ。その結果を表2に示す。 比較例5 実施例8のシリカゲルを150部、小麦でんぷんを30
0部とする。その他同じ。その結果を表2に示す。 比較例6 実施例9のシリカゲルを10部、小麦でんぷんを5部と
する。その他同じ。その結果を表2に示す。
着剤基剤とする接着剤組成物およびそれを塗布した情報
担体用シートであって、基体シート面の少なくとも一部
に、この特殊な接着剤組成物の微細な凹凸を有する層を
グラビアコーティング方法などで設けることにより、シ
ートの保存時における積重ねによって、接着剤によるブ
ロッキングが生じるおそれがなく、情報記載時における
プリンタへのフィード及び各種プリンタでの印字も容易
に行いうると共に接着後のシートを容易に剥離すること
ができ、剥離後において、ブロッキングを起こすことが
なく、しかも書き込みや印刷が可能な見開き部分を有す
る極めて使用の簡単な情報担体用シートを提供すること
ができる。また、本発明の接着剤組成物や情報担体用シ
ートは、従来の接着剤組成物や接着用のフィルム積層体
を用いたものに比べて、低い製造コストで経済的有利に
得られる。
図。
を示す説明図。
を示す説明図。
を示す説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 非剥離性接着剤基剤と、その接着剤基剤
に対し非親和性を示す微粒状充填剤と、或は更に水溶性
高分子を配合した接着剤組成物。 - 【請求項2】 接着剤組成物が、感圧型の非剥離性接着
剤基剤100重量部に微粒状充填剤20〜400重量
部、水溶性高分子0〜30重量部および合成ゴムラテッ
クス0〜20重量部を配合したものである請求項1記載
の接着剤組成物。 - 【請求項3】 基体シート面の少なくとも一部に、請求
項1あるいは請求項2記載の接着剤組成物の微細な凹凸
を有する層を設けたことを特徴とする情報担体用シー
ト。
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