JP2001335765A - 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート - Google Patents
耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シートInfo
- Publication number
- JP2001335765A JP2001335765A JP2000157157A JP2000157157A JP2001335765A JP 2001335765 A JP2001335765 A JP 2001335765A JP 2000157157 A JP2000157157 A JP 2000157157A JP 2000157157 A JP2000157157 A JP 2000157157A JP 2001335765 A JP2001335765 A JP 2001335765A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- sensitive adhesive
- sheet
- adhesive composition
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能、耐
ブロッキング性能に優れ、空気中に放置されたり、加熱
されたり、紫外線(UV)を照射されたりしても接着力
が低下しない感圧接着剤組成物の提供。および、そのよ
うな感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シートの提
供。 【解決手段】 Tgが−30℃〜−65℃のアクリル系
ポリマー接着剤基剤と、この接着剤基剤固形分100質
量部に対し、微粒状充填剤を30〜100質量部の割合
で配合してなる感圧接着剤組成物を用いる。
ブロッキング性能に優れ、空気中に放置されたり、加熱
されたり、紫外線(UV)を照射されたりしても接着力
が低下しない感圧接着剤組成物の提供。および、そのよ
うな感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シートの提
供。 【解決手段】 Tgが−30℃〜−65℃のアクリル系
ポリマー接着剤基剤と、この接着剤基剤固形分100質
量部に対し、微粒状充填剤を30〜100質量部の割合
で配合してなる感圧接着剤組成物を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐劣化性に優れた
感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
に関し、さらに詳しくは、折り重ねや切り重ねにより重
ね合わせた面を情報担持面としてなる折り畳みシート、
重ね合わせシートのような親展性を有する情報伝達用シ
ートや、寸法拡大可能な整理シート、複写用紙などの事
務用シートなどの情報伝達用シート、およびこれに使用
する耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物に関するもので
ある。
感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
に関し、さらに詳しくは、折り重ねや切り重ねにより重
ね合わせた面を情報担持面としてなる折り畳みシート、
重ね合わせシートのような親展性を有する情報伝達用シ
ートや、寸法拡大可能な整理シート、複写用紙などの事
務用シートなどの情報伝達用シート、およびこれに使用
する耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、重ね合わせ面に情報を担持する情
報担持用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、重ね合わせ面の全面や特定部分、あるいは
線状に感圧接着剤の接着層が設けられている。この感圧
接着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、その接着層同
士を対接させた状態で強圧をかけることにより、互いの
高分子が自己拡散により密着するタイプものであって、
組成物の種類や加圧の程度により、永久接着性や再剥離
接着性を具現するものである。
報担持用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、重ね合わせ面の全面や特定部分、あるいは
線状に感圧接着剤の接着層が設けられている。この感圧
接着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、その接着層同
士を対接させた状態で強圧をかけることにより、互いの
高分子が自己拡散により密着するタイプものであって、
組成物の種類や加圧の程度により、永久接着性や再剥離
接着性を具現するものである。
【0003】従来、この種の情報担持用シートで使用さ
れる感圧接着剤の主成分は、一般にメタクリル酸メチル
グラフト共重合天然ゴム系粘着剤を主成分として含むも
のである。しかし、メタクリル酸メチルグラフト共重合
天然ゴム系粘着剤を主成分として含む感圧接着剤は、前
記接着層の耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能が劣
り、空気中に放置されたり、加熱されたり、紫外線(U
V)を照射されたりすると90°剥離接着力が低下する
という問題があった。
れる感圧接着剤の主成分は、一般にメタクリル酸メチル
グラフト共重合天然ゴム系粘着剤を主成分として含むも
のである。しかし、メタクリル酸メチルグラフト共重合
天然ゴム系粘着剤を主成分として含む感圧接着剤は、前
記接着層の耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能が劣
り、空気中に放置されたり、加熱されたり、紫外線(U
V)を照射されたりすると90°剥離接着力が低下する
という問題があった。
【0004】すなわち従来の情報担持用シートは、空気
中に放置されたり、加熱されたり、紫外線(UV)を照
射されたりすると劣化して90°剥離接着力が低下し、
甚だしい場合は、90°剥離接着力があまりに低いため
に、親展情報が隠蔽されて郵送されたハガキなどの情報
担持用シートの感圧接着部が自然に剥離するなどして、
郵送中は第三者の目に触れてはいけない親展情報が第三
者の目に触れてしまう状態になり、親展性情報担持用シ
ートとしての本来の機能を果たさなくなる問題があっ
た。
中に放置されたり、加熱されたり、紫外線(UV)を照
射されたりすると劣化して90°剥離接着力が低下し、
甚だしい場合は、90°剥離接着力があまりに低いため
に、親展情報が隠蔽されて郵送されたハガキなどの情報
担持用シートの感圧接着部が自然に剥離するなどして、
郵送中は第三者の目に触れてはいけない親展情報が第三
者の目に触れてしまう状態になり、親展性情報担持用シ
ートとしての本来の機能を果たさなくなる問題があっ
た。
【0005】本発明の第1の目的は、従来の問題を解決
し、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能、耐ブロッ
キング性能に優れた感圧接着剤組成物を提供することで
あり、本発明の第2の目的は、そのような耐劣化性に優
れた感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シートを提供
することである。
し、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能、耐ブロッ
キング性能に優れた感圧接着剤組成物を提供することで
あり、本発明の第2の目的は、そのような耐劣化性に優
れた感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シートを提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のTgを有する
アクリル系ポリマー接着剤基剤と、この接着剤基剤に対
し、スターチ、シリカゲルなどの微粒状充填剤を特定量
配合した感圧接着剤組成物を用いることにより、耐酸化
劣化性能、耐熱性能、耐UV性能に優れた感圧接着剤組
成物を提供できるとともに、耐劣化性に優れた安価な情
報担持用シートを提供できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のTgを有する
アクリル系ポリマー接着剤基剤と、この接着剤基剤に対
し、スターチ、シリカゲルなどの微粒状充填剤を特定量
配合した感圧接着剤組成物を用いることにより、耐酸化
劣化性能、耐熱性能、耐UV性能に優れた感圧接着剤組
成物を提供できるとともに、耐劣化性に優れた安価な情
報担持用シートを提供できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の請求項1記載の耐劣化
性に優れた感圧接着剤組成物は、シートの重ね合わせ面
に塗布され、乾燥処理により通常状態では接着しない接
着層を形成し、前記重ね合わせ面同士を対接させ所定の
圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥
離可能に接着させる感圧接着剤であって、Tgが−30
℃〜−65℃のアクリル系ポリマー接着剤基剤と、この
接着剤基剤固形分100質量部に対し、微粒状充填剤を
30〜100質量部の割合で配合してなることを特徴と
する。
性に優れた感圧接着剤組成物は、シートの重ね合わせ面
に塗布され、乾燥処理により通常状態では接着しない接
着層を形成し、前記重ね合わせ面同士を対接させ所定の
圧力を付与することにより、その重ね合わせ面同士を剥
離可能に接着させる感圧接着剤であって、Tgが−30
℃〜−65℃のアクリル系ポリマー接着剤基剤と、この
接着剤基剤固形分100質量部に対し、微粒状充填剤を
30〜100質量部の割合で配合してなることを特徴と
する。
【0008】本発明の請求項2記載の情報担持用シート
は、基体シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載
の耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物の微細な多数の凸
状パターンからなる接着層を有してなることを特徴とす
る。
は、基体シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載
の耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物の微細な多数の凸
状パターンからなる接着層を有してなることを特徴とす
る。
【0009】本発明の請求項1記載の感圧接着剤組成物
によれば、特定のTgを有するアクリル系ポリマー接着
剤を基剤として用い、この接着剤基剤に対し、微粒状充
填剤を特定量配合した感圧接着剤組成物を用いたので、
耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能、耐ブロッキン
グ性能に優れており、シートの重ね合わせ面に塗布し、
乾燥処理により通常状態では接着しない接着層を形成
し、重ね合わせ面同士を対接させた状態で強圧をかけて
密着させて接着した後は必要に応じて剥離する際は容易
に剥離できる。
によれば、特定のTgを有するアクリル系ポリマー接着
剤を基剤として用い、この接着剤基剤に対し、微粒状充
填剤を特定量配合した感圧接着剤組成物を用いたので、
耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能、耐ブロッキン
グ性能に優れており、シートの重ね合わせ面に塗布し、
乾燥処理により通常状態では接着しない接着層を形成
し、重ね合わせ面同士を対接させた状態で強圧をかけて
密着させて接着した後は必要に応じて剥離する際は容易
に剥離できる。
【0010】請求項2記載の情報担持用シートは、基体
シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載の感圧接
着剤組成物を例えばグラビアコーターにより塗布し、乾
燥処理により通常状態では接着しない微細な多数の凸状
パターンからなる接着層を形成し、重ね合わせ面同士を
対接させた状態で強圧をかけ密着させて接着すると十分
な接着力が得られると共に、必要に応じて剥離する際は
容易に剥離できる。請求項2記載の情報担持用シートの
微細な多数の凸状パターンからなる接着層は、空気中に
放置されたり、加熱されたり、紫外線(UV)を照射さ
れたりしても90°剥離接着力が低下することがなく、
耐劣化性に優れている。
シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載の感圧接
着剤組成物を例えばグラビアコーターにより塗布し、乾
燥処理により通常状態では接着しない微細な多数の凸状
パターンからなる接着層を形成し、重ね合わせ面同士を
対接させた状態で強圧をかけ密着させて接着すると十分
な接着力が得られると共に、必要に応じて剥離する際は
容易に剥離できる。請求項2記載の情報担持用シートの
微細な多数の凸状パターンからなる接着層は、空気中に
放置されたり、加熱されたり、紫外線(UV)を照射さ
れたりしても90°剥離接着力が低下することがなく、
耐劣化性に優れている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の感圧接着剤組成物は、通常状態では接着するこ
とがなく、加圧により接着し、かつ必要時に剥離しうる
接着層を形成するものであって、Tgが−30℃〜−6
5℃のアクリル系ポリマー接着剤基剤と、この接着剤基
剤固形分100質量部に対し、微粒状充填剤を30〜1
00質量部の割合で配合してなる。
本発明の感圧接着剤組成物は、通常状態では接着するこ
とがなく、加圧により接着し、かつ必要時に剥離しうる
接着層を形成するものであって、Tgが−30℃〜−6
5℃のアクリル系ポリマー接着剤基剤と、この接着剤基
剤固形分100質量部に対し、微粒状充填剤を30〜1
00質量部の割合で配合してなる。
【0012】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れるアクリル系ポリマー接着剤のTgは重要であり上記
の範囲内にあることが肝要である。Tgが−30℃より
高いと90°剥離接着力が好ましい範囲に入らない恐れ
があり、Tgが−65℃より低いと90°剥離接着力が
やはり好ましい範囲に入らない恐れがある。
れるアクリル系ポリマー接着剤のTgは重要であり上記
の範囲内にあることが肝要である。Tgが−30℃より
高いと90°剥離接着力が好ましい範囲に入らない恐れ
があり、Tgが−65℃より低いと90°剥離接着力が
やはり好ましい範囲に入らない恐れがある。
【0013】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れるTgが−30℃〜−65℃のアクリル系ポリマー接
着剤は、例えば下記のモノマーの1種あるいは2種以上
を(共)重合して得ることができる。ただし、下記のモ
ノマーそれぞれに記載した数字はそのモノマーを重合し
て得られるホモポリマーのTg(℃)を示す。
れるTgが−30℃〜−65℃のアクリル系ポリマー接
着剤は、例えば下記のモノマーの1種あるいは2種以上
を(共)重合して得ることができる。ただし、下記のモ
ノマーそれぞれに記載した数字はそのモノマーを重合し
て得られるホモポリマーのTg(℃)を示す。
【0014】モノマー;メタクリル酸メチル(10
5)、メタクリル酸エチル(47〜65)、メタクリル
酸n−ブチル(20〜22)、メタクリル酸イソブチル
(48)、メタクリル酸t−ブチル(107)、酢酸ビ
ニル(28)、アクリロニトリル(105)、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル(−10)、メタクリル酸ラウ
リル(−65)、アクリル酸メチル(8〜9)、アクリ
ル酸エチル(−22)、アクリル酸n−ブチル(−54
〜−56)、アクリル酸イソブチル(−30)、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル(−55〜−70)、エチレン
(−125(−45))、メタクリル酸オクタデシル
(−100)など。
5)、メタクリル酸エチル(47〜65)、メタクリル
酸n−ブチル(20〜22)、メタクリル酸イソブチル
(48)、メタクリル酸t−ブチル(107)、酢酸ビ
ニル(28)、アクリロニトリル(105)、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル(−10)、メタクリル酸ラウ
リル(−65)、アクリル酸メチル(8〜9)、アクリ
ル酸エチル(−22)、アクリル酸n−ブチル(−54
〜−56)、アクリル酸イソブチル(−30)、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル(−55〜−70)、エチレン
(−125(−45))、メタクリル酸オクタデシル
(−100)など。
【0015】そして上記のモノマー2種以上を共重合し
て得られるコポリマーのTgの目安は、次式(1)によ
り計算される。 1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+・・・+Wn/Tgn 式(1) 式(1)において Tg:得られるコポリマーのTg(°K) W1、W2、・・Wn:各モノマーの質量分率 Tg1、Tg2、・・Tgn:各モノマーを用いて重合
したホモポリマーのTg(°K)
て得られるコポリマーのTgの目安は、次式(1)によ
り計算される。 1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+・・・+Wn/Tgn 式(1) 式(1)において Tg:得られるコポリマーのTg(°K) W1、W2、・・Wn:各モノマーの質量分率 Tg1、Tg2、・・Tgn:各モノマーを用いて重合
したホモポリマーのTg(°K)
【0016】例えば、アクリル酸n−ブチル(−54〜
−56)、アクリル酸イソブチル(−30)、アクリル
酸2−エチルヘキシル(−55〜−70)、メタクリル
酸ラウリル(−65)などのモノマーの場合は、単独で
重合するか、あるいはこれらの2種以上を共重合して本
発明で用いるTgが−30℃〜−65℃のアクリル系ポ
リマー接着剤を得ることが可能である。
−56)、アクリル酸イソブチル(−30)、アクリル
酸2−エチルヘキシル(−55〜−70)、メタクリル
酸ラウリル(−65)などのモノマーの場合は、単独で
重合するか、あるいはこれらの2種以上を共重合して本
発明で用いるTgが−30℃〜−65℃のアクリル系ポ
リマー接着剤を得ることが可能である。
【0017】しかし、メタクリル酸メチル(105)、
メタクリル酸エチル(47〜65)、メタクリル酸n−
ブチル(20〜22)、メタクリル酸イソブチル(4
8)、メタクリル酸t−ブチル(107)、酢酸ビニル
(28)、アクリロニトリル(105)、メタクリル酸
2−エチルヘキシル(−10)、アクリル酸メチル(8
〜9)、アクリル酸エチル(−22)などの場合は単独
で重合すると本発明で用いるTgが−30℃〜−65℃
のアクリル系ポリマー接着剤を得ることはできない。そ
こで、前記式(1)から計算されるTgを目安にして、
例えば、メタクリル酸ラウリル(−65)、アクリル酸
n−ブチル(−54〜−56)、アクリル酸イソブチル
(−30)、アクリル酸2−エチルヘキシル(−55〜
−70)、エチレン(−125(−45))、メタクリ
ル酸オクタデシル(−100)などあるいはこれらから
選ばれる2種以上のモノマーを適宜のモノマーの質量分
率で上記のモノマーと共重合して本発明で用いるTgが
−30℃〜−65℃のアクリル系ポリマー接着剤を得る
ことができる。
メタクリル酸エチル(47〜65)、メタクリル酸n−
ブチル(20〜22)、メタクリル酸イソブチル(4
8)、メタクリル酸t−ブチル(107)、酢酸ビニル
(28)、アクリロニトリル(105)、メタクリル酸
2−エチルヘキシル(−10)、アクリル酸メチル(8
〜9)、アクリル酸エチル(−22)などの場合は単独
で重合すると本発明で用いるTgが−30℃〜−65℃
のアクリル系ポリマー接着剤を得ることはできない。そ
こで、前記式(1)から計算されるTgを目安にして、
例えば、メタクリル酸ラウリル(−65)、アクリル酸
n−ブチル(−54〜−56)、アクリル酸イソブチル
(−30)、アクリル酸2−エチルヘキシル(−55〜
−70)、エチレン(−125(−45))、メタクリ
ル酸オクタデシル(−100)などあるいはこれらから
選ばれる2種以上のモノマーを適宜のモノマーの質量分
率で上記のモノマーと共重合して本発明で用いるTgが
−30℃〜−65℃のアクリル系ポリマー接着剤を得る
ことができる。
【0018】(共)重合方法は特に限定されず、例え
ば、全乳化剤と水、または必要に応じて一部のモノマー
と重合開始剤も共に反応器に仕込み、モノマー必要なら
ば重合開始剤も重合の進行とともに後添加する重合方法
であるモノマー添加方法や、最初に一部の重合配合物を
乳化して重合し、残りは乳化してエマルジョンとして重
合中に逐次添加する重合方法であるエマルジョン添加方
法やこれらの組み合わせなどを挙げることができる。
ば、全乳化剤と水、または必要に応じて一部のモノマー
と重合開始剤も共に反応器に仕込み、モノマー必要なら
ば重合開始剤も重合の進行とともに後添加する重合方法
であるモノマー添加方法や、最初に一部の重合配合物を
乳化して重合し、残りは乳化してエマルジョンとして重
合中に逐次添加する重合方法であるエマルジョン添加方
法やこれらの組み合わせなどを挙げることができる。
【0019】このようにして得られるアクリル系ポリマ
ー接着剤からなる接着剤基剤には、所望に応じて接着剤
基剤固形分100質量部に対して粘着付与剤(テルペン
フェノール樹脂、ポリブテン樹脂、ロジンエステル樹
脂、石油樹脂など)を10〜30質量部添加することが
好ましい。
ー接着剤からなる接着剤基剤には、所望に応じて接着剤
基剤固形分100質量部に対して粘着付与剤(テルペン
フェノール樹脂、ポリブテン樹脂、ロジンエステル樹
脂、石油樹脂など)を10〜30質量部添加することが
好ましい。
【0020】アクリル系ポリマー接着剤からなる接着剤
基剤には、所望に応じて、粘着剤に慣用されている他の
添加剤、例えば分散剤、粘度調整剤、流動性改良剤、消
泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、
蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バ
イ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤、帯
電防止剤、老化防止剤、などを適宜添加することができ
る。
基剤には、所望に応じて、粘着剤に慣用されている他の
添加剤、例えば分散剤、粘度調整剤、流動性改良剤、消
泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、
蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バ
イ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤、帯
電防止剤、老化防止剤、などを適宜添加することができ
る。
【0021】本発明の感圧接着剤組成物においては、接
着剤基剤に対して微粒状充填剤を配合する。微粒状充填
剤としては、接着剤基剤との親和力が無いか、あるいは
極めて小さく、また、接着剤基剤へ溶解し難いものを用
いるのがよい。このようなものとしては、例えば、各種
デンプン系、シリカ、合成ゼオライト、微球状アクリル
樹脂、微球状メタクリル樹脂、微球状ポリエチレン、球
状アルミナ、ガラス粉末、シラスバルーン、活性白土な
どが挙げられる。これらの微粒状充填剤は、単独で用い
てもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。これ
らの微粒状充填剤は、その平均粒子径が0.1〜20μ
m、好ましくは0.5〜10μmの範囲にあるものが好
適である。
着剤基剤に対して微粒状充填剤を配合する。微粒状充填
剤としては、接着剤基剤との親和力が無いか、あるいは
極めて小さく、また、接着剤基剤へ溶解し難いものを用
いるのがよい。このようなものとしては、例えば、各種
デンプン系、シリカ、合成ゼオライト、微球状アクリル
樹脂、微球状メタクリル樹脂、微球状ポリエチレン、球
状アルミナ、ガラス粉末、シラスバルーン、活性白土な
どが挙げられる。これらの微粒状充填剤は、単独で用い
てもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。これ
らの微粒状充填剤は、その平均粒子径が0.1〜20μ
m、好ましくは0.5〜10μmの範囲にあるものが好
適である。
【0022】また、本発明の感圧接着剤組成物において
は、接着剤基剤固形分100質量部に対し、微粒状充填
剤を30〜100質量部、好ましくは40〜100質量
部、より好ましくは50〜100質量部の範囲で配合す
る。40質量部未満で微粒状充填剤の配合量が少なすぎ
ると、耐ブロッキング性能が低下したり、また、接着力
が強すぎて剥離しにくくなるし、また、100質量部を
超えて多すぎると接着力が低くなりすぎ、十分な粘着性
を示さなくなる。
は、接着剤基剤固形分100質量部に対し、微粒状充填
剤を30〜100質量部、好ましくは40〜100質量
部、より好ましくは50〜100質量部の範囲で配合す
る。40質量部未満で微粒状充填剤の配合量が少なすぎ
ると、耐ブロッキング性能が低下したり、また、接着力
が強すぎて剥離しにくくなるし、また、100質量部を
超えて多すぎると接着力が低くなりすぎ、十分な粘着性
を示さなくなる。
【0023】本発明の感圧接着剤組成物は、グラビアコ
ーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーター
などの塗布手段により基体シート面に塗布され、二つ折
り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わ
せなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着する
が、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハ
ガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用
できる。
ーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーター
などの塗布手段により基体シート面に塗布され、二つ折
り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わ
せなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着する
が、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハ
ガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用
できる。
【0024】次に、本発明の感圧接着剤組成物が塗布さ
れる基体シートとしては、通常の紙の他に、合成紙、あ
るいはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムを用いる
こともできる。これらの合成フィルムを用いる場合に
は、基体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの
表面処理を施すのが好ましい。また、基体シート面への
感圧接着剤組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離性
のため、1〜30g/m2 、好ましくは3〜20g/m
2 、さらに好ましくは5〜15g/m2 とするのがよ
い。
れる基体シートとしては、通常の紙の他に、合成紙、あ
るいはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムを用いる
こともできる。これらの合成フィルムを用いる場合に
は、基体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの
表面処理を施すのが好ましい。また、基体シート面への
感圧接着剤組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離性
のため、1〜30g/m2 、好ましくは3〜20g/m
2 、さらに好ましくは5〜15g/m2 とするのがよ
い。
【0025】本発明の情報担体用シートは、基体シート
面の少なくとも一部に、本発明の感圧接着剤組成物から
成る微細な多数の凸状パターンからなる接着層が設けら
れていることが肝要である。本発明の感圧接着剤組成物
の微細な多数の凸状パターンからなる接着層を基体シー
ト面に設ける方法は、特に限定されるものではないが、
グラビアコーターによる塗布方法が経済的にも、紙への
定着性、接着剤皮膜の凝集力がともに強く、印刷機やプ
リンターなどを走行中に接着剤が摩耗したり、脱落しな
いなどの特性を情報担体用シートに付与させ易い点から
も最も好ましい方法である。エアーナイフコーターでコ
ーテイングすると、接着層の表面は均一な状態となるた
め、接着剤基剤100質量部に対して100質量部を超
える微粒状充填剤の配合が必要となるのに対し、グラビ
アコーターによる塗布方法によれば微粒状充填剤は30
〜100質量部とすることができる。
面の少なくとも一部に、本発明の感圧接着剤組成物から
成る微細な多数の凸状パターンからなる接着層が設けら
れていることが肝要である。本発明の感圧接着剤組成物
の微細な多数の凸状パターンからなる接着層を基体シー
ト面に設ける方法は、特に限定されるものではないが、
グラビアコーターによる塗布方法が経済的にも、紙への
定着性、接着剤皮膜の凝集力がともに強く、印刷機やプ
リンターなどを走行中に接着剤が摩耗したり、脱落しな
いなどの特性を情報担体用シートに付与させ易い点から
も最も好ましい方法である。エアーナイフコーターでコ
ーテイングすると、接着層の表面は均一な状態となるた
め、接着剤基剤100質量部に対して100質量部を超
える微粒状充填剤の配合が必要となるのに対し、グラビ
アコーターによる塗布方法によれば微粒状充填剤は30
〜100質量部とすることができる。
【0026】これはエアーナイフコーターでコーテイン
グすると微粒状充填剤が基体シート面上に平坦に且つ均
一に塗布されるが、グラビアコーターは彫刻ロールのメ
ッシュの凹状パターンで基体シート面に塗布されるから
であり、一回の塗布で本発明の感圧接着剤組成物の微細
な多数の凸状パターンからなる接着層を設けることがで
きる。彫刻ロールのメッシュの凹状パターンは表1に示
すように、山の幅(a)、山と山の幅(b)、谷の幅
(c)、山の高さ(d)の異なるピラミッド型や格子型
などがあり、これらの凹部に感圧接着剤組成物が保持さ
れる。通常は一旦、彫刻ロールから転写ロール(プリン
トロール)に感圧接着剤組成物が転写された後、基体シ
ートへ塗布されるグラビアオフセット方式が採用され
る。このメッシュの凹状パターンの大きさと形状で、基
体シート面上に設けられる本発明の感圧接着剤組成物の
接着層の微細な凸状パターンの大きさや形状が異なって
くる。なお、グラビアコーターによるコーティング時に
本発明の感圧接着剤組成物は広がるので、上記メッシュ
の凹状パターンの大きさや形状そのままの微細な凸状パ
ターンが形成されないことは勿論である。
グすると微粒状充填剤が基体シート面上に平坦に且つ均
一に塗布されるが、グラビアコーターは彫刻ロールのメ
ッシュの凹状パターンで基体シート面に塗布されるから
であり、一回の塗布で本発明の感圧接着剤組成物の微細
な多数の凸状パターンからなる接着層を設けることがで
きる。彫刻ロールのメッシュの凹状パターンは表1に示
すように、山の幅(a)、山と山の幅(b)、谷の幅
(c)、山の高さ(d)の異なるピラミッド型や格子型
などがあり、これらの凹部に感圧接着剤組成物が保持さ
れる。通常は一旦、彫刻ロールから転写ロール(プリン
トロール)に感圧接着剤組成物が転写された後、基体シ
ートへ塗布されるグラビアオフセット方式が採用され
る。このメッシュの凹状パターンの大きさと形状で、基
体シート面上に設けられる本発明の感圧接着剤組成物の
接着層の微細な凸状パターンの大きさや形状が異なって
くる。なお、グラビアコーターによるコーティング時に
本発明の感圧接着剤組成物は広がるので、上記メッシュ
の凹状パターンの大きさや形状そのままの微細な凸状パ
ターンが形成されないことは勿論である。
【0027】
【表1】
【0028】グラビアコーターによるコーティング時
に、接着剤基剤は、微粒状充填剤のシリカゲルや小麦デ
ンプンより速やかに広がるため、塗布された本発明の感
圧接着剤組成物の凸状パターンの中心部の組成は、元の
接着剤の組成より、微粒状充填剤のシリカゲルや小麦デ
ンプンが多くなる。従って、基体シート面との接着は、
凸状パターンの中の接着剤基剤と広がった接着剤基剤に
よってなされるものと考えられる。本発明の情報担体用
シートの耐ブロッキング性は微粒状充填剤であるシリカ
ゲルや小麦デンプンにより改善されるが、本発明の感圧
接着剤組成物の接着層は多数の微細な凸状パターンから
形成されているので、均一に塗布されている時より情報
担体用シートの耐ブロッキング性はより改善される。ま
た、凸状パターンの中の微粒状充填剤は接着剤基剤で固
着され、さらにその凸状パターンは広がった接着剤基剤
により基体シート面に接着される。このようにして、本
発明の感圧接着剤組成物が基体シート面上に均一に存在
する時よりも、本発明の感圧接着剤組成物の接着層を強
固に基体シート面に定着させることができると共に、微
粒状充填剤の配合量が少ないこともあり、微粒状充填剤
の脱落がなく、印刷適性、プリンター適性、シーラー適
性などが大いに改善された情報担体用シートを得ること
ができるものと考えられる。なお、上記のような優れた
特性を有する本発明の情報担体シートが得られる理由は
この考えのみに限定されるものではない。さらに、形成
された剥離可能な接着層を加圧ローラにて加圧すること
により、耐ブロッキング性をさらに向上させることがで
きる。
に、接着剤基剤は、微粒状充填剤のシリカゲルや小麦デ
ンプンより速やかに広がるため、塗布された本発明の感
圧接着剤組成物の凸状パターンの中心部の組成は、元の
接着剤の組成より、微粒状充填剤のシリカゲルや小麦デ
ンプンが多くなる。従って、基体シート面との接着は、
凸状パターンの中の接着剤基剤と広がった接着剤基剤に
よってなされるものと考えられる。本発明の情報担体用
シートの耐ブロッキング性は微粒状充填剤であるシリカ
ゲルや小麦デンプンにより改善されるが、本発明の感圧
接着剤組成物の接着層は多数の微細な凸状パターンから
形成されているので、均一に塗布されている時より情報
担体用シートの耐ブロッキング性はより改善される。ま
た、凸状パターンの中の微粒状充填剤は接着剤基剤で固
着され、さらにその凸状パターンは広がった接着剤基剤
により基体シート面に接着される。このようにして、本
発明の感圧接着剤組成物が基体シート面上に均一に存在
する時よりも、本発明の感圧接着剤組成物の接着層を強
固に基体シート面に定着させることができると共に、微
粒状充填剤の配合量が少ないこともあり、微粒状充填剤
の脱落がなく、印刷適性、プリンター適性、シーラー適
性などが大いに改善された情報担体用シートを得ること
ができるものと考えられる。なお、上記のような優れた
特性を有する本発明の情報担体シートが得られる理由は
この考えのみに限定されるものではない。さらに、形成
された剥離可能な接着層を加圧ローラにて加圧すること
により、耐ブロッキング性をさらに向上させることがで
きる。
【0029】次に、本発明の情報担持用シートの構成に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの表面展開図、図2はこのハ
ガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図4
は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は本発
明の二つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの
裏面展開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説
明図、図8は本発明の部分二つ折りハガキの表面展開
図、図9はこのハガキの裏面展開図、図10は図8のハ
ガキを折り込む際の状態説明図である。
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの表面展開図、図2はこのハ
ガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図4
は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は本発
明の二つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの
裏面展開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説
明図、図8は本発明の部分二つ折りハガキの表面展開
図、図9はこのハガキの裏面展開図、図10は図8のハ
ガキを折り込む際の状態説明図である。
【0030】先ず、図1ないし図3に示す三つ折りハガ
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が、また中央区画領域Bの表裏面及び右側区画領域Cの
表面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体シート2の区画
領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全体
に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可
能な接着層6が形成されている。このように構成された
三つ折りハガキ1は、図4に示すように、各区画の重ね
合わせ面を折り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着
層同士を対接させ、この状態でドライシーラーにて加圧
することにより、その接着層6が活性化されて接着され
る。
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が、また中央区画領域Bの表裏面及び右側区画領域Cの
表面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体シート2の区画
領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全体
に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可
能な接着層6が形成されている。このように構成された
三つ折りハガキ1は、図4に示すように、各区画の重ね
合わせ面を折り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着
層同士を対接させ、この状態でドライシーラーにて加圧
することにより、その接着層6が活性化されて接着され
る。
【0031】次に、図5及び図6に示す二つ折りハガキ
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、中央部の折り線3によって2つ
の領域D及びEに区画されるものである。左側区画領域
Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報
印刷4が、また区画領域D及びEの裏面には隠蔽情報印
刷5が、基体シート2に直接印刷されている。さらに、
この印刷された基体シート2の区画領域D及びEの裏面
全体に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥
離可能な接着層6が形成されている。このように構成さ
れた二つ折りハガキ11は、図7に示すように、上記の
三つ折りハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が
対接するように折り線3で折り込んで加圧することによ
り、その接着層6が活性化されて接着される。
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、中央部の折り線3によって2つ
の領域D及びEに区画されるものである。左側区画領域
Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報
印刷4が、また区画領域D及びEの裏面には隠蔽情報印
刷5が、基体シート2に直接印刷されている。さらに、
この印刷された基体シート2の区画領域D及びEの裏面
全体に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥
離可能な接着層6が形成されている。このように構成さ
れた二つ折りハガキ11は、図7に示すように、上記の
三つ折りハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が
対接するように折り線3で折り込んで加圧することによ
り、その接着層6が活性化されて接着される。
【0032】また、図8及び図9に示す部分二つ折りハ
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体シート2から構成され、折り線3によってサイ
ズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもので
ある。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て名、
住所等の宛て先情報印刷4が、また右側区画領域Gの裏
面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷され
ている。さらに、この印刷された基体シート2の区画領
域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り込んだ
際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対し、本発
明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された部分二つ折り
ハガキ21は、図10に示すように、上記の二つ折りハ
ガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するよ
うに折り線3で折り込んで加圧することにより、その接
着層6が活性化されて接着される。
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体シート2から構成され、折り線3によってサイ
ズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもので
ある。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て名、
住所等の宛て先情報印刷4が、また右側区画領域Gの裏
面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷され
ている。さらに、この印刷された基体シート2の区画領
域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り込んだ
際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対し、本発
明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された部分二つ折り
ハガキ21は、図10に示すように、上記の二つ折りハ
ガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するよ
うに折り線3で折り込んで加圧することにより、その接
着層6が活性化されて接着される。
【0033】また、本発明の感圧接着組成物により形成
される剥離可能な接着層は、それ自体印刷インキ及びト
ナーの受容性をも有するため、必要に応じ、さらにその
表面に通常の印刷装置あるいはノンインパクトプリンタ
で付加情報(図示せず)をプリントすることができる。
される剥離可能な接着層は、それ自体印刷インキ及びト
ナーの受容性をも有するため、必要に応じ、さらにその
表面に通常の印刷装置あるいはノンインパクトプリンタ
で付加情報(図示せず)をプリントすることができる。
【0034】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)Tg−65℃のアクリル系ポリマー接着剤
基剤100質量部に対し、シリカゲル(日本シリカ工業
(株)製、ニップジェルBY−400、平均粒径4.0
μmあるいは富士シリシア(株)製、サイシリア44
6、平均粒径4.5μm)15質量部、スターチ15質
量部配合して本発明の感圧接着剤組成物を調製した。こ
の本発明の感圧接着剤組成物を連量70kgの上質紙に
グラビアオフセット方式により10g/m2 の割合で塗
布し、接着層を形成し、次いで、120℃、30秒間加
熱を行い乾燥処理した。このようにして作った情報担持
用シートの製造直後の90°剥離(T型剥離)接着力、
耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能を下記の方法に
より評価し、評価結果を表2に示す。
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)Tg−65℃のアクリル系ポリマー接着剤
基剤100質量部に対し、シリカゲル(日本シリカ工業
(株)製、ニップジェルBY−400、平均粒径4.0
μmあるいは富士シリシア(株)製、サイシリア44
6、平均粒径4.5μm)15質量部、スターチ15質
量部配合して本発明の感圧接着剤組成物を調製した。こ
の本発明の感圧接着剤組成物を連量70kgの上質紙に
グラビアオフセット方式により10g/m2 の割合で塗
布し、接着層を形成し、次いで、120℃、30秒間加
熱を行い乾燥処理した。このようにして作った情報担持
用シートの製造直後の90°剥離(T型剥離)接着力、
耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能を下記の方法に
より評価し、評価結果を表2に示す。
【0035】(1)90°剥離(T型剥離)接着力の測
定方法:得られた情報担持用シートを、幅25mm、長
さ100mmに裁断して試料を作成し、この試料2枚を
25mmの長さで重ね合わせ7MPaの荷重を加えて圧
着した。接着剤の剥離接着強さ試験方法JISK685
4に準じて、オートグラフAGS50(島津製作所製)
を用いて90°剥離(T型剥離)接着力を測定する。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可 ◎:100〜150(gf/25mm) ○:150〜200(gf/25mm)あるいは50〜
100(gf/25mm) △:200〜300(gf/25mm)あるいは30〜
50(gf/25mm) ×:300(gf/25mm)以上あるいは30(gf
/25mm)以下
定方法:得られた情報担持用シートを、幅25mm、長
さ100mmに裁断して試料を作成し、この試料2枚を
25mmの長さで重ね合わせ7MPaの荷重を加えて圧
着した。接着剤の剥離接着強さ試験方法JISK685
4に準じて、オートグラフAGS50(島津製作所製)
を用いて90°剥離(T型剥離)接着力を測定する。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可 ◎:100〜150(gf/25mm) ○:150〜200(gf/25mm)あるいは50〜
100(gf/25mm) △:200〜300(gf/25mm)あるいは30〜
50(gf/25mm) ×:300(gf/25mm)以上あるいは30(gf
/25mm)以下
【0036】(2)耐酸化劣化性能:得られた情報担持
用シートを、ヤマト科学製の送風定温器中に入れて、4
0℃で24時間放置した後に上記のようにして90°剥
離(T型剥離)接着力を測定する。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可 ◎:90°剥離接着力が80〜100%保持されてい
る。 ○:90°剥離接着力が60〜80%保持されている。 △:90°剥離接着力が40〜60%しか保持されてい
ない。 ×:90°剥離接着力が40%以下になった。
用シートを、ヤマト科学製の送風定温器中に入れて、4
0℃で24時間放置した後に上記のようにして90°剥
離(T型剥離)接着力を測定する。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可 ◎:90°剥離接着力が80〜100%保持されてい
る。 ○:90°剥離接着力が60〜80%保持されている。 △:90°剥離接着力が40〜60%しか保持されてい
ない。 ×:90°剥離接着力が40%以下になった。
【0037】(3)耐熱性能:得られた情報担持用シー
トを、140℃のステンレス板に挟み、30分放置した
後に上記のようにして90°剥離(T型剥離)接着力を
測定する。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可 ◎:90°剥離接着力が80〜100%保持されてい
る。 ○:90°剥離接着力が60〜80%保持されている。 △:90°剥離接着力が40〜60%しか保持されてい
ない。 ×:90°剥離接着力が40%以下になった。
トを、140℃のステンレス板に挟み、30分放置した
後に上記のようにして90°剥離(T型剥離)接着力を
測定する。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可 ◎:90°剥離接着力が80〜100%保持されてい
る。 ○:90°剥離接着力が60〜80%保持されている。 △:90°剥離接着力が40〜60%しか保持されてい
ない。 ×:90°剥離接着力が40%以下になった。
【0038】(4)耐UV性能:得られた情報担持用シ
ートを、アイグラフィックス製メタルハライドランプを
使用して、57mJ/cm2 の紫外線(UV)を照射し
た後に上記のようにして90°剥離(T型剥離)接着力
を測定する。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可 ◎:90°剥離接着力が80〜100%保持されてい
る。 ○:90°剥離接着力が60〜80%保持されている。 △:90°剥離接着力が40〜60%しか保持されてい
ない。 ×:90°剥離接着力が40%以下になった。
ートを、アイグラフィックス製メタルハライドランプを
使用して、57mJ/cm2 の紫外線(UV)を照射し
た後に上記のようにして90°剥離(T型剥離)接着力
を測定する。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可 ◎:90°剥離接着力が80〜100%保持されてい
る。 ○:90°剥離接着力が60〜80%保持されている。 △:90°剥離接着力が40〜60%しか保持されてい
ない。 ×:90°剥離接着力が40%以下になった。
【0039】(実施例2〜3)表2に示した各成分の配
合割合とした以外は、実施例1と同様にして本発明の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情
報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化性能、
耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表2に示す。
合割合とした以外は、実施例1と同様にして本発明の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情
報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化性能、
耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表2に示す。
【0040】(実施例4〜6)Tg−50℃のアクリル
系ポリマー接着剤基剤を用い表2に示した各成分の配合
割合とした以外は、実施例1〜3と同様にして本発明の
感圧接着剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にして
得た情報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化
性能、耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表2に示
す。
系ポリマー接着剤基剤を用い表2に示した各成分の配合
割合とした以外は、実施例1〜3と同様にして本発明の
感圧接着剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にして
得た情報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化
性能、耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表2に示
す。
【0041】(実施例7〜9)Tg−30℃のアクリル
系ポリマー接着剤基剤を用い表2に示した各成分の配合
割合とした以外は、実施例1〜3と同様にして本発明の
感圧接着剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にして
得た情報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化
性能、耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表2に示
す。
系ポリマー接着剤基剤を用い表2に示した各成分の配合
割合とした以外は、実施例1〜3と同様にして本発明の
感圧接着剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にして
得た情報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化
性能、耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表2に示
す。
【0042】(比較例1)天然ゴム(NR)100質量
部とMMA25重量部とを混合してグラフト共重合して
得たMMAグラフト共重合天然ゴムエマルジョン100
質量部(固形分)に対して、スチレンリッチSBRラテ
ックス(ニポール2507H、日本ゼオン(株))を固
形分が20質量部となるように配合した接着剤基剤を用
いた以外は、実施例1〜3と同様にして比較の感圧接着
剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にして得た情報
担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化性能、耐
熱性能、耐UV性能を評価した結果を表3に示す。
部とMMA25重量部とを混合してグラフト共重合して
得たMMAグラフト共重合天然ゴムエマルジョン100
質量部(固形分)に対して、スチレンリッチSBRラテ
ックス(ニポール2507H、日本ゼオン(株))を固
形分が20質量部となるように配合した接着剤基剤を用
いた以外は、実施例1〜3と同様にして比較の感圧接着
剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にして得た情報
担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化性能、耐
熱性能、耐UV性能を評価した結果を表3に示す。
【0043】(比較例2〜3)表3に示した配合とした
以外は比較例1と同様にして比較の感圧接着剤組成物を
調製し、実施例1〜3と同様にして得た情報担持用シー
トの90°剥離接着力、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐
UV性能を評価した結果を表3に示す。
以外は比較例1と同様にして比較の感圧接着剤組成物を
調製し、実施例1〜3と同様にして得た情報担持用シー
トの90°剥離接着力、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐
UV性能を評価した結果を表3に示す。
【0044】(比較例4〜6)スチレンリッチSBRラ
テックスの替わりにポリスチレンエマルジョン(ニポー
ルLX303、日本ゼオン(株))を用いた以外は、比
較例1と同様にして比較の感圧接着剤組成物を調製し、
実施例1〜3と同様にして得た情報担持用シートの90
°剥離接着力、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能
を評価した結果を表3に示す。
テックスの替わりにポリスチレンエマルジョン(ニポー
ルLX303、日本ゼオン(株))を用いた以外は、比
較例1と同様にして比較の感圧接着剤組成物を調製し、
実施例1〜3と同様にして得た情報担持用シートの90
°剥離接着力、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV性能
を評価した結果を表3に示す。
【0045】(比較例7〜9)Tg−25℃のアクリル
系ポリマー接着剤基剤を用い表4に示した各成分の配合
割合とした以外は、実施例1〜3と同様にして比較の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にして得
た情報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化性
能、耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表4に示
す。
系ポリマー接着剤基剤を用い表4に示した各成分の配合
割合とした以外は、実施例1〜3と同様にして比較の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にして得
た情報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣化性
能、耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表4に示
す。
【0046】(比較例10〜12)Tg−70℃のアク
リル系ポリマー接着剤基剤を用い表4に示した各成分の
配合割合とした以外は、実施例1〜3と同様にして比較
の感圧接着剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にし
て得た情報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣
化性能、耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表4に
示す。
リル系ポリマー接着剤基剤を用い表4に示した各成分の
配合割合とした以外は、実施例1〜3と同様にして比較
の感圧接着剤組成物を調製し、実施例1〜3と同様にし
て得た情報担持用シートの90°剥離接着力、耐酸化劣
化性能、耐熱性能、耐UV性能を評価した結果を表4に
示す。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】表2から、実施例1〜9の本発明の感圧接
着剤組成物は90°剥離接着力、耐酸化劣化性能、耐熱
性能、耐UV性能がいずれも優れていることが判る。表
3から、比較例1〜6の比較の感圧接着剤組成物は90
°剥離接着力はよいが、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐
UV性能がいずれも劣ることが判る。表4から、比較例
7〜12の比較の感圧接着剤組成物はいずれも特に90
°剥離接着力が劣り、比較例7〜9の比較の感圧接着剤
組成物は耐熱性能にも劣ることが判る。
着剤組成物は90°剥離接着力、耐酸化劣化性能、耐熱
性能、耐UV性能がいずれも優れていることが判る。表
3から、比較例1〜6の比較の感圧接着剤組成物は90
°剥離接着力はよいが、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐
UV性能がいずれも劣ることが判る。表4から、比較例
7〜12の比較の感圧接着剤組成物はいずれも特に90
°剥離接着力が劣り、比較例7〜9の比較の感圧接着剤
組成物は耐熱性能にも劣ることが判る。
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の感圧接着剤組成
物は、Tgが−30℃〜−65℃のアクリル系ポリマー
接着剤基剤と、この接着剤基剤に対し、粒状充填剤を特
定量配合したので、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV
性能、耐ブロッキング性能に優れ、空気中に放置された
り、加熱されたり、紫外線(UV)を照射されたりして
も接着力が低下しないという顕著な効果を奏する。
物は、Tgが−30℃〜−65℃のアクリル系ポリマー
接着剤基剤と、この接着剤基剤に対し、粒状充填剤を特
定量配合したので、耐酸化劣化性能、耐熱性能、耐UV
性能、耐ブロッキング性能に優れ、空気中に放置された
り、加熱されたり、紫外線(UV)を照射されたりして
も接着力が低下しないという顕著な効果を奏する。
【0052】請求項2記載の情報担持用シートは、基体
シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載の感圧接
着剤組成物を例えばグラビアコーターにより塗布し、乾
燥処理により通常状態では接着しない微細な多数の凸状
パターンからなる接着層を形成し、重ね合わせ面同士を
対接させた状態で強圧をかけ密着させて接着すると十分
な接着力が得られるとともに、必要に応じて剥離する際
は容易に剥離できるという効果を奏する。また、請求項
2記載の情報担持用シートは、耐酸化劣化性能、耐熱性
能、耐UV性能、耐ブロッキング性能に優れ、加熱され
たり、紫外線(UV)を照射されたりしても接着力が低
下しないという顕著な効果を奏する。
シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載の感圧接
着剤組成物を例えばグラビアコーターにより塗布し、乾
燥処理により通常状態では接着しない微細な多数の凸状
パターンからなる接着層を形成し、重ね合わせ面同士を
対接させた状態で強圧をかけ密着させて接着すると十分
な接着力が得られるとともに、必要に応じて剥離する際
は容易に剥離できるという効果を奏する。また、請求項
2記載の情報担持用シートは、耐酸化劣化性能、耐熱性
能、耐UV性能、耐ブロッキング性能に優れ、加熱され
たり、紫外線(UV)を照射されたりしても接着力が低
下しないという顕著な効果を奏する。
【図1】本発明の三つ折りハガキの表面展開図。
【図2】図1のハガキの裏面展開図。
【図3】図1のX−X線断面図。
【図4】図1のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図5】本発明の二つ折りハガキの表面展開図。
【図6】図5のハガキの裏面展開図。
【図7】図5のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図8】本発明の部分二つ折りハガキの表面展開図。
【図9】図8のハガキの裏面展開図。
【図10】図8のハガキを折り込む際の状態説明図。
2、12、22 基体シート 3、3a、3b 折り線 5 隠蔽情報印刷 6 剥離可能な接着層
Claims (2)
- 【請求項1】 シートの重ね合わせ面に塗布され、乾燥
処理により通常状態では接着しない接着層を形成し、前
記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与するこ
とにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着させ
る感圧接着剤であって、 Tgが−30℃〜−65℃のアクリル系ポリマー接着剤
基剤と、この接着剤基剤固形分100質量部に対し、微
粒状充填剤を30〜100質量部の割合で配合してなる
ことを特徴とする耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物。 - 【請求項2】 基体シートの重ね合わせ面の所定部に請
求項1記載の感圧接着剤組成物の微細な多数の凸状パタ
ーンからなる接着層を有してなる情報担持用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000157157A JP2001335765A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000157157A JP2001335765A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001335765A true JP2001335765A (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18661840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000157157A Pending JP2001335765A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001335765A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005162939A (ja) * | 2003-12-04 | 2005-06-23 | Showa Highpolymer Co Ltd | 圧力応答型接着剤組成物 |
JP2017206603A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | 特種東海製紙株式会社 | 感圧型再剥離性接着剤組成物、塗料組成物及び情報担体シート |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05331439A (ja) * | 1992-03-31 | 1993-12-14 | Toppan Moore Co Ltd | 接着剤組成物及びそれを塗布した情報担体用シート |
JPH09194812A (ja) * | 1996-01-17 | 1997-07-29 | Chuo Rika Kogyo Kk | 自己接着性エマルジョン組成物 |
JPH10158615A (ja) * | 1996-11-30 | 1998-06-16 | Chuo Rika Kogyo Kk | 接着剤組成物及びそれを用いた情報担体シート |
JPH11301149A (ja) * | 1998-04-24 | 1999-11-02 | Daio Paper Corp | 感圧疑似接着シート |
JP2001031938A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Nippon Zeon Co Ltd | 再剥離性感圧接着剤用ラテックス、それを用いた再剥離性感圧接着剤組成物およびそれを用いた被記録材料 |
JP2001262102A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-09-26 | Toppan Forms Co Ltd | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
JP2001303007A (ja) * | 2000-04-21 | 2001-10-31 | Chuo Rika Kogyo Corp | 感圧型再剥離性接着剤用アクリル樹脂エマルジョン |
-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000157157A patent/JP2001335765A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05331439A (ja) * | 1992-03-31 | 1993-12-14 | Toppan Moore Co Ltd | 接着剤組成物及びそれを塗布した情報担体用シート |
JPH09194812A (ja) * | 1996-01-17 | 1997-07-29 | Chuo Rika Kogyo Kk | 自己接着性エマルジョン組成物 |
JPH10158615A (ja) * | 1996-11-30 | 1998-06-16 | Chuo Rika Kogyo Kk | 接着剤組成物及びそれを用いた情報担体シート |
JPH11301149A (ja) * | 1998-04-24 | 1999-11-02 | Daio Paper Corp | 感圧疑似接着シート |
JP2001031938A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Nippon Zeon Co Ltd | 再剥離性感圧接着剤用ラテックス、それを用いた再剥離性感圧接着剤組成物およびそれを用いた被記録材料 |
JP2001262102A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-09-26 | Toppan Forms Co Ltd | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
JP2001303007A (ja) * | 2000-04-21 | 2001-10-31 | Chuo Rika Kogyo Corp | 感圧型再剥離性接着剤用アクリル樹脂エマルジョン |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005162939A (ja) * | 2003-12-04 | 2005-06-23 | Showa Highpolymer Co Ltd | 圧力応答型接着剤組成物 |
JP2017206603A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | 特種東海製紙株式会社 | 感圧型再剥離性接着剤組成物、塗料組成物及び情報担体シート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05331439A (ja) | 接着剤組成物及びそれを塗布した情報担体用シート | |
JP3495981B2 (ja) | コールドシール接着剤 | |
JP3660462B2 (ja) | 感圧接着性プリント用シート | |
JP4780740B2 (ja) | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001335765A (ja) | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001262102A (ja) | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001262099A (ja) | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JPH09235530A (ja) | 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート | |
JP4565584B2 (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP4780741B2 (ja) | 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP3454477B2 (ja) | 感圧接着剤組成物、それを用いた情報担持用シート及び隠蔽情報担持シート | |
JPH11181381A (ja) | 剥離可能な接着剤、及び、剥離可能な接着シート | |
JP3548359B2 (ja) | 接着剤組成物及びそれを用いた情報担体シート | |
JP3922657B2 (ja) | 感圧接着剤組成物を用いた記録用シート | |
JP2001131503A (ja) | 感圧接着シート | |
JP2003082308A (ja) | 感圧接着剤組成物およびこれを用いた情報担持用シート | |
JP4565583B2 (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001335769A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001303001A (ja) | トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001335768A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JPH10130603A (ja) | 感圧接着剤組成物及びそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001335770A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001240831A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001152113A (ja) | トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JPH1148651A (ja) | インクジェット記録用情報担持用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100601 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101109 |