JP3548359B2 - 接着剤組成物及びそれを用いた情報担体シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一時的には接着するが必要時に容易に剥離でき、一旦剥離した場合には再接着することのない情報担体シート用接着剤組成物に関する。さらに詳しくは、折り畳みカード、重ね合わせシート、情報隠ペいシートなどの情報担体シート用に好適な接着剤組成物;および該接着剤組成物からなる接着剤層を設けてなる情報担体シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、接着剤成分と微粒状充填剤とからなる接着剤組成物の層を設けた情報担体シートが提案されている(例えば、特開平5−331439号公報)。
かかる接着剤組成物に用いる接着剤成分としては天然ゴムラテックス、スチレンブタジエンゴムラテックス、クロロプレンゴムラテックスなどの合成ゴムラテックスあるいはそれらの変性物が使用されており、特に天然ゴムラテックスあるいはその変性物が塗工面のタックが少なく、かつ接着性が優れていることから、広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ゴム系の接着剤、特に天然ゴムラテックスは、基本的な欠点として空気中の酸素、紫外線などの影響で樹脂が老化する傾向があるため、情報担体シートに印刷する際に紫外線硬化型インクを硬化させる目的で照射する紫外線で、接着力が低下してしまう。この欠点を改良するためにアクリルによる変性、紫外線吸収剤の配合などが試みられているが、充分満足できるものは得られていないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題点を解決するため鋭意検討した結果、特定のアクリル系共重合体エマルジョンを用いた接着剤組成物が、耐老化性に優れ、塗工面のタックが少なく、良好な接着性を有し得ることを見いだし、本発明に到達した。
すなわち本発明は、一時的には接着するが、必要時に容易に剥離でき、一旦剥離した場合には再接着することのない情報担体シートの接着面に用いる接着剤組成物(A)において、該(A)が、炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステル(a1)の1種以上と、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸メチルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルからなる群から選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上と、親水性官能基を含有する重合性単量体(a3)の1種以上とを乳化重合して得られるアクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる情報担体シート用接着剤組成物(請求項1);上記(A)が、炭素数2〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステルからなる群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種以上と、酢酸ビニル(a2)と、親水性官能基を含有する重合性単量体(a3)の1種以上とを乳化重合して得られるアクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる情報担体シート用接着剤組成物(請求項3);上記(A)が、炭素数2〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステルからなる群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種以上と、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸メチルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルからなる群から選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上と、親水性官能基を含有する重合性単量体(a3)の1種以上とを乳化重合して得られ、(a1):(a2):(a3)の重量比が、(40〜97.9):(2〜40):(0.1〜20)であり、かつ共重合体のガラス転移温度(Tg)が−70〜0℃であるアクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる情報担体シート用接着剤組成物(請求項4);および該接着剤組成物からなる接着剤層を設けてなる情報担体シートに関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の情報担体シート用接着剤組成物は、炭素数2〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステルからなる群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種以上と、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸メチルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルからなる群から選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上と、親水性官能基を含有する重合性単量体(a3)の1種以上とを乳化重合して得られるアクリル系共重合体エマルジョン(a)からなるものである。
【0006】
(a1)のうち、炭素数2〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルとしては、例えばアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソノニルなどを挙げることができ、炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステルとしては、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸2−エトキシエチル、アクリル酸2−ブトキシエチルなどを挙げることができる。
(a1)のうち好ましいのは、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸2−エトキシエチルおよびアクリル酸2−ブトキシエチルであり、さらに好ましいのは、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−メトキシエチルおよびアクリル酸2−エトキシエチルであり、特に好ましいのは、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルおよびアクリル酸2−メトキシエチルである。
(a1)のアルキル基あるいはアルコキシ基の炭素数が大きくなるほど接着性は向上するが、一方では塗工面のタックが強くなる傾向があり、(a1)のみでは、接着性と低タック性とを両立させることは困難である。
【0007】
(a2)は接着性と低タック性との両立を達成するために用いるものである。(a2)のうち、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルとしてはメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ターシャリーブチルなどを挙げることができる。
(a2)のうち好ましいのは、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ターシャリーブチルおよび酢酸ビニルであり、さらに好ましいのは、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチルおよび酢酸ビニルであり、特に好ましいのは、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸エチル、酢酸ビニルである。
【0008】
(a3)は、共重合体の凝集力を調整する目的、及びエマルジョンの機械安定性、添加剤配合時のエマルジョン安定性を向上させる目的で用いるものである。(a3)としては、カルボキシル基を有する重合性単量体[(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、イタコン酸など];水酸基を有する重合性単量体[(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシポリグリセロールなど」;アミド基を有する重合性単量体[(メタ)アクリルアミドなど]、N−メチロール基を有する重合性単量体[N−メチロール(メタ)アクリルアミドなど];アミノ基を有する重合性単量体[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど];リン酸基を有する重合性単量体[(メタ)アクリロイルオキシエチルリン酸エステルなど];スルホン酸基を有する重合性単量体[ビニルスルホン酸ソーダ、スチレンスルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸など]、アミンイミド骨格を有する重合性単量体[1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチルー1−エチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2’−フェニル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリルイミドなど]などがあげられる。
【0009】
(a3)のうち好ましいのは、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルリン酸エステル、ビニルスルホン酸ソーダ、スチレンスルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチルー1−エチルアミン(メタ)アクリルイミドおよび1,1−ジメチル−1−(2’−フェニル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリルイミドであり、さらに好ましいのは、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルリン酸エステル、ビニルスルホン酸ソーダ、スチレンスルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチルー1−エチルアミン(メタ)アクリルイミドおよび1,1−ジメチル−1−(2’−フェニル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリルイミドであり、特に好ましいのは、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸ソーダおよび2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸である。
【0010】
(a)を構成する(a1)と(a2)と(a3)の重量比、(a1):(a2):(a3)は、共重合体の重量に基づいて、通常(40〜97.9):(2〜40):(0.1〜20)、好ましくは(45〜97.9):(2〜40):(0.1〜15)、さらに好ましくは(50〜97.9):(2〜40):(0.1〜10)、特に好ましくは(62〜97.9):(2〜30):(0.1〜8)である。(a1)の比率が97.9を越えると塗工面のタックが強くなりすぎ、40未満ではタックは低減されるが接着性が低下する。(a2)の比率が40を越えると接着性が低下し、2未満では塗工面のタックが強くなりすぎる。(a3)の比率が20を越えると塗工面のタックは下がるが、接着力が低下し、0.1未満では、凝集力が不足しタックが強くなりすぎる。
【0011】
また、本発明の目的を損なわない範囲で、必要により、(a1)、(a2)、(a3)と乳化重合可能なその他の重合性単量体を用いることができる。該重合性単量体としては、(メタ)アクリル酸エステル系重合性単量体[ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなど];スチレン系重合性単量体[スチレン、α一メチルスチレン、ビニルトルエンなど];ブタジエン系重合性単量体[ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなど];脂肪酸ビニル系重合性単量体[プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなど];およびその他の重合性単量体[エチレン、プロピレン、塩化ビニル、N−ビニルー2−ピロリドン、ビニルイミダゾール、N−ビニルスクシンアミド、p−アミノスチレン、N−ビニルカルバゾール、2−ビニルピリジン、ジビニルベンゼンなど]などが挙げられる。該他の重合性単量体の使用量は重合性単量体全量に基づいて通常30重量%以下、好ましくは20重量%以下である。
【0012】
上記の重合性単量体の乳化重合により得られた共重合体のガラス転移温度(Tg)は、−70〜0℃の範囲に調節することが望ましい。ガラス転移温度(Tg)が−70℃より低いと塗工面のタックが強くなりすぎる傾向があり、逆にガラス転移温度(Tg)が0℃を超えると接着性が低下する傾向がある。
本発明における共重合体のガラス転移温度(Tg)は、J.Brandrup and E.H.Immergut、Polymer Handbook Third Edition、John Wiley & Sons(1989)に記載されている各重合性単量体成分の単独重合体のガラス転移温度(Tg)から、次式(1)により計算して求めたものである。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+・・・Wn/Tgn (1)
但し、Tg :共重合体のガラス転移温度(絶対温度)
W1〜Wn :重合性単量体成分1〜nの重量分率
Tg1〜Tgn:重合性単量体成分1〜nの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度)
【0013】
本発明におけるアクリル系共重合体エマルジョン(a)を製造するための乳化重合は定法により行えば良い。すなわち、乳化重合に用いられる一般的な乳化剤の存在下において、水媒体中で攪拌下に所定温度で重合性単量体及び重合開始剤を一括で、または分割して、あるいは連続的に供給することにより行われる。重合性単量体はそのままであるいは水と乳化剤により重合性単量体エマルジョンの状態で供給される。
重合性単量体の濃度は仕込量の全量に対し、通常30〜70重量%、好ましくは35〜65重量%、さらに好ましくは45〜65重量%である。
【0014】
使用する乳化剤は、通常乳化重合で用いられる一般的なものを用いることができるが、乳化剤の使用量が多すぎると接着性を阻害するため、乳化剤の使用量は、重合性単量体使用量の合計に対して、通常5.0重量%以下、好ましくは4.0重量%以下、さらに好ましくは3.0重量%以下である。
【0015】
該乳化剤としては、アニオン系乳化剤[オレイン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル燐酸エステルなど]、ノニオン系乳化剤[ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなど]、カチオン系乳化剤[ステアリルアミン塩酸塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、トリメチルオクタデシルアンモニウムクロライドなど]、両イオン系乳化剤[ラウリルベタインなど]などがあげられる。
【0016】
また、分子構造中に重合性の二重結合を有する、いわゆる反応性乳化剤として市販されている乳化剤を使用することもできる。
反応性乳化剤の使用量は、重合性単量体使用量の合計に対して、通常10重量%以下、好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。
該反応性乳化剤の例としては、旭電化工業(株)製「アデカリアソープSE−10N」、花王(株)製「ラテムルS−180」、三洋化成工業(株)製「エレミノールJS−2」、第一工業製薬(株)製「アクアロンHS−10」、日本乳化剤(株)製「アントックスMS−60」などがあげられる。
【0017】
重合開始剤としては一般に用いられているラジカル重合開始剤、たとえば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ系重合開始剤、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどの過酸化物系重合開始剤などがあげられる。
重合開始剤の使用量は、重合性単量体全量に対して、通常0.05〜5重量%、好ましくは0.05〜4重量%、さらに好ましくは0.05〜3重量%である。
【0018】
また、重合開始剤と併用して還元剤を使用することもできる。還元剤の例としては次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシラートなどがあげられる。還元剤の使用量は、重合開始剤に対して重量比で、通常1/10〜1/1の範囲で用いられる。
【0019】
反応時間は、通常1〜16時間、好ましくは2〜8時間であり、重合時の反応温度は通常20〜90℃、好ましくは20〜80℃の範囲である。
【0020】
乳化重合で得られたアクリル系共重合体エマルジョン(a)を情報担体シート用接着剤組成物として使用する場合には、塗工面同士を高圧で圧着することにより接着可能であり、一旦剥離した場合には通常の状態では再接着することのないことが要求されるため、この接着特性の調整のためにデンプン[コ−ンスターチ、小麦デンプンなど]、炭酸カルシウム、シリカ、カオリン、クレー、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、シラスバルーンなどの充填剤を配合して使用する。充填剤の平均粒子径は1〜30μmのものが好ましく、充填剤の配合量は、アクリル共重合体エマルジョン(a)中のアクリル系共重合体の固形分100重量部に対して、通常5〜500重量部、好ましくは5〜450重量部、さらに好ましくは10〜400重量部の範囲である。充填剤の配合量が、5重量部未満では、表面タックの低減効果が不十分なため、通常の状態で再接着してしまい、500重量部を越えると接着力が低下する。
【0021】
本発明の接着剤組成物は、本発明の目的とする機能を損なわない範囲で、粘着付与剤、可塑剤、有機溶剤、水溶性樹脂、着色剤、紫外性吸収剤、防カビ剤、消泡剤などの公知の添加剤を配合して使用することができる。
【0022】
該添加剤としては、粘着付与剤[ロジン、ロジン誘導体もしくはその水添化体、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシレン樹脂、スチレン系樹脂、クマロン・インデン樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、脂環族系水添石油樹脂など]、可塑剤[フタル酸系エステルに代表されるカルボン酸エステル、塩化パラフィンなど]、有機溶剤[例えばトルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル系溶剤、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどのエステル系溶剤など]、水溶性樹脂[例えばヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、可溶化澱粉、変位ポリビニルアルコール、スチレンー無水マレイン酸共重合体またはそのアルカリ塩、エチレンー無水マレイン酸共重合体またはそのアルカリ塩、ポリアクリル酸ソーダ、アクリルアミドーアクリル酸エステル共重合体など]、着色剤[酸化チタン、炭酸カルシウムなど]、紫外線吸収剤[ベンゾフェノン系紫外線防止剤など]、防カビ剤[亜酸化銅、フェノール系化合物など]、消泡剤[アルコール、シリコーン化合物など]などがあげられる。
【0023】
本発明の情報担体シートに用いられる支持体基材の制限は特になく、紙、塗工紙、合成紙、プラスチックフィルムなどの各種のシート状のものが使用できるが、紙などの多孔質基材が好ましい。
【0024】
本発明の情報担体シートは、本発明の接着剤組成物を、塗工機(エアナイフコーター、バーコーター、ロールコーター、プレードコーター、カーテンコーター、チャンプレックスコーター、グラビアコーターなど)を用いて、一層あるいは多層に分けて、また、均一かつ平坦にあるいは微細な凹凸を設けて塗工し、ドライヤーで加熱乾燥し、必要に応じて平滑化のためのカレンダー処理をすることによって得られる。
加熱乾燥のためのドライヤーとしては、熱風乾燥の前に赤外線ヒーターなどによって予備加熱する加熱乾燥システムが好ましい。
カレンダー処理は、ブロッキング特性や印字定着適性をより向上させるために行うものである。カレンダー処理時の圧力は、通常1〜10kg/cm2である。
【0025】
支持体基材への接着剤組成物の塗工量は、接着剤組成物の塗工部分において、固形分の重量として、通常0.1〜50g/m2、好ましくは0.2〜20g/m2である。塗工量が0.1g/m2未満であると通常の取り扱い中に剥がれ易く、50g/m2を超えるとシートにカールが生じ易く、また、印刷適性に問題が生じ易くなる。
このようにして得られる情報担体シートは、三ツ折葉書、ニツ折葉書、一部折り畳みタイプの葉書および重ね合わせタイプの葉書などの葉書や、印刷用紙、複写用紙、宅急便の伝票、帳票などとして好適に使用することができる。
【0026】
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の部は重量部、%は重量%である。
【0027】
【実施例】
合成例1
攪拌装置、還流冷却管、温度計および滴下ロートを備えた反応器に、水150gおよびポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル[三洋化成工業(株)製;「ノニポール200」]10.0gを仕込み、60℃に昇温した。つぎに攪拌しながら、過硫酸アンモニウムの10%水溶液12gを加えたのち、アクリル酸2−エチルヘキシル470g、アクリロニトリル20g、アクリル酸10g、「エレミノールJS−2」[三洋化成工業(株)製、アニオン型反応性乳化剤:有効成分38%]20.0g、および水225gからなる重合性単量体エマルジョンを滴下ロートにて反応容器内に4時間かけて連続滴下した。この間、重合温度は60℃に保ち、滴下終了後60℃で熟成反応を2時間行った。反応後、反応液を30℃に放冷し、25%アンモニア水9.5gを添加し、固形分55%、粘度3,300mPa・s、PH7.7のアクリル系共重合体エマルジョン(a−1)を得た。
【0028】
合成例2〜4
重合性単量体成分として表1の重合性単量体を使用して、合成例1と同様の操作を行い、アクリル系共重合体エマルジョン(a−2)〜(a−4)を得た。
【0029】
合成例5〜6
重合性単量体成分として表1の重合性単量体を使用して、中和に用いた25%アンモニア水の量を2.4gとした以外は、合成例1と同様の操作を行い、アクリル系共重合体エマルジョン(a−5)〜(a−6)を得た。
【0030】
【表1】
【0031】
実施例1
合成例1で得たアクリル系共重合体エマルジョン(a−1)に、(a−1)の固形分100部に対して、小麦粉デンプン(平均粒径30μm)とシリカ粉末(平均粒径1.5μm)をそれぞれ50部および30部配合して接着剤組成物を得た。この接着剤組成物をA4の大きさの上質紙に、固形分の重量が8g/m2となるようにバーコーターを用いて塗工し、熱風循環乾燥機を用いて105℃で2分間乾燥して塗工試料を作成した。
【0032】
実施例2〜6
合成例2〜6で得たアクリル系共重合体エマルジョン(a−2)〜(a−6)を用いて、実施例1と同様の操作を行い、塗工試料を作成した。
【0033】
比較例1
実施例1の(a−1)の代わりに天然ゴムラテックス(Socfin Co.,Bhd.Malaysia製、SOCTEX−CC)を用いた他は、実施例1と同様の操作を行い、比較用の塗工試料を作成した。
【0034】
(性能評価試験)
実施例1〜6、および比較例1で得た塗工試料を用いて以下の性能評価試験を行った。試験結果を表2に示す。
【0035】
1.剥離強度
塗工試料の塗工面同士を100Kgf/cm2の圧力で圧着し、巾25mmに裁断して測定用試料を得た。この測定用試料を用い、引張試験機で300mm/min.の引張速度でT字剥離試験を行い剥離強度を測定した。
【0036】
2.耐ブロッキング性
塗工試料の塗工面と非塗工面を重ね合わせ、50℃の恒温乾燥機中で100gf/cm2の加圧下で16時間放置した後解圧し、標準状態(23℃、65%RH)で3時間保存した後、手で剥離してブロッキングの状態を判定した。剥離時に抵抗が少なく容易に剥離できるものを○、抵抗が大きく剥離が困難なものあるいは紙質が破壊するものを×とした。
【0037】
3.耐老化性
塗工試料に紫外線[光源:15ワット紫外線ランプ4本、照射距離:20cm]を照射した後、塗工試料の塗工面同士を100Kgf/cm2の圧力で加圧しても接着しなくなるまでの照射時間を測定した。
72時間以上照射しても接着するものを◎、24時間から72時間の照射時間で接着しなくなったものを○、24時間以内の照射時間で接着しなくなったものを×とした。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】
本発明の接着剤組成物は、従来のゴム系接着剤に比べ、印刷工程で紫外線硬化型インクを硬化するために照射される紫外線による接着力の低下、空気酸化などによる経時的な接着力の低下が少ない。また、接着性に優れており、塗工面のタックが少なく耐ブロッキング性に優れている。
上記効果を奏することから本発明の接着剤組成物は、三ツ折葉書、ニツ折葉書、一部折り畳みタイプの葉書および重ね合わせタイプの葉書などの親展性をもつ葉書や、印刷用紙、複写用紙、宅急便の伝票、帳票などの情報担体シート用接着剤組成物として有用である。
Claims (8)
- 一時的には接着するが、必要時に容易に剥離でき、一旦剥離した場合には再接着することのない情報担体シートの接着面に用いる接着剤組成物(A)において、該(A)が、炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステル(a1)の1種以上と、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸メチルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルからなる群から選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上と、親水性官能基を含有する重合性単量体(a3)の1種以上とを乳化重合して得られるアクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる情報担体シート用接着剤組成物。
- (a)を構成する(a1)と(a2)と(a3)の重量比、(a1):(a2):(a3)が、(40〜97.9):(2〜40):(0.1〜20)であり、かつ共重合体のガラス転移温度(Tg)が−70〜0℃である請求項1記載の接着剤組成物。
- 一時的には接着するが、必要時に容易に剥離でき、一旦剥離した場合には再接着することのない情報担体シートの接着面に用いる接着剤組成物(A)において、該(A)が、炭素数2〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステルからなる群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種以上と、酢酸ビニル(a2)と、親水性官能基を含有する重合性単量体(a3)の1種以上とを乳化重合して得られるアクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる情報担体シート用接着剤組成物。
- 一時的には接着するが、必要時に容易に剥離でき、一旦剥離した場合には再接着することのない情報担体シートの接着面に用いる接着剤組成物(A)において、該(A)が、炭素数2〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステルからなる群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種以上と、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸メチルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルからなる群から選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上と、親水性官能基を含有する重合性単量体(a3)の1種以上とを乳化重合して得られ、(a1):(a2):(a3)の重量比が、(40〜97.9):(2〜40):(0.1〜20)であり、かつ共重合体のガラス転移温度(Tg)が−70〜0℃であるアクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる情報担体シート用接着剤組成物。
- (a3)が、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルリン酸エステル、ビニルスルホン酸ソーダ、スチレンスルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチルー1−エチルアミン(メタ)アクリルイミド、および1,1−ジメチル−1−(2’−フェニル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリルイミドからなる群より選ばれる1種以上である請求項1〜4いずれか記載の接着剤組成物。
- 接着剤組成物(A)が、アクリル系共重合体エマルジョン(a)に、さらに該(a)の固形分100重量部に対して微粒子充填剤を5〜500重量部配合してなる請求項1〜5いずれか記載の接着剤組成物。
- 支持体基材面の少なくとも一部に、請求項1〜6いずれか記載の接着剤組成物からなる接着剤層を設けてなる情報担体シート。
- 支持体基材が多孔質基材である請求項7記載の情報担体シート。
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