JPH0853652A - ポリスチレン系粘着テープ - Google Patents
ポリスチレン系粘着テープInfo
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- JPH0853652A JPH0853652A JP18823494A JP18823494A JPH0853652A JP H0853652 A JPH0853652 A JP H0853652A JP 18823494 A JP18823494 A JP 18823494A JP 18823494 A JP18823494 A JP 18823494A JP H0853652 A JPH0853652 A JP H0853652A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 水で濡れた面へも優れた粘着性を示す、発泡
ポリスチレン製箱の封函に適したポリスチレン系粘着テ
ープを提供する。 【構成】 感圧接着剤層、ポリスチレン系フィルム層、
シリコーン系離型剤層を有するポリスチレン系粘着テー
プにおいて、該感圧接着剤層が界面活性剤として反応性
界面活性剤のみを用いて乳化重合して得られる（メタ）
アクリル系共重合体エマルジョンを主成分とする接着剤
組成物を使用して形成されたものであることを特徴とす
る。
ポリスチレン製箱の封函に適したポリスチレン系粘着テ
ープを提供する。 【構成】 感圧接着剤層、ポリスチレン系フィルム層、
シリコーン系離型剤層を有するポリスチレン系粘着テー
プにおいて、該感圧接着剤層が界面活性剤として反応性
界面活性剤のみを用いて乳化重合して得られる（メタ）
アクリル系共重合体エマルジョンを主成分とする接着剤
組成物を使用して形成されたものであることを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は発泡ポリスチレン製箱の
封函に適したポリスチレン系粘着テープ、特には水で濡
れた面にも優れた粘着性を示すポリスチレン系粘着テー
プに関するものである。
封函に適したポリスチレン系粘着テープ、特には水で濡
れた面にも優れた粘着性を示すポリスチレン系粘着テー
プに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、発泡ポリスチレンで成形された包
装容器、例えば生鮮食料品や生花などの貯蔵、輸送用
箱、電気製品梱包用箱、車部品のパッキングケースなど
の需要が増加しており、これらの蓋と本体を固定するた
めに紙、布あるいはプラスチック等の粘着テープが用い
られていた。そして一方、省エネの問題から使用済の発
泡ポリスチレンの包装容器を回収して再生する傾向も盛
んになってきているが、紙、布あるいはポリプロピレン
等の粘着テープを貼着した発泡ポリスチレン材料は、そ
のまま溶融再生すると粘着テープが異物として混入する
ため再生する前に粘着テープを剥離除去する必要があっ
た。そのため、ポリスチレン系シートを基材とする粘着
テープの開発が試みられ再生面で効果をあげてきている
が、魚函など生鮮食料品等で濡れた面には粘着しづらい
という欠点を有していた。
装容器、例えば生鮮食料品や生花などの貯蔵、輸送用
箱、電気製品梱包用箱、車部品のパッキングケースなど
の需要が増加しており、これらの蓋と本体を固定するた
めに紙、布あるいはプラスチック等の粘着テープが用い
られていた。そして一方、省エネの問題から使用済の発
泡ポリスチレンの包装容器を回収して再生する傾向も盛
んになってきているが、紙、布あるいはポリプロピレン
等の粘着テープを貼着した発泡ポリスチレン材料は、そ
のまま溶融再生すると粘着テープが異物として混入する
ため再生する前に粘着テープを剥離除去する必要があっ
た。そのため、ポリスチレン系シートを基材とする粘着
テープの開発が試みられ再生面で効果をあげてきている
が、魚函など生鮮食料品等で濡れた面には粘着しづらい
という欠点を有していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した従来
技術が有するような問題点がない、発泡ポリスチレン製
容器の再生に支障がなく、しかも水で濡れた面でも封函
作業性に優れた粘着テープを提供するためになされたも
のである。
技術が有するような問題点がない、発泡ポリスチレン製
容器の再生に支障がなく、しかも水で濡れた面でも封函
作業性に優れた粘着テープを提供するためになされたも
のである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するため鋭意検討の結果、感圧接着剤層を構成す
る接着剤に反応性界面活性剤のみを用いて乳化重合して
得られる（メタ）アクリル系共重合体エマルジョンを用
いることにより課題解決の可能性があることを見出し本
発明に至った。すなわち、本発明は感圧接着剤層、ポリ
スチレン系フィルム層、シリコーン系離型剤層を有する
ポリスチレン系粘着テープにおいて、該感圧接着剤層が
界面活性剤として反応性界面活性剤のみを用いて乳化重
合して得られる（メタ）アクリル系共重合体エマルジョ
ンを主成分とする接着剤組成物を使用して形成されたも
のであることを特徴とするポリスチレン系粘着テープ、
を要旨とするものである。
を解決するため鋭意検討の結果、感圧接着剤層を構成す
る接着剤に反応性界面活性剤のみを用いて乳化重合して
得られる（メタ）アクリル系共重合体エマルジョンを用
いることにより課題解決の可能性があることを見出し本
発明に至った。すなわち、本発明は感圧接着剤層、ポリ
スチレン系フィルム層、シリコーン系離型剤層を有する
ポリスチレン系粘着テープにおいて、該感圧接着剤層が
界面活性剤として反応性界面活性剤のみを用いて乳化重
合して得られる（メタ）アクリル系共重合体エマルジョ
ンを主成分とする接着剤組成物を使用して形成されたも
のであることを特徴とするポリスチレン系粘着テープ、
を要旨とするものである。
【０００５】以下に本発明をさらに詳しく説明する。本
発明に用いられるポリスチレン系フィルムとしては、例
えばポリスチレン、ブタジエン−スチレン共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン共
重合体およびポリスチレンとこれら共重合体との混合物
などから常法により製造されたフィルムがあげられる。
発明に用いられるポリスチレン系フィルムとしては、例
えばポリスチレン、ブタジエン−スチレン共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン共
重合体およびポリスチレンとこれら共重合体との混合物
などから常法により製造されたフィルムがあげられる。
【０００６】本発明で使用する（メタ）アクリル系共重
合体エマルジョンを乳化重合により製造する際には、界
面活性剤として反応性界面活性剤のみが用いられるが、
その例としては、
合体エマルジョンを乳化重合により製造する際には、界
面活性剤として反応性界面活性剤のみが用いられるが、
その例としては、
【０００７】
【化１】
【０００８】
【化２】 等のアニオン性反応性界面活性剤、および
【０００９】
【化３】 等の非イオン性反応性界面活性剤、あるいは第４級アン
モニウム塩や第３級アミン塩の基と重合性基を含むカチ
オン性反応性界面活性剤などが挙げられる。
モニウム塩や第３級アミン塩の基と重合性基を含むカチ
オン性反応性界面活性剤などが挙げられる。
【００１０】この反応性界面活性剤は１種のみ用いても
２種以上を併用してもよいが、その量が少なすぎると製
造したエマルジョンに凝塊物が多く発生するようにな
る。また、多すぎる場合にもポリマーの粒径が細かくな
ってエマルジョンの粘度が上がりすぎ重合率が低下する
ようになるし、皮膜の耐水性も悪くなってくる。したが
って、この反応性界面活性剤の使用量は全単量体の 0.5
〜15重量％が好ましく、特には１〜７重量％が好まし
い。
２種以上を併用してもよいが、その量が少なすぎると製
造したエマルジョンに凝塊物が多く発生するようにな
る。また、多すぎる場合にもポリマーの粒径が細かくな
ってエマルジョンの粘度が上がりすぎ重合率が低下する
ようになるし、皮膜の耐水性も悪くなってくる。したが
って、この反応性界面活性剤の使用量は全単量体の 0.5
〜15重量％が好ましく、特には１〜７重量％が好まし
い。
【００１１】本発明において使用される共重合用の単量
体は （イ）25℃での対水溶解度が２g/水 100g 未満である（メタ）アクリル系単量体 から選択される１種又は２種以上の単量体 70〜99.9重量％ （ロ）多官能性単量体から選択される１種又は２種以上の単量体 0.1〜10重量 ％（ハ）上記（イ）及び（ロ）以外の１種又は２種以上のエチレン性不飽和単量 体 ０〜20重量％からなる混合物［（イ）〜（ハ）の合計 100重量％］であるこ とが好ましい。
体は （イ）25℃での対水溶解度が２g/水 100g 未満である（メタ）アクリル系単量体 から選択される１種又は２種以上の単量体 70〜99.9重量％ （ロ）多官能性単量体から選択される１種又は２種以上の単量体 0.1〜10重量 ％（ハ）上記（イ）及び（ロ）以外の１種又は２種以上のエチレン性不飽和単量 体 ０〜20重量％からなる混合物［（イ）〜（ハ）の合計 100重量％］であるこ とが好ましい。
【００１２】（イ）成分である25℃での対水溶解度が２
g/水 100g 未満である（メタ）アクリル系単量体として
は、炭素数２〜18のアルキル基を有するアルコールとの
アクリル酸エステル、炭素数１〜18のアルキル基を有す
るアルコールとのメタクリル酸エステルが例示され、こ
れらの中から１種のみまたは２種以上を組み合わせて用
いることができる、本発明の目的を達成するためには、
この疎水性の（メタ）アクリル系単量体の量または合計
量は単量体全量のうち70〜99.9重量％とすることが好ま
しく、より好ましくは80〜99.9重量％である。
g/水 100g 未満である（メタ）アクリル系単量体として
は、炭素数２〜18のアルキル基を有するアルコールとの
アクリル酸エステル、炭素数１〜18のアルキル基を有す
るアルコールとのメタクリル酸エステルが例示され、こ
れらの中から１種のみまたは２種以上を組み合わせて用
いることができる、本発明の目的を達成するためには、
この疎水性の（メタ）アクリル系単量体の量または合計
量は単量体全量のうち70〜99.9重量％とすることが好ま
しく、より好ましくは80〜99.9重量％である。
【００１３】（ロ）成分の多官能性単量体は、１分子中
にラジカル重合性不飽和基の他にカルボキシル基又はそ
の無水物、ヒドロキシル基、アミド基、アミノ基、アル
コキシル基、グリシジル基などの官能基を有するもの、
及び１分子中にラジカル重合性不飽和基を２個以上有す
るものである。
にラジカル重合性不飽和基の他にカルボキシル基又はそ
の無水物、ヒドロキシル基、アミド基、アミノ基、アル
コキシル基、グリシジル基などの官能基を有するもの、
及び１分子中にラジカル重合性不飽和基を２個以上有す
るものである。
【００１４】このような多官能性単量体としては、アク
リル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等のカルボキシ
ル基又はその無水物含有単量体、２−ヒドロキシエチル
（メタ）アクリレート、２−ヒドロキシプロピル（メ
タ）アクリレート等のヒドロキシル基含有単量体、（メ
タ）アクリルアミド、Ｎ−メチロール（メタ）アクリル
アミド、Ｎ−メトキシメチル（メタ）アクリルアミド、
Ｎ−ブトキシメチル（メタ）アクリルアミド、ダイアセ
トン（メタ）アクリルアミド等のアミド基含有単量体、
ジメチルアミノエチル（メタ）アクリレート、ジエチル
アミノエチル（メタ）アクリレート等のアミノ基含有単
量体、メトキシエチル（メタ）アクリレート、ブトキシ
エチル（メタ）アクリレート等のアルコキシル基含有単
量体、グリシジル（メタ）アクリレート、グリシジルア
リルエーテル等のグリシジル基含有単量体、ジビニルベ
ンゼン、アリル（メタ）アクリレート、エチレングリコ
ールジ（メタ）アクリレート、ジエチレングリコールジ
（メタ）アクリレート、トリメチロールプロパントリ
（メタ）アクリレート等の１分子中にラジカル重合性不
飽和基を２個以上有する単量体などが例示される。多官
能性単量体はこれらの中から１種のみまたは２種以上を
組み合わせて用いることができる。多官能性単量体の使
用量は単量体全量の 0.1〜10重量％とすることが好まし
く、より好ましくは 0.1〜５重量％である。 0.1重量％
未満の場合は十分な保持力が得られず、10重量％を超え
る場合は水分の存在下で十分な粘着力が得られないよう
になる。
リル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等のカルボキシ
ル基又はその無水物含有単量体、２−ヒドロキシエチル
（メタ）アクリレート、２−ヒドロキシプロピル（メ
タ）アクリレート等のヒドロキシル基含有単量体、（メ
タ）アクリルアミド、Ｎ−メチロール（メタ）アクリル
アミド、Ｎ−メトキシメチル（メタ）アクリルアミド、
Ｎ−ブトキシメチル（メタ）アクリルアミド、ダイアセ
トン（メタ）アクリルアミド等のアミド基含有単量体、
ジメチルアミノエチル（メタ）アクリレート、ジエチル
アミノエチル（メタ）アクリレート等のアミノ基含有単
量体、メトキシエチル（メタ）アクリレート、ブトキシ
エチル（メタ）アクリレート等のアルコキシル基含有単
量体、グリシジル（メタ）アクリレート、グリシジルア
リルエーテル等のグリシジル基含有単量体、ジビニルベ
ンゼン、アリル（メタ）アクリレート、エチレングリコ
ールジ（メタ）アクリレート、ジエチレングリコールジ
（メタ）アクリレート、トリメチロールプロパントリ
（メタ）アクリレート等の１分子中にラジカル重合性不
飽和基を２個以上有する単量体などが例示される。多官
能性単量体はこれらの中から１種のみまたは２種以上を
組み合わせて用いることができる。多官能性単量体の使
用量は単量体全量の 0.1〜10重量％とすることが好まし
く、より好ましくは 0.1〜５重量％である。 0.1重量％
未満の場合は十分な保持力が得られず、10重量％を超え
る場合は水分の存在下で十分な粘着力が得られないよう
になる。
【００１５】（ハ）成分は（イ）及び（ロ）成分以外の
エチレン性不飽和単量体であり、上記（イ）、（ロ）成
分だけでは発現できない物性、塗膜特性を付与するため
に使用されるが、本発明の目的を損なわないため単量体
全量の20重量％以下の使用量とするのがよい。このよう
な単量体としては、アクリロニトリル、スチレン、スチ
レン誘導体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどが例
示される。このほかに必要に応じてロジン系、石油樹脂
系、クマロンインデン樹脂系、フェノール樹脂系等の粘
着付与樹脂などを単量体に添加して使用することができ
る。
エチレン性不飽和単量体であり、上記（イ）、（ロ）成
分だけでは発現できない物性、塗膜特性を付与するため
に使用されるが、本発明の目的を損なわないため単量体
全量の20重量％以下の使用量とするのがよい。このよう
な単量体としては、アクリロニトリル、スチレン、スチ
レン誘導体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどが例
示される。このほかに必要に応じてロジン系、石油樹脂
系、クマロンインデン樹脂系、フェノール樹脂系等の粘
着付与樹脂などを単量体に添加して使用することができ
る。
【００１６】本発明においては、ラジカル重合開始剤と
して水溶性タイプ以外のものが好ましく、ベンゾイルパ
ーオキシド、キュメンハイドロパーオキシド、ジブチル
パーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、クミルパーオキシネオデカノエート、クミルパーオ
キシオクトエート、アゾビスイソブチロニトリル等の油
溶性タイプなどが使用される。さらに必要に応じ、Ｎ，
Ｎ−ジメチルアニリン、酸性亜硫酸ナトリウム、ロンガ
リット、アスコルビン酸等の還元剤を併用したレドック
ス系も使用することができる。この重合開始剤の使用量
は全単量体に対して通常は0.01〜10重量％とすればよい
が、より好ましくは0.05〜５重量％である。
して水溶性タイプ以外のものが好ましく、ベンゾイルパ
ーオキシド、キュメンハイドロパーオキシド、ジブチル
パーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、クミルパーオキシネオデカノエート、クミルパーオ
キシオクトエート、アゾビスイソブチロニトリル等の油
溶性タイプなどが使用される。さらに必要に応じ、Ｎ，
Ｎ−ジメチルアニリン、酸性亜硫酸ナトリウム、ロンガ
リット、アスコルビン酸等の還元剤を併用したレドック
ス系も使用することができる。この重合開始剤の使用量
は全単量体に対して通常は0.01〜10重量％とすればよい
が、より好ましくは0.05〜５重量％である。
【００１７】本発明で使用する共重合体エマルジョンを
製造するには、まず上記した各種単量体を混合し、これ
に反応性界面活性剤を加え、さらに重合開始剤等を組み
合せて水系で重合する。この場合一括して仕込み重合す
る方法、各成分を連続供給しながら重合する方法などの
方法を適用できる。重合は通常10〜90℃の温度で撹拌下
に行われる。
製造するには、まず上記した各種単量体を混合し、これ
に反応性界面活性剤を加え、さらに重合開始剤等を組み
合せて水系で重合する。この場合一括して仕込み重合す
る方法、各成分を連続供給しながら重合する方法などの
方法を適用できる。重合は通常10〜90℃の温度で撹拌下
に行われる。
【００１８】また、重合終了後のエマルジョンに必要に
応じてＢａ、Ｃａ、Ｚｎ、Ｍｇ、Ａｌ、Ｚｒ、Ｃｕ、Ｆ
ｅなどの２価以上の金属イオンを含む化合物やアジリジ
ン化合物などを加え架橋してもよい。本発明で使用する
エマルジョンには、必要に応じさらに増粘剤、消泡剤、
酸化チタンなどの顔料、可塑剤等を添加配合することが
できる。得られるエマルジョンの好ましい固形分範囲は
40〜75重量％であり、ポリスチレン系フィルムへの塗布
量はエマルジョンを乾燥した後の皮膜の厚みが５g/m2以
上であることが好ましく、５g/m2未満であると粘着力が
不足するので好ましくない。
応じてＢａ、Ｃａ、Ｚｎ、Ｍｇ、Ａｌ、Ｚｒ、Ｃｕ、Ｆ
ｅなどの２価以上の金属イオンを含む化合物やアジリジ
ン化合物などを加え架橋してもよい。本発明で使用する
エマルジョンには、必要に応じさらに増粘剤、消泡剤、
酸化チタンなどの顔料、可塑剤等を添加配合することが
できる。得られるエマルジョンの好ましい固形分範囲は
40〜75重量％であり、ポリスチレン系フィルムへの塗布
量はエマルジョンを乾燥した後の皮膜の厚みが５g/m2以
上であることが好ましく、５g/m2未満であると粘着力が
不足するので好ましくない。
【００１９】次に、本発明に用いられるシリコーン系離
型剤は、付加型シリコーン、白金系触媒、アセチレン系
の付加反応制御剤をヘキサン、ヘプタン又はこれらの混
合物から選ばれる溶剤に混合分散したものが好ましい。
これらの離型剤はポリスチレン系フィルムに塗布後、直
ちに溶剤を除去するため乾燥させることが必要である。
本発明において、溶剤に混合分散させる各成分の量は、
付加型シリコーン 100重量部に対して、白金系触媒１〜
５重量部、アセチレン系の付加反応制御剤０〜14重量
部、溶剤 500〜 1,500重量部が好ましい。離型剤の塗布
量は上記成分の混合液 50mg/m2〜２g/m2が好ましい。離
型剤が 50mg/m2未満であると粘着テープの背面離型性が
悪くなり、カットした粘着テープがカールして取り扱い
にくくなるなどの問題があり好ましくない。また、２g/
m2を超しても効果が変わらなくなり、経済的に見て２g/
m2を超える塗布量は不要である。
型剤は、付加型シリコーン、白金系触媒、アセチレン系
の付加反応制御剤をヘキサン、ヘプタン又はこれらの混
合物から選ばれる溶剤に混合分散したものが好ましい。
これらの離型剤はポリスチレン系フィルムに塗布後、直
ちに溶剤を除去するため乾燥させることが必要である。
本発明において、溶剤に混合分散させる各成分の量は、
付加型シリコーン 100重量部に対して、白金系触媒１〜
５重量部、アセチレン系の付加反応制御剤０〜14重量
部、溶剤 500〜 1,500重量部が好ましい。離型剤の塗布
量は上記成分の混合液 50mg/m2〜２g/m2が好ましい。離
型剤が 50mg/m2未満であると粘着テープの背面離型性が
悪くなり、カットした粘着テープがカールして取り扱い
にくくなるなどの問題があり好ましくない。また、２g/
m2を超しても効果が変わらなくなり、経済的に見て２g/
m2を超える塗布量は不要である。
【００２０】本発明のポリスチレン系粘着テープは上記
の条件が満足されれば具体的な製造方法は特に限定され
ないが、ポリスチレン系フィルムの片面に溶剤に混合分
散させたシリコーン系離型剤を塗布し、直ちに乾燥さ
せ、もう一方の面に前記の（メタ）アクリル系共重合体
エマルジョンを主成分とする接着剤組成物を塗布乾燥す
ることにより製造することができる。
の条件が満足されれば具体的な製造方法は特に限定され
ないが、ポリスチレン系フィルムの片面に溶剤に混合分
散させたシリコーン系離型剤を塗布し、直ちに乾燥さ
せ、もう一方の面に前記の（メタ）アクリル系共重合体
エマルジョンを主成分とする接着剤組成物を塗布乾燥す
ることにより製造することができる。
【００２１】
【実施例】本発明を実施例および比較例に基づき具体的
に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。なお、例中の部および％はそれぞれ重量部と重量％
を示す。 合成例１ 攪拌機、コンデンサー、温度計および窒素ガス導入口を
備えた重合容器に、脱イオン水91.5部、反応性界面活性
剤エレミノールＪＳ−２［三洋化成工業（株）製、商品
名］ 2.6部、反応性界面活性剤アデカリアソープＮＥ−
10［旭電化工業（株）製、商品名］２部を仕込み、攪拌
しながら70℃に昇温して溶解したのち窒素置換した。こ
れに硫酸第１鉄の１％水溶液３部を添加し、さらにアス
コルビン酸の１％水溶液10部を添加と同時にアクリル酸
ブチル95.8部、スチレン３部、アクリル酸１部、ジビニ
ルベンゼン 0.2部およびベンゾイルパーオキサイド 0.1
部の混合物を攪拌下に３時間を要して均一に滴下させ、
さらに70℃で２時間反応させ重合を終え、その後25％の
アンモニア水で中和した。得られたエマルジョンの固形
分濃度は49.8％、pH 8.2、粘度 10,000cpsであった。
に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。なお、例中の部および％はそれぞれ重量部と重量％
を示す。 合成例１ 攪拌機、コンデンサー、温度計および窒素ガス導入口を
備えた重合容器に、脱イオン水91.5部、反応性界面活性
剤エレミノールＪＳ−２［三洋化成工業（株）製、商品
名］ 2.6部、反応性界面活性剤アデカリアソープＮＥ−
10［旭電化工業（株）製、商品名］２部を仕込み、攪拌
しながら70℃に昇温して溶解したのち窒素置換した。こ
れに硫酸第１鉄の１％水溶液３部を添加し、さらにアス
コルビン酸の１％水溶液10部を添加と同時にアクリル酸
ブチル95.8部、スチレン３部、アクリル酸１部、ジビニ
ルベンゼン 0.2部およびベンゾイルパーオキサイド 0.1
部の混合物を攪拌下に３時間を要して均一に滴下させ、
さらに70℃で２時間反応させ重合を終え、その後25％の
アンモニア水で中和した。得られたエマルジョンの固形
分濃度は49.8％、pH 8.2、粘度 10,000cpsであった。
【００２２】合成例２〜６ 合成例１と同様にして表１に示される単量体、添加剤、
界面活性剤の種類、量で重合してエマルジョンを製造し
た。
界面活性剤の種類、量で重合してエマルジョンを製造し
た。
【００２３】
【表１】
【００２４】実施例１〜４、比較例１〜２ 30μｍ厚のポリスチレンフィルムにグラビア型印刷機を
使用して50m/分の速度でフィルムを移動させながら片面
にシリコーンＸ−62−2416［信越化学工業（株）製、商
品名］ 100部、ヘプタン 1,200部、触媒ＣＡＴＰＬ−50
Ｔ［信越化学工業（株）製、商品名］３部の混合液を２
g/m2塗布し、80℃の熱風乾燥機を20〜30秒間通して溶剤
を除去しシリコーンを硬化させた。更にフィルムの反対
面に表２に示す合成例番号のエマルジョンを乾燥皮膜の
厚みが20g/m2になるよう塗布したのち、80℃で２分間乾
燥して試験片とした。得られた試験片について湿潤面へ
の接着力、常態接着力を測定した。結果は表２に示すと
おりであった。なお、各特性の測定は下記のようにして
行った。
使用して50m/分の速度でフィルムを移動させながら片面
にシリコーンＸ−62−2416［信越化学工業（株）製、商
品名］ 100部、ヘプタン 1,200部、触媒ＣＡＴＰＬ−50
Ｔ［信越化学工業（株）製、商品名］３部の混合液を２
g/m2塗布し、80℃の熱風乾燥機を20〜30秒間通して溶剤
を除去しシリコーンを硬化させた。更にフィルムの反対
面に表２に示す合成例番号のエマルジョンを乾燥皮膜の
厚みが20g/m2になるよう塗布したのち、80℃で２分間乾
燥して試験片とした。得られた試験片について湿潤面へ
の接着力、常態接着力を測定した。結果は表２に示すと
おりであった。なお、各特性の測定は下記のようにして
行った。
【００２５】ａ．湿潤面への接着力 25mm幅の短冊状に切断した試験片と水中に１時間浸漬し
取り出した発泡スチロール板を重ね合せ２kgのゴムロー
ラーを転がして圧着し貼り合せる。そのあと速やかに30
0mm/分の速度で接着面を 180度剥離する力を測定する。 ｂ．常態接着力 25mm幅の短冊状に切断した試験片と発泡スチロール板を
23℃で重ね合せ、２kgのゴムローラーを300mm/分の速度
で１往復して圧着し貼り合せる。20分間放置後300mm/分
の速度で接着面を 180度剥離する力を測定する。
取り出した発泡スチロール板を重ね合せ２kgのゴムロー
ラーを転がして圧着し貼り合せる。そのあと速やかに30
0mm/分の速度で接着面を 180度剥離する力を測定する。 ｂ．常態接着力 25mm幅の短冊状に切断した試験片と発泡スチロール板を
23℃で重ね合せ、２kgのゴムローラーを300mm/分の速度
で１往復して圧着し貼り合せる。20分間放置後300mm/分
の速度で接着面を 180度剥離する力を測定する。
【００２６】
【表２】
【００２７】
【発明の効果】本発明のポリスチレン系粘着テープは、
発泡ポリスチレン製箱の封函に用いた場合その面が水分
の不存在下では勿論のこと水で濡れた面においても優れ
た粘着性を示すものであり、封函作業において実用的に
極めて有利である。
発泡ポリスチレン製箱の封函に用いた場合その面が水分
の不存在下では勿論のこと水で濡れた面においても優れ
た粘着性を示すものであり、封函作業において実用的に
極めて有利である。
Claims (1)
- 【請求項１】 感圧接着剤層、ポリスチレン系フィルム
層、シリコーン系離型剤層を有するポリスチレン系粘着
テープにおいて、該感圧接着剤層が界面活性剤として反
応性界面活性剤のみを用いて乳化重合して得られる（メ
タ）アクリル系共重合体エマルジョンを主成分とする接
着剤組成物を使用して形成されたものであることを特徴
とするポリスチレン系粘着テープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18823494A JPH0853652A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | ポリスチレン系粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18823494A JPH0853652A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | ポリスチレン系粘着テープ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0853652A true JPH0853652A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16220142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18823494A Pending JPH0853652A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | ポリスチレン系粘着テープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0853652A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003313525A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-11-06 | Nitto Denko Corp | 水分散型粘着剤組成物及び粘着製品 |
| US7396868B2 (en) | 2002-02-25 | 2008-07-08 | Nitto Denko Corporation | Aqueous dispersion type pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive product |
| US8058341B2 (en) | 2002-02-25 | 2011-11-15 | Nitto Denko Corporation | Aqueous dispersion type pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive product |
| WO2017013891A1 (ja) * | 2015-07-18 | 2017-01-26 | 三菱樹脂株式会社 | 離型フィルム |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP18823494A patent/JPH0853652A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003313525A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-11-06 | Nitto Denko Corp | 水分散型粘着剤組成物及び粘着製品 |
| US7396868B2 (en) | 2002-02-25 | 2008-07-08 | Nitto Denko Corporation | Aqueous dispersion type pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive product |
| US8058341B2 (en) | 2002-02-25 | 2011-11-15 | Nitto Denko Corporation | Aqueous dispersion type pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive product |
| WO2017013891A1 (ja) * | 2015-07-18 | 2017-01-26 | 三菱樹脂株式会社 | 離型フィルム |
| JP2017025172A (ja) * | 2015-07-18 | 2017-02-02 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
| US10364381B2 (en) | 2015-07-18 | 2019-07-30 | Mitsubishi Chemical Corporation | Release film |
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