JPS5879027A - ポリビニルアルコール系フィルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリビニルアルコール系フィルムの表面処理
液に係わり、特にフィルムの透明性等の本来の性質を劣
化させず、ブロッキングを防止しうる表面処理液に関す
るものであるＯ 本来、ポリビニルアルコール（以下、単にＰＶＡと略記
する０）系フィルムは、透明性、表面光沢、印刷適性、
機械的強度、非帯電性がすぐｎ１繊維製品などの包装材
料として広く適用性があるｏしかしながら、ＰＶＡ系フ
ィルムは、温湿度変化により、敏感にフィルム物性が変
化し、高温多湿下でフィルム面相互を接触させると、ブ
ロッキング現象を起し易い０このため自動製袋機にて高
速製袋する際、フィルムの繰出しに困難を生じｆｃシ、
装置に付着したりする欠点があり、また繊維製品の製鎖
め作業において、口開きに困難を生じ作業性が著しく低
下する。

この丸め、従来、種々の改良が試みられている。

すなわち、ＰＶＡ系フィルムの表面に、微粉末の無機物
質を散布付着させる方法がある。しかし、この方法はブ
ロッキング防止には有効であるが、フィルムの透明性を
低下させ、また粉が脱落して繊維製品、特に濃色に染色
された製品に付着した場合に商品価値を著しく損う。

また、高分子物質の有機溶剤溶液をＰＶＡ系フィルムに
塗布してブロッキングを防止する方法も知られているが
、この方法で使用される高分子物質は通常疎水性であり
、ＰＶＡ系フィルムとの密着性に乏しく、ヒートシール
する際、塗布層とＰＶＡ系フィルムとが剥離しゃすい０
ま九、塩化亜鉛、塩化リチウム等の通常用いられている
接着剤でＰＶＡ系フィルムの接着を行う際に、接着性が
著しく低下する難点がある。さらに、有機溶剤浴ａｔ−
用いることは、安全上、公讐上からも好ましくない０そ
とで、本発明者は、研究を重ねた結来、スチレン系樹脂
、メタクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系ｍ脂、シ
リコーン系撥水剤および平均粒子径５〜１０００ｍμの
微粒子体をそれぞれ特定割合配合してなる水系の衆面処
理剤がと、れらの緒欠点を解決することを見出し、本発
明を完成するに至ったものである０ すなわち、本発明は（Ａ）スチレン系樹脂エマルジョン
および／またはメタクリル系樹脂エマルジョン、（Ｂ）
／！Ｊビニルアルコール系樹脂の水溶液、（０）シリコ
ーン系撥水剤の水溶液ま九はエマルジョン、および（ロ
）平均粒子径５〜１０００ｍμの微粒子体の水分散物か
らなるポリビニルアルコール系フィルムの表面処理液に
係わるものでめる０ここで、本発明の処理の対象となる
ｐｖム系フィルムとは、たとえば、ポリ酢酸ビニルをケ
ン化して得られるＰＶＡをＨ躾して製造されるフィルム
および、酢嫉ビニルと共重合可能な単量体の少量を共重
合成分として含有するポリ酢酸ビニル系共重合体をケン
化して得られる変性ＰＶＡを製膜して製造されるフィル
ム、あるいはさらに、これらフィルムを熱処理あるいは
不溶化処理したフィルム等がいずれも含まれる。なお１
合度およびケン化度については特に制限はないが、通常
重合１１Ｅ５００〜３０００、ケン化度７５モルチ以上
のものがフィルムとして適当である。

（４）のスチレン系樹脂には、たとえば、ポリスチレン
、スチレン・アクリロニトリル共重合体、スチレン・メ
タクリレート共重合体、スチレン・アクリロニトリル゛
メタクリレート共重合体などがあるａｌｌ’ｌｌシクリ
ルとは、メタアクリル酸、メタアクリル酸エステル、メ
タアクリル酸ニトリルなどの重合体または共重合体で、
たとえば、ポリメチルメタクリレート、スチレン・メタ
クリレート共重合体、スチレン・アクリロニトリル・メ
タクリレート共重合体などがある０スチレン系樹脂およ
びメタクリル系樹脂はそれ自体１５表面光沢および透明
性がすぐれているが、これらのＷ脂のエマルジョンのみ
をＰｖム系フィルムに塗布しても、接着性が不充分で剥
離しやすい他、高温多湿下でフィルムの透明性が著しく
低下する欠点がめるので単独では使用できない０これら
のｍ脂および樹脂エマルジョンＬ１公知の方法で製造で
きる０スチレン系樹脂）・よびメタクリル系樹脂のエマ
ルジョンは、アニオン系、ノニオン系、カチオン系いず
れかの乳化剤を用いたもののうちから、他の構成成分と
配合した際、混合液としての放置安定性のすぐれ良もの
を適宜選択する０ ポリ−ニルアルコール系樹脂には、ポリ酢酸ビニルをケ
ン化したポリビニルアルコールやその誘導体、さらに酢
酸ビニルと共重合性を有する単量体と酢酸ビニルとの共
重合体のケン化物などがある０ 該単量体としては、オレフィン（エチレン、ゾロピレン
、α−ブテンなど）、不飽和モノカルボン酸（アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸など）又はこれらのエス
テル又は塩、不飽和多価カルざン酸（マレイン威、フマ
ール酸、イタコン酸など）又はこれらの部分ないし完全
エステル又は塩又は無水−、不飽和スルホン酸（エチレ
ンスルホン酸など）又紘これらの塩、アミド（アクリル
アミド、メタクリルアミドなど）、ニトリル（アクリロ
ニトリルナト）、ビニルエーテル、ビニルケトｙ、塩化
ビニルなどからげられる０これらの添加鉱Ｐｖム系フィ
ルムへの密着性および接着剤による糊付性を向上させる
。

（０）のシリコーン系撥水剤は、市販のものを使用しう
る。印刷性、透明性への悪影響の生じない程度の少量添
加で密着防止効果の良いものを必要度に合わせて選択使
用する０シリコーン系撥水剤の水溶液またはエマルジョ
ンは、それ自体すぐれたゾ四ツキング防止効果を有する
が、高温多湿下で耐ブロツキング効果を示す量を表面塗
布すると、印刷インクのｐｖム系フィルムへの密着性が
損われ、インクの剥離を生ずる０ （Ｄ）の微粒子体は無機質、有機質のいずれでもよく、
たとえば無機質ではシリカ、タルク、酸化アルξなどが
あり、有機質のものとしてはでんぷん、樹脂微粉末など
がある。しかし、外観、透明性を損わないために線、平
均粒子径が５〜１０００ｍμであることが必費である。

また、この微粒子体を粉落ちせぬように接着剤にてＰＶ
ム系フィルムの表面に固着させる方法のみにてブロッキ
ング防止効果を発揮させようとすると過多の微粒子体が
必費であり、外観、透明性が損われる。

ここで、本発明ではこれら（４、（Ｂ）、（０）、（至
）の各構成成分をそれぞれ単独で用いる欠点を排除する
ため、体）の樹脂分１００重量部に対して（Ｂ）の樹脂
分５０〜５００重量部、・好ましくｄ１００〜４００重
量部、（ｑのシリコーン分１０〜１００重量部、好まし
くは２０〜８０重蓋部、（０の歓粒子体分３０〜６００
重量部、好ましくは５０〜２００１１部の量を配合して
混合し、水系の表面処理剤を調整する。乙の場合、（功
の配合量が５０Ｊｌ［ｊｔ部未満でおると、ＢＹム系フ
ィルムの接着性が感化し、５００重量部を超えるとブロ
ッキング防止効果に悪影響が現わｎる。（０）の配合量
がｉｏｎ量部未満であるとブロッキング防止効果が少な
く、１００重重部を超えると印刷適性に悪影響が現われ
る。

（勾の配合量が６０重量部未満ではブロッキング防止効
果の向上が少なく、３００ｍ曾部を超えると外観が損わ
れ、また微粒子体の剥離が起りやすくなる０上紀に限定
し九配含量の表面処理液は、ｐｖム系フィルムの片面ま
たは両面に慮布するが、その塗布量は、固形分換算で片
面当Ｃ０，０１〜０．５／ｍ”であることが望ましい。

０．０１１／ｍ”未満であると充分なブロッキング防止
効果を生ぜず、０．４Ｍ’／ｍ２を超えると透明性の低
下が著しくなる。

塗布の方法としては、特に限定するものではなく、たと
えばコーティング、ディッピング、スプレー等公知の任
意の方法が採用される。

塗布に際して、表面処理液は、塗布量、作業性、装置等
によっても異カリ、−概には言えないが、通常、固形分
濃度として０．５〜１０チ程度に稀釈して、使用に供さ
れる。

以下、本発明を実施例により、さらに詳しく説明する。

なお、実施例中の部およびチは、いずれも重量基準で示
し丸。

実施例−１，２，３比較例−１，２，３，４の配合、効
果を第１表、第２表に示す。

実施例 各種原料を第１表に示す配合割合で混合し、塗工液を作
成しポリビニルアルコールフィルムに重布しその物性を
調べた。

第１表 （ｔＬ重量部 （注１）第１表中の化合ｉの略号は次のものを示す０（
尋　スチレン・メタクリル酸メチル共重合体（スチレン
／メタクリル酸メチル＝４０／６０）エマルジョン（樹
脂分５０ｑｂ） （Ｂ）　　同（１１脂分２５％　） （０）１９スチレンエマルジヨン（１１３１１分３５％
）（１９ＭＭムエマルジョン（［１分３０　％　）（ｍ
　　ポリビニルアルコール（重合度１７００゜ケン化度
９９８七ル％）水溶液（樹脂分５％）（Ｉ！５　　酢ビ
ーアクリルア建ド共重合体ケン化物（アクリルアミ１ク ケン化度８８モルＳ＞水溶液（樹脂分５９６）（御　酢
ピーラクリルビニルエーテル共重合体ケン化物（ラウリ
ルビ；ルエーテル１モルチ、重合度１２００、ケン化度
９５モルチ）水溶Ｉ！（樹脂分５ｔｓ） （勇　シリーーン撥水剤ｒ　ＰＯＬＯＮ　Ｏ　Ｊ　（信
越化学工業製、シリコーン分２０チ） （１）　シリコーン撥水剤エマルジョンｒＦｏｐｏＮＭ
Ｗ８　」（信越化学工業製、シリコーン分３０チ）（−
Ｔ）超微粒子体ｒ　ＡＩＲＯ８工Ｌ３００Ｊ（日本アエ
ロジル社製、平均粒子径７ｍμ） （Ｋ）　　超微粒子体「ムＦｆＲＯ８工ＬＯＫ−８４Ｊ
（日本アエロジル■、平均粒子径１５ｍμ） （η　コロイダルシリカ「スノーテックスＯＪ（日量化
学工業製、平均粒子径１０−２０！Ｏμ）微粒子体分２
０９６ （注２）ｍ１量は片面当シの塗工量を示す。

なお実施例、比較例の物性等の測定および評価は次の方
法によった。

（１）　　ブロッキング防止性 フィルムを１０ａ＋Ｘ１５ａｗに切り、２５℃、７５チ
Ｒ，Ｈ，の雰囲気に２４時間放置後、２０枚を重ね、２
００ｇの荷重をその上に均一にかけ、更に２４時間放置
する。次いて荷重を除き、重ねられたフィルム相互の剥
離性、滑り性を比較する。

ム：剥離性、滑り性良好。

Ｂ：や＼密着気味であるが問題なし。

〇：密着、実用上、問題あり。

（２）透明性 フィルムを二枚１ねとして、透明性、光沢を比較する０ ム：コーティングによる透明性、光沢の低下が、はとん
どない。

Ｂ：や−白濁しているが問題ない０ ０：白濁、゛透明感の低下が着しい０ （３）糊付性 塩化亜鉛５０重量ｓ、水１５：、ｉｔ童チ、メタノール
３５重量−の接着剤に１評価する。フィルムを２ｍＸ１
０ｃｍに切り、一端に上記接着剤を一滴たらし、もう一
枚の同一サイズのフィルムの一端を重ね合わせ、軽く指
で圧着し、３０分後、接着したフィルムの両端を引張る
。

ム：接着良好、接着部以外より切断する。

Ｂ：接着や＼不良、接着強度あるが、接着部よりはがれ
る。

（４）　　ヒートシール性 パーシー２−により、３４０℃、０．５秒条件での接着
性を比較する。

ム：充分にヒートシールされている。

Ｂ：接着しているが、容易にはがれる。

Ｏ：全く接着せず。

（５）　　印刷性 フィルムにビニロンフィルム用實色インクを印刷し、印
刷時のインクの乗り具合、３０℃、８８ＳＲ，Ｈ，２４
時間放置後のインクの「割れ」、「剥離」の有無を評価
する０ ム：インクの１乗９」良好、インクの「割れ」、「剥離
」全くなし。

Ｂ：インクの「乗り」や＼不良、インクの「割れ」、「
剥離」少しあり。

Ｃ：インクの「乗り」不良、インクの「割れ」、「剥離
」多し〇 特許出願人　電気化学工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　　（Ａ）スチレン系樹脂エマルジョンまたはメタ
   クリル系樹脂エマルジョンま九はこれらの両者、（Ｂ）
   ポリビニルアルコール糸樹脂の水溶液、（０）シリコー
   ン系撥水剤の水溶液またはエマルジョン、および（Ｄ）
   平均粒子径５〜１０００ｍμの微粒子体の水分散物から
   なるポリビニルアルコール系フィルムの表面処理液０