JP3537070B2 - 接着剤組成物及びそれを用いた情報担体シート - Google Patents

接着剤組成物及びそれを用いた情報担体シート

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JP3537070B2
JP3537070B2 JP33475196A JP33475196A JP3537070B2 JP 3537070 B2 JP3537070 B2 JP 3537070B2 JP 33475196 A JP33475196 A JP 33475196A JP 33475196 A JP33475196 A JP 33475196A JP 3537070 B2 JP3537070 B2 JP 3537070B2
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博之 藤丸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一時的には接着す
るが必要時に容易に剥離でき、一旦剥離した場合には再
接着することのない情報担体シート用接着剤組成物に関
する。さらに詳しくは、折り畳みカード、重ね合わせシ
ート、情報隠ペいシートなどの情報担体シート用に好適
な接着剤組成物;および該接着剤組成物からなる接着剤
層を設けてなる情報担体シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、接着剤成分と微粒状充填剤とから
なる接着剤組成物の層を設けた情報担体シートが提案さ
れている(例えば、特開平5−331439号公報)。
かかる接着剤組成物に用いる接着剤成分としては天然ゴ
ムラテックス、スチレンブタジエンゴムラテックス、ク
ロロプレンゴムラテックスなどの合成ゴムラテックスあ
るいはそれらの変性物が使用されており、特に天然ゴム
ラテックスあるいはその変性物が塗工面のタックが少な
く、かつ接着性が優れていることから、広く使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴム系
の接着剤、特に天然ゴムラテックスは、基本的な欠点と
して空気中の酸素、紫外線などの影響で樹脂が老化する
傾向があるため、情報担体シートに印刷する際に紫外線
硬化型インクを硬化させる目的で照射する紫外線で、接
着力が低下してしまう。この欠点を改良するためにアク
リル化合物による変性、紫外線吸収剤の配合などが試み
られているが、充分満足できるものは得られていないと
いう問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため鋭意検討した結果、特定のアクリル系
共重合体エマルジョンを用いた接着剤組成物が、耐老化
性に優れ、塗工面のタックが少なく、良好な接着性を有
し得ることを見いだし、本発明に到達した。すなわち本
発明は、一時的には接着するが、必要時に容易に剥離で
き、一旦剥離した場合には再接着することのない情報担
体シートの接着面に用いる接着剤組成物(A)におい
て、該(A)が、炭素数1〜4のアルコキシ基を有する
アクリル酸アルコキシエチルエステル(a1)の1種以
上と、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリ
ル酸メチルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を有す
るメタクリル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルからな
る群から選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上とを
乳化重合して得られるアクリル系共重合体エマルジョン
(a)からなる情報担体シート用接着剤組成物(請求項
1);上記(A)が、炭素数2〜10のアルキル基を有
するアクリル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のア
ルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステ
ルからなる群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種
以上と、酢酸ビニル(a2)とを乳化重合して得られる
アクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる情報担
体シート用接着剤組成物(請求項3);上記(A)が、
炭素数2〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキ
ルエステル及び炭素数1〜4のアルコキシ基を有するア
クリル酸アルコキシエチルエステルからなる群から選ば
れる重合性単量体(a1)の1種以上と、アクリル酸メ
チルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタ
クリル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルからなる群か
ら選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上とを乳化重
合して得られ、(a1):(a2)の重量比が(50〜
99):(1〜50)であり、かつ共重合体のガラス転
移温度(Tg)が−70〜0℃であるアクリル系共重合
体エマルジョン(a)からなる情報担体シート用接着剤
組成物(請求項4);および該接着剤組成物からなる接
着剤層を設けてなる情報担体シートに関するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の情報担体シート用接着剤
組成物は、炭素数2〜10のアルキル基を有するアクリ
ル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のアルコキシ基
を有するアクリル酸アルコキシエチルエステルからなる
群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種以上と、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸メチ
ルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタク
リル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルからなる群から
選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上とを乳化重合
して得られるアクリル系共重合体エマルジョン(a)か
らなるものである。
【0006】(a1)のうち、炭素数2〜10のアルキ
ル基を有するアクリル酸アルキルエステルとしては、例
えばアクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸イソノニル、アクリル酸デシルなどを挙げるこ
とができ、炭素数1〜4のアルコキシ基を有するアクリ
ル酸アルコキシエチルエステルとしては、アクリル酸2
−メトキシエチル、アクリル酸2−エトキシエチル、ア
クリル酸2−ブトキシエチルなどを挙げることができ
る。(a1)のうち好ましいのは、アクリル酸エチル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸2−メトキシエ
チル、アクリル酸2−エトキシエチル、アクリル酸2−
ブトキシエチルであり、更に好ましいのは、アクリル酸
エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸
2−エトキシエチルであり、特に好ましいのは、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシルおよびアクリル酸2−メトキシエチルであ
る。(a1)のアルキル基あるいはアルコキシ基の炭素
数が大きくなるほど接着性は向上するが、一方では塗工
面のタックが強くなる傾向があり、(a1)のみでは、
接着性と低タック性とを両立させることは困難である。
【0007】(a2)は、接着性と低タック性との両立
を達成するために用いられるものである。(a2)の
内、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸ア
ルキルエステルとしてはメタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸ターシャリーブチルなどを挙げるこ
とができる。(a2)のうち好ましいのは、アクリロニ
トリル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸ターシャリーブチルおよび
酢酸ビニルであり、更に好ましいのは、アクリロニトリ
ル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸n−ブチルおよび酢酸ビニル
であり、特に好ましいのは、アクリロニトリル、アクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
および酢酸ビニルである。
【0008】(a)を構成する(a1)と(a2)の重
量比、(a1):(a2)は、共重合体の重量に基づい
て、通常(50〜99):(1〜50)、好ましくは
(55〜98):(2〜45)、さらに好ましくは(6
0〜98):(2〜40)、特に好ましくは(70〜9
8):(2〜30)である。(a1)の比率が99を越
えると塗工面のタックが強くなりすぎ、50未満ではタ
ックは低減されるが接着性が低下する。
【0009】また、本発明の目的を損なわない範囲で、
必要により、(a1)、(a2)と乳化重合可能なその
他の重合性単量体を用いることができる。該その他の重
合性単量体としては、(メタ)アクリル酸エステル系重
合性単量体[ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデ
シル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリロイルオキシポリグリセロール、N,N−ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、2−シ
アノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイ
ルポリオキシアルキレン硫酸エステル、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレートなど];スチレン系重合性単量体[ス
チレン、α一メチルスチレン、ビニルトルエンなど];
ブタジエン系重合性単量体[ブタジエン、イソプレン、
クロロプレンなど];脂肪酸ビニル系重合性単量体[プ
ロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなど]および
その他の重合性単量体[アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、イタコン酸、エチレン、プロピレン、塩化ビ
ニル、ビニルアルコール、アリルアルコール、(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジブチル(メタ)アクリルア
ミド、シクロヘキシル(メタ)アクリルアミド、N一メ
チル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−プロパンス
ルホン酸、N−ビニルー2−ピロリドン、ビニルイミダ
ゾール、N−ビニルスクシンアミド、p−アミノスチレ
ン、N−ビニルカルバゾール、2−ビニルピリジン、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイ
ミド、1,1−ジメチルー1−エチルアミン(メタ)ア
クリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2’−フェニ
ル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリル
イミド、ジビニルベンゼンなど]などが挙げられる。こ
れらのその他の重合性単量体の使用量は単量体全量に基
づき通常30重量%以下、好ましくは20重量%以下で
ある。
【0010】上記の重合性単量体の乳化重合により得ら
れた共重合体のガラス転移温度(Tg)は、−70〜0
℃の範囲に調節することが望ましい。ガラス転移温度
(Tg)が−70℃より低いと塗工面のタックが強くな
りすぎる傾向があり、逆に0℃を超えると接着性が低下
する傾向がある。本発明における共重合体のガラス転移
温度(Tg)は、J.Brandrup and E.H.Immergut、Polym
er Handbook Third Edition、John Wiley & Sons(1989)
に記載されている各重合性単量体成分の単独重合体のガ
ラス転移温度(Tg)から、次式(1)により計算して
求めたものである。 1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+・・・Wn/Tgn (1) 但し、Tg :共重合体のガラス転移温度(絶対
温度) W1〜Wn :重合性単量体成分1〜nの重量分率 Tg1〜Tgn:重合性単量体成分1〜nの単独重合体の
ガラス転移温度(絶対温度)
【0011】本発明におけるアクリル系共重合体エマル
ジョン(a)を製造するための乳化重合は常法により行
えば良い。すなわち、乳化重合に用いられる一般的な乳
化剤の存在下において、水媒体中で攪拌下に所定温度で
重合性単量体及び重合開始剤を一括で、または分割し
て、あるいは連続的に供給することにより行われる。重
合性単量体はそのままであるいは水と乳化剤により重合
性単量体エマルジョンの状態で供給される。重合性単量
体の濃度は仕込量の全量に対し、通常30〜70重量
%、好ましくは35〜65重量%、さらに好ましくは4
5〜65重量%である。
【0012】使用する乳化剤は、通常乳化重合で用いら
れる一般的なものを用いることができるが、乳化剤の使
用量が多すぎると接着性を阻害するため、乳化剤の使用
量は、重合性単量体使用量の合計に対して、通常5.0
重量%以下、好ましくは4.0重量%以下、さらに好ま
しくは3.0重量%以下である。
【0013】該乳化剤としては、アニオン系乳化剤[オ
レイン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルカンスルホン酸ナ
トリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、
ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル燐酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテル燐酸エステルなど]、
ノニオン系乳化剤[ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、ポ
リエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステルなど]、カチオン系乳化
剤[ステアリルアミン塩酸塩、ラウリルトリメチルアン
モニウムクロライド、トリメチルオクタデシルアンモニ
ウムクロライドなど]、両イオン系乳化剤[ラウリルベ
タインなど]などがあげられる。
【0014】また、分子構造中に重合性の二重結合を有
する、いわゆる反応性乳化剤として市販されている乳化
剤を使用することもできる。反応性乳化剤の使用量は、
重合性単量体使用量の合計に対して、通常10重量%以
下、好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは5重量
%以下である。該反応性乳化剤の例としては、旭電化工
業(株)製「アデカリアソープSE−10N」、花王
(株)製「ラテムルS−180」、三洋化成工業(株)
製「エレミノールJS−2」、第一工業製薬(株)製
「アクアロンHS−10」、日本乳化剤(株)製「アン
トックスMS−60」などがあげられる。
【0015】重合開始剤としては一般に用いられている
ラジカル重合開始剤、たとえば、過硫酸アンモニウム、
過硫酸カリウムなどの過硫酸塩、2,2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)などのアゾ系重合開始剤、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイドなどの過酸化物系重合開
始剤などがあげられる。重合開始剤の使用量は、重合性
単量体全量に対して、通常0.05〜5重量%、好まし
くは0.05〜4重量%、さらに好ましくは0.05〜
3重量%である。
【0016】また、重合開始剤と併用して還元剤を使用
することもできる。還元剤の例としては次亜硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドナトリウ
ムスルホキシラートなどがあげられる。還元剤の使用量
は、重合開始剤に対して重量比で、通常1/10〜1/
1の範囲で用いられる。
【0017】反応時間は、通常1〜16時間、好ましく
は2〜8時間であり、重合時の反応温度は通常20〜9
0℃、好ましくは20〜80℃の範囲である。
【0018】乳化重合で得られたアクリル系共重合体エ
マルジョン(a)を情報担体シート用接着剤組成物とし
て使用する場合には、塗工面同士を高圧で圧着すること
により接着可能であり、一旦剥離した場合には通常の状
態では再接着することのないことが要求されるため、こ
の接着特性の調整のためにデンプン[コ−ンスターチ、
小麦デンプンなど]、炭酸カルシウム、シリカ、カオリ
ン、クレー、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、シラスバ
ルーンなどの充填剤を配合して使用する。充填剤の平均
粒子径は1〜30μmのものが好ましく、充填剤の配合
量は、アクリル共重合体エマルジョン(a)中のアクリ
ル系共重合体の固形分100重量部に対して、通常5〜
500重量部、好ましくは5〜450重量部、さらに好
ましくは10〜400重量部の範囲である。充填剤の配
合量が5重量部未満では、表面タックの低減効果が不十
分なため、通常の状態で再接着してしまい、500重量
部を越えると接着力が低下する。
【0019】本発明の接着剤組成物は、本発明の目的と
する機能を損なわない範囲で、粘着付与剤、可塑剤、有
機溶剤、水溶性樹脂、着色剤、紫外性吸収剤、防カビ
剤、消泡剤などの公知の添加剤を配合して使用すること
ができる。
【0020】該添加剤としては、粘着付与剤[ロジン、
ロジン誘導体もしくはその水添化体、ポリテルペン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、キシレン樹脂、スチレン
系樹脂、クマロン・インデン樹脂、C5系石油樹脂、C9
系石油樹脂、脂環族系水添石油樹脂など]、可塑剤[フ
タル酸系エステルに代表されるカルボン酸エステル、塩
化パラフィンなど]、有機溶剤[例えばトルエン、キシ
レンなどの芳香族系溶剤、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグ
リコールエーテル系溶剤、シクロヘキサノン、メチルイ
ソブチルケトンなどのケトン系溶剤、酢酸ブチル、酢酸
イソブチルなどのエステル系溶剤など]、水溶性樹脂
[例えばヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、可溶化澱粉、変位ポリビニ
ルアルコール、スチレンー無水マレイン酸共重合体また
はそのアルカリ塩、エチレンー無水マレイン酸共重合体
またはそのアルカリ塩、ポリアクリル酸ソーダ、アクリ
ルアミドーアクリル酸エステル共重合体など]、着色剤
[酸化チタン、炭酸カルシウムなど]、紫外線吸収剤
[ベンゾフェノン系紫外線防止剤など]、防カビ剤[亜
酸化銅、フェノール系化合物など]、消泡剤[アルコー
ル、シリコーン化合物など]などがあげられる。
【0021】本発明の情報担体シートに用いられる支持
体基材の制限は特になく、紙、塗工紙、合成紙、プラス
チックフィルムなどの各種のシート状のものが使用でき
るが、紙などの多孔質基材が好ましい。
【0022】本発明の情報担体シートは、本発明の接着
剤組成物を、塗工機(エアナイフコーター、バーコータ
ー、ロールコーター、プレードコーター、カーテンコー
ター、チャンプレックスコーター、グラビアコーターな
ど)を用いて、一層あるいは多層に分けて、また、均一
かつ平坦にあるいは微細な凹凸を設けて塗工し、ドライ
ヤーで加熱乾燥し、必要に応じて平滑化のためのカレン
ダー処理をすることによって得られる。加熱乾燥のため
のドライヤーとしては、熱風乾燥の前に赤外線ヒーター
などによって予備加熱する加熱乾燥システムが好まし
い。カレンダー処理は、ブロッキング特性や印字定着適
性をより向上させるために行うものである。カレンダー
処理時の圧力は、通常1〜10kg/cm2である。
【0023】支持体基材への接着剤組成物の塗工量は、
接着剤組成物の塗工部分において、固形分の重量で、通
常0.1〜50g/m2、好ましくは0.2〜20g/
2である。塗工量が0.1g/m2未満であると通常の
取り扱い中に剥がれ易く、50g/m2を超えるとシー
トにカールが生じ易く、また、印刷適性に問題が生じ易
くなる。このようにして得られる情報担体シートは、三
ツ折葉書、ニツ折葉書、一部折り畳みタイプの葉書およ
び重ね合わせタイプの葉書などの葉書や、印刷用紙、複
写用紙、宅急便の伝票、帳票などとして好適に使用する
ことができる。
【0024】以下、実施例により本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例
中の部は重量部、%は重量%である。
【0025】
【実施例】
合成例1 攪拌装置、還流冷却管、温度計および滴下ロートを備え
た反応器に、水150gおよびポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル[三洋化成工業(株)製;「ノニポ
ール200」]10.0gを仕込み、60℃に昇温し
た。つぎに攪拌しながら、過硫酸アンモニウムの10%
水溶液12gを加えたのち、アクリル酸2−エチルヘキ
シル300g、アクリル酸エチル100g、酢酸ビニル
100g、「エレミノールJS−2」[三洋化成工業
(株)製アニオン型反応性乳化剤:有効成分38%]2
0.0gおよび水225gからなる重合性単量体エマル
ジョンを滴下ロートにて反応容器内に4時間かけて連続
滴下した。この間、重合温度は60℃に保ち、滴下終了
後60℃で熟成反応を2時間行った。反応後、反応液を
30℃に放冷し、固形分55%、粘度3,900mPa
・s、PH6.0のアクリル系共重合体エマルジョン
(a−1)を得た。
【0026】合成例2〜5 重合性単量体成分として表1の重合性単量体を使用し
て、合成例1と同様の操作を行い、アクリル系共重合体
エマルジョン(a−2)〜(a−5)を得た。
【0027】
【表1】
【0028】実施例1 合成例1で得たアクリル系共重合体エマルジョン(a−
1)に、(a−1)の固形分100部に対して、小麦粉
デンプン(平均粒径30μm)50部とシリカ粉末(平
均粒径1.5μm)30部を配合して、接着剤組成物を
得た。この接着剤組成物をA4の大きさの上質紙に、固
形分の重量が8g/m2となるようにバーコーターを用
いて塗工し、熱風循環乾燥機を用いて105℃で2分間
乾燥して塗工試料を作成した。
【0029】実施例2〜5 合成例2〜5で得たアクリル系共重合体エマルジョン
(a−2)〜(a−5)を用いて、実施例1と同様の操
作を行い、塗工試料を作成した。
【0030】比較例1 実施例1において、(a−1)の代わりに天然ゴムラテ
ックス(SocfinCo.,Bhd.Malaysia
製、SOCTEX−CC)を用いた他は、実施例1と同
様の操作を行い、比較用の塗工試料を作成した。
【0031】
【性能評価試験】実施例1〜5、および比較例1で得た
塗工試料を用いて以下の性能評価試験を行った。試験結
果を表2に示す。
【0032】1.剥離強度 塗工試料の塗工面同士を100Kgf/cm2の圧力で
圧着し、巾25mmに裁断して測定用試料を得た。この
測定用試料を用い、引張試験機で300mm/min.
の引張速度でT字剥離試験を行い剥離強度を測定した。
【0033】2.耐ブロッキング性 塗工試料の塗工面と非塗工面を重ね合わせ、50℃の恒
温乾燥機中で100gf/cm2の加圧下で16時間放
置した後解圧し、標準状態(23℃、65%RH)で3
時間保存した後、手で剥離してブロッキングの状態を判
定した。剥離時に抵抗が少なく容易に剥離できるものを
○、抵抗が大きく剥離が困難なものあるいは紙質が破壊
するものを×とした。
【0034】3.耐老化性 塗工試料に紫外線[光源:15ワット紫外線ランプ4
本、照射距離:20cm]を照射した後、塗工試料の塗
工面同士を100Kgf/cm2の圧力で加圧しても接
着しなくなるまでの照射時間を測定した。72時間以上
照射しても接着するものを◎、24時間から72時間の
照射時間で接着しなくなったものを○、24時間以内の
照射時間で接着しなくなったものを×とした。
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、従来のゴム系
接着剤に比べ、印刷工程で紫外線硬化型インクを硬化す
るために照射される紫外線による接着力の低下、空気酸
化などによる経時的な接着力の低下が少ない。また、接
着性に優れており、塗工面のタックが少なく耐ブロッキ
ング性に優れている。上記効果を奏することから本発明
の接着剤組成物は、三ツ折葉書、ニツ折葉書、一部折り
畳みタイプの葉書および重ね合わせタイプの葉書などの
親展性をもつ葉書や、印刷用紙、複写用紙、宅急便の伝
票、帳票などの情報担体シート用接着剤組成物として有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤丸 博之 大阪府枚方市招提田近1丁目13番地 中 央理化工業株式会社内 (72)発明者 平井 和之 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三 洋化成工業株式会社内 (72)発明者 島田 寿郎 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三 洋化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−118560(JP,A) 特開 平3−124786(JP,A) 特開 昭58−167667(JP,A) 特開 昭61−91277(JP,A) 特開 平1−221402(JP,A) 特開 平4−248888(JP,A) 特開 平5−51570(JP,A) 特開 平6−65551(JP,A) 特開 平7−138545(JP,A) 特開 平7−207243(JP,A) 特開 平8−85779(JP,A) 特開 平8−269292(JP,A) 特開 平9−310056(JP,A) 特開 平9−263743(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一時的には接着するが、必要時に容易に
    剥離でき、一旦剥離した場合には再接着することのない
    情報担体シートの接着面に用いる接着剤組成物(A)に
    おいて、該(A)が、炭素数1〜4のアルコキシ基を有
    するアクリル酸アルコキシエチルエステル(a1)の1
    種以上と、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ア
    クリル酸メチルエステル、炭素数1〜4のアルキル基を
    有するメタクリル酸アルキルエステル及び酢酸ビニルか
    らなる群から選ばれる重合性単量体(a2)の1種以上
    とを乳化重合して得られるアクリル系共重合体エマルジ
    ョン(a)からなる情報担体シート用接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 (a)を構成する(a1)と(a2)の
    重量比、(a1):(a2)が、(50〜99):(1
    〜50)であり、かつ共重合体のガラス転移温度(T
    g)が−70〜0℃である請求項1記載の接着剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 一時的には接着するが、必要時に容易に
    剥離でき、一旦剥離した場合には再接着することのない
    情報担体シートの接着面に用いる接着剤組成物(A)に
    おいて、該(A)が、炭素数2〜10のアルキル基を有
    するアクリル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のア
    ルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステ
    ルからなる群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種
    以上と、酢酸ビニル(a2)とを乳化重合して得られる
    アクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる情報担
    体シート用接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 一時的には接着するが、必要時に容易に
    剥離でき、一旦剥離した場合には再接着することのない
    情報担体シートの接着面に用いる接着剤組成物(A)に
    おいて、該(A)が、炭素数2〜10のアルキル基を有
    するアクリル酸アルキルエステル及び炭素数1〜4のア
    ルコキシ基を有するアクリル酸アルコキシエチルエステ
    ルからなる群から選ばれる重合性単量体(a1)の1種
    以上と、アクリル酸メチルエステル、炭素数1〜4のア
    ルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル及び酢
    酸ビニルからなる群から選ばれる重合性単量体(a2)
    の1種以上とを乳化重合して得られ、(a1):(a
    2)の重量比が(50〜99):(1〜50)であり、
    かつ共重合体のガラス転移温度(Tg)が−70〜0℃
    であるアクリル系共重合体エマルジョン(a)からなる
    情報担体シート用接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 接着剤組成物(A)が、アクリル系共重
    合体エマルジョン(a)に、さらに該(a)の固形分1
    00重量部に対して微粒子充填剤を5〜500重量部配
    合してなる請求項1〜4いずれか記載の接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 支持体基材面の少なくとも一部に、請求
    項1〜5いずれか記載の接着剤組成物からなる接着剤層
    を設けてなる情報担体シート。
  7. 【請求項7】 支持体基材が多孔質基材である請求項6
    記載の情報担体シート。
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