JP2001240831A - 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート - Google Patents
感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シートInfo
- Publication number
- JP2001240831A JP2001240831A JP2000051410A JP2000051410A JP2001240831A JP 2001240831 A JP2001240831 A JP 2001240831A JP 2000051410 A JP2000051410 A JP 2000051410A JP 2000051410 A JP2000051410 A JP 2000051410A JP 2001240831 A JP2001240831 A JP 2001240831A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- sensitive adhesive
- mass
- adhesive composition
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 紙への定着性、接着剤皮膜の凝集力がともに
強く、印刷機やプリンターなどを走行中に接着剤が摩耗
したり、脱落しない感圧接着剤組成物の提供。および、
そのような感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シート
の提供。 【解決手段】 メタクリル酸メチルグラフト共重合天然
ゴム系粘着剤固形分100質量部に、スチレン含有量が
70〜95%のスチレンリッチSBRラテックスをその
固形分が5〜50質量部となるように配合した接着剤基
剤100質量部に対して、この接着剤基剤に対し非親和
性を示す微粒状充填剤を100〜250質量部配合した
感圧接着剤組成物を用いる。
強く、印刷機やプリンターなどを走行中に接着剤が摩耗
したり、脱落しない感圧接着剤組成物の提供。および、
そのような感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シート
の提供。 【解決手段】 メタクリル酸メチルグラフト共重合天然
ゴム系粘着剤固形分100質量部に、スチレン含有量が
70〜95%のスチレンリッチSBRラテックスをその
固形分が5〜50質量部となるように配合した接着剤基
剤100質量部に対して、この接着剤基剤に対し非親和
性を示す微粒状充填剤を100〜250質量部配合した
感圧接着剤組成物を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧接着剤組成物
およびそれを用いた情報担持用シートに関し、さらに詳
しくは、折り重ねや切り重ねにより重ね合わせた面を情
報担持面としてなる折り畳みシート、重ね合わせシート
のような親展性を有する情報伝達用シートや、寸法拡大
可能な整理シート、複写用紙などの事務用シートなどの
情報伝達用シート、およびこれに使用する感圧接着剤組
成物に関するものである。
およびそれを用いた情報担持用シートに関し、さらに詳
しくは、折り重ねや切り重ねにより重ね合わせた面を情
報担持面としてなる折り畳みシート、重ね合わせシート
のような親展性を有する情報伝達用シートや、寸法拡大
可能な整理シート、複写用紙などの事務用シートなどの
情報伝達用シート、およびこれに使用する感圧接着剤組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、重ね合わせ面に情報を担持する情
報担持用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、重ね合わせ面の全面や特定部分、あるいは
線状に感圧接着剤の接着層が設けられている。この感圧
接着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、その接着層同
士を対接させた状態で強圧をかけることにより、互いの
高分子が自己拡散により密着するタイプものであって、
組成物の種類や加圧の程度により、永久接着性や再剥離
接着性を具現するものである。
報担持用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、重ね合わせ面の全面や特定部分、あるいは
線状に感圧接着剤の接着層が設けられている。この感圧
接着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、その接着層同
士を対接させた状態で強圧をかけることにより、互いの
高分子が自己拡散により密着するタイプものであって、
組成物の種類や加圧の程度により、永久接着性や再剥離
接着性を具現するものである。
【0003】従来、この種の情報担持用シートで使用さ
れる感圧接着剤の主成分は、一般にメタクリル酸メチル
グラフト共重合天然ゴム系粘着剤やメタクリル酸メチル
・スチレングラフト共重合天然ゴム系粘着剤を主成分と
して含むものである。しかし、メタクリル酸メチルグラ
フト共重合天然ゴム系粘着剤を主成分として含む感圧接
着剤は、紙への定着性、接着剤皮膜の凝集力がともに弱
く、印刷機やプリンターなどを走行中に接着剤が摩耗
し、脱落するという問題があった。
れる感圧接着剤の主成分は、一般にメタクリル酸メチル
グラフト共重合天然ゴム系粘着剤やメタクリル酸メチル
・スチレングラフト共重合天然ゴム系粘着剤を主成分と
して含むものである。しかし、メタクリル酸メチルグラ
フト共重合天然ゴム系粘着剤を主成分として含む感圧接
着剤は、紙への定着性、接着剤皮膜の凝集力がともに弱
く、印刷機やプリンターなどを走行中に接着剤が摩耗
し、脱落するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、従来の問題を解決したメタクリル酸メチルグラフト
共重合天然ゴム系粘着剤を主成分として含む感圧接着剤
組成物であって、紙への定着性、接着剤皮膜の凝集力が
ともに強く、印刷機やプリンターなどを走行中に接着剤
が摩耗したり、脱落することのない感圧接着剤組成物を
提供することであり、本発明の第2の目的は、そのよう
な感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シートを提供す
ることである。
は、従来の問題を解決したメタクリル酸メチルグラフト
共重合天然ゴム系粘着剤を主成分として含む感圧接着剤
組成物であって、紙への定着性、接着剤皮膜の凝集力が
ともに強く、印刷機やプリンターなどを走行中に接着剤
が摩耗したり、脱落することのない感圧接着剤組成物を
提供することであり、本発明の第2の目的は、そのよう
な感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シートを提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、メタクリル酸メチル
グラフト共重合天然ゴム系粘着剤に、特定のスチレンリ
ッチSBRラテックスを特定量配合してなる接着剤基剤
に対して、非親和性を示す微粒状充填剤を特定量配合し
た感圧接着剤組成物を用いることにより課題を解決でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、メタクリル酸メチル
グラフト共重合天然ゴム系粘着剤に、特定のスチレンリ
ッチSBRラテックスを特定量配合してなる接着剤基剤
に対して、非親和性を示す微粒状充填剤を特定量配合し
た感圧接着剤組成物を用いることにより課題を解決でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明の請求項1記載の感圧接
着剤組成物は、シートの重ね合わせ面に塗布され、乾燥
処理により通常状態では接着しない接着層を形成し、前
記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与するこ
とにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着させ
る感圧接着剤であって、メタクリル酸メチルグラフト共
重合天然ゴム系粘着剤固形分100質量部に、スチレン
含有量が70〜95%のスチレンリッチSBRラテック
スをその固形分が5〜50質量部となるように配合して
なる接着剤基剤100質量部に対して、この接着剤基剤
に対し非親和性を示す微粒状充填剤を100〜250質
量部配合したことを特徴とする。
着剤組成物は、シートの重ね合わせ面に塗布され、乾燥
処理により通常状態では接着しない接着層を形成し、前
記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与するこ
とにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着させ
る感圧接着剤であって、メタクリル酸メチルグラフト共
重合天然ゴム系粘着剤固形分100質量部に、スチレン
含有量が70〜95%のスチレンリッチSBRラテック
スをその固形分が5〜50質量部となるように配合して
なる接着剤基剤100質量部に対して、この接着剤基剤
に対し非親和性を示す微粒状充填剤を100〜250質
量部配合したことを特徴とする。
【0007】本発明の請求項1記載の感圧接着剤組成物
によれば、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム
系粘着剤に、特定のスチレン含有量のスチレンリッチS
BRラテックスを特定量配合した接着剤基剤に対して、
非親和性を示す微粒状充填剤を特定量配合した感圧接着
剤組成物を用いたので、シートの重ね合わせ面に塗布
し、乾燥処理により通常状態では接着しない接着層を形
成し、重ね合わせ面同士を対接させた状態で強圧をかけ
て密着させて接着した後は必要に応じて剥離する際は容
易に剥離できる。そして、本発明の請求項1記載の感圧
接着剤組成物は、紙への定着性、接着剤皮膜の凝集力が
ともに強く、印刷機やプリンターなどを走行中に接着剤
が摩耗したり、脱落することがない。
によれば、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム
系粘着剤に、特定のスチレン含有量のスチレンリッチS
BRラテックスを特定量配合した接着剤基剤に対して、
非親和性を示す微粒状充填剤を特定量配合した感圧接着
剤組成物を用いたので、シートの重ね合わせ面に塗布
し、乾燥処理により通常状態では接着しない接着層を形
成し、重ね合わせ面同士を対接させた状態で強圧をかけ
て密着させて接着した後は必要に応じて剥離する際は容
易に剥離できる。そして、本発明の請求項1記載の感圧
接着剤組成物は、紙への定着性、接着剤皮膜の凝集力が
ともに強く、印刷機やプリンターなどを走行中に接着剤
が摩耗したり、脱落することがない。
【0008】本発明の請求項2記載の情報担持用シート
は、基体シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載
の感圧接着剤組成物の接着層を有してなることを特徴と
する。
は、基体シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載
の感圧接着剤組成物の接着層を有してなることを特徴と
する。
【0009】請求項2記載の情報担持用シートでは、重
ね合わせ面同士を対接させた状態で強圧をかけ密着させ
て接着すると十分な接着力が得られると共に、必要に応
じて剥離する際は容易に剥離できる。
ね合わせ面同士を対接させた状態で強圧をかけ密着させ
て接着すると十分な接着力が得られると共に、必要に応
じて剥離する際は容易に剥離できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の感圧接着剤組成物は、通常状態では接着するこ
とがなく、加圧により接着し、かつ必要時に剥離しうる
接着層、いわゆる粘着層を形成する透明性を有するもの
であって、接着剤基剤として、メタクリル酸メチルグラ
フト共重合天然ゴム系粘着剤固形分100質量部に対し
てスチレン含量が70〜95%のスチレンリッチSBR
ラテックスをその固形分が5〜50質量部となるように
配合した混合物を用い、これに当該接着剤基剤100質
量部に対し非親和性を示す微粒状充填剤を100〜25
0質量部を配合してなる。
本発明の感圧接着剤組成物は、通常状態では接着するこ
とがなく、加圧により接着し、かつ必要時に剥離しうる
接着層、いわゆる粘着層を形成する透明性を有するもの
であって、接着剤基剤として、メタクリル酸メチルグラ
フト共重合天然ゴム系粘着剤固形分100質量部に対し
てスチレン含量が70〜95%のスチレンリッチSBR
ラテックスをその固形分が5〜50質量部となるように
配合した混合物を用い、これに当該接着剤基剤100質
量部に対し非親和性を示す微粒状充填剤を100〜25
0質量部を配合してなる。
【0011】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れるメタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着
剤は、メタクリル酸メチルでグラフト共重合した天然ゴ
ム系粘着剤であり、従来、天然ゴム系粘着剤の基剤とし
て慣用されている天然ゴムラテックスを用いることがで
きる。
れるメタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着
剤は、メタクリル酸メチルでグラフト共重合した天然ゴ
ム系粘着剤であり、従来、天然ゴム系粘着剤の基剤とし
て慣用されている天然ゴムラテックスを用いることがで
きる。
【0012】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れるスチレンリッチSBRラテックスとは、一般に接着
剤の成分として慣用されている合成ゴムラテックスであ
り、スチレンリッチSBRを水性溶媒中に分散させたエ
マルジョンである。この際、ラテックス粒子を分散安定
化させるためには乳化剤が必要であるが、この乳化剤と
しては、一般にロジンセッケン、ナフタレンスルホン酸
塩、脂肪酸セッケン、アルキルベンゼンスルホン酸塩な
どのアニオン系界面活性剤が用いられる。スチレン含量
率は70〜95%、好ましくは80〜95%である。7
0%未満あるいは95%を超えては紙への定着性、接着
剤皮膜の凝集力が改善できない恐れがある。
れるスチレンリッチSBRラテックスとは、一般に接着
剤の成分として慣用されている合成ゴムラテックスであ
り、スチレンリッチSBRを水性溶媒中に分散させたエ
マルジョンである。この際、ラテックス粒子を分散安定
化させるためには乳化剤が必要であるが、この乳化剤と
しては、一般にロジンセッケン、ナフタレンスルホン酸
塩、脂肪酸セッケン、アルキルベンゼンスルホン酸塩な
どのアニオン系界面活性剤が用いられる。スチレン含量
率は70〜95%、好ましくは80〜95%である。7
0%未満あるいは95%を超えては紙への定着性、接着
剤皮膜の凝集力が改善できない恐れがある。
【0013】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れる市販のスチレンリッチSBRラテックスの具体例と
しては例えば、ニポール2507H(日本ゼオン
(株))、旭化成ラテックスL−1638(旭化成
(株))、JSR合成ゴムラテックス0602(JSR
(株))などを挙げることができる。
れる市販のスチレンリッチSBRラテックスの具体例と
しては例えば、ニポール2507H(日本ゼオン
(株))、旭化成ラテックスL−1638(旭化成
(株))、JSR合成ゴムラテックス0602(JSR
(株))などを挙げることができる。
【0014】メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴ
ム系粘着剤と上記のスチレンリッチSBRラテックスの
混合物に、必要に応じて合成樹脂エマルジョンを混合す
ることができる。合成樹脂エマルジョンとしては、ポリ
酢酸ビニル系エマルジョン、酢酸ビニル−エチレン共重
合体系エマルジョン、ポリアクリル酸エステル系エマル
ジョン、ポリ塩化ビニル系エマルジョンなどが用いられ
る。これらの合成樹脂エマルジョンを分散安定化するた
めには、前記乳化剤を用いることができる。この合成樹
脂エマルジョンとしては、ガラス転移点−20℃ないし
10℃のものが好適である。
ム系粘着剤と上記のスチレンリッチSBRラテックスの
混合物に、必要に応じて合成樹脂エマルジョンを混合す
ることができる。合成樹脂エマルジョンとしては、ポリ
酢酸ビニル系エマルジョン、酢酸ビニル−エチレン共重
合体系エマルジョン、ポリアクリル酸エステル系エマル
ジョン、ポリ塩化ビニル系エマルジョンなどが用いられ
る。これらの合成樹脂エマルジョンを分散安定化するた
めには、前記乳化剤を用いることができる。この合成樹
脂エマルジョンとしては、ガラス転移点−20℃ないし
10℃のものが好適である。
【0015】スチレンリッチSBRラテックスの配合割
合は、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘
着剤固形分100質量部に対してスチレンリッチSBR
ラテックスの固形分が5〜50質量部、好ましくは10
〜50質量部となるように配合する。
合は、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘
着剤固形分100質量部に対してスチレンリッチSBR
ラテックスの固形分が5〜50質量部、好ましくは10
〜50質量部となるように配合する。
【0016】本発明においては、天然ゴムにグラフト共
重合したメタクリル酸メチルとスチレンリッチSBRラ
テックスの合計量が20〜60質量部の範囲になるよう
にスチレンリッチSBRラテックスを配合することが好
ましい。
重合したメタクリル酸メチルとスチレンリッチSBRラ
テックスの合計量が20〜60質量部の範囲になるよう
にスチレンリッチSBRラテックスを配合することが好
ましい。
【0017】メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴ
ム系粘着剤とスチレンリッチSBRラテックスとの配合
割合は、接着層の接着力と、紙、合成紙等の素材からな
る基体シートへの定着性や接着層皮膜の凝集力とのバラ
ンスに影響するため、適度に調整する必要がある。スチ
レンリッチSBRラテックスの固形分が5質量部未満で
メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤が
過多の場合は、接着層の基体シート面への定着性が低下
し、逆にスチレンリッチSBRラテックスの固形分が5
0質量部を超える場合は、重ね合わせ面における接着層
同士の接着力が低下し、適切な剥離性能が得られない。
したがって、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴ
ム系粘着剤とスチレンリッチSBRラテックスの配合割
合は上記の範囲にある必要がある。
ム系粘着剤とスチレンリッチSBRラテックスとの配合
割合は、接着層の接着力と、紙、合成紙等の素材からな
る基体シートへの定着性や接着層皮膜の凝集力とのバラ
ンスに影響するため、適度に調整する必要がある。スチ
レンリッチSBRラテックスの固形分が5質量部未満で
メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤が
過多の場合は、接着層の基体シート面への定着性が低下
し、逆にスチレンリッチSBRラテックスの固形分が5
0質量部を超える場合は、重ね合わせ面における接着層
同士の接着力が低下し、適切な剥離性能が得られない。
したがって、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴ
ム系粘着剤とスチレンリッチSBRラテックスの配合割
合は上記の範囲にある必要がある。
【0018】このようにして得られるメタクリル酸メチ
ルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤とスチレンリッチS
BRラテックスとの混合物からなる接着剤基剤には、所
望に応じて、粘着剤に慣用されている添加剤、例えば粘
着付与剤、粘度調整剤、老化防止剤、安定剤、着色剤な
どを添加することができる。
ルグラフト共重合天然ゴム系粘着剤とスチレンリッチS
BRラテックスとの混合物からなる接着剤基剤には、所
望に応じて、粘着剤に慣用されている添加剤、例えば粘
着付与剤、粘度調整剤、老化防止剤、安定剤、着色剤な
どを添加することができる。
【0019】本発明の感圧接着剤組成物においては、接
着剤基剤に対して非親和性を示す微粒子充填剤を配合す
る。微粒子充填剤としては、接着剤基剤との親和力が小
さいものであって、接着層が透明性を阻害しないように
する必要から、粒子形状が規則的に整ったものを用いる
のがよい。このようなものとしては、例えば、各種デン
プン系、合成ゼオライト、微球状アクリル樹脂、微球状
メタクリル樹脂、微球状ポリエチレン、球状アルミナ、
ガラス粉末、シラスバルーン、活性白土などが挙げられ
る。これらの微粒子充填剤は、単独で用いてもよいし、
2種以上組み合わせて用いてもよい。しかしながら、従
来からこの種の感圧接着剤組成物の微粒子充填剤として
使用されているシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛などは、
その粒子形状が不規則なため、接着層に光の乱反射作用
を促して透明性を損なうおそれがある。したがって、こ
れらは添加しないか、添加する場合でも、その添加量を
10質量%以下にするのがよい。なお、これらの微粒子
充填剤は、その平均粒子径が10μm以下、好ましくは
0.5μmの範囲にあるものが好適である。特に平均粒
子径0.1μm以下のコロイダルシリカ(シリカゲル)
を用いると、UVインキへの定着性を向上させることが
できるので有利である。
着剤基剤に対して非親和性を示す微粒子充填剤を配合す
る。微粒子充填剤としては、接着剤基剤との親和力が小
さいものであって、接着層が透明性を阻害しないように
する必要から、粒子形状が規則的に整ったものを用いる
のがよい。このようなものとしては、例えば、各種デン
プン系、合成ゼオライト、微球状アクリル樹脂、微球状
メタクリル樹脂、微球状ポリエチレン、球状アルミナ、
ガラス粉末、シラスバルーン、活性白土などが挙げられ
る。これらの微粒子充填剤は、単独で用いてもよいし、
2種以上組み合わせて用いてもよい。しかしながら、従
来からこの種の感圧接着剤組成物の微粒子充填剤として
使用されているシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛などは、
その粒子形状が不規則なため、接着層に光の乱反射作用
を促して透明性を損なうおそれがある。したがって、こ
れらは添加しないか、添加する場合でも、その添加量を
10質量%以下にするのがよい。なお、これらの微粒子
充填剤は、その平均粒子径が10μm以下、好ましくは
0.5μmの範囲にあるものが好適である。特に平均粒
子径0.1μm以下のコロイダルシリカ(シリカゲル)
を用いると、UVインキへの定着性を向上させることが
できるので有利である。
【0020】また、本発明の感圧接着剤組成物において
は、接着剤基剤100質量部に対して、この接着剤基剤
に対し非親和性を示す微粒子充填剤を100〜250質
量部、好ましくは130〜250質量部、より好ましく
は150〜200質量部の範囲で配合する。100質量
部未満で微粒子充填剤の配合量が少なすぎると、耐ブロ
ッキング性が低下したり、また、接着力が強すぎて剥離
しにくくなるし、また、250質量部を超えて多すぎる
と接着力が低くなりすぎ、十分な粘着性を示さなくな
る。
は、接着剤基剤100質量部に対して、この接着剤基剤
に対し非親和性を示す微粒子充填剤を100〜250質
量部、好ましくは130〜250質量部、より好ましく
は150〜200質量部の範囲で配合する。100質量
部未満で微粒子充填剤の配合量が少なすぎると、耐ブロ
ッキング性が低下したり、また、接着力が強すぎて剥離
しにくくなるし、また、250質量部を超えて多すぎる
と接着力が低くなりすぎ、十分な粘着性を示さなくな
る。
【0021】本発明の感圧接着剤組成物は、グラビアコ
ーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーター
などの塗布手段により基体シート面に塗布され、二つ折
り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わ
せなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着する
が、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハ
ガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用
できる。
ーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーター
などの塗布手段により基体シート面に塗布され、二つ折
り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わ
せなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着する
が、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハ
ガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用
できる。
【0022】次に、本発明の感圧接着剤組成物が塗布さ
れる基体シートとしては、通常の紙の他に、合成紙、あ
るいはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムを用いる
こともできる。これらの合成フィルムを用いる場合に
は、基体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの
表面処理を施すのが好ましい。また、基体シート面への
感圧接着剤組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離
性、あるいは透明性維持のため、1〜30g/m2、好
ましくは3〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜15
g/m2 とするのがよい。さらに、形成された剥離可能
な接着層を加圧ローラにて加圧することにより、耐ブロ
ッキング性をさらに向上させることができる。
れる基体シートとしては、通常の紙の他に、合成紙、あ
るいはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムを用いる
こともできる。これらの合成フィルムを用いる場合に
は、基体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの
表面処理を施すのが好ましい。また、基体シート面への
感圧接着剤組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離
性、あるいは透明性維持のため、1〜30g/m2、好
ましくは3〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜15
g/m2 とするのがよい。さらに、形成された剥離可能
な接着層を加圧ローラにて加圧することにより、耐ブロ
ッキング性をさらに向上させることができる。
【0023】次に、本発明の情報担持用シートの構成に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの表面展開図、図2はこのハ
ガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図4
は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は本発
明の二つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの
裏面展開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説
明図、図8は本発明の部分二つ折りハガキの表面展開
図、図9はこのハガキの裏面展開図、図10は図8のハ
ガキを折り込む際の状態説明図である。
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの表面展開図、図2はこのハ
ガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図4
は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は本発
明の二つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの
裏面展開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説
明図、図8は本発明の部分二つ折りハガキの表面展開
図、図9はこのハガキの裏面展開図、図10は図8のハ
ガキを折り込む際の状態説明図である。
【0024】先ず、図1ないし図3に示す三つ折りハガ
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が、また中央区画領域Bの表裏面及び右側区画領域Cの
表面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体シート2の区画
領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全体
に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可
能な接着層6が形成されている。このように構成された
三つ折りハガキ1は、図4に示すように、各区画の重ね
合わせ面を折り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着
層同士を対接させ、この状態でドライシーラーで加圧す
ることにより、その接着層6が活性化されて接着され
る。
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が、また中央区画領域Bの表裏面及び右側区画領域Cの
表面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体シート2の区画
領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全体
に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可
能な接着層6が形成されている。このように構成された
三つ折りハガキ1は、図4に示すように、各区画の重ね
合わせ面を折り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着
層同士を対接させ、この状態でドライシーラーで加圧す
ることにより、その接着層6が活性化されて接着され
る。
【0025】次に、図5及び図6に示す二つ折りハガキ
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、中央部の折り線3によって2つ
の領域D及びEに区画されるものである。左側区画領域
Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報
印刷4が、また区画領域D及びEの裏面には隠蔽情報印
刷5が、基体シート2に直接印刷されている。さらに、
この印刷された基体シート2の区画領域D及びEの裏面
全体に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥
離可能な接着層6が形成されている。このように構成さ
れた二つ折りハガキ11は、図7に示すように、上記の
三つ折りハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が
対接するように折り線3で折り込んで加圧することによ
り、その接着層6が活性化されて接着される。
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、中央部の折り線3によって2つ
の領域D及びEに区画されるものである。左側区画領域
Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報
印刷4が、また区画領域D及びEの裏面には隠蔽情報印
刷5が、基体シート2に直接印刷されている。さらに、
この印刷された基体シート2の区画領域D及びEの裏面
全体に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥
離可能な接着層6が形成されている。このように構成さ
れた二つ折りハガキ11は、図7に示すように、上記の
三つ折りハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が
対接するように折り線3で折り込んで加圧することによ
り、その接着層6が活性化されて接着される。
【0026】また、図8及び図9に示す部分二つ折りハ
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体シート2から構成され、折り線3によってサイ
ズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもので
ある。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て名、
住所等の宛て先情報印刷4が、また右側区画領域Gの裏
面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷され
ている。さらに、この印刷された基体シート2の区画領
域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り込んだ
際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対し、本発
明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された部分二つ折り
ハガキ21は、図10に示すように、上記の二つ折りハ
ガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するよ
うに折り線3で折り込んで加圧することにより、その接
着層6が活性化されて接着される。
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体シート2から構成され、折り線3によってサイ
ズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもので
ある。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て名、
住所等の宛て先情報印刷4が、また右側区画領域Gの裏
面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷され
ている。さらに、この印刷された基体シート2の区画領
域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り込んだ
際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対し、本発
明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された部分二つ折り
ハガキ21は、図10に示すように、上記の二つ折りハ
ガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するよ
うに折り線3で折り込んで加圧することにより、その接
着層6が活性化されて接着される。
【0027】また、本発明の感圧接着組成物により形成
される剥離可能な接着層は、それ自体印刷インキ及びト
ナーの受容性をも有するため、必要に応じ、さらにその
表面に通常の印刷装置あるいはノンインパクトプリンタ
で付加情報(図示せず)をプリントすることができる。
される剥離可能な接着層は、それ自体印刷インキ及びト
ナーの受容性をも有するため、必要に応じ、さらにその
表面に通常の印刷装置あるいはノンインパクトプリンタ
で付加情報(図示せず)をプリントすることができる。
【0028】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)メタクリル酸メチル(MMA)グラフト共
重合天然ゴム系粘着剤として、天然ゴム(NR)100
質量部とMMA10重量部とを混合してグラフト共重合
して得たMMAグラフト共重合天然ゴムエマルジョン1
00質量部(固形分)に対して、スチレンリッチSBR
ラテックス(ニポール2507H、日本ゼオン
(株))、あるいは旭化成ラテックスL−1638(旭
化成(株))を固形分が10質量部となるように配合し
た接着剤基剤100質量部に対し、シリカゲル50質量
部、スターチ125質量部配合して本発明の感圧接着剤
組成物を調製した。この本発明の感圧接着剤組成物を連
量110kgのコート紙にグラビアオフセット方式によ
り10g/m2 の割合で塗布し、接着層を形成し、次い
で、120℃、30秒間加熱を行い乾燥処理した。この
ようにして作った情報担持用シートの製造直後の90°
剥離(T型剥離)接着力、耐ブロッキング性、耐摩耗性
を下記の方法により評価し、評価結果を表1に示す。
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)メタクリル酸メチル(MMA)グラフト共
重合天然ゴム系粘着剤として、天然ゴム(NR)100
質量部とMMA10重量部とを混合してグラフト共重合
して得たMMAグラフト共重合天然ゴムエマルジョン1
00質量部(固形分)に対して、スチレンリッチSBR
ラテックス(ニポール2507H、日本ゼオン
(株))、あるいは旭化成ラテックスL−1638(旭
化成(株))を固形分が10質量部となるように配合し
た接着剤基剤100質量部に対し、シリカゲル50質量
部、スターチ125質量部配合して本発明の感圧接着剤
組成物を調製した。この本発明の感圧接着剤組成物を連
量110kgのコート紙にグラビアオフセット方式によ
り10g/m2 の割合で塗布し、接着層を形成し、次い
で、120℃、30秒間加熱を行い乾燥処理した。この
ようにして作った情報担持用シートの製造直後の90°
剥離(T型剥離)接着力、耐ブロッキング性、耐摩耗性
を下記の方法により評価し、評価結果を表1に示す。
【0029】(1)90°剥離(T型剥離)接着力の測
定方法;得られた情報担持用シートを、幅25mm、長
さ100mmに裁断して試料を作成し、この試料2枚を
25mmの長さで重ね合わせ9.8Paの荷重を加えて
圧着した。接着剤の剥離接着強さ試験方法JISK68
54に準じて、オートグラフAGS50(島津製作所
製)を用いて90°剥離(T型剥離)接着力を測定す
る。 ◎:100〜150(gf/25mm) ○:150〜200(gf/25mm)あるいは50〜
100(gf/25mm) △:200〜300(gf/25mm)あるいは30〜
50(gf/25mm) ×:300(gf/25mm)以上あるいは30(gf
/25mm)以下 ◎:優、○:良、△:可、×:不可
定方法;得られた情報担持用シートを、幅25mm、長
さ100mmに裁断して試料を作成し、この試料2枚を
25mmの長さで重ね合わせ9.8Paの荷重を加えて
圧着した。接着剤の剥離接着強さ試験方法JISK68
54に準じて、オートグラフAGS50(島津製作所
製)を用いて90°剥離(T型剥離)接着力を測定す
る。 ◎:100〜150(gf/25mm) ○:150〜200(gf/25mm)あるいは50〜
100(gf/25mm) △:200〜300(gf/25mm)あるいは30〜
50(gf/25mm) ×:300(gf/25mm)以上あるいは30(gf
/25mm)以下 ◎:優、○:良、△:可、×:不可
【0030】(2)耐ブロッキング性 テストサンプルの接着層面同士を合わせ、500g/c
m2 の圧力を加え、50℃にて30分間放置後、剥離強
度を測定した。耐ブロッキング性(剥離強度)(g/c
m)が、2以下のものを◎、2〜5の範囲のものを○、
5〜10の範囲のものを△、10以上のものを×とし
た。剥離強度の測定には島津製作所社製の引張試験機オ
ートグラフAGS50型を使用した。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可
m2 の圧力を加え、50℃にて30分間放置後、剥離強
度を測定した。耐ブロッキング性(剥離強度)(g/c
m)が、2以下のものを◎、2〜5の範囲のものを○、
5〜10の範囲のものを△、10以上のものを×とし
た。剥離強度の測定には島津製作所社製の引張試験機オ
ートグラフAGS50型を使用した。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可
【0031】(3)耐摩耗性 板紙耐摩耗試験機を用い、100回摩耗した際の接着層
表面を目視により判定し消耗度を調べた。その結果、試
験した面積のうち破壊された面積の割合が、 10%以下の場合:◎、 30%以下の場合:○、 50%以下の場合:△、 51%以上の場合:×とした。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可
表面を目視により判定し消耗度を調べた。その結果、試
験した面積のうち破壊された面積の割合が、 10%以下の場合:◎、 30%以下の場合:○、 50%以下の場合:△、 51%以上の場合:×とした。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可
【0032】(実施例2〜8)表1に示した各成分の配
合割合とした以外は、実施例1と同様にして本発明の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情
報担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブ
ロッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表1に示
す。
合割合とした以外は、実施例1と同様にして本発明の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情
報担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブ
ロッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表1に示
す。
【0033】(比較例1)微粒状充填剤の配合量を本発
明の範囲の上限値より多くし、表2に示した各成分の配
合割合とした以外は、実施例1と同様にして比較の感圧
接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情報
担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブロ
ッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表2に示
す。
明の範囲の上限値より多くし、表2に示した各成分の配
合割合とした以外は、実施例1と同様にして比較の感圧
接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情報
担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブロ
ッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表2に示
す。
【0034】(比較例2)微粒状充填剤の配合量を本発
明の範囲の下限値より少なくし、表2に示した各成分の
配合割合とした以外は、実施例1と同様にして比較の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情
報担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブ
ロッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表2に示
す。
明の範囲の下限値より少なくし、表2に示した各成分の
配合割合とした以外は、実施例1と同様にして比較の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情
報担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブ
ロッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表2に示
す。
【0035】(比較例3)スチレンリッチSBRラテッ
クスの配合量を本発明の範囲の下限値より少なくし、表
2に示した各成分の配合割合とした以外は、実施例1と
同様にして比較の感圧接着剤組成物を調製し、実施例1
と同様にして得た情報担持用シートの90°剥離(T型
剥離)接着力、耐ブロッキング性、耐摩耗性を評価し、
評価結果を表2に示す。
クスの配合量を本発明の範囲の下限値より少なくし、表
2に示した各成分の配合割合とした以外は、実施例1と
同様にして比較の感圧接着剤組成物を調製し、実施例1
と同様にして得た情報担持用シートの90°剥離(T型
剥離)接着力、耐ブロッキング性、耐摩耗性を評価し、
評価結果を表2に示す。
【0036】(比較例4)微粒状充填剤の配合量を本発
明の範囲の上限値より多くし、表2に示した各成分の配
合割合とした以外は、実施例1と同様にして比較の感圧
接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情報
担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブロ
ッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表2に示
す。
明の範囲の上限値より多くし、表2に示した各成分の配
合割合とした以外は、実施例1と同様にして比較の感圧
接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情報
担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブロ
ッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表2に示
す。
【0037】(比較例5)微粒状充填剤の配合量を本発
明の範囲の下限値より少なくし、表2に示した各成分の
配合割合とした以外は、実施例1と同様にして比較の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情
報担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブ
ロッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表2に示
す。
明の範囲の下限値より少なくし、表2に示した各成分の
配合割合とした以外は、実施例1と同様にして比較の感
圧接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にして得た情
報担持用シートの90°剥離(T型剥離)接着力、耐ブ
ロッキング性、耐摩耗性を評価し、評価結果を表2に示
す。
【0038】(比較例6)スチレンリッチSBRラテッ
クスの配合量を本発明の範囲の上限値より多くし、表2
に示した各成分の配合割合とした以外は、実施例1と同
様にして比較の感圧接着剤組成物を調製し、実施例1と
同様にして得た情報担持用シートの90°剥離(T型剥
離)接着力、耐ブロッキング性、耐摩耗性を評価し、評
価結果を表2に示す。
クスの配合量を本発明の範囲の上限値より多くし、表2
に示した各成分の配合割合とした以外は、実施例1と同
様にして比較の感圧接着剤組成物を調製し、実施例1と
同様にして得た情報担持用シートの90°剥離(T型剥
離)接着力、耐ブロッキング性、耐摩耗性を評価し、評
価結果を表2に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表1および表2から、実施例1〜8の本発
明の感圧接着剤組成物は90°剥離(T型剥離)接着
力、耐ブロッキング性、耐摩耗性がいずれも優れている
が、それに対して比較例1〜2の感圧接着剤組成物はこ
れらのいずれか1つあるいは2つ以上が劣ることが判
る。
明の感圧接着剤組成物は90°剥離(T型剥離)接着
力、耐ブロッキング性、耐摩耗性がいずれも優れている
が、それに対して比較例1〜2の感圧接着剤組成物はこ
れらのいずれか1つあるいは2つ以上が劣ることが判
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の感圧接着剤組成
物は、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘
着剤を主成分として含む感圧接着剤組成物であって、紙
への定着性、接着剤皮膜の凝集力がともに強く、印刷機
やプリンターなどを走行中に接着剤が摩耗したり、脱落
することがない顕著な効果を奏する。
物は、メタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系粘
着剤を主成分として含む感圧接着剤組成物であって、紙
への定着性、接着剤皮膜の凝集力がともに強く、印刷機
やプリンターなどを走行中に接着剤が摩耗したり、脱落
することがない顕著な効果を奏する。
【0043】また、請求項2記載の情報担持用シートで
は、重ね合わせ面同士を対接させた状態で強圧をかけ密
着させて接着すると十分な接着力が得られると共に、必
要に応じて剥離する際は、容易にできるといった効果を
奏する。
は、重ね合わせ面同士を対接させた状態で強圧をかけ密
着させて接着すると十分な接着力が得られると共に、必
要に応じて剥離する際は、容易にできるといった効果を
奏する。
【図1】本発明の三つ折りハガキの表面展開図。
【図2】図1のハガキの裏面展開図。
【図3】図1のX−X線断面図。
【図4】図1のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図5】本発明の二つ折りハガキの表面展開図。
【図6】図5のハガキの裏面展開図。
【図7】図5のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図8】本発明の部分二つ折りハガキの表面展開図。
【図9】図8のハガキの裏面展開図。
【図10】図8のハガキを折り込む際の状態説明図。
2、12、22 基体シート 3、3a、3b 折り線 5 隠蔽情報印刷 6 剥離可能な接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 WA03 4J040 CA082 DA022 DB052 DC022 DE022 DE032 DF002 DL031 HA116 HA316 HA346 JA09 JB09 KA03 KA42 MA09 MB03 MB09 NA05
Claims (2)
- 【請求項1】 シートの重ね合わせ面に塗布され、乾燥
処理により通常状態では接着しない接着層を形成し、前
記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与するこ
とにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着させ
る感圧接着剤であって、メタクリル酸メチルグラフト共
重合天然ゴム系粘着剤固形分100質量部に、スチレン
含有量が70〜95%のスチレンリッチSBRラテック
スをその固形分が5〜50質量部となるように配合して
なる接着剤基剤100質量部に対して、この接着剤基剤
に対し非親和性を示す微粒状充填剤を100〜250質
量部配合したことを特徴とする感圧接着剤組成物。 - 【請求項2】 基体シートの重ね合わせ面の所定部に請
求項1記載の感圧接着剤組成物の接着層を有してなる情
報担持用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051410A JP2001240831A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051410A JP2001240831A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001240831A true JP2001240831A (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18573067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000051410A Pending JP2001240831A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001240831A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001335768A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Toppan Forms Co Ltd | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09235530A (ja) * | 1996-02-29 | 1997-09-09 | Toppan Fuoomuzu Kk | 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート |
JPH10130603A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Toppan Forms Co Ltd | 感圧接着剤組成物及びそれを用いた情報担持用シート |
-
2000
- 2000-02-28 JP JP2000051410A patent/JP2001240831A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09235530A (ja) * | 1996-02-29 | 1997-09-09 | Toppan Fuoomuzu Kk | 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート |
JPH10130603A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Toppan Forms Co Ltd | 感圧接着剤組成物及びそれを用いた情報担持用シート |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001335768A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Toppan Forms Co Ltd | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05331439A (ja) | 接着剤組成物及びそれを塗布した情報担体用シート | |
JP4565584B2 (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP4565583B2 (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001262098A (ja) | 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JPH09235530A (ja) | 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート | |
JP2001240831A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JPH0569687A (ja) | 剥離可能な感圧接着剤組成物及びこの感圧接着剤組成物を塗布した情報担体用シート | |
JP4780741B2 (ja) | 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP4825505B2 (ja) | 情報隠蔽葉書 | |
JP2001335769A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001262096A (ja) | トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JPH10130603A (ja) | 感圧接着剤組成物及びそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001152113A (ja) | トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001303001A (ja) | トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001335768A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP3922657B2 (ja) | 感圧接着剤組成物を用いた記録用シート | |
JPH0718232A (ja) | 疑似接着用紙およびこれに用いる疑似接着剤組成物 | |
JP2001335770A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP4780740B2 (ja) | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001303000A (ja) | トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001240834A (ja) | 感圧接着剤組成物およびそれを用いた感圧接着性シート | |
JP2001262099A (ja) | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001337479A (ja) | トナー定着性に優れた情報担持用シートおよびその製造方法 | |
JP2001335765A (ja) | 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート | |
JP2001262097A (ja) | インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100427 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100831 |