JP2001262096A - トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート - Google Patents

トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Info

Publication number
JP2001262096A
JP2001262096A JP2000082785A JP2000082785A JP2001262096A JP 2001262096 A JP2001262096 A JP 2001262096A JP 2000082785 A JP2000082785 A JP 2000082785A JP 2000082785 A JP2000082785 A JP 2000082785A JP 2001262096 A JP2001262096 A JP 2001262096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
adhesive composition
base
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000082785A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Sakanashi
嘉彦 坂梨
Tomohito Maruo
智史 丸尾
Emiko Tomon
恵美子 外門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2000082785A priority Critical patent/JP2001262096A/ja
Publication of JP2001262096A publication Critical patent/JP2001262096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基体シート面へ塗布してなる接着層が適度な
接着性を有し、かつ、接着層上に後から書き込むトナー
やインキの密着性のよい感圧接着剤組成物の提供。およ
び基体シートの重ね合わせ面の所定部にその感圧接着剤
組成物の接着層を有してなる情報担持用シートの提供。 【解決手段】 天然ゴム系接着剤基剤と、この接着剤基
剤固形分100質量部に対し、微粒状充填剤であって、
平均粒径1.0〜2.5μm、吸油量250(ml/1
00gr)以上のシリカゲルを20〜60質量部の割合
で配合してなることを特徴とするトナー定着性に優れた
感圧接着剤組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー定着性に優
れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シ
ートに関し、さらに詳しくは、基体シート面に予め形成
された接着剤層へのトナー定着性を向上させる感圧接着
剤組成物およびこれを基体シート面に塗布してなる剥離
可能な接着層を有する情報担持シート、すなわち、一時
的に接着するが、必要に応じて容易に剥離できる見開き
面を有する折り畳みシート、重ね合わせシート、例え
ば、情報隠蔽シート等の親展性をもつハガキ、通知書、
カード等の情報担持用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便法の改正に伴い、親展性を有
するハガキシステムが実用化され、普及し始めている。
この親展性を有するハガキシステムは、例えば個人的用
件、あるいはプリント情報、印刷情報等の各種情報が記
載されたハガキを折り畳み、切り重ね、あるいは別体同
士の重ね合わせをする等、各種の重ね合わせ態様で剥離
可能に接着し、該情報を隠蔽した後、郵送し、受取人が
重ね合わせ面を再び剥離して隠蔽情報を読み取るもので
ある。
【0003】ハガキシステムで使用される情報担持用シ
ートとしては、例えば、基体シートの重ね合わせ面に接
着剤基剤と、その接着剤基剤に対して非親和性を示す微
粒子充填剤からなる接着剤組成物からなる接着層を設け
たものが知られている(特開平4−59395号公
報)。しかしながら、従来の情報担持用シートは、印刷
が施されていない基体シート面の所定部に、前もって、
剥離可能な接着層を設け、その後、その接着層に隠蔽情
報を印刷してなるものであって、プレプリントされた基
体シート面に剥離可能な接着層を形成したものではな
い。しかしながら、この情報用担持シートは、基体シー
ト面への定着性は良好になるが、接着層の表に後から書
き加える場合、トナーとの密着性が低く、文字や図形が
かすれるのを免れない。
【0004】このような欠点を克服するために、接着剤
基剤として天然ゴム系粘着剤と合成ゴムまたは合成樹脂
エマルジョンとの混合物を用いることが提案されている
(特開平10−130603号公報)が、トナー定着性
などに未だ改良の余地がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の天然
ゴム系接着剤基剤はトナー定着性が劣り、乾燥処理によ
り通常状態では接着しない接着層を形成し、この接着層
上に後から書き込んだトナーが再剥離する際に反対面に
オフセットしてしまったり、この接着層上に後から書き
込んだトナーがセロテープ(登録商標)などでピッキン
グすると簡単に剥がれてセロテープの方に移行してしま
う問題があった。
【0006】本発明の第1の目的は、感圧接着剤組成物
を基体シート面へ塗布してなる接着層が適度な接着性を
有するとともに、接着層上に後から書き込んだトナーと
の密着性のよい感圧接着剤組成物を提供することであ
り、本発明の第2の目的は、この感圧接着剤組成物を用
いた情報担持用シートを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、隠蔽情報
担持用シートのための感圧接着剤組成物について、鋭意
研究を重ねた結果、天然ゴム系接着剤基剤に対して特定
のシリカゲルを特定量配合することにより、当該接着剤
組成物から塗布形成されてなる接着層が適度な接着性を
有するとともに、基体シート面に対する定着性及び書き
込みの際のトナーとの密着性が著しく向上することを見
出し、本発明をなすに至った。
【0008】すなわち本発明の請求項1は、シートの重
ね合わせ面に塗布され、乾燥処理により通常状態では接
着しない接着層を形成し、前記重ね合わせ面同士を対接
させ所定の圧力を付与することにより、その重ね合わせ
面同士を剥離可能に接着させる感圧接着剤組成物であっ
て、天然ゴム系接着剤基剤と、この接着剤基剤固形分1
00質量部に対し、微粒状充填剤であって、平均粒径
1.0〜2.5μm、吸油量250(ml/100g
r)以上のシリカゲルを20〜60質量部の割合で配合
してなることを特徴とするトナー定着性に優れた感圧接
着剤組成物である。
【0009】そして、本発明の請求項2は、基体シート
の重ね合わせ面の所定部に請求項1記載の感圧接着剤組
成物の接着層を有してなる情報担持用シートである。
【0010】通常、天然ゴム系接着剤基剤に対してシリ
カゲルを配合すると、ブロッキング性が改善されるとと
もに、再剥離性が向上するが、トナー定着性が悪化す
る。しかし本発明においては、天然ゴム系接着剤基剤に
対して特定のシリカゲルを特定量配合することにより、
他の必要性能を損なうことなくトナー定着性が改良され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の感圧接着剤組成物は、通
常状態では接着することがなく、加圧により接着し、か
つ必要時に剥離しうる接着層を有するものであって、接
着剤基剤として、天然ゴム系接着剤基剤を用い、これ
に、微粒状充填剤であって、平均粒径1.0〜2.5μ
m、吸油量250(ml/100gr)以上のシリカゲ
ルを20〜60質量部の割合で配合してなる。
【0012】平均粒径1.0μm未満あるいは2.5μ
mを超えるシリカゲルはトナー定着性が改良されない恐
れがあり、特に吸油量が250(ml/100gr)未
満のシリカゲルはトナー定着性が改良されない。吸油量
が250(ml/100gr)以上のシリカゲルはトナ
ーの吸着性がよいので定着性が改善されるものと考えら
れる。
【0013】またこのシリカゲルの配合量が20質量部
未満ではトナー定着性はよいがブロッキング性および再
剥離性が損なわれ、60質量部を超えるとブロッキング
性および再剥離性はよいがトナー定着性が改善されな
い。したがって、本発明においては天然ゴム系接着剤基
剤に対して前記特定のシリカゲルを特定量配合すること
が肝要であり、それにより必要性能が損なわれることな
くトナー定着性が改良される。
【0014】本発の感圧接着剤組成物において用いられ
る天然ゴム系接着剤基剤とは、例えば従来、天然ゴム系
粘着剤の基剤として慣用されているものの中から任意に
選択することができる。このようなものとしては、天然
ゴムを主成分とするラテックス、それを変性したもの、
例えば酸性ラテックス、解重合ラテックス、加硫ラテッ
クスあるいはグラフト化した天然ゴムラテックスなど、
およびこれらの天然ゴムラテックスに対してスチレンリ
ッチSBRラテックス、ポリスチレンエマルジョン、ス
チレン・アクリル共重合体エマルジョンの1種あるいは
2種以上を適当量配合した混合物などを挙げることがで
きる。天然ゴムラテックスの中でも、特に耐ブロッキン
グ性、耐熱性、耐摩耗性などの点で、特に天然ゴムにメ
タクリル酸メチルをグラフト共重合させて得た天然ゴム
ラテックスや、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチ
ルとをグラフト共重合させて得た天然ゴムラテックスが
好ましい。
【0015】本発明の感圧接着剤組成物において好まし
く用いられる例えば天然ゴムにメタクリル酸メチルをグ
ラフト共重合させて得た天然ゴムラテックスは、天然ゴ
ム100質量部に対して例えばメタクリル酸メチル10
〜40質量部程度グラフト共重合したものである。
【0016】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れるスチレンリッチSBRラテックスとは、一般に接着
剤の成分として慣用されている合成ゴムラテックスであ
り、スチレンリッチSBRを水性溶媒中に分散させたエ
マルジョンである。スチレン含量は70〜95%、好ま
しくは80〜95%である。70%未満あるいは95%
を超えては紙などの基体シートへの定着性、接着剤皮膜
の凝集力が改善できない恐れがある。
【0017】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れる市販のスチレンリッチSBRラテックスの具体例と
しては例えば、ニポール2507H(日本ゼオン
(株))、旭化成ラテックスL−1638(旭化成
(株))、JSR合成ゴムラテックス0602(JSR
(株))などを挙げることができる。
【0018】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れるポリスチレンエマルジョンは、一般に含浸、他のラ
テックスの補強などの成分として慣用されている合成ラ
テックスであり、ポリスチレンを水性溶媒中に分散させ
たエマルジョンである。
【0019】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れる市販のポリスチレンエマルジョンの具体例としては
例えば、ニポールLX−303(日本ゼオン(株))、
旭化成ラテックスL−8801(旭化成(株))、C−
20(昭和高分子(株))などを挙げることができる。
【0020】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れるスチレン・アクリル共重合体エマルジョンは、一般
に含浸、塗料、紙加工などの成分として慣用されている
合成ラテックスであり、スチレン・アクリル共重合体を
水性溶媒中に分散させたエマルジョンである。
【0021】本発明の感圧接着剤組成物において用いら
れる市販のスチレン・アクリル共重合体エマルジョンの
具体例としては例えば、旭化成(株)製のポリトロンF
−2000、F−830、F−2430、F320、F
324、昭和高分子(株)製のポリゾールAM−230
0、AP−6730、AT−2000などを挙げること
ができる。
【0022】スチレン・アクリル共重合体エマルジョン
などの粒子を分散安定化させるためには乳化剤が必要で
あるが、この乳化剤としては、一般にロジンセッケン、
ナフタレンスルホン酸塩、脂肪酸セッケン、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩などのアニオン系界面活性剤が用い
られる。
【0023】スチレン・アクリル共重合体エマルジョン
などの配合割合は、天然ゴム系接着剤固形分100質量
部に対してこれらの1種あるいは2種以上の固形分が5
〜50質量部、好ましくは10〜50質量部となるよう
に配合する。
【0024】本発の感圧接着剤明組成物において用いら
れる天然ゴム系接着剤基剤には、所望に応じ粘着剤に慣
用されている添加剤、例えば粘着付与剤、粘度調整剤、
老化防止剤、安定剤、着色剤などを添加することができ
る。
【0025】本発明の感圧接着剤組成物においては、前
記特定のシリカゲル以外に天然ゴム系接着剤基剤に対し
て微粒状充填剤を配合してもよい。このような微粒状充
填剤としては、接着剤基剤との親和力が無いか、あるい
は極めて小さく、また、接着剤基剤へ溶解し難いものを
用いるのがよい。
【0026】微粒状充填剤としては、例えば、各種デン
プン系、シリカ、微球状アクリル樹脂、微球状メタクリ
ル樹脂、微球状ポリエチレン、球状アルミナ、ガラス粉
末、シラスバルーン、天然ゼオライト、合成ゼオライ
ト、炭酸カルシウム、活性白土などが挙げられる。これ
らの微粒子充填剤は、単独で用いてもよいし、2種以上
組み合わせて用いてもよい。平均粒径1〜20μmの微
粒状充填剤が本発明において好ましく使用できる。
【0027】本発明の感圧接着剤組成物は、グラビアコ
ーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーター
などの塗布手段により基体シート面に塗布され、二つ折
り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わ
せなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着する
が、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハ
ガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用
できる。
【0028】次に、本発明の接着剤組成物が塗布される
基体シートとしては、通常の紙の他に、合成紙、あるい
はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムを用いること
もできる。これらの合成フィルムを用いる場合には、基
体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの表面処
理を施すのが好ましい。また、基体シート面への接着剤
組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離性などの維持
のため、1〜30g/m2 、好ましくは3〜20g/m
2 、さらに好ましくは5〜15g/m2 とするのがよ
い。 さらにまた、形成された剥離可能な接着層を加圧
ローラにて約1〜10kg/cm2 で加圧することによ
り、耐ブロッキング性をさらに向上させることができ
る。
【0029】次に、本発明の情報担持用シートの構成に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの表面展開図、図2はこのハ
ガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図4
は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は本発
明の二つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの
裏面展開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説
明図、図8は本発明の部分二つ折りハガキの表面展開
図、図9はこのハガキの裏面展開図、図10は図8のハ
ガキを折り込む際の状態説明図である。
【0030】先ず、図1ないし図3に示す三つ折りハガ
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が、また中央区画領域Bの表裏面及び右側区画領域Cの
表面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体シート2の区画
領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全体
に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可
能な接着層6が形成されている。このように構成された
三つ折りハガキ1は、図4に示すように、各区画の重ね
合わせ面を折り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着
層同士を対接させ、この状態でドライシーラーで加圧す
ることにより、その接着層6が活性化されて接着され
る。
【0031】次に、図5及び図6に示す二つ折りハガキ
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、中央部の折り線3によって2つ
の領域D及びEに区画されるものである。左側区画領域
Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報
印刷4が、また区画領域D及びEの裏面には隠蔽情報印
刷5が、基体シート2に直接印刷されている。さらに、
この印刷された基体シート2の区画領域D及びEの裏面
全体に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥
離可能な接着層6が形成されている。このように構成さ
れた二つ折りハガキ11は、図7に示すように、上記の
三つ折りハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が
対接するように折り線3で折り込んで加圧することによ
り、その接着層6が活性化されて接着される。
【0032】また、図8及び図9に示す部分二つ折りハ
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体シート2から構成され、折り線3によってサイ
ズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもので
ある。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て名、
住所等の宛て先情報印刷4が、また右側区画領域Gの裏
面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷され
ている。さらに、この印刷された基体シート2の区画領
域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り込んだ
際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対し、本発
明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された部分二つ折り
ハガキ21は、図10に示すように、上記の二つ折りハ
ガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するよ
うに折り線3で折り込んで加圧することにより、その接
着層6が活性化されて接着される。
【0033】また、本発明組成物により形成される剥離
可能な接着層は、それ自体印刷インキ及びトナーの受容
性をも有するため、必要に応じ、さらにその表面に通常
の印刷装置あるいはノンインパクトプリンタで付加情報
(図示せず)をプリントすることができる。
【0034】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものでは
ない。実施例1〜9および比較例1〜9で使用したシリ
カゲルの平均粒径(μm)、比表面積(m2 /gr)、
吸油量(ml/100gr)を表3に示す。
【0035】(実施例1)天然ゴム系接着剤基剤とし
て、天然ゴム100質量部とMMA25質量部とを混合
してグラフト共重合して得たMMA共重合天然ゴムエマ
ルジョン100質量部(固形分)に対してスチレンリッ
チSBRラテックス(ニポールLX415A、日本ゼオ
ン(株))10質量部配合した混合物を用い、この天然
ゴム系接着剤基剤100質量部(固形分)に対してシリ
カゲル(カープレックスFPS−2、シオノギ製薬
(株)製)20質量部、およびスターチ60質量部配合
して本発明の感圧接着剤組成物を調製した。本発明の感
圧接着剤組成物により基体シート面に形成した剥離可能
な接着層の表面へ市販のコピー機(リコー、imagi
o MF−P250、富士ゼロックス Vivace4
50)を用いて、トナーを定着させ、定着したトナーを
セロテープにてピッキングする方法によりトナー定着性
の評価を行った。トナー定着性の評価結果を表1に示
す。
【0036】なお、トナー定着性の評価結果は、◎:
優、○:良、△:可、×:不可で示した。 ◎:セロテープへ全く移行しない ○:5%以下のトナーがセロテープへ移行した △:5〜10%のトナーがセロテープへ移行した ×:50%以上のトナーがセロテープへ移行した
【0037】本発明の感圧接着剤組成物により基体シー
ト面に形成した剥離可能な接着層面同士を対接させ(幅
25mm、長さ100mm)、7MPaの荷重を加えて
圧着した。接着剤の剥離接着強さ試験方法JISK68
54に準じて、オートグラフAGS50(島津製作所
製)を用いて90°剥離(T型剥離)接着力を測定した
結果を表1に、◎:優、○:良、△:可、×:不可で示
した。 ◎:100〜150(gf/25mm) ○:150〜200(gf/25mm)あるいは50〜
100(gf/25mm) △:200〜300(gf/25mm)あるいは30〜
50(gf/25mm) ×:300(gf/25mm)以上あるいは30(gf
/25mm)以下
【0038】(実施例2〜3)天然ゴム系接着剤基剤1
00質量部(固形分)に対してシリカゲル(カープレッ
クスFPS−2)およびスターチを表1に示した量配合
して本発明の感圧接着剤組成物を調製した。実施例1と
同様にしてトナー定着性および90°剥離接着力を測定
した結果を表1に示す。
【0039】(実施例4〜6)シリカゲルとして(カー
プレックスFPS−2、シオノギ製薬(株)製)の替わ
りに(サイシリア350、富士シリシア化学(株))を
用いた以外は、実施例1〜3と同様にして本発明の感圧
接着剤組成物を調製し、トナー定着性および90°剥離
接着力を測定した結果を表1に示す。
【0040】(実施例7〜9)シリカゲルとして(カー
プレックスFPS−2、シオノギ製薬(株)製)の替わ
りに(ニップジェルBZ−200、日本シリカ工業
(株))を用いた以外は、実施例1〜3と同様にして本
発明の感圧接着剤組成物を調製し、トナー定着性および
90°剥離接着力を測定した結果を表1に示す。
【0041】(比較例1〜3)シリカゲルとして比較の
ために(カープレックスCS−7、シオノギ製薬(株)
製)を用いた以外は、実施例1〜3と同様にして感圧接
着剤組成物を調製し、トナー定着性および90°剥離接
着力を測定した結果を表2に示す。
【0042】(比較例4〜6)シリカゲルとして(カー
プレックスCS−7、シオノギ製薬(株)製)の替わり
に(サイシリア450、富士シリシア化学(株))を用
いた以外は、実施例1〜3と同様にして本発明の感圧接
着剤組成物を調製し、トナー定着性および90°剥離接
着力を測定した結果を表2に示す。
【0043】(比較例7〜9)シリカゲルとして(カー
プレックスCS−7、シオノギ製薬(株)製)の替わり
に(ニップジェルBY−600、日本シリカ工業
(株))を用いた以外は、実施例1〜3と同様にして本
発明の感圧接着剤組成物を調製し、トナー定着性および
90°剥離接着力を測定した結果を表2に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】表1から、実施例1〜9の本発明の感圧接
着剤組成物はトナー定着性および90°剥離接着力に優
れていることが判る。表2から、比較例1〜9の感圧接
着剤組成物は特にトナー定着性に劣ることが判る。
【0048】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は、天然ゴム
系接着剤基剤に対して特定のシリカゲルを特定量配合す
ることにより、基体シート面へ塗布してなる接着層が適
度な接着性を有するとともに、基体シート面に対する定
着性及び接着層への書き込みの際のトナーとの密着性が
著しく向上するという顕著な効果を奏する。
【0049】したがって、本発明の感圧接着剤組成物
は、基体シート面へ印刷の有無を問わず、剥離可能な接
着層を好適に設けることができるので、このような接着
層を有する情報担持用シートに応用すれば、接着層の剥
離を生じることなく、安定して情報を担持することがで
きるとともに、トナー定着性が優れるという顕著な効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三つ折りハガキの表面展開図。
【図2】図1のハガキの裏面展開図。
【図3】図1のX−X線断面図。
【図4】図1のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図5】本発明の二つ折りハガキの表面展開図。
【図6】図5のハガキの裏面展開図。
【図7】図5のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図8】本発明の部分二つ折りハガキの表面展開図。
【図9】図8のハガキの裏面展開図。
【図10】図8のハガキを折り込む際の状態説明図。
【符号の説明】
2、12、22 基体シート 3、3a、3b 折り線 5 隠蔽情報印刷 6 剥離可能な接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA07 HB20 KA01 KA08 KA40 KB03 LA04 LA32 4J004 AA04 AA05 AA18 AB01 4J040 CA011 JA09 JB09 KA03 KA42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの重ね合わせ面に塗布され、乾燥
    処理により通常状態では接着しない接着層を形成し、前
    記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与するこ
    とにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着させ
    る感圧接着剤組成物であって、天然ゴム系接着剤基剤
    と、この接着剤基剤固形分100質量部に対し、微粒状
    充填剤であって、平均粒径1.0〜2.5μm、吸油量
    250(ml/100gr)以上のシリカゲルを20〜
    60質量部の割合で配合してなることを特徴とするトナ
    ー定着性に優れた感圧接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 基体シートの重ね合わせ面の所定部に請
    求項1記載の感圧接着剤組成物の接着層を有してなる情
    報担持用シート。
JP2000082785A 2000-03-23 2000-03-23 トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート Pending JP2001262096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000082785A JP2001262096A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000082785A JP2001262096A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001262096A true JP2001262096A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18599538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000082785A Pending JP2001262096A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001262096A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130906A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Tosoh Silica Corp インクジェット記録紙用シリカ
JP2007186807A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Hokuetsu Paper Mills Ltd 再剥離性圧着記録用紙
WO2008010522A1 (fr) * 2006-07-20 2008-01-24 Kishu Paper Co., Ltd. papier de base pour carte postale à collage sous pression
JP2008094871A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 生分解性樹脂組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57192475A (en) * 1981-05-22 1982-11-26 Toppan Moore Co Ltd Pressure-sensitive adhesive
JPH1159029A (ja) * 1997-08-21 1999-03-02 Daio Paper Corp 疑似接着シート
JP2001049213A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Nippon Nsc Ltd コールドシール接着剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57192475A (en) * 1981-05-22 1982-11-26 Toppan Moore Co Ltd Pressure-sensitive adhesive
JPH1159029A (ja) * 1997-08-21 1999-03-02 Daio Paper Corp 疑似接着シート
JP2001049213A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Nippon Nsc Ltd コールドシール接着剤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130906A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Tosoh Silica Corp インクジェット記録紙用シリカ
JP2007186807A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Hokuetsu Paper Mills Ltd 再剥離性圧着記録用紙
WO2008010522A1 (fr) * 2006-07-20 2008-01-24 Kishu Paper Co., Ltd. papier de base pour carte postale à collage sous pression
JP2008025051A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Kishu Paper Co Ltd 圧着葉書用原紙
JP4607065B2 (ja) * 2006-07-20 2011-01-05 紀州製紙株式会社 圧着葉書用原紙
JP2008094871A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 生分解性樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001262096A (ja) トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001262098A (ja) 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JPH09235530A (ja) 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート
JP4565584B2 (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP4780741B2 (ja) 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JPH10130603A (ja) 感圧接着剤組成物及びそれを用いた情報担持用シート
JP2001152113A (ja) トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001303001A (ja) トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP4565583B2 (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001303000A (ja) トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP3922657B2 (ja) 感圧接着剤組成物を用いた記録用シート
JP2001262097A (ja) インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001335769A (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001240831A (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001262105A (ja) インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JPH09277754A (ja) 感圧接着性フォーム
JP2596660Y2 (ja) 接着剤付シート
JP2607681Y2 (ja) 往復葉書用シート
JP2001335770A (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001337479A (ja) トナー定着性に優れた情報担持用シートおよびその製造方法
JP3710855B2 (ja) 感圧接着シート
JPH0912990A (ja) 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート
JP2004352775A (ja) 隠蔽性能に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いたシート
JP2001240834A (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた感圧接着性シート
JP2001335768A (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20101026

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02