JP4607065B2 - 圧着葉書用原紙 - Google Patents

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Description

本発明は、圧着はがきの原紙として用いられる圧着葉書用原紙に係り、更に詳しくは、電子写真プリンタに供給された場合の接着不良が無く、圧着後の経時による剥離強度の上昇を抑えた圧着葉書用原紙に関する。
近年、封書よりも郵便料金が安く、封書と同様に通信の機密保持が可能な親展性を有するはがきが開発されてきている。中でも、紙基材の表面に剥離性を持つ感圧接着剤組成物が塗布された圧着紙の感圧接着剤層表面に各種情報を印字して親展面とした後、用紙を二つ折り又は三つ折りに折り畳み、50〜100kg/cm2の強圧をかけて親展面同士を剥離可能に接着することによりはがきの形態を構成した、所謂「圧着はがき」が大量の通知書類の発送を必要とする業界で普及している。この種の圧着はがきは、圧着後3〜10日程度で受取人に配達されるのが一般的である。
このような圧着はがきにおいては、受取人に配達され剥離されるまでの間、親展面同士が適切な強度で接着されていることが要求される。親展面同士の剥離強度が弱すぎると受取人に配達されるまでに接着面が剥離してしまう可能性があり、逆に親展面同士の剥離強度が強すぎると受取人が剥離する際に綺麗に剥離できなかったり、紙層破壊を引き起こして親展面の情報を確認できない虞があるためである。
剥離強度が弱くなる理由としては、例えばトナー定着時のオイルによるものがある。ヒートロール定着方式の電子写真プリンタを使用したプリントシステムは、印字の安定性及び印字速度の利点から、圧着はがきへの各種情報の印字方式として頻繁に利用されている。しかしながら、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタにおいては、トナーを用紙に定着させるヒートロールへのトナー転移を防止するために、トナーにオイルが内包されていたり、シリコンオイルがヒートロールに塗布されていたりする。このため、親展面となる感圧接着剤層表面にオイルが付着し、通常の加圧による接着が行えない又は剥離強度が非常に弱くなるという接着不良の問題があった。
一方、剥離強度が強くなる理由としては、例えば経時によるものがある。圧着された時点での接着面同士の剥離強度は、圧着させる際の加圧の程度によってある程度コントロールが可能である。しかしながら、剥離強度は圧着後から時間の経過と共に変化するため、圧着紙が剥離される際に適切な剥離強度を保つには、経時による剥離強度の変化を適切にコントロールし受取人に配達された際に適切な剥離強度である必要がある。通常圧着はがきは、圧着後3日〜10日程度で受取人に配達され剥離されるが、圧着紙は圧着直後から数時間で剥離強度が上昇する傾向にあり、剥離強度が高くなりすぎると、前述したように綺麗に剥離できなかったり、紙層破壊を引き起こして親展面の情報を確認できないというトラブルを招くことになる。特に最近では個人情報保護の観点から、配達途中等での非意図的な剥離開封を防ぐため、加圧の程度を従来より高めて剥離強度を強く設定する傾向にあるため、圧着直後からの剥離強度の上昇がより顕著になり、前述のようなトラブルとなりやすい。
このような問題を解決するため、特開昭64−85795号(特許文献1)には、感圧接着剤層中に吸油性を有する平均粒子径20μ以下の微細粒子が分散された感圧接着用プリント用シートが開示されている。特開平4−59395号(特許文献2)には、非剥離性接着剤基材とその接着剤基剤に対し非親和性を示す微粒子充填剤とからなる接着剤組成物の層を設けた情報担体用シートが開示されている。特開2003−145963号(特許文献3)には、圧着10日後の再剥離強度が所定の範囲内である再剥離性圧着記録用紙が開示されている。特開2006−118086号(特許文献4)には、水濡れした場合でも剥離強度の上昇が小さい圧着記録用紙が開示されている。
特開昭64−85795号(請求項1) 特開平4−59395号(請求項1) 特開2003−145963号(請求項1) 特開2006−118086号(請求項1)
しかしながら、特許文献1,2に記載の従来技術では、感圧接着剤組成物層表面にオイルが付着することによる接着不良を防ぐことはできるものの、圧着はがきが受取人に配達された時点で適切な剥離強度を保つには不十分であった。また、特許文献3,4に記載の従来技術では、それぞれ圧着後10日目、7日目の剥離強度のみにしか着目しておらず、その他の期間における適切な剥離強度の保持が十分でなかった。
本発明はこのような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに供給された場合の接着不良が無く、圧着後の経時による剥離強度の上昇を抑えた圧着葉書用原紙を提供することにある。
本発明の他の目的並びに作用効果については、以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
本発明は上記の目的を達成するためになされたものであり、本発明の圧着葉書用原紙は、紙基材の片面又は両面に、コールドシール剤と微粒子充填剤とを含有する感圧接着剤組成物層を有し、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに適用され、かつ圧着葉書に加工されるものである。
ここで、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有されるコールドシール剤と微粒子充填剤との配合は、コールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤70〜100重量部を配合するものである。
加えて、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が350秒以下となるものである。
また、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成、全微粒子充填剤100重量部に対して、JIS K 5101に基づいて測定した吸油量が150ml/100g以上である顔料を10重量部以上含有するものであ
なお、本発明の圧着葉書用原紙においては、少なくとも一方の面の感圧接着剤組成物層及び吸油度が上記条件を満たしていればよく、もう一方の面は、同じ構成の感圧接着剤組成物層、異なる構成の感圧接着剤組成物層、感圧接着剤組成物層を設けない、等の構成を適宜採用すればよい。
そして、このような構成によれば、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに供給された場合の接着面へのオイル付着による接着不良が無く、また、圧着後の経時による剥離強度の上昇を抑えることができる。このため、配達された圧着はがきを受取人が開封する際に紙層破壊を引き起こして親展面の情報を確認できないという問題が起こらず、綺麗に剥離が可能である圧着はがきを得ることが可能である。
また、全微粒子充填剤100重量部に対して、JIS K 5101に基づいて測定した吸油量が150ml/100g以上である顔料を10重量部以上含有することにより、適切な剥離強度と吸油度を有する圧着紙を比較的容易に得ることが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、平板顔料を10重量部以上含有するものであってもよい。
このような構成によれば、圧着後の経時による剥離強度の上昇を更に抑えることが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記紙基材の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、60秒以下であってもよい。
このような構成によれば、適切な吸油度を有する圧着紙を比較的容易に得ることが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物の塗工量が、紙基材の片面あたり固形分換算で3〜12g/m2であってもよい。このような構成によれば、吸油度を350秒以下に抑えることがより容易になる。
また、本発明の圧着葉書用原紙は、二つ折りタイプの圧着はがき、三つ折りタイプの圧着はがきとして用いられても良い。
本発明の二つ折り圧着葉書は、二つ折りにより葉書サイズとなるように裁断された紙基材の片面に、コールドシール剤と微粒子充填剤とを含有する感圧接着剤組成物層を有し、かつヒートロール定着方式の電子写真プリンタに適用されるものである。
ここで、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有されるコールドシール剤と微粒子充填剤との配合は、コールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤70〜100重量部を配合するものである。
加えて、前記感圧接着剤組成物層の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が350秒以下となるものであり、かつ前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、JIS K 5101に基づいて測定した吸油量が150ml/100g以上である顔料を10重量部以上含有するものである。
また、本発明の三つ折り圧着葉書は、三つ折りより葉書サイズとなるように裁断された紙基材の両面に、コールドシール剤と微粒子充填剤とを含有する感圧接着剤組成物層を有し、かつヒートロール定着方式の電子写真プリンタに適用されるものである。
ここで、前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有されるコールドシール剤と微粒子充填剤との配合は、コールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤70〜100重量部を配合するものである。
加えて、前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、350秒以下となるものであり、かつ前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、JIS K 5101に基づいて測定した吸油量が150ml/100g以上である顔料を10重量部以上含有するものである。
また、二つ折り圧着葉書及び三つ折り圧着葉書の好ましい実施の形態においては、前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、平板顔料を10重量部以上含有するものであってもよい。
また、他の好ましい実施の形態においては、前記紙基材の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、60秒以下であってもよい。
本発明によれば、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに供給された場合でも接着不良が起こらず、また、圧着後の経時による剥離強度の上昇も抑えられた圧着紙を提供することができる。
以下において、本発明の好適な実施の形態について述べるが、本発明は以下の記述で限定されるものではない。
始めに、圧着葉書の一般的な加工工程について図9を参照して簡単に説明する。なお、図中Aはロール巾を示す。一例として、二つ折り圧着葉書用のロール状巻取紙は巾240mm、三つ折り圧着葉書用のロール状巻取紙は巾330mm程度であり、それぞれ圧着葉書を巾方向に展開したものがロール伸長方向に連なった構成となる。
圧着葉書用原紙は製紙会社にて抄造され、巻取紙形態の圧着葉書用原紙ロールとして各加工業者に提供される(同図(a)参照)。加工業者では、圧着葉書用原紙ロールにオフセット印刷機等にて透け防止用の模様や広告情報、罫線などの固定情報が印刷された後に、単票の葉書に切り離す為のミシン目加工と、二つ折りもしくは三つ折りにするためのミシン目加工とが施され圧着葉書用連続帳票となり、切り離すための折り目に沿ってZ折り状に折り畳まれる(同図(b)参照)。圧着葉書用連続帳票は、帳票の状態でヒートロールタイプのプリンタに供給され、親展情報等の可変情報が印刷された後にそれぞれ単票の葉書に裁断される(同図(c)参照)。単票に切り離された圧着葉書は、折り畳み用のミシン目に沿って折り畳まれ、圧着シール加工が施され配送用の形態となる(同図(d)参照)。
圧着葉書用原紙の接着面同士を加圧して圧着したときの剥離強度は主に感圧接着剤組成物の組成により決定される。従って、感圧接着剤組成物の組成が異なる圧着葉書用原紙を同一の加圧力で圧着しても、剥離強度は必ずしも同一ではない。このため圧着葉書用原紙の圧着処理は、個々の圧着葉書用原紙が持つ接着性能を考慮し、しっかりと接着され且つ綺麗に剥離できる剥離強度となるように加圧強度を設定してなされる。例えば、比較的接着性能の乏しい圧着葉書用原紙の場合には、適切な剥離強度となるように圧着するには、接着性能に優れた圧着葉書用原紙の場合と比べて加圧強度を大きくする必要がある。
先にも述べたように、本発明の圧着葉書用原紙は、剥離可能に圧着された接着面同士の剥離強度の経時による上昇を抑えることを目的とするものである。本願発明者らは、この剥離強度の経時による上昇は、圧着する際の加圧を強くするほど大きくなる傾向にあることを知見した。従って、剥離可能に圧着された接着面同士の経時による剥離強度の上昇を抑えるためには、圧着する際に弱い加圧力でも十分な接着性能を保持するよう圧着葉書用原紙を設計する必要があると推測される。弱い加圧力でも十分な接着性能を保持させるためには、感圧接着剤組成物中に充填する微粒子充填剤などの接着阻害成分を少なくすればよいが、これらの接着阻害成分が少なすぎると、圧着葉書用原紙を巻き取りや帳票の形態とした場合にブロッキングを起こす虞がある。
一方で、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに供給する場合には、微粒子充填剤などの接着阻害成分が少なすぎると接着面表面に付着したオイルが感圧接着剤組成物層内に十分に吸収されず、接着不良が生じることがある。接着面へのオイル付着による接着不良を防ぐために、感圧接着剤組成物中には、接着剤として配合する樹脂成分の他に、比較的オイルを吸収しやすい顔料等の微粒子充填剤を含有させるものである。しかしながら、このような微粒子充填剤が少なすぎると圧着葉書用原紙表面に付着したオイルが感圧接着剤組成物層内に十分に吸収されず、接着面上に残り、圧着はがきとして圧着する際に感圧接着剤組成物層同士の接触を妨げることとなる。結果として、加圧しても圧着されなくなったり、仮に圧着できても剥離強度が非常に弱くなり配送中に剥離する虞が生じる、というトラブルとなる。
前述したように、圧着はがきは通常圧着後3〜10日程度で受取人に配達されるのが一般的であるから、配達後すみやかに剥離が行われることを考慮し、圧着後3〜10日の間に適切な剥離強度を保持することが求められる。この圧着後3日〜10日の間に綺麗に剥離できなかったり、紙層破壊を引き起こして剥離した面に記載された情報を確認できないというトラブルを起こすほど剥離強度が上昇してはならないが、一方で剥離強度が弱くなりすぎて配送中に剥離が生じてもいけない。
本発明においては、圧着後3〜10日の間の剥離強度が、40g/25mm巾〜120g/25mm巾の範囲となるように加圧接着されることが好ましい。また、圧着後3〜10日の間の圧着強度の上昇率(以下の(1)式で求められる)が200%以内であることが好ましい。
圧着後3〜10日後の間における圧着強度の最大値÷接着直後の剥離強度 (1)
そこで本発明の圧着葉書用原紙は、紙基材の片面又は両面に、コールドシール剤と微粒子充填剤とを含有する感圧接着剤組成物層を有し、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに適用され、かつ圧着葉書に加工される圧着葉書用原紙であって、前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有されるコールドシール剤と微粒子充填剤との配合は、コールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤70〜100重量部を配合するものであり、かつ前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、350秒以下とする。このような構成としたことにより、圧着する際の加圧力が比較的弱くとも十分な接着性能を保持でき、ブロッキングを起こさず且つヒートロール定着方式の電子写真プリンタに供給された場合の接着面へのオイル付着による接着不良の無い圧着葉書用原紙を得ることができる。
ここで、感圧接着剤組成物への微粒子充填剤の配合量が100重量部を上回ると、適切な剥離強度を保持させるよう圧着した際の接着面同士の剥離強度の経時による上昇が大きくなり、圧着後3日〜10日の間に剥離すると綺麗に剥離できなかったり、紙層破壊を引き起こして剥離した面に記載された情報を確認できないというトラブルを起こす虞がある。また、感圧接着剤組成物への微粒子充填剤の配合量が70重量部を下回ると圧着葉書用原紙を巻き取りや帳票の形態とした場合にブロッキングを起こす虞があるばかりでなく、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに供給された場合の接着面へのオイル付着による接着不良の無い圧着葉書用原紙を得難い。
前記したように、接着剤として配合する樹脂成分に対してオイルを吸収しやすい微粒子充填剤の含有量が少なすぎると感圧接着剤組成物層でのオイルの吸収が少なくなり、その結果、前記吸油度を350秒以下とすることが難しくなる。本発明においては、コールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤を70重量部以上配合するものであり、より好ましくは微粒子充填剤を70〜85重量部配合するとよい。微粒子充填剤を70重量部以上配合することにより吸油度を350秒以下とすることが比較的容易になり、加えて、微粒子充填剤の配合量を70〜85重量部とすることにより、剥離強度の経時による上昇をより抑えやすくなる。
本発明の圧着葉書用原紙においては、吸油度を350秒以下、より好ましくは300秒以下とする必要がある。吸油度を350秒以下とすることにより、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに供給された場合に、接着面に付着したオイルを十分に吸収することができる。一方、吸油度が350秒を上回ると接着面に付着したオイルを十分に吸収することができず、圧着はがきとする際に十分に圧着することができなくなったり、圧着できても剥離強度が非常に弱くなるという虞がある。
本発明において吸油度を350秒以下とする方法は特に制限するものではなく、感圧接着剤組成物の塗工量や増膜性の調整、微粒子充填剤として吸油性の向上に効果のある顔料の配合、塗料の塗工方法、乾燥条件等の塗工の際の操業条件、など通常用いられる方法を適宜選択して用いることが可能である。尚、圧着葉書用原紙のような塗工層を設ける紙の吸油度は、塗工層自体の吸油性の他に、塗工層を形成する塗料の増膜性や塗工量にも左右される。塗料中に増粘剤を配合するなどして増膜性を向上させたり塗工量が大きくすると、結果的に塗工層のバリア性が高まるため吸油度は大きくなる傾向にある。
本発明の圧着葉書用原紙に用いる微粒子充填剤としては、デンプン粒子や中空ポリマーなどの有機系粒子や、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、タルク、シリカ、マイカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸カルシウムなどの無機顔料など一般的に圧着葉書用原紙の感圧接着剤組成物に用いられる微粒子充填剤の中から1種又は2種以上を適宜選択することが可能である。
本発明の圧着葉書用原紙においては、前記微粒子充填剤の中でもJIS K 5101に基づいて測定した吸油量(以下、吸油量と記載)が150ml/100g以上である顔料を全微粒子充填剤100重量部に対し10重量部以上含有させることが好ましく、より好ましくは吸油量170ml/100g以上である顔料を全微粒子充填剤100重量部に対し10重量部以上含有させる。前述の通り、吸油度を350秒以下とする方法としては、特に制限するものではないが、吸油量が150ml/100g以上である顔料を含有させることによって比較的容易に目的とする吸油度を満足することが可能となる。ここで用いることができる顔料としては、吸油量を満足するものであれば特に制限はないが、シリカやアルミノケイ酸塩などに吸油量を満足するものが多く、好適に用いることが可能である。尚、配合量が10重量部に満たない場合は、吸油性の向上は認められるものの効果に乏しい。
本発明の圧着葉書用原紙においては、前記微粒子充填剤として、平板顔料を全微粒子充填剤100重量部に対し10重量部以上含有させることが好ましい。ここで用いることができる平板顔料としては、例えば、カオリン、タルク、マイカなどが挙げられる。このような平板顔料を全微粒子充填剤に対し10重量部以上配合することにより、圧着葉書用原紙を圧着はがきとした際の圧着後の経時による剥離強度の上昇をより抑えることができる。配合量が10重量部に満たない場合は圧着後の経時による剥離強度の上昇を抑える効果に乏しい。
また、前記の吸油量が150ml/100g以上である顔料と、前記平板顔料とは、それぞれ異なる顔料として各々全微粒子充填剤100重量部に対し10重量部以上づつ配合することが可能であり、両者の顔料を併用することにより前記吸油性の向上と前記剥離強度の上昇を抑える効果を同時に得ることができる。
本発明の圧着葉書用原紙に用いるコールドシール剤としては、天然ゴム系ラテックスや合成ゴムラテックス等が挙げられる。特に、天然ゴムにメタアクリル酸メチル、スチレンをグラフト重合させて得られた天然ゴム系ラテックス、メタアクリル酸メチルと混合した天然ゴム系ラテックス、天然ゴム系ラテックスと保護コロイド系アクリル共重合エマルジョンとの混合物等を好適に用いることができる。また、合成ゴムラテックスとしてはスチレン−ブタジエンラテックスを好適に用いることができる。これらのラテックスは各々単独又は2種以上を混合して用いることが可能である。
また、本発明の感圧接着剤組成物には、必要に応じて、消泡剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、分散剤、湿潤剤、染料、老化防止剤、防腐剤、等の当該技術分野で用いられる公知の添加剤を適宜用いてもよい。
本発明の圧着葉書用原紙においては、感圧接着剤組成物層は紙基材の片面当たり固形分で3〜12g/m2の範囲で塗工するのが好ましい。また、紙基材に感圧接着剤組成物層を形成するための塗工装置としては、特に限定されるものではなく一般の塗工紙製造分野で用いられる公知の塗工装置を適宜使用できる。例えば、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、カーテンコーター、バーコーター、グラビアコーター、サイズプレスコーター、ビルブレードコーター、等を用いることが可能である。
本発明の圧着葉書用原紙に用いる紙基材としては、クラフト紙、フォーム用紙、上質紙、中質紙、OCR用紙等の各種情報用紙を使用することができる。また、基材の繊維原料には環境面を考慮して、工程で発生する損紙、古紙パルプ及びケナフ、バガス、竹等の非木材原料を使用することができる。
本発明の圧着葉書用原紙に用いる紙基材としては、吸油度が60秒以下であることが好ましい。前述の通り、本発明の圧着葉書用原紙においては感圧接着剤組成物層を紙基材の片面あたり固形分換算で3〜12g/m2の範囲で塗工するのが好ましいが、この場合、紙基材表面は感圧接着剤組成物層に完全には覆われず、圧着葉書用原紙表面に紙基材が部分的に露出する。この場合、圧着葉書用原紙の吸油性は、感圧接着剤組成物層の吸油性だけではなく紙基材の吸油性にも左右され、紙基材の吸油性を高くすることにより感圧接着剤組成物層を設けた圧着葉書用原紙表面の吸油性を向上させることが可能となる。
本発明の圧着葉書用原紙においては、吸油度が60秒以下である紙基材を用いることにより圧着葉書用原紙全体の吸油度を350秒以下とすることが比較的容易に可能となる。紙基材の吸油度を60秒以下とする方法としては、特に制限するものではなく、例えば内添填料として炭酸カルシウム等の比較的吸油性の高い顔料を用いることや、表面サイズ剤の選択、用紙を嵩高に設計する、などの公知の技術を種々選択して用いることが可能である。尚、紙基材の吸油度が60秒を超えると圧着葉書用原紙全体の吸油性の向上の効果が乏しい。
本発明に係る圧着葉書用原紙の具体的な使用例を図1〜5を参照して説明する。図1には本願に係る圧着葉書用原紙を二つ折りタイプの圧着はがきに適用した場合の一例が、図2には図1におけるA−A線断面図が、それぞれ示されている。図1,2において、1は二つ折り圧着はがき、2は宛名面、3は親展面、4は紙基材、5は感圧接着剤組成物層である。尚、図2において、紙基材4と感圧接着剤組成物層5の厚みについては、実際の厚みと同図に示される厚みとは必ずしも比例するものではない。
二つ折り圧着はがき1は、宛名面2が外側、親展面4が内側になるように折り畳まれ、親展面3の表面に設けられた感圧接着剤組成物層5を介して親展面3aと親展面3bとが剥離可能に圧着される。この例では宛名面2側の紙基材4表面には塗工層等が設けられていないが、各種機能を付与するために、クレーコート層やインクジェットインク受理層、耐水バリア層などを設けても良い。なお、ここで「親展情報」とは、受取人に送られる情報であって、公共料金の請求、督促、その他第三者の目に触れると不都合が生じる虞のある情報のことである。
親展面3に記載する親展情報をヒートロールタイプのプリンターを用いて印字すると、親展面3の表面にはオイルが付着する。このオイルの付着は感圧接着剤組成物層5の接着不良の原因となるが、本発明の圧着葉書用原紙の構成を取ることによりオイル付着による接着不良を防ぐことができ、加えて、圧着後の経時による剥離強度の上昇を抑えることができる。このため、剥離強度の上昇により圧着はがきを受取人が剥離する際に紙層破壊が引き起こされ親展面の情報を確認できないという問題が生じず、親展面同士を綺麗に剥離することができる。
次に、三つ折り圧着はがきに本発明の圧着葉書用原紙を適用した場合の例について説明する。図3には、本願に係る圧着葉書用原紙を三つ折りタイプの圧着はがきに適用した場合の一例が、図4には両面に本発明の感圧接着剤組成物層14を設けた場合の図3におけるB−B線断面図が、図5には一方の面に本発明の感圧接着剤組成物層14、他方の面に異なる構成の感圧接着剤組成物層15を設けた場合の図3におけるB−B線断面図が、それぞれ示されている。図3〜5において、10は三つ折り圧着はがき、11は宛名面、12は親展面、13は紙基材、14,15は感圧接着剤組成物層である。尚、図4,5において、紙基材13と感圧接着剤組成物層14,15との厚みについては、実際の厚みと同図に示される厚みとは必ずしも比例するものではない。
本願の圧着葉書用原紙を三つ折り圧着はがき10に加工する場合には、紙基材13の両面に感圧接着剤組成物層14を設け、宛名面11を外側にして図3のように三つ折りに折り畳み、親展面12aと親展面12b、親展面12cと12dとをそれぞれ感圧接着剤組成物層14を介して剥離可能に圧着させる。このような三つ折り圧着葉書においては、圧着葉書の両面を親展面として用いてもよく、一方の面を親展面とし他方の面は広告面もしくは剥離不可としてもよい。
親展面12a〜12dのすべての面にヒートロールタイプのプリンタを用いる場合には、図4のように両面に本発明の感圧接着剤組成物層14を設けた圧着葉書用原紙を用いることが好ましい。親展面12a〜12dに印字する親展情報をヒートロールタイプのプリンタを用いて印字すると、親展面12a〜12dの表面にはオイルが付着し感圧接着剤組成物層14の接着不良の原因となりうる。そこで、図4のような構成を採用することにより、オイル付着による接着不良は防ぐことができ、加えて、圧着後の経時による剥離強度の上昇をも抑えることができる。このため、配達された圧着はがきを受取人が剥離する際に剥離強度の上昇により紙層破壊がを引き起こされ親展面の情報を確認できないという問題が生じず、親展面同士を綺麗に剥離することができる。
これに対して、一方の面のみ(例えば親展面12a、12b側)にヒートロールタイプのプリンタを用い、他方の面(例えば、親展面12c、12d側)にはヒートロールタイプのプリンタを使わないような場合には、一方の面のみに本発明の感圧接着剤組成物層を設けた図5の構成を採用してもよい。このような例としては、一方の面(例えば12a面、12b面)を親展面とし、もう一方の面(例えば、12c面、12d面)を広告面として用いる場合が挙げられる。印刷をヒートロールタイプのプリンタで行わない12c面、12d面側の面の感圧接着剤組成物層15は、一般の圧着葉書用原紙に用いられる感圧接着剤組成物を適宜選択して用いることが可能である。
但し、図5のように宛名面11と同じ側の面(図中12c、12d面)を広告面とする場合には、宛名情報がどのようなタイプのプリンタで印字されるのか確認する必要がある。宛名情報をヒートロールタイプのプリンタで印字する場合には、宛名面11のみでなく広告面となる12c面、12d面にもオイルが付着し、12c面、12d面が接着不良となる。従って宛名情報をヒートロールタイプのプリンタで印字する場合には、12c面、12d面についても本発明の圧着葉書用原紙の構成とする必要がある。ここで、広告面に記載する広告情報の印字をヒートロールタイプのプリンタで行わない場合には、広告面となる面に限り本発明で用いる感圧接着剤組成物層の構成とする必要はなく、一般の圧着紙に用いられる感圧接着剤組成物を適宜選択して用いることが可能である。
また、本発明の圧着葉書用原紙を適用した三つ折り圧着はがきにおいては、圧着葉書用原紙の一方の面のみ(例えば12a、12b)を親展面とし、もう一方の面(例えば、12c、12d)は剥離を行わない非剥離面とすることもできる。この場合にも、非剥離面となる面に限り本発明で用いる感圧接着剤組成物層の構成とする必要はなく、一般の圧着葉書用原紙に用いられる感圧接着剤組成物を適宜選択して用いることが可能である。
以下に本発明に係わる圧着葉書用原紙について具体的に説明するが、これによって本発明が限定されるものではない。尚、実施例中の部及び%は、断らない限り乾燥重量部及び重量%を示す。また、評価方法について以下に記す。
[親展面の吸油度]
圧着葉書用原紙の感圧接着剤組成物層を設けた親展面とする面を測定面とし、JAPAN TAPPI No.67における吸油度試験方法により吸油度を測定した。
[経時による剥離強度変化]
実施例、比較例で作成したそれぞれの圧着葉書用原紙の感圧接着剤組成物層を設けた親展面とする面に、DOCUPRINT180(富士ゼロックス株式会社製)を用いて親展情報をプリントし親展面を形成した。その後、ドライシーラーMS−9000(大日本印刷株式会社製)にて親展面同士を加圧接着し、25mm(巾)×100mm(長さ)に切り、複数の試験片を得た。尚、加圧接着する際は、接着直後の剥離強度が95〜110g/25mm巾となるようシーラーギャップを調整している。こうして得られた試験片について、接着直後及び接着直後から3日後、5日後、7日後、9日後、10日後のそれぞれの経時時点での親展面同士の剥離強度を測定した。剥離強度の測定は、TCM−2kNB(ミネベア株式会社製)にて引張速度を300mm/minに設定して、T型剥離による測定とした。表中の剥離強度の単位はg/25mm巾。紙層破壊を起こし剥離強度の測定ができなかったものは×と記している。尚、接着直後からの経時による剥離強度変化を測定するための試験片は、接着直後からそれぞれの測定直前まで23℃×50%Rhの環境下で暗所に整置した。
[上昇率]
上記の接着直後から3日後、5日後、7日後、9日後、10日後のそれぞれの経時時点での親展面同士の剥離強度の内、最も剥離強度の大きいもの(最大値)について接着直後からの上昇率を示した。(計算式:最大値÷接着直後の剥離強度)
<実施例1>
吸油量が130ml/100gであるシリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)60重量部と澱粉(丸蒲/グリコ栄養食品株式会社製)25重量部とを水に添加して十分に分散した後、天然ゴムにメタクリル酸メチルを混合した天然ゴム系ラテックス100重量部を添加して混合し、消泡剤を添加して感圧接着剤組成物となる塗料を作成した。作成した塗料を米坪132g/m2のフォーム用紙(吸油度70秒)の親展面とする一方の面に、コーターのエアーナイフ方式において塗工量が固形分で6.0g/m2となるように塗工し、圧着葉書用原紙とした。
<実施例2>
実施例1において、シリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)を45重量部となるよう配合した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<実施例3>
実施例1において、シリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)を70重量部と澱粉(丸蒲/グリコ栄養食品株式会社製)を30重量部となるよう配合した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<実施例4>
実施例1において、天然ゴム系ラテックス100重量部を添加した後、増粘剤(プライマルTT−935/ロームアンドハース社製)0.15重量部を添加して混合した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<実施例5>
実施例1において、シリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)を50重量部となるよう配合し、更に吸油量が170ml/100gであるシリカ(ニップシールE−150J/東ソー・シリカ株式会社製)を10重量部添加した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<実施例6>
実施例1において、シリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)を40重量部となるよう配合し、更に吸油量が200ml/100gであるシリカ(ガシル114/イネオスシリカ社製)を20重量部添加した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<実施例7>
実施例1において、シリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)を50重量部となるよう配合し、更に吸油量が70ml/100gであるタルク(ミクロトップS/株式会社勝光山鉱業所製)を10重量部添加した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<実施例8>
実施例1において、米坪132g/m2のフォーム用紙(吸油度70秒)を、米坪132g/m2のフォーム用紙(吸油度60秒)とした以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<実施例9>
吸油量が130ml/100gであるシリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)35重量部と吸油量170ml/100gであるシリカ(ニップシールE−150J/東ソー・シリカ株式会社製)を15重量部と吸油量が70ml/100gであるタルク(ミクロトップS/株式会社勝光山鉱業所製)を15重量部と澱粉(丸蒲/グリコ栄養食品株式会社製)20重量部とを水に添加して十分に分散した後、天然ゴムにメタクリル酸メチルを混合した天然ゴム系ラテックス100重量部を添加して混合し、消泡剤を添加して感圧接着剤組成物となる塗料を作成した。作成した塗料を米坪132g/m2のフォーム用紙(吸油度60秒)の親展面とする一方の面に、コーターのエアーナイフ方式において塗工量が固形分で6.0g/m2となるように塗工し、圧着葉書用原紙とした。
<比較例1>
実施例1において、シリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)を80重量部と澱粉(丸蒲/グリコ栄養食品株式会社製)を30重量部となるよう配合した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<比較例2>
実施例1において、天然ゴム系ラテックス100重量部を添加した後、増粘剤(プライマルTT−935/ロームアンドハース社製)0.3重量部を添加して混合した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<比較例3>
実施例4において、感圧接着剤組成物となる塗料の塗工量を固形分で18.0g/m2となるように塗工した以外は実施例4と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
<比較例4>
実施例1において、シリカ(カープレックスFPS101/デグサジャパン株式会社製)を40重量部と澱粉(丸蒲/グリコ栄養食品株式会社製)を20重量部となるよう配合した以外は実施例1と同様にして圧着葉書用原紙を得た。
図6には実施例及び比較例における各原材料の配合量を示す図表が、図7には実施例及び比較例により得られた圧着葉書用原紙の物性を示す図表が、それぞれ示されている。なお、図6中のシリカA〜Cはそれぞれ、シリカA:吸油量130ml/100gのシリカ、シリカB:吸油量170ml/100gのシリカ、シリカC:吸油量200ml/100gのシリカ、である。
実施例1で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は106g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは7日後の182g/25mm巾で、接着直後を基準とした上昇率は172%であった。この圧着葉書用原紙は、剥離強度の上昇が172%と比較的小さく、このため剥離の際に紙層破れを起こさずに綺麗に剥離することができた。また、加圧接着する際にヒートロールでのオイル付着による接着不良を起こさず通常の加圧接着により圧着作業を行うことが可能であった。
実施例2で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は100g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは9日後の171g/25mm巾で、接着直後を基準とした上昇率は171%であった。実施例2では実施例1よりも微粒子充填剤の配合量を減らし、本発明の下限値である70重量部としている。このため実施例1で得られた圧着葉書用原紙よりも吸油度が少々下降したが適切な範囲である350秒以下に収まっており、実施例1と同様に接着不良も剥離の際の紙層破れもない好適な圧着葉書用原紙が得られた。
実施例3で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は110g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは9日後の205g/25mm巾で、接着直後を基準とした上昇率は186%であった。実施例3では実施例2とは逆に微粒子充填剤の配合量を増やし、本発明の上限値である100重量部としている。このため実施例1,2で得られた圧着葉書用原紙よりも経時による剥離強度の上昇幅が少々高くなっているが、それでも最大値で205g/25mm巾、上昇率186%に抑えられており、紙層破れ等の問題は生じず良好であった。
実施例4で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は100g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは9日後の174g/25mm巾で、接着直後を基準とした上昇率は174%であった。実施例4では実施例1の組成に加えて増粘剤を0.15重量部添加したため吸油度が上昇しているが、適切な範囲である350秒以下に収まっている。このため、他の実施例と同様に接着不良も剥離の際の紙層破れもない好適な圧着葉書用原紙が得られた。
実施例5で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は96g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは9日後の172g/25mm巾、接着直後を基準とした上昇率は181%であった。実施例5では実施例1の配合よりシリカA(吸油量130ml/100g)の配合量を10重量部減らし、代わりにシリカB(吸油量170ml/100g)を10重量部加えた。これにより吸油度が低下し、他の実施例と同様に著しい剥離強度の上昇は起きず、剥離の際に紙層破れを起こさずに綺麗に剥離することができた。
実施例6で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は108g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは9日後及び10日後の180g/25mm巾で、接着直後を基準とした上昇率は167%であった。実施例6では実施例1の配合よりシリカA(吸油量130ml/100g)の配合量を20重量部減らし、代わりにシリカC(吸油量200ml/100g)を20重量部加えた。これにより吸油度が低下し、加えて剥離強度の上昇率も最大で167%と抑えられたため、剥離の際に紙層破れを起こさずに綺麗に剥離することができた。
実施例7で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は100g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは5日後の158g/25mm巾で、接着直後を基準とした上昇率は158%であった。実施例7では実施例1の配合よりシリカA(吸油量130ml/100g)の配合量を10重量部減らし、代わりにタルク(吸油量70ml/100g)を10重量部加えた。これにより吸油度は上昇したが適切な範囲である350秒以下に収まっており、接着不良も剥離の際の紙層破れもない好適な圧着葉書用原紙が得られた。
実施例8で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は110g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは7日後の183g/25mm巾、接着直後を基準とした上昇率は166%であった。実施例8は感圧接着剤組成物層の組成は実施例1と同じであるが、紙基材として実施例1で用いた吸油度70秒のフォーム用紙の代わりに、吸油度60秒のフォーム用紙を用いた。これにより、まったく同じ組成の感圧接着剤組成物層を設けた実施例1の圧着葉書用原紙よりも吸油度が低下し、他の実施例と同様に著しい剥離強度の上昇は起きず、剥離の際に紙層破れを起こさずに綺麗に剥離することができた。
実施例9で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は102g/25mm巾、3日後〜10日後の間で剥離強度が最大になったのは9日後の163g/25mm巾、接着直後を基準とした上昇率は160%であった。実施例9では実施例1と比べて、澱粉の配合量を5重量部、シリカA(吸油量130ml/100g)の配合量を15重量部減らし、代わりにシリカB(吸油量170ml/100g)を15重量部、タルク(吸油量70ml/100g)を15重量部それぞれ加えた。また、紙基材として実施例1で用いた吸油度70秒のフォーム用紙の代わりに、吸油度60秒のフォーム用紙を用いた。これにより、吸油度は43秒と他の例と比べて著しく下がり、剥離強度の上昇率も最大で160%と低く抑えられ、接着不良が起きず、しかも剥離の際に紙層破れを起こさず綺麗に剥離することができる圧着葉書用原紙が得られた。
比較例1で得られた圧着葉書用原紙の圧着直後の剥離強度は110g/25mm巾で実施例1〜9で有られた圧着葉書用原紙とほぼ同じ値であったが、3日後は212g/25mm巾、5日後は256g/25mm巾となり、7日後には剥離時に紙層破壊を起こした。これはコールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤を110重量部添加したため経時による剥離強度の上昇が大きくなったためであると推測される。
また、比較例2〜4により得られた圧着葉書用原紙でも同様に剥離強度の計測を試みたが、何れの例でも加圧接着する際に極めて高い加圧を必要とし、接着しても剥離強度が非常に弱くなるという結果となった。これはそれぞれ、増粘剤の添加過多(比較例2)、感圧接着剤組成物の塗工量過多(比較例3)、微粒子充填剤の不足(比較例4)、といった理由で吸油度が350秒以上となったため、ヒートロールにて付着するオイルを十分に吸収できなかったことが要因であると思われる。
実施例1〜9,及び比較例1により得られた圧着葉書用原紙の剥離強度の経時変化をグラフ化したものが図8に示されている。なお、比較例2〜4については、剥離強度が弱く接着不良であったためこのグラフからは除いたものである。また、比較例1により得られた圧着葉書用原紙は7日後の時点で紙層破壊を起こしたため、グラフには5日後までとなっている。
同図より明らかなように、実施例1〜9により得られた圧着葉書用原紙は、圧着直後から3日後にかけて剥離強度が多少上昇するものの、その後はほぼ頭打ちとなり全体としてなだらかなグラフとなっている。これに対して比較例1により得られた圧着葉書用原紙は剥離強度が著しく上昇しており、実施例1〜9の場合とは明らかに異なる。このような剥離強度の急上昇は紙層破壊に繋がるものと推測され、実際に比較例1により得られた圧着葉書用原紙は7日後の時点で紙層破壊を起こした。
以上より明らかなように、剥離強度が最大になる時点は感圧接着剤組成物の組成などによりそれぞれ異なるものであるが、本願の圧着葉書用原紙は経時変化による剥離強度の上昇幅が比較的小さく、剥離可能性のある3〜10日後のいずれの時点においても適切な剥離強度を有し、接着不良も生じないものである。
以上述べたように、本発明によれば、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに供給された場合の接着面へのオイル付着による接着不良が無く、圧着後の経時による剥離強度の上昇を抑えることができるため、配達された圧着はがきを受取人が剥離する際に紙層破壊を引き起こして親展面の情報を確認できないということなどなく、綺麗に剥離が可能である圧着はがきを提供可能となる。
二つ折りタイプの圧着はがきに用いた場合の一例を示す斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 三つ折りタイプの圧着はがきに用いた場合の一例を示す斜視図である。 図3におけるB−B線断面図(その1)である。 図3におけるB−B線断面図(その2)である。 実施例及び比較例における原材料の配合量を示す図表である。 実施例及び比較例における物性を示す図表である。 剥離強度の経時変化を示すグラフである。 圧着葉書の加工工程についての説明図である。
符号の説明
1 二つ折り圧着はがき
2 宛名面
3 親展面
4 紙基材
5 感圧接着剤組成物層
10 三つ折り圧着はがき
11 宛名面
12 親展面
13 紙基材
14 感圧接着剤組成物層
15 感圧接着剤組成物層

Claims (8)

  1. 紙基材の片面又は両面に、コールドシール剤と微粒子充填剤とを含有する感圧接着剤組成物層を有し、ヒートロール定着方式の電子写真プリンタに適用され、かつ圧着葉書に加工される圧着葉書用原紙であって、
    前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有されるコールドシール剤と微粒子充填剤との配合は、コールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤70〜100重量部を配合するものであり、かつ
    前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、350秒以下であり、
    前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、JIS K 5101に基づいて測定した吸油量が150ml/100g以上である顔料を10重量部以上含有するものである、ことを特徴とする圧着葉書用原紙。
  2. 前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、平板顔料を10重量部以上含有するものである、ことを特徴とする請求項1に記載の圧着葉書用原紙。
  3. 前記紙基材の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、60秒以下である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧着葉書用原紙。
  4. 前記感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物の塗工量が、紙基材の片面あたり固形分換算で3〜12g/m2であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧着葉書用原紙。
  5. 二つ折りにより葉書サイズとなるように裁断された紙基材の片面に、コールドシール剤と微粒子充填剤とを含有する感圧接着剤組成物層を有し、かつヒートロール定着方式の電子写真プリンタに適用される二つ折り圧着葉書であって、
    前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有されるコールドシール剤と微粒子充填剤との配合は、コールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤70〜100重量部を配合するものであり、かつ
    前記感圧接着剤組成物層の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、350秒以下であり、
    前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、JIS K 5101に基づいて測定した吸油量が150ml/100g以上である顔料を10重量部以上含有するものである、
    ことを特徴とする圧着葉書。
  6. 三つ折りより葉書サイズとなるように裁断された紙基材の両面に、コールドシール剤と微粒子充填剤とを含有する感圧接着剤組成物層を有し、かつヒートロール定着方式の電子写真プリンタに適用される三つ折り圧着葉書であって、
    前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有されるコールドシール剤と微粒子充填剤との配合は、コールドシール剤100重量部に対して微粒子充填剤70〜100重量部を配合するものであり、かつ
    前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、350秒以下であり、
    前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、JIS K 5101に基づいて測定した吸油量が150ml/100g以上である顔料を10重量部以上含有するものである、ことを特徴とする圧着葉書。
  7. 前記ヒートロール定着方式の電子写真プリンタによるプリント面及び剥離可能な接着面となるべき感圧接着剤組成物層を構成する感圧接着剤組成物に含有される微粒子充填剤の組成が、全微粒子充填剤100重量部に対して、平板顔料を10重量部以上含有するものである、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の圧着葉書。
  8. 前記紙基材の吸油度試験方法(JAPAN TAPPI No.67)による吸油度が、60秒以下である、ことを特徴とする請求項のいずれかに記載の圧着葉書用原紙。
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