JP2002363895A - 疑似接着用紙の製造方法 - Google Patents

疑似接着用紙の製造方法

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JP2002363895A
JP2002363895A JP2001166851A JP2001166851A JP2002363895A JP 2002363895 A JP2002363895 A JP 2002363895A JP 2001166851 A JP2001166851 A JP 2001166851A JP 2001166851 A JP2001166851 A JP 2001166851A JP 2002363895 A JP2002363895 A JP 2002363895A
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Mitsuaki Yamamoto
満昭 山本
Hiroyuki Osumi
博之 大角
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した接着、再剥離性を有す
る、疑似接着用紙の製造方法を提供する。 【解決手段】 非剥離性接着剤を基材とし、微粒
子充填剤とアニオンタイプフッ素系界面活性剤を含有す
る、通常では接着せず一定の条件が付与されたとき接着
可能となり、接着後において剥離可能な塗布液の、単層
の自由落下垂直カーテンを形成し、該自由落下垂直カー
テンを横切るように連続走行している紙基材に塗布する
際に、該塗布液の性的表面張力が40mN/m以下であ
り、前記微粒子充填剤が、コールターカウンター法によ
る平均凝集粒子径が1〜8μm、JIS K 5101
に基づくアマニ油吸油量が200ml/100g以上の
沈降性シリカであり、かつ、その沈降性シリカが前記塗
布液中に固形分で20〜50重量%含有されていること
を特徴とする疑似接着用紙の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーテン塗布によ
る疑似接着用紙の製造方法に関するものである。更に詳
細には、非剥離性疑似接着剤を基剤とし、微粒子充填剤
とアニオン性親水基を持つフッ素系界面活性剤を含有す
る、通常では接着せず一定の条件が付与されたとき接着
可能となり、接着後において剥離可能な塗布液の、単層
の自由落下垂直カーテンを形成し、該自由落下垂直カー
テンを横切るように連続走行している紙基材に塗布する
際に、該塗布液の静的表面張力が45mN/m以下であ
り、前記微粒子充填材が、コールターカウンター法によ
る平均凝集粒子径が1〜8μm、JIS K 5101
に基づくアマニ油吸油量が200ml/100g以上の
沈降性シリカであり、かつ、その沈降性シリカが前記疑
似接着層中に固形分で20〜50重量%含有されている
ことを特徴とする疑似接着用紙の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年は、通信、郵送などの連絡手段によ
り情報を伝達する量が多くなる一方で、個人情報など親
展性を必要とする連絡手段が重要視されている。
【0003】また、郵便法の改正に伴い、親展性を有す
る葉書システムが実用化され、普及している。親展性を
有する葉書システムとは、個人情報などの各種情報が折
り畳み内面に記載された往復葉書状の葉書を折り畳み、
重ね合わせた部分を疑似接着して、情報を隠蔽したの
ち、郵送し、受取人が疑似接着部分を剥離して隠蔽情報
を読み取るというものである。これら親展性を必要とす
る連絡手段には、例えば会社が従業員に、銀行やクレジ
ット会社が顧客に親展性を有する情報を連絡するものも
ある。
【0004】かかる、親展性を有する連絡手段として、
疑似接着用紙を利用したものが提案され盛んに利用され
ている。疑似接着用紙は、基材紙の少なくとも片面の一
部に、天然ゴム、合成ゴム、あるいはこれらのゴムラッ
テクスなどのいわゆる非剥離性接着剤とその接着剤の接
着力を抑制する微粒子充填剤、助剤とからなる塗液の疑
似接着層が設けられており、一時的に接着するが必要時
に容易に剥離できる機能を有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】他方、昨今の環境に優
しい商品開発が求められるなか、疑似接着用紙において
も、基材に各種古紙を再生してなる再生パルプの配合率
が増加し、100%再生パルプを基材に使用した疑似接
着用紙が上市されている。再生パルプを高配合した基材
紙は、不透明度が向上するものの、再生パルプ繊維の脆
化により、基材紙表面が粗面になり、塗工時に、塗液に
せん断力が生じるブレードコーター等の汎用の塗工方法
では、塗面に凹凸が生じ塗工ムラによる接着力のバラツ
キが生じる、エアーナイフコーターにおいても再生パル
プ繊維の吸液ムラやエアーナイフパターンにより均一な
疑似接着層を得ることができず、接着力にバラツキが発
現する問題を有している。
【0006】本発明の課題は、塗布液の単層の自由落下
垂直カーテンを形成し、該自由落下垂直カーテンを横切
るように基材紙を連続走行させ、基材紙に均一な疑似接
着層を設けることで、安定した接着・再剥離性を満足
し、印刷適正に優れた疑似接着用紙を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的が非剥離性接着剤を基剤とし、微粒子充填剤とアニオ
ン性親水基を持つフッ素系界面活性剤を含有する、通常
では接着せず一定の条件が付与されたとき接着可能とな
り、接着後において剥離可能な塗布液の、単層の自由落
下垂直カーテンを形成し、該自由落下垂直カーテンを横
切るように連続走行している紙基材に塗布する際に、該
塗布液の静的表面張力が45mN/m以下であり、前記
微粒子充填材が、コールターカウンター法による平均凝
集粒子径が1〜8μm、JIS K 5101に基づく
アマニ油吸油量が200ml/100g以上の沈降性シ
リカであり、かつ、その沈降性シリカが前記塗布液中に
固形分で20〜50重量%含有されていることで、効果
的に解決できることを見出した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、塗布液の静的表
面張力は、ジュヌーイ表面張力計(太平理化工業製)を
用い、温度23℃、湿度50%RHの環境下で求めた。
【0009】静的表面張力が45mN/mを超える場合
は、カーテンの液膜が不安定になり、液膜に割れを生じ
未塗布部分を生じる。また、紙基材との濡れ性が悪くな
り、塗液を基材紙に均一に塗布できない、割れが目視で
見られない場合においても、疑似接着層が不均一になっ
たり未塗布部分の発生が生じる場合が有り、安定した製
造を継続することができない、致命的な欠点が生じる。
【0010】カーテン液膜の均一性が損なわれると、塗
布量の少ない部分の疑似接着力が低下し、疑似接着用紙
の疑似接着に問題が生じる。疑似接着層の不均一は、疑
似接着のムラが生じ、疑似接着用紙の破れ、不用意な剥
離が生じたり、印刷部のムラとなったりする。カーテン
液膜の未塗布部分は、紙基材が露出するものとなるため
接着ができず、印刷も不均一なものになる。
【0011】本発明において、非剥離性接着剤を基剤と
し、微粒子充填剤とアニオン性親水基を持つフッ素系界
面活性剤を含有する、通常では接着せず一定の条件が付
与されたとき接着可能となり、接着後において剥離可能
な疑似接着層を塗工により形成するものである。このた
めの塗布液における非剥離性接着剤としては、従来既知
の天然ゴム系接着剤を主体とする非剥離性接着剤を問題
なく用いることができる。
【0012】かかる天然ゴム系接着剤としては、例え
ば、天然ゴム、天然ゴムを無硫黄加硫しメタアクリル酸
メチルと混合した天然ゴムラテックス、あるいは天然ゴ
ムにメタアクリル酸メチルをグラフト重合させて得られ
た天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0013】その他、前記非剥離性接着剤中には、アク
リル変性ゴムラテックス、ゴムラテックスと保護コロイ
ド系アクリル共重合エマルジョンとの混合物などが含ま
れていてもよい。
【0014】一方、疑似接着層中に含有させる微粒子充
填剤としては、沈降性シリカを用いる。沈降性シリカ
は、ポーラスな凝集構造を形成しているため、非剥離性
接着剤の基材である天然ゴム系接着剤粒子を内部に取り
込み基剤粒子への紫外線の暴露を防止する。さらには、
沈降性シリカは、その凝集構造から加圧に対して緩衝効
果を有する微粒子充填剤であり、外圧がかかるとその形
状を変化させる。その結果、疑似接着層に外圧がかかっ
たとき、疑似接着層表面の凹凸が少なくなる。このた
め、疑似接着剤同士の接触面積が大きくなり、疑似接着
層の接着力を高める効果を発揮する。
【0015】本発明に用いる沈降性シリカは、コールタ
ーカウンター法(AP50μm)による平均凝集粒子径
が1〜8μm、JIS K 5101に基づくアマニ油
吸油量が、200ml/100g以上のものである。前
記沈降性シリカの平均凝集粒子径が8μmを超える場合
は、カーテンコーター塗膜の割れは目視できないもの
の、微細な楕円状や斑点状の未塗布部が生じ、再剥離性
を著しく阻害する。また、1μm未満の沈降性シリカ
は、分散濃度が低くなり、カラー濃度が下がる問題があ
る。また、製造が困難であり価格も高くコストの面で好
ましくない。
【0016】上記本発明の沈降性シリカは、アマニ油吸
油量が200ml/100g以上のものとする。アマニ
油吸油量が200ml/100g以上である沈降性シリ
カは、天然ゴム系接着剤との親和性が高く、凝集構造内
に天然ゴム系接着剤粒子を多く取り込む。そのため天然
ゴム系接着剤粒子が紫外線に暴露されずらくなり、疑似
接着層の紫外線による接着力の低下の割合が非常に小さ
くなるとともに、接着残存率が向上する。一方、アマニ
油吸油量が200ml未満の沈降性シリカでは、天然ゴ
ム系接着剤との親和性が低く、凝集構造内に取り込まれ
る天然ゴム系接着剤が少ない。このため、天然ゴム系接
着剤粒子が紫外線に暴露されやすく、疑似接着層の紫外
線による接着性の低下が著しい。
【0017】ここで、構造の異なるゲルタイプのシリカ
では、基剤粒子を凝集構造の中に取り込むことができな
いため、粒径や吸油量が本発明と同等であっても、紫外
線照射による接着性の低下を防止できない。また、ゲル
タイプのシリカを微粒子充填剤とした疑似接着層は、接
着力が低く、このため意図しない剥離が生じやすい。
【0018】また、沈降性シリカは、疑似接着層中に固
形分で20〜50重量%含有される。沈降性シリカが2
0重量%未満であると、疑似接着面の接着力が過度に高
くなり、接着面同士のブロッキングが発生しやすくな
る。さらに沈降性シリカの量が過度に多いと、塗液の安
定性が損なわれ、疑似接着性が悪化し表面強度が低下す
る。
【0019】前記沈降性シリカのほか、他の種類の微粒
子充填剤を併用することもきる。この併用することがで
きる微粒子充填剤としては、スチレンビーズ、穀物澱
粉、変性澱粉、他種の合成微粒子シリカ、炭酸カルシウ
ム等が挙げることができる。
【0020】本発明において使用するアニオン性親水基
を持つフッ素系界面活性剤としては、カルボン酸塩型、
スルホン酸塩型、硫酸エステル塩型及びリン酸エステル
塩型などが挙げられ、単独或いは2種以上の併用で添加
される。フッ素系界面活性剤にはアニオン性以外の界面
活性剤もあるが、非剥離性接着剤がアニオン性であるこ
とから、アニオン性の界面活性剤を含有させた塗布剤が
最も安定性があり、好ましい。
【0021】本発明において、利用できるアニオン性親
水基を持つフッ素系界面活性剤の具体例としては、フル
オロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボ
ン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、リン酸ビ
ス(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチル
アミノエチル)が挙げられる。
【0022】疑似接着層の厚さは、5〜20μm、塗工
量としては、2〜30g/mの範囲であるが、好まし
くは3〜15g/mの範囲とするのが望ましい。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。実施例
においても「部」及び「%」は、特に明示のない限り重
量部、重量%である。 <塗液の調整>通常では接着せず一定の条件が付与され
たとき接着可能となり、接着後において剥離可能な塗布
液として、天然ゴムにメタアクリル酸メチルをグラフト
重合させた天然ゴムラテックスを用い、この疑似接着剤
に、微粒子充填剤、界面活性剤の添加量および種類を替
え塗液を調整し、各塗液を自由落下垂直カーテン塗工方
式により塗工した。
【0024】実施例1:微粒子充填剤、ファインシール
T−32(トクヤマ社製沈降性シリカ);コールターカ
ウンター法(AP50μm)による平均凝集粒子径1.
5μm、JIS K 5101に基づくアマニ油吸油量
250ml/100gを30重量%。親水基がスルホン
酸塩のフッ素系界面活性剤(EFTOP EF−10
2、トーケムプロダクツ社製)0.5%水溶液にて静的
表面張力を、25mN/mに調整。
【0025】実施例2:微粒子充填剤、ファインシール
X37(トクヤマ社製沈降性シリカ);コールターカウ
ンター法(AP50μm)による平均凝集粒子径2.7
μm、JIS K 5101に基づくアマニ油吸油量2
50ml/100gを30重量%。親水基がスルホン酸
塩のフッ素系界面活性剤(EFTOP EF−102、
トーケムプロダクツ社製)0.5%水溶液にて静的表面
張力を、27mN/mに調整。
【0026】実施例3:微粒子充填剤、カープレックス
B312BM(シオノギ製薬社製沈降性シリカ);コー
ルターカウンター法(AP50μm)による平均凝集粒
子径7.9μm、JIS K 5101に基づくアマニ
油吸油量217ml/100gを20重量%。親水基が
カルボン酸塩のフッ素系界面活性剤(EFTOP EF
−112、トーケムプロダクツ社製)5%水溶液にて静
的表面張力を、20mN/mに調整。
【0027】実施例4:微粒子充填剤、ニップシールE
−1011(日本シリカ社製沈降性シリカ);コールタ
ーカウンター法(AP50μm)による平均凝集粒子径
1.5μm、JIS K 5101に基づくアマニ油吸
油量250ml/100gを50重量%。親水基がリン
酸塩のフッ素系界面活性剤(EFTOP EF−123
A、トーケムプロダクツ社製)5%水溶液にて静的表面
張力を、20mN/mに調整。
【0028】比較例1:微粒子充填剤、ファインシール
T−32(トクヤマ社製沈降性シリカ);コールターカ
ウンター法(AP50μm)による平均凝集粒子径1.
5μm、JIS K 5101に基づくアマニ油吸油量
250ml/100gを30重量%。静的表面張力は、
48mN/mであった。
【0029】比較例2:微粒子充填剤、トクシールNP
(トクヤマ社製沈降性シリカ);コールターカウンター
法(AP50μm)による平均凝集粒子径11μm、J
ISK 5101に基づくアマニ油吸油量260ml/
100gを30重量%。アニオン系界面活性剤(ジアル
キルスルホコハク酸エステルナトリウムの2%水溶液)
にて静的表面張力を、32mN/mに調整。
【0030】比較例3:微粒子充填剤、カープレックス
EPS101(シオノギ製薬社製沈降性シリカ);コー
ルターカウンター法(AP50μm)による平均凝集粒
子径1.5μm、JIS K 5101に基づくアマニ
油吸油量157ml/100gを55重量%。アニオン
系界面活性剤(ロート油の50%水溶液)にて静的表面
張力を、48mN/mに調整。
【0031】比較例4:NIPGEL AZ200(日
本シリカ社製シリカゲル);コールターカウンター法
(AP:50μm)による平均粒子径2.4μm、JI
S K5101に基づくアマニ油吸油量330ml/1
00gを15重量%。アニオン系界面活性剤(ロート油
の50%水溶液)にて静的表面張力を、47mN/mに
調整。
【0032】比較例5:NIPGEL BY200(日
本シリカ社製シリカゲル);コールターカウンター法
(AP:50μm)による平均粒子径2.0μm、JI
S K5101に基づくアマニ油吸油量220ml/1
00gを5重量%。親水基がスルホン酸塩のフッ素系界
面活性剤(EFTOP EF−102、トーケムプロダ
クツ社製)0.5%水溶液にて静的表面張力を、25m
N/mに調整。
【0033】比較例6:微粒子充填剤、NIPGEL
CX200(日本シリカ社製シリカゲル);コールター
カウンター法(AP:50μm)による平均粒子径2.
4μm、JIS K 5101に基づくアマニ油吸油量
115ml/100gを30重量%。親水基がスルホン
酸塩のフッ素系界面活性剤(EFTOP EF−10
2、トーケムプロダクツ社製)0.5%水溶液にて静的
表面張力を、25mN/mに調整。
【0034】実施例および比較例の疑似接着用紙を20
℃、50%RHの環境下に30分間放置した後、メール
シーラー(MS−9100:大日本印刷社製)を用いて
ロールギャップ14(140μm)で加圧圧着させ、そ
の直後にT型剥離試験機を用いて測定した。
【0035】更に、通常では接着せず一定の条件が付与
されたとき接着可能となり、接着後において剥離可能な
塗布液として、天然ゴムにメタアクリル酸メチルをグラ
フト重合させた天然ゴムラテックスを用い、この疑似接
着剤に、微粒子充填剤、アニオン性親水基を持つフッ素
系界面活性剤の添加量および種類を替え塗液を調整し、
各塗液をエアーナイフ塗工方式とブレード塗工方式にて
塗工した。
【0036】比較例7:実施例1の塗工液を用い、エア
ーナイフ塗工方法にて、塗工した。
【0037】比較例8:実施例1の塗工液を用い、ブレ
ード塗工方法にて、塗工した。
【0038】紫外線照射後の剥離強度の測定方法:実施
例および比較例の疑似接着用紙を紫外線照射機(UE0
61−325−01k:アイグラフィック社製、オゾン
水銀タイプ、出力6KW)を用い、20℃、50%RH
の環境下で紫外線照射した後、メールシーラー(MS9
100:大日本印刷社製)を用いてロールギャップ14
で加圧圧着させ、その直後にT型剥離試験機を用いて、
剥離強度を測定した。
【0039】各実施例および各比較例の、液膜の割れ、
接着残存率、耐ブロッキング性、接着力の均一性の評価
を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】[液膜の割れ]表中の液膜の割れとは、カ
ーテン塗工時において、液膜の割れの有無を評価した。
【0042】[接着残存率]表中の接着残存率とは、紫
外線照射前の剥離強度を100%としたときの紫外線照
射後の剥離強度の割合である。この接着性残存率が70
%以上であるものを○、50〜70%のものを△、50
%以下のものを×と評価とした。
【0043】[耐ブロッキング性]表中の耐ブロッキン
グ性とは、当該発明にフォーム印刷加工を施し、500
枚積層した際の、ミシン目部分の不用意な接着の有無を
判断した。ブロッキングがない○、ブロッキングが有る
×。
【0044】[接着力の均一性]表中の接着力均一性と
は、剥離強度測定値の安定性を評価したものであり、剥
離強度の測定を10回実施し、各剥離強度のバラツキが
±25g/5cm以下のものを○、±50g/5cm以
下のものを△、±50g/5cmを超えるものを×と評
価した。
【0045】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、表1
から明らかなように、塗布液の静的表面張力が45mN
/m以下であり、前記微粒子充填材が、コールターカウ
ンター法による平均凝集粒子径が1〜8μm、JIS
K 5101に基づくアマニ油吸油量が200ml/1
00g以上の沈降性シリカであり、かつ、その沈降性シ
リカが前記塗布液中に固形分で20〜50重量%含有せ
しめることで、安定した接着、再剥離性を有し、印刷に
も好適な疑似接着用紙が提供される。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】二つ折り葉書の説明図である。
【図2】一部折り返し葉書の説明図である。
【符号の説明】
1…支持体シート、2…疑似接着層、3…隠蔽情報印刷
面、4…宛名情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09J 133/10 C09J 133/10 Fターム(参考) 2C005 WA03 4J004 AA02 AA03 AA05 AA10 AB01 CB02 CC02 CE03 EA06 FA01 FA10 4J040 CA011 CA031 CA061 DF001 DL031 HA126 HA306 HB22 HD14 HD21 JA01 JB05 KA03 KA23 KA42 LA03 LA06 MA09 NA10 NA21 PA21 4L055 AG18 AG37 AG52 AG71 AG92 AH02 AH29 AH37 AH50 BE08 CH10 CH30 EA10 EA16 EA32 EA40 FA13 FA30 GA50

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非剥離性接着剤を基剤とし、微粒子充填剤
    とアニオン性親水基を持つフッ素系界面活性剤を含有す
    る、通常では接着せず一定の条件が付与されたとき接着
    可能となり、接着後において剥離可能な下記塗布液の、
    単層の自由落下垂直カーテンを形成し、該自由落下垂直
    カーテンを横切るように連続走行している紙基材に塗布
    することを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。前記塗
    布液の静的表面張力が45mN/m以下であり、前記微
    粒子充填材が、コールターカウンター法による平均凝集
    粒子径が1〜8μm、JIS K 5101に基づくア
    マニ油吸油量が200ml/100g以上の沈降性シリ
    カであり、かつ、その沈降性シリカが前記塗布液中に固
    形分で20〜50重量%含有されている。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006213814A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Emulsion Technology Co Ltd 接着剤組成物
WO2008010522A1 (fr) * 2006-07-20 2008-01-24 Kishu Paper Co., Ltd. papier de base pour carte postale à collage sous pression

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