JP2003105694A - 静電印刷用隠蔽情報担持用シート - Google Patents

静電印刷用隠蔽情報担持用シート

Info

Publication number
JP2003105694A
JP2003105694A JP2001297222A JP2001297222A JP2003105694A JP 2003105694 A JP2003105694 A JP 2003105694A JP 2001297222 A JP2001297222 A JP 2001297222A JP 2001297222 A JP2001297222 A JP 2001297222A JP 2003105694 A JP2003105694 A JP 2003105694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
information
pulp
postcard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001297222A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroteru Fujimura
浩輝 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2001297222A priority Critical patent/JP2003105694A/ja
Publication of JP2003105694A publication Critical patent/JP2003105694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不透明度、透気度、引張り強さ、紙層間強
度、こわさなどの諸特性に優れるとともに、静電印刷適
性に優れ、シートの隅々まで静電印刷方式のノンインパ
クトプリンターにより容易に印字できる隠蔽情報担持用
シートの提供。 【解決手段】 基体紙シートの重ね合わせ面の所定部
に、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね
合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することによ
り、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する隠蔽情
報担持用シートであって、前記基体紙シートの紙成分
が、広葉樹パルプ85±5質量%、残部が針葉樹パルプ
からなることを特徴とする静電印刷用隠蔽情報担持用シ
ートを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は隠蔽情報担持用シー
トに関し、さらに詳しくは、その折り重ねや切り重ねに
より重ね合わせた面を情報担持面としてなる折り畳みシ
ート、重ね合わせシートのような親展性を有する情報伝
達用シートや、寸法拡大可能な整理シート、複写用紙な
どの事務用シート、葉書、通知書、カードなどの静電印
刷方式により印刷された情報を隠蔽して通知、伝達する
静電印刷用隠蔽情報担持用シートに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、基体紙シートの重ね合わせ面に情
報を担持する隠蔽情報担持用シートにおいては、その重
ね合わせ面同士が接着するように、通常、重ね合わせた
際に対接するようなパターンで、重ね合わせ面の全面や
特定部分、あるいは線状に感圧接着剤の接着層が設けら
れている。この感圧接着剤は自接着性感圧接着剤とも言
われ、その接着層同士を対接させた状態で強圧をかける
ことにより、互いの高分子が自己拡散により密着するタ
イプものであって、組成物の種類や加圧の程度により、
永久接着性や再剥離接着性を具現するものであり、前記
重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与すること
により、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着するこ
とができる。 【0003】基体紙シートに圧力により接着可能な再剥
離型の感圧接着剤を塗布した隠蔽情報担持用シートを用
い、親展情報を印字した後に2つ折り若しくは3つ折り
に折り畳んで接着して郵送し、受信者が情報面を剥離し
て情報を読み取る方法(例えば、実開昭60−4267
6号、実開昭63−154268号、特開平3−903
94号、特開平3−100087号、特開平3−104
697号、特開平3−132397号、特開平3−16
9596号、特開平3−169597号、特開平3−2
00543号、特開平3−211095、特開平3−2
66697号、他)に使用される基体紙シートには、不
透明度、透気度、引張り強さ、紙層間強度、こわさなど
の色々な特性が要求される。 【0004】例えば、不透明度は印字された秘匿情報が
表面から判読できないようにするために必要で、JIS
P−8138に規定する測定方法で、通常70%以上、
好ましくは80%以上あることが好ましい。また、隠蔽
情報担持用シートには静電印刷方式のノンインパクトプ
リンターを使用して種々の情報が印字される。この場
合、機械的な強度が要求され、通常引張り強さで5kg
f/15mm(MD(紙の縦方向))以上あることが必
要である。静電印刷方式のノンインパクトプリンターで
は、トナーの定着に高温の加熱ロールを使用する場合が
多く、加熱ロールにより、シートが変形しないことが必
要である。また、機種によってはプレヒート板がシート
裏面に接触する場合がある。このプレヒート板にシート
を確実に接触させるためにバキューム装置がついてい
る。従って、シートの透気度(JISP−8117)が
高い(通気性が悪い)と過大の抵抗力が生じ、プリンタ
ーの安全装置が作動し、機械が停止してしまう問題があ
る。紙層間強度は、万能引張り試験機で測定するT字剥
離力で100gf/15mm(MD)以上あることが必
要で、この値が低いと2つ折り若しくは3つ折りに折り
畳んで接着した後で剥離する際に、紙層内部で破壊され
秘匿情報を読むことができなくなる。こわさは、静電印
刷方式のノンインパクトプリンターの通紙適性を良くす
るために、TAPPIT−543pm−84で規定する
ガーレー式剛直度試験器で測定した値が50mgf(M
D)以上あることが好ましい。 【0005】上記のような不透明度、透気度、引張り強
さ、紙層間強度、こわさなどの諸特性を備えた基体紙シ
ートとしては、通常広葉樹パルプ(例えば広葉樹晒クラ
フトパルプ(LBKP)、短繊維)を65±5質量%含
み、残部が針葉樹パルプ(例えば針葉樹晒クラフトパル
プ(NBKP)、長繊維)からなる製紙用パルプを、3
00〜600mlC.S.F.に叩解し、これにクレ
ー、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタン等のフィ
ラー、澱粉、PVA、ポリアクリルアマイドなどの紙力
増強剤、湿潤紙力増強剤、ロジン系サイズ剤、アルキル
ケテンダイマー系サイズ剤等のサイズ剤、蛍光増白剤、
着色染顔料、定着剤などを適宜添加し、円網抄紙機や長
網抄紙機などの公知の抄紙機を使用して常法に基づき、
通常40〜150g/m2 で抄紙することで製造されて
いた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、広葉樹パルプ
65±5質量%、残部が針葉樹パルプである基体紙シー
トを用いた隠蔽情報担持用シートに静電印刷方式のノン
インパクトプリンターを使用して種々の情報が印字する
と、隠蔽情報担持用シートの末端部分に印字ができず、
隅々まで印字ができないので、隅々を除いて印字しなけ
ればならず、印字レイアウトに制約があるという問題が
あった。本発明の目的は、このような状況を鑑み、前記
のような不透明度、透気度、引張り強さ、紙層間強度、
こわさなどの諸特性を有する上、隠蔽情報担持用シート
の静電印刷適性に優れ、隅々まで静電印刷方式のノンイ
ンパクトプリンターにより容易に印字できる静電印刷用
隠蔽情報担持用シートを提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、基体紙シートの紙成
分が広葉樹パルプ85±5質量%、残部が針葉樹パルプ
からなる基体紙シートを用いることにより解決できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。 【0008】すなわち、本発明の請求項1記載の静電印
刷用隠蔽情報担持用シートは、基体紙シートの重ね合わ
せ面の所定部に、通常状態では接着しない接着層を形成
し、前記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与
することにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接
着する隠蔽情報担持用シートであって、前記基体紙シー
トの紙成分が、広葉樹パルプ85±5質量%、残部が針
葉樹パルプからなることを特徴とする。 【0009】本発明の静電印刷用隠蔽情報担持用シート
は、基体紙シートの紙成分が、広葉樹パルプ85±5質
量%、残部が針葉樹パルプからなる基体紙シートを用い
たので、前記のような不透明度、透気度、引張り強さ、
紙層間強度、こわさなどの諸特性を有する上、隠蔽情報
担持用シートの静電印刷適性に優れ、隠蔽情報担持用シ
ートの隅々まで静電印刷方式のノンインパクトプリンタ
ーにより容易に印字ができる。 【0010】 【発明の実施の形態】次に本発明の静電印刷用隠蔽情報
担持用シートの実施形態を図面により説明する。ここ
で、図1は、三つ折りハガキの表面展開図、図2はこの
ハガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図
4は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は二
つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの裏面展
開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説明図、
図8は部分二つ折りハガキの表面展開図、図9はこのハ
ガキの裏面展開図、図10は図8のハガキを折り込む際
の状態説明図である。 【0011】先ず、図1ないし図3に示す三つ折りハガ
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
紙シート2から構成され、折り線3a、3bによって3
つの領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表
面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が静電印刷方式を用いて印刷され、また中央区画領域B
の表裏面及び右側区画領域Cの表面には隠蔽情報印刷5
が、基体紙シート2に静電印刷方式を用いて直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体紙シート2の区
画領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全
体に対し、感圧接着剤が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された三つ折りハガ
キ1は、図4に示すように、各区画の重ね合わせ面を折
り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着層同士を対接
させ、この状態でドライシーラーをもって加圧すること
により、その接着層6が活性化されて接着される。 【0012】次に、図5及び図6に示す二つ折りハガキ
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
紙シート2から構成され、中央部の折り線3によって2
つの領域D及びEに区画されるものである。左側区画領
域Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情
報印刷4が静電印刷方式を用いて印刷され、また区画領
域D及びEの裏面には隠蔽情報印刷5が、基体紙シート
2に静電印刷方式を用いて直接印刷されている。さら
に、この印刷された基体紙シート2の区画領域D及びE
の裏面全体に対し、感圧接着剤が塗布されて剥離可能な
接着層6が形成されている。このように構成された二つ
折りハガキ11は、図7に示すように、上記の三つ折り
ハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接する
ように折り線3で折り込んで加圧することにより、その
接着層6が活性化されて接着される。 【0013】また、図8及び図9に示す部分二つ折りハ
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体紙シート2から構成され、折り線3によってサ
イズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもの
である。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て
名、住所等の宛て先情報印刷4が静電印刷方式を用いて
印刷され、また右側区画領域Gの裏面には隠蔽情報印刷
5が、基体紙シート2に直接静電印刷方式を用いて印刷
されている。さらに、この印刷された基体紙シート2の
区画領域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り
込んだ際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対
し、感圧接着剤が塗布されて剥離可能な接着層6が形成
されている。このように構成された部分二つ折りハガキ
21は、図10に示すように、上記の二つ折りハガキと
同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するように折
り線3で折り込んで加圧することにより、その接着層6
が活性化されて接着される。 【0014】本発明に使用する基体紙シート2は、静電
印刷適性を改善し、隅々まで静電印刷方式のノンインパ
クトプリンターにより容易に印字ができるようにするた
めには、紙成分が、広葉樹パルプ85±5質量%、残部
が針葉樹パルプからなる基体紙シートを用いることが肝
要である。広葉樹パルプ成分が80質量%未満では、静
電印刷適性が改善されない恐れがあり、広葉樹パルプ成
分が90質量%を超えると強度やこわさなどの特性が不
十分となる恐れがあり、いずれも好ましくない。 【0015】静電印刷方式により印刷を行うことは、例
えば米国特許第2576047号におけるゼロプリンテ
ィング方式、あるいは特公昭43−1554号公報の電
子印写装置等、従来から知られている。このような印刷
法は、静電印刷方法によって光導電板上にトナー紛像を
形成させて融着または定着させ、光導電板上に非感光性
の絶縁性像図形つまり印刷マスターを形成させ、次にこ
の印刷マスターを一様に帯電し、さらに一様に光を照射
することにより、電荷を感光性部分では放電するが非感
光性の像区域上では保持し、この部分的に荷電された光
導電板にトナー粉像を形成するとともに、このトナー紛
像を適当な像支持体上に転写する工程を反復循環するよ
うにした印刷方法である。 【0016】本発明に使用する針葉樹パルプの平均繊維
長は特に限定されないが、1.5〜2.5mmの範囲で
あることが好ましい。なお、平均繊維長は、J.TAP
PI紙パルプ試験方法No.52に準拠して測定した重
量平均繊維長の値である。通常、叩解を進めると平均繊
維長は減少するが、平均繊維長が1.5mm未満に短く
なると、シート中で多数を占める広葉樹繊維のネットワ
ークを補強する効果が低下するため、こわさが低下し好
ましくない。一方、平均繊維長が2.5mmより大きい
と地合を悪化させるため、平滑性が低下して好ましくな
い。 【0017】本発明で使用するパルプとしては、クラフ
トパルプ、サルファイトパルプ、ケミサーモメカニカル
パルプなどが挙げられる。 【0018】本発明に使用する基体紙シート2は、広葉
樹パルプ85±5質量%、残部が針葉樹パルプからなる
からなる製紙用パルプを、叩解し、これにクレー、カオ
リン、炭酸カルシウム、二酸化チタン等のフィラー、澱
粉、PVA、ポリアクリルアマイドなどの紙力増強剤、
湿潤紙力増強剤、ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダ
イマー系サイズ剤等のサイズ剤、蛍光増白剤、着色染顔
料、定着剤などを適宜添加し、円網抄紙機や長網抄紙機
などの公知の抄紙機を使用して常法に基づき、通常40
〜150g/m2 で抄紙することで製造される。抄造
後、マシンカレンダーや金属ロールと弾性ロールから構
成されるスーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフ
トカレンダー等をオンマシン或はオフマシンで紙の平滑
化を行うことが好ましい。 【0019】本発明においては、メラミン樹脂、尿素樹
脂、ポリアミド・エピクロルヒドリン、ポリアクリルア
ミド等の公知の湿潤紙力増強剤を使用できる。 【0020】本発明で使用する再剥離可能な接着剤とし
ては、公知の接着剤がいずれも使用できる。例えば、特
開昭61−35279号に提案されているような、天然
ゴムを主剤とする接着剤に熱可塑性のない粒径10〜3
5μmの微粒子を0.5〜2.5重量%添加した感圧接
着剤や、特開昭62−158770号に提案されている
ような、SBR100重量部、粘着付与剤50〜200
重量部、シリカゲル5〜40重量部からなる感圧接着
剤、特開平1−168779号に提案されているよう
な、天然ゴムとスチレンとメタクリル酸メチルをグラフ
ト共重合した天然ゴムラテックスに熱可塑性のない微小
硬質物質を添加した感圧接着剤等のいずれも使用でき
る。 【0021】次に本発明の静電印刷用隠蔽情報担持用シ
ートを使用して、3つ折り葉書を製造する一例を図11
に基づいて説明する。静電印刷用隠蔽情報担持用シート
は先ず所定巾にスリットされ、ロール状に巻取られ、そ
の表裏面に所定事項がフォーム印刷機(オフセット輪転
印刷方式)で印刷される。ついでその両端に静電印刷方
式を用いたノンインパクトプリンターでの紙送りを正確
に制御するためのスプロケット穴31が開けられる。つ
いで、コンピューターに蓄積された各種データより、宛
名A、秘匿すべき情報B、Cが静電印刷方式を用いたノ
ンインパクトプリンターにより印字される。ついで用紙
は、B面とC面が接するように折り線部32、33で連
続的に折り込まれ、シーラーのロール間を通過する際に
高い圧力(通常線圧で40kgf/cm以上)を掛けら
れることにより貼合され、ついで1枚ずつ葉書30の形
に切断される。切断は折り込み巾よりわずかに広い巾で
行われ、これにより受取人はその一部を剥離することで
印字された秘匿情報を読むことができる。この際剥離を
容易にするために、端部に剥離剤を印刷しておく等の公
知の方法を適宜施すことも行われる。 【0022】この例では感圧接着剤は基体紙シートの両
面に設けられるが、宛名が印刷される面の接着強度は、
裏面の接着強度より弱くする必要がある。通常宛名Aと
秘匿情報B、Cが印刷される面の接着強度は、線圧40
kgf/cm以上の圧力をかけて接着した時のT字剥離
力が15〜50gf/15mmとし、裏面は、線圧40
kgf/cm以上の圧力をかけて接着した時のT字剥離
力が50gf/15mmを越えるように感圧接着剤層の
塗工量を調整する。こうすることで郵送途中で接着面か
ら剥がれることがなくなり、また受取人は秘匿情報の記
録面を容易に剥すことができるようになる。感圧接着剤
の塗工は、通常エアナイフコーター、ロールコーター等
の公知の塗工機を使用して行われる。 【0023】静電印刷用隠蔽情報担持用シートは、前述
のように秘匿情報が内側に折り重ねられて貼り合わされ
ており、受取人が貼り合わされた面を剥離することによ
り始めて情報を読み取れるようになっている。これは基
体紙シートにあらかじめ塗工されている接着剤が接着の
界面で剥離することにより、始めて情報読み取りの機能
が実現できる。 【0024】 【実施例】以下実施例および比較例によって、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。 (実施例1)針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)15
質量部、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)85質量
部を430mlC.S.F.に叩解し、ロジンサイズ剤
(商品名「サイズパインE」、荒川林産化学(株)製
造)を0.7質量部、湿潤紙力増強剤としてポリアミド
・エピクロヒドリン樹脂(商品名「WS−500」、日
本PMC(株)製造)を0.8質量部、硫酸バンドを
3.5質量部添加して紙料を調製し、長網抄紙機を使用
して坪量85g/m2 の紙を抄造し、カレンダーで厚さ
0.110mmに調整して基体紙シートを得た。一方、
天然ゴム系接着剤基剤として、天然ゴム100質量部と
スチレン10質量部、MMA25質量部とを混合してグ
ラフト共重合して得たスチレン・MMA共重合天然ゴム
エマルジョンに粘着付与剤としてテルペン樹脂を5質量
部添加した混合物を用い、この天然ゴム系接着剤基剤1
00質量部(固形分)に対して、攪拌しながら平均粒径
15μmの小麦粉粉30質量部と比表面積441m2
g、吸油量188ml/100gのシリカ粒子(カープ
レックスBS−304F、シオノギ製薬(株)製)20
質量部を加え十分に分散、攪拌を行い感圧接着剤組成物
を調製した。この感圧接着剤組成物をワイヤーバーを使
用して前記基体紙シートに3g/m 2 になるように塗工
した後、105℃のオーブン中で45秒間乾燥し、全面
に接着層を形成した。得られたシート試料の接着層に市
販の静電印刷方式のノンインパクトプリンターを用いて
印字したところ、シートの隅々まで明瞭に印字できた。 【0025】(比較例1)針葉樹晒クラフトパルプ(N
BKP)35質量部、広葉樹晒クラフトパルプ(LBK
P)65質量部とした以外は実施例1と同様にして比較
のための基体紙シートを作り、実施例1と同様にして前
記感圧接着剤組成物をワイヤーバーを使用して基体紙シ
ートに3g/m2 になるように塗工した後、105℃の
オーブン中で45秒間乾燥し、全面に接着層を形成し
た。得られたシート試料の接着層に市販の静電印刷方式
のノンインパクトプリンターを用いて印字したところ、
シートの隅々には印字できなかった。 【0026】 【発明の効果】本発明の請求項1記載の静電印刷用隠蔽
情報担持用シートは、基体紙シートの重ね合わせ面の所
定部に、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記
重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与すること
により、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する隠
蔽情報担持用シートであって、前記基体紙シートの紙成
分が、広葉樹パルプ85±5質量%、残部が針葉樹パル
プからなるので、不透明度、透気度、引張り強さ、紙層
間強度、こわさなどの諸特性に優れるとともに、静電印
刷適性に優れ、隠蔽情報担持用シートの隅々まで静電印
刷方式のノンインパクトプリンターにより容易に印字で
きるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の三つ折りハガキの表面展開図。 【図2】図1のハガキの裏面展開図。 【図3】図1のX−X線断面図。 【図4】図1のハガキを折り込む際の状態説明図。 【図5】本発明の二つ折りハガキの表面展開図。 【図6】図5のハガキの裏面展開図。 【図7】図5のハガキを折り込む際の状態説明図。 【図8】本発明の部分二つ折りハガキの表面展開図。 【図9】図8のハガキの裏面展開図。 【図10】図8のハガキを折り込む際の状態説明図。 【図11】本発明の静電印刷用隠蔽情報担持用シートを
使用して、3つ折り葉書を製造する一例を説明する説明
図。 【符号の説明】 1 三つ折りハガキ 11 二つ折りハガキ 21 他の二つ折りハガキ 2、12、22 基体紙シート 3、3a、3b 折り線 5 隠蔽情報印刷 6 剥離可能な接着層 30 3つ折り葉書 31 スプロケット穴 32、33 折り線部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 WA03 4L055 AA02 AA03 AC06 AG18 AG47 AG52 AG63 AG71 AG89 AG96 AH02 AH37 AH50 AJ03 AJ04 BB03 BE08 EA04 FA30 GA11 GA50

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基体紙シートの重ね合わせ面の所定部
    に、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね
    合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することによ
    り、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する隠蔽情
    報担持用シートであって、前記基体紙シートの紙成分
    が、広葉樹パルプ85±5質量%、残部が針葉樹パルプ
    からなることを特徴とする静電印刷用隠蔽情報担持用シ
    ート。
JP2001297222A 2001-09-27 2001-09-27 静電印刷用隠蔽情報担持用シート Pending JP2003105694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001297222A JP2003105694A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 静電印刷用隠蔽情報担持用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001297222A JP2003105694A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 静電印刷用隠蔽情報担持用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003105694A true JP2003105694A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19118337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001297222A Pending JP2003105694A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 静電印刷用隠蔽情報担持用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003105694A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200110A (ja) * 2004-12-09 2006-08-03 Mitsubishi Paper Mills Ltd 圧着記録用紙
JP2007277772A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Hokuetsu Paper Mills Ltd 印刷用塗工紙
WO2008010522A1 (fr) * 2006-07-20 2008-01-24 Kishu Paper Co., Ltd. papier de base pour carte postale à collage sous pression

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6134553A (ja) * 1984-07-27 1986-02-18 Fuji Xerox Co Ltd プリント用紙
JPS6134550A (ja) * 1984-07-27 1986-02-18 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真方式のプリンタに使用される接着剤付きプリント用紙
JPS6134552A (ja) * 1984-07-27 1986-02-18 Fuji Xerox Co Ltd プリント用紙
JPH07276858A (ja) * 1994-03-23 1995-10-24 Tokushu Paper Mfg Co Ltd 親展葉書用接着用紙
JP2000094860A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Daio Paper Corp 圧着用紙

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6134553A (ja) * 1984-07-27 1986-02-18 Fuji Xerox Co Ltd プリント用紙
JPS6134550A (ja) * 1984-07-27 1986-02-18 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真方式のプリンタに使用される接着剤付きプリント用紙
JPS6134552A (ja) * 1984-07-27 1986-02-18 Fuji Xerox Co Ltd プリント用紙
JPH07276858A (ja) * 1994-03-23 1995-10-24 Tokushu Paper Mfg Co Ltd 親展葉書用接着用紙
JP2000094860A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Daio Paper Corp 圧着用紙

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200110A (ja) * 2004-12-09 2006-08-03 Mitsubishi Paper Mills Ltd 圧着記録用紙
JP2007277772A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Hokuetsu Paper Mills Ltd 印刷用塗工紙
WO2008010522A1 (fr) * 2006-07-20 2008-01-24 Kishu Paper Co., Ltd. papier de base pour carte postale à collage sous pression

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003105694A (ja) 静電印刷用隠蔽情報担持用シート
JP3272863B2 (ja) 親展葉書用接着用紙
JPH0569687A (ja) 剥離可能な感圧接着剤組成物及びこの感圧接着剤組成物を塗布した情報担体用シート
JP3701365B2 (ja) 再剥離性感圧接着シート
JP2001219680A (ja) 隠蔽葉書
JP3812870B2 (ja) 湿式電子写真印刷用の感圧接着シート
JP2007092247A (ja) 圧着記録用紙
JP3496719B2 (ja) 情報担体用シート
JP3688027B2 (ja) 感圧接着シート
JP4332303B2 (ja) 圧着記録用紙
JP2004232140A (ja) 再剥離性圧着記録用紙
JP2003103968A (ja) 耐水性再生隠蔽情報担持用シート
JP3688026B2 (ja) 感圧接着シート
JP2001262105A (ja) インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2597262Y2 (ja) 重ね合わせ用シート
JP2004360087A (ja) 透明メモ用紙
JP4237829B2 (ja) 感圧接着性フォーム
JP2698205B2 (ja) 再剥離性葉書
JP3501160B2 (ja) 感圧接着性プリントシート
JP2600398Y2 (ja) 重ね合わせ用シート
JP2602530Y2 (ja) 重ね合わせ用シート
JP2997658B2 (ja) プリント用シート
JPH07309086A (ja) 隠蔽情報所持体用シート
JP2001240833A (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2002120477A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111018