JP2997658B2 - プリント用シート - Google Patents

プリント用シート

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JP2997658B2
JP2997658B2 JP9134607A JP13460797A JP2997658B2 JP 2997658 B2 JP2997658 B2 JP 2997658B2 JP 9134607 A JP9134607 A JP 9134607A JP 13460797 A JP13460797 A JP 13460797A JP 2997658 B2 JP2997658 B2 JP 2997658B2
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実 西山
誠二 初田
尚 山本
慎也 和泉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、必要時に剥離でき
る接着性を示すプリント用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は、通信、郵送などの連絡手段によ
り情報を伝達する量が多くなる一方で、個人情報など親
展性を必要とする連絡手段が重要視されている。
【0003】この観点からの郵便法の改正に伴い、親展
性を有する葉書システムが実用化され、普及している。
親展性を有する葉書システムとは、個人情報などの各種
情報が折り畳み内面に記録された往復葉書状の葉書を折
り畳み、重ね合わせた部分を疑似接着して、情報を隠蔽
したのち、郵送し、受取人が疑似接着部分を剥離して隠
蔽情報を読み取るというものである。これら親展性を必
要とする連絡手段には、例えば会社が従業員に、銀行や
クレジット会社が顧客に親展性を有する情報を連絡する
ものもある。
【0004】かかる親展性を有する連絡手段として、疑
似接着性のプリント用シートを用いたものが提案され盛
んに利用されている。このプリント用シートは、基材の
少なくとも片面の一部に、天然ゴム、合成ゴムなどのい
わゆる感圧接着剤と、その接着剤の接着力を抑制する微
細粒子とを主体とする、通常の状態では接着せず所定の
条件で接着するいわゆる疑似接着剤の層が設けられてお
り、必要時に剥離できる機能を有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の情報を記録する
プリント用の疑似接着性シートは、多量の情報を高速で
記録するためにインクジェット記録、電子写真記録など
の方法によって記録が行われる。
【0006】しかるに、前記疑似接着剤は、その保管
時、調整時および基材への塗工時の安定性を良好にする
ために、一般にアンモニウム化合物を添加してpHを9
〜10程度に調整している。
【0007】しかし、アンモニウム化合物を添加した塗
料を用いると、特に電子写真記録方式での記録において
は、トナーのプリント用シートへの定着性が悪い現象が
見受けられた。
【0008】したがって、本発明の課題は、特に電子写
真記録方式においてトナーの定着性に優れたものとする
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、基材に対して微細粒子を含有する感圧接着層が設
けられ、後にその表面にプリントがなされるプリント用
シートであって、前記感圧接着層中にpH調整用のアン
モニウム化合物が添加されたシートであり、かつ、前記
シート1g中に残留するアンモニウム化合物が2ng以
下であることを特徴とするプリント用シートである。
【0010】本発明者らは、電子写真記録方式において
プリント用シートへのトナーの定着性について考究した
ところ、次の事実が認められた。すなわち、通常、pH
調整のために添加したアンモニウム化合物の大部分は塗
工後の乾燥工程において、その熱によりアンモニアとし
て揮散するものの、一部が基材の紙中に残留する。紙中
に残留したアンモニウム成分は塗料の条件によってアン
モニウムイオンに変化し、電子写真複写機の感光ドラム
表面の陰イオンと反応して塩を形成し、これが感光ドラ
ム表面に堆積する結果、トナーのプリント用シートへの
定着性を阻害する。
【0011】しかるに、本発明に従って、プリント用シ
ート1g中に残留するアンモニウム化合物が2ng以下
になるように調整しておくと、電子写真記録方式におけ
るプリント用シートへのトナーの定着性を確実に改善で
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリント用シ
ートについてさらに詳述する。
【0013】まず、本発明に係る疑似接着性のプリント
用シートの好適な使用形態について添付図面を参照しつ
つ説明する。図1に示す折り畳み疑似接着給与封筒は、
紙などの基材1の表面に感圧接着層2が設けられこの感
圧接着層2上に給与情報を印刷した後、(B)図に示す
ように、その情報印刷面3を内面に印刷面印刷方向中心
線から2つに谷折りし、加圧接着させるものである。裏
面には、宛名情報4などが印刷される。
【0014】図2に示す三つ折り葉書は、基材1の表裏
面に感圧接着層2,2を形成し、その表面に隠蔽情報
3、通信情報、宛名情報4を印刷した後、(B)図に示
すように、宛名印刷面が表面になるよう折り畳み加圧接
着させるものである。
【0015】図3に示す二つ折り葉書および図4に示す
一部折り畳みタイプの葉書は、基材1の折り畳み内面側
に感圧接着層を形成し情報を印刷し、折り合わせて加圧
接着するもので、いずれも感圧接着層相互を重ね合わせ
て加圧接着するものである。上記例においては、郵送さ
れた受取者は疑似接着面を見開くことにより隠蔽されて
いた印刷情報、印字を読み取ることができる。
【0016】本発明のプリント用シートは、上記例に掲
げた用途以外にも広く好適に用いられる。例えば、本発
明は、各種葉書、封書、報告書、タグ、ラベル、値札、
配送用伝票、情報隠蔽用シートなどにも好適に使用され
るものであり、また、感圧接着剤を基材の一部のみに塗
布したり、一部非塗布部を設けることで再剥離を容易な
らしめることも可能である。
【0017】この他に、基材として、アート紙、コート
紙、軽量コート紙等のいわゆる塗工紙を用い、塗工面上
に接着剤層を設けたプリント用シートも提案される。基
材は合成紙やプラスチックフィルムであることを妨げな
い。
【0018】本発明において、感圧接着剤の基剤として
は、ラテックス、具体的には天然ゴム系、合成ゴム系ま
たは合成樹脂系等の従来通常の感圧接着剤に使用されて
いるものの中から任意に選択して用いることができる
が、特に、天然ゴムを無硫黄加硫し、メタアクリル酸メ
チルと混合した天然ゴムラテックス、天然ゴムにメタア
クリル酸メチルをグラフト重合させて得られた天然ゴム
ラテックス、アクリル変性ゴムラテックス、ゴムラテッ
クスと保護コロイド系アクリル共重合エマルジョンとの
混合物が耐ブロッキング性、耐経時劣化性、インク着肉
性等の点で好適である。
【0019】本発明における感圧接着層およびまたは後
述の上層(この上層も本発明の感圧接着層として機能す
る)中には、感圧接着層の接着力を抑制し、あるいは表
面に凹凸を形成するための微細粒子を含有させる。この
微細粒子としては、定形微細粒子およびまたは不定形な
微細粒子を使用できる。前者の定形微細粒子としては、
従来一般的に用いられている微細粒子の全てを用いるこ
とができる。具体的には、一次または二次凝集体を形成
しているカルサイト系沈降性炭酸カルシウム、一次また
は二次凝集体を形成しているアラゴナイト系沈降性炭酸
カルシウム、スチレンビーズ、穀物澱粉、変性澱粉、合
成微粒子シリカ、通常のカルシウムや、亜鉛、マグネシ
ウム、アルミニウムもしくはチタン等の金属の酸化物、
水酸化物、炭酸塩もしくは珪酸塩、またはこれらの混合
物などが挙げられる。ポーラスな二次凝集体からなるホ
ワイトカーボンも用いることができる。
【0020】後者の不定形な微細粒子としては、パルプ
セルロースパウダーのような天然繊維や、他の動・植物
繊維、または化学繊維をフィブリル化した粒子を用いる
ことができる。パルプセルロースパウダーを使用する場
合、これ自体の顕微鏡による観察では20〜100μm
の不定形な凹凸を示し、基材の表面粗さを調整して塗工
後の表面粗さが0.4〜25μm 程度の凹凸をランダム
に形成することで得られる。かかる不定形な微細粒子を
感圧接着層中に含有させたプリント用シートにおいて
は、その表面にフィブリル化された微細な繊維状の突起
を含み、たとえば感圧接着層表面にまたは表面層の表面
に不定形な編み目構造を呈する。
【0021】この種の微細粒子は、感圧接着層剤に対し
て10%以上、好適には20〜100%含有されるのが
望ましい。
【0022】感圧接着剤の塗工に際しては、感圧接着剤
の基剤を溶剤に溶解するとともに、定形微細粒子および
または不定形な微細粒子を混合攪拌し、塗工機や印刷機
により基材に塗工する。この塗工方法としては、エアー
ナイフコーター、ブレードコーター、カーテンコータ
ー、バーコーター、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の
塗工・印刷方式による塗工が好適である。
【0023】さて、本発明のプリント用シートにおいて
は、図5に示すように、基材10に感圧接着層11を設
けるほか、1層以上の表面層12を設けることができ
る。この表面層としては、図6に示すように、表面層1
2A,12Bとして2層設けるほか、3層以上設けるこ
ともできる。
【0024】表面層は、疑似接着性のプリント用シート
としての機能をより高める機能剤の1種または複数種を
もって形成する層である。
【0025】この機能剤としては、多くのものを挙げる
ことができる。たとえば、代表的には、前記の不定形な
微細粒子、酸化防止剤、紫外線吸収防止剤、粘着付与
剤、滑剤、顔料、アンチスリップ剤、緩衝剤、帯電防止
剤、界面活性剤、増粘剤、消泡剤、離型剤、耐ブロッキ
ング防止剤、プリンタートナー定着剤等がある。
【0026】表面層を形成しない場合、感圧接着層自体
に前記例の機能を含有させることができる。
【0027】感圧接着層の塗工が終了した段階または表
面層を設ける場合にはその塗工が終了した段階で、その
表面を約1〜10kg/cm2で加圧し、表面の過度の突出を
平坦にし、好適には30〜5μm の表面粗さに調整する
のが好ましい。
【0028】本発明におけるプリント用シートの接着力
としては、用途に応じて感圧接着剤の基剤の種類、微細
粒子の種類、添加剤の種類、あるいはこれらの配合割合
を選択することで調整できるが、好適には、市販のシー
ラーで圧着した際に、25mm幅での剥離強度が25g以
上が好ましい。
【0029】各表面層の各層の厚みは2ミクロン以下が
望ましく、数層設ける場合には、総厚で5ミクロン以下
が望ましく、それ以上になると接着強度が著しく落ちる
場合があり、この場合は基材の表面粗さを増したり、よ
り強い接着力を有する感圧接着層を設けたりする必要が
ある。
【0030】他方、プリント用シートは、現在葉書用途
に多く使用されている。いずれの用途であっても、隠蔽
情報のプリントは、感圧接着層または表面層の表面に対
して行われる。この場合、電子写真複写による方法のほ
か、インクジェット印刷等各種印刷方法を採ることがで
きる。
【0031】さて、前述のように、特に電子写真複写記
録においては、トナーの定着性が大きな問題となる。
【0032】そこで、本発明においては、既述に例示さ
れるプリント用シートにおいて、そのプリント用シート
1g中に残留するアンモニウム化合物が2ng以下、特
に1ng以下、より望ましくは0.5ng以下になるよ
うに調整される。この量を超えると、次述する実施例で
示されるようにトナーの定着性が悪い。
【0033】アンモニウム化合物として使用するものと
して種々のものがあるが、代表例としてアンモニア水溶
液を挙げることができる。
【0034】(実施例) 紙基材に、天然ゴムにメタアクリル酸メチルをグラフト
重合させて得られた天然ゴムラテックスを基剤とする感
圧接着剤に、定形微細無機粒子としてシリカ、および小
麦粉澱粉を添加したものを塗布して、プリント用シート
を得た。この場合、pH調整のために用いるアンモニウ
ム化合物の添加量を調整し、プリント用シート中の残留
アンモニウム化合物含有量を変えた上で、電子写真複写
機によりトナーの定着性を調べた。結果を表1に示す。
この結果から、本発明の数値限定の意味が明らかであろ
う。
【0035】
【表1】
【0036】ここに試験方法としては、試料を約3cm×
5cmにし、5リットルのフレックサンプラーにて適量採
取し、エアー注入後、25℃のインキュベーター内で2
4時間放置した後、ほう酸溶液にアンモニアを吸収さ
せ、吸収液をイオンクロマトグラフ法により測定したも
のである。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、電子写
真記録方式においてトナーの定着性に優れたものなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折り畳み疑似接着給与封筒の説明図である。
【図2】三つ折り葉書の説明図である。
【図3】二つ折り葉書の説明図である。
【図4】一部折り畳みタイプの葉書の説明図である。
【図5】表面層を設けた疑似プリント用シートの断面図
である。
【図6】表面層を2層設けた疑似プリント用シートの断
面図である。
【符号の説明】
1…基材、2…接着剤層、3…隠蔽情報、4…宛名情
報、10…基材、11…感圧接着層、12…表面層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和泉 慎也 愛媛県伊予三島市紙屋町5番1号 大王 製紙株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−59395(JP,A) 特開 平4−369596(JP,A) 特開 平6−297885(JP,A) 特開 平8−143842(JP,A) 特開 平7−316520(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B42D 15/02 - 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材に対して微細粒子を含有する感圧接着
    層が設けられ;後にその表面にプリントがなされるプリ
    ント用シートであって、 前記感圧接着層中にpH調整用のアンモニウム化合物が
    添加されたシートであり、かつ、前記シート1g中に残
    留するアンモニウム化合物が2ng以下であることを特
    徴とするプリント用シート。
JP9134607A 1997-05-26 1997-05-26 プリント用シート Expired - Lifetime JP2997658B2 (ja)

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JPH10323946A JPH10323946A (ja) 1998-12-08
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