JP2003103968A - 耐水性再生隠蔽情報担持用シート - Google Patents

耐水性再生隠蔽情報担持用シート

Info

Publication number
JP2003103968A
JP2003103968A JP2001297195A JP2001297195A JP2003103968A JP 2003103968 A JP2003103968 A JP 2003103968A JP 2001297195 A JP2001297195 A JP 2001297195A JP 2001297195 A JP2001297195 A JP 2001297195A JP 2003103968 A JP2003103968 A JP 2003103968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
water
information
resistant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001297195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroteru Fujimura
浩輝 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2001297195A priority Critical patent/JP2003103968A/ja
Publication of JP2003103968A publication Critical patent/JP2003103968A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で安価であり、また天然資源保
護、省資源、再利用などの観点から有用であり、郵送、
移送中、保存中に水濡れした場合であっても基体紙シー
トの表出面側からの水分の浸透を阻止し、カール、剥が
れ、破れの発生を防止できる隠蔽情報担持用シートの提
供。 【解決手段】 基体紙シートの重ね合わせ面の所定部
に、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね
合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することによ
り、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する情報担
持用シートであって、前記基体紙シートが、所定面に耐
水化物とバインダの混合物からなる耐水処理層が設けら
れている再生紙である耐水性再生隠蔽情報担持用シート
を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性再生隠蔽情
報担持用シートに関し、さらに詳しくは、再生紙を基体
シートとして用い、その折り重ねや切り重ねにより重ね
合わせた面を情報担持面としてなる折り畳みシート、重
ね合わせシートのような親展性を有する情報伝達用シー
トや、寸法拡大可能な整理シート、複写用紙などの事務
用シート、葉書、通知書、カードなどの情報を隠蔽して
通知、伝達する耐水性に優れた再生隠蔽情報担持用シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基体紙シートの重ね合わせ面に情
報を担持する隠蔽情報担持用シートにおいては、その重
ね合わせ面同士が接着するように、通常、重ね合わせた
際に対接するようなパターンで、重ね合わせ面の全面や
特定部分、あるいは線状に感圧接着剤の接着層が設けら
れている。この感圧接着剤は自接着性感圧接着剤とも言
われ、その接着層同士を対接させた状態で強圧をかける
ことにより、互いの高分子が自己拡散により密着するタ
イプものであって、組成物の種類や加圧の程度により、
永久接着性や再剥離接着性を具現するものであり、前記
重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与すること
により、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着するこ
とができる。
【0003】この種の隠蔽情報担持用シートの基体紙シ
ートは、通常バージンパルプに填料を配合して抄紙した
用紙が使われているので、水濡れに弱く、万一、郵送、
移送あるいは保存中に、雨あるいは事故などにより水濡
れした場合には、隠蔽情報担持用シートを構成する基体
紙シートの表出面側から水分が浸透するため、カールが
生じ、取り扱いを不便にしたり、あるいは、剥離可能な
接着剤の接着効果が弱められ、不用意に接着面が剥離さ
れて隠蔽情報が表出したり、さらには、剥離時における
基体紙シートの破壊により、情報が消失したりする問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように基体紙シ
ートとして、バージンパルプに填料を配合して抄紙した
用紙が使われているが、天然資源保護、省資源、再利用
などの観点から再生紙の利用が望まれている。本発明の
目的は、このような状況を鑑み、再生紙を基体紙シート
として用い、郵送、移送中あるいは保存中に雨あるいは
事故により水濡れした場合であっても基体紙シートの表
出面側からの水分の浸透を阻止し、カール、剥がれ、破
れの発生を防止できるなど、水濡れによる様々な問題を
解消した耐水性に優れた隠蔽情報担持用シートを提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明の請求項1記載の耐水性再生隠蔽情報担持用シート
は、基体紙シートの重ね合わせ面の所定部に、通常状態
では接着しない接着層を形成し、前記重ね合わせ面同士
を対接させ所定の圧力を付与することにより、その重ね
合わせ面同士を剥離可能に接着する情報担持用シートで
あって、前記基体紙シートが、所定面に耐水化物とバイ
ンダの混合物からなる耐水処理層が設けられている再生
紙であることを特徴とする。
【0006】また、本発明の請求項2記載の耐水性再生
隠蔽情報担持用シートは、基体紙シートの重ね合わせ面
の所定部に、通常状態では接着しない接着層を形成し、
前記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与する
ことにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着す
る情報担持用シートであって、前記基体紙シートが、湿
潤紙力増強剤添加再生紙であることを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項3記載の耐水性再生
隠蔽情報担持用シートは、請求項1あるいは請求項2記
載の耐水性再生隠蔽情報担持用シートにおいて、前記再
生紙が、全原料中に古紙を20〜100%含有してなる
再生紙であることを特徴とする。
【0008】本発明の耐水性再生隠蔽情報担持用シート
は、前記基体紙シートが、所定面に耐水化物とバインダ
の混合物からなる耐水処理層が設けられている再生紙で
あるか、あるいは湿潤紙力増強剤添加再生紙であるの
で、構成が簡単で安価であり、また天然資源保護、省資
源、再利用などの観点から有用であるとともに、耐水性
に優れるので水濡れによる様々な問題を解消できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施
態様である耐水処理層を設けた基体シートからなる二つ
折り葉書形成シートの概略的断面図、図2は耐水処理層
を設けた基体シートからなる三つ折り葉書形成シートの
概略的断面図、図3は更に別の実施態様である基体シー
トを湿潤紙力増強剤添加紙とした二つ折り葉書形成シー
トの概略的断面図、図4は、図2の耐水処理層を設けた
基体シートによって構成された三つ折り葉書形成シート
表面の概略的平面図、図5は同三つ折り葉書形成シート
裏面の概略的平面図、図6は同三つ折り葉書形成シート
から作成した三つ折り葉書を示す概略的斜視図である。
図7は図1の基体シートによって構成された二つ折り葉
書形成シート表面の概略的平面図、図8は同二つ折り葉
書形成シート裏面の概略的平面図、図9は同二つ折り葉
書形成シートから作成した二つ折り葉書を示す概略的斜
視図である。
【0010】本発明の実施態様である図1に示す二つ折
り葉書用の耐水性再生隠蔽情報担持用シート1は、基体
シート2を折り用ミシン目3により、ほぼ同一大の葉書
上紙片4及び葉書下紙片5の二枚の紙片に区画形成し、
これを二つ折りしてなるものである。基体紙シート2は
再生紙からなり、その上面、すなわち、該基体紙シート
2を重ね合わせて接着した際に、表出する面の全域に
は、耐水化物とバインダの混合物を塗膜してなる耐水処
理層9が設けられ、一方、その下面全域には剥離可能な
接着層6が設けられている。そして、その耐水処理層9
の面上にあっては、葉書上紙片4に宛名情報のプリント
印字・印刷部10が、葉書下紙片5に説明文等の付帯情
報のプリント印字・印刷部11がそれぞれ設けられ、ま
た、それぞれの接着層6の面上には隠蔽情報のプリント
印字・印刷部7、8が設けられている。
【0011】次に、図2に示す三つ折り葉書用の耐水性
再生隠蔽情報担持用シート21は、基体シート22を折
り用ミシン目23、24によりほぼ同一大の葉書上紙片
25、葉書中紙片26及び葉書下紙片27の三枚の紙片
に区画形成し、これをZ字状に三つ折りして形成するも
ので、該基体シート22は再生紙からなり、その表裏面
の全域には、耐水化物とバインダの混合物を塗膜してな
る耐水処理層28を設けている。そして、その葉書上紙
片25上面の耐水処理層28には、宛名情報のプリント
印字・印刷部29が、一方、その下面の耐水処理層28
には、剥離可能な接着層30が設けられ、さらに、その
接着層30の面上には隠蔽情報のプリント印字・印刷部
31が設けられている。また、葉書中紙片26の上下面
の耐水処理層28にも剥離可能な接着層30が設けら
れ、それぞれの接着層30の面上には隠蔽情報のプリン
ト印字・印刷部32、33が設けられている。さらに、
葉書下紙片27上面の耐水処理層28にも、剥離可能な
接着層30が設けられ、その接着層30の表面には、隠
蔽情報のプリント印字・印刷部34が設けられている。
一方、その下面の耐水処理層28の面上には、説明文等
の付帯情報のプリント印字・印刷部35が設けられてい
る。
【0012】これらの実施例における耐水処理層9、2
8は、インキのセット性、耐ブリスタリング性など、印
刷適性に優れている点から耐水化物としてポリアミド尿
素ホルムアルデヒド樹脂、また、バインダとしてポリビ
ニルアルコールからなる混合物を塗膜してなるものであ
るが、本発明はこの組合せに限定されるものではない。
耐水化物としては、例えば、グリオキザール、ホルムア
ルデヒド、ジアルデヒド・デンプン、メラミン/ホルム
アルデヒド樹脂、尿素/ポリアミド樹脂、ケトン樹脂、
ポリアミド/エピクロルヒドリン樹脂、グリセロールポ
リグリシジルエーテル樹脂、あるいは、炭酸アンモニウ
ムジルコニウム、サチンホワイト、ホウ砂などを挙げる
ことができる。一方、バインダとしては、例えば、ラテ
ックス、デンプン、タンパクなどを挙げることができ
る。これら混合物においては、耐水化物の有するアルデ
ヒド基、メチロール基などの官能基とバインダのカルボ
キシル基、水酸基などの官能基が架橋反応し、水に対し
て不溶化することによって耐水性を向上させるもので、
塗膜された耐水処理層によって重ね合わせ用シート基材
の表出面側からの水分の浸透を阻止するものである。
【0013】本発明の更に別の実施態様である図3に示
す二つ折り葉書用の耐水性再生隠蔽情報担持用シート4
1は、その基体シート42の用紙が湿潤紙力増強剤添加
再生紙であり、折り用ミシン目43により、ほぼ同一大
の葉書上紙片44及び葉書下紙片45の二枚の紙片に区
画形成し、これを二つ折りしてなるものである。そし
て、該基体シート42の下面全域には剥離可能な接着層
46が設けられ、さらに、その接着層46の面上には隠
蔽情報のプリント印字・印刷部47、48が設けられて
いる。一方、その上面にあっては、葉書上紙片44に宛
名情報のプリント印字・印刷部49が、葉書下紙片45
に説明文等の付帯情報のプリント印字・印刷部50がそ
れぞれ設けられている。
【0014】本実施例では、基体シート42の用紙とし
て湿潤紙力増強剤添加再生紙を使用しているが、この湿
潤紙力増強剤添加再生紙は、抄紙時に、公知の湿潤紙力
増強剤である尿素樹脂、メラミン樹脂、あるいはポリア
ミドアミンエピクロルヒドリン樹脂などを通常パルプ絶
乾質量に対して、0.05〜2.0質量%程度添加した
もので、乾紙を水に浸した際の湿潤強度を向上させたも
のであり、一般に、合成紙よりも多少、耐水性やその他
の諸耐性では劣るものの、機能面で十分実用に耐え得る
ものである。また、本発明では、耐水性を有する基体シ
ートの用紙に耐水処理層を追加的に設けても良く、例え
ば、基体シートの用紙に湿潤紙力増強剤添加再生紙を使
用した場合に、耐水処理層を追加的に設け耐水性をさら
に強化したものであっても良い。
【0015】尚、前述の各実施例における接着層には、
通常では接着せず一定条件が付与されると接着可能とな
り、施されたプリント印字・印刷を損なうことなく、接
着後でも剥離可能である接着剤を用いれば良く、従来の
感圧性接着剤基剤、例えば、天然ゴムにスチレンとメタ
クリル酸スチルとを共重合させた天然ゴムラテックス
に、この接着剤基剤に対して非親和性の微粒子充填剤、
例えば、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、カオリ
ン、ガラス粉末等を配合してなるものが好適である。ま
た、接着剤基剤としては、感圧性に限定されず通常の感
熱性あるいは湿潤性の接着剤、あるいは紫外線や電子線
などの放射線により硬化するタイプの接着剤を用いるこ
ともできる。
【0016】そして、図4ないし図9は、本発明の耐水
性再生隠蔽情報担持用シートによって作成される二つ折
り、三つ折り形態の葉書の展開平面図と、その作成状態
を示すもので、図4ないし図6は、図2の耐水処理層を
設けた基体シートからなる三つ折り葉書であり、図7な
いし図9は、図1の二つ折り葉書である。これら各々の
実施態様の葉書形成シートは、図示していないプリンタ
ーによって、該形成シートの展開状態において、葉書上
紙片の表面には宛名情報が、葉書下紙片の裏面には付帯
情報が、それぞれのプリント印字・印刷部にプリントさ
れると共に、三つ折り葉書では葉書上紙片、葉書中紙片
および葉書下紙片、二つ折り葉書では葉書上紙片と葉書
下紙片のそれぞれの隠蔽情報のプリント印字・印刷部に
隠蔽情報をプリントした後、この隠蔽情報のプリント面
同志が重なり合うように各々の折り用ミシン目で折り重
ね、剥離可能な接着剤の接着条件である圧力が付与する
ことにより、隠蔽情報が外部から視認不能な状態となる
と共に、通常の葉書と同様に投函されるものである。
【0017】紙・パルプ業界において、古紙の利用が高
まっているものの、板紙や新聞用紙を中心とした利用が
多く、印刷用紙や情報用紙への適用は未だの感がある。
本発明で用いる再生紙は、再生紙であればよく、具体的
には、例えば、上白、特白、白損などの未印刷古紙、印
刷した上質紙、上質コート紙、電子写真方式、感熱方
式、熱転写方式、感圧記録方式、インクジェット記録方
式、カーボン紙などにより印刷された古紙、水性、油性
インクや、鉛筆などで筆記した古紙、印刷した上質紙、
上質コート紙、中質紙、中質コート紙などのチラシを含
む新聞古紙など常法により抄紙した再生紙を挙げること
ができる。本発明においては好ましくは全原料中に古紙
を20%〜100%、より好ましくは80%〜100
%、特別には100%として抄紙した再生紙を用いるこ
とができる。この場合、特に、再生紙中の脱墨剤の含有
量が50ppm以下であることが望ましい。古紙以外に
は、バージンのケミカルパルプ、グランドパルプ、ケミ
グランドパルプ、ケミメカニカルパルプ、セミケミカル
パルプなどを利用できるが、機械的特性、物性などの点
からバージンのケミカルパルプは好ましく使用できる。
古紙を全原料として抄紙した再生紙は、不透明度が高
く、したがって隠蔽性に優れたシートとなる。すなわ
ち、例えばいわゆるオフィス古紙、白物古紙を原料とす
ると、LBKP以外にチラシや雑誌などに由来する機械
パルプが混入するために、嵩が増し地合が向上するなど
の利点がある。
【0018】他方、再生紙を使用する場合、脱墨剤が混
入する。脱墨剤としては、代表的には脂肪酸系の界面活
性剤や高級アルコール誘導体があり、近年は、後者の高
級アルコール誘導体が汎用されている。再生紙に脱墨剤
が所定量以上、混入していると、印刷適性(トナーやイ
ンクなどの定着性)が悪くなるので、再生紙中の脱墨剤
の含有量は50ppm以下であることが望ましい。脱墨
剤の含有量は、TOC(トータル・オーガニック・カー
ボン)分析やガスマス分析によって測定される。高級ア
ルコール誘導体は、エチレンオキサイドおよびポリピレ
ンオキサイドを含有するので、これらの総量が50pp
m以下であることが望ましい。
【0019】
【実施例】以下実施例および比較例によって、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。 (実施例1)上質古紙100%に公知の填料を所定量配
合して抄紙した再生紙を用いて、図2に示す耐水処理層
を設けた基体シートからなる三つ折り葉書形成シートを
作成し、坪量(JIS−P−8124−98に準じ
る)、厚さ(JIS−P−8118−98に準じる)、
密度(JIS−P−8118−98に準じる)、平滑度
(JIS−P−8119−98に準じる)、引張強度
(JIS−P−8113−98に準じる)、引裂強度
(JIS−P−8116−94に準じる)、剛度(JI
S−P−8143−96に準じる)を測定した結果を表
1に示す。
【0020】(比較例1)バージンパルプを用いた以外
は実施例1と同様にして図2に示す耐水処理層を設けた
基体シートからなる三つ折り葉書形成シートを作成し、
実施例1と同様にして坪量、厚さ、密度、平滑度、引張
強度、引裂強度、剛度を測定した結果を表1に示す。
【0021】(比較例2)耐水処理層を設けなかった以
外は実施例1と同様にして図2に示す三つ折り葉書形成
シートを作成し、実施例1と同様にして坪量、厚さ、密
度、平滑度、引張強度、引裂強度、剛度を測定した結果
を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から、実施例1の本発明の耐水性再生
隠蔽情報担持用シートは、耐水性に優れる上、バージン
パルプを用いた比較例1の耐水性再生隠蔽情報担持用シ
ートとほぼ同レベルの特性を有することが判る。それに
対して比較例2の再生隠蔽情報担持用シートは各特性に
劣る上、基体紙シートの表出面側からの水分の浸透を阻
止できず、カール、剥がれ、破れなどが発生した。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の耐水性再生隠蔽
情報担持用シートは、基体紙シートの重ね合わせ面の所
定部に、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記
重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与すること
により、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する情
報担持用シートであって、前記基体紙シートが、所定面
に耐水化物とバインダの混合物からなる耐水処理層が設
けられている再生紙であるので、構成が簡単で安価であ
り、また天然資源保護、省資源、再利用などの観点から
有用であるとともに、郵送、移送中あるいは保存中に雨
あるいは事故により水濡れした場合であっても基体紙シ
ートの表出面側からの水分の浸透を阻止し、カール、剥
がれ、破れの発生を防止できるなど、水濡れによる様々
な問題を解消できるという顕著な効果を奏する。
【0025】本発明の請求項2記載の耐水性再生隠蔽情
報担持用シートは、基体紙シートの重ね合わせ面の所定
部に、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記重
ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することに
より、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する情報
担持用シートであって、前記基体紙シートが、湿潤紙力
増強剤添加再生紙であるので、構成が簡単で安価であ
り、また天然資源保護、省資源、再利用などの観点から
有用であるとともに、郵送、移送中あるいは保存中に雨
あるいは事故により水濡れした場合であっても基体紙シ
ートの表出面側からの水分の浸透を阻止し、カール、剥
がれ、破れの発生を防止できるなど、水濡れによる様々
な問題を解消できるという顕著な効果を奏する。
【0026】本発明の請求項3記載の耐水性再生隠蔽情
報担持用シートは、請求項1あるいは請求項2記載の耐
水性再生隠蔽情報担持用シートにおいて、前記再生紙
が、全原料中に古紙を20〜100%含有してなる再生
紙であるので、請求項1あるいは請求項2記載の耐水性
再生隠蔽情報担持用シートと同じ効果を奏するとともに
古紙の利用をより促進できるというさらなる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様である耐水処理層を設けた基
体シートからなる二つ折り葉書形成シートの概略的断面
図である。
【図2】耐水処理層を設けた基体シートからなる三つ折
り葉書形成シートの概略的断面図である。
【図3】更に別の実施態様である基体シートを湿潤紙力
増強剤添加紙とした二つ折り葉書形成シートの概略的断
面図である。
【図4】図2の耐水処理層を設けた基体シートによって
構成された三つ折り葉書形成シート表面の概略的平面図
である。
【図5】同三つ折り葉書形成シート裏面の概略的平面図
である。
【図6】同三つ折り葉書形成シートから作成した三つ折
り葉書を示す概略的斜視図である。
【図7】図1の基体シートによって構成された二つ折り
葉書形成シート表面の概略的平面図である。
【図8】同二つ折り葉書形成シート裏面の概略的平面図
である。
【図9】同二つ折り葉書形成シートから作成した二つ折
り葉書を示す概略的斜視図である。
【符号の説明】
1、21、41 耐水性再生隠蔽情報担持用シート 2、22 基体シート 6、30、46 接着層 9、28 耐水処理層 42 湿潤紙力増強剤添加再生紙(基体シート)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体紙シートの重ね合わせ面の所定部
    に、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね
    合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することによ
    り、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する情報担
    持用シートであって、前記基体紙シートが、所定面に耐
    水化物とバインダの混合物からなる耐水処理層が設けら
    れている再生紙であることを特徴とする耐水性再生隠蔽
    情報担持用シート。
  2. 【請求項2】 基体紙シートの重ね合わせ面の所定部
    に、通常状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね
    合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与することによ
    り、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着する情報担
    持用シートであって、前記基体紙シートが、湿潤紙力増
    強剤添加再生紙であることを特徴とする耐水性再生隠蔽
    情報担持用シート。
  3. 【請求項3】 前記再生紙が、全原料中に古紙を20〜
    100%含有してなる再生紙であることを特徴とする請
    求項1あるいは請求項2記載の耐水性再生隠蔽情報担持
    用シート。
JP2001297195A 2001-09-27 2001-09-27 耐水性再生隠蔽情報担持用シート Pending JP2003103968A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001297195A JP2003103968A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 耐水性再生隠蔽情報担持用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001297195A JP2003103968A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 耐水性再生隠蔽情報担持用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003103968A true JP2003103968A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19118316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001297195A Pending JP2003103968A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 耐水性再生隠蔽情報担持用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003103968A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005290189A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Okamoto Ind Inc クラフト粘着テープおよびその製造方法
JP2010274606A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd インクジェット用葉書用紙
CN111851131A (zh) * 2016-10-11 2020-10-30 亚太森博(广东)纸业有限公司 一种具有防潮效果的办公用纸的制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07309086A (ja) * 1994-05-18 1995-11-28 Toppan Moore Co Ltd 隠蔽情報所持体用シート
JP2000103182A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Daio Paper Corp 疑似接着用紙およびその製造方法
JP2001150801A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Daio Paper Corp インクジェット記録用紙
JP2001191665A (ja) * 2000-01-06 2001-07-17 Daio Paper Corp 疑似接着用紙
JP2002265899A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Daio Paper Corp 疑似接着用紙

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07309086A (ja) * 1994-05-18 1995-11-28 Toppan Moore Co Ltd 隠蔽情報所持体用シート
JP2000103182A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Daio Paper Corp 疑似接着用紙およびその製造方法
JP2001150801A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Daio Paper Corp インクジェット記録用紙
JP2001191665A (ja) * 2000-01-06 2001-07-17 Daio Paper Corp 疑似接着用紙
JP2002265899A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Daio Paper Corp 疑似接着用紙

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005290189A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Okamoto Ind Inc クラフト粘着テープおよびその製造方法
JP4562414B2 (ja) * 2004-03-31 2010-10-13 オカモト株式会社 クラフト粘着テープおよびその製造方法
JP2010274606A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd インクジェット用葉書用紙
CN111851131A (zh) * 2016-10-11 2020-10-30 亚太森博(广东)纸业有限公司 一种具有防潮效果的办公用纸的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5858086B2 (ja) くじ付郵便葉書
JP4703401B2 (ja) 情報隠蔽用シート
JP2011104840A (ja) 高隠蔽性を有する再剥離性圧着葉書用記録紙
JP2003103968A (ja) 耐水性再生隠蔽情報担持用シート
JP3272863B2 (ja) 親展葉書用接着用紙
JP4584724B2 (ja) 隠蔽式葉書
JP4037430B2 (ja) 圧着用紙
JP2001219680A (ja) 隠蔽葉書
JP4331452B2 (ja) 再剥離性圧着記録用紙
JPH07309086A (ja) 隠蔽情報所持体用シート
JP2000190667A (ja) 情報記録用紙
JPH0592523A (ja) 密書面用熱接着性積層紙
JP3839205B2 (ja) 疑似接着用紙
JPH10183498A (ja) 防湿紙
JP2003105694A (ja) 静電印刷用隠蔽情報担持用シート
JP2003054110A (ja) インクジェット記録用ファイル用紙
JP3812870B2 (ja) 湿式電子写真印刷用の感圧接着シート
JP4640890B2 (ja) 再剥離性圧着記録用紙
JP4043038B2 (ja) 圧着用紙
JP3909748B2 (ja) 再剥離性圧着記録用紙
JPH0524535Y2 (ja)
JP2000218969A (ja) 情報記録用紙
JP2004360087A (ja) 透明メモ用紙
JP2006272800A (ja) 耐水性インクジェット記録用圧着葉書用紙
JP2001191665A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110308