JP2000218969A - 情報記録用紙 - Google Patents

情報記録用紙

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JP2000218969A
JP2000218969A JP11020220A JP2022099A JP2000218969A JP 2000218969 A JP2000218969 A JP 2000218969A JP 11020220 A JP11020220 A JP 11020220A JP 2022099 A JP2022099 A JP 2022099A JP 2000218969 A JP2000218969 A JP 2000218969A
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Susumu Akashi
將 明石
Akihiko Sekiya
昭彦 関谷
Hiroyuki Osumi
博之 大角
Yoshihiro Maekawa
芳広 前川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性を高める。 【解決手段】 紙基材表面に対する少なくともー部
に、通常では接着せずー定の条件が付与されたとき接着
可能となり、接着後において剥離可能な接着剤からなる
接着層を有する用紙であって、前記紙基材の接着層側表
面に、湿潤紙力増強剤層を形成し、接着層は、天然ゴム
系接着剤(イ)と、スチレン−ブタジエン系接着剤
(ロ)を、(イ):(ロ)の配合比率が3:7〜7:3
のの割合で混合した接着剤を主成分とする構成からなる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常では接着せず
一定の条件が付与されたとき接着可能となり、接着後、
必要時に容易に剥離できる情報記録用紙に関する物であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、重ね合わせ面に対して圧力などの
一定の条件を加えると接着層を介して接着するが必要時
に容易に剥離できる機能を有する情報記録用紙が、封
書、葉書や各種のダイレクトメール、配送伝票、ラベル
等に広く用いられている。
【0003】かかる封書や葉書等には1枚の用紙を少な
くとも2枚の紙面に折り畳み、又は2枚の用紙を重ね合
わせ、重ね合わせた紙面を接着して作成し、受取人が貼
り合わせた紙面を剥離して内部の印刷や印字内容を見る
ようにした構造が知られている。
【0004】通常、この種の貼り合わせ葉書類では、紙
基材の少なくとも片面の一部に、天然ゴム、合成ゴムな
どのいわゆる非剥離性接着剤と、その接着剤の接着力を
抑制する微粒子充填剤とからなる接着剤の層が設けられ
ており、一定の条件を加えると接着層を介して接着する
が必要時に容易に剥離できる機能を有するものが一般的
である。
【0005】他方、一定の条件を加えると接着層を介し
て接着するが必要時に容易に剥離できる機能は、郵送途
中に雨に当たるなどにより、前記葉書が水に濡れたり、
高湿度下で保管されたり、濡れたあと乾燥された場合、
紙基材の表面および紙中の強度が低下し、紙裂け、紙基
材破れが生じたり、接着層の剥離などの問題が生じるこ
とが明らかになってきた。その最終な結果は、情報の消
失または不鮮明である。
【0006】このための対策として、特開平7−276
858では紙基材自体の強度を高める手段を、特開平7
−309086号では耐水手段を講じることをそれぞれ
提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の特開平
7−276858号公報のものでは、基材の強化に役立
っても、十分な接着層との接着強度を得られない点につ
いてなんら考慮がなされていない。
【0008】後者の特開平7−309086号公報のも
のは、具体的には、(1)基材を合成紙とする、(2)
湿潤紙力増強剤を紙に内添した基材を用いる、(3)用
紙の表面に耐水化剤とバインダーとを架橋させた耐水処
理層を形成することを思想とするものである。
【0009】しかしながら、前記の(1)の場合には、
この種の葉書にー般的に用いられている紙とはほど遠い
ものとなり、かつコスト高になるなどの決定的な問題を
抱えており特殊の場合以外は採用でき難い。
【0010】この点において(2)および(3)の形態
が有効であるものの、まず(2)の場合には次記の各点
の問題を生じる。 a)一般のフォーム紙、上質紙を利用できず、特別な抄
造条件となり、生産コストが嵩む。 b)耐水強度は、接着層と基紙との界面において最も重
要であるものの、湿潤紙力増強剤を基紙に内添したもの
では、十分な接着強度を得ることができない。 c)敢えて、接着強度を高めるためには、湿潤紙力増強
剤の内添量を多くする必要があるが、これではコスト高
となる。 d)抄造過程で湿潤紙力増強剤を内添する場合には、当
該湿潤紙力増強剤の経時安定化を図る必要があり、製造
工程および在庫管理に慎重な管理を要する。 e)高湿度下での保存、濡れたあと乾燥させた時に生じ
る接着強度の向上対策には、何ら効果がない。
【0011】他方、(3)の場合にも次の問題が残る。 A)耐水処理層の塗工には、塗布前に耐水化剤とバイン
ダーとを混合させると、反応が起こり塗工欠陥が発生
し、塗工が困難となる。 B)耐水処理層は耐水化剤とバインダーとを架橋させた
膜であるから、接着剤のアンカー効果が悪くなり、接着
剤層の脱落を生じることが多くなる。 C)耐水処理層の造膜によって、透気度がきわめて大き
くなることによって、カールが発生したり、印刷および
加工適性が低下する。 D)耐水化剤の使用は薬品コストの高騰を招く。 E)例示された耐水化剤とバインダーとを混合させると
多くの場合、発泡を生じ作業性が悪いものとなる。 F)耐水化剤があることによって、用紙の再資源化時に
おける繊維の分散性が悪くなり、再資源化を困難にす
る。したがって、本発明の課題は、前記各問題点を解消
して後述の各利点をもたらす情報記録用紙を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の請求項1記載の発明は、紙基材表面に対する少なく
ともー部に、通常では接着せずー定の条件が付与された
とき接着可能となり、接着後において剥離可能な接着剤
からなる接着層を有する用紙であって、前記紙基材の接
着層側表面に湿潤紙力増強剤層を形成し、接着層が天然
ゴム系接着剤(イ)と、スチレン−ブタジエン系接着剤
(ロ)を、(イ):(ロ)の配合比率が3:7〜7:3
の割合で混合した接着剤を主成分として含むことを特徴
とする情報記録用紙である。
【0013】請求項2記載の発明は、湿潤紙力増強剤の
塗布量が乾燥重量で0.5〜10g/m2であり、接着
層に使用されるスチレン−ブタジエン系接着剤は、ブタ
ジエンの含有量が30〜90%である請求項1記載の情
報記録用紙である。
【0014】請求項3記載の発明は、紙基材は古紙パル
プを70%以上配合した再生紙である請求項1〜2のい
ずれか1項に記載の情報記録用紙である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る情報記録用紙
についてさらに詳述する。まず、本発明に係る情報記録
用紙の好適な使用形態について添付図面を参照しつつ説
明する。
【0016】図1に示す折り畳み情報記録用紙、給与封
筒は、基材紙1の表面に接着層2が設けられこの接着層
2上に給与情報を印刷した後、(B)図に示すように、
その情報印刷面3を内面に印刷面印刷方面中心線から2
つに谷折りし、加圧接着させるものである。裏面には、
宛名情報4などが印刷される。図2に示す三つ折り葉書
は、基材紙1の表裏面に接着層2,2を形成し、その表
面に隠蔽情報3、通信情報、宛名情報4を印刷した後、
(B)図に示すように、宛名印刷面が表面になるよう折
り畳み加圧接着させるものである。図3に示す二つ折り
葉書および図4に示すー部折り畳みタイプの葉書は、基
材紙1の折り畳み内面側に接着層を形成し情報を印刷
し、折り合わせて加圧接着するもので、いずれも接着層
相互を重ね合わせて加圧接着するものである。
【0017】上記例においては、郵送された受取者は接
着面を見開くことにより隠蔽されていた印刷情報を読み
取ることができる。
【0018】本発明の情報記録用紙は、上記例に掲げた
用途以外にも広く好適に用いられる。例えば、本発明
は、各種葉書、封書、報告書にも好適に使用されるもの
であり、また、接着剤を基材紙のー部のみ塗布したり、
一部非塗布部を設けることで再剥離を容易ならしめるこ
とも可能である。
【0019】本発明の情報記録用紙は、折り畳み疑似接
着用紙、重ね合わせ疑似接着用紙の他、親展性を有する
情報隠蔽用紙、親展性葉書、親展性封筒などとして好適
に使用される。
【0020】さて、本発明に係る情報記録用紙の基材紙
としては、フォーム用紙、上質紙、中質紙のほか、アー
ト紙、コート紙、軽量コート紙等のいわゆる塗工紙を用
いることもできる。また、基材紙として、古紙パルプを
70%以上配合した再生紙を用いると、同一坪量で比較
した場合、一般の上質紙より不透明度が高く、親展情報
を伝達する葉書用紙などの用途に適している。
【0021】この基材紙に対して、必要に応じてサイズ
プレスなどを用いて澱粉を塗布して表面強度を高めるこ
とが有効である。
【0022】本発明において、接着剤の基剤として用い
られる非剥離性接着剤としては、天然ゴム系接着剤
(イ)と、スチレン−ブタジエン系接着剤(ロ)を、
(イ):(ロ)の配合比率が3:7〜7:3の割合で混
合した接着剤を主成分として含む接着層であることを特
徴とする。
【0023】(イ)の配合比率が3未満であると、ブロ
ッキングの発生が多くなり、紙ライクな手触りが損なわ
れプリンター、印刷機での搬送トラブルが発生しやすく
なる。
【0024】配合比率が7を超えると、用紙が濡れた場
合の耐水接着強度が不安定になり、紙基材の破れが生じ
易くなるほか、黄変化、紫外線による接着強度劣化が発
生する。
【0025】更に好ましくは、接着層に使用される、ス
チレン−ブタジエン系接着剤の、ブタジエンの含有量を
30〜90%の範囲に調整することで、高湿度保存時、
濡れた後に乾燥された場合においても、耐湿接着強度安
定性、耐磨耗性、弾性に優れた再剥離が容易な接着層を
得ることができる。
【0026】ブタジエンの含有量が30%以下では、耐
水接着強度が劣り、90%以上では、用紙表面のベタつ
き、ブロッキングが発生する場合がある。
【0027】更に、上記接着層には、感圧接着剤として
従来通常使用されているものの中から任意に選択配合し
て用いることもできる。この形態においては、接着剤中
にPH調整剤を含有させることが望ましく、このPH調
整剤としてアンモニアを例示することができ、PHとし
て9〜12に調整すると、接着剤の発泡を防止しながら
好適に塗布を行うことができる。
【0028】また、本出願人が特開平7−292329
に開示したように、接着剤の基剤に、接着剤の接着力を
安定、向上させるためにポリエチレングリコールを添加
してもよい。上記は感圧接着剤系のものであるが、再利
用する際、容易に分離除去可能な感熱接着剤や湿潤接着
剤などを併用して用いることもできる。
【0029】非剥離性接着剤の接着力を抑制する微粒子
充填剤としては、従来一般に用いられている微粒子充填
剤の全てを用いることができる。具体的には、一次また
は二次凝集体を形成しているカルサイト系沈降性炭酸カ
ルシウム、二次凝集体を形成しているアラゴナイト系沈
降性炭酸カルシウム、スチレンビーズ、穀物澱粉、変性
澱粉、合成微粒子シリカ、アミノ表面改質シリカ、ワッ
クス表面処理シリカ、球状シリカ、通常のカルシウム
や、亜鉛、マグネシウム、アルミニウムもしくはチタン
等の金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩もしくは珪酸塩、
またはこれらの混合物などが挙げられる。特にアミノ表
面改質シリカは、優れたカチオン性を発揮し、インクジ
ェット印刷のインキ定着性に優れている。ワックス表面
シリカは、接着層の耐湿性向上効果を有し、本発明に係
る、湿潤紙力増強剤の塗布量低減に寄与する。この他に
も、焼成カオリンクレーおよび米澱粉の混合物を用いて
もよい。
【0030】接着剤の塗工方法としては、エアーナイフ
コーター、ブレードコーター、カーテンコーター、バー
コーター、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の塗工・印
刷方式による塗工が好適であり、接着剤表面を約1〜1
0kg/cm2で加圧し、接着剤表面の過度の突出を平
坦にするのが好ましい。いずれにしても、紙基材に表面
に対して形成された、上述例の接着剤からなる接着層
は、通常では接着せずー定の条件が付与されたとき接着
可能となる。
【0031】この場合において、一定の条件としては、
常態において加圧すること、加熱しながら加圧するこ
と、感熱接着剤を用いる場合は加熱すること、湿潤紙力
剤を用いる場合には水に濡らすことなどを挙げることが
できる。接着後においては、接着層に対向するー方のシ
ートを手で剥離可能である。
【0032】本発明の形態は、前記紙基材の接着層側表
面に、湿潤紙力増強剤層を形成し、これに前記接着層を
形成するものである。湿潤紙力増強剤層の形成にあたっ
ては、ブレードやエアナイフ方式などの適宜の塗工方法
を採ることができる。
【0033】この場合、湿潤紙力増強剤としては、尿素
ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹
脂、ポリアミド・ポリアミン・エピクロルヒドリン樹
脂、ジアルデヒドデンプン、グリオキザール変性ポリア
クリルアミド、あるいはその変成物、さらにはこれらの
混合物などを用いることができるが、特にメラミンホル
ムアルデヒド樹脂が好ましい。さらに、この湿潤紙力増
強剤の塗布量は、乾燥重量で0.5〜10g/m2であ
ることが望ましい。少量であると、目的の耐水性が得ら
れず、過度に多いと、コスト高となるばかりでなく、接
着性の低下を招くなどの点で不利である。
【0034】続いて、湿潤紙力増強剤層上に接着層が形
成される。これによって、接着層中の接着剤のブタジエ
ンによる浸透安定性、水酸基やカルボキシル基と湿潤紙
力増強剤中のアルデヒド基やメチロール基とが反応して
接着性が高まり、かつ、その反応が基材紙の表面部分で
生じるので、基材紙の繊維との結合を高め、基材紙に対
する湿潤紙力増強剤層および接着層の、接着性および密
着性を高める。
【0035】<実験例>基材紙として上質紙を用い、こ
の基材紙に、湿潤紙力増強剤としてのメラミンホルムア
ルデヒド樹脂を塗布して湿潤紙力増強剤層を形成し、次
いで、感圧接着剤として天然ゴムを無硫黄加硫しメタア
クリル酸メチルと混合した天然ゴムラテックス(イ)と
スチレン−ブタジエン系接着剤(ロ)からなる接着剤基
剤を調整し、これに微粒子充填剤として合成微粒子シリ
カ、アミノ表面改質シリカ、ワックス表面処理シリカの
1種または混合物、澱粉を添加して生成した接着剤を塗
布して本発明の情報記録用紙を製作した。これらの各情
報記録用紙について下記の実験を行った。
【0036】(耐水強度関係)所定の大きさの各試料を
水中に10分間浸漬した後、用紙表面の余分な水分を濾
紙で取り除き、その直後に感圧接着テープを貼着した後
に剥離するいわゆる「セロピック」試験を行った。具体
的には、試料の表面(接着層側表面)に市販のメンディン
グテープを貼着し、その上に100gの金属ロールを乗
せその自重で5cmの距離を1往復させた後、前記テー
プを100mm/分の速度で前記表面と垂直に剥離し
た。用紙表面、および繊維の剥離状態を目視観察した結
果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】 ×:多量に繊維が取られ、ひどくなると破れる △:少し繊維が取られる ○:ほとんど取られが発生しない (インキの着肉性)用紙の表面を水を付着させたロールと
接触させ、その直後(連続して)にインキロールに接触
させ、インキの着肉度合いを目視により判断した結果を
表2に、マクベス濃度計により実測した結果を表3にそ
れぞれ示す。
【0039】
【表2】
【0040】 ×:着肉ムラがある(水が表面についている) ○:着肉が良い(水が付着していない)耐水性がある
【0041】
【表3】
【0042】注:評価値として0.6以上<好ましくは
0.8以上>が目標 (耐湿接着強度安定性)所定の大きさの各試料を、20
℃、80%で調湿し、大日本印刷社製またはムーア社製
の圧着機により150μmのギャップを通して疑似接着
させた後、巾5cmに裁断し、100mm/分の速度でT
型剥離試験を行った結果を表4にそれぞれ示す。
【0043】
【表4】
【0044】○:剥離良好なもの △:一部、接着剤の取られが有るものの、容易に剥離可
能なもの ×:擬似接着剤層の剥がれ、用紙の破れが生じたもの (再利用時の離解性)JISP−8209に基づき標準
離解機にて所定時間離解後、手抄きシートを作成し試料
とした。前記試料の用紙表面、および繊維状態を目視観
察した結果を表5にそれぞれ示す。
【0045】
【表5】
【0046】 ○:良好な地合いのもの ×:繊維の結束、異物が顕著にあるもの以上の結果か
ら、公知例の比較して本発明の利点が明確に判る。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次記の利点が得られる。 (1)フォーム用紙、上質紙などのー般紙を用いて、雨
水等によって用紙が濡れても用紙を破ることなく、確実
に剥離できる耐水性の向上した情報記録用紙を得ること
ができる。 (2)従来例のように紙基材の表面の造膜を行うもので
はないから、用紙の通気性に優れ、カールの発生がな
く、印刷適正および加工適正に優れたものとなる。 (3)同様な理由により、しかも、湿潤紙力増強剤と接
着剤のバインダーとが反応することなどの理由により、
良好な接着性を得ることができる。 (4)湿潤紙力増強剤を紙基材に内添する場合に比較し
て、その湿潤紙力増強剤の使用量が少なくでき、かつ、
にもかかわらず優れた耐水性を発揮するものとなる。 (5)紙基材中に湿潤紙力増強剤を内添していないため
に優れた水離解性を示す。古紙回収によるリサイクル化
などの再資源化においてきわめて有利である。 (6)湿潤紙力増強剤そのものにより層を形成でき、発
泡を生じることなく塗布を行なうことができる。 (7)使用薬品コストを低減できる。
【0048】更に、本発明の情報記録用紙は、その用紙
表面の擬似接着剤層を、天然ゴム系接着剤(イ)と、ス
チレン−ブタジエン系接着剤(ロ)を、(イ):(ロ)
の配合比率が3:7〜7:3のの割合で混合した接着剤
を主成分に構成することにより、郵送途中に雨に当たる
などにより当該用紙が水に濡れた場合、用紙の表裏面や
周縁の端面から内部に水が侵入して用紙の強度が著しく
低下しても、安定した耐湿接着強度を維持することで、
紙裂け、紙基材破れが生じたり、接着層の剥離などの問
題が生じることがなく、情報記録用紙に求められる、印
刷的性、擬似接着性に優れた効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】折重ね給与封筒の説明図である。
【図2】三つ折葉書の説明図である。
【図3】二つ折葉書の説明図である。
【図4】一部折返し葉書の説明図である。
【符号の税明】1…紙基材、2…接着層、3…情報印刷
面、4…宛名情報。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 芳広 愛媛県伊予三島市紙屋町5番1号 大王製 紙株式会社内 Fターム(参考) 2C005 WA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙基材表面に対する少なくとも一部に、通
    常では接着せず、一定の条件が付与されたとき接着可能
    となり、接着後において剥離可能な接着剤からなる接着
    層を有する用紙であって、 前記紙基材の接着層側表面に湿潤紙力増強剤層を形成
    し、接着層が天然ゴム系接着剤(イ)と、スチレン−ブ
    タジエン系接着剤(ロ)を、(イ):(ロ)の配合比率
    が3:7〜7:3の割合で混合した接着剤を主成分とし
    て含むことを特徴とする情報記録用紙。
  2. 【請求項2】湿潤紙力増強剤の塗布量が乾燥重量で0.
    5〜10g/m2であり、接着層に使用されるスチレン
    −ブタジエン系接着剤は、ブタジエンの含有量が30〜
    90%である請求項1記載の情報記録用紙。
  3. 【請求項3】紙基材は古紙パルプを70%以上配合した
    再生紙である請求項1〜2のいずれか1項に記載の情報
    記録用紙。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220573A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Hokuetsu Paper Mills Ltd 再剥離性圧着記録用紙

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