JP2001191665A - 疑似接着用紙 - Google Patents
疑似接着用紙Info
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Abstract
ら、離解性を高める。 【解決手段】支持体シート表面に対する少なくとも一部
に、通常では接着せず一定の条件が付与されたとき接着
可能となり、接着後において剥離可能な接着剤からなる
接着層を有する用紙であって、標準離解機を使用し、絶
乾量30g、離解液量2000ml、10,000回転
の条件下での離解試験における離解所要時間が3分から
30分の範囲であることを特徴とする。
Description
一定の条件が付与されたとき接着可能となり、接着後、
必要時に容易に剥離でき、耐水性を有しながら、容易に
離解可能な疑似接着用紙に関するものである。
り情報を伝達する量が多くなる一方で、個人情報など親
展性を必要とする連絡手段が重要視されている。また、
郵便法の改正に伴い、親展性を有する葉書システムが実
用化され、普及している。親展性を有する葉書システム
とは、個人情報などの各種情報が折り畳み内面に記載さ
れた往復葉書状の葉書を折り畳み、重ね合わせた部分を
疑似接着して、情報を隠蔽したのち、郵送し、受取人が
疑似接着部分を剥離して隠蔽情報を読み取るというもの
である。これら親展性を必要とする連絡手段には、例え
ば会社が従業員に、銀行やクレジット会社が顧客に親展
性を有する情報を連絡するものもある。
似接着用紙を利用したものが提案され盛んに利用されて
いる。疑似接着用紙は、支持体の少なくとも片面の一部
に、天然ゴム、合成ゴム、あるいはこれらのゴムラテッ
クスなどのいわゆる非剥離性接着剤と、その接着剤の接
着力を抑制する微粒子充填剤とからなる接着剤組成物
(以下、疑似接着剤ともいう)の接着層が設けられてお
り、一時的に接着するが必要時に容易に剥離できる機能
を有するものである。
化に伴って、郵送途中に雨に当たるなど不慮の事故によ
り当該葉書が水に濡れた場合、支持体シートの表面およ
び支持体中の強度が低下し、支持体シートの裂け、支持
体シート破れが生じたり、接着層の剥離などの問題が生
じることが明らかになってきた。その最終的な結果は、
情報の消失または不鮮明である。
858号では支持体シート自体の強度を高める手段を、
持開平7−309086号では耐水化手段を講じること
をそれぞれ提案している。
7−276858号公報のものでは、支持体の強化に役
立っても、十分な接着層との接着強度を得られない点に
問題を有し、しかも資源の有効利用についてなんら考慮
がなされていない。
のは、具体的には、(1)支持体を合成紙とする、
(2)耐水化剤を紙に内添した支持体を用いる、(3)
用紙の表面に耐水化剤とバインダーとを架橋させた耐水
処理層を形成することを思想とするものである。
この種の葉書に一般的に用いられている紙とはほど遠い
ものとなり、かつコスト高になるなどの決定的な問題を
抱えて特殊の場合以外は採用でき難い。
が有効であるものの、まず(2)の場合には次記の各点
の問題を生じる。 a)一般のフォーム紙、上質紙を利用できず、特別な沙
造条件となり、生産コストが嵩む。 b)耐水強度は、接着層と基紙との界面において最も重
要であるものの、耐水化剤を基紙に内添したものでは、
十分な接着強度を得ることができない。 c)敢えて、接着強度を高めるためには、耐水化剤の内
添量を多くする必要があるが、これではコスト高とな
る。 d)抄造過程で耐水化剤を内添する場合には、経時安定
化を図る必要があり、製造工程および在庫管理に慎重な
管理を要する。他方、(3)の場合にも次の問題が残
る。 A)耐水処理層の塗工では、塗布前に耐水化剤とバイン
ダーとを混合させると、反応が起こり塗工欠陥が発生
し、塗工が困難となる。 B)耐水処理層は耐水化剤とバインダーとを架橋させた
膜であるから、接着剤のアンカー効果が悪くなり、接着
層の脱落を生じることが多くなる。 C)耐水処理層の造膜によって、透気度がきわめて大き
くなることによって、カールが発生したり、印刷および
加工適性が低下する。 D)耐水化剤の使用は薬品コストの高騰を招く。 E)例示された耐水化剤とバインダーとを混合させると
多くの場合、発泡を生じ作業性が悪いものとなる。 F)耐水化剤があることによって、用紙の再資源化時に
おける繊維の分散性が悪くなり、再資源化を困難にす
る。したがって、本発明の課題は、前記各問題点を解消
して後述の各利点をもたらす疑似接着用紙を提供するこ
とにある。
明の請求項1記載の発明は、支持体シート表面に対する
少なくとも片面の一部に、通常では接着せず一定の条件
が付与されたとき接着可能となり、接着後において剥離
可能な接着剤からなる疑似接着剤組成物の層が設けてな
る疑似接着用紙であって、JIS P 8220に基づ
くパルプ離解方法において、標準離解機を使用し、絶乾
量30g、離解液量2000ml、10,000回転の
条件下での離解試験における離解所要時間が3分〜30
分の範囲であることを特徴とする疑似接着用紙である。
用する支持体シートが、J.TAPPI No.19に
基づく湿潤時の紙層間はくり強さにおいて、50gf/
15mm未満であることを特徴とする請求の範囲第1項
記載の疑似接着用紙である。
についてさらに詳述する。まず、本発明に係る疑似接着
用紙の好適な使用形態について添付図面を参照しつつ説
明する。
支持体シート1の表面に接着層2が設けられこの接着層2
上に給与情報を印刷した後、(B)図に示すように、そ
の情報印刷面3を内面に印刷面印刷方向中心線から2つに
谷折りし、加圧接着させるものである。裏面には、宛名
情報4などが印刷される。
1の表裏面に接着層2,2を形成し、その表面に隠蔽情
報3、通信情報、宛名情報4を印刷した後、(B)図に示
すように、宛名印刷面が表面になるよう折り畳み加圧接
着させるものである。
部折り畳みタイプの葉書は、支持体シート1の折り畳み
内面側に接着層を形成し情報を印刷し、折り合わせて加
圧接着するもので、いずれも接着層相互を重ね合わせて
加圧接着するものである。
似接着面を見開くことにより隠蔽されていた印刷情報を
読み取ることができる。
用途以外にも広く好適に用いられる。例えば、本発明
は、各種葉書、封書、報告書にも好適に使用されるもの
であり、また、疑似接着剤組成物を支持体シートの一部
のみ塗布したり、一部非塗布部を設けることで再剥離を
容易ならしめることも可能である。本発明の疑似接着用
紙は、折り畳み疑似接着用紙、重ね合わせ疑似接着用紙
の他、親展性を有する情報隠蔽用紙、親展性葉書、親展
性封筒などとして好適に使用される。
シートとしては、米坪が66〜200g/m2のフォー
ム用紙、上質紙、中費紙のほか、アート紙、コート紙、
軽量コート紙等のいわゆる塗工紙を好適に用いることも
できる。米坪が66g/m2未満では、不慮の湿潤時の
耐性が劣り、200g/m2を超えるものでは印刷適性
等作業性が劣る。また、支持体シートとして、古紙パル
プを50%以上配合した再生紙を用いると、同一坪量で
比較した場合、一般の上質紙より不透明度が高く、親展
情報を伝達する葉書用紙などの用途に適している。
着強度を向上させるため、支持体シート、接着層に対し
て澱粉を塗布または内添しないことが有効である。
として用いられる非剥離性接着剤としては、ラテック
ス、具体的には天然ゴム系、合成ゴム系または合成樹脂
系等の従来通常の疑似接着剤組成物に使用されているも
のの中から任意に選択して用いることができるが、特
に、天然ゴムを無硫黄加流し、メタアクリル酸メチルと
混合した天然ゴムラテックス、天然ゴムにメタアクリル
酸メチルをグラフト重合させて得られた天然ゴムラテッ
クス、アクリル変性ゴムラテックス、ゴムラテックスと
保護コロイド系アクリル共童合エマルジョンとの混合物
が耐ブロッキング性、耐経時劣化性、インク着肉性等の
点で好適である。
に開示したように、疑似接着剤組成物の基剤に、疑似接
着剤組成物の接着力を向上させるためにポリエチレング
リコールを添加してもよい。
が、感熱接着剤や湿潤接着剤などを用いることもでき
る。
充填剤としては、従来一般に用いられている微粒子充填
剤の全てを用いることができる。具体的には、一次また
は二次凝集体を形成しているカルサイト系沈降性炭酸カ
ルシウム、二次凝集体を形成しているアラゴナイト系沈
降性炭酸カルシウム、スチレンビーズ、合成微粒子シリ
カ、通常のカルシウムや、亜鉛、マグネシウム、アルミ
ニウムもしくはチタン等の金属の酸化物、水酸化物、炭
酸塩もし<は珪酸塩、またはこれらの混合物などが挙げ
られる。この他にも、焼成カオリンクレーおよび米澱粉
の混合物を用いてもよい。
アーナイフコーター、ブレードコーター、カーテンコー
ター、ロールコーター、バーコーター、フレキソ印刷、
スクリーン印刷等の塗工・印刷方式による塗工が好適で
あり、接着層表面を約1〜10kg/cm2で加圧し、
接着層表面の過度の突出を平坦にするのが好ましい。
して形成された、上述例の疑似接着剤組成物からなる接
着層は、通常では接着せず一定の条件が付与されたとき
接着可能となる。この場合において、一定の条件として
は、常態において加圧すること、加熱しながら加圧する
こと、感熱接着剤を用いる場合には加熱すること、湿潤
接着剤を用いる場合には水に濡らすことなどを挙げるこ
とができる。接着後においては、接着層に対向する一方
のシートを手で剥離可能である。
20に基づくパルプ離解方法において、標準離解機を使
用し、絶乾量30g、離解液量2000ml、10,0
00回転の条件下での離解試験において、離解所要時間
が3分〜30分の範囲、特に5分〜15分の範囲がパル
プ繊維の劣化が少ないことから好適であることを特徴と
する。前記離解条件下において、離解所要時間が3分未
満では、不慮の水濡れがあった場合、支持体シートの湿
潤による強度劣化、疑似接着剤組成物の疑似接着強度変
動が大きく剥離の際に支持体シートの破損、剥離困難の
問題が生じる場合がある。離解に30分を超える時間が
必要な場合は、離解に要するエネルギー費用、処理時間
の負担が大きくコストアップになる。
する支持体シートが、J.TAPPI No.19に基
づく湿潤時の紙層間はくり強さにおいて、50gf/1
5mm未満であることを特徴とする。湿潤は、JIS
P 8135に基づき調整した。湿潤時の紙層間はくり
強さの最も好適は、5〜45gf/15mmである。
に内添または塗布または含浸するPVAの量にて容易に
調整できる。使用条件によっては、耐水化剤、湿潤紙力
増強剤等の紙力を向上する増強剤を補助的に添加しても
よい。
は、古紙としての再利用時に離解性が悪く、多大なエネ
ルギー、コストを必要とし、5gf/15mm未満で
は、不慮の水濡れが生じた際に紙層中で破損が生じる場
合がある。
解性を高める第1及び第2の形態を得るには、前記支持
体シートにPVAを内添する/または接着層側表面の少
なくとも一部に、PVAを塗布または含浸し、これにP
VAを内添した疑似接着剤組成物からなる層を形成する
ことで得られる。
シ基変性PVA、スルホン基変性PVA、アセトアセチ
ル基変性PVA、カチオン基(4級アンモニウム塩)変
性PVA、珪素含有PVAを用いることができるが、好
ましくは珪素含有PVAが好適である。
互作用を有し、特にシリカとは化学結合体を形成するた
め、接着層を形成する際、微粒子充填剤との造膜性に優
れ、その被膜は透明かつ強靱でバリヤー性に優れている
ため、高い耐水性を発揮し、疑似接着剤組成物との親和
性も高く疑似接着剤組成物の経時劣化防止、印刷適性向
上が図られ、印字が対抗面に転写され情報印刷面が汚れ
る問題もなくなる。
を内添、または塗布、含浸することで、支持体シートと
接着層との界面接着強度が極めて堅牢になり、不慮の事
故などによる濡れが生じても、接着強度に変動を来すこ
となく所定の接着層の剥離強度を維持することができ
る。
場合、2〜20g/m2、塗布または含浸の場合0.5
〜10g/m2であることが望ましい。少量であると、
目的の耐水性が得られず、過度に多いと、コスト高とな
るばかりでなく、古紙として再利用する際に容易に離解
ができず、再利用に分別が必要となりコストアップにな
る。
れる。これによって、接着層中の接着剤の水酸基やカル
ボキシル基とPVA中のアルデヒド基やメチロール基と
が反応して接着性、耐水性が高まり、かつ、その反応が
支持体シートの表面部分で生じるので、支持体シートの
繊維との結合を高め、支持体シートに対する接着層の、
接着性および密着性を高める。
珪素含有PVA、エポキシ変性PVA、カルボキシ基変
性PVA、アセトアセチル基変性PVA、カチオン基変
性PVAの各変性PVAを1種または2種以上混合させ
て含有させることである。この第2の形態においては、
接着剤中にPH調整剤を含有させることが望ましく、こ
のPH調整剤としてアンモニアを例示することができ、
PHとして9〜12に調整すると、接着剤の発泡を防止
しながら好適に塗布を行うことができる。
明するが、本発明はこれらの例よってなんら限定される
ものではない。 <実施例1>支持体シートとして古紙を50%配合した印
刷用紙(米坪66g/m 2)を用い、この支持体シート
に、PVAを10g/m2内添した。次いで、接着剤と
して天然ゴムを無硫黄加流しメタアクリル酸メチルと混
合した天然ゴムラテツクスを80重量部、これに微粒子
充填剤として合成微粒子シリカ20重量部、穀物澱粉5
0重量部、珪素含有PVA5重量部を添加した疑似接着
剤組成物を塗布した。 <実施例2>支持体シートとして古紙を90%配合した印
刷用紙(米坪95g/m 2)を用い、この支持体シート
に珪素含有PVAを8g/m2内添した。次いで、接着
剤として天然ゴムを無硫黄加流しメタアクリル酸メチル
と混合した天然ゴムラテツクスを85重量部、これに微
粒子充填剤として合成微粒子シリカ30重量部、穀物澱
粉100重量部、珪素含有PVA15重量部を添加した
疑似接着剤組成物を塗布した。 <実施例3>支持体シートとして古紙を90%配合した印
刷用紙(米坪200g/m2)を用い、この支持体シー
トにエポキシ変性PVAを8g/m2内添した。次い
で、接着剤として天然ゴムを無硫黄加流しメタアクリル
酸メチルと混合した天然ゴムラテツクスを95重量部、
これに微粒子充填剤として合成微粒子シリカ50重量
部、穀物澱粉150重量部、エポキシ変性PVA20重
量部を添加した疑似接着剤組成物を塗布した。 <実施例4>支持体シートとして古紙を90%配合した印
刷用紙(米坪95g/m 2)を用い、この支持体シート
にサイズプレスにてカルボキシ基変性PVAを4g/m
2塗工した。次いで、接着剤として天然ゴムを無硫黄加
流しメタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテツク
スを85重量部、これに微粒子充填剤として合成微粒子
シリカ30重量部、穀物澱粉100重量部、カルボキシ
基変性PVA15重量部を添加した疑似接着剤組成物を
塗布した。 <実施例5>支持体シートとして古紙を90%配合した印
刷用紙(米坪200g/m2)を用い、この支持体シー
トにサイズプレスにてカチオン基変性PVAを3g/m
2塗布した。次いで、接着剤として天然ゴムを無硫黄加
流しメタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテツク
スを95重量部、これに微粒子充填剤として合成微粒子
シリカ50重量部、穀物澱粉150重量部、カチオン基
変性PVA20重量部を添加した疑似接着剤組成物を塗
布した。 <比較例1>支持体シートとして上質紙(米坪66g/m
2)を用いた。次いで、接着剤として天然ゴムを無硫黄
加流しメタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテツ
クスを70重量部、これに微粒子充填剤として合成微粒
子シリカ20重量部、穀物澱粉50重量部を添加した疑
似接着剤組成物を塗布した。 <比較例2>支持体シートとして古紙を20%配合した印
刷用紙(米坪95g/m 2)を用い、この支持体シート
に珪素含有PVAを8g/m2内添した。次いで、接着
剤として天然ゴムを無硫黄加流しメタアクリル酸メチル
と混合した天然ゴムラテツクスを100重量部、これに
微粒子充填剤として合成微粒子シリカ30重量部、穀物
澱粉100重量部を添加した疑似接着剤組成物を塗布し
た。 <比較例3>支持体シートとして古紙を50%配合した印
刷用紙(米坪200g/m2)を用い、エポキシ基変性
PVA50重量部を内添した。次いで、接着剤として天
然ゴムを無硫黄加流しメタアクリル酸メチルと混合した
天然ゴムラテツクスを120重量部、これに微粒子充填
剤として合成微粒子シリカ50重量部、穀物澱粉150
重量部、を添加した疑似接着剤組成物を塗布した。 <比較例4>支持体シートとして古紙を90%配合した印
刷用紙(米坪95g/m 2)を用い、この支持体シート
にサイズプレスにてカルボキシ基変性PVAを30g/
m2塗工した。次いで、接着剤として天然ゴムを無硫黄
加流しメタアクリル酸メチルと混合した天然ゴムラテツ
クスを85重量部、これに微粒子充填剤として合成微粒
子シリカ30重量部、穀物澱粉100重量部を添加した
疑似接着剤組成物を塗布した。 <比較例5>支持体シートとして古紙を90%配合した印
刷用紙(米坪200g/m2)を用いた。次いで、接着
剤として天然ゴムを無硫黄加流しメタアクリル酸メチル
と混合した天然ゴムラテツクスを95重量部、これに微
粒子充填剤として合成微粒子シリカ50重量部、穀物澱
粉150重量部、カチオン基変性PVA50重量部を添
加した疑似接着剤組成物を塗布した。
験を行った。結果を表1と表2に示す。 (湿潤強度)JIS P 8135を参考に湿潤調整し
た試料をもちい、J.TAPPI No.19に基づく
紙層間はくり強さの測定を行った。測定値が50gf/
15mm未満を◎、50gf/15mm以上を×とし
た。 (離解性)JIS P 8220に基づくパルプ離解方
法において、標準離解機を使用し、絶乾量30g、離解
液量2000ml、10,000回転の条件下での1
分、3分、5分、10分、15分、20分、30分、4
5分の離解試験を行った。離解が3分から15分未満に
行えたものを◎、15分から30分の範囲を△、3分未
満と30分を超えた場合を×とした。 (不透明度)JIS P 8138に規定する測定方法
で測定した。不透明度70%以上を○に、80%以上を
◎とした。不透明度70%未満を×とした。 (再湿疑似接着強度)本発明に係る疑似接着用紙を2つ
折りにし、50kg/cm2の圧力に調整したドライシ
ーラーにて疑似接着した試料を調整した。20℃、65
RHの環境下で24時間放置した純水に10分間浸漬し
たのち、手指にて剥離を行い支持体シートの紙層破壊、
疑似接着面の紙剥がれ、情報の判読を目視にて評価し
た。問題なく剥離できるものを◎、若干紙剥けがあるも
のを○、紙剥けが有るものの情報を判読できるものを
△、紙層破壊、紙剥けを生じるものを×とした。
によれば、要すれば、次記の利点が得られる。 (1)古紙を利用した印刷用紙を用いて、再利用可能な
耐水性の向上した疑似接着用紙を得ることができる。 (2)従来例のように支持体シートの表面に強固な造膜
を行うものではないから、用紙の通気性に優れ、カール
の発成がなく、印刷適性および加工適性に優れたものと
なる。 (3)同様な理由により、しかも、支持体シートのPV
Aと接着剤中のPVAとが優れた親和性を有することな
どの理由により、支持体シート、接着層の良好な界面接
着性を得ることができる。 (4)耐水化剤を設ける場合に比較して、廉価なPVA
を使用でき、かつ使用量が少なくでき、優れた耐水性を
発揮するものとなる。 (5)支持体シート中に耐水化剤を内添していないため
に優れた水難解性を示す、古紙回収によるリサイクル化
などの再資源化においてきわめて有利である。 (6)塗工の場合、PVAそのものにより層を形成で
き、発泡を生じることなく塗布を行うことができる。 (7)使用薬品トータルのコストを低減できる。
情報。
Claims (2)
- 【請求項1】支持体シート表面に対する少なくとも片面
の一部に、通常では接着せず一定の条件が付与されたと
き接着可能となり、接着後において剥離可能な接着剤か
らなる疑似接着剤組成物の層が設けてなる疑似接着用紙
であって、JISP 8220に基づくパルプ離解方法
において、標準離解機を使用し、絶乾量30g、離解液
量2000ml、10,000回転の条件下での離解試
験における離解所要時間が3分〜30分の範囲であるこ
とを特徴とする疑似接着用紙。 - 【請求項2】疑似接着用紙に使用する支持体シートが、
J.TAPPI No.19に基づく湿潤時の紙層間は
くり強さにおいて、50gf/15mm未満である請求
項1記載の疑似接着用紙。
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---|---|---|---|---|
JP2003103968A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Toppan Forms Co Ltd | 耐水性再生隠蔽情報担持用シート |
JP2006292853A (ja) * | 2005-04-07 | 2006-10-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 隠蔽ラベル部材及び隠蔽ラベル |
JP2017057517A (ja) * | 2015-09-16 | 2017-03-23 | 王子ホールディングス株式会社 | 圧着葉書用原紙及びその使用方法、並びにその選別方法 |
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