JPH09235530A - 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート - Google Patents

感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート

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JPH09235530A
JPH09235530A JP6945996A JP6945996A JPH09235530A JP H09235530 A JPH09235530 A JP H09235530A JP 6945996 A JP6945996 A JP 6945996A JP 6945996 A JP6945996 A JP 6945996A JP H09235530 A JPH09235530 A JP H09235530A
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JP
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adhesive
pressure
adhesive composition
base
sensitive adhesive
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JP6945996A
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English (en)
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Yoshihiko Sakanashi
嘉彦 坂梨
Yasuo Kagami
康夫 加賀美
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Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧接着剤組成物の基体シート面への塗布適
性を向上させると共に、基体シート面に形成された剥離
可能な接着剤層の空気酸化による接着力の劣化性を改善
させ、また、接着剤層面の表面強度も高めた感圧接着剤
組成物と、これを塗布してなる情報担持用シートの提
供。 【課題の解決手段】 非剥離性接着剤基剤に、当該接着
剤基剤に対し非親和性を示す微粒状充填剤を配合してな
る剥離可能な接着剤組成物であって、当該非剥離性接着
剤基剤が天然ゴム系粘着剤とスチレン−ブタジエン系粘
着剤とを重量比9:1〜3:7にて混合してなる感圧接
着剤組成物、および、基体シート面に当該感圧接着剤組
成物を塗布してなる剥離可能な接着剤層を有してなり、
さらには、当該剥離可能な接着剤層の少なくとも一部
が、隠蔽情報記載面である情報担持用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気酸化による接
着力の劣化性が改善された感圧接着剤組成物および基体
シート面に当該接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接
着剤層を形成し、接着後、容易に剥離できる見開き面を
有する、折り畳みシート、重ね合わせシート、例えば、
情報隠蔽シート等の親展性を持つハガキ、通知書、カー
ド等の情報担持用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便法の改正に伴い、親展性を有
するハガキシステムが実用化され、普及し始めている。
この親展性を有するハガキシステムは、各種情報が記載
されたハガキを折り畳み、切り重ね、あるいは別体同志
の重ね合わせする等、各種の重ね合わせ態様で剥離可能
に接着し、当該情報を隠蔽した後、郵送し、受取人が重
ね合わせ面を再び剥離して隠蔽情報を読み取るものであ
る。従来のハガキシステムで使用される情報担持用シー
トは、例えば特開平4−59395号公報には、基体シ
ートの重ね合わせ面に非剥離性接着剤基剤と、その接着
剤基剤に対して非親和性を示す微粒子充填剤からなる接
着剤組成物からなる接着剤層を設けるものが開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものは、剥離可能な接着剤層を形成する感圧接着剤とし
た場合、それを構成する接着剤基剤が天然ゴム系粘着剤
のみから構成されているため、その塗布適性に関し、機
械的安定性が悪く、また凝集物が発生し易いといった不
都合が生じたり、基体シート面に形成された接着剤層の
接着力が空気酸化により劣化し易く、接着する前に劣化
して接着不能となったり、あるいは、接着した後におい
ても自然に剥がれてしまうという問題が生じていた。
【0004】このような問題に鑑み、本発明は、感圧接
着剤組成物の基体シート面への塗布適性を向上させると
共に、基体シート面に形成された剥離可能な接着剤層の
空気酸化による接着力の劣化性を改善させ、また、接着
剤層面の表面強度も高めた感圧接着剤組成物と、これを
塗布してなる情報担持用シートの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、鋭
意研究した結果、本発明者らは、従来の感圧接着剤組成
物における非剥離性接着剤基剤を、天然ゴム系粘着剤の
みで構成するのではなく、天然ゴム系粘着剤とスチレン
−ブタジエン系粘着剤とを特定比率で混合して構成する
ことにより、感圧接着剤組成物の基体シート面への塗布
適性を向上させると共に、基体シート面に形成された接
着剤層の空気酸化による接着力の劣化性を著しく改善さ
せることを見い出し、本発明を想到するに至った。
【0006】すなわち、本発明の感圧接着剤組成物は、
非剥離性接着剤基剤に、当該接着剤基剤に対し非親和性
を示す微粒状充填剤を配合してなる剥離可能な接着剤組
成物であって、当該非剥離性接着剤基剤が天然ゴム系粘
着剤とスチレン−ブタジエン系粘着剤とを重量比9:1
〜3:7にて混合してなることを特徴とする。
【0007】また、本発明の感圧接着剤組成物は、前記
剥離可能な接着剤組成物において、非剥離性接着剤基剤
への微粒子充填剤の配合割合が、当該接着剤基剤100
重量部に対し、微粒子充填剤が30〜300重量部であ
ることを特徴とする。
【0008】そして、本発明の情報担持用シートは、基
体シート面に前記の感圧接着剤組成物を塗布してなる剥
離可能な接着剤層を有してなり、さらには、当該剥離可
能な接着剤層の少なくとも一部が隠蔽情報記載面である
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施形態】本発明の感圧接着剤組成物は、通常
の状態で接着することなく、加圧により活性化する接着
剤層を形成するものである。そして、その非剥離性接着
剤基剤における天然ゴム系粘着剤とは、従来の感圧接着
剤に慣用されているものから任意に選択することができ
る。例えば、天然ゴム、天然ゴムラテックス等から好適
に選択できるが、とりわけ、各種処理を施した酸性ラテ
ックス、解重合ラテックス、加硫ラテックス等のラテッ
クス系が好ましく、最も好ましくは、グラフト共重合さ
せて得たモノアルキルアクリレート系、多官能アクリレ
ート系、エポキシ系、モノスチレン系、アクリニトリル
系、あるいは無水マレイン酸系がよく、これらは、耐ブ
ロッキング性、耐熱性、耐摩耗性等の点で優れた機能を
発揮する。
【0010】スチレン−ブタジエン系粘着剤について
は、従来から使用されているスチレンとブタジエンを乳
化重合、または溶液重合したものでよく、必要とされる
粘着特性に応じて、天然ゴム系粘着剤との比率と共に、
ムーニー粘度、結合スチレン、分子量分布などが異なる
種類のものを選定するものである。
【0011】そして、天然ゴム系粘着剤とスチレン−ブ
タジエン系粘着剤の混合比率は、形成された接着剤層の
耐接着劣化性、剥離性、耐熱性等の相互のバランスに影
響するため、適度に調整する必要がある。すなわち、非
剥離性接着剤基剤に占める天然ゴム系粘着剤の割合が9
0%以上の場合は、形成された接着剤層に期待された耐
接着力劣化性が得られない。反面、スチレン−ブタジエ
ン系粘着剤の割合が70%を越える場合は、必要とされ
る感圧接着性が得られず、また、加熱による接着劣化性
や熱可塑性が高いためヒートロールNIPで使用できな
いなどの不都合が生じる。したがって、天然ゴム系粘着
剤とスチレン−ブタジエン系粘着剤との混合比率は、重
量比で9:1〜3:7である必要があり、この範囲にお
いて、微粒子充填剤の配合割合、接着剤組成物の基体シ
ートへの塗布量などに応じ、その比率を調整するのが好
ましい。
【0012】本発明の感圧接着剤組成物において、上記
非剥離性接着剤基剤に対して非親和性を示す微粒子充填
剤としては、上記接着剤基剤との親和力が小さいもので
あって、且つ粒子形状が規則的に整ったものがよく、例
えば各種デンプン系、合成ゼオライト、微球状アクリル
樹脂、微球状メタクリル樹脂、微球状ポリエチレン、球
状アルミナ、ガラス粉末、シラスバルーン、活性白土等
が挙げられ、これらの材料は単独でも組み合わせてもよ
い。
【0013】なお、接着剤層に透明性が要求される場
合、この種の感圧接着剤組成物の充填剤として使用され
ているシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛等は、その不規則
な粒子形状から、接着剤層に光の乱反射作用を促して透
明性を損なうため、添加しないか添加する場合であって
もその添加量を10重量%以下とするのがよい。また、
これらの微粒子充填剤は、その平均粒子径が1〜30μ
m、好ましくは5〜10μmの範囲にあるものが好適で
ある。
【0014】また、本発明の感圧接着剤組成物において
は、非剥離性接着剤基剤と微粒子充填剤との配合割合を
適切に選ぶことが必要である。微粒子充填剤の配合量が
少な過ぎると耐ブロッキング性に劣り、また接着力が強
過ぎてしまう。反面、多過ぎると接着力が低くなり過ぎ
る傾向がみられ好ましくない。さらに、グラビアオフセ
ット方式、エアーナイフ方式等の塗布方式によっても微
粒子充填剤同士の凝集状態が変化するため接着力は影響
を受ける。したがって、微粒子充填剤の配合割合は、例
えば、グラビアオフセット方式を採用すると、非剥離性
接着剤基剤100重量部に対し、微粒子充填剤が30〜
100重量部、好ましくは50〜80重量部、より好ま
しくは60〜70重量部の割合であるのがよく、エアー
ナイフ方式を採用すると、非剥離性接着剤基剤100重
量部に対し、微粒子充填剤が10〜300重量部、好ま
しくは130〜250重量部、より好ましくは150〜
200重量部の割合であるのがよい。
【0015】さらに、必要に応じて、分散剤、湿潤剤、
増粘剤、消泡剤を添加してもよく、その他では、接着層
表面の滑り性を向上させ、ブロッキング現象防止のた
め、ポリエチレンワックス、カウナバルワックス等のワ
ックス類や光による劣化防止のため、紫外線吸収剤など
の添加剤をアプリケーションに応じて添加してもよいも
のである。
【0016】このような組成からなる本発明の感圧接着
剤組成物は、二つ折り、三つ折り、切り重ね、あるいは
別体同志の重ね合わせ等、各種の重ね合わせ態様で、一
時的には接着するが必要に応じて容易に剥離できる見開
き面を有するハガキ、各種帳票、通知書、各種カード等
の情報担持用シートに好適に利用できるものである。
【0017】本発明の接着剤組成物が塗布される基体シ
ートは、通常紙の他に、合成紙、あるいはポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩
化ビニル等の合成フィルムであってもよく、これらを用
いる場合には、基体シートの表面をマット処理、コロナ
処理等の表面処理を施せばよい。また、基体シート面へ
の接着剤組成物の塗布量は、接着剤層の接着性、剥離性
などの維持のため、1〜30g/m2とするのがよく、
好ましくは3〜20g/m2、さらに好ましくは5〜1
5g/m2とするのがよい。さらにまた、形成された接
着層を加圧ローラーにて約1〜10kg/cm2で加圧
することにより、耐ブロッキング性をさらに向上させる
ことができる。
【0018】以下、本発明の感圧接着剤組成物および基
体シート面に形成されたその剥離可能な接着剤層につい
て、好適な実施例に基づき、さらに詳述する。なお、実
施例とその比較例の比較において、接着剤層の空気酸化
による接着力の劣化性と表面強度は以下の各項目に基づ
くものである。
【0019】「空気酸化による接着力の劣化性」テスト
サンプルに設けた接着剤層を空気に曝したした状態で、
1週間の期間を置いて空気酸化による接着力の経時変化
を調べたもので、テストサンプルの接着層面同志を対接
させ、ドライシーラーにて圧力100kg/cm2で接
着後、剥離強度を接着力として測定した。なお、前記剥
離強度の測定には、引張試験機オートグラフAGS50
(島津製作所製)を使用した。
【0020】「表面強度」1週間後のテストサンプルに
設けた接着剤層面に、市販の事務用粘着テープ(セロハ
ンテープ)の接着面を対接させ、その対接面に1kg/
インチの線圧が加わるように高さ5cm、スロープ角3
0度の台座から荷重ロールを転がし、1分後にテープを
剥してテープに転移した接着剤の量を観察した。
【0021】実施例1 メタクリル酸メチル10部で共重合(重合率25%)し
た天然ゴムラテックス30部と、スチレン−ブタジエン
系粘着剤70部を混合して接着剤基剤とした。次に、こ
の接着剤基剤100部に、微粒子充填剤として平均粒子
径17μmの小麦でんぷん30部を配合して感圧接着剤
組成物を調製した。そして、この接着剤組成物を、グラ
ビアオフセット方式にて、テストシート(130kg上
質紙)面に塗布量10g/m2になるように塗布し、オ
ーブンにて100℃で1分感乾燥してテストサンプルと
した。
【0022】実施例2 メタクリル酸メチル10部で共重合(重合率25%)し
た天然ゴムラテックス50部と、スチレン−ブタジエン
系粘着剤50部を混合して接着剤基剤とした。次に、こ
の接着剤基剤100部に、微粒子充填剤として平均粒子
径17μmの小麦でんぷん50部を配合して感圧接着剤
組成物を調製した。そして、この接着剤組成物を実施例
1と同様な方法で塗布量10g/m2で塗布し、テスト
サンプルを得た。
【0023】実施例3 メタクリル酸メチル10部で共重合(重合率25%)し
た天然ゴムラテックス70部と、スチレン−ブタジエン
系粘着剤30部を混合して接着剤基剤とした。次に、こ
の接着剤基剤100部に、微粒子充填剤として平均粒子
径17μmの小麦でんぷん100部を配合して感圧接着
剤組成物を調製した。そして、この接着剤組成物を、実
施例1と同様な方法で、塗布量15g/m2で塗布し、
テストサンプルを得た。
【0024】実施例4 過酸化物で加硫した天然ゴム80部に、スチレン−ブタ
ジエン系粘着剤20部を混合して接着剤基剤とした。次
に、この接着剤基剤100部に、微粒子充填剤として平
均粒子径17μmの小麦でんぷん200部を配合して感
圧接着剤組成物を調製した。そして、この接着剤組成物
を、エアーナイフ方式にて、テストシート(130kg
上質紙)面に塗布量15g/m2になるように塗布し、
オーブンにて100℃で1分感乾燥してテストサンプル
とした。
【0025】実施例5 過酸化物で加硫した天然ゴム90部に、スチレン−ブタ
ジエン系粘着剤10部を混合して接着剤基剤とした。次
に、この接着剤基剤100部に、微粒子充填剤として平
均粒子径17μmの小麦でんぷん300部を配合して感
圧接着剤組成物を調製した。そして、この接着剤組成物
を、実施例4と同様な方法で、塗布量20g/m2で塗
布し、テストサンプルを得た。
【0026】比較例1〜5は、その番号に対応して、実
施例1〜5の各々において、スチレン−ブタジエン系粘
着剤は用いず、その代わりに、各実施例で示した天然ゴ
ム系粘着剤をもって構成し、それ以外は上記実施例と同
様な方法にてテストサンプルを得た。そして、これらの
比較結果を表1に示す。なお、表中の「空気酸化による
接着力の劣化性」における値は、各テストサンプルにお
ける接着剤層の接着力の初期値を100とした場合の接
着力の経時変化割合を示すもので、値が小さいほど接着
層の劣化が進んでいることになる。また、表中の「表面
強度」における記号は、テープへの接着剤の相対的な転
移量を表し、×は転移量が非常に多い、△は転移量が比
較的多い、○は転移量が比較的少ない、◎は転移量が非
常に少ないことを示す。
【0027】
【表1】
【0028】結果が示すように、実施例と比較例の接着
剤層の空気酸化による接着力の劣化性の比較に関して、
実施例のものは時間経過に伴う空気酸化による接着力の
低下が少なく、比較例のものに対して格段の差が生じ
た。また、表面強度の比較に関しても実施例のものは比
較例のものより優れるものであり、スチレン−ブタジエ
ン系粘着剤の比率が高まる程、この傾向は顕著になって
いる。
【0029】なお、テストサンプル作成時において、グ
ラビアオフセット方式にて感圧接着剤を塗布した際の塗
布適性については、比較例のものは何れのものも凝集物
が発生しており、また機械的安定性が悪く、目標とする
塗布量がなかなか得られなかったが、実施例のものは何
れもこのような問題や不都合は生じなかった。
【0030】次に、本発明の情報担持用シートの構成に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの概略的表面展開図、図2は
図1の概略的な裏面展開図、図3は図1のX−X線断面
図、図4は図1の三つ折りハガキを折り込んだ状態の説
明図、図5は本発明の二つ折りハガキの概略的表面展開
図、図6は図5の概略的裏面展開図、図7は図5の二つ
折りハガキを折り込んだ状態の説明図、図8は本発明の
部分二つ折りハガキの概略的表面展開図、図9は図8の
概略的裏面展開図、図10は図8の部分二つ折りハガキ
を折り込んだ状態の説明図である。
【0031】先ず、図1ないし図3に示す三つ折りハガ
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛名、住所等の宛先情報4が、また、
中央区画領域Bの表裏面および右側区画領域Cの表面に
は隠蔽情報5が基体シート2に直接施されている。
【0032】さらに、この印刷された基体シート2の区
画領域B、Cの表面全体と区画領域A、Bの裏面全体に
剥離可能な接着剤層6が塗布形成されている。そして、
このような構成からなる三つ折りハガキ1は、図4に示
すように、各区画の重ね合わせ面を折り線3a、3bに
てZ型に折り込んで接着剤層6同志を対接させ、この状
態で加圧接着装置にて加圧することにより、その接着剤
層6が活性化して接着される。
【0033】次に、図5および図6に示す二つ折りハガ
キ11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基
体シート2から構成され、中央部の折り線3によって左
右2つの領域D、Eに区画されるものである。左側区画
領域Dの表面には郵便番号、宛名、住所等の宛先情報4
が、また、区画領域D、Eの裏面には隠蔽情報5が基体
シート2に直接印刷されている。さらに、基体シート2
に対し、本発明の感圧接着剤組成物をもって、区画領域
D、Eの裏面全体に剥離可能な接着剤層6が塗布形成さ
れている。
【0034】このように構成された二つ折りハガキ11
は、図7に示すように、上記の三つ折りハガキと同様
に、左右区画裏面の接着剤層6が対接するように折り線
3で折り込んで、加圧によりその接着剤層6が活性化し
て接着される。また、図8および図9に示す部分二つ折
りハガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズ
を有する基体シート2から構成され、折り線3によって
サイズの異なる左右2つの領域F、Gに区画されるもの
である。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛名、
住所等の宛先情報4が、また、右側区画領域Gの裏面に
は隠蔽情報5が基体シート2に直接施されている。
【0035】さらに、この印刷された基体シート2に対
し、本発明の感圧接着剤組成物をもって、区画領域Gの
裏面全面および区画領域Fの裏面における区画領域Gを
折り線3にて折り込んだ際の重ね合わせ予定部に剥離可
能な接着剤層6が塗布形成されている。そして、このよ
うに構成された部分二つ折りハガキ21は、図10に示
すように、上記の二つ折りハガキと同様に、左右区画裏
面の接着剤層6が対接するように折り線3で折り込ん
で、加圧によりその接着剤層6が活性化して接着され
る。
【0036】なお、上記各実施例における剥離可能な接
着剤層は、それ自体印刷インキおよびトナーの受容性を
も有するため、その表面に通常の印刷装置あるいはノン
インパクトプリンタをもって、必要に応じて、さらに付
加情報をプリントできる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の感圧接着剤組成物は、その接着剤基剤を天然ゴム系粘
着剤とスチレン−ブタジエン系粘着剤とを特定比率で混
合して構成したことにより、基体シート面に形成された
接着剤層の空気酸化による接着力の劣化性を著しく改善
させると共に接着剤層面の表面強度も高まった。したが
って、このような接着剤層を有する情報担持用シートで
あれば、接着剤層の経時劣化による剥離が生じることな
く、安定して情報を担持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三つ折りハガキの概略的表面展開図。
【図2】図1の概略的な裏面展開図。
【図3】図1のX−X線断面図。
【図4】図1の三つ折りハガキを折り込んだ状態の説明
図。
【図5】本発明の二つ折りハガキの概略的表面展開図。
【図6】図5の概略的裏面展開図。
【図7】図5の二つ折りハガキを折り込んだ状態の説明
図。
【図8】本発明の部分二つ折りハガキの概略的表面展開
図。
【図9】図8の概略的裏面展開図。
【図10】図8の部分二つ折りハガキを折り込んだ状態
の説明図。
【符号の説明】
1 三つ折りハガキ 11 二つ折りハガキ 21 部分二つ折りハガキ 2、12、22 基体シート 3、3a、3b 折り線 4 宛先情報 5 隠蔽情報 6 剥離可能な接着剤層
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の実施形態】本発明の感圧接着剤組成物は通常状
態で接着することなく、加圧により活性化する接着剤皮
膜を形成する。かかる組成物の処方内容につき言及する
と、先ず、非剥離性接着剤基剤における天然ゴム系粘着
剤とは、従来の感圧接着剤に慣用されているものから任
意に選択することができ、例えば、天然ゴム、天然ゴム
ラテックス等から好適に選択できるものである。特に、
各種処理を施した酸性ラテックス、解重合ラテックス、
加硫ラテックス等のラテックス系が好ましく、これらは
耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗性等の点で優れた機
能を発揮する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】なお、接着剤層に透明性が要求される場
合、この種の感圧接着剤組成物の充填剤として使用され
ているシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛等は、その不規則
な粒子形状から、接着剤層に光の乱反射作用を促して透
明性を損なうため、添加しないか添加する場合であって
もその添加量を10重量%以下とするのがよい。また、
これらの微粒子充填剤は、その平均粒子径が1〜30μ
m、好ましくは5〜20μmの範囲にあるものが好適で
ある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、本発明の感圧接着剤組成物において
は、非剥離性接着剤基剤と微粒子充填剤との配合割合を
適切に選ぶことが必要である。微粒子充填剤の配合量が
少な過ぎると耐ブロッキング性に劣り、また接着力が強
過ぎてしまう。反面、多過ぎると接着力が低くなり過ぎ
る傾向がみられ好ましくない。さらに、グラビアオフセ
ット方式、エアーナイフ方式等の塗布方式によっても微
粒子充填剤同士の凝集状態が変化するため接着力は影響
を受ける。したがって、微粒子充填剤の配合割合は、例
えば、グラビアオフセット方式を採用すると、非剥離性
接着剤基剤100重量部に対し、微粒子充填剤が30〜
100重量部、好ましくは50〜80重量部、より好ま
しくは60〜70重量部の割合であるのがよく、エアー
ナイフ方式を採用すると、非剥離性接着剤基剤100重
量部に対し、微粒子充填剤が30〜300重量部、好ま
しくは130〜250重量部、より好ましくは150〜
200重量部の割合であるのがよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 109/06 JDQ C09J 109/06 JDQ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非剥離性接着剤基剤に、当該接着剤基剤
    に対し非親和性を示す微粒状充填剤を配合してなる剥離
    可能な接着剤組成物であって、当該非剥離性接着剤基剤
    が天然ゴム系粘着剤とスチレン−ブタジエン系粘着剤と
    を重量比9:1〜3:7にて混合してなる感圧接着剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記剥離可能な接着剤組成物において、
    非剥離性接着剤基剤への微粒子充填剤の配合割合が、当
    該接着剤基剤100重量部に対し、微粒子充填剤が30
    〜300重量部である請求項1記載の感圧接着剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 基体シート面に請求項1ないし請求項2
    記載の感圧接着剤組成物を塗布してなる剥離可能な接着
    剤層を有する情報担持用シート。
  4. 【請求項4】 前記剥離可能な接着剤層の少なくとも一
    部が隠蔽情報記載面であることを特徴とする請求項3記
    載の情報担持用シート。
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