JPH0664368A - 接着剤組成物およびそれを塗布した情報担体用シート - Google Patents

接着剤組成物およびそれを塗布した情報担体用シート

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JPH0664368A
JPH0664368A JP23515492A JP23515492A JPH0664368A JP H0664368 A JPH0664368 A JP H0664368A JP 23515492 A JP23515492 A JP 23515492A JP 23515492 A JP23515492 A JP 23515492A JP H0664368 A JPH0664368 A JP H0664368A
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sheet
odor
weight
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JP23515492A
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Yoshihiro Nishikawa
吉裕 西川
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Toppan Moore Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線照射やノンインパクトプリンターによ
るトナー定着時の加熱などにより発生する臭気を除去す
ることができ、且つシートの保存時における積重ねによ
って、接着剤によるブロッキングが生じない、接着後の
シートを容易に剥離することができるなどの特性を持つ
接着剤組成物およびそれを塗布した情報担体用シートを
開発する。 【構成】 非剥離性接着剤基剤と、その接着剤基剤に対
し非親和性を示す微粒状充填剤と、或は更に水溶性高分
子とから成る接着剤組成物に消臭剤を配合した接着剤組
成物、および基体シート面の少なくとも一部に、その層
を設けたことを特徴とする情報担体用シートにより目的
を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着剤組成物およびそ
れを塗布した、一時的に接着するが、必要時に容易に剥
離できる見開き面を有する情報担体用シートに関するも
のである。さらに詳しくは、不快臭のない接着剤組成物
およびそれを塗布した情報担体用シートであって、折り
畳みカード、重ね合わせカード、情報隠ぺいシート等の
親展性をもつ情報用シートや寸法拡大可能な整理シー
ト、印刷用紙、複写用紙等として好適な、不快臭のない
情報担体用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便法の改正に伴い、親展性をも
つハガキシステムが実用化され、普及しはじめている。
この親展性をもつハガキシステムは、例えば個人的用
件、あるいはプリント情報、印刷情報等の各種情報が記
載されたハガキを折り畳み、重ね合わせ部分を接着し
て、該情報を隠ぺいしたのち、郵送し、受取人が重ね部
分を再び剥離して隠ぺい情報を読み取るシステムであ
る。
【0003】これまで、このような機能をもつ接着方式
としては、中間で剥離可能な2枚の透明フィルムの積層
体の片面に接着剤層を設け、剥離紙でこの接着剤層を被
覆したものを隠ぺい用蓋体部分に貼着し、通信欄に所要
の情報を記入後、剥離紙を除いて通信欄上に重ね、貼着
し、受信者がこれを受領後、2枚の透明フィルムの中間
で剥離し、情報を読み取る方式のものが知られている。
しかしながら、上記方式のものは、接着用のフィルム積
層体が存在しているので、シート面の積層体部分と他の
部分とに段差が生じたり、全体としてのシートの厚みが
増す等し、シート面へ情報を記載する際プリンタへのフ
ィードがスムースに行えなかったり、また、ゼログラフ
ィ方式等のノンインパクトプリンタでの印字も困難であ
る等の問題があり、また、積層体がコスト高になるのを
免れない上に、使用に際して、剥離紙を除かなければな
らないという不便さがある。
【0004】これらの問題を解決するために、基体シー
ト面の少なくとも一部に、従来普通に用いられている非
剥離性接着剤基剤とその接着剤基剤に対して非親和性を
示す微粒状充填剤とから成る接着剤組成物の層を設けた
情報担体用シートが提案されている(特願平2−170
100号明細書)。この情報担体用シートは、優れた特
性を有する情報担体用シートであるが、インキを硬化さ
せるため紫外線を照射したり、ノンインパクトプリンタ
ーなどで印字後、トナー定着のため加熱したりすると不
快臭が発生する問題がある。
【0005】従来の印刷物の臭気の原因として考えられ
るのに、インキがある。オフセットインキに代表される
平版インキの中で、酸化重合タイプはその重合反応によ
って臭気が発生しやすく、UVタイプはその素材そのも
のが臭気の原因となる。これらの臭気問題に対して、大
型の枚葉商業印刷機においては脱臭装置が付けられてい
るが、非常に高価なため小型の印刷機には利用されてい
ない。その他の防止方法としては、湿し水の中に脱臭剤
を添加する方法があるが、印刷物への影響がある、また
その効果が少ない等で実用化されていない。また、不快
感を取り除く目的でマスキング剤を添加する方法もある
が、この方法は本質的な除去法ではなく、マスキング剤
は臭いの分子より多くの香りの分子をだすので、香りが
きつすぎたり、臭いが混ざってかえっていやな臭いにな
ってしまう欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】臭気発生の起こり易い
ノーカーボン用紙、インキの臭いの強い印刷物、その他
特殊用紙等に適用できるような接着剤組成物、およびそ
れを塗布した情報担体用シートであって、紫外線照射や
ノンインパクトプリンター(熱定着タイプ)に通した際
などに発生する臭気を除去し、周辺にいる人への不快感
を防止することができるが、下記特性を損なうことがな
い接着剤組成物、およびそれを塗布した情報担体用シー
トを開発する。 シートの保存時における積重ねによって、接着剤によ
るブロッキングが生じるおそれがない。 情報記載時におけるプリンタへのフィード及び各種プ
リンタでの印字も容易に行いうると共に接着後のシート
を容易に剥離することができる。 剥離後においても、ブロッキングを起すおそれがな
い。 書き込みや印刷が可能な見開き部分を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく鋭意研究を重ねた結果、接着剤組成物に消臭剤
を配合した接着剤組成物を用い、基体シート面に、その
接着剤組成物の層を設けることにより目的を達成し得る
ことを見い出して本発明を完成するに至った。
【0008】本発明の請求項1の発明は、非剥離性接着
剤基剤と、その接着剤基剤に対し非親和性を示す微粒状
充填剤と、或は更に水溶性高分子とから成る接着剤組成
物に消臭剤を配合したことを特徴とする接着剤組成物で
ある。
【0009】本発明の請求項2の発明は、基体シート面
の少なくとも一部に、請求項1記載の接着剤組成物の層
を設けたことを特徴とする情報担体用シートである。
【0010】本発明の情報担体用シートは、三ツ折ハガ
キ、二ツ折ハガキ、一部を折り畳むタイプのハガキ等の
各種ハガキ、カード等に適用される。これらのハガキ、
カード等の1例として、例えば図1に示す三ツ折ハガキ
の場合は、図5に示すようにまず、裏面に接着層2が設
けられた部分を点線部3にそって折り、4に重ね合わせ
た後、表面に接着層1が設けられた部分を点線部3′に
そって折り、該接着層1に重ね合わせて接着させるもの
であり、また、図2に示す二ツ折ハガキ及び図3の一部
折り畳みタイプのハガキの場合には、図6及び図7に示
すように、片面に接着層1が設けられた部分を点線部
3′に沿って折り、接着層面を重ね合わせて接着するも
のである。また、図4のタイプの場合は、重ね合わせ面
に接着層1,2を設け、この面を重ね合わせて接着する
ものである。図1、図2において、接着層1や接着層2
はこの状態でもよいが、用紙移送用孔の周辺にわたって
接着剤組成物を塗布して全面に接着層を設けてもよい。
【0011】以上、本発明の情報担体用シートをハガキ
として使用する場合を例として説明したが、その他各種
通知カード等にも広く適用できるものであり、例えばシ
ート裏面全体に接着層を設けて、表面側に情報を印字記
入した後、二ツ折りして接着層を接着して、表裏両面に
情報を有するシートを作成して、必要時に接着面を剥離
して、情報面を同一面上に展開して、整理、保存する
等、シートの折り畳み形態、使用目的に応じて接着層を
シートの表面と裏面の両面側あるいは片面側の全面ある
いは一部に適宜設ければよいものである。また、接着後
の剥離を容易に行うために、シートの折り部と反対側の
端部で重ね合わせたシートに段差が生じるように構成し
指掛り部を形成してもよく、あるいは、一端側に未接着
部を構成し指掛り部を形成してもよいものである。
【0012】次に、本発明の情報担体用シートの接着層
である接着剤組成物について説明する。本発明の情報担
体用シートに用いられる接着剤組成物は、感圧接着剤組
成物、感熱接着剤組成物および再湿接着剤組成物の3種
があり、接着剤基剤としては、それぞれに応じて適当な
ものが用いられる。これらは、通常の接着剤として用い
られているもので、本来いったん接着したならば、再び
剥離しない形式のものである。
【0013】前記感圧接着剤組成物は、通常の状態で接
着することなく、加圧により接着する性質を有するもの
であって、接着剤基剤については特に制限はなく、天然
ゴム、合成ゴム等の従来通常の感圧接着剤に慣用されて
いるものの中から任意に選択して用いることができる。
例えば、生天然ゴムラテックス、加硫天然ゴムラテック
ス、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラ
フト共重合させて得られた天然ゴムラテックス、これら
の混合物、さらにSBRラテックス、BRラテックスな
どの合成ゴムラテックスを添加したものなどを挙げるこ
とができる。これらの中でも天然ゴムにスチレンとメタ
クリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然
ゴムラテックスが、耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗
性等の点で好適であるが、実際は適宜選択して使用され
る。
【0014】また、前記感熱接着剤組成物は、通常の状
態では接着することなく、熱または熱と圧力とで接着す
る性質を有するものであって、この接着剤基剤について
も特に制限はなく、従来通常の感熱接着剤に慣用されて
いるもののなかから任意に選択して用いることができる
が、特に酢酸ビニル系重合体が好適である。
【0015】さらに、前記再湿接着剤組成物は、通常の
状態では接着することなく、再湿により接着する性質を
有するものであって、この接着剤基剤としては通常水溶
性高分子が用いられる。この水溶性高分子については特
に制限はなく、従来再湿接着剤に慣用されているもの、
例えばポリビニルアルコールやポリエチレンオキシドな
どが好適に用いられる。
【0016】本発明においては、これらの接着剤組成物
に消臭剤を配合することにより消臭機能を付与し、接着
剤組成物が有する本来の特性を損なうことなく発生した
臭気を速やかにその機能を持って消臭し、不快臭の問題
を解決するものである。不快臭の発生源は特に限定する
ことはできないが、接着剤成分であるスチレンとMMA
をグラフト共重合した天然ゴムや合成ゴムなどが特に不
快臭が強いことから、スチレンとMMAをグラフト共重
合した天然ゴムや合成ゴムなどを接着剤成分として含む
感圧接着剤組成物を塗布した用紙に印刷して、インキの
硬化のために紫外線を照射すると、この紫外線の影響を
受けてスチレンやMMAがガス化、分解して悪臭の原因
となったり、上記感圧接着剤組成物を塗布した用紙をノ
ンインパクトプリンター(熱定着タイプ)に通してトナ
ー定着のために加熱すると同じようにスチレンやMMA
がガス化、分解して悪臭の原因となったりすることが考
えられる。ガス化、分解した成分は接着剤組成物中に残
留し、それが揮発するとやはり悪臭の原因となると考え
られる。
【0017】本発明で用いる消臭剤としては、一般的に
化学的・物理的・生物化学的・物理化学的作用により消
臭機能を持つものであれば使用することができる。例え
ば、サイクロデキストリン、グリオキザール、フラボノ
イド系、ビタミンC鉄塩、酸化触媒等の消臭効果を持っ
た物質や、その他内外の各メーカーが特別に製造・販売
しているオリジナル消臭剤などを挙げることができる。
これらの具体的な例としては、サイクロデキストリンと
しては日本食品加工(株)製のセルデックスCH−2
0、CH−30、CH−30H、1,2−エタンジアー
ルとしてはダイセル化学工業(株)製のグリオキザー
ル、フラボノイドとしては白井松新薬(株)製のフレッ
シュシライマツ、オリジナル消臭剤としては日本ゼンオ
ン(株)製のゼオンクリーンZCL−3040、ZCL
−1010A、ZCL−9050、ZCL−9051、
アイコー(株)製のエポリオンIMP、HP、NZ、B
N−65、明治薬品工業(株)製のデオレット、遼東化
学工業(株)製のアクリエースなどを挙げることができ
る。これらの消臭剤の配合割合は特に限定されるもので
はなく、接着剤組成物の有する本来の特性を損なうこと
なく消臭機能を付与するのに充分な量を配合すればよ
い。
【0018】該接着剤組成物における前記接着剤基剤に
対し非親和性を示す微粒状充填剤としては、前記接着剤
基剤との親和力が小さいもの例えば酸化亜鉛、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白土、球状アルミ
ナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉末、シラスバルー
ン等が用いられる。これらの材料は、単独で用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、特にシ
リカと他の充填剤との組み合わせが好適である。また、
粒径の異なる2種以上を組み合わせて用いると接着剤層
の表面を凹凸状に形成しやすいので耐ブロッキング性、
剥離性能の向上に有利である。
【0019】該シリカを添加することにより、接着剤の
塗膜を強化しうるとともに、シリカは多孔質であるた
め、接着剤が表面に付着しやすく、接着力や剥離力を調
整しやすい上、シリコーンオイルを用いているプリンタ
により、ノンインパクトプリンタ方式で印字した場合で
も、シリカがシリコーンオイルを吸収するので、接着剤
層がシリコーンオイルにより接着しなくなることもな
い。これらの微粒状充填剤は、平均粒子径が10mμm
〜30μm、好ましくは1μm〜20μmの範囲にある
ものが好適である。
【0020】本発明で用いる該接着剤組成物には、さら
に水溶性高分子を配合することができる。水溶性高分子
としては天然物でも合成物でもあるいはそれらの混合物
でもよく、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエ
チルセルロール(HEC)、カゼイン、でんぷん等を挙
げることができる。水溶性高分子を該接着剤組成物に添
加する目的は、コーティング適性の改良が主であるが、
それに付随して、接着力の調整(添加することにより低
下する)や紙などの基体シートへの充填剤の定着性向上
の効果もある。
【0021】前記微粒状充填剤や水溶性高分子は、感圧
接着剤組成物、感熱接着剤組成物および再湿接着剤組成
物のいずれにも用いることができるが、感圧接着剤組成
物および再湿接着剤組成物においては、接着剤基剤10
0重量部に対し、該微粒状充填剤は100〜400重量
部、好ましくは130〜300重量部、より好ましくは
150〜250重量部の割合で配合し、該水溶性高分子
は0〜250重量部、好ましくは5〜200重量部、よ
り好ましくは6〜150重量部の割合で配合するのが望
ましい。一方、感熱接着剤組成物においては、接着剤基
剤100重量部に対し、該微粒状充填剤は45〜100
重量部、好ましくは55〜90重量部、より好ましくは
60〜80重量部の割合で配合し、該水溶性高分子は0
〜250重量部、好ましくは5〜200重量部、より好
ましくは6〜150重量部の割合で配合するのが望まし
い。該微粒状充填剤や水溶性高分子の配合量が前記範囲
より少ないと耐ブロッキング性に劣り、かつ接着力が強
すぎるし、前記範囲を超えると接着力が低くなりすぎる
傾向がみられ、好ましくない。本発明シートに用いられ
る接着剤組成物においては、このように使用される接着
剤基剤と微粒状充填剤や水溶性高分子との配合割合を適
切に選ぶことが必要である。
【0022】本発明で用いる該接着剤組成物には、さら
に本発明の主旨を逸脱しない範囲において、他の合成樹
脂やゴムラテックスあるいは酸化防止剤、紫外線防止
剤、顔料、染料、滑剤、発泡剤、難燃剤等の通例の添加
剤等を添加しても差し支えない。
【0023】本発明の情報担体用シートは、基体シート
面の少なくとも一部に、前記接着剤組成物の層を設ける
ことにより得られるが、特に接着剤組成物層表面を約1
kg/cm2 〜10kg/cm2 圧で加圧し、接着剤組成物層表
面の過度の出張りを押圧し、ブロッキング特性、印字定
着適性をより向上させることもできる。このような情報
担体用シートは、例えば前記図1ないし図7に示すよう
に、三ツ折ハガキ、二ツ折ハガキ、一部折り畳みタイプ
のハガキ及び重ね合わせタイプのハガキ等の親展性をも
つハガキや、寸法拡大可能な整理シート、印刷用紙、複
写用紙等として用いられるが、特に該接着剤組成物の層
の少なくとも一部が隠ぺい用情報記載面となっているも
のが好適である。
【0024】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれ
らの例によってなんら限定されるものではない。なお、
接着力、耐ブロッキング性及び耐熱耐摩耗性は次のよう
にして求めた。 (1)接着力 テストサンプルを180℃で、2秒間加熱したのち、R
Iテスターにて、シリコーンオイルを0.5g/m2
布し、ドライシーラーの圧力を50kg/cm2 に調整して
加圧接着したのち、剥離強度を測定した。 (2)耐ブロッキング性 テストサンプルの接着剤面同士を合わせ、500g/cm
2 の圧力を加え、50℃にて30分間放置後、剥離強度
を測定した。 (3)耐熱耐摩耗性 150℃の温度で200〜500g/cm2 の荷重をかけ
ながら、接着剤表面を金属で摩耗し、その消耗度を調べ
た。なお、前記剥離強度の測定には島津製作所社製の引
張試験機オートグラフAGS50型を使用した。また、
各物性は、次の記号に従って評価した。 ◎:優、○:良、△:可、×:不可
【0025】但し、接着力(g/25mm)について
は、60〜99の範囲のものを○、100以上のものを
◎、40〜59の範囲のものを△、39以下のものを×
とした。耐ブロッキング性(g/cm)については、
5.0以下のものを◎、5.1〜8.0の範囲のものを
○、8.1〜10.0の範囲のものを△、10.1以上
のものを×とした。
【0026】(感圧接着剤組成物およびそれを塗布した
シートの製造)天然ゴム100重量部に対し、スチレン
2重量部とメタクリル酸メチル(MMA)10重量部と
をグラフト共重合をさせて得られた天然ゴムラテックス
100重量部に対し、平均粒径4μmのシリカゲル50
重量部を添加し、良く混合した。次に平均粒径15μm
の小麦デンプン150重量部を添加し、再度良く混合し
た。次に実施例に示す割合にて消臭剤を添加し、良く混
合した。以上の配合を行ったものに粘度調整のため、約
1.0重量部増粘剤を添加した。なお各成分の配合量は
乾燥固形分基準のものである。次いで、この接着剤組成
物をワイヤーバーを使用して70kgの上質紙にコート
量が5g/m2 (固形分換算)になるようにコーティン
グしたのち、100℃で1分間乾燥してテストサンプル
を製造した。そして次の臭気評価方法により臭気を評価
した。
【0027】(臭気評価方法)UV装置(アイグラフィ
ックス(株)社製 オゾンレス高圧水銀灯 80W/c
m)を用いて紫外線照射を行って、接着剤組成物を塗工
したテストサンプルから臭気を発生させ、保香性の高い
ナイロン/ポリプロピレンラミネートの二重構造になっ
た袋((株)生産日本社ラミグリップ BN−J)にこ
のテストサンプルを入れ、ヒートシールにて口を閉じ
た。次に50℃の恒温槽の中にいれ、3時間及び1日保
存後袋を開け、パネルメンバーによる人間の嗅覚を利用
した官能評価で判断した。その臭気の程度は次のように
数値化した。 −2:不快 −1:やや不快 0:快でも不快でもない +1:やや快 +2:快
【0028】実施例1.上記天然ゴムラテックス100
重量部(DRY)に対して日本食品加工(株)製セルデ
ックCH−30(商品名)を3.0重量部配合した感圧
接着剤組成物を用いた場合である。 実施例2.上記天然ゴムラテックス100重量部(DR
Y)に対してダイセル化学工業(株)製グリオキザール
(商品名)を2.0重量部配合した感圧接着剤組成物を
用いた場合である。 実施例3.上記天然ゴムラテックス100重量部(DR
Y)に対して白井松新薬(株)製フレッシュシライマツ
(商品名)を1.0重量部配合した感圧接着剤組成物を
用いた場合である。 実施例4.上記天然ゴムラテックス100重量部(DR
Y)に対して日本ゼオン(株)製ゼオンクリーンZCL
−3040(商品名)を3.0重量部配合した感圧接着
剤組成物を用いた場合である。 実施例5.上記天然ゴムラテックス100重量部(DR
Y)に対してアイコー(株)製エポリアンIMP(商品
名)を2.0重量部配合した感圧接着剤組成物を用いた
場合である。 実施例6.上記天然ゴムラテックス100重量部(DR
Y)に対して遼東化学工業(株)製アクリエース(商品
名)を1.0重量部配合した感圧接着剤組成物を用いた
場合である。 比較例1.消臭剤を添加しなかった感圧接着剤組成物を
用いた場合である。評価結果をまとめて表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例7(感熱接着剤組成物の場合) 酢酸ビニル共重合体#3316(日本フーラー社製、商
品名)100重量部に対し、平均粒径2μmの炭酸カル
シウム50重量部を添加し、良く混合した。次に実施例
1〜6で使用した消臭剤を有効量添加し、良く混合し
た。以上の配合を行ったものに粘度調整のため、約1.
0重量部増粘剤を添加した。なお各成分の配合量は乾燥
固形分基準のものである。実施例1〜6と同様にして、
接着力、耐ブロッキング性、耐熱耐摩耗性および臭気評
価を行った結果、実施例1〜6における結果と同様、接
着力、耐ブロッキング性、耐熱耐摩耗性および臭気のい
ずれについても優れた結果が得られた。 比較例2 消臭剤を添加しなかった以外は実施例7と同様に行っ
た。接着力、耐ブロッキング性、耐熱耐摩耗性について
は優れていたが、臭気評価の結果は−1〜0であった。
【0031】実施例8(再湿接着剤組成物の場合) 水溶性高分子化合物[光洋化工(株)製、商品名、KR
954)100重量部に対し、平均粒径4μmのシリカ
150重量部を添加し、良く混合した。次に実施例1〜
6で使用した消臭剤を有効量添加し、良く混合した。以
上の配合を行ったものに粘度調整のため、約1.0重量
部増粘剤を添加した。なお各成分の配合量は乾燥固形分
基準のものである。実施例1〜6と同様にして、接着
力、耐ブロッキング性、耐熱耐摩耗性および臭気評価を
行った結果、実施例1〜6における結果と同様、接着
力、耐ブロッキング性、耐熱耐摩耗性および臭気のいず
れについても優れた結果が得られた。 比較例3 消臭剤を添加しなかった以外は実施例8と同様に行っ
た。接着力、耐ブロッキング性、耐熱耐摩耗性について
は優れていたが、臭気評価の結果は−1〜0であった。
【0032】
【発明の効果】本発明は、消臭剤を配合した特殊な接着
剤組成物、および基体シート面の少なくとも一部にそれ
を塗布した情報担体用シートであり、シートの保存時に
おける積重ねによって、接着剤によるブロッキングが生
じるおそれがなく、情報記載時におけるプリンタへのフ
ィード及び各種プリンタでの印字も容易に行いうると共
に接着後のシートを容易に剥離することができ、剥離後
において、ブロッキングを起こすことがないなどの基本
的な特性を有する上に、さらに、インキの硬化時に照射
される紫外線やノンインパクトプリンター(熱定着タイ
プ)によるトナー定着時の加熱などにより発生する臭気
を除去し、周辺にいる人への不快感を防止することがで
きる。低い製造コストで臭気の問題を解決することがで
き経済的有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 親展性をもつハガキシステムの例を示す説明
図。
【図2】 親展性をもつハガキシステムの他の態様の例
を示す説明図。
【図3】 親展性をもつハガキシステムの他の態様の例
を示す説明図。
【図4】 親展性をもつハガキシステムの他の態様の例
を示す説明図。
【図5】 図1の折り畳み状態説明図。
【図6】 図2の折り畳み状態説明図。
【図7】 図3の折り畳み状態説明図。
【符号の説明】
1 表面接着層 2 裏面接着層 3,3′ 折り線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 11/04 JAR 7415−4J 11/06 JAU 7415−4J D21H 19/16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非剥離性接着剤基剤と、その接着剤基剤
    に対し非親和性を示す微粒状充填剤と、或は更に水溶性
    高分子とから成る接着剤組成物に消臭剤を配合したこと
    を特徴とする接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 基体シート面の少なくとも一部に、請求
    項1記載の接着剤組成物の層を設けたことを特徴とする
    情報担体用シート。
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