JP2001152113A - トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート - Google Patents

トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Info

Publication number
JP2001152113A
JP2001152113A JP34079799A JP34079799A JP2001152113A JP 2001152113 A JP2001152113 A JP 2001152113A JP 34079799 A JP34079799 A JP 34079799A JP 34079799 A JP34079799 A JP 34079799A JP 2001152113 A JP2001152113 A JP 2001152113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
adhesive composition
base
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34079799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Sakanashi
嘉彦 坂梨
Tomohito Maruo
智史 丸尾
Emiko Tomon
恵美子 外門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP34079799A priority Critical patent/JP2001152113A/ja
Publication of JP2001152113A publication Critical patent/JP2001152113A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基体シート面へ塗布してなる接着層が適度
な接着性を有し、かつ接着層上に後から書き込むトナー
やインキの密着性のよい感圧接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 非剥離性接着剤基剤と、当該接着剤基剤
に対し、非親和性を示す微粒状充填剤を配合してなる剥
離可能な感圧接着剤組成物において、当該非剥離性接着
剤基剤として、天然ゴム系粘着剤用基剤固形分100質
量部に対してスチレン含量が40〜70%のスチレンリ
ッチSBRラテックスをその固形分が10〜60質量部
となるように配合した混合物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー定着性に優
れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シ
ートに関し、さらに詳しくは、基体シート面に予め印刷
して形成されたインキ皮膜へのトナー定着性を向上させ
る感圧接着剤組成物およびこれを基体シート面に塗布し
てなる剥離可能な接着層を有する情報担持シート、すな
わち、一時的に接着するが、必要に応じて容易に剥離で
きる見開き面を有する折り畳みシート、重ね合わせシー
ト、例えば、情報隠蔽シート等の親展性をもつハガキ、
通知書、カード等の情報担持用シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便法の改正に伴い、親展性を有
するハガキシステムが実用化され、普及し始めている。
この親展性を有するハガキシステムは、例えば個人的用
件、あるいはプリント情報、印刷情報等の各種情報が記
載されたハガキを折り畳み、切り重ね、あるいは別体同
士の重ね合わせをする等、各種の重ね合わせ態様で剥離
可能に接着し、該情報を隠蔽した後、郵送し、受取人が
重ね合わせ面を再び剥離して隠蔽情報を読み取るもので
ある。
【0003】ハガキシステムで使用される情報担持用シ
ートとしては、例えば、基体シートの重ね合わせ面に非
剥離性接着剤基剤と、その接着剤基剤に対して非親和性
を示す微粒子充填剤からなる接着剤組成物からなる接着
層を設けたものが知られている(特開平4−59395
号公報)。しかしながら、従来の情報担持用シートは、
印刷が施されていない基体シート面の所定部に、前もっ
て、剥離可能な接着層を設け、その後、その接着層に隠
蔽情報を印刷してなるものであって、プレプリントされ
た基体シート面に剥離可能な接着層を形成したものでは
ない。
【0004】ところで、最近、ダイレクトメール等のニ
ーズ拡大に伴い、この種の情報担持用シートにおいて、
基体シートの重ね合わせ面へのプロセス印刷、ベタ印
刷、あるいは地紋印刷等の多面積の印刷の必要性が高ま
っている。しかしながら、基体シートの重ね合わせ面
に、このような印刷を施す場合、通常は、重ね合わせ面
のほぼ全面に施すものであるが、基体シート面に直接施
すのではなく、上述のように、接着層に施すことになる
ため、重ね合わせ面のほぼ全面に印刷が施された場合、
接着層の大部分がインキ皮膜で覆われ、この結果、接着
機能が阻害されるという欠点を生じた。
【0005】このような欠点を克服するものとして、こ
れまで基体シート面に予め印刷を施し、この面に接着層
を設けたものが提案された(実開昭57−147069
号公報)。しかしながらこのものは、通常の接着剤から
なる接着層を塗布形成した基体シートと、合成樹脂を塗
膜した剥離可能シートとの組合せが必要となり、その結
果、シート本体の構成要件が多くなり、製造工程が複雑
化するという欠点があった。
【0006】他方において、本発明者らは、先に予め設
けられた接着層に印刷を施すのではなく、基体シート面
に直接印刷する方式、すなわち、基体シートの重ね合わ
せ面にプロセス印刷、ベタ印刷、あるいは地紋印刷等の
印刷を施し、その後、剥離性、透明性及びトナー受容性
を有する接着層を設けた情報担持用シートも提案してい
る(特開平9−12990号公報)。
【0007】しかしながら、この情報用担持シートは、
剥離可能な接着剤として、天然ゴム系粘着剤のみからな
る接着剤基剤を用いているため、基体シート面への定着
性は良好になるが、接着層の基体シート面に予め形成さ
れたインキ皮膜への定着性が良好でない上に、接着層の
表に後から書き加える場合インクとの密着性が低く、文
字や図形がかすれるのを免れない。
【0008】このような欠点を克服するために、接着剤
基剤として天然ゴム系粘着剤と合成ゴムまたは合成樹脂
エマルジョンとの混合物を用いることが提案されている
(特開平10−130603号公報)が、トナー定着性
などに未だ改良の余地がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、感圧接着剤組成物を基体シート面へ塗布してなる接
着層が適度な接着性を有するとともに、基体シート面に
対する定着性を向上させかつ、接着層上に後から書き込
むときのインクや特にトナーとの密着性のよい感圧接着
剤組成物を提供することであり、本発明の第2の目的
は、この感圧接着剤組成物を用いた情報担持用シートを
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、隠蔽情報
担持用シートのための感圧接着剤組成物について、鋭意
研究を重ねた結果、天然ゴム系粘着剤用基剤に対して特
定のスチレンリッチSBRラテックスを特定比率で混合
した接着剤基剤に微粒子状充填剤を配合することによ
り、当該接着剤組成物から塗布形成されてなる接着層が
適度な接着性を有するとともに、基体シート面に対する
定着性及び書き込みの際のインキやトナーとの密着性が
著しく向上することを見出し、本発明をなすに至った。
【0011】すなわち本発明の請求項1は、非剥離性接
着剤基剤と、当該接着剤基剤に対し、非親和性を示す微
粒状充填剤を配合してなる剥離可能な感圧接着剤組成物
において、当該非剥離性接着剤基剤として、天然ゴム系
粘着剤用基剤固形分100質量部に対してスチレン含量
が40〜70%のスチレンリッチSBRラテックスをそ
の固形分が10〜60質量部となるように配合した混合
物を用いることを特徴とするトナー定着性に優れた感圧
接着剤組成物に関するものである。
【0012】本発明の請求項2は、基体シート面の少な
くとも一部に、請求項1記載の感圧接着剤組成物の塗布
層を有する情報担持用シートに関するものである。
【0013】本発明の請求項3は、請求項2記載の情報
担持用シートにおいて、基体シート面が予め印刷されて
いることを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項4は、請求項2又は3記載
の情報担持用シートにおいて、感圧接着剤組成物の塗布
層の少なくとも一部が、隠蔽情報記載面となっているこ
とを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項5は、請求項2、3又は4
記載の情報担持用シートにおいて、親展性をもつ隠蔽ハ
ガキであることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の感圧接着剤組成物は、通
常状態では接着することがなく、加圧により接着し、か
つ必要時に剥離しうる接着層、いわゆる粘着層を形成す
る透明性を有するものであって、接着剤基剤として、天
然ゴム系粘着剤用基剤固形分100質量部に対してスチ
レン含量が40〜70%のスチレンリッチSBRラテッ
クスをその固形分が10〜60質量部となるように配合
した混合物を用い、これに当該接着剤基剤に対し非親和
性を示す微粒状充填剤を配合してなる。
【0017】本発明組成物において用いられる天然ゴム
系粘着剤用基剤とは、従来、天然ゴム系粘着剤の基剤と
して慣用されているものの中から任意に選択することが
できる。このようなものとしては、天然ゴムを主成分と
するラテックス、それを変性したもの、例えば酸性ラテ
ックス、解重合ラテックス、加硫ラテックスあるいはグ
ラフト化した天然ゴムラテックスなどがあるが、特に耐
ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗性などの点で、特に天
然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共
重合させて得た天然ゴムラテックスが好ましい。
【0018】本発明組成物において用いられるスチレン
リッチSBRラテックスとは、一般に接着剤の成分とし
て慣用されている合成ゴムラテックスであり、スチレン
リッチSBRを水性溶媒中に分散させたエマルションで
ある。この際、ラテックス粒子を分散安定化させるため
には乳化剤が必要であるが、この乳化剤としては、一般
にロジンセッケン、ナフタレンスルホン酸塩、脂肪酸セ
ッケン、アルキルベンゼンスルホン酸塩などのアニオン
系界面活性剤が用いられる。スチレン含量は40〜70
%、好ましくは50〜70%である。40%未満ではト
ナー定着性が改善できない恐れがあり、70%を超える
とトナー定着性および基体シート面への定着性が良好で
なくなる恐れがある。
【0019】本発明組成物において用いられる市販のス
チレンリッチSBRラテックスの具体例としては、例え
ば、ニポールLX415A、LX430(日本ゼオン
(株))、DL636、DL620、L2923(旭化
成(株))、クロスレンSK72(武田薬品工業
(株))などを挙げることができる。
【0020】この天然ゴム系粘着剤用基剤とスチレンリ
ッチSBRラテックスの混合物に、必要に応じて合成樹
脂エマルションを混合することができる。合成樹脂エマ
ルションとしては、ポリ酢酸ビニル系エマルション、酢
酸ビニル−エチレン共重合体系エマルション、ポリアク
リル酸エステル系エマルション、ポリ塩化ビニル系エマ
ルションなどが用いられる。これらの合成樹脂エマルシ
ョンを分散安定化するためには、前記乳化剤を用いるこ
とができる。この合成樹脂エマルションとしては、ガラ
ス転移点−20℃ないし10℃のものが好適である。
【0021】スチレンリッチSBRラテックスの配合割
合は、天然ゴム系粘着剤用基剤固形分100質量部に対
してスチレンリッチSBRラテックスの固形分が10〜
60質量部、好ましくは30〜50質量部となるように
配合する。天然ゴム系粘着剤用基剤とスチレンリッチS
BRラテックスとの配合割合は、接着層の接着力と、
紙、合成紙等の素材からなる基体シートへの定着性との
バランスに影響するため、適度に調整する必要がある。
スチレンリッチSBRラテックスの固形分が10質量部
未満で天然ゴム系粘着剤基剤が過多の場合は、接着層の
基体シート面への定着性が低下するとともにトナー定着
性が改善されず、逆にスチレンリッチSBRラテックス
の固形分が60質量部を超える場合は、重ね合わせ面に
おける接着層同士の接着力が低下し、適切な剥離性能が
得られない。したがって、天然ゴム系粘着剤用基剤とス
チレンリッチSBRラテックスの配合割合は上記の範囲
にある必要があり、この範囲において、微粒子充填剤の
配合割合、接着剤組成物の基体シートへの塗布量、ある
いはメタクリル酸メチルのグラフト共重合率などの条件
に応じ、その配合割合を調整するのが好ましい。
【0022】このようにして得られる天然ゴム系粘着剤
基剤とスチレンリッチSBRラテックスとの混合物から
なる非剥離性接着剤基剤には、所望に応じ粘着剤に慣用
されている添加剤、例えば粘着付与剤、粘度調整剤、老
化防止剤、安定剤、着色剤なども添加することができ
る。
【0023】本発明の接着剤組成物において、上記非剥
離性接着剤基剤に対して非親和性を示す微粒子充填剤と
しては、上記接着剤基剤との親和力が小さいものであっ
て、接着層が透明性を阻害しないようにする必要から、
粒子形状が規則的に整ったものを用いるのがよい。この
ようなものとしては、例えば、各種デンプン系、合成ゼ
オライト、微球状アクリル樹脂、微球状メタクリル樹
脂、微球状ポリエチレン、球状アルミナ、ガラス粉末、
シラスバルーン、活性白土などが挙げられる。これらの
充填剤は、単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせ
て用いてもよい。しかしながら、従来からこの種の接着
剤組成物の充填剤として使用されているシリカ、酸化チ
タン、酸化亜鉛などは、その粒子形状が不規則なため、
接着層に光の乱反射作用を促して透明性を損なうおそれ
がある。したがって、これらは添加しないか、添加する
場合でも、その添加量を10質量%以下にするのがよ
い。なお、これらの微粒子充填剤は、その平均粒子径が
10μm以下、好ましくは0.5μmの範囲にあるもの
が好適である。特に平均粒子径0.1μm以下のコロイ
ダルシリカを用いると、UVインキへの定着性を向上さ
せることができるので有利である。
【0024】また、本発明の接着剤組成物においては、
非剥離性接着剤基剤と微粒子充填剤との配合割合を適切
に選ぶことが必要である。微粒子充填剤の配合量が少な
すぎると、耐ブロッキング性が低下したり、また、接着
力が強すぎて剥離しにくくなるし、また、多すぎると接
着力が低くなりすぎ、十分な粘着性を示さなくなる。し
たがって、微粒子充填剤の配合割合は、非剥離性接着剤
基剤100質量部に対し、微粒子充填剤が100〜30
0質量部、好ましくは130〜250質量部、より好ま
しくは150〜200質量部の範囲で選ぶのがよい。
【0025】本発明の感圧接着剤組成物は、グラビアコ
ーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーター
などの塗布手段により基体シート面に塗布され、二つ折
り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わ
せなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着する
が、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハ
ガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用
できる。
【0026】次に、本発明の接着剤組成物が塗布される
基体シートとしては、通常の紙の他に、合成紙、あるい
はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムを用いること
もできる。これらの合成フィルムを用いる場合には、基
体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの表面処
理を施すのが好ましい。また、基体シート面への接着剤
組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離性、あるいは
透明性の維持のため、1〜30g/m2 、好ましくは3
〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜15g/m2
するのがよい。さらにまた、形成された剥離可能な接着
層を加圧ローラにて約1〜10kg/cm2 で加圧する
ことにより、耐ブロッキング性をさらに向上させること
ができる。
【0027】次に、本発明の情報担持用シートの構成に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの表面展開図、図2はこのハ
ガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図4
は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は本発
明の二つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの
裏面展開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説
明図、図8は本発明の部分二つ折りハガキの表面展開
図、図9はこのハガキの裏面展開図、図10は図8のハ
ガキを折り込む際の状態説明図である。
【0028】先ず、図1ないし図3に示す三つ折りハガ
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が、また中央区画領域Bの表裏面及び右側区画領域Cの
表面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体シート2の区画
領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全体
に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可
能な接着層6が形成されている。このように構成された
三つ折りハガキ1は、図4に示すように、各区画の重ね
合わせ面を折り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着
層同士を対接させ、この状態でドライシーラーで加圧す
ることにより、その接着層6が活性化されて接着され
る。
【0029】次に、図5及び図6に示す二つ折りハガキ
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、中央部の折り線3によって2つ
の領域D及びEに区画されるものである。左側区画領域
Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報
印刷4が、また区画領域D及びEの裏面には隠蔽情報印
刷5が、基体シート2に直接印刷されている。さらに、
この印刷された基体シート2の区画領域D及びEの裏面
全体に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥
離可能な接着層6が形成されている。このように構成さ
れた二つ折りハガキ11は、図7に示すように、上記の
三つ折りハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が
対接するように折り線3で折り込んで加圧することによ
り、その接着層6が活性化されて接着される。
【0030】また、図8及び図9に示す部分二つ折りハ
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体シート2から構成され、折り線3によってサイ
ズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもので
ある。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て名、
住所等の宛て先情報印刷4が、また右側区画領域Gの裏
面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷され
ている。さらに、この印刷された基体シート2の区画領
域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り込んだ
際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対し、本発
明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された部分二つ折り
ハガキ21は、図10に示すように、上記の二つ折りハ
ガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するよ
うに折り線3で折り込んで加圧することにより、その接
着層6が活性化されて接着される。
【0031】また、本発明組成物により形成される剥離
可能な接着層は、それ自体印刷インキ及びトナーの受容
性をも有するため、必要に応じ、さらにその表面に通常
の印刷装置あるいはノンインパクトプリンタで付加情報
(図示せず)をプリントすることができる。
【0032】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものでは
ない。 (実施例1)天然ゴム系粘着剤用基剤として、天然ゴム
100質量部とMMA15重量部とを混合してグラフト
共重合して得たMMA共重合天然ゴムエマルジョン(表
1中の)100質量部(固形分)に対して、シリカゲ
ル50質量部、小麦デンプン100質量部配合し、さら
にスチレンリッチSBRラテックス(ニポールLX41
5A、日本ゼオン(株))(表1中のA)を上記天然ゴ
ム系粘着剤用基剤100質量部(固形分)に対して、2
0質量部配合して本発明の感圧接着剤組成物を調製し
た。本発明の感圧接着剤組成物により基体シート面に形
成した剥離可能な接着層の表面へ市販のコピー機(リコ
ー、imagio MF−P250、富士ゼロックス
Vivace450)を用いて、トナーを定着させ、定
着したトナーをセロテープにてピッキングする方法によ
りトナー定着性の評価を行った。トナー定着性の評価結
果を表1に示す。なお、トナー定着性の評価は、PPC
紙へのトナー定着性を最良の5とし、5よりはやや劣る
が優れているものを4、4よりはやや劣るが実用性があ
るものを3、3より劣り実用性がないものを2、トナー
がセロテープによって全て剥離してしまうものを1とし
た。
【0033】(実施例2〜3)表1に示した天然ゴム系
粘着剤用基剤()とスチレンリッチSBRラテックス
(A)を表1に示した配合割合で用い、実施例1と同様
にして本発明の感圧接着剤組成物を調製し、トナー定着
性の評価を行った。トナー定着性の評価結果を表1に示
す。
【0034】(実施例4〜6)スチレンリッチSBRラ
テックスとしてDL636(旭化成(株))(表1中の
B)を表1に示した配合割合で用いた以外は、実施例1
〜3と同様にして本発明の感圧接着剤組成物を調製し、
トナー定着性の評価を行った。トナー定着性の評価結果
を表1に示す。
【0035】(実施例7〜12)天然ゴム系粘着剤用基
剤として、天然ゴム100質量部とスチレン5質量部、
MMA10重量部とを混合してグラフト共重合して得た
MMA・スチレン共重合天然ゴムエマルジョン(表1中
の)を用いた以外は、実施例1〜6と同様にして本発
明の感圧接着剤組成物を調製し、トナー定着性の評価を
行った。トナー定着性の評価結果を表1に示す。
【0036】(比較例1〜2)表1に示した天然ゴム系
粘着剤用基剤を用い、スチレンリッチSBRラテックス
を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして比較の
ための感圧接着剤組成物を調製し、トナー定着性の評価
を行った。トナー定着性の評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から、スチレンリッチSBRラテック
スを配合した実施例1〜12の本発明の感圧接着剤組成
物はトナー定着性に優れているが、スチレンリッチSB
Rラテックスを配合しなかった比較例1〜2の感圧接着
剤組成物はトナー定着性に劣ることが判る。
【0039】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は、その接着
剤基剤として、天然ゴム系粘着剤と特定のスチレン含量
のスチレンリッチSBRラテックスとを混合したものを
用いることにより、形成される接着層が適度な接着性を
有すると共に、基体シート面への定着性が良好で、さら
に接着層上に後から書き込むときのインクや特にトナー
との密着性も向上させることができる。したがって、本
発明の感圧接着剤組成物は、基体シート面へ印刷の有無
を問わず、剥離可能な接着層を好適に設けることができ
るので、このような接着層を有する情報担持用シートに
応用すれば、接着層の剥離を生じることなく、安定して
情報を担持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三つ折りハガキの表面展開図。
【図2】図1のハガキの裏面展開図。
【図3】図1のX−X線断面図。
【図4】図1のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図5】本発明の二つ折りハガキの表面展開図。
【図6】図5のハガキの裏面展開図。
【図7】図5のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図8】本発明の部分二つ折りハガキの表面展開図。
【図9】図8のハガキの裏面展開図。
【図10】図8のハガキを折り込む際の状態説明図。
【符号の説明】
2、12、22 基体シート 3、3a、3b 折り線 5 隠蔽情報印刷 6 剥離可能な接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 WA03 4J004 AA04 AA05 AA07 AA10 AA18 AB01 CA04 CA05 CA06 CC02 CE03 FA01 4J040 CA011 CA021 CA082 DB052 DL031 GA07 JA03 JA09 JB09 LA06 LA11 MA09 MB03 NA05 NA21 PA42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非剥離性接着剤基剤と、当該接着剤基剤
    に対し、非親和性を示す微粒状充填剤を配合してなる剥
    離可能な感圧接着剤組成物において、当該非剥離性接着
    剤基剤として、天然ゴム系粘着剤用基剤固形分100質
    量部に対してスチレン含量が40〜70%のスチレンリ
    ッチSBRラテックスをその固形分が10〜60質量部
    となるように配合した混合物を用いることを特徴とする
    トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 基体シート面の少なくとも一部に、請求
    項1記載の感圧接着剤組成物の塗布層を有する情報担持
    用シート。
  3. 【請求項3】 基体シート面が予め印刷されている請求
    項2記載の情報担持用シート。
  4. 【請求項4】 感圧接着剤組成物の塗布層の少なくとも
    一部が、隠蔽情報記載面となっている請求項2又は3記
    載の情報担持用シート。
  5. 【請求項5】 親展性をもつ隠蔽ハガキである請求項
    2、3又は4記載の情報担持用シート。
JP34079799A 1999-11-30 1999-11-30 トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート Pending JP2001152113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34079799A JP2001152113A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34079799A JP2001152113A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001152113A true JP2001152113A (ja) 2001-06-05

Family

ID=18340387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34079799A Pending JP2001152113A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001152113A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335768A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2005281566A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toppan Forms Co Ltd 接着剤組成物とその製造方法および情報担持用シート
CN111925749A (zh) * 2020-08-14 2020-11-13 湖北德龙彩画装饰有限公司 一种外墙画布专用粘贴胶

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335768A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Toppan Forms Co Ltd 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2005281566A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toppan Forms Co Ltd 接着剤組成物とその製造方法および情報担持用シート
CN111925749A (zh) * 2020-08-14 2020-11-13 湖北德龙彩画装饰有限公司 一种外墙画布专用粘贴胶
CN111925749B (zh) * 2020-08-14 2021-09-21 湖北德龙彩画装饰有限公司 一种外墙画布专用粘贴胶

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05331439A (ja) 接着剤組成物及びそれを塗布した情報担体用シート
JP2001152113A (ja) トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JPH09235530A (ja) 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート
JP2001262096A (ja) トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP4565584B2 (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JPH0718232A (ja) 疑似接着用紙およびこれに用いる疑似接着剤組成物
JPH10130603A (ja) 感圧接着剤組成物及びそれを用いた情報担持用シート
JP2001262098A (ja) 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JPH0811468A (ja) 隠蔽情報所持体およびその作成方法
JP4565583B2 (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001171276A (ja) くじ類
JP2001303001A (ja) トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001303000A (ja) トナー定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP4780741B2 (ja) 耐水性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2596660Y2 (ja) 接着剤付シート
JP2001240831A (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP3011672B2 (ja) 接着用シート
JP4780740B2 (ja) 耐劣化性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2001335769A (ja) 感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JPH0912990A (ja) 感圧接着剤組成物およびこれを塗布してなる情報担持用シート
JP2001262097A (ja) インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート
JP2607681Y2 (ja) 往復葉書用シート
JPH09277754A (ja) 感圧接着性フォーム
JP2001337479A (ja) トナー定着性に優れた情報担持用シートおよびその製造方法
JP2003039859A (ja) 情報担体用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601