JP2003039859A - 情報担体用シート - Google Patents

情報担体用シート

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JP2003039859A
JP2003039859A JP2001227508A JP2001227508A JP2003039859A JP 2003039859 A JP2003039859 A JP 2003039859A JP 2001227508 A JP2001227508 A JP 2001227508A JP 2001227508 A JP2001227508 A JP 2001227508A JP 2003039859 A JP2003039859 A JP 2003039859A
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pressure
carrier sheet
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JP2001227508A
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Hiroyuki Sekihara
浩之 関原
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Toppan Edge Inc
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、重ね部材に剥離自在な一時接着機能
を有する感圧接着剤が塗布されて所定情報に重ね合わさ
せる情報担体用シートに関し、一時接着機能、耐ブロッ
キング性を確保しつつ、シート作製の工程を削減して低
コスト化を図ることを目的とする。 【解決手段】基材12の所定情報を第1または第2のシ
ート13,14の重ね部材で重ね合わさせるための、分
離自在で一時接着機能を有する擬似接着層17が、第1
または第2のシート13,14の何れか一方に、合成樹
脂系エマルジョンの粘着剤に所定量の微粒状充填剤およ
び所定量の高分子水溶液が添加された感圧接着剤が所定
数の突形状で形成される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重ね部材に剥離自
在な一時接着機能を有する感圧接着剤が塗布されて所定
情報に重ね合わせる情報担体用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば印字、印刷された情報を隠
蔽し、そのままで通信する情報担体用シートの一例とし
て、親展性をもつハガキシステムがある。親展性をもつ
ハガキシステムは、例えば個人的用件、あるいはプリン
ト情報、印刷情報等の各種情報が記載されたハガキを折
り畳んで重ね合わせ部分を接着し、または当該情報上に
隠蔽ラベルを貼付して該情報を隠蔽したのち、郵送し、
受取人が重ね部分またはラベルを再び剥離して隠蔽情報
を読み取るシステムである。このような、情報隠蔽を行
う情報担体用シートにおいては、隠蔽を行う部分の一時
接着性、耐ブロッキング性が基本的機能であると共に、
このようなシートの作製において低コスト化が望まれ
る。
【0003】従来、情報隠蔽を行う情報担体用シートに
おいて、情報隠蔽部分を通常は接着状態で容易に分離可
能とさせるための擬似接着剤が使用されてきている。こ
の擬似接着剤として、例えば特開平4−59395号公
報に記載されているような、天然ゴム系の粘着剤に、当
該粘着剤に対して澱粉やシリカ等の微粒状充填剤が添加
された感圧接着剤組成物が用いられることが知られてい
る。一例として、天然ゴム100重量部に対してスチレ
ン2重量部とメタクリル酸メチル10重量部とをグラフ
ト共重合させて得られた天然ゴムラテックスに、テルペ
ン樹脂系粘着付与剤5重量部を添加して感圧性ペースト
接着剤とし、このベース接着剤100重量部に対し、平
均粒径5μmのシリカゲル20重量部を添加した感圧接
着剤組成物が擬似接着剤として使用され、この擬似接着
剤が情報担体用シートの対象部分に略均一に塗布される
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記天然ゴ
ム系をベースとして感圧接着剤組成物を擬似接着剤とし
て使用することは、その粘着力との関係で、擬似接着剤
同士を当接させて加圧することで、通常は接着状態で容
易に分離可能とさせる機能を持たせている。したがっ
て、上記情報担体用シートを作製するにあたり、情報隠
蔽部分に当該擬似接着剤を塗布すると共に、当該隠蔽を
行う対象の方にも擬似接着剤を塗布しなければならず、
その分の製造工程を必要として工程削減、製造コストの
低減を図ることが困難であるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、一時接着機能、耐ブロッキング性を確保しつ
つ、シート作製の工程を削減して低コスト化を図る情報
担体用シートを提供することを目的とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決するた
めに、請求項1の発明では、基体シートの所定部分を、
分離自在で一時接着機能を有する擬似接着層を介して重
ね部材で重ね合わさせる情報担体用シートであって、前
記擬似接着層は、前記基体シートまたは前記重ね部材の
何れか一方に、合成樹脂系エマルジョンの粘着剤に所定
量の微粒状充填剤および所定量の高分子水溶液が添加さ
れた感圧接着剤が所定数の突形状で形成される構成とす
る。
【0007】請求項2、3の発明では、「前記擬似接着
層を形成する感圧接着剤で使用される合成樹脂系エマル
ジョンの粘着剤が、アクリル樹脂系エマルジョンの粘着
剤である」構成であり、「前記擬似接着層を形成する感
圧接着剤で使用される合成樹脂系エマルジョンの粘着剤
に添加される高分子水溶液は、当該合成樹脂系エマルジ
ョン100重量部(乾燥重量)に対して、100重量部
(乾燥重量)以下である」構成である。
【0008】請求項4、5の発明では、「前記重ね部材
は、前記基体シートと一体で、前記所定部分を折り重ね
により前記擬似接着層を介して重ね合わさせる」構成で
あり、「前記重ね部材は、前記基体シートに対して別体
で、前記所定部分を積み重ねにより前記擬似接着層を介
して重ね合わさせる」構成である。
【0009】このように、基体シートの所定部分を重ね
部材で重ね合わさせるための、分離自在で一時接着機能
を有する擬似接着層が、基体シートまたは前記重ね部材
の何れか一方に、合成樹脂系エマルジョンの粘着剤に所
定量の微粒状充填剤および所定量の高分子水溶液が添加
された感圧接着剤が所定数の突形状で形成される。すな
わち、感圧接着剤を形成するベースの粘着剤に合成樹脂
系エマルジョンを使用することで、一時接着させる対向
面が当該擬似接着層同士でなくとも一時接着機能、耐ブ
ロッキング性を保有させることが可能であり、シート作
製における擬似接着層の形成が基体シートまたは重ね部
材の何れか一方のみでよく、シート作製の工程を削減し
て低コスト化を図ることが可能となる。
【0010】また、高分子水溶液を添加することで、当
該感圧接着剤のコーティング適正が向上され、接着力調
整が容易となり、さらに添加される微粒状充填剤の定着
性を向上させることが可能となるものである。また、擬
似接着層を所定数の突形状で形成することで、当該感圧
接着剤中に配合する微粒状充填剤の量を少なくさせるこ
とが可能となるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図により説明する。本実施形態に係る図面は、本発明
の特徴を理解しやすくするために、特に寸法を無視して
示してある。図1に、本発明の第1実施形態の情報担体
用シートの構成図を示す。図1(A)は本発明に係る情
報担体用シートの概略斜視図、図1(B)は図1(A)
の展開部分断面図である。図1(A)、(B)におい
て、情報担体用シート11Aは、二つ折りハガキに適用
される場合として示され、その展開状態で基材12が第
1のシート13および第2のシート14が折線15で一
体構造とされている。なお、基材12の幅方向の両端に
は、幅方向の両側にミシン目線(破線で示す)を境にし
て移送孔が等間隔に所定数形成されたマージナル部16
A,16Bが設けられる。
【0012】上記第1のシート13は、一方面(表面と
する)に、ハガキにおける郵便番号、宛名住所、氏名が
印字、印刷され、他方面(裏面とする)に、伝達すべき
情報(隠蔽情報を含む)が印字、印刷される。また、第
2のシート14は、一方面(第1のシート13の一方面
と同一面)に、伝達すべき通常情報(隠蔽情報を含まな
い)が印字、印刷され、他方面に、伝達すべき情報(隠
蔽情報を含む)が印字、印刷される。そして、例えば、
第1のシート13の裏面に、上記情報の印字、印刷前
に、擬似接着層17を形成する感圧接着剤が所定数の突
形状で形成される。そして、第1のシート13の表面が
表出されるように折線15により折り重ね、所定の圧力
を付与することで一時接着させたものである。
【0013】この場合、第1および第2のシートの1
3,14の裏面に印字、印刷される情報の何れかまたは
両方が隠蔽すべきものであってもよく、当該第1および
第2のシート13,14の何れか(何れであってもよ
い)が重ね部材の役割をなすもので、重ね部材の他方と
なったものが基体シートとなる。また、形成される上記
擬似接着層17は、第1または第2のシート13,14
の裏面の何れか一方(何れであってもよい)に形成され
るものである。
【0014】上記擬似接着層17は、通常状態では接着
せず、重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与す
ることにより接着するという一時接着機能を有するもの
で、合成樹脂系エマルジョンの粘着剤に、所定量の微粒
状充填剤および所定量の高分子水溶液が添加された感圧
接着剤により形成される。
【0015】上記合成樹脂系エマルジョンの粘着剤に
は、例えば、アクリル系樹脂エマルジョン、エチレン−
酢酸ビニル系樹脂エマルジョン、塩化ビニル系樹脂エマ
ルジョン、塩化ビニリデン系樹脂エマルジョン、スチレ
ン・ブタジエン系樹脂エマルジョン、ブタジエン−アク
リロニトリル系樹脂エマルジョン、ポリブタジエン系樹
脂エマルジョン、スチレン−アクリル系樹脂エマルジョ
ン等がある。
【0016】上記合成樹脂系エマルジョンの粘着剤に添
加される微粒状充填剤としては、前記した合成樹脂系エ
マルジョンの粘着剤および後述する高分子水溶液に対し
て完全には溶解せずにその固形状態を維持できるもので
あって、粒子形状が規則的に整ったものを用いるのが好
適である。例えば、各種澱粉系、合成ゼオライト、微球
状アクリル樹脂、微球状メタクリル樹脂、微球状ポリエ
チレン、球状アルミナ、ガラス粉末、シラスバルーン、
活性白土、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、メラミン樹脂などが挙げら
れる。これらの充填剤は、単独で用いてもよいし、2種
以上組み合わせて用いてもよいが、特にシリカと他の充
填剤との組み合わせが好適である。また、粒径の異なる
2種以上を組み合わせて用いると接着剤層の表面を凹凸
状に形成しやすいので耐ブロッキング性、剥離性能の向
上に有利である。
【0017】上記シリカを添加することにより、擬似接
着層17の塗膜を強化しうるとともに、シリカは多孔質
であるため、感圧接着剤が表面に付着しやすく、接着力
や剥離力を調整しやすい上、シリコーンオイルを用いて
いるプリンタにより、ノンインパクトプリンタ方式で印
字した場合でも、シリカがシリコーンオイルを吸収する
ので、擬似接着層17がシリコーンオイルにより接着し
なくなることもない。これらの微粒状充填剤は、その平
均粒子径が1〜20μm、好ましくは2〜5μmの範囲
にあるものが好適である。
【0018】上記微粒状充填剤は、当該感圧接着剤の接
着力調整、剥離性調整、耐ブロッキング性向上、表面タ
ック性調整、表面強度調整を行わせるためのもので、そ
の配合割合を適切に選ぶことが必要である。微粒状充填
剤の配合量が少なすぎると、接着力が強すぎて剥離しに
くくなるし、また、多すぎると接着力が低くなりすぎ、
十分な粘着性を示さなくなる。したがって、微粒子充填
剤の配合割合は、例えば粘着剤をアクリル系樹脂エマル
ジョンとしたときに100重量部(乾燥重量)に対し
て、微粒子充填剤が5〜400重量部(乾燥重量)にな
る範囲で選ぶのが好適である。
【0019】また、上記合成樹脂系エマルジョンの粘着
剤に添加される高分子水溶液としては、天然物でも合成
物でもあるいはそれらの混合物でもよく、例えば、ポリ
ビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロ
ース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロール(HE
C)、カゼイン、澱粉の水溶液(例えば、濃度35パー
セント)等がある。高分子水溶液を上記合成樹脂系エマ
ルジョンの粘着剤に添加する目的は、接着剤の表面強度
の向上が主であるが、それに付随して、コーティング適
性の改良、接着力の調整(添加することにより低下す
る)や紙などの基材12への微粒状充填剤の定着性向上
(このことは微粒状充填剤を少なくできる)の効果もあ
る。このような高分子水溶液は、例えば粘着剤をアクリ
ル系樹脂エマルジョンとしたときに100重量部(乾燥
重量)に対して、高分子水溶液が濃度35パーセントの
水溶液とした場合の乾燥重量で100重量部以下で添加
させるのが好適である。
【0020】なお、上記微粒状充填剤や高分子水溶液の
配合量が前記範囲より少ないと耐ブロッキング性に劣
り、かつ接着力が強すぎるし、前記範囲を超えると接着
力が低くなりすぎる傾向がみられて好ましくないないこ
とから、感圧接着剤を構成する使用される接着剤基剤と
しての合成樹脂系エマルジョンと微粒状充填剤や高分子
水溶液との配合割合を適切に選ぶことが必要である。ま
た、本発明で用いる感圧接着剤には、さらに本発明の主
旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、紫外線防止
剤、顔料、染料、滑剤、発泡剤、難燃剤等の通例の添加
剤等を添加しても差し支えない。
【0021】ここで、上記基材12は、例えば通常紙の
他に、合成紙、あるいはポリエチレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニル等の合成フ
ィルムであってもよく、これらを用いる場合には、基材
表面をマット処理、コロナ処理等の表面処理を施せばよ
い。
【0022】そして、上記情報担体用シート12は、上
述のように第1または第2のシート13,14の何れか
の裏面に、当該感圧接着剤が所定数の突形状で塗布され
て擬似接着層17が形成される。この感圧接着剤を所定
数の突形状に形成させるものとして、例えば、グラビア
コーターによる塗布方法、エアーナイフコーターでコー
テイングする方法などがあり、特に限定されるものでは
ないが、グラビアコーターによる塗布方法は経済的でも
あり、上記特性を情報担体用シート12に付与させ易い
点からも好ましい方法である。特にグラビアコーターは
アニロクスロールのメッシュのパターンで重ね部材(第
1または第2のシート13,14)面に塗布されるから
であり、一回の塗布で当該感圧接着剤を微細な突形状と
した擬似接着層17を形成することができる。
【0023】ここで、図2に、本発明の情報担体用シー
トに塗布される感圧接着剤構造の説明図を示す。図2
は、上述のアニロクスロールのメッシュによる場合のパ
ターンを示したもので、山の幅(a)、山と山の幅
(b)、谷の幅(c)、山の高さ(d)の異なるピラミ
ッド型や格子型のものがあり、いずれも使用することが
できる。このメッシュの大きさと形状で、基材(第1ま
たは第2のシート13,14)面上に設けられる感圧接
着剤の擬似接着層17の微細な凹凸の大きさや形状が異
なってくる。グラビアコーターによるコーティング時に
当該感圧接着剤は広がるので、上記メッシュの大きさや
形状そのままの微細な凹凸が形成されないことは勿論で
ある。
【0024】グラビアコーターによるコーティング時
に、合成樹脂系エマルジョンの粘着剤と水溶性高分子
は、微粒状充填剤のシリカや小麦澱粉より速やかに広が
るため、塗布された当該感圧接着剤における突部の中心
部の組成は、元の接着剤の組成より、微粒状充填剤のシ
リカ、小麦澱粉が多くなる。従って、基体シート(第1
または第2のシート13,14)面との接着は、突部の
中の合成樹脂系エマルジョンと広がった(突部からで
た)合成樹脂系エマルジョンによってなされるものと考
えられる。
【0025】本発明の情報担体用シート11Aの耐ブロ
ッキング性は微粒状充填剤であるシリカや小麦澱粉によ
り改善されるが、当該擬似接着層17は多数の微細な突
形状から形成されているので、均一に塗布されている時
より情報担体用シート11Aの耐ブロッキング性はより
改善される。また、突部の中の微粒状充填剤は、合成樹
脂系エマルジョンと高分子水溶液で固着され、さらにそ
の突部は、広がった合成樹脂系エマルジョンと高分子水
溶液により基材(第1または第2のシート13,14)
面に接着される。
【0026】このようにして、当該感圧接着剤がシート
面上に均一に存在する時よりも、当該感圧接着剤の擬似
接着層17を強固にシート面に定着させることができる
と共に、充填剤の配合量が少ないこともあり、充填剤の
脱落がなく、印刷適性、プリンタ適性、シーラ適性など
が大いに改善された情報担体用シート11Aを得ること
ができるものである。なお上記のような優れた特性を有
する本発明の情報担体シートが得られる理由はこの考え
のみに限定されるものではない。
【0027】上述の感圧接着剤で形成された擬似接着層
17が設けられた情報担体用シート11Aは、基材12
における第1のシート13の表面が表出されるように折
線15により第2のシート14を折り重ね、例えばドラ
イシーラーにより圧力50〜200kg/m2で加圧す
ることにより一時接着させるものである。
【0028】このように、感圧接着剤を形成するベース
の粘着剤に合成樹脂系エマルジョンを使用することで、
一時接着させる対向面が当該擬似接着層同士でなくとも
一時接着機能、耐ブロッキング性を保有させることが可
能であり、シート作製における擬似接着層の形成が基体
シートまたは重ね部材(第1または第2のシート13,
14)の何れか一方のみでよく、シート作製の工程を削
減して低コスト化を図ることができるものである。ま
た、高分子水溶液を添加することで、当該感圧接着剤の
コーティング適正が向上され、接着力調整が容易とな
り、さらに添加される微粒状充填剤の定着性を向上させ
ることができる。また、擬似接着層を所定数の突形状で
形成することで、当該感圧接着剤中に配合する微粒状充
填剤の量を少なくさせることができるものである。
【0029】次に、図3に、本発明の第2実施形態の情
報担体用シートの構成図を示す。図3(A)は本発明に
係る情報担体用シートの概略斜視図、図3(B)は図3
(A)の展開部分断面図である。図3(A)、(B)に
おいて、情報担体用シート11Bは、三つ折りハガキに
適用される場合として示され、その展開状態で基材12
が第1のシート13、第2のシート14および第3のシ
ート21が折線15A,15Bで一体構造とされてい
る。なお、基材12の幅方向の両端には、幅方向の両側
にミシン目線(破線で示す)を境にして移送孔が等間隔
に所定数形成されたマージナル部16A,16Bが設け
られる。
【0030】上記第1のシート13は、上述と同様に、
一方面(表面とする)に、ハガキにおける郵便番号、宛
名住所、氏名が印字、印刷され、他方面(裏面とする)
に、伝達すべき情報(隠蔽情報を含む)が印字、印刷さ
れる。また、第2のシート14は、その両面に、適宜伝
達すべき情報(隠蔽情報を含む)が印字、印刷される。
さらに、第3のシート21の一方面(第1のシート13
の一方面と同一面)に、伝達すべき情報(隠蔽情報を含
む)が印字、印刷され、他方面に、伝達すべき通常情報
(隠蔽情報を含まない)が印字、印刷される。そして、
例えば、第2のシート14の裏面および第3のシート2
1の表面に、上記情報の印字、印刷前に、上記同様の擬
似接着層17A,17Bを形成する感圧接着剤を所定数
の突形状で形成される。そして、第1のシート13の表
面が表出されるように折線15A,15BによりZ折り
に重ね、所定の圧力を付与することで一時接着させたも
のである。
【0031】この場合、第1および第2のシートの1
3,14の裏面に印字、印刷される情報の何れかまたは
両方が隠蔽すべきものであってもよく、また第2および
第3のシートの14,21の表面に印字、印刷される情
報の何れかまたは両方が隠蔽すべきものであってもよ
く、当該第1〜第3のシート13,14,21の少なく
とも何れか(何れであってもよい)が重ね部材の役割を
なす。また、形成される上記擬似接着層17A,17B
は、図2(B)に示すほか、Z折りによる対向する面の
何れか一方(何れであってもよい)に形成されるもので
ある。
【0032】このように、本発明に係る情報担体用シー
ト11Bを三つ折りハガキに適用させる場合であって
も、上記同様に、一時接着機能、耐ブロッキング性を確
保しつつ、感圧接着剤を形成するベースの粘着剤に合成
樹脂系エマルジョンを使用することで、シート作製の工
程を削減して低コスト化を図ることができると共に、高
分子水溶液を添加することにより、当該感圧接着剤のコ
ーティング適正が向上され、接着力調整が容易となり、
さらに添加される微粒状充填剤の定着性を向上させるこ
とができ、また、擬似接着層を所定数の突形状で形成す
ることにより、当該感圧接着剤中に配合する微粒状充填
剤の量を少なくさせることができるものである。
【0033】次に、図4に、本発明の第3実施形態の情
報担体用シートの構成図を示す。図4(A)は本発明に
係る情報担体用シートの概略斜視図、図4(B)は図4
(A)の展開部分断面図である。図4(A)、(B)に
おいて、情報担体用シート11Cは、積み重ねハガキに
適用される場合として示され、その展開状態で基材12
が第1のシート13および第2のシート14が別体構造
とされている。なお、各第1および第2のシート13,
14の幅方向の両端には、幅方向の両側にミシン目線
(破線で示す)を境にして移送孔が等間隔に所定数形成
されたマージナル部16A,16Bが設けられる。
【0034】この場合の第1および第2のシート13,
14は、当該第1および第2のシート13,14が別体
である場合の他、情報等の印字、印刷は図1と同様であ
る。そこで、第1または第2のシート13,14の裏面
に、上記情報の印字、印刷前に、擬似接着層17を形成
する感圧接着剤を所定数の突形状で形成される。そし
て、第1のシート13の表面が表出されるように積み重
ね、所定の圧力を印加することで一時接着させたもので
ある。このように、情報担体用シート11Cを構成する
場合であっても、上記同様の効果を奏することができる
ものである。
【0035】続いて、図5に、本発明の第4実施形態の
情報担体用シートの構成図を示す。図5(A)は本発明
に係る情報担体用シートの概略斜視図、図5(B)は図
5(A)の展開部分断面図である。図5(A)、(B)
において、情報担体用シート11Dは、部分折りハガキ
に適用される場合として示され、その展開状態で基材1
2が第1のシート13および第2のシート14が折線1
5Cで一体構造としている。
【0036】上記第1のシート13は、一方面(表面と
する)に、ハガキにおける郵便番号、宛名住所、氏名が
印字、印刷されると共に、例えばその下方に伝達すべき
隠蔽情報が印字、印刷され、他方面(裏面とする)に、
伝達すべき通常情報(隠蔽情報を含まない)が印字、印
刷される。また、第2のシート14は、一方面(第1の
シート13の一方面と同一面)に、適宜伝達すべき情報
(隠蔽情報を含む)が印字、印刷され、他方面に、適宜
伝達すべき通常情報(隠蔽情報を含まない)が印字、印
刷される。そして、例えば、第2のシート14の表面
に、上記情報の印字、印刷前に、擬似接着層17を形成
する感圧接着剤を所定数の突形状で形成される。そし
て、第2のシート14を折線15Cにより折り重ね、所
定の圧力を付与することで一時接着させたものである。
【0037】この場合においても、擬似接着層17を第
1のシート13の隠蔽情報部分に形成してもよいのはも
ちろんである。このような、情報担体用シート11Cを
構成する場合であっても、上記同様の効果を奏すること
ができるものである。
【0038】次に、図6に、本発明の第5実施形態の情
報担体用シートの構成図を示す。図6(A)は本発明に
係る情報担体用シートの概略斜視図、図6(B)は図6
(A)の分解斜視図、図6(C)は図6(B)の展開部
分断面図である。図6(A)〜(C)において、情報担
体用シート11Eは、ラベル貼付ハガキに適用される場
合として示され、その展開状態で基材12が第1のシー
ト13および第2のシートとしてのラベル22が別体構
造としている。
【0039】上記第1のシート13は、一方面(表面と
する)に、ハガキにおける郵便番号、宛名住所、氏名が
印字、印刷されると共に、例えばその下方に伝達すべき
隠蔽情報が印字、印刷され、他方面(裏面とする)に、
伝達すべき通常情報(隠蔽情報を含まない)が印字、印
刷される。また、ラベル22は、一方面(第1のシート
13の一方面と同一面)に、適宜伝達すべき通常情報
(隠蔽情報を含まない)が印字、印刷される。そして、
例えば、ラベル22の裏面に、擬似接着層17を形成す
る感圧接着剤が所定数の突形状で形成される。この場合
においても、擬似接着層17を第1のシート13の隠蔽
情報部分に形成してもよいのはもちろんであり、このよ
うな、情報担体用シート11Eを構成する場合であって
も、上記同様の効果を奏することができるものである。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基体シ
ートの所定部分を重ね部材で重ね合わさせるための、分
離自在で一時接着機能を有する擬似接着層が、基体シー
トまたは前記重ね部材の何れか一方に、合成樹脂系エマ
ルジョンの粘着剤に所定量の微粒状充填剤および所定量
の高分子水溶液が添加された感圧接着剤が所定数の突形
状で形成されることにより、感圧接着剤を形成するベー
スの粘着剤に合成樹脂系エマルジョンを使用すること
で、一時接着機能、耐ブロッキング性を確保しつつ、シ
ート作成の工程を削減して低コスト化を図ることができ
る。
【0041】また、高分子水溶液を添加することによ
り、当該感圧接着剤のコーティング適正が向上され、接
着力調整が容易となり、さらに添加される微粒状充填剤
の定着性を向上させることができる。また、擬似接着層
を所定数の突形状で形成することにより、当該感圧接着
剤中に配合する微粒状充填剤の量を少なくさせることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の情報担体用シートの構
成図である。
【図2】本発明の情報担体用シートに塗布される感圧接
着剤構造の説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態の情報担体用シートの構
成図である。
【図4】本発明の第3実施形態の情報担体用シートの構
成図である。
【図5】本発明の第4実施形態の情報担体用シートの構
成図である。
【図6】本発明の第5実施形態の情報担体用シートの構
成図である。
【符号の説明】
11A〜11E ハガキシステム 12 基材 13 第1のシート 14 第2のシート 15,15A〜15C 折線 16A,16B マージナル部 17,17A,17B 擬似接着層 21 第3のシート 22 ラベル
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 WA03 4J004 AA02 AA04 AA05 AA07 AA08 AA09 AA10 AA18 AB01 CA04 CA05 CA06 CB02 CC02 CC08 CD07 CD08 CE02 FA10 GA01 4J040 BA082 BA102 BA152 CA051 CA071 CA081 DA022 DA051 DB051 DC021 DC071 DD022 DE031 DF001 DF052 DF081 HA136 HA196 HA346 HA352 JA03 JA09 JB09 KA03 KA42 LA06 MA09 MA10 MB03 NA05 NA21 PA42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体シートの所定部分を、分離自在で一時
    接着機能を有する擬似接着層を介して重ね部材で重ね合
    わさせる情報担体用シートであって、 前記擬似接着層は、前記基体シートまたは前記重ね部材
    の何れか一方に、合成樹脂系エマルジョンの粘着剤に所
    定量の微粒状充填剤および所定量の高分子水溶液が添加
    された感圧接着剤が所定数の突形状で形成されることを
    特徴とする情報担体用シート。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報担体用シートであっ
    て、前記擬似接着層を形成する感圧接着剤で使用される
    合成樹脂系エマルジョンの粘着剤が、アクリル樹脂系エ
    マルジョンの粘着剤であることを特徴とする情報担体用
    シート。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の情報担体用シート
    であって、前記擬似接着層を形成する感圧接着剤で使用
    される合成樹脂系エマルジョンの粘着剤に添加される高
    分子水溶液は、当該合成樹脂系エマルジョン100重量
    部(乾燥重量)に対して、100重量部(乾燥重量)以
    下であることを特徴とする情報担体用シート。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の少なくとも何れかに記載の
    情報担体用シートであって、前記重ね部材は、前記基体
    シートと一体で、前記所定部分を折り重ねにより前記擬
    似接着層を介して重ね合わさせる構造であることを特徴
    とする情報担体用シート。
  5. 【請求項5】請求項1〜3の少なくとも何れかに記載の
    情報担体用シートであって、前記重ね部材は、前記基体
    シートに対して別体で、前記所定部分を積み重ねにより
    前記擬似接着層を介して重ね合わさせる構造であること
    を特徴とする情報担体用シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015066856A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 大日本印刷株式会社 加飾シート及び加飾樹脂成形品
JP2019147317A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 トッパン・フォームズ株式会社 擬似接着積層体
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