JP3922657B2 - 感圧接着剤組成物を用いた記録用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感圧接着剤組成物を用いた記録用シートに関し、特に、アクリル樹脂及び微粒子を含有する擬似接着可能な感圧接着剤組成物を介して擬似接着させる記録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、擬似接着性能を有する層を設けた記録シートに、各種の隠蔽あるいは秘匿する必要のある情報等を印刷した後、該層同士を対向させ加圧接合させることによって、必要な時に再剥離可能な情報隠蔽シートとすることが行われており、主として親展ハガキ用紙、重ね合わせシート等として実用化されている。
特に最近では、その擬似接着性とそれを利用した加工方法の容易さが注目され、配送伝票用紙等の重ね合わせ帳票としても利用され始めている。
【0003】
通常、これらの感圧擬似接着シートに設けた接着層には、主としてガラス転移点の低い天然ゴム或いは合成ゴムが接着剤として含有されている。この場合における接着剤層の接着力発現の機構は、専ら接着層界面における高分子接着剤の自己拡散であると考えられていた(接着の技術15(2)49-53,1995)。従って、構成材料である接着剤には自着性あるいは粘着性が求められる。
【0004】
しかしながら、上記の接着層が設けられた被塗工シートは、例えば、シートを巻き取った時の接触面、或いは、Z字状に折り畳んだときのミシン目でブロッキングが生じ、印刷時あるいは成形時に給紙不能等の事故を生じるという欠点があった。そこで、ミシン目となる部分に印刷によるマスキング処理(特開平2−289393号公報等)や、劣化処理を施したりする工夫(特開平5−116488号公報等)による改良がなされた。
【0005】
また、接着剤として、通常の状態では接着することのない感圧接着剤に、熱可塑性でない微粒子を充填あるいは緩衝剤として混合してなる接着剤組成物(特開平1−85794号公報、同1−168779号公報等)も提案されている。しかしながら、通常の状態では接着することのない感圧接着剤を用いるため、被塗工シートを接着させるには、重い荷重下で長時間かけて圧着するか、高温をかけることが必要であるので、実用的でない上、高温をかける場合には、非熱可塑性の微小粒子しか使用することができないという欠点があった。
【0006】
一方、擬似接着可能な層上への情報の記録方法には、例えば、地模様や定型情報のオフセット印刷機等による印刷、及び、電子計算機に連動した個別な可変情報の、電子写真方式等の高速ノンインパクトプリンターによる印刷が用いられる。
オフセット印刷においてはインクの定着に紫外線ランプを利用する一方、高速の電子写真方式によるノンインパクトプリンティングにおいては、印刷の定着を、主として160〜220℃程度の高温加熱方式で行う。
【0007】
従って、これらの場合には、擬似接着層が紫外線ランプによって酸化劣化するか、熱によって劣化する。特に、従来良く用いられる自着性あるいは粘着性を有する接着剤組成物においては、接着剤として、例えば、天然ゴム、変性天然ゴム、スチレンーブタジエンゴム、ニトリルゴム、酢酸ビニル系ゴム等を用いると共に、前述した被塗工シートの加工時におけるブロッキング等を抑制する目的で、熱可塑性のない微小粒子を混合したものを基礎として構成されるため、紫外線による酸化劣化や熱劣化を受け易い。このように接着剤用の樹脂が劣化すると、その粘弾性が乏しくなるので、自着性あるいは粘着性の喪失した物質になる。
【0008】
そこで、接着剤組成物の接着力を設計する場合には、上述した塗工紙の使用形態に起因する接着力の低下を考慮して、予め高い接着力を持つように調整される。しかしながら、利用者の使用の形態は様々である。同じ接着力に設計された接着剤組成物を塗工したシートであっても、オフセット印刷機による印刷のみに使用する場合、ノンインパクトプリンター類による印刷のみに使用する場合、或いは、これら両者を組み合わせた印刷に使用する場合では、それぞれの場合で接着剤の劣化の度合いが異なるため、使用時における塗工紙の接着力が異なってくる。
従って、情報の記録形態に関係なく、同一条件で擬似接着させると、ある時は接着力が低すぎて輸送中に自然剥離するという事故、又、ある時は接着力が高すぎて再剥離せず破れるという事故などが起こる等の欠点があった。
【0009】
そこで、擬似接着可能な接着剤層に対しては、(1)基体上に設けられた接着剤含有層の上に更に保護層を設け、該保護層同士を対向させて圧力をかけ、接合させる感圧接着性シート(特開平3−140298号公報)、及び、(2)エマルジョン系接着剤と水溶性高分子及び顔料の3成分を基本成分とする接着剤層を有する感圧接着性シート(特開平3−178489号公報)等の改良方法が提案されている。
しかしながら、上記(1)の場合では、基材の上に接着剤層の他に保護層を設けなければならず、(2)の場合では、接着剤層がエマルジョン系接着剤と顔料のみならず水溶性高分子をも含有しなければならないので、製造工程が複雑である上、経済性にも欠けるという欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、紫外線照射あるいは高熱処理等の定着処理による接着力の低下がなく、常に安定した接着力を有する感圧接着剤組成物を用いることにより、常に安定した接着力を有すると共に、ブロッキングを起こさず、印刷適性にも優れた擬似感圧接着可能な記録シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、アクリル酸エステルとアクリロニトリルをモノマー成分として含むアクリル樹脂エマルジョンと、平均粒径が1〜20μmの微小粒子を基本成分として含有し、且つ、天然ゴム、変性天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、酢酸ビニル系ゴムから選択されるゴムラテックスを含有しない感圧接着剤組成物を塗布してなる感圧接着可能な記録シートによって達成された。
【0012】
本発明において、自着性に乏しく、熱及び酸化による劣化に対する耐性が高い、アクリル酸エステルとアクリロニトリルをモノマー成分として含むアクリル樹脂を接着剤として用いるのは、感圧接着剤組成物を塗布した本発明の記録シートが、高分子の自己拡散に起因するブロッキング等を起こすことを防止するためである。
本発明においては、特に、ガラス転移点が−55℃〜15℃の範囲にある、アクリル樹脂を用いることが好ましい。
【0013】
本発明においては、塗工層間に接着力を発現させるために、層間の投錨効果による機械的な接着機構を用いる。従って、機械的接着力即ち投錨効果発現の鍵を握る表面の微細な凹凸の形成を、微粒子を接着剤組成物中に添加することによって調整する。ここでいう微粒子は、後述の如く、公知のものの中から適宜選択することができるが、本発明においては、少なくとも非熱可塑性の微粒子を含有させることが好ましい。
【0014】
本発明において使用する上記微粒子の平均粒子径は1〜20μmの範囲内であることが必要である。平均粒子径が、1μm未満では十分な接着強さが発現されず、20μmを越えると微粒子が塗工層から剥落し易くなったり、接着に弊害を及ぼす。また、平均粒子径とは、通常、1個の粒子の大きさの平均値を示すが、例えば、シリカのような、微細な粒子が集団を形成し、あたかも1個の粒子のような挙動を示す場合には、この集団(2次粒子)の平均の大きさを意味する。
【0015】
本発明における接着剤組成物の配合比は、アクリル樹脂100重量部(乾燥重量)に対し、微小粒子が5〜250重量部であることが必要である。配合比が5重量部未満では塗工層間の接着力や印刷適性が不十分となる。また、250重量部を越えると、塗工層から微小粒子が剥落してこれが接着を阻害したり、印刷の汚れの原因となったりする。本発明においては、少なくとも5〜150重量部の無機粒子を使用することが好ましい。
【0016】
本発明において使用する接着剤組成物に用いられる微小粒子は、シリカ、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、デンプン粒子、セルロース微粉末、メラミン系樹脂粒子、尿素樹脂系粒子、スチレン系樹脂粒子、アクリル系樹脂粒子、塩化ビニル、ポリエチレン、及びポリカーポネートなどの無機系あるいは有機系の公知の微小粒子の中から、適宜選択して使用することができる。これらの粒子は、単独で用いても2種以上を併用しても良い。
【0017】
また、接着剤組成物には、必要に応じて、更に、帯電防止剤、界面活性剤、消泡剤、分散剤、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光染料、有色染料、染料定着剤、媒染剤、及びインク定着剤等の助剤を添加することもできる。
本発明に用いられる基剤としては、例えば、上質紙、中質紙、合成紙、フィルム、コート紙、ラミネート紙、及び金属蒸着紙等が使用できる。
【0018】
本発明の記録シートの接着剤組成物の塗布量は、通常、2.5〜10g/m2 (乾燥重量)である。2.5g/m2 未満では、接着性が十分発揮されない。また、10g/m2 を越えると、接着力が高すぎて再剥離が困難となり破れるおそれがある。
基材に対する接着剤組成物の塗布は、エアナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビア印刷機等、従来公知の塗布機又は印刷機を用いて設けることができる。
本発明においては、上記方法で得られた感圧記録シート同士を、室温(20℃)で、接着剤層が塗布された基材の塗布面同士を対向させ、80kg/cm2〜800kg/cm2の圧力をかけることにより、接合させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明において使用する感圧接着剤組成物は、アクリル酸エステルとアクリロニトリルをモノマー成分として含むアクリル樹脂エマルジョンと、平均粒径1〜20μmの微小粒子を基本成分として混合含有させることによって容易に調製することができる。前記感圧接着剤組成物を基材表面に塗布・乾燥させ感圧接着剤同士を加圧接着させると、接着剤層の表面同士が擬似接着される。又、接着剤層の表面は情報記録適性が良好であるので、基材表面に前記感圧接着剤組成物を塗布した本発明のシートは、擬似接着可能な記録用シートとなる。
【0020】
【発明の効果】
本発明において用いられる感圧接着剤組成物は、情報の記録定着方法に依らず、接着力の変動が小さく、しかもブロッキングを起こさないので、常に安定した接着力を発揮できる上、印刷適性にも優れている。したがって、それを用いた本発明の記録シートは、機密性の高い大量の通信・連絡業務を、迅速且つ安定して処理するのに好適である。
【0021】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。又、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0022】
実施例1.
接着剤として自己架橋型アクリル樹脂エマルジョン(QTL8003:日本ゼオン株式会社製の商品名)100部(乾燥重量)、及び、重量平均粒子径1.4μmの合成シリカ(E220A:日本シリカ工業株式製商品名)75部を混ぜ合わせ、目的とする擬似接着性の接着剤組成物1を得た。次いで、この接着剤組成物1を104.5g/m2 の上質紙に塗布量が5g/m2 (乾燥重量)となるように塗布し、擬似接着性シート1を得た。
このシートを用いて、下記のように(1)紫外線照射処理、及び(2)熱処理した時の接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0023】
(1)紫外線照射処理:
試料を20℃、65%RHの環境下に24時間以上放置した後、3kwのメタルハライドランプを用いて、試料面上10cmの高さから、250ミリ秒間、照射処理を行った。
(2)熱処理:
試料を20℃、65%RHの環境下に24時間以上放置した後、表面温度約190℃の加熱ロールと給紙ロールの間を、5m/分の速度で、試料面が加熱ロールに接触するように通過させた。
【0024】
【表1】
【0025】
接着力:
試料を、20℃、65%RHの環境下に24時間以上放置した後、ローラータイプのプレス機を用いて、線圧60kgf/cmの圧力及び10m/分の速度で加圧接着させ、2時間後に、JIS−K6854に準じてT型剥離試験を行った。
【0026】
印刷適性試験:
オフセット印刷機(611CD:ハマダ株式会社製の商品名)を用いて、擬似接着性シートの接着剤層上に印刷した際のインキの滲み及び画像の再現性を、目視により観察し、評価した。
・インキ受理性、画像再現性の良好なもの・・・・○
・インキ受理性、画像再現性の良好でないもの・・×
【0027】
ノンインパクトプリンティング適性試験:
電子写真方式のノンインパクトプリンターと同じ原理で印刷を行う複写機(NE48:富士ゼロックス株式会社製の商品名)を用いて、画像の転写性を目視により観察し、評価した。
・走行性及び画像再現性が良好で、
かすれ等のないもの・・・・・・・・・・・・・○
・走行性、転写性、定着性等が悪く、
正しく画像が再現されないもの・・・・・・・・×
【0028】
ブロッキング試験:
試料に、20℃、65%RHの環境下で20kgf/cm2 の圧力をかけ、一昼夜放置した後に、手で剥がすことにより評価した。
・容易に剥がれるもの・・・・・・・・・・・・・○
・剥がれにくいもの・・・・・・・・・・・・・・×
【0029】
実施例2.
接着剤として自己架橋型アクリル樹脂エマルジョン(QTL8003:日本ゼオン株式会社製の商品名)100部(乾燥重量)、重量平均粒子径1.6μmの合成シリカ(E1011:日本シリカ工業株式製商品名)75部、及び、アセチル化澱粉60部を混ぜ合わせ、目的とする擬似接着性の接着剤組成物2を得た。得られた接着剤組成物2を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート2を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0030】
実施例3.
接着剤を自己架橋型アクリル樹脂エマルジョン(AE943:日本合成ゴム株式会社製の商品名)に代えた他は、実施例2と全く同様にして擬似接着性の接着剤組成物3を得た。得られた接着剤組成物3を実施例1と同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート3を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0031】
実施例4.
接着剤として自己架橋型アクリル樹脂エマルジョン(QTL8004:日本ゼオン株式会社製の商品名)100部(乾燥重量)、及び、重量平均粒子径3.7μmの合成シリカ(X−37B:株式会社トクヤマ製の商品名)95部、アセチル化澱粉90部を混ぜ合わせ、目的とする擬似接着性の接着剤組成物4を得た。得られた接着剤組成物4を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート4を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0032】
実施例5.
アクリル酸エステルモノマーとアクリロニトリルモノマーを含むアクリル樹脂系エマルジョン(SNS8002:日本ゼオン株式会社製の商品名)100部(乾燥重量)、重量平均粒子径が1.5μmの合成シリカ(E220A:日本シリカ工業株式会社製の商品名)80部、及びトウモロコシデンプン80部を混ぜ合わせ、目的とする擬似接着性の接着剤組成物5を得た。得られた接着剤組成物5を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート5を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性及びブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示したとおりである。
【0033】
比較例1.
接着剤として変性天然ゴムラテックスの固形分(GS5−50:クォーユー化成株式会社製の商品名)100部、合成シリカ(E220A:日本シリカ工業株式会社製の商品名)75部、及び、アセチル化澱粉85部を混ぜ合わせ、擬似接着剤組成物6を得た。得られた接着剤組成物6を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート6を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0034】
比較例2.
接着剤として親展ハガキ用変性ラテックス(YV−767:カネボウ・エヌエスシー株式会社製の商品名)100部、重量平均粒子径2.5μmの合成シリカ50部、及び、アセチル化澱粉85部を混ぜ合わせ、擬似接着剤組成物7を得た。得られた接着剤組成物7を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート7を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0035】
比較例3.
シリカ量を30部に、アセチル化澱粉量を20部に代えた他は、比較例2と同様にして擬似接着剤組成物8を得た。得られた接着剤組成物8を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート8を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0036】
比較例4.
シリカを添加せずに、アセチル化澱粉量を25部に代えた他は、比較例2と同様にして擬似接着剤組成物9を得た。得られた接着剤組成物9を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート9を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0037】
比較例5.
アセチル化澱粉を添加せずに、シリカ量を30部に代えた他は、比較例2と同様にして擬似接着剤組成物10を得た。得られた接着剤組成物10を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート10を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
【0038】
比較例6.
接着剤をモノマーとしてアクリロニトリルを含まないアクリル樹脂エマルジョン(AE373A:日本合成ゴム株式会社製の商品名)に代えた他は、実施例2と全く同様にして擬似接着剤組成物11を得た。得られた接着剤組成物11を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート11を得た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は表1に示した通りである。
Claims (5)
- 感圧接着剤組成物を基材の少なくとも片面の全体あるいは必要な箇所に塗布してなる記録用シートであって、前記感圧接着剤組成物が、アクリル酸エステルとアクリロニトリルをモノマー成分として含むアクリル樹脂エマルジョンと、平均粒径が1〜20μmの微小粒子を基本成分として含有し、且つ、天然ゴム、変性天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、酢酸ビニル系ゴムから選択されるゴムラテックスを含有しないことを特徴とする記録用シート。
- 前記感圧接着剤組成物が、アクリル樹脂エマルジョン100重量部(乾燥重量)に対して、微小粒子を5〜250重量部含有する、請求項1に記載された記録用シート。
- 前記微小粒子5〜250重量部における5〜150重量部が無機物である、請求項2に記載された記録用シート。
- 前記アクリル樹脂エマルジョンが、少なくともガラス転移点が−55℃〜15℃のアクリル樹脂エマルジョンを含有する、請求項1〜3のいずれかに記載された記録用シート。
- 前記感圧接着剤組成物の塗布量が2.5〜10g/m2(乾燥重量)である、請求項1〜4のいずれかに記載された記録用シート。
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