JPH11236544A - 感圧疑似接着シート - Google Patents

感圧疑似接着シート

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JPH11236544A
JPH11236544A JP10055761A JP5576198A JPH11236544A JP H11236544 A JPH11236544 A JP H11236544A JP 10055761 A JP10055761 A JP 10055761A JP 5576198 A JP5576198 A JP 5576198A JP H11236544 A JPH11236544 A JP H11236544A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
sensitive
adhesive
pseudo
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JP10055761A
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English (en)
Inventor
Minoru Nishiyama
実 西山
Seiji Hatsuda
誠二 初田
Yoshihiro Maekawa
芳広 前川
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Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷時の定着処理等による接着力の低下が無
く、安定した接着力を有する感圧接着剤組成物、及び、
安定した接着力を有すると共に、感圧接着剤の塗布層の
べたつきを抑え、加工時におけるブロッキング等を起こ
さず、印刷適性に優れ、被接着材を選ばない再剥離可能
な感圧疑似接着性能を持つ記録用シートの提供。 【解決手段】アクリル酸エステルと水溶性樹脂エマルジ
ョンを主成分として含むアクリル樹脂エマルジョンと、
平均粒径が1〜20μmの親水性微小粒子を基本成分と
して含有することを特徴とする感圧接着剤組成物、及
び、それを塗布した感圧疑似接着性能を持つ記録用シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来、通常の常態では接着せず、一定条
件を付与すると接着し、必要時に容易に剥離する事がで
きる疑似接着性能を有する塗布層を設けたシートの情報
記録面に、各種の情報或いは隠蔽情報等を印刷または印
字した後、塗布層同士を対向させ所定の圧力を加えるこ
とにより、再剥離可能にした感圧疑似接着シートが、主
に親展ハガキ用紙、重ね合わせシート、或いは配送伝票
用紙等の重ね合わせ帳票用紙等として実用化され使用さ
れている。
【0002】これら、感圧疑似接着シートに設けられた
疑似接着性能を有する塗布層には、主として天然ゴム或
いは変成天然ゴム或いは合成ゴム等が接着成分として含
有されている。これらの場合における接着成分の接着力
発現機構は、専ら接着成分含有塗布層の界面における接
着成分の自己拡散による自着性を利用し、含有される天
然ゴム或いは変成天然ゴム或いは合成ゴム等接着剤成分
同士のみ、自着性或いは粘着性が発現する構成となって
いる。
【0003】従来の天然ゴム或いは変成天然ゴム或いは
合成ゴム等が接着成分として含有されている感圧接着剤
組成物が塗布された感圧疑似接着シートは、巻き取った
際の、感圧接着剤を塗布したシート表面同士或いは感圧
接着剤を塗布した表面と塗布したシートの裏面同士等の
接触面、或いはフォーム等に加工した際の、ミシン目の
盛り上がり部分や折り畳み部分等で他のシート部位より
余分な圧がかかり、印刷時或いは印字時或いは成形時に
ブロッキングが生じるため、給紙不能あるいは重送等の
トラブルが生じるという欠点があった。
【0004】そこで、ミシン目となる部分に印刷による
マスキング処理や、紫外線照射等による劣化処理を施し
たりする工夫や、感圧接着剤に熱可塑性でない微粒子あ
るいは緩衝剤を混合し、通常の常態では接着することの
ない、所定の圧力で接着する感圧疑似接着剤組成物が提
案されている。
【0005】この感圧疑似接着剤組成物を塗布した感圧
疑似接着シートの情報記録面への情報等の記録方法とし
て、例えば、電子写真方式等のノンインパクトプリンタ
ーによる印字、及びオフセット印刷機等による印刷が用
いられ、電子写真方式による印字においては、印字、イ
ンクまたは印字トナーの定着を、紫外線ランプによる紫
外線照射を利用したり、また150℃〜220℃程度の
ヒートロールを利用して行っている。他方、オフセット
印刷等においては、紫外線硬化インクを使用し、インク
の定着を紫外線ランプによる紫外線照射にて行ってい
る。
【0006】ヒートロールや紫外線照射による定着方法
の場合、感圧疑似接着剤の塗布層は紫外線ランプによる
酸化劣化や、熱による熱劣化を受け易い。このように接
着成分が劣化を受けると、接着成分の粘弾性が乏しくな
り、必要とする自着性或いは粘着性を示さなくなる問題
が生じる。
【0007】そこで、感圧疑似接着剤の塗布層の上層
に、接着力の調整やブロッキング等の防止のための保護
層を設けることにより、劣化の少ない再剥離可能な感圧
疑似接着シートを得る方法が提案されている。
【0008】しかしながら、基材の上に感圧接着剤の塗
布層を設け、更に感圧疑似接着シートの接着力の調整や
ブロッキング等の防止のための保護層を設ける方法は、
製造工程が複雑である上、経済性にも欠けるという欠点
があった。
【0009】また、1枚のシートの折り方を工夫した
り、或いは数枚の重ね合わせシート或いは配送伝票等に
加工する場合には、各シート毎に保護層を設ける等、後
加工する必要がある。
【0010】更に、自着性の感圧接着剤のため、被接着
材を選ぶ必要がある等の問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的は、印刷時の定着処理等による接着力の低下がな
く、安定した接着力を有する感圧接着剤組成物を提供す
ることにある。本発明の第二の目的は、安定した接着力
を有すると共に、感圧接着剤の塗布層のべたつきを抑
え、加工時におけるブロッキング等を起こさず、印刷適
性に優れ、被接着材を選ばない再剥離可能な感圧疑似接
着性能を持つ記録用シートを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、上記の諸目的は、アクリル酸エステルと
水溶性樹脂エマルジョンを主成分として含むアクリル樹
脂エマルジョンと、平均粒径が1〜20μmの親水性微
小粒子を基本成分として含有することを特徴とする感圧
接着剤組成物、及び、それを塗布してなる感圧疑似接着
性能を持つ記録用シートによって達成出来ることを見出
した。
【0013】本発明において、アクリル酸エステルと水
溶性樹脂エマルジョンを主成分として含むアクリル樹脂
エマルジョンを感圧接着剤として用いるのは、アクリル
樹脂エマルジョン中に保護コロイド化した水溶性樹脂エ
マルジョンを分散させることにより、感圧接着剤組成物
の塗布層の表面に、塗工時の乾燥工程において、水分等
の蒸発に合わせて水溶性樹脂が塗布層表面に移動するこ
とにより、水溶性樹脂成分が多く含まれる層が形成され
るため、本発明の感圧接着剤組成物を塗布した感圧疑似
接着シートが、ブロッキング等の発生を防止する、或い
は感圧接着剤の塗布層表面のべたつきを防止するためで
ある。
【0014】本発明においては、感圧接着剤の塗布層
に、親水性の微小粒子を添加することによって疑似接着
性能を発現させることが出来る。その機構は、親水性の
微小粒子を使用することにより、微小粒子表面にエマル
ジョン状態のアクリル樹脂を付着させ、乾燥の工程にお
いて、微小粒子表面に膜状に接着性分を保有する特徴が
発現する。表面に膜状に付着した微小粒子を保有する感
圧接着剤組成物を塗布した層の表面は、微小粒子による
凹凸が形成され、所定の圧力を加えた際に凹凸にずれが
生じ塗布層表面が平坦になり、接着面が凹凸による点接
着から面接着になり疑似接着する。この場合の接着機構
は、被接着材の表面の種類によって異なるが、高分子樹
脂の自己拡散、双極子間力、水素結合、或いは物理的な
高分子樹脂と紙繊維等の絡み合い等の接着機構を用い
る。
【0015】本発明において使用する上記微粒子の平均
粒子径は1〜20μmの範囲内であることが好ましい。
平均粒子径が、1μm未満では、微粒子が感圧接着剤の
塗布層から剥がれやすくなったり、20μm以上では、
充分な接着力が発現されない等の弊害を及ぼす恐れがあ
る。
【0016】また、上記微粒子の平均粒子径とは、通
常、1個の粒子の大きさの平均値で示すが、例えば、シ
リカのような微細な粒子が集団を形成し、1個の粒子の
ような挙動を示す場合には、この粒子の集団(2次粒
子)の平均の大きさを意味する。
【0017】本発明において使用するアクリル樹脂エマ
ルジョンに分散させる水溶性樹脂エマルジョンの配合比
は、アクリル酸エステル100重量部に対して、水溶性
樹脂エマルジョンを5〜200重量部分散されてなるこ
とが好ましい。配合比が、5重量部未満或いは200重
量部以上では、ブロッキング等が発生したり、或いは充
分な接着力が発現されない等の問題を及ぼす恐れがあ
る。従って、本発明においては、少なくとも5〜200
重量部の水溶性樹脂エマルジョンをアクリル樹脂エマル
ジョン中に分散させることが好ましい。好ましくは、適
度な接着力を発現させるため、ガラス転移点が−90〜
50℃の範囲にある、アクリル樹脂エマルジョンを接着
成分として用いることが好ましい。
【0018】本発明において使用する感圧接着剤組成物
の配合比は、アクリル樹脂エマルジョン100重量部に
対し、親水性の微小粒子が5〜200重量部含有されて
なることが好ましい。配合比が、5重量部未満では、印
刷或いは印字適性が不充分であったり、或いは200重
量部以上では、微粒子が感圧接着剤の塗布層から剥がれ
やすくなったり或いは充分な接着力が発現されない等の
弊害を及ぼす恐れがある。従って、本発明においては、
少なくとも5〜200重量部の微細粒子を感圧接着剤組
成物中に含有させ使用することが好ましい。また、本発
明において、上記感圧接着剤組成物の基材に対する塗布
量は、適正な接着力を発現させるため、通常2〜20g
/m2程度塗布するのが好ましい。
【0019】本発明の感圧接着剤組成物に用いられる微
小粒子は、シリカ、炭カル、カオリン、クレー、タル
ク、水酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、活性
白土、澱粉粒子、セルロース粒子、スチレン系樹脂粒
子、アクリル系樹脂粒子、尿素樹脂粒子、マイクロカプ
セル、オイルカプセル、ポリエチレン、及び塩化ビニル
等の無機系或いは有機系の公知の微小粒子の中から、適
宜選択して使用することが出来る。また、これらの微小
粒子は、単独で用いても2種類以上を併用しても良い。
本発明においては、親水性の更に好ましくは非熱可塑性
の微小粒子を感圧接着剤組成物中に含有させることが好
ましい。
【0020】本発明の感圧接着剤組成物に用いられるア
クリル樹脂エマルジョン中に分散させる水溶性樹脂エマ
ルジョンは、ポリビニルアルコール、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、
ポリアクリルアミド、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無
水マレイン酸共重合体等の公知の水溶性高分子の中か
ら、適宜選択して使用することが出来る。また、これら
の樹脂は、単独で用いても2種類以上を併用しても良
い。本発明においては、耐UV性、印刷適性、耐ブロッ
キング性等に優れた、スチレン−無水マレイン酸共重合
体を用いるのが好ましい。
【0021】感圧接着剤組成物には、必要に応じて更
に、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、耐水化剤、分散剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、インク定着
剤、染料定着剤、蛍光染料、有色染料、滑剤、消臭剤、
脱臭剤、抗菌剤等の助剤を添加することもできる。
【0022】本発明に用いられる基材としては、例え
ば、上質紙、中質紙、再生紙、アート紙、コート紙、微
塗工紙、合成紙、フィルム、ラミネート紙、金属蒸着紙
等が使用出来る。
【0023】本発明における感圧接着剤組成物の基材へ
の塗布は、ブレードコーター、エアナイフコーター、バ
ーコーター、ロールコーター、グラビア印刷機、スクリ
ーン印刷機等の、従来公知の塗工機或いは印刷機を用い
て設けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の感圧接着剤組成物は、ア
クリル酸エステルと水溶性樹脂エマルジョンを主成分と
して含むアクリル樹脂エマルジョンと、好ましくは微小
粒子を混合し、これを基本成分として助剤を混合含有さ
せることによって容易に接着力を調整することができ
る。本発明における感圧接着剤組成物を、基材所定部に
塗布、乾燥させた後、感圧接着剤の塗布した部位と被接
着部位とを対向させ所定の加圧を加えることで、疑似接
着させることが出来る。また、感圧疑似接着剤の塗布層
表面は、印刷等の情報記録適性が良好であるので、情報
記録可能な感圧疑似接着記録用シートとなる。
【0025】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は、安定した
接着力を有すると共に、感圧接着剤の塗布層表面のべた
つきを抑えているため、ブロッキング等を起こさず、そ
の上印刷適性にも優れ、また、接着する被接着材を選ば
ないので、接着する被接着材の選択の幅が増え応用の範
囲が広がるので、本発明の感圧疑似接着シートは、感熱
紙、インクジェット用紙、熱転写紙と組み合わせたり、
裏面に粘着剤等を塗布することも可能であり、様々の基
材と組み合わせて使用するのに好適である。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。ま
た、特にことわらない限り、以下に記載する「部」及び
「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
【0027】実施例1.接着剤としてアクリル樹脂エマ
ルジョン(CSー10:新中村化学工業社製)100部
(乾燥重量)、及び、平均粒子径7μmの合成シリカ
(カープレックス80−D:塩野義製薬社製)40部を
混ぜ合わせ、目的とする感圧接着剤組成物を得た。次
に、この感圧接着剤組成物を、127.9g/m2の上
質紙に、塗布量が10g/m2(乾燥重量)となるよう
に塗布し、感圧疑似接着シートを得た。このシートを用
いて、下記のように接着力、印刷適性、ノンインパクト
プリンティング適性(以下NIP適性と表す。)、ブロ
ッキング性を評価した結果を、表1に示す。
【0028】接着力:試料を、20℃、50%RHの環
境下に12時間以上放置した後、メールシーラー(MS
ー9100:大日本印刷社製)を用いて、ロールギャッ
プ14(140μm)で加圧接着させ、その5分後にT
型剥離試験を行った。
【0029】UV劣化試験:UV照射機を用い、試料に
紫外線を所定時間強制照射し、それを20℃、50%R
Hの環境下に12時間以上放置した後、接着力と同様に
評価を行った。
【0030】印刷適性試験:オフセット印刷機を用い
て、疑似接着性シートの接着剤層上に印刷した際の、イ
ンキの滲み及び画像の再現性等を目視により観察し、評
価を行った。 ・画像再現性等が良好なもの→○ ・画像再現性等が良好でないもの→× ノンインパクトプリンティング適性試験:ノンインパク
トプリンター(F−6762D:富士通社製)を用い
て、画像の転写性等を目視により観察し、評価を行っ
た。 ・画像再現性や走行性が良好で、かすれ等のないもの→
○ ・画像再現性等は問題ないが、走行性がわるいもの→△ ・画像再現性や走行性が悪く、かすれや汚れ等が発生し
たもの→× ブロッキング評価試験:試料を50枚重ね、20℃、6
5%RHの環境下で所定荷重をかけ放置し、24時間後
に手で剥がすことにより評価した。 ・ブロッキング等の発生のないもの→○ ・若干ブロッキングが発生するが、手で容易にはがせる
もの→△ ・ブロッキングしているもの→× 実施例2.接着剤としてアクリル樹脂エマルジョン(C
Sー11:新中村化学工業株式会社製)100部、及
び、平均粒子径7μmの合成シリカ(カープレックス8
0−D:塩野義製薬株式会社製)50部を混ぜ合わせ、
目的とする感圧疑似接着剤組成物を得た。得られた感圧
接着剤組成物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布
し、感圧疑似接着シートを得た。得られたシートについ
て、接着力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を
評価した結果を、表1に示す。
【0031】比較例1.接着剤として変成天然ゴムラテ
ックス(フルタイト:三井フラー株式会社製)100部
(乾燥重量)、及び、平均粒子径8μmの合成シリカ5
0部、及び、トウモロコシデンプン50部を混ぜ合わ
せ、目的とする感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧
接着剤組成物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布
し、感圧疑似接着シートを得た。得られたシートについ
て、接着力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を
評価した結果は、表1に示した通りである。
【0032】比較例2.シリカを添加せずに、トウモロ
コシデンプンを20部に代えた他は、比較例1と同様に
して感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着剤組成
物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、感圧疑
似接着シートを得た。得られたシートについて、接着
力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価した
結果を、表1に示す。
【0033】比較例3.トウモロコシデンプンを添加せ
ずに、シリカを20部に代えた他は、比較例1と同様に
して感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着剤組成
物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、感圧疑
似接着シートを得た。得られたシートについて、接着
力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価した
結果を、表1に示す。
【0034】比較例4.接着剤を水溶性樹脂エマルジョ
ンを含まないアクリル樹脂エマルジョン(SAC100
4:日本ゼオン株式会社製)に代えた他は、実施例2と
同様にして感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着
剤組成物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、
感圧疑似接着シートを得た。得られたシートについて、
接着力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価
した結果を、表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の感圧疑似接着葉書の斜視図
である。
【図2】図1のA−A′線断面図である。
【符号の説明】
1…基材、2…疑似接着剤層、3…被接着材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】感圧接着剤組成物及びこれを利用した感
圧疑似接着シート
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧接着剤組成物
及びこれを利用した感圧疑似接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常の状態では接着せず、一定条
件を付与すると接着し、必要時に容易に剥離することが
できる疑似接着性能を有する塗布層を設けたシートの情
報記録面に、各種の情報或いは隠蔽情報等を印刷または
印字した後、塗布層同士を対向させ所定の圧力を加える
ことにより、再剥離可能にした感圧疑似接着シートが、
主に親展ハガキ用紙、重ね合わせシート、或いは配送伝
票用紙等の重ね合わせ帳票用紙等として実用化され使用
されている。
【0003】これら、感圧疑似接着シートに設けられた
疑似接着性能を有する塗布層には、主として天然ゴム或
いは変成天然ゴム或いは合成ゴム等が接着成分として含
有されている。これらの場合における接着成分の接着力
発現機構は、専ら接着成分含有塗布層の界面における接
着成分の自己拡散による自着性を利用し、含有される天
然ゴム或いは変成天然ゴム或いは合成ゴム等接着剤成分
同士のみ、自着性或いは粘着性が発現する構成となって
いる。
【0004】従来の天然ゴム或いは変成天然ゴム或いは
合成ゴム等が接着成分として含有されている感圧接着剤
組成物が塗布された感圧疑似接着シートは、巻き取った
際の、感圧接着剤を塗布したシート表面同士或いは感圧
接着剤を塗布した表面と塗布したシートの裏面同士等の
接触面、或いはフォーム等に加工した際の、ミシン目の
盛り上がり部分や折り畳み部分等で他のシート部位より
余分な圧力がかかり、印刷時或いは印字時或いは成形時
にブロッキングが生じるため、給紙不能あるいは重送等
のトラブルが生じるという欠点があった。
【0005】そこで、ミシン目となる部分に印刷による
マスキング処理や、紫外線照射等による劣化処理を施し
たりする工夫や、感圧接着剤に熱可塑性でない微粒子あ
るいは緩衝剤を混合し、通常の状態では接着することの
ない、所定の圧力で接着する感圧疑似接着剤組成物が提
案されている。
【0006】この感圧疑似接着剤組成物を塗布した感圧
疑似接着シートの情報記録面への情報等の記録方法とし
て、例えば、電子写真方式等のノンインパクトプリンタ
ーによる印字、及びオフセット印刷機等による印刷が用
いられ、電子写真方式による印字においては、印字、イ
ンクまたは印字トナーの定着を、紫外線ランプによる紫
外線照射を利用したり、また150℃〜220℃程度の
ヒートロールを利用して行っている。他方、オフセット
印刷等においては、紫外線硬化インクを使用し、インク
の定着を紫外線ランプによる紫外線照射にて行ってい
る。
【0007】ヒートロールや紫外線照射による定着方法
の場合、感圧疑似接着剤の塗布層は紫外線ランプによる
酸化劣化や、熱による熱劣化を受け易い。このように接
着成分が劣化を受けると、接着成分の粘弾性が乏しくな
り、必要とする自着性或いは粘着性を示さなくなる問題
が生じる。
【0008】そこで、感圧疑似接着剤の塗布層の上層
に、接着力の調整やブロッキング等の防止のための保護
層を設けることにより、劣化の少ない再剥離可能な感圧
疑似接着シートを得る方法が提案されている。
【0009】しかしながら、基材の上に感圧接着剤の塗
布層を設け、更に感圧疑似接着シートの接着力の調整や
ブロッキング等の防止のための保護層を設ける方法は、
製造工程が複雑である上、経済性にも欠けるという欠点
があった。
【0010】また、1枚のシートの折り方を工夫した
り、或いは数枚の重ね合わせシート或いは配送伝票等に
加工する場合には、各シート毎に保護層を設ける等、後
加工する必要がある。
【0011】更に、自着性の感圧接着剤のため、被接着
材を選ぶ必要がある等の問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的は、印刷時の定着処理等による接着力の低下がな
く、安定した接着力を有する感圧接着剤組成物を提供す
ることにある。本発明の第二の目的は、安定した接着力
を有すると共に、感圧接着剤の塗布層のベタつきを抑
え、加工時におけるブロッキング等を起こさず、印刷適
性に優れ、被接着材を選ばない再剥離可能な感圧疑似接
着性能を持つ記録用シートを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、上記の諸目的は、アクリル酸エステルと
水溶性樹脂エマルジョンを主成分として含むアクリル樹
脂エマルジョンと、平均粒径が1〜20μmの親水性微
小粒子を基本成分として含有することを特徴とする感圧
接着剤組成物、及び、それを塗布してなる感圧疑似接着
性能を持つ記録用シートによって達成できることを見出
した。
【0014】
【発明の実施の形態】図面はこの記録用シートの構成例
で、1は基材、2は疑似接着剤層、3は被接着材であ
る。
【0015】本発明において、アクリル酸エステルと水
溶性樹脂エマルジョンを主成分として含むアクリル樹脂
エマルジョンを感圧接着剤として用いるのは、アクリル
樹脂エマルジョン中に保護コロイド化した水溶性樹脂エ
マルジョンを分散させることにより、感圧接着剤組成物
の塗布層の表面に、塗工時の乾燥工程において、水分等
の蒸発に合わせて水溶性樹脂が塗布層表面に移動するこ
とにより、水溶性樹脂成分が多く含まれる層が形成され
るため、本発明の感圧接着剤組成物を塗布した感圧疑似
接着シートが、ブロッキング等の発生を防止する、或い
は感圧接着剤の塗布層表面のベタつきを防止するためで
ある。
【0016】本発明においては、感圧接着剤の塗布層
に、親水性の微小粒子を添加することによって疑似接着
性能を発現させることができる。その機構は、親水性の
微小粒子を使用することにより、微小粒子表面にエマル
ジョン状態のアクリル樹脂を付着させ、乾燥の工程にお
いて、微小粒子表面に膜状に接着性分を保有する特徴が
発現する。表面に膜状に付着した微小粒子を保有する感
圧接着剤組成物を塗布した層の表面は、微小粒子による
凹凸が形成され、所定の圧力を加えた際に凹凸にずれが
生じ塗布層表面が平坦になり、接着面が凹凸による点接
着から面接着になり疑似接着する。この場合の接着機構
は、被接着材の表面の種類によって異なるが、高分子樹
脂の自己拡散、双極子間力、水素結合、或いは物理的な
高分子樹脂と紙繊維等の絡み合い等の接着機構を用い
る。
【0017】本発明において使用する上記微粒子の平均
粒子径は1〜20μmの範囲内であることが好ましい。
平均粒子径が、1μm未満では、微粒子が感圧接着剤の
塗布層から剥がれやすくなったり、20μm以上では、
充分な接着力が発現されない等の弊害を及ぼす恐れがあ
る。
【0018】また、上記微粒子の平均粒子径とは、通
常、1個の粒子の大きさの平均値で示すが、例えば、シ
リカのような微細な粒子が集団を形成し、1個の粒子の
ような挙動を示す場合には、この粒子の集団(2次粒
子)の平均の大きさを意味する。
【0019】本発明において使用するアクリル樹脂エマ
ルジョンに分散させる水溶性樹脂エマルジョンの配合比
は、アクリル酸エステル100重量部に対して、水溶性
樹脂エマルジョンを5〜200重量部分散されてなるこ
とが好ましい。配合比が、5重量部未満或いは200重
量部以上では、ブロッキング等が発生したり、或いは充
分な接着力が発現されない等の問題を及ぼす恐れがあ
る。従って、本発明においては、少なくとも5〜200
重量部の水溶性樹脂エマルジョンをアクリル樹脂エマル
ジョン中に分散させることが好ましい。好ましくは、適
度な接着力を発現させるため、ガラス転移点が−90〜
50℃の範囲にある、アクリル樹脂エマルジョンを接着
成分として用いることが好ましい。
【0020】本発明において使用する感圧接着剤組成物
の配合比は、アクリル樹脂エマルジョン100重量部に
対し、親水性の微小粒子が5〜200重量部含有されて
なることが好ましい。配合比が、5重量部未満では、印
刷或いは印字適性が不充分であったり、或いは200重
量部以上では、微粒子が感圧接着剤の塗布層から剥がれ
やすくなったり或いは充分な接着力が発現されない等の
弊害を及ぼす恐れがある。従って、本発明においては、
少なくとも5〜200重量部の微細粒子を感圧接着剤組
成物中に含有させ使用することが好ましい。また、本発
明において、上記感圧接着剤組成物の基材に対する塗布
量は、適正な接着力を発現させるため、通常2〜20g
/m2 程度塗布するのが好ましい。
【0021】本発明の感圧接着剤組成物に用いられる微
小粒子は、シリカ、炭カル、カオリン、クレー、タル
ク、水酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、活性
白土、澱粉粒子、セルロース粒子、スチレン系樹脂粒
子、アクリル系樹脂粒子、尿素樹脂粒子、マイクロカプ
セル、オイルカプセル、ポリエチレン、及び塩化ビニル
等の無機系或いは有機系の公知の微小粒子の中から、適
宜選択して使用することができる。また、これらの微小
粒子は、単独で用いても2種類以上を併用しても良い。
本発明においては、親水性の更に好ましくは非熱可塑性
の微小粒子を感圧接着剤組成物中に含有させることが好
ましい。
【0022】本発明の感圧接着剤組成物に用いられるア
クリル樹脂エマルジョン中に分散させる水溶性樹脂エマ
ルジョンは、ポリビニルアルコール、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、
ポリアクリルアミド、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無
水マレイン酸共重合体等の公知の水溶性高分子の中か
ら、適宜選択して使用することができる。また、これら
の樹脂は、単独で用いても2種類以上を併用しても良
い。本発明においては、耐UV性、印刷適性、耐ブロッ
キング性等に優れた、スチレン−無水マレイン酸共重合
体を用いるのが好ましい。
【0023】感圧接着剤組成物には、必要に応じて更
に、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、耐水化剤、分散剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、インク定着
剤、染料定着剤、蛍光染料、有色染料、滑剤、消臭剤、
脱臭剤、抗菌剤等の助剤を添加することもできる。
【0024】本発明に用いられる基材としては、例え
ば、上質紙、中質紙、再生紙、アート紙、コート紙、微
塗工紙、合成紙、フィルム、ラミネート紙、金属蒸着紙
等が使用できる。
【0025】本発明における感圧接着剤組成物の基材へ
の塗布は、ブレードコーター、エアナイフコーター、バ
ーコーター、ロールコーター、グラビア印刷機、スクリ
ーン印刷機等の、従来公知の塗工機或いは印刷機を用い
て設けることができる。
【0026】本発明の感圧接着剤組成物は、アクリル酸
エステルと水溶性樹脂エマルジョンを主成分として含む
アクリル樹脂エマルジョンと、好ましくは微小粒子を混
合し、これを基本成分として助剤を混合含有させること
によって容易に接着力を調整することができる。本発明
における感圧接着剤組成物を、基材所定部に塗布、乾燥
させた後、感圧接着剤の塗布した部位と被接着部位とを
対向させ所定の加圧を加えることで、疑似接着させるこ
とができる。また、感圧疑似接着剤の塗布層表面は、印
刷等の情報記録適性が良好であるので、情報記録可能な
感圧疑似接着記録用シートとなる。
【0027】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は、安定した
接着力を有すると共に、感圧接着剤の塗布層表面のベタ
つきを抑えているため、ブロッキング等を起こさず、そ
の上印刷適性にも優れ、また、接着する被接着材を選ば
ないので、接着する被接着材の選択の幅が増え応用の範
囲が広がるので、本発明の感圧疑似接着シートは、感熱
紙、インクジェット用紙、熱転写紙と組み合わせたり、
裏面に粘着剤等を塗布することも可能であり、様々の基
材と組み合わせて使用するのに好適である。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。ま
た、特にことわらない限り、以下に記載する「部」及び
「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
【0029】実施例1.接着剤としてアクリル樹脂エマ
ルジョン(CS−10:新中村化学工業社製)100部
(乾燥重量)、及び、平均粒子径7μmの合成シリカ
(カープレックス80−D:塩野義製薬社製)40部を
混ぜ合わせ、目的とする感圧接着剤組成物を得た。次
に、この感圧接着剤組成物を、127.9g/m2 の上
質紙に、塗布量が10g/m2 (乾燥重量)となるよう
に塗布し、感圧疑似接着シートを得た。このシートを用
いて、下記のように接着力、印刷適性、ノンインパクト
プリンティング適性(以下NIP適性と表す。)、ブロ
ッキング性を評価した結果を、表1に示す。
【0030】接着力:試料を、20℃、50%RHの環
境下に12時間以上放置した後、メールシーラー(MS
−9100:大日本印刷社製)を用いて、ロールギャッ
プ14(140μm)で加圧接着させ、その5分後にT
型剥離試験を行った。
【0031】UV劣化試験:UV照射機を用い、試料に
紫外線を所定時間強制照射し、それを20℃、50%R
Hの環境下に12時間以上放置した後、接着力と同様に
評価を行った。
【0032】印刷適性試験:オフセット印刷機を用い
て、疑似接着性シートの接着剤層上に印刷した際の、イ
ンキの滲み及び画像の再現性等を目視により観察し、評
価を行った。 ・画像再現性等が良好なもの→○ ・画像再現性等が良好でないもの→× ノンインパクトプリンティング適性試験:ノンインパク
トプリンター(F−6762D:富士通社製)を用い
て、画像の転写性等を目視により観察し、評価を行っ
た。 ・画像再現性や走行性が良好で、かすれ等のないもの→
○ ・画像再現性等は問題ないが、走行性がわるいもの→△ ・画像再現性や走行性が悪く、かすれや汚れ等が発生し
たもの→× ブロッキング評価試験:試料を50枚重ね、20℃、6
5%RHの環境下で所定荷重をかけ放置し、24時間後
に手で剥がすことにより評価した。 ・ブロッキング等の発生のないもの→○ ・若干ブロッキングが発生するが、手で容易にはがせる
もの→△ ・ブロッキングしているもの→× 実施例2.接着剤としてアクリル樹脂エマルジョン(C
S−11:新中村化学工業株式会社製)100部、及
び、平均粒子径7μmの合成シリカ(カープレックス8
0−D:塩野義製薬株式会社製)50部を混ぜ合わせ、
目的とする感圧疑似接着剤組成物を得た。得られた感圧
接着剤組成物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布
し、感圧疑似接着シートを得た。得られたシートについ
て、接着力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を
評価した結果を、表1に示す。
【0033】比較例1.接着剤として変成天然ゴムラテ
ックス(フルタイト:三井フラー株式会社製)100部
(乾燥重量)、及び、平均粒子径8μmの合成シリカ5
0部、及び、トウモロコシデンプン50部を混ぜ合わ
せ、目的とする感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧
接着剤組成物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布
し、感圧疑似接着シートを得た。得られたシートについ
て、接着力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を
評価した結果は、表1に示した通りである。
【0034】比較例2.シリカを添加せずに、トウモロ
コシデンプンを20部に代えた他は、比較例1と同様に
して感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着剤組成
物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、感圧疑
似接着シートを得た。得られたシートについて、接着
力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価した
結果を、表1に示す。
【0035】比較例3.トウモロコシデンプンを添加せ
ずに、シリカを20部に代えた他は、比較例1と同様に
して感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着剤組成
物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、感圧疑
似接着シートを得た。得られたシートについて、接着
力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価した
結果を、表1に示す。
【0036】比較例4.接着剤を水溶性樹脂エマルジョ
ンを含まないアクリル樹脂エマルジョン(SAC100
4:日本ゼオン株式会社製)に代えた他は、実施例2と
同様にして感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着
剤組成物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、
感圧疑似接着シートを得た。得られたシートについて、
接着力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価
した結果を、表1に示す。
【0037】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の感圧疑似接着葉書の斜視図
である。
【図2】図1のA−A′線断面図である。
【符号の説明】 1…基材、2…疑似接着剤層、3…被接着材。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】感圧疑似接着シート
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧疑似接着シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常の状態では接着せず、一定条
件を付与すると接着し、必要時に容易に剥離することが
できる疑似接着性能を有する塗布層を設けたシートの情
報記録面に、各種の情報あるいは隠蔽情報等を印刷また
は印字した後、塗布層同士を対向させ所定の圧力を加え
ることにより、再剥離可能にした感圧疑似接着シート
が、主に親展ハガキ用紙、重ね合わせシート、あるいは
配送伝票用紙等の重ね合わせ帳票用紙等として実用化さ
れ使用されている。
【0003】これら、感圧疑似接着シートに設けられた
疑似接着性能を有する塗布層には、主として天然ゴム、
変成天然ゴムあるいは合成ゴム等を接着成分として含有
している。これらの場合における接着成分の接着力発現
機構は、専ら接着成分含有塗布層の界面における接着成
分の自己拡散による自着性を利用し、接着剤成分同士の
自着性あるいは粘着性を発現させる構成となっている。
【0004】従来の天然ゴム、変成天然ゴムまたは合成
ゴム等が接着成分として含有されている感圧接着剤組成
物が塗布された感圧疑似接着シートは、巻き取った際
の、感圧接着剤を塗布したシート表面同士または感圧接
着剤を塗布した表面と塗布したシートの裏面同士等の接
触面、あるいはフォーム等に加工した際の、ミシン目の
盛り上がり部分や折り畳み部分等において、他のシート
部位より余分な圧力がかかり、印刷時または印字時ある
いは成形時にブロッキングが生じるため、給紙不能また
は重送等のトラブルが生じるという欠点があった。
【0005】そこで、ミシン目となる部分に印刷による
マスキング処理や、紫外線照射等による劣化処理を施し
たりする工夫や、感圧接着剤に熱可塑性でない微粒子ま
たは緩衝剤を混合し、通常の状態では接着することがな
く、所定の圧力で接着する感圧疑似接着剤組成物が提案
されている。
【0006】この種の感圧疑似接着剤組成物を塗布した
感圧疑似接着シートの情報記録面への情報等の記録方法
として、例えば、電子写真方式等のノンインパクトプリ
ンターによる印字、及びオフセット印刷機等による印刷
が用いられ、電子写真方式による印字においては、印
字、インクまたは印字トナーの定着を、紫外線ランプに
よる紫外線照射を利用したり、また150℃〜220℃
程度のヒートロールを利用して行っている。他方、オフ
セット印刷等においては、紫外線硬化インクを使用し、
インクの定着を紫外線ランプによる紫外線照射にて行っ
ている。
【0007】ヒートロールや紫外線照射による定着方法
の場合、感圧疑似接着剤の塗布層は紫外線ランプによる
酸化劣化や、熱による熱劣化を受け易い。このように接
着成分が劣化を受けると、接着成分の粘弾性が乏しくな
り、必要とする自着性あるいは粘着性を示さなくなる問
題が生じる。
【0008】そこで、感圧疑似接着剤の塗布層の上層
に、接着力の調整やブロッキング防止等のために保護層
を設けることにより、劣化の少ない再剥離可能な感圧疑
似接着シートを得る方法が提案されている。
【0009】しかしながら、基材の上に感圧接着剤の塗
布層を設け、更に感圧疑似接着シートの接着力の調整や
ブロッキング防止等のために保護層を設ける方法は、製
造工程が複雑である上、経済性にも欠けるという欠点が
あった。
【0010】また、1枚のシートの折り方を工夫した
り、あるいは数枚の重ね合わせシートあるいは配送伝票
等に加工する場合には、各シート毎に保護層を設ける
等、後加工する必要がある。
【0011】さらに、自着性の感圧接着剤のため、被接
着材を選ぶ必要がある等の問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、印刷時の定着処理等による接着力の低下がなく、安
定した接着力を有すると共に、感圧接着剤の塗布層のベ
タつきを抑え、加工時におけるブロッキング等を起こさ
ず、印刷適性に優れ、被接着材を選ばない再剥離可能な
感圧疑似接着性能を持つ記録用の感圧擬似接着シートを
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、上記の課題は、通常の状態では接着せ
ず、一定条件を付与すると接着し、必要時に剥離するこ
とができる疑似接着性能を有する塗布層を設けたシート
であって、このシートの情報記録面に、情報を印刷また
は印字した後、塗布層同士を対向させ所定の圧力を加え
ることにより再剥離可能にした感圧疑似接着シートにお
いて、前記塗布層が、アクリル酸エステル共重合体と保
護コロイド化した水溶性樹脂エマルジョンとを含むアク
リル系エマルジョンと、平均粒子径が1〜20μmの親
水性微小粒子とを基本成分として含有する感圧接着剤組
成物の塗布および乾燥によって得られることを特徴とす
る感圧疑似接着シートによって達成できることを見出し
た。
【0014】
【発明の実施の形態】図面はこの記録用シートの構成例
で、1は基材、2は疑似接着剤層、3は被接着材であ
る。
【0015】本発明において、アクリル酸エステル共重
合体と保護コロイド化した水溶性樹脂エマルジョンとを
含むアクリル系エマルジョンを感圧接着剤として用いる
のは、保護コロイド化した水溶性樹脂エマルジョンを分
散させることにより、感圧接着剤組成物の塗布層の表面
に、塗工時の乾燥工程において、水分等の蒸発に合わせ
て保護コロイド化した水溶性樹脂が塗布層表面に移動す
ることにより、水溶性樹脂成分が多く含まれる層が形成
されるため、本発明の感圧接着剤組成物を塗布した感圧
疑似接着シートが、ブロッキング等の発生を防止する、
あるいは感圧接着剤の塗布層表面のベタつきを防止する
ためである。
【0016】本発明においては、感圧接着剤の塗布層
に、親水性の微小粒子を添加することによって疑似接着
性能を発現させることができる。その機構は、親水性の
微小粒子を使用することにより、微小粒子表面にエマル
ジョン状態のアクリル樹脂を付着させ、乾燥の工程にお
いて、微小粒子表面に膜状に接着性分を保有する特徴が
発現する。表面に膜状に付着した微小粒子を保有する感
圧接着剤組成物を塗布した層の表面は、微小粒子による
凹凸が形成され、所定の圧力を加えた際に凹凸にずれが
生じ塗布層表面が平坦になり、接着面が凹凸による点接
着から面接着になり疑似接着する。この場合の接着機構
は、被接着材の表面の種類によって異なるが、高分子樹
脂の自己拡散、双極子間力、水素結合、あるいは物理的
な高分子樹脂と紙繊維等の絡み合い等の接着機構を用い
る。
【0017】本発明において使用する上記微粒子の平均
粒子径は1〜20μmの範囲内であることが好ましい。
平均粒子径が、1μm未満では、微粒子が感圧接着剤の
塗布層から剥がれやすくなったり、20μm以上では、
充分な接着力が発現されない等の弊害を及ぼす恐れがあ
る。
【0018】また、上記微粒子の平均粒子径とは、通
常、1個の粒子の大きさの平均値で示すが、例えば、シ
リカのような微細な粒子が集団を形成し、1個の粒子の
ような挙動を示す場合には、この粒子の集団(2次粒
子)の平均の大きさを意味する。
【0019】本発明において使用するアクリル系エマル
ジョンに分散させる水溶性樹脂エマルジョンの配合比
は、アクリル酸エステル共重合体100重量部に対し
て、保護コロイド化した水溶性樹脂エマルジョンとを含
む水溶性樹脂エマルジョンを5〜200重量部分散され
てなる。
【0020】配合比が、5重量部未満あるいは200重
量部以上では、ブロッキング等が発生したり、あるいは
充分な接着力が発現されない等の問題を及ぼす恐れがあ
る。従って、本発明においては、少なくとも5〜200
重量部の水溶性樹脂エマルジョンをアクリル系エマルジ
ョン中に分散させることが好ましい。好ましくは、適度
な接着力を発現させるため、ガラス転移点が−90〜5
0℃の範囲にある、アクリル系エマルジョンを接着成分
として用いることが好ましい。
【0021】本発明において使用する感圧接着剤組成物
の配合比は、アクリル系エマルジョン100重量部に対
し、親水性の微小粒子が5〜200重量部含有されてな
ることが好ましい。配合比が、5重量部未満では、印刷
あるいは印字適性が不充分であったり、あるいは200
重量部以上では、微粒子が感圧接着剤の塗布層から剥が
れやすくなったりあるいは充分な接着力が発現されない
等の弊害を及ぼす恐れがある。従って、本発明において
は、少なくとも5〜200重量部の微細粒子を感圧接着
剤組成物中に含有させ使用することが好ましい。また、
本発明において、上記感圧接着剤組成物の基材に対する
塗布量は、適正な接着力を発現させるため、通常2〜2
0g/m2 程度塗布するのが好ましい。
【0022】本発明の感圧接着剤組成物に用いられる微
小粒子は、シリカ、炭カル、カオリン、クレー、タル
ク、水酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、活性
白土、澱粉粒子、セルロース粒子、スチレン系樹脂粒
子、アクリル系樹脂粒子、尿素樹脂粒子、マイクロカプ
セル、オイルカプセル、ポリエチレン、及び塩化ビニル
等の無機系あるいは有機系の公知の微小粒子の中から、
適宜選択して使用することができる。また、これらの微
小粒子は、単独で用いても2種類以上を併用しても良
い。本発明においては、親水性の更に好ましくは非熱可
塑性の微小粒子を感圧接着剤組成物中に含有させること
が好ましい。
【0023】本発明の感圧接着剤組成物に用いられるア
クリル系エマルジョン中に分散させる水溶性樹脂エマル
ジョンは、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポ
リアクリルアミド、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無
水マレイン酸共重合体等の公知の水溶性高分子の中か
ら、適宜選択して使用することができる。また、これら
の樹脂は、単独で用いても2種類以上を併用しても良
い。本発明においては、耐UV性、印刷適性、耐ブロッ
キング性等に優れた、スチレン−無水マレイン酸共重合
体を用いるのが好ましい。
【0024】感圧接着剤組成物には、必要に応じて更
に、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、耐水化剤、分散剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、インク定着
剤、染料定着剤、蛍光染料、有色染料、滑剤、消臭剤、
脱臭剤、抗菌剤等の助剤を添加することもできる。
【0025】本発明に用いられる基材としては、例え
ば、上質紙、中質紙、再生紙、アート紙、コート紙、微
塗工紙、合成紙、フィルム、ラミネート紙、金属蒸着紙
等が使用できる。
【0026】本発明における感圧接着剤組成物の基材へ
の塗布は、ブレードコーター、エアナイフコーター、バ
ーコーター、ロールコーター、グラビア印刷機、スクリ
ーン印刷機等の、従来公知の塗工機あるいは印刷機を用
いて設けることができる。
【0027】本発明の感圧接着剤組成物は、保護コロイ
ド化した水溶性樹脂エマルジョンを含むアクリル系エマ
ルジョンと、好ましくは微小粒子を混合し、これを基本
成分として助剤を混合含有させることによって容易に接
着力を調整することができる。本発明における感圧接着
剤組成物を、基材所定部に塗布、乾燥させた後、感圧接
着剤の塗布した部位と被接着部位とを対向させ所定の加
圧を加えることで、疑似接着させることができる。ま
た、感圧疑似接着剤の塗布層表面は、印刷等の情報記録
適性が良好であるので、情報記録可能な感圧疑似接着記
録用シートとなる。
【0028】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は、安定した
接着力を有すると共に、感圧接着剤の塗布層表面のベタ
つきを抑えているため、ブロッキング等を起こさず、そ
の上印刷適性にも優れ、また、接着する被接着材を選ば
ないので、接着する被接着材の選択の幅が増え応用の範
囲が広がるので、本発明の感圧疑似接着シートは、感熱
紙、インクジェット用紙、熱転写紙と組み合わせたり、
裏面に粘着剤等を塗布することも可能であり、様々の基
材と組み合わせて使用するのに好適である。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。ま
た、特にことわらない限り、以下に記載する「部」及び
「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
【0030】実施例1.接着剤としてアクリル酸エステ
ル共重合体に対して保護コロイド化した水溶性樹脂エマ
ルジョンを含むアクリル系エマルジョン(CS−10:
新中村化学工業社製)100部(乾燥重量)、及び、平
均粒子径7μmの合成シリカ(カープレックス80−
D:塩野義製薬社製)40部を混ぜ合わせ、目的とする
感圧接着剤組成物を得た。次に、この感圧接着剤組成物
を、127.9g/m2の上質紙に、塗布量が10g/
2 (乾燥重量)となるように塗布し、感圧疑似接着シ
ートを得た。このシートを用いて、下記のように接着
力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性(以
下NIP適性と表す。)、ブロッキング性を評価した結
果を、表1に示す。
【0031】接着力:試料を、20℃、50%RHの環
境下に12時間以上放置した後、メールシーラー(MS
−9100:大日本印刷社製)を用いて、ロールギャッ
プ14(140μm)で加圧接着させ、その5分後にT
型剥離試験を行った。
【0032】UV劣化試験:UV照射機を用い、試料に
紫外線を所定時間強制照射し、それを20℃、50%R
Hの環境下に12時間以上放置した後、接着力と同様に
評価を行った。
【0033】印刷適性試験:オフセット印刷機を用い
て、疑似接着性シートの接着剤層上に印刷した際の、イ
ンキの滲み及び画像の再現性等を目視により観察し、評
価を行った。 ・画像再現性等が良好なもの→○ ・画像再現性等が良好でないもの→×
【0034】ノンインパクトプリンティング適性試験:
ノンインパクトプリンター(F−6762D:富士通社
製)を用いて、画像の転写性等を目視により観察し、評
価を行った。 ・画像再現性や走行性が良好で、かすれ等のないもの→
○ ・画像再現性等は問題ないが、走行性がわるいもの→△ ・画像再現性や走行性が悪く、かすれや汚れ等が発生し
たもの→×
【0035】ブロッキング評価試験:試料を50枚重
ね、20℃、65%RHの環境下で所定荷重をかけ放置
し、24時間後に手で剥がすことにより評価した。 ・ブロッキング等の発生のないもの→○ ・若干ブロッキングが発生するが、手で容易にはがせる
もの→△ ・ブロッキングしているもの→×
【0036】実施例2.接着剤としてアクリル酸エステ
ル共重合体に対して保護コロイド化した水溶性樹脂エマ
ルジョンを含むアクリル系エマルジョン(CS−11:
新中村化学工業株式会社製)100部、及び、平均粒子
径7μmの合成シリカ(カープレックス80−D:塩野
義製薬株式会社製)50部を混ぜ合わせ、目的とする感
圧疑似接着剤組成物を得た。得られた感圧接着剤組成物
を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、感圧疑似
接着シートを得た。得られたシートについて、接着力、
印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価した結果
を、表1に示す。
【0037】比較例1.接着剤として変成天然ゴムラテ
ックス(フルタイト:三井フラー株式会社製)100部
(乾燥重量)、及び、平均粒子径8μmの合成シリカ5
0部、及び、トウモロコシデンプン50部を混ぜ合わ
せ、目的とする感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧
接着剤組成物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布
し、感圧疑似接着シートを得た。得られたシートについ
て、接着力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を
評価した結果は、表1に示した通りである。
【0038】比較例2.シリカを添加せずに、トウモロ
コシデンプンを20部に代えた他は、比較例1と同様に
して感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着剤組成
物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、感圧疑
似接着シートを得た。得られたシートについて、接着
力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価した
結果を、表1に示す。
【0039】比較例3.トウモロコシデンプンを添加せ
ずに、シリカを20部に代えた他は、比較例1と同様に
して感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着剤組成
物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、感圧疑
似接着シートを得た。得られたシートについて、接着
力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価した
結果を、表1に示す。
【0040】比較例4.接着剤を水溶性樹脂エマルジョ
ンを含まないアクリル樹脂エマルジョン(SAC100
4:日本ゼオン株式会社製)に代えた他は、実施例2と
同様にして感圧接着剤組成物を得た。得られた感圧接着
剤組成物を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、
感圧疑似接着シートを得た。得られたシートについて、
接着力、印刷適性、NIP適性、ブロッキング性を評価
した結果を、表1に示す。
【0041】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の感圧疑似接着葉書の斜視図
である。
【図2】図1のA−A′線断面図である。
【符号の説明】 1…基材、2…疑似接着剤層、3…被接着材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル酸エステルと水溶性樹脂エマルジ
    ョンを主成分として含むアクリル樹脂エマルジョンと、
    平均粒径が1〜20μmの親水性微小粒子を基本成分と
    して含有することを特徴とする感圧接着剤組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された感圧接着剤組成物の
    塗布層或いは印刷層を、基材の必要な箇所或いは片面或
    いは全面に設けてなる感圧疑似接着シート。
JP10055761A 1998-02-20 1998-02-20 感圧疑似接着シート Pending JPH11236544A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147317A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 トッパン・フォームズ株式会社 擬似接着積層体
JP2019147316A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 トッパン・フォームズ株式会社 擬似接着積層体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147317A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 トッパン・フォームズ株式会社 擬似接着積層体
JP2019147316A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 トッパン・フォームズ株式会社 擬似接着積層体

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