JPH09263743A - 感圧接着剤組成物及びこれを利用した記録用シート - Google Patents

感圧接着剤組成物及びこれを利用した記録用シート

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JPH09263743A
JPH09263743A JP2447097A JP2447097A JPH09263743A JP H09263743 A JPH09263743 A JP H09263743A JP 2447097 A JP2447097 A JP 2447097A JP 2447097 A JP2447097 A JP 2447097A JP H09263743 A JPH09263743 A JP H09263743A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線照射あるいは高熱処理等の定着処理に
よる接着力の低下がなく、常に安定した接着力を有する
接着剤組成物、及び、ブロッキングを起こさず、印刷適
性にも優れた擬似感圧接着可能な記録シートの提供。 【解決手段】 アクリル酸エステルとアクリロニトリル
をモノマー成分として含むアクリル樹脂エマルジョン
と、平均粒径が1〜20μmの微小粒子を基本成分とし
て含有することを特徴とする感圧接着剤組成物、及び、
それを用いた記録用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧接着剤組成
物、及び、それを用いた情報記録シートに関し、特に、
アクリル樹脂及び微粒子を含有する擬似接着可能な感圧
接着剤組成物、並びに、それを介して擬似接着させる記
録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、擬似接着性能を有する層を設けた
記録シートに、各種の隠蔽あるいは秘匿する必要のある
情報等を印刷した後、該層同士を対向させ加圧接合させ
ることによって、必要な時に再剥離可能な情報隠蔽シー
トとすることが行われており、主として親展ハガキ用
紙、重ね合わせシート等として実用化されている。特に
最近では、その擬似接着性とそれを利用した加工方法の
容易さが注目され、配送伝票用紙等の重ね合わせ帳票と
しても利用され始めている。
【0003】通常、これらの感圧擬似接着シートに設け
た接着層には、主としてガラス転移点の低い天然ゴム或
いは合成ゴムが接着剤として含有されている。この場合
における接着剤層の接着力発現の機構は、専ら接着層界
面における高分子接着剤の自己拡散であると考えられて
いた(接着の技術15(2)49-53,1995)。従って、構成材料
である接着剤には自着性あるいは粘着性が求められる。
【0004】しかしながら、上記の接着層が設けられた
被塗工シートは、例えば、シートを巻き取った時の接触
面、或いは、Z字状に折り畳んだときのミシン目でブロ
ッキングが生じ、印刷時あるいは成形時に給紙不能等の
事故を生じるという欠点があった。そこで、ミシン目と
なる部分に印刷によるマスキング処理(特開平2−28
9393号公報等)や、劣化処理を施したりする工夫
(特開平5−116488号公報等)による改良がなさ
れた。
【0005】また、接着剤として、通常の状態では接着
することのない感圧接着剤に、熱可塑性でない微粒子を
充填あるいは緩衝剤として混合してなる接着剤組成物
(特開平1−85794号公報、同1−168779号
公報等)も提案されている。しかしながら、通常の状態
では接着することのない感圧接着剤を用いるため、被塗
工シートを接着させるには、重い荷重下で長時間かけて
圧着するか、高温をかけることが必要であるので、実用
的でない上、高温をかける場合には、非熱可塑性の微小
粒子しか使用することができないという欠点があった。
【0006】一方、擬似接着可能な層上への情報の記録
方法には、例えば、地模様や定型情報のオフセット印刷
機等による印刷、及び、電子計算機に連動した個別な可
変情報の、電子写真方式等の高速ノンインパクトプリン
ターによる印刷が用いられる。オフセット印刷において
はインクの定着に紫外線ランプを利用する一方、高速の
電子写真方式によるノンインパクトプリンティングにお
いては、印刷の定着を、主として160〜220℃程度
の高温加熱方式で行う。
【0007】従って、これらの場合には、擬似接着層が
紫外線ランプによって酸化劣化するか、熱によって劣化
する。特に、従来良く用いられる自着性あるいは粘着性
を有する接着剤組成物においては、接着剤として、例え
ば、天然ゴム、変性天然ゴム、スチレンーブタジエンゴ
ム、ニトリルゴム、酢酸ビニル系ゴム等を用いると共
に、前述した被塗工シートの加工時におけるブロッキン
グ等を抑制する目的で、熱可塑性のない微小粒子を混合
したものを基礎として構成されるため、紫外線による酸
化劣化や熱劣化を受け易い。このように接着剤用の樹脂
が劣化すると、その粘弾性が乏しくなるので、自着性あ
るいは粘着性の喪失した物質になる。
【0008】そこで、接着剤組成物の接着力を設計する
場合には、上述した塗工紙の使用形態に起因する接着力
の低下を考慮して、予め高い接着力を持つように調整さ
れる。しかしながら、利用者の使用の形態は様々であ
る。同じ接着力に設計された接着剤組成物を塗工したシ
ートであっても、オフセット印刷機による印刷のみに使
用する場合、ノンインパクトプリンター類による印刷の
みに使用する場合、或いは、これら両者を組み合わせた
印刷に使用する場合では、それぞれの場合で接着剤の劣
化の度合いが異なるため、使用時における塗工紙の接着
力が異なってくる。従って、情報の記録形態に関係な
く、同一条件で擬似接着させると、ある時は接着力が低
すぎて輸送中に自然剥離するという事故、又、ある時は
接着力が高すぎて再剥離せず破れるという事故などが起
こる等の欠点があった。
【0009】そこで、擬似接着可能な接着剤層に対して
は、(1)基体上に設けられた接着剤含有層の上に更に
保護層を設け、該保護層同士を対向させて圧力をかけ、
接合させる感圧接着性シート(特開平3−140298
号公報)、及び、(2)エマルジョン系接着剤と水溶性
高分子及び顔料の3成分を基本成分とする接着剤層を有
する感圧接着性シート(特開平3−178489号公
報)等の改良方法が提案されている。しかしながら、上
記(1)の場合では、基材の上に接着剤層の他に保護層
を設けなければならず、(2)の場合では、接着剤層が
エマルジョン系接着剤と顔料のみならず水溶性高分子を
も含有しなければならないので、製造工程が複雑である
上、経済性にも欠けるという欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的は、紫外線照射あるいは高熱処理等の定着処理に
よる接着力の低下がなく、常に安定した接着力を有する
接着剤組成物を提供することにある。本発明の第二の目
的は、常に安定した接着力を有すると共に、ブロッキン
グを起こさず、印刷適性にも優れた擬似感圧接着可能な
記録シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、アクリル酸エステルとアクリロニトリルをモノマー
成分として含むアクリル樹脂エマルジョンと、平均粒径
が1〜20μmの微小粒子を基本成分として含有するこ
とを特徴とする感圧接着剤組成物、及び、それを塗布し
てなる感圧接着可能な記録シートによって達成された。
【0012】本発明において、自着性に乏しく、熱及び
酸化による劣化に対する耐性が高い、アクリル酸エステ
ルとアクリロニトリルをモノマー成分として含むアクリ
ル樹脂を接着剤として用いるのは、本発明の接着剤組成
物を塗布した記録シートが、高分子の自己拡散に起因す
るブロッキング等を起こすことを防止するためである。
本発明においては、特に、ガラス移転点が−55℃〜1
5℃の範囲にある、アクリル樹脂を用いることが好まし
い。
【0013】本発明においては、塗工層間に接着力を発
現させるために、層間の投錨効果による機械的な接着機
構を用いる。従って、機械的接着力即ち投錨効果発現の
鍵を握る表面の微細な凹凸の形成を、微粒子を接着剤組
成物中に添加することによって調整する。ここでいう微
粒子は、後述の如く、公知のものの中から適宜選択する
ことができるが、本発明においては、少なくとも非熱可
塑性の微粒子を含有させることが好ましい。
【0014】本発明において使用する上記微粒子の平均
粒子径は1〜20μmの範囲内であることが必要であ
る。平均粒子径が、1μm未満では十分な接着強さが発
現されず、20μmを越えると微粒子が塗工層から剥落
し易くなったり、接着に弊害を及ぼす。また、平均粒子
径とは、通常、1個の粒子の大きさの平均値を示すが、
例えば、シリカのような、微細な粒子が集団を形成し、
あたかも1個の粒子のような挙動を示す場合には、この
集団(2次粒子)の平均の大きさを意味する。
【0015】本発明における接着剤組成物の配合比は、
アクリル樹脂100重量部(乾燥重量)に対し、微小粒
子が5〜250重量部であることが必要である。配合比
が5重量部未満では塗工層間の接着力や印刷適性が不十
分となる。また、250重量部を越えると、塗工層から
微小粒子が剥落してこれが接着を阻害したり、印刷の汚
れの原因となったりする。本発明においては、少なくと
も5〜150重量部の無機粒子を使用することが好まし
い。
【0016】本発明の接着剤組成物に用いられる微小粒
子は、シリカ、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、デンプン粒
子、セルロース微粉末、メラミン系樹脂粒子、尿素樹脂
系粒子、スチレン系樹脂粒子、アクリル系樹脂粒子、塩
化ビニル、ポリエチレン、及びポリカーポネートなどの
無機系あるいは有機系の公知の微小粒子の中から、適宜
選択して使用することができる。これらの粒子は、単独
で用いても2種以上を併用しても良い。
【0017】また、接着剤組成物には、必要に応じて、
更に、帯電防止剤、界面活性剤、消泡剤、分散剤、増粘
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光染料、有色染料、
染料定着剤、媒染剤、及びインク定着剤等の助剤を添加
することもできる。本発明に用いられる基剤としては、
例えば、上質紙、中質紙、合成紙、フィルム、コート
紙、ラミネート紙、及び金属蒸着紙等が使用できる。
【0018】本発明の記録シートの接着剤組成物の塗布
量は、通常、2.5〜10g/m2(乾燥重量)であ
る。2.5g/m2 未満では、接着性が十分発揮されな
い。また、10g/m2 を越えると、接着力が高すぎて
再剥離が困難となり破れるおそれがある。基材に対する
接着剤組成物の塗布は、エアナイフコーター、ブレード
コーター、バーコーター、グラビア印刷機等、従来公知
の塗布機又は印刷機を用いて設けることができる。本発
明においては、上記方法で得られた感圧記録シート同士
を、室温(20℃)で、接着剤層が塗布された基材の塗
布面同士を対向させ、80kg/cm2〜800kg/cm2の圧力
をかけることにより、接合させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の感圧接着剤組成物は、ア
クリル酸エステルとアクリロニトリルをモノマー成分と
して含むアクリル樹脂エマルジョンと、平均粒径1〜2
0μmの微小粒子を混合し、これを基本成分として混合
含有させることによって容易に調製することができる。
本発明の感圧接着剤組成物を基材表面に塗布・乾燥させ
感圧接着剤同士を加圧接着させると、接着剤層の表面同
士が擬似接着される。又、接着剤層の表面は情報記録適
性が良好であるので、基材表面に本発明の感圧接着剤組
成物を塗布したシートは、擬似接着可能な記録用シート
となる。
【0020】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤組成物は、情報の記
録定着方法に依らず、接着力の変動が小さく、しかもブ
ロッキングを起こさないので、常に安定した接着力を発
揮できる上、印刷適性にも優れている。したがって、そ
れを利用した記録シートは、機密性の高い大量の通信・
連絡業務を、迅速且つ安定して処理するのに好適であ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
又、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び
「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
【0022】実施例1.接着剤として自己架橋型アクリ
ル樹脂エマルジョン(QTL8003:日本ゼオン株式
会社製の商品名)100部(乾燥重量)、及び、重量平
均粒子径1.4μmの合成シリカ(E220A:日本シ
リカ工業株式製商品名)75部を混ぜ合わせ、目的とす
る擬似接着性の接着剤組成物1を得た。次いで、この接
着剤組成物1を104.5g/m2 の上質紙に塗布量が
5g/m2 (乾燥重量)となるように塗布し、擬似接着
性シート1を得た。このシートを用いて、下記のように
(1)紫外線照射処理、及び(2)熱処理した時の接着
力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブ
ロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通
りである。
【0023】(1)紫外線照射処理:試料を20℃、6
5%RHの環境下に24時間以上放置した後、3kwの
メタルハライドランプを用いて、試料面上10cmの高
さから、250ミリ秒間、照射処理を行った。 (2)熱処理:試料を20℃、65%RHの環境下に2
4時間以上放置した後、表面温度約190℃の加熱ロー
ルと給紙ロールの間を、5m/分の速度で、試料面が加
熱ロールに接触するように通過させた。
【0024】
【表1】
【0025】接着力:試料を、20℃、65%RHの環
境下に24時間以上放置した後、ローラータイプのプレ
ス機を用いて、線圧60kgf/cmの圧力及び10m
/分の速度で加圧接着させ、2時間後に、JIS−K6
854に準じてT型剥離試験を行った。
【0026】印刷適性試験:オフセット印刷機(611
CD:ハマダ株式会社製の商品名)を用いて、擬似接着
性シートの接着剤層上に印刷した際のインキの滲み及び
画像の再現性を、目視により観察し、評価した。 ・インキ受理性、画像再現性の良好なもの・・・・○ ・インキ受理性、画像再現性の良好でないもの・・×
【0027】ノンインパクトプリンティング適性試験:
電子写真方式のノンインパクトプリンターと同じ原理で
印刷を行う複写機(NE48:富士ゼロックス株式会社
製の商品名)を用いて、画像の転写性を目視により観察
し、評価した。 ・走行性及び画像再現性が良好で、かすれ等のないもの
・・・・・・・・・・・・・○ ・走行性、転写性、定着性等が悪く、正しく画像が再現
されないもの・・・・・・・・×
【0028】ブロッキング試験:試料に、20℃、65
%RHの環境下で20kgf/cm2 の圧力をかけ、一
昼夜放置した後に、手で剥がすことにより評価した。 ・容易に剥がれるもの・・・・・・・・・・・・・○ ・剥がれにくいもの・・・・・・・・・・・・・・×
【0029】実施例2.接着剤として自己架橋型アクリ
ル樹脂エマルジョン(QTL8003:日本ゼオン株式
会社製の商品名)100部(乾燥重量)、重量平均粒子
径1.6μmの合成シリカ(E1011:日本シリカ工
業株式製商品名)75部、及び、アセチル化澱粉60部
を混ぜ合わせ、目的とする擬似接着性の接着剤組成物2
を得た。得られた接着剤組成物2を実施例1と全く同様
にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート2を得た。得
られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパ
クトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価
した結果は、表1に示した通りである。
【0030】実施例3.接着剤を自己架橋型アクリル樹
脂エマルジョン(AE943:日本合成ゴム株式会社製
の商品名)に代えた他は、実施例2と全く同様にして擬
似接着性の接着剤組成物3を得た。得られた接着剤組成
物3を実施例1と同様にして上質紙に塗布し、擬似接着
性シート3を得た。得られたシートについて、接着力、
印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッ
キング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りで
ある。
【0031】実施例4.接着剤として自己架橋型アクリ
ル樹脂エマルジョン(QTL8004:日本ゼオン株式
会社製の商品名)100部(乾燥重量)、及び、重量平
均粒子径3.7μmの合成シリカ(X−37B:株式会
社トクヤマ製の商品名)95部、アセチル化澱粉90部
を混ぜ合わせ、目的とする擬似接着性の接着剤組成物4
を得た。得られた接着剤組成物4を実施例1と全く同様
にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート4を得た。得
られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパ
クトプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価
した結果は、表1に示した通りである。
【0032】実施例5.アクリル酸エステルモノマーと
アクリロニトリルモノマーを含むアクリル樹脂系エマル
ジョン(SNS8002:日本ゼオン株式会社製の商品
名)100部(乾燥重量)、重量平均粒子径が1.5μ
mの合成シリカ(E220A:日本シリカ工業株式会社
製の商品名)80部、及びトウモロコシデンプン80部
を混ぜ合わせ、目的とする擬似接着性の接着剤組成物5
を得た。得られた接着剤組成物5を実施例1と全く同様
にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート5を得た。得
られたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパ
クトプリンティング適性及びブロッキング性を測定・評
価した結果は、表1に示したとおりである。
【0033】比較例1.接着剤として変性天然ゴムラテ
ックスの固形分(GS5−50:クォーユー化成株式会
社製の商品名)100部、合成シリカ(E220A:日
本シリカ工業株式会社製の商品名)75部、及び、アセ
チル化澱粉85部を混ぜ合わせ、擬似接着剤組成物6を
得た。得られた接着剤組成物6を実施例1と全く同様に
して上質紙に塗布し、擬似接着性シート6を得た。得ら
れたシートについて、接着力、印刷適性、ノンインパク
トプリンティング適性、ブロッキング性を測定・評価し
た結果は、表1に示した通りである。
【0034】比較例2.接着剤として親展ハガキ用変性
ラテックス(YV−767:カネボウ・エヌエスシー株
式会社製の商品名)100部、重量平均粒子径2.5μ
mの合成シリカ50部、及び、アセチル化澱粉85部を
混ぜ合わせ、擬似接着剤組成物7を得た。得られた接着
剤組成物7を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布
し、擬似接着性シート7を得た。得られたシートについ
て、接着力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング
適性、ブロッキング性を測定・評価した結果は、表1に
示した通りである。
【0035】比較例3.シリカ量を30部に、アセチル
化澱粉量を20部に代えた他は、比較例2と同様にして
擬似接着剤組成物8を得た。得られた接着剤組成物8を
実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性
シート8を得た。得られたシートについて、接着力、印
刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキ
ング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りであ
る。
【0036】比較例4.シリカを添加せずに、アセチル
化澱粉量を25部に代えた他は、比較例2と同様にして
擬似接着剤組成物9を得た。得られた接着剤組成物9を
実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接着性
シート9を得た。得られたシートについて、接着力、印
刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブロッキ
ング性を測定・評価した結果は、表1に示した通りであ
る。
【0037】比較例5.アセチル化澱粉を添加せずに、
シリカ量を30部に代えた他は、比較例2と同様にして
擬似接着剤組成物10を得た。得られた接着剤組成物1
0を実施例1と全く同様にして上質紙に塗布し、擬似接
着性シート10を得た。得られたシートについて、接着
力、印刷適性、ノンインパクトプリンティング適性、ブ
ロッキング性を測定・評価した結果は、表1に示した通
りである。
【0038】比較例6.接着剤をモノマーとしてアクリ
ロニトリルを含まないアクリル樹脂エマルジョン(AE
373A:日本合成ゴム株式会社製の商品名)に代えた
他は、実施例2と全く同様にして擬似接着剤組成物11
を得た。得られた接着剤組成物11を実施例1と全く同
様にして上質紙に塗布し、擬似接着性シート11を得
た。得られたシートについて、接着力、印刷適性、ノン
インパクトプリンティング適性、ブロッキング性を測定
・評価した結果は表1に示した通りである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 133/20 JDA C09J 133/20 JDA D21H 19/38 D21H 1/22 B (72)発明者 安田 強 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日本 製紙株式会社商品開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル酸エステルとアクリロニトリル
    をモノマー成分として含むアクリル樹脂エマルジョン
    と、平均粒径が1〜20μmの微小粒子を基本成分とし
    て含有することを特徴とする感圧接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 アクリル樹脂エマルジョン100重量部
    (乾燥重量)に対し、微小粒子が5〜250重量部含有
    されてなる、請求項1に記載された感圧接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 微小粒子5〜250重量部における5〜
    150重量部が無機物である、請求項2に記載された感
    圧接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 アクリル樹脂エマルジョンとして、少な
    くとも、ガラス移転点が−55℃〜15℃のアクリル樹
    脂エマルジョンを含有する、請求項1〜3のいずれかに
    記載された感圧接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載された感
    圧接着剤組成物を、基材の少なくとも片面の全体あるい
    は必要な箇所に、塗布量が2.5〜10g/m2 (乾燥
    重量)となるように塗布してなる記録用シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH108010A (ja) * 1996-06-28 1998-01-13 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 熱線遮蔽性粘着剤およびその製造方法、ならびに熱線遮蔽性透明シート
JP2001031938A (ja) * 1999-07-21 2001-02-06 Nippon Zeon Co Ltd 再剥離性感圧接着剤用ラテックス、それを用いた再剥離性感圧接着剤組成物およびそれを用いた被記録材料
JP2014065208A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Nippon Paper Industries Co Ltd インクジェット用圧着紙

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