JPH111069A - 熱溶融転写被記録材 - Google Patents

熱溶融転写被記録材

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Publication number
JPH111069A
JPH111069A JP9154049A JP15404997A JPH111069A JP H111069 A JPH111069 A JP H111069A JP 9154049 A JP9154049 A JP 9154049A JP 15404997 A JP15404997 A JP 15404997A JP H111069 A JPH111069 A JP H111069A
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JP
Japan
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receiving layer
ink
resin
recording material
average particle
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Pending
Application number
JP9154049A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomofumi Tokiyoshi
智文 時吉
Sunao Yoshikawa
素直 吉川
Kenji Ikegami
憲治 池上
Yutaka Takagi
豊 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd, Oji Paper Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂インク又はワックス溶融インクの受容
性、記録画像の堅牢性、耐改ざん性および捺印スタンプ
のインク迅速乾燥性に優れたインク受容層を有し、さら
に必要により形成された磁気記録層を有する熱溶融転写
被記録材の提供。 【解決手段】 シート状支持体の一面上に形成されたイ
ンク受容層が、平均粒子径0.5〜4μm、見掛け比重
0.1〜0.3g/cm3 、細孔容積0.5〜2ml/
gのゲル法合成無定形シリカと、水性結着剤と、ロジン
化合物および石油樹脂から選ばれた1員以上からなり、
軟化点65〜160℃、酸価200以下の堅牢性付与剤
を含み、必要によりシート状支持体と受容層との間に、
BET比表面積10〜400m2 /g、平均粒子径4μ
m以下の顔料を含む中間層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶融転写被記録
材に係るものである。さらに詳しく述べるならば、本発
明は、転写用リボンから転写された樹脂インク又はワッ
クス溶融インクに対し、優れた受容性を有し、転写され
た樹脂インク又はワックス溶融インクを、高堅牢性及び
高改ざん防止性をもって保持することができ、さらに捺
印スタンプなどにより付与される各種インクに対し、優
れた迅速乾燥性を示す熱溶融転写被記録材に関するもの
である。本発明の熱溶融転写被記録材は、受容層ととも
に、その反対側に設けられた磁気記録層を有することが
でき、この場合は樹脂インク又はワックス溶融インクに
よる記録および磁気記録両用材料として実用し得るもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在、交通機関の乗車券用紙や各種プリ
ペイドカード等の広い分野において磁気記録層を有する
被記録材が用いられている。これらの被記録材は、磁気
記録層の反対面に、用途毎に対応する各種所要事項表示
がなされているのが通常である。例えば、乗車券であれ
ば、行き先、購入場所、購入日、金額、有効期限等が表
示されている。これらの表示事項の記録印刷方法は、各
種被記録材によって異なるものである。例えばテレフォ
ンカードのように同一の内容を多数枚作成し、かつ美麗
な絵柄を表示するものに対しては、一般の印刷方法によ
る記録が行われているが、交通機関の乗車券において
は、各個に表示内容が異なり、又、記録画像に対し、高
度の堅牢性や信頼性が要求されるものに対しては、イン
クリボンに保持されているインクを加熱溶融させ、これ
を、被記録材の受容層に転写する熱溶融転写方式が用い
られている。また、上質紙表面に直接印字可能なワック
ス溶融インクリボンによる券発行装置においては、この
装置のサーマルヘッドによってインクを溶融し、上質紙
の内部に溶融インクを浸透させて画像の形成が行われ
る。受容シートとして上質紙を使用したものは、その上
に受容層を設けなくともワックス溶融インクの吸収性が
良く、また、捺印スタンプインクの迅速乾燥性に優れて
いるという利点を有している。しかし、ワックス溶融型
インクリボンを、従来の樹脂インク受容層を設けた被記
録材に適用すると、樹脂インク受容層はワックス溶融イ
ンクを吸収することができないという問題を生ずる。ま
た樹脂型インクリボンを、樹脂インク受容層を設けてい
ない上質紙表面に適用すると、比較的平滑性が低い上質
紙表面は、樹脂型インクリボンとの接触が不均一になっ
て、鮮明な画像を受容することができないという問題を
生ずる。
【0003】従来、熱溶融転写方式では、カルナバワッ
クス(融点80〜86℃)等のように融点が低く、熱に
より容易に溶融する天然ワックスを主成分として含有す
るインクが用いられ、受容層としては上質紙表面が用い
られていた。しかし、カルナバワックスのような天然ワ
ックスは、柔らかで融点が低いため、記録画像を爪で引
っ掻くと容易に損傷し、これを他の物品等と摩擦すると
損傷したり(以下、擦損性と称す)、或いは加熱により
汚染され易いなどの問題がある。このため、近年では、
カルナバワックスの代りに、耐擦損性に強く、かつ融点
の高い(100℃程度以上)樹脂、例えば、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、又はアクリル等の樹脂を主成分とする
インクが用いられるようになって来た。また転写記録ス
ピードの向上により、発券に要する時間が短くなり、か
つ画像を構成するドット単位の大きさが小さくなったた
め、被記録材の単位面積当たりの画像表示量も増加して
きている。
【0004】そのため、従来の上質紙表面を受容面とす
る被記録材では、高融点樹脂インクを再現性良く転写
し、鮮明な転写画像を記録することが難しく、印字部に
著しいかすれを生ずるなどの事故が発生するようになっ
た。そこで、受容層として、水溶性高分子、例えば澱粉
又はポリビニルアルコールなどの水溶液をサイズプレス
により塗工して形成された受容層、クレー、炭酸カルシ
ウムを主成分とする水系塗工液を塗工して形成した塗布
層をキャレンダー処理し、それによって、一般の上質紙
よりも高い平滑度に仕上げられた(ベック平滑度が20
0秒以上:特公平05−019477、特公平05−0
78439)被記録材を用いることが試みられたが、良
好な記録結果が得られなかった。そこで、水性系樹脂よ
りも著しく高い平滑性を有する塗工層の形成が可能な溶
剤系樹脂により受容層を形成することが試みられた。
【0005】しかし、溶剤系樹脂を受容層に用いた場
合、それに各種インクにより捺印が施されたとき、例え
ば交通機関の改札において、乗車券に捺印が施されたと
き、このインクに対する乾燥性が悪いため、捺印部分の
捺印スタンプインクによる画像を指などで消去し、容易
に改ざんし得るなどの欠点、および溶剤系樹脂により形
成された受容層の表面が緻密なために、樹脂インクの浸
透性が不良になり、かつ定着性が不良であるため、例え
ば爪で記録画像を削り落して改ざんすることが可能であ
るなどの問題点があった。また、溶剤系樹脂を用いて受
容層を塗設することは、溶剤の蒸発による環境汚染を生
ずるなどの問題点があった。そこで比較的融点の高い樹
脂インクの受容性および固着性に優れ、かつ捺印スタン
プインクなどを迅速に乾燥させ得る受容層を有し、必要
により裏面に磁気記録層を形成し得る熱溶融転写被記録
材の出現が強く要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、樹脂インク
及びワックス溶融インクの両方に対する受容性および固
着性に優れ、記録画像の堅牢性並びに耐改ざん性に優
れ、さらに捺印スタンプインクの迅速乾燥性に優れ、し
かも水系塗工剤により形成された受容層を有し、水性又
は油性インクによる筆記及び印字が可能であり、必要に
より裏面に磁気記録層を塗設し得る熱溶融転写被記録材
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明の
下記熱溶融転写被記録材によって解決することができ
る。
【0008】即ち、本発明に係る熱溶融転写被記録材
は、シート状支持体、およびこの支持体の1面上に形成
されたインク受容層とを有し、前記受容層が、(a)ゲ
ル合成法により製造され、0.5〜4μmの平均粒子
径、0.1〜0.3g/cm3 の見掛け比重、および0.
5〜2ml/gの細孔容積を有する粒子状無定形シリカ
と、(b)水性結着剤と、および(c)65〜160℃
の軟化点および200以下の酸価を有するロジン化合物
および石油樹脂から選ばれた少なくとも1種を含む堅牢
性向上剤とを含む、ことを特徴とするものである。また
本発明に係る他の熱溶融転写被記録材は、シート状支持
体、およびこの支持体の1面上に形成された中間層と、
この中間層上に形成されたインク受容層とを有し、前記
中間層が10〜400m2 /gのBET比表面積および
4μm以下の平均粒子径を有する顔料と、接着剤とを含
み、かつ前記受容層が、(a)ゲル合成法により製造さ
れ、0.5〜4μmの平均粒子径、0.1〜0.3g/
cm3 の見掛け比重、および0.5〜2ml/gの細孔容積
を有する粒子状無定形シリカと、(b)水性結着剤と、
および(c)65〜160℃の軟化点および200以下
の酸価を有するロジン化合物および石油樹脂から選ばれ
た少なくとも1種を含む堅牢性向上剤とを含む、ことを
特徴とするものである。
【0009】本発明者等は、高融点の樹脂インク又はワ
ックス溶融インクを良好に受容して鮮明な画像を記録す
るためには、インク受容層の断熱性を向上させ、かつ受
容層表面が十分に平滑であって、単位ドット(約100
μm )を欠落や変形することなく精密に、受容し得るこ
とが重要であると考え、鋭意研究を重ねた結果、ゲル法
により合成された無定形シリカを主顔料として用いるこ
とにより、従来技術では予想し得なかった良好なインク
受容性を有するインク受容層(以下受容層と記す)を形
成することに成功した。
【0010】従来、受容層の断熱性を向上させる手段と
して、吸油性の高い、焼成クレー、炭酸カルシウム、沈
降法によって合成された無定型シリカなどの無機顔料を
用いることが試みられて来た。これらの顔料が高い吸油
性を示すのは、微細な一次粒子が凝集し、二次、及び三
次の凝集体を形成し、これらの凝集体中にオイルが吸収
されること、および凝集体の間に構成された空隙構造中
にもオイルが吸収されるからである。しかし、このよう
な凝集体中および凝集体間に形成された空隙構造は、受
容層表層にキャレンダーによる平滑化処理を施すと、そ
の構造が破壊され、本来の空隙構造が、失われてしまう
ため、断熱性は向上せず、良好なインク受理性が得られ
ないという問題点がある。
【0011】本発明で用いるゲル法により合成された粒
子状無定形シリカは、珪酸ソーダを鉱酸と反応させ、急
激なpHの変動によりゲルが形成させることにより合成
される。このゲルはシリカの一次粒子の凝集体であり、
その内部に多くの水を含有している。このようにして形
成されたゲルを乾燥させた後、粉砕して目的に対応する
粒子径分布を有する粉末に仕上げることができる。この
ような合成工程において、シリカの一次粒子が密接近
し、さらに乾燥によって水が充填していた空間は全て、
空隙となるため、得られる粒子構造は外圧に対して変形
し難く(硬い)、大きな細孔容積を有するものとなる。
それに対して従来の沈降法によって合成されたシリカ
は、珪酸ソーダと鉱酸を反応させることは同じである
が、このときのpHの変化を徐々にさせるため、シリカ
の一次粒子が沈降し、それらが連鎖状に連なって比較的
大きな空隙を有する凝集粒子を形成するため、この粒子
構造は外圧に対して変形しやすく柔らかいものである。
上記のように、ゲル法合成によって得られた粒子状無定
型シリカは、キャレンダーによる平滑化処理によって
も、その粒子構造が破壊されることなく、それ本来の多
孔質構造を保持するため、断熱性が高く、良好なインク
受容性を示すことができる。
【0012】本発明で用いるゲル法合成シリカの細孔容
積は、0.5〜2ml/gの範囲、より好ましくは、1
〜2ml/gであることが望ましい。それが0.5ml
/g未満であると、良好な断熱性を有する受容層を得る
ことができない。また、それが2ml/gを越える場
合、得られる受容層の空隙度が高くなりすぎて、受容層
の強度が著しく低下する。また、ドット単位(約100
μm )を再現性良く転写記録するためには、受容層表面
の平滑性が高いことが必要であり、このためには、無定
形シリカ粒子の平均粒子径は、0.5〜4μmの範囲に
あることが必要であり、0.5〜3μmであることが好
ましい。それが4μm を越えると、ドット単位の転写再
現性が著しく低下する。またそれが0.5μm 未満で
は、インクが受容層内の無定形シリカ粒子内および粒子
間空隙中に滲透し難いため定着性が悪く、転写による記
録画像を消しゴム等で擦ると画像が剥がれてしまうとい
う欠点を生ずる。さらに断熱性を向上させるためには、
受容層の層密度が低いことが重要であり、このために、
受容層中の主顔料の見掛け比重が、重要な因子であっ
て、具体的には、その見掛け比重を0.1〜0.3g/
cm3 、好ましくは0.1〜0.25g/cm3 の範囲
にする必要がある。それが0.3g/cm3 を越える場
合、得られる受容層の平滑性を高めることが困難にな
り、またそれが0.1g/cm3 未満では、得られる受
容層の塗膜強度が不十分になる。またゲル法で合成され
たシリカは、沈降法で合成されたシリカと比較し、捺印
スタンプインクなどの各種インクに対し、良好な迅速乾
燥性を示す。
【0013】本発明において、受容層中に、ゲル法合成
シリカのほかに、一般の塗工紙に用いられる各種の無機
顔料、例えばカオリン、焼成カオリン、構造性カオリ
ン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
二酸化チタン、タルク、酸化亜鉛、アルミナ、酸化マグ
ネシウム、シリカ、ベントナイト、ゼオライト、及びセ
リサイト等の鉱物質顔料が含まれていてもよい。本発明
のゲル法合成シリカは、受容層に含有される無機及び有
機顔料の合計量100重量部に対し、50〜90重量部
の範囲内の割合で含まれることが好ましく、65〜80
重量部であることがより好ましい。ゲル法合成シリカの
含有量が、全顔料100重量に対し、50重量部より少
ない割合であると、得られる受容層の断熱性並びにイン
ク浸透部分が十分でなくなり、本発明が所望する鮮明な
画像が得られない。
【0014】本発明の被記録材の受容層には、さらに
0.5〜5μm、好ましくは0.5〜3μmの平均粒子
径を有する球形粒子状ベンゾグアナミン−ホルムアルデ
ヒド縮合物および連続気孔を有する球形粒子スチレン−
アクリル共重合物から選ばれた少なくとも1種からなる
有機顔料を含んでいてもよい。上述のように、ゲル法合
成によって得られた粒子状無定型シリカは、断熱性が高
い構造を形成し、かつ良好なインク受容性を有する。さ
らに、受容層のインク受容性を向上させ鮮明な画像を記
録するためには、受容層表面の構造も重要である。イン
クの転写される面に凹凸が存在する場合、良好な画像を
記録することができない。特に0.5〜4μmの平均粒
子径を有する粒子状シリカを含有する受容層は、多くの
開口凹部を有し、この開口凹部は、受容層の断熱効果を
高める機能を有するが、インクの定着機能を有していな
いため、転写画像にドット欠け、及びドット抜けを発生
する原因となる。よって、本発明者等は、この開口凹部
の断熱性の効果を消失することなく、凹部を埋め込んで
平坦化し、インクの転写性を向上させることについて鋭
意研究を重ねた。その結果、開口凹部中に、無機顔料よ
りも断熱性の高い有機顔料を埋め込むことにより、開口
凹部の断熱性を損なうことなく、インクを精密に転写す
ることが可能になることを見出し、それによって、イン
クの転写性及び転写インク画像の鮮明性を著しく向上さ
せることに成功した。
【0015】本発明の受容層に、無定形シリカとともに
有機顔料として前記ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒ
ド縮合物および/又は前記スチレン−アクリル共重合物
からなる有機顔料が用いられるが、これらとともに、さ
らにポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニリデン
樹脂、尿素樹脂、及びメラミン樹脂、などの追加有機顔
料を併用することができる。これらは単独或いは2種以
上併用して用いられる。これらの追加有機顔料粒子の形
状は、球状体、球状粒子の不定形凝集体、及び連続気孔
を有する球形粒子体であることが好ましく、その平均粒
子径は0.5〜5μmであることが好ましい。有機顔料
の合計含有量は、受容層に含有される全顔料100重量
部に対して50重量部以下であることが好ましい。ちな
みに、有機顔料の合計配合量が、50重量部を越える
と、開口凹部が著しく減少し、緻密な表面構造を形成
し、断熱性を向上させることができるが、このような表
面ではインクの浸透性が著しく低下し、インク定着性が
不良になり消しゴムで記録画像を擦ると画像が消却され
てしまうという欠点を生ずることがある。
【0016】さらに、本発明の熱溶融転写被記録材の、
受容層は後記特性を有するロジン化合物および石油樹脂
から選ばれた少なくとも1種を含む堅牢性向上剤を含有
するものである。特に、磁気記録層を設けた被記録材で
は、記録画像の耐薬品性、可塑性、耐水性、耐光性等の
堅牢性も重要視される。本発明において、ロジン化合物
および/又は石油樹脂を含む堅牢性向上剤を受容層に配
合すると、受容層の樹脂インクの受容性を低下させるこ
となく、記録画像の堅牢性を著しく向上させることがで
きる。
【0017】従来、受容層中に含まれる合成ワックス
は、合成ワックスの高い滑性、および樹脂インクとの低
い親和性により受部のインクの受容性を低下させる原因
であった。本発明における熱溶融転写被記録材の受容性
においては、合成ワックスの代りに用いられる、ロジン
化合物および石油樹脂の軟化点は、65〜160℃であ
ることが望ましことを見出した。軟化点が160℃を越
える場合、得られる受容層のインク受容性が著しく低下
することがあり、またそれが、65℃未満では、転写さ
れた樹脂インクとともに、インク転写材料、(即ちイン
クリボン)に逆転写されてしまい、鮮明な転写画像を形
成できないこともある。堅牢性向上剤の好ましい軟化温
度は、130℃以下かつ70℃以上であることが望まし
い。さらに、堅牢性向上剤に用いられるロジン化合物お
よび石油樹脂は、200以下に調整された酸価を有する
ことが必要である。酸価が200を越えると、転写され
た記録画像の堅牢性が不十分になることがある。好まし
い酸価は150以下であり、より好ましくは0〜100
である。
【0018】本発明において堅牢性向上剤として使用さ
れるロジン化合物としては、ロジン、重合ロジン、ロジ
ンまたは重合ロジンと多価アルコールとのエステル、水
素添加ロジンおよび水素添加ロジンのエステル、および
前記エステルにマレイン酸を付加して得られるマレイン
酸変性ロジンエステル等が挙げられる。市販されている
ロジン化合物としては、中京油脂社製の、セロゾールD
101などを包含するセロゾールDシリーズ、及びHー
435,H−555及びH−849などを包含するHシ
リーズ、並びに荒川化学工業社製の、エマルジョン ス
ーパーエステルEー720などを包含するスーパーエス
テルEシリーズ、SEー50、超淡色ロジン・エステル
KRー610,KE−311、及びKE−354などが
挙げられる。
【0019】本発明において、堅牢性向上剤として用い
られる石油樹脂とは、一般に石油類のスチームクラッキ
ングによりエチレン及びプロピレンなどを製造するエチ
レンプラントから副生する分解油留分中に含まれるジオ
レフィンおよびモノオレフィン類を、単離せずに重合し
たものであって、例えば、脂肪族系石油樹脂(C5)、
芳香族石油樹脂(C9)、及びC5C9共重合系石油樹
脂に分類される。C5系石油樹脂の主成分はイソプレ
ン、ピペリレン、2−メチルブテン−1および−2など
の共重合体であり、C9系石油樹脂の主成分は、スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデンの
共重合体であり、またC5C9の共重合石油樹脂は前述
C5用モノマーとC9用モノマーとの共重合物である。
本発明に用いられる石油樹脂は、さらに前記石油樹脂の
不飽和基を水添して得られる水添石油樹脂、マレイン酸
を付加して得られるマレイン酸変性石油樹脂なども包含
する。市販石油樹脂としては、中京油脂社製の、セロゾ
ールG−870(C5系)、G−828(C5系)、G
−928(C9系)、G−938(C5C9系)などの
セロゾールGシリーズ、トーネックス社製のエスコレッ
ツ2520(C5C9系)、荒川化学工業社製のエマル
ジョンAM−1002(水添石油樹脂)、KE−756
B、理化ハーキュレス社製のピコラチックA−5(C9
系)等が挙げられる。上記ロジン化合物および石油樹脂
は、必要に応じて2種以上選択して使用することも勿論
可能である。
【0020】尚、本発明では、ロジン化合物及び/又は
石油樹脂含有堅牢性向上剤の使用割合については特に限
定はないが、全顔料100重量部に対して堅牢性向上剤
の含有量は3〜30重量部の範囲内にあることが好まし
い。それが30重量部を超えると、得られる受容層のイ
ンク受容性が不十分になることがある。またそれが3重
量部未満では、記録された画像の堅牢性が不十分になる
ことがある。
【0021】本発明の熱溶融転写被記録材の受容層に
は、水性結着剤が含まれる。この水性接着剤として、フ
ッ素変性樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた少なくと
も1種の水系樹脂を含むものを用いることが好ましい。
このような水系樹脂は、そのガラス転移温度が0〜60
℃の範囲内にあるものから選ばれることが好ましい。一
般に、熱溶融転写被記録材の製造工程では、得られた該
被記録材は巻き取りの状態にされることは避けられな
い、この様な状態では、シート状支持体の表面上に設け
られた受容層とその裏面に設けられた磁気記録層とが加
圧下で密着状態あるため、これらの層に含まれている接
着或いは粘着成分によりブロッキングが発生する。特に
夏期の高温、高湿条件では、このようなブロッキングが
しばしば発生する。フッ素変性樹脂或いはフッ素系樹脂
を含有する水系樹脂を用いても、そのガラス転移温度が
0℃よりも低い場合は、ブロッキングが発生することも
ある。一方水系接着剤の樹脂成分のガラス転移温度が6
0℃を越えると、得られる受容層の熱軟化性が不十分に
なり受容層のインク受容性が不十分になることがある。
【0022】本発明において水性結着剤に用いられるフ
ッ素変性水系樹脂とは、例えば、澱粉類、セルロース誘
導体、天然ゴム、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、
スチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エ
ステル、(メタ)アクリルアミド、メチルビニルエーテ
ル等のビニル系重合体や共重合体類やスチレン−ブタジ
エン系、メチルメタクリレート−ブタジエン系等の合成
ゴムラテックス、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、オレフィン−無水マレイン酸樹
脂、メラミン樹脂等の合成高分子化合物をフッ素変性処
理したもの又は樹脂の合成時にフッ素樹脂を乳化剤とし
て用いたものなどである。またフッ素系樹脂とは、主鎖
に炭素鎖をもち、側鎖にフッ素の結合をもつポリマーで
ある。たとえば、3フッ化塩化エチレン−フッ化ビニリ
デン、フッ化ビニリデン−6フッ化プロピレン等の合成
ゴムや4−フッ化エチレンン樹脂、フッ化エチレンプロ
ピレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂などを包含する。
【0023】フッ素変性樹脂或いはフッ素系樹脂の配合
割合は、受容層中の全顔料100重量部に対して、5〜
100重量部の割合であることが好ましい。配合量が5
重量部より少ない場合、得られる受容層の塗膜強度が不
十分になることがあり、従って、記録時に受容層が剥が
れることがある。また、それが100重量部を越える場
合、ゲル法合成シリカ粒子によって受容層中に形成され
た空隙構造が結着剤によって埋められてしまい、このた
め得られる受容層の断熱性が不十分になり、良好なドッ
ト受容性が得られないことがある。
【0024】さらに、インク受容層の水性結着剤は、水
溶性高分子、例えば、カチオン性澱粉、両性澱粉、酸化
澱粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、エステル化澱
粉、エ−テル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセル
ロース、及びヒドロキシエチルセルロース等のセルロー
ス誘導体、ゼラチン、カゼイン、大豆蛋白、及び天然ゴ
ム等の天然あるいは半合成高分子化合物、ポリビニルア
ルコール、ポリイソプレ、ポリネオプレン、及びポリブ
タジエン等のポリジエン類、ポリブテン、ポリイソブチ
レン、ポリプロピレン、及びポリエチレン等のポリアル
ケン類、ビニルハライド、酢酸ビニル、スチレン、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メ
タ)アクリルアミド、及びメチルビニルエーテル等のビ
ニル系モノマーの重合体及び共重合体類、スチレン−ブ
タジエン系、及びメチルメタクリレート−ブタジエン系
等の合成ゴムのラテックス、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、オレフィン−無水マレイ
ン酸樹脂、及びメラミン樹脂等の合成高分子化合物等を
含んでいてもよい。これらの中から熱溶融転写被記録材
の品質目標に応じて1種あるいは2種以上を適宜選択し
て使用することができる。
【0025】本発明の受容層中には、上記成分の他に各
種助剤、例えば界面活性剤、pH調節剤、粘度調節剤、
柔軟剤、光沢付与剤、ワックス類、分散剤、流動変性
剤、導電防止剤、安定化剤、帯電防止剤、架橋剤、サイ
ズ剤、蛍光増白剤、着色剤、紫外線吸収剤、消泡剤、耐
水化剤、可塑剤、滑剤、防腐剤、香料等を必要に応じて
適宜含有されていてもよい。
【0026】本発明の熱溶融転写被記録材において、そ
の受容層を形成するに当たり、受容層表面の平滑性並び
に受容層の断熱性を向上させる目的で、シート状支持体
と受容層との間に中間層を設けてもよい。この中間層は
平均粒子径が4μm 以下で、かつ比表面積が10〜40
0m2 /gの顔料と、接着剤とを主顔料とするものであ
る。本発明において、中間層用顔料粒子のより好ましい
比表面積は50〜200m2 /gであり、より好ましい
平均粒子径は0.5〜3μmである。中間層が設けられ
ても、それに含まれる顔料の平均粒子径が4μm を越え
ると受容層表面の平滑性が低下し、インクの受容性が不
良になり、さらに中間層の塗工層強度も不十分になるた
め、記録時に受容層が剥離することがある。比表面積が
400m 2 /gを越えると、得られる中間層の強度が不
十分になり、記録時に受容層の剥離を生ずることがあ
る。また、比表面積が10m2 /g未満の場合、得られ
る受容層の断熱性が不十分になり、転写された画像の画
質が不十分になることがある。中間層用顔料の組成に
は、特に限定はなく、例えば無機顔料として、無定形シ
リカを用いることが好ましいが、その他に、例えばクレ
ー、焼成カオリン、炭酸カルシウム、アルミナ、酸化マ
グネシウム、炭酸マグネシウムなどの球形粒子状顔料を
用いることが好ましい。有機顔料としては、例えばベン
ゾグアナミン樹脂等の球形粒子状の顔料、およびスチレ
ン−アクリル共重合樹脂の球形粒子状顔料、又は連続気
孔を有する多孔質球形粒子状顔料を用いることが好まし
いが、その他に、例えば、ポリスチレン樹脂、アクリル
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等
の球形粒子状顔料を用いることができる。配合顔料とし
ては、無機顔料、および有機顔料の各々から選ばれた1
種以上を混合したものを用いてもよい。上記中間層用顔
料は、それに混合された接着剤により結着される。この
接着剤としてはインク受容層用水性結着剤と同じものな
どを用いることができる。接着剤の使用量は、中間層用
顔料の合計重量100に対し、10〜100重量部であ
ることが好ましい。
【0027】本発明の受容層の塗布量については、熱溶
融転写被記録材の使用目的に応じて適宜選択されるもの
であるが、一般的に、中間層を設けない場合には、支持
体表面の繊維を完全に覆うことが必要であり、このため
に受容層の乾燥重量が5〜30g/m2 であることが好
ましい。また中間層を設ける場合には、原紙表面の凹凸
を埋め、平滑性向上と断熱性向上のため、乾燥重量で2
〜30g/m2 が適当である。中間層上に形成される受
容層の乾燥重量は1〜10g/m2 であることが好まし
い。中間層や受容層を形成する塗布方法としては、一般
に公知の塗被装置、例えばブレードコータ、エヤーナイ
フコータ、ロールコータ、リバースロールコータ、バー
コータ、カーテンコータ、ダイスロットコータ、グラビ
アコータ、チャンプレックスコータ、ブラシコータ、ツ
ーロールあるいはメータリングブレード式のサイズプレ
スコータ、ビルブレードコータ、ショートドウェルコー
タ、ゲートロールコータ等の装置を用いる方法が適宜用
いられる。これらの装置はオンマシンコータあるいはオ
フマシンコータとして慣用の方法で用いられる。
【0028】本発明の熱溶融転写被記録材に用いられる
シート状支持体には、特に限定はないが、例えば、長網
抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー
抄紙機等により、抄紙pHを4.5付近に調整して抄紙
された酸性紙、及び炭酸カルシウム等のアルカリ性填料
を主成分として含み抄紙pHが約6の弱酸性から約9の
弱アルカリ性に調整される中性紙並びにポリエチレン、
ポリプロピレン、又はポリエチレンテレフタレートなど
を主成分として含有する合成紙、及び不織布、ポリカー
ボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイ
ミド、ポリスルホン、ポリスチレン、ナイロン、セルロ
ースジアセテート、及びセルローストリアセテートなど
の合成樹脂フィルムから用途に応じて選択される。
【0029】シート状支持体の、上記受容層に対して裏
面に磁気記録層を設けてもよい。この磁気記録層は、必
要に応じて、シート状支持体裏面上に形成されたアンカ
ー層を介して形成される。この磁気記録層は、例えば、
γ・Fe2 3 、γ・Fe34 とFe3 4 との混
晶、CrO2 コバルトをドープしたγ・Fe2 3 また
はFe3 4 、バリウムフェライト、Fe−Co、合
金、及びFe−Co−Ni合金等を主成分として含む磁
性粉末粒子と、カゼイン、ポリビニルアルコール、エポ
キシ変性ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリアクリル酸、澱粉及びその誘導体、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂等によるバインダー成分とを含有し、
さらに必要に応じて、高級脂肪酸の金属塩やワックス類
等の潤滑剤、帯電防止剤、分散剤、消泡剤等の添加剤を
含んでいてもよい。磁気記録層は上記成分を適宜混合し
た水系の磁性塗料を、シート状支持体の裏面又はアンカ
ー樹脂層上に塗布し、乾燥して形成される。
【0030】磁気記録層は、前記磁性塗料による塗工層
を、グラビアコーターやリバースコーター等にて形成し
た後、必要に応じて、塗工層に対し、その中の磁性粉末
粒子に対する配向処理を施し、さらに乾燥させることに
より、厚さ10〜20μm程度に形成されることが好ま
しい。
【0031】シート状支持体の種類によっては、受容層
の形成に先立って、該シート状支持体の受容層形成面に
易接着処理を施しておくことが好ましい。
【0032】前記易接着処理の一例としてアンカー樹脂
層を設けることができ、このアンカー樹脂層は、ポリア
クリル系、ポリウレタン系、熱可塑性エラストマー樹脂
等の水分散型の熱可塑性樹脂、あるいはポリエステル系
等の有機溶剤可溶性の熱可塑性樹脂により形成すること
ができる。アンカー樹脂層の塗布量は、乾燥重量0.1
〜10g/m2 であることが好ましい。
【0033】本発明の熱溶融転写被記録材において、必
要によりその受容層のベック平滑度を100〜5000
秒/10mlに調整することにより、本発明の所望す
る、インク受容性に優れ、鮮明な記録画像を得ることが
できる熱溶融転写被記録材を得ることができる。ベック
平滑度が100秒/10mlに達しないとインクの受容
性向上効果が不十分になることがあり、またそれが50
00秒/10mlを越えると、得られた受容層中の空隙
が、平滑化処理により破壊され、断熱性が不十分とな
り、このためインクの転写性が不十分になり、所望の鮮
明画像を得ることができないことがある。
【0034】また、熱溶融転写被記録材に平滑化処理を
施すには、通常のスーパーキャレンダ、グロスキャレン
ダ、ソフトキャレンダ等の平滑化処理装置を用いること
ができる。これら平滑化処理装置はオンマシン方式又は
オフマシン方式で適宜用いることができ、加圧装置の形
態、加圧ニップの数等も通常の平滑化処理装置に準じて
適宜調節することができる。
【0035】本発明において、中間層用顔料及び受容層
用顔料の物性は、下記方法によって測定評価した。 BET比表面積及び細孔容積:BET法 平均粒子径:コールターカウンター法 見掛け比重:JIS K6220による また、ロジン化合物及び石油樹脂の酸価はJIS K3
504により測定した。
【0036】
【実施例】本発明を下記実施例により具体的に説明する
が、勿論、本発明の範囲はそれらにより限定されるもの
でない。
【0037】下記実施例及び比較例において用いられた
中間層用の塗布液の組成を表1に示す。
【表1】
【0038】実施例において用いられた受容層用顔料の
組成を表2に示す。
【表2】
【0039】比較例において用いられた受容層用顔料の
組成を表3に示す。
【表3】
【0040】実施例および比較例において用いられた堅
牢性向上剤用ロジン化合物ならびに石油樹脂の組成を表
4に示す。
【表4】
【0041】実施例1〜4 <中間層の形成>表1に示す組成の塗工液(実施例1は
、実施例2は、実施例3は、実施例4は)を、
坪量157g/m2 の市販の上質紙からなるシート状支
持体の表面上に、メイヤバーを用いて、塗工量(固形
分)が10g/m2 になるように塗布し乾燥して中間層
を形成した。 <受容層の形成>上記の中間層上に、下記組成を有する
塗布液をマイクログラビアを用いて、塗工量(固形分)
が3g/m2 になるように塗布し乾燥し、この塗工層面
にスーパーキャレンダー処理を施し、ベック平滑度15
0秒の受容層を形成した。 (受容層組成) 成 分 重 量 部 顔料組成物: 表2の顔料組成物(A) 100 堅牢性向上剤: 表4の組成物(b) 10 バインダー (フッ素変性スチレン−ブタジエン共重 合体 商標:DS407H:Tg25℃) 80 ポリビニルアルコール(商標:ゴーセ ナールT−215(日本合成化学社製)) 20 <磁気記録層の形成>上記シート状支持体の裏面に、ア
イオノマー樹脂の水系エマルジョン(商標:ケミパール
S:三井石油化学工業社製)を、マイクログラビアを用
いて塗工量(固形分)が0.5g/m2 になるように塗
布、乾燥後、このアイオノマー樹脂層面にコロナ放電処
理を施した。さらに、このコロナ放電処理面に、下記組
成の混合液をペイントシェーカーで分散させた水性スラ
リ−液210重量部と、アクリル樹脂の水系エマルジョ
ン(商標:L−8910A:日本合成化学社製)20重
量部とを混合して調製した磁性塗料を、マイクログラビ
アを用いて、塗工量(固形分)が30g/m2 になるよ
うに塗布し、次いで、この塗工層中の磁性粉末粒子に3
500ガウスの永久磁石による配向処理を施した後、こ
れを乾燥して磁気記録層を形成した。 (磁気記録層組成) 成 分 重量部 磁性粉末粒子:[BaO−6Fe2O3(保磁力27500 eO)] 70 ポロカルボン酸ソーダ:[商標アロンA−6330] 2 カゼイン水溶液 12 水 60 得られた熱溶融転写被記録材の記録品質並びに堅牢性の
評価結果を表5に示す。
【0042】比較例1〜3 <中間層の形成>表1に示す塗工液(比較例1は、比
較例2は、比較例3は)を、坪量157g/m2
市販の上質紙からなるシート状支持体の表面上に、メイ
ヤバーを用いて塗工量(固形分)が10g/m2 になる
ように塗布乾燥して中間層を形成した。この中間層上
に、実施例1と同様にして、インク受容層および磁気記
録層を形成して熱溶融転写被記録材を作製した。得られ
た該被記録材の記録品質並びに堅牢性の評価結果を表5
に示す。
【0043】実施例5〜10 実施例1と同様にして、シート状支持体上に中間層を形
成し、この中間層上に、表2に示す顔料のうち(実施例
5では(B)、実施例6では(C)、実施例7では
(D)、実施例8では(E)、実施例9では(F)、実
施例10では(G))を用いたことを除き、その他は、実
施例1と同様にして熱溶融転写被記録材を作製した。得
られた該被記録材の記録品質並びに堅牢性の評価結果を
表5に示す。
【0044】比較例4〜5 実施例1と同様にしてシート状支持体上に中間層を形成
し、この中間層上に、表3に示す顔料のうち、比較例4
では(H)、比較例5では(I)を用いたことを除き、
その他は実施例1と同様にして、熱溶融転写被記録材を
作製した。得られた該被記録材の記録品質並びに堅牢性
の評価結果を表5に示す。
【0045】実施例11〜14、および比較例6〜9 受容層中の堅牢性向上剤として、表4に示す組成物のう
ち実施例11では(b)、実施例12では(c)、実施
例13では(d)、実施例14では(e)、比較例6で
は(f)、比較例7では(g)、比較例8では(h)を
用い、比較例9では配合しなかったことを除き、その他
は実施例1と同様にして、熱溶融転写被記録材を作製し
た。得られた該被記録材の記録品質並びに堅牢性の評価
結果を表5に示す。
【0046】実施例15 実施例15において、実施例1と同様にして熱溶融転写
被記録材を作製した。但し、中間層を設けずに、上質紙
の表面上に直接、受容層を15g/m2 の乾燥塗工量で
形成した。得られた該被記録材の記録品質並びに堅牢性
の評価結果を表6に示す。
【0047】実施例16〜25および比較例10〜15 実施例16〜25および比較例10、11、13〜15
において、実施例5〜14および比較例4〜9のそれぞ
れと同様にして熱溶融転写被記録材を作製した。但し、
中間層を設けずに上質紙上に直接、受容層を15g/m
2 の乾燥塗工量で形成した。また比較例12では、実施
例1と同様にして、但し中間層を設けずに上質紙上に直
接、受容層を3g/m2 の乾燥塗工量で形成することに
より熱溶融転写被記録材を作製した。得られた該被記録
材の記録品質並びに堅牢性の評価結果を表6に示す。
【0048】試験 上記実施例および比較例により得られた熱溶融転写被記
録材について、それぞれ下記の方法により測定および品
質評価を行った。評価結果が下記◎及び○の場合、実用
上問題はない。
【0049】(樹脂溶融型の転写インク印字部分の印字
品位評価)樹脂溶融型インクリボン(インクの融点:8
0〜85℃)のインクを転写して印字する機構を備えた
券発行装置によって、各熱溶融転写被記録材の受容層面
に印字し(印加エネルギー:1.0mJ/dot)、下
記の評価基準により目視評価した。 ◎:インク画像に細りや抜けが認められず、極めて良好
に判読できる。 ○:インク画像に細りや抜けが殆ど認められず、判読で
きる。 △:インク画像に細りや抜けが多く、判読できるが鮮明
性が劣っている。 ×:インク画像に細りや抜けが著しく多く、判読不可能
である。
【0050】(樹脂溶融型の転写インク印字部分の改ざ
ん性評価)樹脂溶融型インクリボン(インクの融点:8
0〜85℃)のインクを転写して印字する機構を備えた
券発行装置によって、熱溶融転写被記録材の受容層面に
印字(印加エネルギー:1.0mJ/dot)した後
に、印字部を100%エタノールを含浸させた綿棒によ
り摩擦したときの状態を下記の評価基準で目視評価し
た。 ◎:印字部の欠損が認められない。 ○:印字部の欠損が殆どなく良好である。 △:印字部の欠損が多く認められる。 ×:印字部の欠損が著しく認められる。
【0051】(捺印スタンプインクによる捺印部の速乾
性評価)各熱溶融転写被記録材の受容層面に、捺印スタ
ンプインク(シャチハタ社製の速乾性捺印スタンパー
(商品名))による捺印を施し、その直後に捺印部を指
で擦ったときの捺印部の状態を、下記の評価基準で目視
評価した。 ◎:印字部のインク流動が認められない。 ○:印字部のインク流動が殆どなく良好である。 △:印字部のインク流動が多く認められる。 ×:印字部のインク流動が著しく認められる。
【0052】(捺印スタンプインクによる捺印部の耐改
ざん性評価)各熱溶融転写被記録材の受容層面に、捺印
スタンプインク(シャチハタ社製の速乾性捺印スタンパ
ー(商品名))による捺印を施した後、これを十分に乾
燥してから、捺印部を100%エタノールを含浸させた
綿棒により擦ったときの捺印部の状態を、下記の評価基
準で目視評価した。 ◎:印字部の欠損が認められない。 ○:印字部の欠損が殆どなく良好である。 △:印字部の欠損が多く認められる。 ×:印字部の欠損が著しく認められる。
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【発明の効果】実施例1〜25から明らかなように、本
発明の熱溶融転写被記録材は、印字画質が高品位であ
り、かつ印字部の堅牢性に優れ、さらに捺印スタンプの
乾燥性並びに耐改ざん性に優れるものであり、実用上極
めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 憲治 静岡県庵原郡富士川町中之郷1157−1 王 子製紙株式会社岩渕工場内 (72)発明者 高木 豊 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体、およびこの支持体の1
    面上に形成されたインク受容層とを有し、 前記受容層が、 (a)ゲル合成法により製造され、0.5〜4μmの平
    均粒子径、0.1〜0.3g/cm3 の見掛け比重、およ
    び0.5〜2ml/gの細孔容積を有する粒子状無定形シ
    リカと、 (b)水性結着剤と、および (c)65〜160℃の軟化点および200以下の酸価
    を有するロジン化合物および石油樹脂から選ばれた少な
    くとも1種を含む堅牢性向上剤とを含む、ことを特徴と
    する熱溶融転写被記録材。
  2. 【請求項2】 シート状支持体、およびこの支持体の1
    面上に形成された中間層と、この中間層上に形成された
    インク受容層とを有し、 前記中間層が10〜400m2 /gのBET比表面積お
    よび4μm以下の平均粒子径を有する顔料と、接着剤と
    を含み、かつ前記受容層が、 (a)ゲル合成法により製造され、0.5〜4μmの平
    均粒子径、0.1〜0.3g/cm3 の見掛け比重、およ
    び0.5〜2ml/gの細孔容積を有する粒子状無定形シ
    リカと、 (b)水性結着剤と、および (c)65〜160℃の軟化点および200以下の酸価
    を有するロジン化合物および石油樹脂から選ばれた少な
    くとも1種を含む堅牢性向上剤とを含む、ことを特徴と
    する熱溶融転写被記録材。
  3. 【請求項3】 前記インク受容層に含まれる水性結着剤
    が、フッ素変性樹脂およびフッ素系樹脂から選ばれた少
    なくとも1種の樹脂を含む請求項1または2に記載の熱
    溶融転写被記録材。
  4. 【請求項4】 前記インク受容層に含まれる堅牢性向上
    剤用ロジン化合物が、マレイン酸変性ロジンエステルお
    よび水添ロジンエステルから選ばれる請求項1または2
    に記載の熱溶融転写被記録材。
  5. 【請求項5】 前記インク受容層がさらに、0.5〜5
    μmの平均粒子径を有する球形粒子状有機顔料を、全顔
    料100重量部に対して10〜50重量部の割合で含有
    する請求項1または2に記載の熱溶融転写被記録材。
  6. 【請求項6】 前記インク受容層に含まれる有機顔料
    が、球形粒子状ベンゾグアナミンホルムアルデヒド縮合
    物、および連続気孔を有する球状粒子状スチレン−アク
    リル共重合物から選ばれた少くとも一種を含む請求項5
    に記載の熱溶融転写被記録材。
  7. 【請求項7】 前記中間層に含まれる顔料が、4μm以
    下の平均粒子径を有する粒子状無定形シリカおよび球形
    粒子状有機顔料から選ばれた少くとも一種を含む請求項
    2に記載の熱溶融転写被記録材。
  8. 【請求項8】 シート状支持体の反対面上に形成された
    磁気記録層を有する請求項1または2に記載の熱溶融転
    写被記録材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6017611A (en) * 1998-02-20 2000-01-25 Felix Schoeller Technical Papers, Inc. Ink jet printable support material for thermal transfer
JP2002129135A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Daio Paper Corp 疑似接着用紙
JP2003084670A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Fuji Seal Inc プラスチックラベル及びプラスチック容器
JP2017100359A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 王子ホールディングス株式会社 剥離紙用原紙及びその製造方法

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